JP2002229271A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2002229271A
JP2002229271A JP2001027945A JP2001027945A JP2002229271A JP 2002229271 A JP2002229271 A JP 2002229271A JP 2001027945 A JP2001027945 A JP 2001027945A JP 2001027945 A JP2001027945 A JP 2001027945A JP 2002229271 A JP2002229271 A JP 2002229271A
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JP2001027945A
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Yoshinobu Baba
善信 馬場
Yuzo Tokunaga
雄三 徳永
Yoshihiro Sato
祐弘 佐藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐久の表面抵抗の低いA−Si系感光体で
構成された潜像担持体を用いた画像形成方法で、ハーフ
トーン再現性に優れ、キャリア付着のない高画質化を達
成し、且つ潜像担持体と現像剤の長寿命化を達成するこ
と。 【解決手段】 表面抵抗が1×1010〜1×1016Ωである
A-Si系の静電潜像担持体と磁性キャリアを有する現像剤
を用い、磁性キャリアが表面に樹脂リッチ層を有し、磁
性体分散型樹脂キャリアであり、個数平均粒径が15〜60
μm、比抵抗が6000V/cm2印加時に5.0×1013Ωcm〜1.0×
1016Ωcm、飽和磁化が30〜80emu/g、その真比重が3.0〜
4.5g/cm3、樹脂リッチ層の層厚Rsが磁性キャリアの粒径
Rに対して、0.01×R-0.2≦Rs≦0.01×R+0.2であり、現
像剤磁気ブラシを静電潜像担持体に接触させて、2500H
z以上の交番電界を印加しつつ現像を行う画像形成方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンター、ファクシミリ及び製版システ
ム等に広く用いることのできる現像プロセスに二成分系
現像剤を用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法において、静電潜像担持体上
に形成される静電潜像は、トナーにより現像され、その
後、転写紙上に転写され定着される。この場合における
現像方法としては、現在、現像剤としてトナーと磁性キ
ャリアとからなる二成分系現像剤を用いる二成分系現像
方式や、磁性キャリアを用いない一成分系現像剤を用い
る一成分系現像方式等が知られているが、より高画質が
求められる場合には、二成分系現像方式が好適に用いら
れる。この二成分系現像方式に用いられる磁性キャリア
としては、従来より鉄粉キャリア、フェライトキャリア
等が用いられてきた。しかし、画像品質向上のためにト
ナーサイズが小さくなると共に磁性キャリアのサイズも
小粒径化する傾向にあるが、キャリアのサイズが小さく
なると、フェライトやマグネタイトを造粒してキャリア
粒子を作製する場合には焼結性が悪くなるため、これら
の材料からなるキャリアは、強度が弱い等の問題を生じ
る。
【0003】これに対して、最近は、樹脂バインダー中
に磁性体を含有してなる磁性樹脂キャリア等が開発さ
れ、実用化されてきている。又、より高機能化を図るた
めに、キャリア粒子を2層構造にする等の試みもなされ
ている。例えば、特許第3006657号公報に、強磁
性鉄化合物粒子と非磁性鉄化合物粒子とをフェノール樹
脂バインダーに含有してなる樹脂キャリアであって、強
磁性鉄化合物粒子を主として含有する核部と非磁性鉄化
合物粒子を主として含有する表層部とからなるものが記
載されている。このキャリアは、嵩比重が小さく、流動
性に優れ、適当な飽和磁化値を有すると共に1010乃至
1012Ωcm程度の比較的高抵抗を達成している。そし
て、上記公報によると、かかるキャリアは、スリーブか
らの電荷注入により引き起こされるキャリア付着を防止
したり、静電潜像を乱したりすることを防止する効果が
あるとされている。しかしながら、本発明者らの検討に
よれば、より高画質にするために、高電界強度化や、交
番電界の高周波化等現像条件が厳しくなると、これらの
キャリアでも未だ不十分である。
【0004】又、一方で、複写やプリントアウトにおい
ての、高速で、良好な状態の画像を多数枚得るという要
求、更にはエコロジーの見地から、現像剤や静電潜像担
持体を含めた電子写真装置の長寿命化が望まれている。
静電潜像担持体としては、従来より、CdS−樹脂分散
系、ZnS−樹脂分散系、Se蒸着系、Se−Te蒸着
系、Se−As蒸着系、OPC(有機光導電体)、そし
てアモルファスシリコン系(以下、A−Si系と略す)
等の感光体が知られており、実用に供されている。これ
らの中でOPCは最も普及しているが、表面が樹脂から
なるので、耐久性が十分ではないという問題がある。
【0005】これに対して、A−Si系の感光体は、表
面硬度が非常に高く(ビッカース硬度1,000以
上)、他の感光体に比較して、耐劣化性、耐摩耗性、耐
傷つき性及び耐衝撃性等に極めて優れている。しかし、
A−Si系の感光体は、表面抵抗がおおよそ1×1010
乃至1×10 16Ωと、他の感光体に比べて比較的低く、
このような表面が低抵抗の静電潜像担持体を用いた画像
形成方法において、高画質化のために接触二成分系現像
プロセス、交番電界現像バイアスを用い、更に、プロセ
ススピードの増加や静電潜像担持体の大径化等を行った
場合には、上述したキャリアをもってしても静電潜像担
持体へのキャリア付着が起こり易いという傾向がある。
高精細画像の形成と感光体の高耐久性の達成との両立を
目的とする画像形成の場合には、静電潜像担持体へのキ
ャリア付着は、細線の再現性を乱し、現像器中のキャリ
ア粒子の減少を意味するため、更に深刻な問題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高耐久のA−Si系の静電潜像担持体を用いた場合
に、静電潜像担持体へのキャリア付着を起こすことのな
い、高精細画像を高耐久で得ることができる画像形成方
法を提供することにある。又、本発明の目的は、静電潜
像担持体へのキャリア付着の発生がなく、充分な画像濃
度を有し、ハーフトーン再現性に優れた高品位画像が得
られ、しかも、その特性を耐久維持できる画像形成方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、表面抵抗が
1×1010乃至1×1016Ωであるアモルファスシリコ
ン系の静電潜像担持体と、磁性キャリア粒子を有する磁
性キャリアと、トナー粒子を有するトナーとを含有する
二成分系現像剤を担持する現像剤担持体とを対向させて
配設し、該現像剤で静電潜像担持体上の静電潜像を現像
する画像形成方法において、上記磁性キャリア粒子は、
粒子表面に樹脂リッチ層を有する少なくとも磁性体及び
バインダーからなる磁性体分散型樹脂粒子であって、該
粒子からなる磁性キャリアは、その個数平均粒径が15
乃至60μm、その比抵抗が6000V/cm 2印加時
に5.0×1013Ωcm乃至1.0×1016Ωcm、そ
の飽和磁化が30乃至80emu/g、その真比重が
3.0乃至4.5g/cm3であり、上記磁性キャリア
粒子の断面において、キャリア粒子表面の樹脂リッチ層
の層厚Rsが磁性キャリアの個数平均粒径Rに対して下
記式(1)を満足し、 0.01×R−0.2≦Rs(μm)≦0.01×R+0.2 (1) 且つ、上記現像剤担持体上に形成された現像剤磁気ブラ
シを上記静電潜像担持体に接触させて、周波数2500
Hz以上の交番電界を印加しつつ現像を行うことを特徴
とする画像形成方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、好ましい実施の形態を挙げ
て本発明を更に詳細に説明する。本発明者らが詳細な検
討を行ったところ、静電潜像担持体として、A−Si系
のような表面抵抗が1×1010乃至1×1016Ωである
感光体を用い、現像剤担持体上に形成する現像剤磁気ブ
ラシを該静電潜像担持体に接触させ、周波数2500H
z以上の交番電界を印加しつつ現像を行う接触二成分系
AC現像方式で現像を行うような場合は、プロセススピ
ードや静電潜像担持体の径、トナー帯電量、キャリア粒
径等にもよるが、静電潜像担持体へのキャリア付着が問
題となる場合があった。前述したように、高精細画像を
高耐久で形成することを目的とする場合、静電潜像担持
体へのキャリア付着は少量であっても細線画像を乱す原
因となり、又、現像器中のキャリアの減少は、トナーの
搬送性とトナーへの帯電付与性を損なう要因ともなるた
め、深刻な問題となる。
【0009】本発明者らは、これらの問題を解決するた
めに鋭意検討した結果、上記の条件下での画像形成にお
いて用いる磁性キャリアとしては、その比抵抗が、60
00V/cm2印加時において、5.0×1013Ωcm
乃至1.0×1016Ωcmであるような高抵抗のもので
あることが必要であることを見いだした。即ち、このよ
うな磁性キャリアを使用すれば、磁性キャリアとトナー
とが形成する現像剤磁気ブラシに、現像バイアスが注入
されることを回避することが可能となって、静電潜像担
持体へのキャリア付着を著しく少なくすることができる
ことがわかった。
【0010】上記したようにキャリア付着を防止するた
めには、使用する磁性キャリアの比抵抗が上記要件を満
足するものであることを要するが、このために、本発明
では、磁性キャリアとして、磁性体が樹脂中に分散して
なる磁性体分散型樹脂キャリアであって、更に、その表
面に樹脂リッチ層が形成されたものを使用する。そし
て、磁性キャリアの粒径の増大に伴って、粒子表面の樹
脂リッチ層の層厚を厚くすることで上述した比抵抗を得
ることができる。具体的には、磁性キャリアの個数平均
粒径R、キャリア粒子表面に設けた樹脂リッチ層の層厚
Rsとした場合に、該Rsが上記Rに対して下記式
(1)を満足するように構成することによって、上述し
た比抵抗を有する磁性キャリアが容易に得られ。 0.01×R−0.2≦Rs(μm)≦0.01×R+0.2 (1)
【0011】又、同様に、キャリア粒子表面に設ける樹
脂リッチ層中に、非磁性金属酸化物粒子である、ヘマタ
イト、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、及び酸化カルシウムのいずれかの微粒子、又は、こ
れらから選択される複数の微粒子を含有させ、該微粒子
の粒径Rpが、上記樹脂リッチ層の層厚Rsとの関係に
おいて、下記式(2)を満足するように上記表面層を形
成することで、上述した比抵抗を有する磁性キャリアが
容易に得られる。 0.5×Rs≦Rp(μm)≦1.5×Rs (2) 即ち、本発明者らの検討によれば、キャリア粒子表面に
設ける樹脂リッチ層に上記に挙げたような非磁性金属酸
化物の微粒子を含有させると、キャリア粒子が高抵抗で
あっても、トナーが現像された後にキャリアにたまる残
留電荷によるキャリア付着等の問題をクリアすることが
できるようになることがわかった。これは、上記構成を
有する磁性キャリアは、キャリア粒子表面に、上記に挙
げたような非磁性金属酸化物粒子が均一に存在するよう
になるためと考えられる。
【0012】本発明で使用する磁性キャリアの比抵抗の
測定は、図3に示した測定装置を用いて行った。セルE
に、キャリア粒子を充填し、該充填キャリア粒子に接す
るように下部電極11及び上部電極12を配し、これら
の電極間に電圧を印加し、そのときに流れる電流を測定
することによって比抵抗を求める方法を用いる。本発明
における比抵抗の測定条件は、充填キャリア粒子と電極
との接触面積S=約2.3cm2、厚みd=約0.5m
m、上部電極12の荷重180gとした。
【0013】本発明で使用する磁性キャリアは、更に、
熱硬化性のバインダー樹脂を用いて重合法によって得ら
れる球形の樹脂キャリアであって、且つ、磁性金属酸化
物微粒子が樹脂中に分散した状態の磁性体分散型樹脂キ
ャリアであることが好ましいが、このようにすると高抵
抗で残留電荷を残さないような特性の磁性キャリアとす
るのに有効である。更に、このような形態の磁性キャリ
アを作製する場合に、上記のようにして重合法によっ
て、先ず、キャリア内部を構成する磁性体が樹脂中に分
散したコアに相当する部分を形成し、更に、その上に、
熱硬化性のバインダー樹脂で被覆して樹脂リッチ層が形
成されるようにすることが好ましい。又、本発明に好適
な樹脂リッチ層を形成する方法としては、上記で得られ
たコア粒子に、熱硬化性バインダー樹脂の形成材料であ
るモノマー中に、非磁性金属酸化物粒子であるヘマタイ
ト、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、及び酸化カルシウムのいずれかの微粒子、又は、こ
れらから選択される複数の微粒子を加え、更に重合を行
う方法が挙げられる。このようにすれば、磁性体分散型
樹脂粒子をキャリアコアとして、該粒子表面に良好な状
態の樹脂リッチ層を形成することができる。
【0014】以上のようにして作製した磁性キャリアに
ついて、表面の樹脂リッチ層中に含有させる非磁性金属
酸化物粒子として、種類及び大きさが同一のものを用
い、キャリアの粒径が小さいものと大きいものの比抵抗
を測定した結果、小粒径キャリアの方が、より高抵抗と
なることがわかった。更に、画像形成に使用した場合
は、大粒径のキャリアに比べ、小粒径キャリアを用いる
と、初期はトナーの帯電量が同じであるにもかかわら
ず、耐久において画像濃度の低下を生じる傾向があるこ
とがわかった。これは、耐久においてキャリアの残留電
荷がたまって、特に小粒径キャリアの場合はトナーにう
まく帯電付与できなくなってしまうためと考えられる。
本発明者らが更に検討した結果、先に述べたように、キ
ャリアの粒径R、キャリア表面層に用いる微粒子の大き
さRp及び樹脂リッチ層の層厚Rsが、下記の(式1)
及び、より好ましくは(式2)を満足する様な場合に、
初期及び耐久後共に、画像濃度が高く、キャリア付着や
画質等の性能もよくなることを見いだした。 0.01×R−0.2≦Rs(μm)≦0.01×R+0.2 (1) 0.5×Rs≦Rp(μm)≦1.5×Rs (2)
【0015】又、本発明で使用する磁性キャリアは、表
面の樹脂リッチ層の形成を良好に行うことができるの
で、個数平均粒径が15乃至60μmのものを使用す
る。更に、形成画像の画質の向上に、キャリアの飽和磁
化も大きく影響しており、特に、飽和磁化が30乃至8
0emu/gであることが、画質の向上及びキャリア付
着防止のためには必要であることもわかった。このよう
な飽和磁化を達成するためのキャリアの形成材料として
は、マグネタイト、各種フェライト等の強磁性体を好ま
しく用いることができる。
【0016】上記したように、本発明に好適な磁性キャ
リアは、その個数平均粒径が15乃至60μmのもので
あるが、かかる磁性キャリアと組み合わせて用いるのに
好適なトナーについて本発明者らが詳細に検討した結
果、トナーの重量平均粒径が5乃至10μmであり、且
つ、粒度分布における0.6μm乃至20μmの範囲に
おける個数基準のCV値(変動係数)が75乃至90%
であり、3.0μm乃至20μmの範囲における個数基
準のCV値が0乃至30%であるようなトナーと共に二
成分系現像剤を構成して現像剤化したときに、トナーに
対してストレスを与えず、適度なトナー濃度となり、高
濃度且つ高画質な画像を得ることができることがわかっ
た。トナーについては後述する。尚、上記の個数基準の
CV値は、FPIAにより測定した。
【0017】本発明において、個数平均粒径が15μm
よりも小さい磁性キャリアを使用すると、高バイアスが
印加された状況下においてキャリア付着を引き起こす可
能性がある。一方、個数平均粒径が60μmよりも大き
い磁性キャリアを用いた場合には、トナー濃度が低下
し、十分な画像濃度が得られない。従って、本発明にお
いては、個数平均粒径が15乃至60μmの磁性キャリ
アを使用する。
【0018】又、先に述べたように、キャリア粒子の粒
径Rと、粒子表面の樹脂リッチ層の層厚Rsは、0.0
1×R−0.2≦Rs(μm)≦0.01×R+0.2
の関係にあることが好ましい。キャリア粒径Rを小さく
していく場合は、表面の樹脂リッチ層の層厚Rsを薄く
することで、比抵抗が6000V/cm2印加時という
高電界下で、5.0×1013Ωcm以上という高い比抵
抗が得られる。一方、1.0×1016Ωcm以下の比抵
抗を満足する磁性キャリアを使用することで、キャリア
の残留電荷の発生を抑え、しかも、特に小粒径キャリア
の場合にトナーにうまく帯電付与できなくなるといった
問題の解決が図られる。
【0019】本発明で使用する磁性キャリアは、以上述
べたように、少なくとも磁性体及びバインダーを有して
なり、且つ、粒子表面に樹脂リッチ層を有する磁性体分
散型樹脂粒子であって、上記したような特性を有するも
のであるが、具体的には、磁性体を分散させるバインダ
ー樹脂として、フェノール樹脂やメラミン樹脂等の熱硬
化性の樹脂を用い、且つ、重合法によって作製された磁
性キャリアであることが好ましい。即ち、このようにし
て得られる磁性キャリアは、硬く強度に優れ、しかも球
形となるので、このような磁性キャリアを用いれば、現
像器内での磁気的シェア等によるキャリア破壊が有効に
防止されて、静電潜像担持体へのキャリア付着の発生が
抑制され、又、その形状が球形であるために、現像剤担
持体上で転がり易く、トナーを良好な状態で現像部に供
給することが可能となる。この結果、本発明の目的の一
つである画像濃度の向上を更に達成できる。
【0020】本発明で使用する磁性キャリアは、特に、
キャリア粒子全体、又は一部が重合法によって形成さ
れ、且つ、該キャリアの形状係数SF−1が100乃至
130であるものを使用することが好ましい。このよう
にすれば、より流動性が高まり、高画質化を図るために
好ましい。このような形状の小粒径のキャリアを効率的
に得るためには、懸濁重合や乳化重合、或いは分散重合
等の重合法を用いてキャリアを製造することが好まし
い。
【0021】上記のように構成することはキャリアの真
比重にも関係し、樹脂バインダーに磁性粒子を分散含有
させた樹脂キャリアとすることで、従来よりキャリアと
して用いられているフェライトやマグネタイト等や、鉄
粉等の磁性金属分と比べると、大きな比重を軽くするこ
とが可能となり、更に、所望する適度な真比重にコント
ロールできるようになる。
【0022】更に、本発明で使用する磁性キャリアは、
キャリア粒子表面近傍に、好ましくはキャリアの粒径に
応じた粒度分布を有する非磁性金属酸化物粒子、特に、
ヘマタイト、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウムから選択する微粒子、更に
は、これらの微粒子から複数選択された混合物が含有さ
れた樹脂リッチ層が設けられている。この結果、得られ
る磁性キャリアは、前述したような特性を有する高抵抗
化がなされたものとなる。又、本発明で使用する磁性キ
ャリアは、上記の構成に加えて、更に表面を樹脂コーテ
ィングすることで、より流動性に優れ、トナーへの帯電
付与性に優れ、強度を更に高めて耐久性に優れたものと
できる。樹脂コーティングするための材料としては、例
えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂を用いることが
好ましい。このことについては後述する。
【0023】下記に、本発明に好適に使用できる上記し
たような形態の磁性キャリアの形成材料等について説明
する。先ず、本発明で使用する磁性キャリアの形成材料
に用いる磁性体としては、例えば、MO・Fe23又は
MFe24の一般式で表される、マグネタイト、ソフト
フェライト等の微粒子を好ましく用いることができる。
上記式中のMとしては、2価或いは1価の金属イオン、
例えば、Mn、Fe、Ni、Co、Cu、Mg、Zn、
Cd、Li等が相当し、更に、Mが、単独或いは複数の
金属であるものを用いることができる。このようなもの
として具体的なものは、例えば、マグネタイト、γ−酸
化鉄、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライ
ト、Mn−Mg系フェライト、Ca−Mg系フェライ
ト、Li系フェライト、Cu−Zn系フェライトと言っ
た、鉄系の磁性酸化物を挙げることができる。
【0024】本発明で使用する磁性キャリアを製造する
ための好適な方法としては、例えば、少なくとも重合性
モノマーと、上記に列挙したような磁性体とを含む組成
物を混合して造粒し、そのような重合性モノマーを重合
させて、直接、磁性体分散型樹脂キャリアを得る方法が
挙げられる。重合に用いられる重合性モノマーとして
は、先に挙げたフェノール樹脂やメラミン樹脂等の熱硬
化性樹脂原料であるモノマー、例えば、フェノール樹脂
の場合は、フェノール類とアルデヒド類、尿素樹脂の場
合は、尿素とアルデヒド類、メラミン樹脂の場合は、メ
ラミンとアルデヒド類や、その他の、エポキシ樹脂の出
発原料となるビスフェノール類とエピクロルヒドリン等
が用いられる。例えば、硬化系フェノール樹脂を用いた
磁性キャリアの具体的な製造方法としては、水性媒体中
で、重合性モノマーであるフェノール類とアルデヒド類
を、塩基性触媒の存在下、先に挙げたような磁性金属酸
化物微粒子、好ましくは親油化処理がされた磁性金属酸
化物微粒子を入れて、単量体モノマーを重合させる方法
が挙げられる。かかる方法によれば、磁性体が樹脂中に
分散された球状の樹脂キャリア粒子を、直接得ることが
できる。更に、先に述べたようにして、このようにして
得られる磁性体分散球状樹脂粒子の表面に、樹脂リッチ
層を形成することで、比抵抗等の特性が制御された磁性
キャリアを得る。
【0025】本発明で使用する磁性キャリアは、キャリ
アと共に用いるトナーの帯電量に合わせて、更にその表
面が適当なコート樹脂で被覆されたものであることが好
ましい。この際に使用するコート樹脂としては、絶縁性
の樹脂を用いることが好ましい。この場合に使用し得る
絶縁性樹脂は、熱可塑性の樹脂であっても熱硬化性樹脂
であってもよい。具体的には、例えば、熱可塑性の樹脂
としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレートや
スチレン−アクリル酸共重合体等のアクリル樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン樹脂、フルオロカーボン樹脂、パーフロロカー
ボン樹脂、溶剤可溶性パーフロロカーボン樹脂、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピ
ロリドン、石油樹脂、セルロース、酢酸セルロース、硝
酸セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース等のセルロース誘導体、ノボラック樹
脂、低分子量ポリエチレン、飽和アルキルポリエステル
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリアリレートといった芳香族ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスル
ホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエー
テルケトン樹脂等を挙げることができる。
【0026】又、熱硬化性樹脂としては、具体的には、
例えば、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、マレイ
ン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
或いは、無水マレイン酸とテレフタル酸と多価アルコー
ルとの重縮合によって得られる不飽和ポリエステル、尿
素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラミン樹脂、キシレン
樹脂、トルエン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−グア
ナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂、グリプタール樹
脂、フラン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド、ポリア
ミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等を挙げることができる。
【0027】上述した樹脂は、単独でも使用できるが、
夫々を混合して使用してもよい。又、熱可塑性樹脂に硬
化剤等を混合し硬化させて使用することもできる。特に
好ましい形態は、シリコーン系の熱硬化樹脂で表面コー
トしたものである。トナーの帯電量を適宜にコントロー
ルするためには、アミノ基を含有するシラン化合物等を
混合して用いるとより好ましい。
【0028】更に、本発明では、その真比重が3.0乃
至4.5g/cm3である磁性キャリアを使用する。即
ち、真比重が3.0g/cm3未満である磁性キャリア
は、実質的に、キャリアの重量に占める樹脂の割合が5
0%以上であるような樹脂分の多いキャリアを意味する
ので、強度面で問題を生じる場合がある。一方、真比重
が4.5g/cm3より大きい場合には、キャリアの磁
気特性にもよるが、現像器内でのトナーに与えるシェア
が大きくなる傾向があり、耐久時にトナー劣化を引き起
こす恐れがあり、バインダー成分が不足となって、強度
低下が起こる場合もある。
【0029】本発明において、上記した磁性キャリアと
組み合わせて好適に用いることのできるトナーとして
は、先に述べたように、重量平均粒径が5乃至10μm
であり、0.6μm乃至20μmの範囲における個数基
準のCV値が75乃至90%であり、3.0μm乃至2
0μmの範囲における個数基準のCV値が0乃至30%
である。本発明で使用するトナーは、前述したような特
性を有する磁性キャリアによって良好な帯電が行われる
ように、小粒径トナーであって、且つ、良好な流動性及
び帯電性が付与されるように、無機微粒子或いは有機微
粒子、又は、それらの混合物からなる外添材料が外添含
有されたものであることが好ましい。外添材料がトナー
粒子表面に付着されているトナーの場合には、画像形成
の際に、上記したような外添材料がトナー粒子中に埋め
込まれたり、トナー粒子表面から遊離してカブリの原因
になったり、画質低下を引き起こすことがある。従っ
て、良好な状態で外添材料が外添含有されたものを使用
することが好ましい。その外添の程度は、下記に述べる
ように、上述したCV値によって表される。
【0030】重量平均径及び0.6μm乃至20μmの
範囲における個数基準のCV値、3.0μm乃至20μ
mの範囲における個数基準のCV値は、それぞれFPI
Aにより測定する。この場合、測定用試料を調製する際
におけるトナーを分散する手段としては、トナー約0.
05gを、100ミリリットルのビーカーの、蒸留水5
0ミリリットル、及び界面活性剤であるコンタミノンを
1、2滴加えた中に入れて、超音波分散器で5分間分散
を行うことによる。FPIAでは、0.6μm乃至10
0μmの範囲で、画像解析により粒径及び粒度分布の測
定が可能である。本発明においては、0.6μm乃至2
0μmの範囲で測定するが、これは、トナー粒子及びト
ナー粒子表面から遊離した外添材料である各種の粒子等
が同時に測定されることを利用し、本発明で使用するト
ナーの外添の程度を特定するためである。このような測
定を、外添材料の付着力を変えて行った結果、上記した
CV値の範囲を満足するトナーを用いることが 形成さ
れた画像の画質向上に効果があることがわかった。又、
計算処理条件を3.0μm乃至20μmの範囲に変えて
CV値を求めると、トナー粒子母体の状態がほぼ表され
る。以上の結果、本発明で使用するトナーの良好なもの
としては、その粒度分布及び外添剤の付着状況が上記値
を満足するものであることがわかった。
【0031】本発明の画像形成方法は、上記したような
磁性キャリア及びトナーとからなる二成分系現像剤を用
い、現像剤担持体上に形成された現像剤磁気ブラシを静
電潜像担持体に接触させて、周波数2500Hz以上の
交番電界を印加しつつ現像を行う(以下、接触二成分系
AC現像方式と呼ぶ)ことを特徴とする。本発明のよう
に、その飽和磁化が30乃至80emu/gと比較的低
磁気力の磁性キャリアを用いる場合は、下記に述べるよ
うに、現像剤担持体の回転と静電潜像担持体の回転が、
これらの対向部において互いにカウンター方向である現
像方式にも好適に用いることができる。かかる方式で
は、現像剤担持体の回転と静電潜像担持体の回転が互い
に順方向である現像方式に比較して、同じプロセススピ
ードでは、静電潜像担持体の一部分に対して接する現像
剤磁気ブラシの量、即ちトナーの絶対量が増えるため、
高画像濃度でドット抜けのない高品位画像が期待できる
とともにキャリア付着を良好に防止できる。
【0032】本発明とは反対に80emu/gを越える
磁気力の高い磁性キャリアを用い、現像剤担持体の回転
と静電潜像担持体の回転が互いにカウンター方向である
現像方式で、本発明のごとき接触二成分系AC現像を行
った場合は、現像剤担持体の回転と静電潜像担持体の回
転が互いに順方向である現像方式を用いた場合と比較す
ると、剛直な現像剤磁気ブラシにより画像にスジ目が現
れる所謂スキャベンジングが起こり易くなる。これは、
現像剤磁気ブラシが、静電潜像及び該潜像上に乗ったト
ナーに、より衝撃力が強く接するためである。これに対
し、本発明で使用するような比較的低磁気力の磁性キャ
リアを適用した場合は、現像剤磁気ブラシが比較的ソフ
トに静電潜像担持体及びトナー画像に接するため、スキ
ャベンジングが起こりにくく、現像剤担持体の回転と静
電潜像担持体の回転が互いにカウンター方向である現像
方式を用いることができる。
【0033】本発明の画像形成方法における接触二成分
系AC現像方式で、現像剤磁気ブラシに印加する交番電
界は、2500Hz以上、特に、2500Hz乃至50
00Hzの範囲内であることが好適である。印加する交
番電界が2500Hz未満である場合は、磁性キャリア
を通じて電荷が静電潜像担持体に注入され、潜像を乱し
てしまう場合があるからである。一方、印加する交番電
界が5000Hzを超える場合は、電界に対してトナー
が追随できず、画質低下を招く傾向があるため好ましく
ない。
【0034】印加する交番電界としては、従来の正弦
波、三角波或いは矩形波を用いることができるが、波形
を適切に制御した交番電界を用いることもできる。例え
ば、静電潜像担持体から現像剤担持体にトナーを向かわ
せる第1電圧と、現像剤担持体から静電潜像担持体にト
ナーを向かわせる第2電圧と、該第1電圧と第2電圧の
間の第3電圧で波形のパターンを形成させるような交番
電界を用いることができる。しかし、このような場合
も、その波形の繰り返しパターン1周期に対して周波数
が本発明における交番電界の周波数の範囲、即ち、25
00Hz以上、好ましくは、2500Hz乃至5000
Hzであることが好適である。
【0035】以下に、本発明で使用した各種の測定方法
について述べる。本発明に用いるトナーの粒径の測定
は、FPIAを用いて、0.6μm〜60μmの範囲内
で測定を行う。測定用試料は、水50mlに界面活性剤
(アルキルベンゼンスルホン酸塩)0.2ml加えた溶
液に、トナー0.5mgを加え、超音波分散器で5分間
分散して調製し、その後、これを測定装置の本体に入れ
て測定する。そして、これから得られる重量平均粒径、
0.6μm乃至20μmの範囲における個数基準のCV
値、3.0μm乃至20μmの範囲における個数基準の
CV値を求める。
【0036】磁性キャリア粒子の粒径については、走査
電子顕微鏡(100乃至5,000倍)によりランダム
に粒径0.1μm以上の磁性キャリア粒子を300個以
上抽出し、デジタイザにより、個数平均の水平方向フェ
レ径をもってキャリアの個数平均粒子径とした。又、金
属酸化物粒子の粒径は、同様に走査電子顕微鏡(10,
00乃至50,000倍)によりランダムに粒径0.0
1μm以上の粒子を300個以上抽出し、個数平均粒子
径を算出する。
【0037】キャリア粒子表面の樹脂リッチ層の層厚の
測定は、樹脂キャリア粒子を樹脂中に埋設して固定し、
ミクロトームにより断面を切断したものを測定用試料と
し、これについてSEM観察により層厚を求める。
【0038】又、磁性キャリアの磁気特性は、理研電子
(株)製の振動磁場型磁気特性自動記録装置BHV−3
0を用いて測定した。キャリア粉体の磁気特性値は、1
0キロエルステッドの外部磁場を作り、飽和磁化を求め
た。磁性キャリアの測定用試料は、円筒状のプラスチッ
ク容器に充分密になるようにパッキングした状態で作製
する。この状態で磁化モーメントを測定し、更に、上記
で充填した試料の実際の重量を測定して磁化の強さ(e
mu/g)を求める。
【0039】本発明で使用する磁性キャリア粒子の真比
重は、乾式自動密度計オートピクノメータにより求め
る。
【0040】以下に、本発明で使用した摩擦帯電量の測
定方法を記載する。本発明で使用するトナーとキャリア
とをトナー重量が5重量%となるように混合し、ターブ
ラミキサーで120秒混合する。この現像剤を底部に6
35メッシュの導電性スクリーンを装着した金属製の容
器にいれ、吸引機で吸引し、吸引前後の重量差と容器に
接続されたコンデンサーに蓄積された電位から摩擦帯電
量を求める。この際、吸引圧を250mmH2Oとす
る。この方法によって、摩擦帯電量を下記式を用いて算
出する。 (上記式中、W1は吸引前の重量でありW2は吸引後の
重量であり、Cはコンデンサーの容量、及びVはコンデ
ンサーに蓄積された電位である。)
【0041】尚、本発明で用いた静電潜像担持体の表面
抵抗の測定方法について述べる。静電潜像担持体表面
に、有効電極長さ2cmで、電極間距離120μmのく
し型電極を金蒸着し、抵抗測定装置(ヒューレットパッ
カード社製4140BpAMATER)にて100Vの
電圧を印加させて測定する。
【0042】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明のを
更に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。先ず、下記のようにして、実施例及び比較
例で使用するトナー及び磁性キャリアを調製した。
【0043】 これらを固定槽式乾式混合機により混合し、ベント口を
吸引ポンプに接続し吸引しつつ、二軸押し出し機にて溶
融混練を行った。
【0044】この溶融混練物を、ハンマーミルにて粗砕
し、1mmメッシュパスのトナー組成物の粗砕物を得
た。更に、この粗砕物を機械式粉砕機により、重量平均
径3乃至15μmまで粉砕を行った後、旋回流中の粒子
間衝突を利用したジェットミルにて粉砕を行った後、多
段割分級機により分級を行ってシアン着色樹脂粒子を得
た。更に、上記で得られたアン着色樹脂粒子100重量
部に対して、BET法による比表面積が200m2/g
である疎水性酸化チタンを1.0重量部外添してトナー
1を得た。得られたトナー1は、重量平均粒径5.8μ
mであった。0.6μm乃至20μmの範囲における個
数基準のCV値は86%、3.0μm乃至20μmの範
囲における個数基準のCV値が21%であった。
【0045】[トナー2]イオン交換水710重量部
に、0.1M−Na3PO4水溶液450重量部を投入
し、60℃に加温した後、TK式ホモミキサー(特殊機
化工業製)を用いて、12,000rpmにて攪拌し
た。これに1.0M−CaCl2水溶液75重量部を徐
々に添加し、均一且つ微細に分散された状態のCa3(P
4)2を含む水系媒体を調製した。
【0046】 一方、上記材料を混合して、TK式ホモミキサー(特殊
機化工業製)を用いて、12,000rpmにて均一に
分散した。これに、重合開始剤 2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)10重量部を溶解
し、重合性モノマーを含む組成物を調製した。
【0047】次に、前記したようにして予め調製してお
いた水系媒体中に、上記で得られた重合性モノマーを含
む組成物を投入し、60℃の窒素雰囲気下において、T
K式ホモミキサーにて10,000rpmで10分間攪
拌して、重合性モノマーを含む組成物を造粒した。その
後、パドル攪拌翼で攪拌しつつ、80℃に昇温し、10
時間反応させた。重合反応終了後、減圧下で残存モノマ
ーを留去し、冷却後、塩酸を加えてリン酸カルシウムを
溶解させた後、ろ過、水洗、乾燥をして、シアン着色懸
濁樹脂粒子を得た。
【0048】その後、多段割分級機により分級を行っ
た。得られた着色粒子100重量部に対して、BET法
による比表面積が250m2/gである疎水性シリカを
1.7重量部外添して、重合法により製造されたトナー
2を得た。得られたトナー2は、は重量平均粒径4.4
μmであった。0.6μm乃至20μmの範囲における
個数基準のCV値は93%、3.0μm乃至20μmの
範囲における個数基準のCV値が18%であった。
【0049】(キャリアの製造) [キャリア1]先ず、個数平均粒径0.25μmのマグ
ネタイト粉と、個数平均粒径0.40μmのヘマタイト
粉に対して、夫々4.0重量%のシラン系カップリング
剤(3-(2−アミノエチルアミノプロピル)ジメトキシ
シラン)を加え、容器内で100℃以上で高速混合撹拌
し、それぞれの微粒子を親油化処理した。
【0050】 ・フェノール 10重量部 ・ホルムアルデヒド溶液(ホルムアルデヒド40%、 メタノール10%、水50%) 6重量部 ・親油化処理したマグネタイト 84重量部 上記材料と、28%アンモニア水5重量部、水10重量
部をフラスコに入れ、攪拌、混合しながら30分間で8
5℃まで昇温・保持し、3時間重合反応させて硬化させ
た。その後、30℃まで冷却し、更に水を添加した後、
上澄み液を除去し、沈殿物を水洗した後、風乾した。次
いで、これを減圧下(5mmHg以下)、50乃至60
℃の温度で乾燥して、磁性体が分散された状態の球状の
樹脂粒子を得た。この樹脂粒子をキャリアコアとして用
いて、該粒子の表面上に、下記の方法で樹脂リッチ層を
形成した。
【0051】 ・上記で得られた樹脂粒子 100重量部 ・フェノール 1.0重量部 ・ホルムアルデヒド溶液 0.4重量部 ・親油化処理したヘマタイト粒子 1.5重量部 上記で得られた樹脂粒子を用い、該樹脂粒子に上記の組
成を加え、更に3時間重合反応させた。その後、30℃
まで冷却し、更に水を添加した後、上澄み液を除去し、
沈殿物を水洗した後、風乾した。次いで、これを減圧下
(5mmHg以下)、150乃至60℃の温度で乾燥し
て、キャリアコア粒子表面に樹脂リッチ層を形成した。
【0052】更に、上記で得られた表面に樹脂リッチ層
が形成された樹脂粒子の表面に、以下の方法で熱硬化性
のシリコーン樹脂をコートした。その際、樹脂粒子表面
のシリコーンコート樹脂量が1.0重量%になるよう
に、トルエンを溶媒として10重量%のキャリアコート
溶液を作製した。このコート溶液を剪断応力を連続して
加えながら溶媒を70℃で揮発させて、樹脂粒子表面へ
の樹脂コートを行った。この樹脂コートされた磁性キャ
リア粒子を180℃で3時間撹拌しながら熱処理し、冷
却後、解砕した後、200メッシュの篩で分級してキャ
リア1を得た。
【0053】得られたキャリア1の個数平均粒径は2
9.6μmであった。更に、得られたキャリアを10キ
ロエルステッドの磁場をかけ、その磁気特性を測定し
た。その結果、10キロエルステッドにおける飽和磁化
は73emu/gであった。又、キャリア1の真比重は
3.58g/cm3であった。又、キャリア1の粒子断
面の樹脂リッチ層の層厚は0.35μmであった。キャ
リアの比抵抗は5.8×1014Ωであった。キャリア1
の形状係数SF−1は、108であった。
【0054】[キャリア2]先ず、個数平均粒径0.2
5μmのマグネタイト粉と個数平均粒径0.20μmの
ヘマタイト粉に対して、夫々2.0重量%のシラン系カ
ップリング剤(3-(2−アミノエチルアミノプロピル)
ジメトキシシラン)を加え、容器内で100℃で高速混
合撹拌してキャリア1の場合と同様に、それぞれの微粒
子の親油化処理を行った。
【0055】 ・フェノール 10重量部 ・ホルムアルデヒド溶液 6重量部 ・親油化処理したマグネタイト 84重量部 上記材料と、28%アンモニア水4重量部、水8重量部
をフラスコに入れ、攪拌、混合しながら30分間で85
℃まで昇温・保持し、3時間重合反応させて硬化させ
た。その後キャリア1と同様にして、球状のキャリアコ
ア樹脂粒子を得た。更に、得られたキャリアコア樹脂粒
子を用いて、下記のようにして、その表面に樹脂リッチ
層を形成した。
【0056】 ・上記で得られた樹脂粒子 100重量部 ・フェノール 1.2重量部 ・ホルムアルデヒド溶液 0.5重量部 ・親油化処理したヘマタイト粒子 2.5重量部 上記で得られた樹脂粒子を用い、該樹脂粒子に上記の組
成を加え、更に3時間重合反応させた。その後、キャリ
ア1の場合と同様にして、樹脂リッチ層を有し、更に、
表面がシリコーン樹脂コートされたキャリア2を得た。
【0057】上記で得られたキャリア2の個数平均粒径
は20.3μmであった。10キロエルステッドにおけ
る飽和磁化は71emu/gであった。又、キャリア2
の真比重は3.48g/cm3であった。又、キャリア
粒子断面の樹脂リッチ層の層厚は0.26μmであっ
た。キャリア2の比抵抗は8.1×1014Ωであった。
更に、キャリア2の形状係数SF−1は、107であっ
た。
【0058】[キャリア3]先ず、個数平均粒径0.2
5μmのマグネタイト粉と個数平均粒径0.60μmの
ヘマタイト粉に対して、夫々4.7重量%のシラン系カ
ップリング剤(3-(2−アミノエチルアミノプロピル)
ジメトキシシラン)を加え、容器内で100℃で高速混
合撹拌してキャリア1の場合と同様に、それぞれの微粒
子の親油化処理を行った。
【0059】 ・フェノール 10重量部 ・ホルムアルデヒド溶液 6重量部 ・親油化処理したマグネタイト 84重量部 上記材料と、28%アンモニア水7重量部、水15重量
部をフラスコに入れ、攪拌、混合しながら30分間で8
5℃まで昇温・保持し、3時間重合反応させて硬化させ
た。その後キャリア1と同様にして、球状のキャリアコ
ア樹脂粒子を得た。更に、得られたキャリアコア樹脂粒
子を用いて、その表面に下記の方法で樹脂リッチ層を形
成した。
【0060】 ・上記で得られた樹脂粒子 100重量部 ・フェノール 1.5重量部 ・ホルムアルデヒド溶液 0.8重量部 ・親油化処理したヘマタイト粒子 6.0重量部 上記で得られた樹脂粒子を用い、該樹脂粒子に上記の組
成を加え、更に3時間重合反応させた。その後、キャリ
ア1の場合と同様にして、樹脂リッチ層を有し、更に、
表面がシリコーン樹脂コートされたキャリア3を得た。
【0061】上記で得られたキャリア3の個数平均粒径
は51.6μmであった。又、10キロエルステッドに
おける飽和磁化は74emu/gであった。又、キャリ
ア3の真比重は3.66g/cm3であった。又、キャ
リア粒子断面の樹脂リッチ層の層厚は0.57μmであ
った。キャリア3の比抵抗は6.4×1013Ωであっ
た。更に、キャリア3の形状係数SF−1は、108で
あった。
【0062】[キャリア4]先ず、個数平均粒径0.2
5μmのマグネタイト粉と個数平均粒径0.40μmの
ヘマタイト粉に対して、夫々3.5重量%のシラン系カ
ップリング剤(3-(2−アミノエチルアミノプロピル)
ジメトキシシラン)を加え、容器内で100℃で高速混
合撹拌してキャリア1の場合と同様に、それぞれの微粒
子の親油化処理を行った。
【0063】 ・フェノール 10重量部 ・ホルムアルデヒド溶液 6重量部 ・親油化処理したマグネタイト 60重量部 ・親油化処理したヘマタイト 24重量部 上記材料と、28%アンモニア水5重量部、水10重量
部をフラスコに入れ、攪拌、混合しながら30分間で8
5℃まで昇温・保持し、3時間重合反応させて硬化させ
た。その後キャリア1と同様にして、球状のキャリアコ
ア樹脂粒子を得た。更に、得られたキャリアコア樹脂粒
子を用いて、その表面に下記の方法で樹脂リッチ層を形
成した。
【0064】 ・上記で得られた樹脂粒子 100重量部 ・フェノール 1.0重量部 ・ホルムアルデヒド溶液 0.4重量部 ・親油化処理したヘマタイト粒子 1.5重量部 上記で得られた樹脂粒子を用い、該樹脂粒子に上記の組
成を加え、更に3時間重合反応させた。その後、キャリ
ア1の場合と同様にして、樹脂リッチ層を有し、更に、
表面がシリコーン樹脂コートされたキャリア4を得た。
【0065】上記で得られたキャリア4の個数平均粒径
は31.7μmであった。又、10キロエルステッドに
おける飽和磁化は50emu/gであった。又、キャリ
ア4の真比重は3.55g/cm3であった。又、キャ
リア粒子断面の樹脂リッチ層の層厚は0.41μmであ
った。キャリア4の比抵抗は1.1×1015Ωであっ
た。更に、キャリア4の形状係数SF−1は、109あ
った。
【0066】[キャリア5]キャリア1と同様にして球
状のキャリアコア粒子を得た。この粒子の表面に下記の
ようにして樹脂リッチ層を形成した。 上記で得られた樹脂粒子を用い、該樹脂粒子に上記の組
成を加え、更に3時間重合反応させた。その後、キャリ
ア1の場合と同様にして、樹脂リッチ層を有し、更に、
表面がシリコーン樹脂コートされたキャリア5を得た。
【0067】上記で得られたキャリア5の個数平均粒径
は31.0μmであった。又、10キロエルステッドに
おける飽和磁化は71emu/gであった。又、キャリ
ア5の真比重は3.57g/cm3であった。又、キャ
リア粒子断面の樹脂リッチ層の層厚は0.48μmであ
った。キャリア5の比抵抗は3.6×1015Ωであっ
た。更に、キャリア5の形状係数SF−1は、106で
あった。
【0068】[キャリア6]キャリア1において、キャ
リアコア樹脂粒子表面に樹脂リッチ層を施さずに用いる
以外、キャリア1と同様にしてキャリア6を作製した。
得られたキャリア6の個数平均粒径は29.3μmであ
った。10キロエルステッドにおける飽和磁化は74e
mu/gであった。又、キャリア6の真比重は3.60
g/cm3であった。キャリア6の比抵抗は1.6×1
8Ωであった。更に、キャリア6の形状係数SF−1
は、107であった。
【0069】[キャリア7]モル比で、Fe23=50
モル%、CuO=27モル%、ZnO=23モル%にな
るように秤量し、ボールミルを用いて混合を行った。こ
れを仮焼した後、ボールミルにより粉砕を行い、更にス
プレードライヤーにより造粒を行った。これを焼結し、
更に分級してキャリアコア粒子を得た。更に、上記で得
られた粒子の表面に、キャリア1と同様な方法で熱硬化
性のシリコーン樹脂をコートしてキャリア7を得た。
【0070】上記で得られたキャリア7の個数平均粒径
は41.1μmであった。10キロエルステッドにおけ
る飽和磁化は61emu/gであった。又、キャリア7
の真比重は5.02g/cm3であった。キャリア7の
比抵抗は1.9×108Ωであった。更に、キャリア7
の形状係数SF−1は、115であった。
【0071】<実施例1>キャリア1とトナー1とを、
トナー濃度8%となるように混合し、二成分系現像剤を
作製した。このとき、トナーの帯電量は−28.8μC
/gであった。この二成分系現像剤を用いて、キヤノン
(株)製フルカラー複写機CLC1100の改造機で画
像出し試験を行なった。現像条件は、Vpp2300V、
周波数2200hzとして、コントラスト電位400
V、カブリ取り電位150Vとした。このとき画像濃度
は1.52であり、カブリ濃度0.00、キャリア付着
0.02個/cm2であった。ハーフトーンドットの再
現性も良好であった。
【0072】上記二成分系現像剤をキヤノン製フルカラ
ーレーザー複写機CLC−1100改造機を用いて画像
出しを行った。この現像部周辺の模式図を図1に示し、
これをもって説明する。キヤノン製フルカラーレーザー
複写機最下部位置(黒色)の現像器の現像剤担持体(現
像スリーブ)1と現像剤規制部材(磁性ブレード)8と
の距離Aを600μm、現像スリーブ1と静電潜像担持
体(感光ドラム)2との距離Bを400μmとした。こ
のときの現像ニップCは5mmであった。尚、現像スリ
ーブは、CLC−1100の現像器内で用いられている
現像スリーブ(材質:SUS、日立金属社製、20φm
m)の表面をニューマブラスター(不二製作所製)を用
いてサンドブラストしたものを用いた。
【0073】又、現像スリーブ1と感光ドラム2との周
速比は2.0:1で進行方向が図1に示す通りお互いに
カウンター方向であり、現像スリーブ1の現像極の磁場
が1キロエルステッド、更に、現像条件は、交番電界は
図2に示したような波形をもつ1800Vで周波数30
00Hzのものを用い、現像バイアスは−300Vとな
るように設定した。帯電部材3として、磁気ブラシで構
成される接触帯電部材を用い、感光ドラムの暗部電位
(Vd)は−400V、明部電位(VL)は−50Vと
した。尚、感光ドラム2としてはφ180mmのネガ帯
電性A−Si系の感光体を用いた。この感光ドラムの表
面抵抗は2.5×1013Ωであった。
【0074】上記の現像条件で画像出しを行った。この
結果、細線再現性に非常に優れ、ベタ画像の濃度が高い
優れた画像が得られた。更に、キャリア付着による画像
部、非画像部の画像の乱れやトナーカブリは認められな
かった。又、20万枚の画像出し耐久を行ったところ、
初期とトナーの摩擦帯電量の変化もなく、画像の変化や
劣化もなかった。本実施例で用いたトナーとキャリアの
組み合わせを表1に示した。又、上記の画出し試験の結
果を表2に示した。
【0075】
【表1】
【0076】<実施例2〜5>実施例1と同様にして、
磁性キャリアを表1に示したようにそれぞれ2乃至5に
変えて、表面積換算によりトナー濃度を変えて評価を行
った。初期及び20万枚耐久後の結果はいずれも良好で
あった。表2に評価結果を示した。
【0077】<実施例6>上記のトナー1をトナー2に
変えて、キャリア2をトナー濃度8重量%となるように
混合し、二成分系現像剤を得た。初期のトナーの摩擦帯
電量は−29.5μC/gであった。この現像剤を使
い、キヤノン製アナログ複写機NP−5060改造機を
用いて画像出しを行った。現像器の現像剤担持体(現像
スリーブ)と現像剤規制部材(磁性ブレード)との距離
を600μm、現像スリーブと静電潜像担持体(感光ド
ラム)との距離を400μmとした。このときの現像ニ
ップは5mmであった。
【0078】又、現像スリーブと感光ドラムとの周速比
は1.8:1、現像スリーブの現像極の磁場が1キロエ
ルステッド、更に現像条件は、2000Vで周波数26
00Hzの矩形波を用い、現像バイアスは150Vとな
るように設定した。帯電部材としてコロナ帯電器を用
い、感光ドラムの暗部電位(VD)は400V、明部電
位(VL)は50Vとした。尚、感光ドラムとしてはφ
108mmのポジ帯電性A−Si系の感光体を用いた。
この感光ドラムの表面抵抗は1.0×1013Ωであっ
た。
【0079】以上の条件で画像出し、50万枚の画像出
し耐久を行ったところ、実施例1と同様に画像濃度は
1.57であり、カブリ濃度0、キャリア付着0.03
個/cm2であった。ハーフトーンドットの再現性も良
好であった。表2に評価結果を示したが、表中の耐久の
結果は20万枚後の結果を示した。
【0080】<比較例1>トナー1とキャリア6とを実
施例1と同様にして現像剤化して評価したところ、トナ
ー帯電量はー27.2μC/gであった。画像濃度は
1.50であり、良好であったが、カブリ濃度0.2
1、キャリア付着6.5個/cm2であった。ハーフト
ーンドットの再現性はドットの欠けが生じていた。又ベ
タ部でボソボソ感があり、転写性に問題があった。単色
モードで耐久を行ったが、徐々に画像濃度が低下してい
き、20,000枚まで耐久試験を行った。そのとき現
像剤を調べるとキャリアがかなり減少していた。表2に
評価結果を示した。
【0081】<比較例2>トナー1とキャリア7とを実
施例1と同様にしてトナー濃度5%として現像剤化して
評価したところ、トナー帯電量はー25.4μC/gで
あった。画像濃度は1.53であり、良好であったが、
カブリ濃度0.25、キャリア付着0.42個/cm2
であった。ハーフトーンドットの再現性はドットの欠け
やすじが生じていた。又ベタ部でボソボソ感があり、転
写性に問題があった。単色モードで耐久を行ったが、徐
々にカブリが悪化し、30,000枚頃よりNGレベル
になった。その時点で耐久試験を終えた。表2に評価結
果を示した。
【0082】
【表2】
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、表面抵抗の低いA−S
i系感光体で構成された潜像担持体を用いた画像形成方
法において、実質的に高抵抗である磁性キャリアを用い
て接触二成分系AC現像を行うことで、ハーフトーン再
現性に優れ、キャリア付着のない高画質化を達成すると
ともに、潜像担持体と現像剤の長寿命化を達成すること
ができる画像形成方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適な画像形成装置の模式図である。
【図2】実施例に用いた現像バイアス波形を示したもの
である。
【図3】本発明で使用するキャリア、キャリアコア及び
金属酸化物等の比抵抗を測定する装置の模式図である。
【符号の説明】
1:現像スリーブ(現像剤担持体) 2:感光ドラム(静電潜像担持体) 3:接触帯電部材 4:転写ドラム 5:露光手段 6:クリーナー 7:転写材 A:現像剤担持体と現像剤規制部材との距離 B:現像スリーブと静電潜像担持体との距離 C:現像ニップ 11:下部電極 12:上部電極 13:絶縁物 14:電流計 15:電圧計 16:定電圧装置 17:キャリア 18:ガイドリング d:試料厚み E:抵抗測定セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 祐弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 BA03 BA06 BA07 BA11 CB03 CB07 CB13 EA01 EA02 EA05 EA10 FA02 2H031 AC07 AC14 AD01 BA05 BA08 BA09 CA09 CA13 2H068 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面抵抗が1×1010乃至1×1016Ω
    であるアモルファスシリコン系の静電潜像担持体と、磁
    性キャリア粒子を有する磁性キャリアと、トナー粒子を
    有するトナーとを含有する二成分系現像剤を担持する現
    像剤担持体とを対向させて配設し、該現像剤で静電潜像
    担持体上の静電潜像を現像する画像形成方法において、
    上記磁性キャリア粒子は、粒子表面に樹脂リッチ層を有
    する少なくとも磁性体及びバインダーからなる磁性体分
    散型樹脂粒子であって、該粒子からなる磁性キャリア
    は、その個数平均粒径が15乃至60μm、その比抵抗
    が6000V/cm2印加時に5.0×1013Ωcm乃
    至1.0×1016Ωcm、その飽和磁化が30乃至80
    emu/g、その真比重が3.0乃至4.5g/cm3
    であり、上記磁性キャリア粒子の断面において、キャリ
    ア粒子表面の樹脂リッチ層の層厚Rsが磁性キャリアの
    個数平均粒径Rに対して下記式(1)を満足し、 0.01×R−0.2≦Rs(μm)≦0.01×R+0.2 (1) 且つ、上記現像剤担持体上に形成された現像剤磁気ブラ
    シを上記静電潜像担持体に接触させて、周波数2500
    Hz以上の交番電界を印加しつつ現像を行うことを特徴
    とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記磁性キャリア粒子表面の樹脂リッチ
    層が、ヘマタイト、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸
    化マグネシウム、及び酸化カルシウムのいずれかの微粒
    子、又は、これらから選択される複数の微粒子を含有
    し、該微粒子の粒径Rpが、キャリア粒子表面の樹脂リ
    ッチ層の層厚Rsとの関係において、下記式(2)を満
    足する請求項1に記載の画像形成方法。 0.5×Rs≦Rp(μm)≦1.5×Rs (2)
  3. 【請求項3】 前記磁性キャリア粒子は、バインダー
    と、表面を親油化処理した磁性体及びヘマタイト粒子と
    を有してなり、且つ、該キャリア粒子中の磁性体及びヘ
    マタイト粒子の総量が50乃至99重量%である請求項
    1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記磁性キャリア粒子は、重合法によっ
    て得られ、少なくとも硬化型フェノール樹脂とマグネタ
    イト微粒子とを有してなり、且つ、その形状係数SF−
    1が100乃至130である請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記トナーは、重量平均粒径が5乃至1
    0μmであり、且つ、0.6μm乃至20μmの範囲に
    おける個数基準のCV値が75乃至90%であり、更
    に、3.0μm乃至20μmの範囲における個数基準の
    CV値が0乃至30%である請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 現像剤担持体の回転の進行方向と静電潜
    像担持体の回転の進行方向が、これらの対向部において
    互いにカウンター方向である請求項1乃至5のいずれか
    1項に記載の画像形成方法。
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