JP2002229008A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP2002229008A
JP2002229008A JP2001024897A JP2001024897A JP2002229008A JP 2002229008 A JP2002229008 A JP 2002229008A JP 2001024897 A JP2001024897 A JP 2001024897A JP 2001024897 A JP2001024897 A JP 2001024897A JP 2002229008 A JP2002229008 A JP 2002229008A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂材料からなるブラックマスクを用いてバ
ックライトからの光漏れを防止するとともに、液晶表示
素子を構成する2枚の透明基板を接着させるシール材の
外部応力に対するシール力を保持できる液晶表示素子を
提供すること。 【解決手段】 液晶表示素子1を構成する2枚の透明基
板3a,3bのうち、一方の透明基板3aの内側の非表
示領域6に、枠状の樹脂材料からなるブラックマスク4
を配置し、前記ブラックマスク4のシール材7に対応す
る位置には、当該透明基板3aの内側表面を露出させる
開口部12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子を構
成する透明基板の内側に、バックライトの光漏れを防止
するブラックマスクを配設した液晶表示素子の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来における一般的な構成のカ
ラー液晶表示素子1の要部断面図である。
【0003】図8に示す従来例のカラー液晶表示素子1
は、赤、緑および青の3色の透光膜であるカラーフィル
タ2が形成される透明基板3(一方の透明基板3a)を
有している。この透明基板3としては、例えばガラス基
板やプラスチック基板を例示することができる。また、
前記透明基板3上には、複数の前記カラーフィルタ2が
所定パターンに形成され、各カラーフィルタ2の間に
は、コントラストをあげるために、格子状の遮光用のブ
ラックマスク4が配置されている。そして、透明基板3
上のカラーフィルタ2が形成された中央の所定範囲は、
液晶表示素子1の表示領域5とされ、この表示領域5の
外側部分は非表示領域6とされている。そして、前記ブ
ラックマスク4は、前記非表示領域6にも、図示しない
バックライトからの光漏れを防止することを目的として
表示領域5を囲繞するようにして配置されている。図8
に示す液晶表示素子1における表示領域5に配置される
ブラックマスク4と非表示領域6に配置されるブラック
マスク4とは、感光性樹脂材料からなり、フォトリソ法
により一括形成されている。なお、前記表示領域5に配
置されたブラックマスク4については図示省略してい
る。
【0004】また、前記カラー液晶表示素子1は、透明
電極(図示せず)や配向膜(図示せず)等を形成してな
る透明基板3(他方の透明基板3b)をも有している。
【0005】そして、前記両透明基板3は、枠形状の周
辺シール材7(以下、シール材7)を介して所定の間隙
を保持しつつ、前記一方の透明基板3aに形成されたカ
ラーフィルタ2を内向させるようにして接着されてお
り、前記間隙内には、基板間ギャップ保持用のスペーサ
(図示せず)が散布され、液晶(図示せず)が注入され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ブラッ
クマスク4は樹脂材料からなり、透明基板3上に、所定
のパターンにフォトリソ法により形成され、配置されて
いる。そして、前記透明基板3の内側の非表示領域6
に、バックライトの光漏れ防止を目的とする前記ブラッ
クマスク4を配置した場合、前記両透明基板3を接着さ
せるシール材7の対向位置にもブラックマスク4が配置
されることとなる。この場合において、例えば製造工程
において透明基板3が変形するような外部応力が掛かっ
たとき等には、前記シール材7にその外部応力が集中し
易いため、このシール部分9において、樹脂材料からな
る前記ブラックマスク4と透明基板3との間に界面剥離
が生じたり、ブラックマスク4内で凝集剥離が生じたり
し易いという問題があった。
【0007】そこで、シール強化を図るべく、透明基板
3の内側に配置する前記ブラックマスク4は、前記シー
ル部分9を避けて、前記表示領域5と非表示領域6の前
記シール部分9より内方にのみ形成することが考えられ
た。しかし、このように構成された液晶表示素子1は、
前記シール材7は透明あるいは半透明であるため、液晶
表示装置に搭載されるバックライトの光がそのシール材
7を通過して光漏れとして視認されてしまうという問題
を有していた。
【0008】この問題の解決策として、図9に示すよう
に、一方の透明基板3aの内側の前記表示領域5と非表
示領域6の前記シール部分9より内方にブラックマスク
4を形成するとともに、前記一方の透明基板3の外側の
非表示領域6にも、前記バックライトの光漏れを防止す
るための外部遮蔽膜8を印刷等で形成することが考えら
れた。なお、基板の外側の非表示領域6に外部遮蔽膜8
を形成する透明基板3は、前述の一方の透明基板3aで
はなく、他方の透明基板3bである場合もあった。
【0009】しかしながら、近年の液晶表示素子1は、
表示可能領域を拡大させつつ液晶表示素子1自体は小型
化を図るという要請に応えるべく、前記非表示領域6を
小さくする傾向(狭額縁化)があり、この狭額縁化によ
り、前述した液晶表示素子1の透明基板3の外側に外部
遮蔽膜8を印刷により配置するということが、液晶表示
素子1の製造工程におけるパネルの切断精度等の関係か
らも技術的に難しくなった。また、外部遮蔽膜8を透明
基板3の外側に印刷形成する工程が増えるため、コスト
アップに繋がるものであった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
もので、樹脂材料からなるブラックマスクを用いてバッ
クライトからの光漏れを防止するとともに、液晶表示素
子を構成する2枚の透明基板を接着させるシール材の外
部応力に対するシール力を保持できる液晶表示素子を提
供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係る液晶表示素子の特徴は、液晶表
示素子を構成する2枚の透明基板のうち、一方の透明基
板の内側の非表示領域には、枠状の樹脂材料からなるブ
ラックマスクが配置されており、前記ブラックマスクの
前記シール材に対応する位置には、当該透明基板の内側
表面を露出させる開口部が形成されていることにある。
【0012】このような構成を採用したことにより、樹
脂材料からなるブラックマスクを透明基板の内側に形成
しても、前記ブラックマスクの開口部においては、シー
ル材と透明基板との間にブラックマスクが介在しないの
で、シール力を保持することができる。
【0013】また請求項2に記載のカラー液晶表示素子
の特徴は、請求項1に記載のカラー液晶表示素子におい
て、非表示領域に枠状に形成された前記ブラックマスク
の開口部は、前記透明基板の開口部からの露出率が内方
から外方へ段階的に大きくなるように形成されているこ
とにある。
【0014】このような構成を採用したことにより、外
部応力がより集中するシール部分における外方のシール
力を高めることができるとともに、シール部分における
内方においては、ブラックマスクによって、バックライ
トの光漏れを防止することができる。
【0015】また、請求項3に記載のカラー液晶表示素
子の特徴は、請求項1または請求項2に記載のカラー液
晶表示素子において、前記透明基板におけるシール材の
外壁端部が対向する位置には、ブラックマスクが配置さ
れていないことにある。
【0016】このような構成を採用したことにより、ブ
ラックマスクの外方端部をシール材で被覆して、外部応
力によるブラックマスクの剥離を防止するとともに、外
部応力が最も集中するシール部分の外方におけるシール
強化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶表示素子
1の実施形態を図1乃至図7を参照して説明する。な
お、従来例の液晶表示素子1と同一の構成については説
明を省略するとともに、同一符号を以て説明する。
【0018】本実施形態の液晶表示素子1は、カラー液
晶表示素子1であり、バックライトの光漏れ防止の目的
で非表示領域6に配置される前記ブラックマスク4は、
シール材7により接着された、赤、緑および青の3色の
カラーフィルタ2が形成された一方の透明基板3aの前
記カラーフィルタ2の形成面と同一面に、フォトリソ法
により配置されている。
【0019】そして、非表示領域6に配置される前記ブ
ラックマスク4のパターン(以下、非表示マスクパター
ン10という)の全体形状は、略長方形状の表示領域5
を囲繞する枠状に形成されており、前記非表示マスクパ
ターン10の枠状のライン11には、前記一方の透明基
板3aの内側表面を露出させる開口部12が形成されて
いる。本実施形態においては、前記開口部12は、その
幅方向における表示領域5に近い内方から外方へ、露出
率を段階的に大きくするように形成されている。
【0020】図1は、本実施形態の非表示マスクパター
ン10と、当該液晶表示素子1の表示領域5およびシー
ル材7の配置位置、つまりシール部分9との位置関係を
示す要部平面図であり、図2は、前記非表示マスクパタ
ーン10の枠状のライン11の構成を示す拡大平面図で
ある。
【0021】この図1および図2に示すように、本実施
形態における枠状の非表示マスクパターン10のライン
11は、その幅方向内方から外方へ順に四重に形成され
た4種のラインパターンの枠により構成されている。
【0022】つまり、非表示マスクパターン10のライ
ン11の最も内方には、実線状のパターン(以下、実線
パターン13)の枠が配置されており、その外方に、正
方形の単体パターンを連続させた破線状のパターン(以
下、第1破線パターン14)の枠が配置されている。前
記実線パターン13の枠と第1破線パターン14の枠と
の間隙には、ブラックマスク4が配置されておらず、前
記一方の透明基板3aの内側表面を露出させる開口部1
2として機能するように構成されており、前記第1破線
パターン14における正方形の単体パターン間の間隙
は、同様に、前記開口部12として機能するように構成
されている。
【0023】さらに、前記第1破線パターン14の枠の
外方には、ライン11の幅方向に延在する長方形状の単
体パターンを連続させてなる破線状のパターン(以下、
第2破線パターン15)の枠が配置されており、前記第
1破線パターン14の枠と第2破線パターン15の枠と
の間隙も、前記開口部12として機能するように構成さ
れている。さらにまた、前記第2破線パターン15にお
ける長方形状の単体パターン間の間隙も、同様に、前記
開口部12として機能するように構成されている。さら
に、非表示マスクパターン10のライン11の最も外側
となる前記第2破線パターン15の枠の外方には、一辺
の寸法を前記第2破線パターン15の長方形状の単体パ
ターンにおける一辺を前記ライン11の延在方向寸法と
する正方形状の単体パターンを連続させてなる破線状の
パターン(以下、第3破線パターン16)の枠が配置さ
れている。そして、前記第2破線パターン15の枠と第
3破線パターン16の枠との間隙も、同様に、前記開口
部12として機能するように構成され、前記第3破線パ
ターン16における正方形状の単体パターン間の間隙
も、前記開口部12として機能するように構成されてい
る。そして、本実施形態において、前記間隙の寸法は、
全て同寸法に形成されている。
【0024】つまり、このように4種のラインパターン
の枠からなる非表示マスクパターン10は、そのライン
11の幅方向における内方から外方へ向かって、前記一
方の透明基板3aの内側表面を露出させる露出率を段階
的に大きくするように構成されている。ここで、露出率
とは、位置による基板内側表面の露出状態の変化を巨視
的に見るために、シール部分9のブラックマスク4を幅
方向にシール材7の幅寸法の数分の1程度の寸法、例え
ば5等分前後の寸法に区分した仮想枠における前記透明
基板3aの露出割合をいう。
【0025】なお、図1に示すように、本実施形態にお
いて、枠状の前記非表示マスクパターン10のコーナー
部は前記4種のラインパターンの一部を省略し、必要に
応じて単体のマスク形状を整えた面取り処理が施されて
いる。このように、非表示マスクパターン10のコーナ
ー部を面取り処理して、シール材7と前記一方の透明基
板3aとの間に、外部応力の影響により剥離しやすいブ
ラックマスク4を介在させず透明基板3の内側表面を多
く露出させることにより、シール材7の前記一方の透明
基板3aに対する対向面積を多く確保することができ、
シール材7のコーナー部における透明基板3への接着力
の強化を図ることが可能となる。
【0026】ここで、前記非表示マスクパターン10と
前記シール材7の配置位置との位置関係を説明すると、
図1および図2に示すように、前記シール材7は、その
内壁端部が非表示マスクパターン10の前記実線パター
ン13上に位置し、かつ、シール材7の外壁端部は、前
記非表示マスクパターン10上に位置せず、さらに外方
の透明基板3a上に位置するようにして配置形成されて
いる。つまり、前記透明基板3aにおけるシール材7の
外壁端部が対向する位置には、ブラックマスク4は配置
されていないことになる。
【0027】このような非表示マスクパターン10の形
状とし、さらにシール位置をも規制する理由は、バック
ライトからの光漏れ量は表示領域5側の方が表示品位に
対する影響が大きいため、主に表示領域5に近い側を遮
光する必要があるとともに、シール材7への外部応力
は、シール部分9における内方よりも外方の方が掛かり
やすいので、当該外方のシール強度をより強くしておく
必要があるためである。
【0028】そして、本実施形態の非表示マスクパター
ン10とされたブラックマスク4を有する液晶表示素子
1は、前記ブラックマスク4における前記透明基板3の
露出率の小さい内方部分によって本来のブラックマスク
4としての機能を果たし、バックライトの光漏れを防止
することができるとともに、前記ブラックマスク4にお
ける前記透明基板3の露出率の大きい外方部分によっ
て、シール材7が前記ブラックマスク4を介在させずに
透明基板3に対向させることができる面積を多く確保
し、外部応力が最も集中するシール部分9の外方におけ
るシール強化を図ることができる。さらに、シール材7
の外壁端部を前記非表示マスクパターン10上に位置せ
ず、さらに外方の透明基板3上に位置したことにより、
ブラックマスク4の外方端部をシール材7で被覆して、
外部応力によるブラックマスク4の剥離を防止するとと
もに、外部応力が最も集中するシール部分9の外方にお
けるシール強化を図り、従来のシール剥離の問題を解消
することができる。
【0029】なお、前記間隙の寸法および前記非表示マ
スクパターン10の外方端部とシール材7の外壁端部と
の間隙(外壁間隙)の寸法は適宜設定されるが、あまり
にも外壁間隙の寸法が大きくなると(例えば0.5mm
程度)、誇張して図示されているが図3(b)に示すよ
うに、外壁間隙にギャップ材17の落ち込む比率が大き
くなり、液晶表示素子1を構成する両基板3a、3b間
のギャップ寸法を異ならせ、ギャップむらの誘因となる
おそれがある。したがって、前記間隙の寸法および外壁
間隙の寸法を10μm〜200μmの範囲とすることが
好ましい。また、上記ギャップむらを防止する観点から
も図3(a)に示すように、ブラックマスク4はシール
材7の幅方向に適度に分散されていたほうがよい。
【0030】また、前記非表示マスクパターン10の形
状は前述のものに限るものではない。
【0031】例えば、図4に示すように、前述の実施形
態において非表示マスクパターン10を構成した4種の
ラインパターンを全て実線状のラインパターンに代え、
内方に配置されたラインパターンから外方に配置された
ラインパターンへ順に、その幅寸法を小さく形成すると
ともに、各ラインパターン間の間隙寸法は逆に大きくす
るような構成として、非表示マスクパターン10から露
出する透明基板3の露出率が内方から外方へ段階的に大
きくなるように変化させてもよい。
【0032】さらに、図5に示すように、前述の実施形
態より幅を太く形成した一のライン11からなる枠状の
非表示マスクパターン10に、一定面積の開口部12を
前記ライン11の内方から外方へ向かってその形成個数
(密集率)を異ならせて形成する構成とし、非表示マス
クパターン10から露出する透明基板3の露出率が内方
から外方へ段階的に大きくなるように変化させることも
可能である。
【0033】またさらに、図6に示すように、幅太の一
のライン11からなる枠状の非表示マスクパターン10
に対し、開口部12の形成個数を異ならせずに、その開
口部12の開口面積を異ならせることにより、非表示マ
スクパターン10から露出する透明基板3の露出率を内
方から外方へ段階的に大きくなるように変化させてもよ
い。
【0034】なお、シール部分9における前記透明基板
3の露出率は5〜60%、好ましくは10〜40%とな
るように形成する。露出率が5%に満たない場合には、
課題であるブラックマスク4のシール剥離の問題を解消
するに至らず、60%を越える露出率とすると、本来の
ブラックマスク4の遮光目的を十分に達成することがで
きないためである。
【0035】ここで、前述の本実施形態のカラー液晶表
示素子1の製造方法を簡単に説明する。
【0036】まず、黒色の感光性樹脂材料(例えば、新
日鉄化学製:V−259BKIS等)を硬化後の膜厚が
1μm厚になるようにスピンナーで塗布した後、プレベ
イクを行い、フォトリソ技術によってブラックマスク4
を前述のパターンに形成し、ガラス基板等の透明基板3
上の少なくとも表示領域5に、赤、緑および青の3色の
カラーフィルタ2を表示パターンに対応するようにフォ
トリソ技術によって形成する。その上にITO等からな
る透明電極を成膜形成する。最後に配向膜を塗布焼成し
て一方の透明基板3aを得る。
【0037】また、別の透明基板3上にITO等からな
る透明電極と配向膜とを積層し、他方の透明基板3bを
得る。
【0038】そして、前記一方の透明基板3aと他方の
透明基板3bのいずれかの前記非表示領域6に、前述の
ようにその配置位置を規制して枠状のシール材7を形成
し、また、いずれかの透明基板3に間隙保持用のスペー
サを散布して、前記両基板3a,3bを対向させるとと
もに、所定の間隙を保持させて接着させる。
【0039】次に、前記両基板3a,3b間の間隙に液
晶を封入してカラー液晶表示素子1を得る。
【0040】なお、前記一方の透明基板3aについて
は、ガラス基板にアルミニウム膜の光半透過膜をスパッ
タにより30nm程度の膜厚になるように形成し、前述
のようにブラックマスク4を配置したのち、RGBのカ
ラーフィルタ2を形成し、オーバーコートを塗布焼成し
た後、ITO等からなる透明電極をスパッタで成膜形成
し、最後に配向膜を塗布焼成して所望の透明基板3を得
るようにしてもよい。
【0041】また、図7は、試料として、a.ブラック
マスク4を配置しない液晶表示素子1、b.非表示領域
6の全周に開口部12を有さないブラックマスク4を配
置した液晶表示素子1、およびc.本実施形態のパター
ンのブラックマスク4を配置した液晶表示素子1を用意
し、それぞれについて、A:MDL単体の状態で50c
mの高さから各辺5回ずつ落下させる落下試験、B:バ
ックライトの光漏れを視認する試験およびC:室温80
℃、湿度90%の環境下で504時間放置する耐湿試験
を行った結果をまとめた図表である。
【0042】なお、試料の液晶表示素子1には、いずれ
もその透明基板3上にオーバーコート層を形成した。
【0043】この図表に示すように、aのブラックマス
ク4を配置しない液晶表示素子1については、Aの落下
試験についてはシール剥離もなく、また、Cの耐湿試験
についても、特にシール部分9等にも問題が無かった
が、Bのバックライトの光漏れについては、表示品質に
影響を与えるほどの明らかな光漏れを観察した。
【0044】また、bの非表示領域6の全周に開口部1
2を有さないブラックマスク4を配置した液晶表示素子
1については、aのブラックマスク4を配置しない液晶
表示素子1とは逆に、Bのバックライトの光漏れについ
ては全く問題がないものの、Aの落下試験についてはシ
ール部の約50%の部分でシール剥離が生じ、また、C
の耐湿試験についても、オーバーコート層上のITOに
ヘイズが発生し、シール強度も低下していた。
【0045】これらの液晶表示素子1に比して、cの本
実施形態のパターンのブラックマスク4を配置した液晶
表示素子1については、Aの落下試験についてはシール
剥離もなく、また、Cの耐湿試験についても、特にシー
ル部分9等にも問題が無く、さらに、Bのバックライト
の光漏れについては、表示品質に影響がない程度の光漏
れを視認できる程度にすぎなかった。
【0046】この結果から、平坦化膜としてのオーバー
コート層を配設した場合、オーバーコート層とシール材
7との接着力は、外部応力に耐え得る程度に強力であ
り、その接着部分においてシール剥離の問題が生じない
が、前記オーバーコート層とブラックマスク4との接着
力については、やはり、前記シール部分9において弱
く、シール剥離の問題が生じることが改めて確認され
た。そして、さらに、本実施形態のようなパターンのブ
ラックマスク4を形成することで、オーバーコート層の
有無に関わりなく、従来のシール剥離の問題は解決する
ことが可能であることが確認された。
【0047】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1に係
る液晶表示素子によれば、樹脂材料からなるブラックマ
スクを透明基板の内側に形成しても、前記ブラックマス
クの開口部においては、シール材と透明基板との間にブ
ラックマスクが介在しないので、シール力を保持して従
来のシール剥離の問題を解消することができる。また、
非表示マスクパターンとされたブラックマスクにより、
非表示領域におけるバックライトの光漏れを防止するこ
とができるので、表示品位を向上させることができる。
そして、透明基板の内側に非表示領域の遮光を目的とす
るブラックマスクを形成することが可能となれば、透明
基板の外側に外部遮蔽膜を別個に形成していた場合に比
して、工程を減らすことができ、コスト削減が可能にな
る。
【0049】また請求項2に係る液晶表示素子によれ
ば、さらに確実に、外部応力がより集中するシール部分
における外方のシール力を高めることができるととも
に、シール部分における内方においては、ブラックマス
クによって、バックライトの光漏れを防止することがで
きるものとなる。
【0050】そして、請求項3に係る液晶表示素子によ
れば、ブラックマスクの外方端部をシール材で被覆し
て、外部応力によるシール剥離をより確実に防止するこ
とができるとともに、外部応力が最も集中するシール部
分の外方におけるシール強化をさらに図ることができる
ものとなり、液晶表示素子の製造における歩留りを向上
させることが可能となる。
【0051】なお、本発明の液晶表示素子は前述のよう
にカラーのものに限られない。非表示領域に配置される
ブラックマスクは、当該液晶表示素子がカラーであると
モノクロであるとに限らず、光漏れ防止という目的のた
めには配設する意義があるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の液晶表示素子における非表示マ
スクパターンと表示領域およびシール材の配置位置との
位置関係を示す要部平面図
【図2】 図1の非表示マスクパターンの枠状のライン
の構成を示す拡大平面図
【図3】 (a)は非表示マスクパターンの外方端部と
シール材の外壁端部との間隙の寸法をギャップ材の外径
寸法より小さくした場合の説明図、(b)は、前記寸法
をギャップ材の外径寸法以上とした場合の説明図
【図4】 図2の非表示マスクパターンの枠状のライン
と異なるラインの構成を示す拡大平面図
【図5】 図2および図4の非表示マスクパターンの枠
状のラインと異なるラインの構成を示す拡大平面図
【図6】 図2、図4および図5の非表示マスクパター
ンの枠状のラインと異なるラインの構成を示す拡大平面
【図7】 3種の試料についてそれぞれ3種の試験を行
った結果を示す図表
【図8】 従来における一般的な構成のカラー液晶表示
素子の要部断面図
【図9】 従来における他の構成のカラー液晶表示素子
の要部断面図
【符号の説明】
1 液晶表示素子 2 カラーフィルタ 3 透明基板 4 ブラックマスク 5 表示領域 6 非表示領域 7 シール材 8 外部遮蔽膜 9 シール部分 10 非表示マスクパターン 11 ライン 12 開口部 13 実線パターン 14 第1破線パターン 15 第2破線パターン 16 第3破線パターン 17 ギャップ材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも透明電極および配向膜を有す
    る2枚の透明基板が表示領域を囲繞する非表示領域に配
    置された枠状のシール材を介して所定の間隙を設けて貼
    り合わされ、前記間隙に液晶が注入されてなる液晶表示
    素子において、 一方の透明基板の内側の非表示領域には、枠状の樹脂材
    料からなるブラックマスクが配置されており、前記ブラ
    ックマスクの前記シール材に対向する位置には当該透明
    基板の内側表面を露出させる開口部が形成されているこ
    とを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 非表示領域に枠状に形成された前記ブラ
    ックマスクの開口部は、前記透明基板の露出率が内方か
    ら外方へ段階的に大きくなるように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記透明基板におけるシール材の外壁端
    部が対向する位置には、ブラックマスクが配置されてい
    ないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    液晶表示素子。
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