JP4851651B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子を構成する透明基板の内側に、バックライトの光漏れを防止するブラックマスクを配設した液晶表示素子の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来における一般的な構成のカラー液晶表示素子1の要部断面図である。
【0003】
図8に示す従来例のカラー液晶表示素子1は、赤、緑および青の3色の透光膜であるカラーフィルタ2が形成される透明基板3(一方の透明基板3a)を有している。この透明基板3としては、例えばガラス基板やプラスチック基板を例示することができる。また、前記透明基板3上には、複数の前記カラーフィルタ2が所定パターンに形成され、各カラーフィルタ2の間には、コントラストをあげるために、格子状の遮光用のブラックマスク4が配置されている。そして、透明基板3上のカラーフィルタ2が形成された中央の所定範囲は、液晶表示素子1の表示領域5とされ、この表示領域5の外側部分は非表示領域6とされている。そして、前記ブラックマスク4は、前記非表示領域6にも、図示しないバックライトからの光漏れを防止することを目的として表示領域5を囲繞するようにして配置されている。図8に示す液晶表示素子1における表示領域5に配置されるブラックマスク4と非表示領域6に配置されるブラックマスク4とは、感光性樹脂材料からなり、フォトリソ法により一括形成されている。なお、前記表示領域5に配置されたブラックマスク4については図示省略している。
【0004】
また、前記カラー液晶表示素子1は、透明電極(図示せず)や配向膜(図示せず)等を形成してなる透明基板3(他方の透明基板3b)をも有している。
【0005】
そして、前記両透明基板3は、枠形状の周辺シール材7(以下、シール材7)を介して所定の間隙を保持しつつ、前記一方の透明基板3aに形成されたカラーフィルタ2を内向させるようにして接着されており、前記間隙内には、基板間ギャップ保持用のスペーサ(図示せず)が散布され、液晶(図示せず)が注入されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ブラックマスク4は樹脂材料からなり、透明基板3上に、所定のパターンにフォトリソ法により形成され、配置されている。そして、前記透明基板3の内側の非表示領域6に、バックライトの光漏れ防止を目的とする前記ブラックマスク4を配置した場合、前記両透明基板3を接着させるシール材7の対向位置にもブラックマスク4が配置されることとなる。この場合において、例えば製造工程において透明基板3が変形するような外部応力が掛かったとき等には、前記シール材7にその外部応力が集中し易いため、このシール部分9において、樹脂材料からなる前記ブラックマスク4と透明基板3との間に界面剥離が生じたり、ブラックマスク4内で凝集剥離が生じたりし易いという問題があった。
【0007】
そこで、シール強化を図るべく、透明基板3の内側に配置する前記ブラックマスク4は、前記シール部分9を避けて、前記表示領域5と非表示領域6の前記シール部分9より内方にのみ形成することが考えられた。しかし、このように構成された液晶表示素子1は、前記シール材7は透明あるいは半透明であるため、液晶表示装置に搭載されるバックライトの光がそのシール材7を通過して光漏れとして視認されてしまうという問題を有していた。
【0008】
この問題の解決策として、図9に示すように、一方の透明基板3aの内側の前記表示領域5と非表示領域6の前記シール部分9より内方にブラックマスク4を形成するとともに、前記一方の透明基板3の外側の非表示領域6にも、前記バックライトの光漏れを防止するための外部遮蔽膜8を印刷等で形成することが考えられた。なお、基板の外側の非表示領域6に外部遮蔽膜8を形成する透明基板3は、前述の一方の透明基板3aではなく、他方の透明基板3bである場合もあった。
【0009】
しかしながら、近年の液晶表示素子1は、表示可能領域を拡大させつつ液晶表示素子1自体は小型化を図るという要請に応えるべく、前記非表示領域6を小さくする傾向(狭額縁化)があり、この狭額縁化により、前述した液晶表示素子1の透明基板3の外側に外部遮蔽膜8を印刷により配置するということが、液晶表示素子1の製造工程におけるパネルの切断精度等の関係からも技術的に難しくなった。また、外部遮蔽膜8を透明基板3の外側に印刷形成する工程が増えるため、コストアップに繋がるものであった。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、樹脂材料からなるブラックマスクを用いてバックライトからの光漏れを防止するとともに、液晶表示素子を構成する2枚の透明基板を接着させるシール材の外部応力に対するシール力を保持できる液晶表示素子を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の請求項1に係る液晶表示素子の特徴は、少なくとも透明電極および配向膜を有する2枚の透明基板が長方形状の表示領域を囲繞する非表示領域に配置された枠状のシール材を介して所定の間隙を設けて貼り合わされ、前記間隙に液晶が注入されてなる液晶表示素子において、一方の透明基板の内側の非表示領域には、枠状の樹脂材料からなるブラックマスクが配置され前記ブラックマスク前記シール材に対向する位置当該透明基板の内側表面を露出させる開口部が形成されているとともに、コーナー部に面取り処理が施されたパターン形状とされており、前記シール材は外壁端部が当該透明基板上において前記ブラックマスクよりも外方に位置するように形成されていることにある。
【0012】
このような構成を採用したことにより、樹脂材料からなるブラックマスクを透明基板の内側に形成しても、前記ブラックマスクの開口部においては、シール材と透明基板との間にブラックマスクが介在しないので、シール力を保持することができる。さらに、ブラックマスクの外方端部をシール材で被覆して、外部応力によるブラックマスクの剥離を防止するとともに、外部応力が最も集中するシール部分の外方やブラックマスクのコーナー部においても、透明基板に対するシール材の接着力の強化を図ることができる。
【0013】
また請求項2に記載のカラー液晶表示素子の特徴は、請求項1に記載のカラー液晶表示素子において、非表示領域に枠状に形成された前記ブラックマスクの開口部は、前記透明基板の開口部からの露出率が内方から外方へ段階的に大きくなるように形成されていることにある。
【0014】
このような構成を採用したことにより、外部応力がより集中するシール部分における外方のシール力を高めることができるとともに、シール部分における内方においては、ブラックマスクによって、バックライトの光漏れを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液晶表示素子1の実施形態を図1乃至図7を参照して説明する。なお、従来例の液晶表示素子1と同一の構成については説明を省略するとともに、同一符号を以て説明する。
【0018】
本実施形態の液晶表示素子1は、カラー液晶表示素子1であり、バックライトの光漏れ防止の目的で非表示領域6に配置される前記ブラックマスク4は、シール材7により接着された、赤、緑および青の3色のカラーフィルタ2が形成された一方の透明基板3aの前記カラーフィルタ2の形成面と同一面に、フォトリソ法により配置されている。
【0019】
そして、非表示領域6に配置される前記ブラックマスク4のパターン(以下、非表示マスクパターン10という)の全体形状は、略長方形状の表示領域5を囲繞する枠状に形成されており、前記非表示マスクパターン10の枠状のライン11には、前記一方の透明基板3aの内側表面を露出させる開口部12が形成されている。本実施形態においては、前記開口部12は、その幅方向における表示領域5に近い内方から外方へ、露出率を段階的に大きくするように形成されている。
【0020】
図1は、本実施形態の非表示マスクパターン10と、当該液晶表示素子1の表示領域5およびシール材7の配置位置、つまりシール部分9との位置関係を示す要部平面図であり、図2は、前記非表示マスクパターン10の枠状のライン11の構成を示す拡大平面図である。
【0021】
この図1および図2に示すように、本実施形態における枠状の非表示マスクパターン10のライン11は、その幅方向内方から外方へ順に四重に形成された4種のラインパターンの枠により構成されている。
【0022】
つまり、非表示マスクパターン10のライン11の最も内方には、実線状のパターン(以下、実線パターン13)の枠が配置されており、その外方に、正方形の単体パターンを連続させた破線状のパターン(以下、第1破線パターン14)の枠が配置されている。前記実線パターン13の枠と第1破線パターン14の枠との間隙には、ブラックマスク4が配置されておらず、前記一方の透明基板3aの内側表面を露出させる開口部12として機能するように構成されており、前記第1破線パターン14における正方形の単体パターン間の間隙は、同様に、前記開口部12として機能するように構成されている。
【0023】
さらに、前記第1破線パターン14の枠の外方には、ライン11の幅方向に延在する長方形状の単体パターンを連続させてなる破線状のパターン(以下、第2破線パターン15)の枠が配置されており、前記第1破線パターン14の枠と第2破線パターン15の枠との間隙も、前記開口部12として機能するように構成されている。さらにまた、前記第2破線パターン15における長方形状の単体パターン間の間隙も、同様に、前記開口部12として機能するように構成されている。さらに、非表示マスクパターン10のライン11の最も外側となる前記第2破線パターン15の枠の外方には、一辺の寸法を前記第2破線パターン15の長方形状の単体パターンにおける一辺を前記ライン11の延在方向寸法とする正方形状の単体パターンを連続させてなる破線状のパターン(以下、第3破線パターン16)の枠が配置されている。そして、前記第2破線パターン15の枠と第3破線パターン16の枠との間隙も、同様に、前記開口部12として機能するように構成され、前記第3破線パターン16における正方形状の単体パターン間の間隙も、前記開口部12として機能するように構成されている。そして、本実施形態において、前記間隙の寸法は、全て同寸法に形成されている。
【0024】
つまり、このように4種のラインパターンの枠からなる非表示マスクパターン10は、そのライン11の幅方向における内方から外方へ向かって、前記一方の透明基板3aの内側表面を露出させる露出率を段階的に大きくするように構成されている。ここで、露出率とは、位置による基板内側表面の露出状態の変化を巨視的に見るために、シール部分9のブラックマスク4を幅方向にシール材7の幅寸法の数分の1程度の寸法、例えば5等分前後の寸法に区分した仮想枠における前記透明基板3aの露出割合をいう。
【0025】
なお、図1に示すように、本実施形態において、枠状の前記非表示マスクパターン10のコーナー部は前記4種のラインパターンの一部を省略し、必要に応じて単体のマスク形状を整えた面取り処理が施されている。このように、非表示マスクパターン10のコーナー部を面取り処理して、シール材7と前記一方の透明基板3aとの間に、外部応力の影響により剥離しやすいブラックマスク4を介在させず透明基板3の内側表面を多く露出させることにより、シール材7の前記一方の透明基板3aに対する対向面積を多く確保することができ、シール材7のコーナー部における透明基板3への接着力の強化を図ることが可能となる。
【0026】
ここで、前記非表示マスクパターン10と前記シール材7の配置位置との位置関係を説明すると、図1および図2に示すように、前記シール材7は、その内壁端部が非表示マスクパターン10の前記実線パターン13上に位置し、かつ、シール材7の外壁端部は、前記非表示マスクパターン10上に位置せず、さらに外方の透明基板3a上に位置するようにして配置形成されている。つまり、前記透明基板3aにおけるシール材7の外壁端部が対向する位置には、ブラックマスク4は配置されていないことになる。
【0027】
このような非表示マスクパターン10の形状とし、さらにシール位置をも規制する理由は、バックライトからの光漏れ量は表示領域5側の方が表示品位に対する影響が大きいため、主に表示領域5に近い側を遮光する必要があるとともに、シール材7への外部応力は、シール部分9における内方よりも外方の方が掛かりやすいので、当該外方のシール強度をより強くしておく必要があるためである。
【0028】
そして、本実施形態の非表示マスクパターン10とされたブラックマスク4を有する液晶表示素子1は、前記ブラックマスク4における前記透明基板3の露出率の小さい内方部分によって本来のブラックマスク4としての機能を果たし、バックライトの光漏れを防止することができるとともに、前記ブラックマスク4における前記透明基板3の露出率の大きい外方部分によって、シール材7が前記ブラックマスク4を介在させずに透明基板3に対向させることができる面積を多く確保し、外部応力が最も集中するシール部分9の外方におけるシール強化を図ることができる。さらに、シール材7の外壁端部を前記非表示マスクパターン10上に位置せず、さらに外方の透明基板3上に位置したことにより、ブラックマスク4の外方端部をシール材7で被覆して、外部応力によるブラックマスク4の剥離を防止するとともに、外部応力が最も集中するシール部分9の外方におけるシール強化を図り、従来のシール剥離の問題を解消することができる。
【0029】
なお、前記間隙の寸法および前記非表示マスクパターン10の外方端部とシール材7の外壁端部との間隙(外壁間隙)の寸法は適宜設定されるが、あまりにも外壁間隙の寸法が大きくなると(例えば0.5mm程度)、誇張して図示されているが図3(b)に示すように、外壁間隙にギャップ材17の落ち込む比率が大きくなり、液晶表示素子1を構成する両基板3a、3b間のギャップ寸法を異ならせ、ギャップむらの誘因となるおそれがある。したがって、前記間隙の寸法および外壁間隙の寸法を10μm〜200μmの範囲とすることが好ましい。また、上記ギャップむらを防止する観点からも図3(a)に示すように、ブラックマスク4はシール材7の幅方向に適度に分散されていたほうがよい。
【0030】
また、前記非表示マスクパターン10の形状は前述のものに限るものではない。
【0031】
例えば、図4に示すように、前述の実施形態において非表示マスクパターン10を構成した4種のラインパターンを全て実線状のラインパターンに代え、内方に配置されたラインパターンから外方に配置されたラインパターンへ順に、その幅寸法を小さく形成するとともに、各ラインパターン間の間隙寸法は逆に大きくするような構成として、非表示マスクパターン10から露出する透明基板3の露出率が内方から外方へ段階的に大きくなるように変化させてもよい。
【0032】
さらに、図5に示すように、前述の実施形態より幅を太く形成した一のライン11からなる枠状の非表示マスクパターン10に、一定面積の開口部12を前記ライン11の内方から外方へ向かってその形成個数(密集率)を異ならせて形成する構成とし、非表示マスクパターン10から露出する透明基板3の露出率が内方から外方へ段階的に大きくなるように変化させることも可能である。
【0033】
またさらに、図6に示すように、幅太の一のライン11からなる枠状の非表示マスクパターン10に対し、開口部12の形成個数を異ならせずに、その開口部12の開口面積を異ならせることにより、非表示マスクパターン10から露出する透明基板3の露出率を内方から外方へ段階的に大きくなるように変化させてもよい。
【0034】
なお、シール部分9における前記透明基板3の露出率は5〜60%、好ましくは10〜40%となるように形成する。露出率が5%に満たない場合には、課題であるブラックマスク4のシール剥離の問題を解消するに至らず、60%を越える露出率とすると、本来のブラックマスク4の遮光目的を十分に達成することができないためである。
【0035】
ここで、前述の本実施形態のカラー液晶表示素子1の製造方法を簡単に説明する。
【0036】
まず、黒色の感光性樹脂材料(例えば、新日鉄化学製:V−259BKIS等)を硬化後の膜厚が1μm厚になるようにスピンナーで塗布した後、プレベイクを行い、フォトリソ技術によってブラックマスク4を前述のパターンに形成し、ガラス基板等の透明基板3上の少なくとも表示領域5に、赤、緑および青の3色のカラーフィルタ2を表示パターンに対応するようにフォトリソ技術によって形成する。その上にITO等からなる透明電極を成膜形成する。最後に配向膜を塗布焼成して一方の透明基板3aを得る。
【0037】
また、別の透明基板3上にITO等からなる透明電極と配向膜とを積層し、他方の透明基板3bを得る。
【0038】
そして、前記一方の透明基板3aと他方の透明基板3bのいずれかの前記非表示領域6に、前述のようにその配置位置を規制して枠状のシール材7を形成し、また、いずれかの透明基板3に間隙保持用のスペーサを散布して、前記両基板3a,3bを対向させるとともに、所定の間隙を保持させて接着させる。
【0039】
次に、前記両基板3a,3b間の間隙に液晶を封入してカラー液晶表示素子1を得る。
【0040】
なお、前記一方の透明基板3aについては、ガラス基板にアルミニウム膜の光半透過膜をスパッタにより30nm程度の膜厚になるように形成し、前述のようにブラックマスク4を配置したのち、RGBのカラーフィルタ2を形成し、オーバーコートを塗布焼成した後、ITO等からなる透明電極をスパッタで成膜形成し、最後に配向膜を塗布焼成して所望の透明基板3を得るようにしてもよい。
【0041】
また、図7は、試料として、a.ブラックマスク4を配置しない液晶表示素子1、b.非表示領域6の全周に開口部12を有さないブラックマスク4を配置した液晶表示素子1、およびc.本実施形態のパターンのブラックマスク4を配置した液晶表示素子1を用意し、それぞれについて、A:MDL単体の状態で50cmの高さから各辺5回ずつ落下させる落下試験、B:バックライトの光漏れを視認する試験およびC:室温80℃、湿度90%の環境下で504時間放置する耐湿試験を行った結果をまとめた図表である。
【0042】
なお、試料の液晶表示素子1には、いずれもその透明基板3上にオーバーコート層を形成した。
【0043】
この図表に示すように、aのブラックマスク4を配置しない液晶表示素子1については、Aの落下試験についてはシール剥離もなく、また、Cの耐湿試験についても、特にシール部分9等にも問題が無かったが、Bのバックライトの光漏れについては、表示品質に影響を与えるほどの明らかな光漏れを観察した。
【0044】
また、bの非表示領域6の全周に開口部12を有さないブラックマスク4を配置した液晶表示素子1については、aのブラックマスク4を配置しない液晶表示素子1とは逆に、Bのバックライトの光漏れについては全く問題がないものの、Aの落下試験についてはシール部の約50%の部分でシール剥離が生じ、また、Cの耐湿試験についても、オーバーコート層上のITOにヘイズが発生し、シール強度も低下していた。
【0045】
これらの液晶表示素子1に比して、cの本実施形態のパターンのブラックマスク4を配置した液晶表示素子1については、Aの落下試験についてはシール剥離もなく、また、Cの耐湿試験についても、特にシール部分9等にも問題が無く、さらに、Bのバックライトの光漏れについては、表示品質に影響がない程度の光漏れを視認できる程度にすぎなかった。
【0046】
この結果から、平坦化膜としてのオーバーコート層を配設した場合、オーバーコート層とシール材7との接着力は、外部応力に耐え得る程度に強力であり、その接着部分においてシール剥離の問題が生じないが、前記オーバーコート層とブラックマスク4との接着力については、やはり、前記シール部分9において弱く、シール剥離の問題が生じることが改めて確認された。そして、さらに、本実施形態のようなパターンのブラックマスク4を形成することで、オーバーコート層の有無に関わりなく、従来のシール剥離の問題は解決することが可能であることが確認された。
【0047】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の請求項1に係る液晶表示素子によれば、樹脂材料からなるブラックマスクを透明基板の内側に形成しても、前記ブラックマスクの開口部においては、シール材と透明基板との間にブラックマスクが介在しないので、シール力を保持して従来のシール剥離の問題を解消することができる。また、非表示マスクパターンとされたブラックマスクにより、非表示領域におけるバックライトの光漏れを防止することができるので、表示品位を向上させることができる。そして、透明基板の内側に非表示領域の遮光を目的とするブラックマスクを形成することが可能となれば、透明基板の外側に外部遮蔽膜を別個に形成していた場合に比して、工程を減らすことができ、コスト削減が可能になる。さらに、ブラックマスクの外方端部やコーナー部をシール材で被覆して、外部応力によるシール剥離をより確実に防止することができるとともに、外部応力が最も集中するシール部分の外方やコーナー部におけるシール強化をさらに図ることができるものとなり、液晶表示素子の製造における歩留りを向上させることが可能となる
【0049】
また請求項2に係る液晶表示素子によれば、さらに確実に、外部応力がより集中するシール部分における外方のシール力を高めることができるとともに、シール部分における内方においては、ブラックマスクによって、バックライトの光漏れを防止することができるものとなる。
【0051】
なお、本発明の液晶表示素子は前述のようにカラーのものに限られない。非表示領域に配置されるブラックマスクは、当該液晶表示素子がカラーであるとモノクロであるとに限らず、光漏れ防止という目的のためには配設する意義があるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の液晶表示素子における非表示マスクパターンと表示領域およびシール材の配置位置との位置関係を示す要部平面図
【図2】 図1の非表示マスクパターンの枠状のラインの構成を示す拡大平面図
【図3】 (a)は非表示マスクパターンの外方端部とシール材の外壁端部との間隙の寸法をギャップ材の外径寸法より小さくした場合の説明図、(b)は、前記寸法をギャップ材の外径寸法以上とした場合の説明図
【図4】 図2の非表示マスクパターンの枠状のラインと異なるラインの構成を示す拡大平面図
【図5】 図2および図4の非表示マスクパターンの枠状のラインと異なるラインの構成を示す拡大平面図
【図6】 図2、図4および図5の非表示マスクパターンの枠状のラインと異なるラインの構成を示す拡大平面図
【図7】 3種の試料についてそれぞれ3種の試験を行った結果を示す図表
【図8】 従来における一般的な構成のカラー液晶表示素子の要部断面図
【図9】 従来における他の構成のカラー液晶表示素子の要部断面図
【符号の説明】
1 液晶表示素子
2 カラーフィルタ
3 透明基板
4 ブラックマスク
5 表示領域
6 非表示領域
7 シール材
8 外部遮蔽膜
9 シール部分
10 非表示マスクパターン
11 ライン
12 開口部
13 実線パターン
14 第1破線パターン
15 第2破線パターン
16 第3破線パターン
17 ギャップ材

Claims (2)

  1. 少なくとも透明電極および配向膜を有する2枚の透明基板が長方形状の表示領域を囲繞する非表示領域に配置された枠状のシール材を介して所定の間隙を設けて貼り合わされ、前記間隙に液晶が注入されてなる液晶表示素子において、
    一方の透明基板の内側の非表示領域には、枠状の樹脂材料からなるブラックマスクが配置され
    前記ブラックマスク前記シール材に対向する位置当該透明基板の内側表面を露出させる開口部が形成されているとともに、コーナー部に面取り処理が施されたパターン形状とされており、
    前記シール材は外壁端部が当該透明基板上において前記ブラックマスクよりも外方に位置するように形成されていることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 非表示領域に枠状に形成された前記ブラックマスクの開口部は、前記透明基板の露出率が、内方から外方へ段階的に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
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