JP2002228306A - 冷凍サイクル装置およびその運転方法 - Google Patents

冷凍サイクル装置およびその運転方法

Info

Publication number
JP2002228306A
JP2002228306A JP2001022078A JP2001022078A JP2002228306A JP 2002228306 A JP2002228306 A JP 2002228306A JP 2001022078 A JP2001022078 A JP 2001022078A JP 2001022078 A JP2001022078 A JP 2001022078A JP 2002228306 A JP2002228306 A JP 2002228306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
refrigerant
refrigeration cycle
cycle apparatus
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001022078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4376470B2 (ja
Inventor
Osamu Morimoto
修 森本
Yasuyori Hirai
康順 平井
Shiro Takatani
士郎 高谷
Tomohiko Kasai
智彦 河西
Masao Kawasaki
雅夫 川崎
Shinichi Wakamoto
慎一 若本
Fumitake Unezaki
史武 畝崎
Toshihiko Enomoto
寿彦 榎本
Makoto Saito
信 斎藤
Tetsuji Nanatane
哲二 七種
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001022078A priority Critical patent/JP4376470B2/ja
Publication of JP2002228306A publication Critical patent/JP2002228306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4376470B2 publication Critical patent/JP4376470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/18Refrigerant conversion

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既使用の冷媒を別の新規な冷媒に置換する冷
凍サイクル装置において、置換後の新規な潤滑油が既設
配管中に残留していた以前の潤滑油と混合した場合で
も、既設配管中に残留していた潤滑油を分離回収し、新
規の潤滑油の劣化を抑える。 【解決手段】 既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油とを
新規に第二の冷媒と第二の潤滑油とに交換した冷凍サイ
クル装置において、冷媒回路にこの冷媒回路を分岐する
分岐回路を設け、この分岐回路に第二の冷媒から第一の
潤滑油を分離回収する油分離回収器を備え、所定時間の
油分離回収運転の後に前記分岐回路を閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既使用の冷媒を
別の種類の冷媒に置換して使用する冷凍サイクル装置と
その運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既存の冷凍サイクル装置を別の冷媒に置
換する技術については、例えば、特開2000−9368号公報
および特開2000−146369号公報に開示されたものがあ
る。特開2000−9368号公報に開示されたものでは、圧縮
機から持出されるエステル油は高性能な油分離器で完全
に分離し、冷媒と共に流れてきた異物をガスラインに設
けた異物回収器で捕獲分離するものであるが、圧縮機か
ら持出されたエステル油を完全に分離する高性能油分離
器が高価になり、また、高性能油分離器を流出してしま
ったエステル油は異物捕獲器で捕獲されてしまうので、
圧縮機内の冷凍機油の量が低下し、潤滑不良になること
もあり得るということがあった。
【0003】また、特開2000−146369号公報に開示され
たものでは、液ラインに設けた油分離器内を仕切り、油
分離器の流入配管端部と流出配管端部の位置に差をつけ
ることにより、鉱油を油分離器内に溜める構造を開示し
ているが、この従来例では、油分離器より下流にあった
鉱油は一旦、圧縮機に流入し、圧縮機内のエステル油と
混合することで、エステル油を劣化させることと、一
旦、エステル油と鉱油が混合してしまうので、鉱油回収
に時間がかかると共に、エステル油に対する鉱油濃度が
一定値以下に下がらないので、冷凍サイクルの信頼性を
落とすということがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来の課題を解決するためになされたものであり、第
一の冷媒例えばHCFC系もしくはCFC系冷媒と第一
の潤滑油例えば鉱油が用いられていた既設配管を流用す
る冷凍サイクル装置あるいは冷凍・空調装置において、
第二の冷媒例えばHFC系冷媒と第二の潤滑油例えばエ
ステル油やエ−テル油等に置換し、置換した第二の潤滑
油であるエステル油等が既設配管中に残留していた第一
の潤滑油である鉱油と混合した場合でも、既設配管中に
残留していた鉱油を分離回収し、新規のエステル油等の
劣化を抑えるとともに、既設配管を使用する冷凍・空調
機の施工を容易にし、冷凍サイクル装置の信頼性を高め
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の冷凍サイクル
装置は、請求項1に記載のように、既使用の第一の冷媒
と第一の潤滑油とを新規に第二の冷媒と第二の潤滑油と
に交換した冷凍サイクル装置であって、冷媒回路におい
て、この冷媒回路を分岐する分岐回路を設けこの分岐回
路に第二の冷媒から第一の潤滑油を分離回収する油分離
回収器を備え、所定時間の油分離回収運転の後に前記分
岐回路を閉じるものである。
【0006】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項2
に記載のように、前記分岐回路を、利用側機から熱源機
に冷媒を還流させる冷媒回路に設けたものである。
【0007】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項3
に記載のように、前記分岐回路を熱源機内の冷媒回路に
設けたものである。
【0008】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項4
に記載のように、前記分岐回路の下流側がアキュムレー
タに接続されたものである。
【0009】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項5
に記載のように、前記油分離回収器に溜まる第二の冷媒
を蒸発させる冷媒蒸発手段を備えたものである。
【0010】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項6
に記載のように、既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油と
を新規に第二の冷媒と第二の潤滑油とに交換した冷凍サ
イクル装置であって、前記第二の冷媒から前記第一の潤
滑油を分離する油分離器を前記冷媒回路に設け、前記油
分離器の油排出口から前記油分離器の下流との間を接続
する第一および第二の分岐回路を設け、前記第一の分岐
回路に前記油分離器で分離された油を回収する油回収器
を備え、前記第一の分岐回路を開き第二の分岐回路を閉
じて所定時間の油分離回収運転を行った後に前記第二の
分岐回路を開き前記第一の分岐回路を閉じるものであ
る。
【0011】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項7
に記載のように、前記油分離器を、利用側機から熱源機
に冷媒を還流させる冷媒回路に設けたものである。
【0012】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項8
に記載のように、前記油分離器を熱源機内の冷媒回路に
設けたものである。
【0013】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項9
に記載のように、前記油回収器の下流側がアキュムレー
タに接続されたものである。
【0014】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
0に記載のように、前記油分離器をアキュムレータと一
体に形成したものである。
【0015】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
1に記載のように、前記油回収器の下流側がアキュムレ
ータの出口側に接続されたものである。
【0016】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
2に記載のように、前記油回収器に溜まる第二の冷媒を
蒸発させる冷媒蒸発手段を備えたものである。
【0017】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
3に記載のように、前記アキュムレータに冷媒液を注入
する手段と、前記アキュムレータで冷媒液から分離した
第一の潤滑油を排出する手段とを備えたものである。
【0018】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
4に記載のように、前記第一の分岐回路において、前記
油分離器の油排出口と前記油回収器との間に、前記第二
の潤滑油を抽出し冷媒回路に回収する抽出回収手段を設
けたものである。
【0019】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
5に記載のように、前記抽出回収手段は、前記第一の潤
滑油と前記第二の潤滑油との前記第二の冷媒に対する溶
解度の差を利用して前記第二の潤滑油を抽出する手段で
あるものである。
【0020】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
6に記載のように、前記第二の潤滑油を前記冷媒回路に
追加充填する追加充填手段を設けたものである。
【0021】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
7に記載のように、前記追加充填手段は、前記冷媒回路
における前記第二の潤滑油の量を制御する油量制御手段
を有するものである。
【0022】この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1
8に記載のように、既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油
とを新規に第二の冷媒と第二の潤滑油とに交換した冷凍
サイクル装置であって、冷媒回路において、第二の冷媒
から第一の潤滑油を分離回収する油分離回収器を備え、
所定時間の油分離回収運転の後に前記油分離回収器を取
り外すものである。
【0023】この発明の冷凍サイクル装置の運転方法
は、請求項19に記載のように、冷凍サイクル装置にお
いて既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油とを新規に第二
の冷媒と第二の潤滑油とに交換し、前記第二の冷媒から
前記第一の潤滑油を分離回収する油分離回収器を含む分
岐回路を冷媒回路に設け、冷媒を前記分岐回路に通して
所定時間の油分離回収運転を行った後、前記分岐回路を
閉じて通常運転をするものである。
【0024】この発明の冷凍サイクル装置の運転方法
は、請求項20に記載のように、冷凍サイクル装置にお
いて既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油とを新規に第二
の冷媒と第二の潤滑油とに交換し、冷媒回路に第二の冷
媒から第一の潤滑油を分離する油分離器を設け、前記油
分離器の油排出口から前記油分離器の下流との間を接続
する第一および第二の分岐回路を設け、前記第一の分岐
回路に前記油分離器で分離された油を回収する油回収器
を備え、前記第一の分岐回路を開き前記第二の分岐回路
を閉じて所定時間の油分離回収運転を行った後に前記第
二の分岐回路を開き前記第一の分岐回路を閉じて通常運
転するものである。
【0025】この発明の冷凍サイクル装置の運転方法
は、請求項21に記載のように、前記油分離回収運転に
おいて、運転モード、運転時間、運転容量を含む物理量
の少なくともいずれかを検知して、油分離回収運転の運
転時間を決めるようにしたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。なお、各図において、同
一又は相当する部分には同一の符号を付してその説明を
簡略化ないし省略する場合がある。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概
略構成を示す図である。図1において、100は室外機
など熱源機、200は室内機など利用側機を示す。熱源
機100において、1は圧縮機、20は油分離器、2は
熱源側熱交換器、22はアキュムレータを示す。油分離
器20の下部とアキュムレータ22とは返油回路24に
より接続され、返油回路24上には返油用毛細管23を
設ける。
【0027】また、室内機200において、3は膨張
弁、4は室内熱交換器を示す。なお、図では添え字a,
b,cを付して複数並列になっていることを示している
が、説明では簡略化のため添え字の記載を省略する。ま
た、9および10は、それぞれ熱源機100と室内機2
00とを接続する延長配管としての液管およびガス管を
示す。そして、圧縮機1から油分離器20、室外熱交換
器2、膨張弁3、室内熱交換器4、アキュムレ−タ22
を経て、圧縮機1に冷媒が還流するメインの冷媒回路を
構成する。
【0028】この冷媒回路において、ガス管10は弁2
8を介してアキュムレータ22に接続されている。この
弁28を含む冷媒回路をバイパスするように弁29を含
む配管が低圧鉱油分離回収器25(油分離回収器)に接
続されている。油分離回収器25の上部空間は配管61
によりアキュムレータ22に接続される。また、油分離
回収器25とアキュムレータ22との間は毛細管36を
介して均圧管37で接続されている。また、34は、室
外機の液管を分岐し、絞り装置33、冷媒熱交換器32
を介してアキュムレータ22に至る冷媒回路である。な
お、この冷媒回路では、圧縮機の出口側において、冷房
運転と暖房運転とで冷媒の流れ方向を逆転させる四方弁
は、説明の簡略化のため図示を省略している。
【0029】このような構成の冷凍サイクルにおいて、
既存の冷媒と潤滑油(第一の冷媒と第一の潤滑油)とを
用いていた熱源機を、新たな冷媒と潤滑油(第二の冷媒
と第二の潤滑油)とを用いる熱源機に取換えて、新たに
構成した冷凍サイクル装置と、その構成方法について説
明する。具体的事例としては、第一の冷媒として例えば
HCFC系もしくはCFC系の冷媒と、第一の冷凍機油
(潤滑油)として例えば鉱油もしくはハ−ドアルキルベ
ンゼン油が用いられていた既存の冷凍・空調装置を、第
二の冷媒として例えばHFC系冷媒と、第二の冷凍機油
(潤滑油)として例えばエステル油もしくはエ−テル油
を用いる冷凍・空調装置に置換して、新たに冷媒回路を
形成する。
【0030】図1を参照して、冷媒にHFC系冷媒を用
い、延長配管である液管9とガス管10を既設のものと
し、さらに場合により室内機も既設のものとし、その液
管9とガス管10に、例えばHCFC系冷媒の冷凍機油(潤
滑油)として使用される鉱油が残留している場合の油回
収運転について説明する。油回収運転を行う場合には、
弁29を開き、弁28を閉じて圧縮機を起動する。圧縮
機1を吐出した高温・高圧のガス冷媒は油分離器20で
圧縮機1から持出されたHFC用の冷凍機油、例えば、エ
ステル油を分離され、分離したエステル油は返油回路2
4を流れ、返油用毛細管23で低圧まで絞られた後、ア
キュムレータ22に流入し、冷媒ガスと共に、圧縮機1
に戻る。
【0031】油分離器20でエステル油を分離されたガ
ス冷媒は、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、延長配管
の液管9に入る。ここで、延長配管中に残留し、液管内
壁面に付着した鉱油を、鉱油と冷媒液の間に働くせん断
力により引きずりながら押し流し、液管中の鉱油を減少
させていく。液管9を流れた冷媒液は、負荷側熱交換器
4で蒸発・気化し、延長配管であるガス管10を流れ
る。ここで、ガス管内壁面に付着した鉱油を、鉱油と冷
媒ガスの間に働くせん断力により引きずりながら押し流
し、ガス管中の鉱油を減少させていく。
【0032】ガス管を流れたガス冷媒は、液管およびガ
ス管から回収した鉱油と共に弁29を介して油分離回収
器25に流れ込み、鉱油は分離されて油分離回収器25
に溜められ、冷媒ガスは配管61を通ってアキュムレー
タ22に流れ込む。この油回収運転を所定時間行う。
【0033】なお、油を回収する場合の所定時間は、圧
縮機の運転容量、負荷側熱交換器の容量、冷凍サイクル
がバランスする高・低圧等により決定される冷媒流量に
起因して求められる既設配管中の鉱油の除去に必要な時
間から設定するものである。このため、図示省略する
が、この冷凍サイクル装置には、運転時間、運転モー
ド、運転容量等の物理量を検知する手段を備え、当該物
理量が所定の条件を満たすまで油分離回収運転を行う。
【0034】所定時間、油を回収した後、弁29を閉
じ、弁28を開いて既設配管から回収された油を含む冷
媒ガスをアキュムレータ22に吹き込む。アキュムレー
タ22では、所定量の冷媒液が溜められ、冷媒ガスと共
に流入した油と混合し、エステル油が冷媒液に抽出され
ると共に、鉱油はアキュムレータ22内の液面上部に浮
かび、配管61を介して油分離回収器25に流れる。ア
キュムレータ22に冷媒液を溜める手段としては、例え
ば、絞り装置33の開度を大きくし、冷媒熱交換器32
出口の冷媒の状態を湿り状態とすることにより、アキュ
ムレータ22へ液バックさせる方法がある。
【0035】また、図2に示すように、高圧ガス部(図
2では油分離器20の下流側)から、弁30を介して油
分離回収器25に至る冷媒回路を設け、圧縮機の起動直
後等、油分離回収器25に油と共に冷媒液が流入する場
合には、弁30を開き、圧縮機を吐出した高温のガス冷
媒を油分離回収器25内に吹き込むことにより、油分離
回収器25内の冷媒液を蒸発・気化させ、油のみを確実
に油分離回収器25に貯留させることができる。
【0036】さらに、油分離回収器25内の冷媒液を蒸
発させる熱源としては、図3に示すように、冷媒回路3
4における液管分岐部と絞り装置33の間の配管38を
油分離回収器25内部に内蔵してもよい。また、図4に
示すように、液管を分岐し、油分離回収器25内部に配
管38を設けて、ここで、油分離回収器25内の冷媒液
と配管38を流れる液冷媒を熱交換させてもよい。ま
た、油分離回収器25内の冷媒液を蒸発させる熱源とし
て、電気ヒータなどの別熱源としてもよい。
【0037】以上説明したように、この実施の形態で
は、第一の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑油を連
続的に冷媒回路内の一部に蓄積する油分離回収手段(潤
滑油蓄積手段)およびその油分離回収手段をバイパスす
るバイパス手段を設け、運転時間、運転モード、運転容
量等の物理量を検知する手段を備え、当該物理量が所定
の条件を満たすまで油分離回収器に潤滑油を連続的に蓄
積しつづける。したがって、第一の冷媒を用いた冷凍サ
イクル装置の劣化した潤滑油が、第二の冷媒の潤滑油と
混合して劣化することを防止することができる。
【0038】また、油分離回収手段は、前記延長配管の
ガス部もしくは、室外機の低圧ガス配管中に設ける。し
たがって、既設の延長配管および室内機から回収された
第一の冷媒の潤滑油を、圧縮機に流入する前に捕獲する
ことができる。
【0039】また、油分離回収手段に、潤滑油中に溶解
または流入した第二の冷媒を蒸発させる冷媒蒸発手段を
設ける。これにより、液冷媒が油分離回収手段に流入す
ることで油分離回収手段が満液になり、油分離回収手段
に蓄積されていた第一の冷媒の潤滑油が再流出すること
を防止することができる。
【0040】また、冷凍サイクル装置内の高温の冷媒蒸
気または冷媒液を用いて油分離回収手段に溜まった潤滑
油中の冷媒を蒸発させる冷媒蒸発手段を設ける。したが
って、蒸発手段として別熱源を設ける必要がなく、安価
に装置の信頼性を高めることができる。
【0041】また、第一の冷媒としてCFC系冷媒もし
くはHCFC系冷媒とし、第二の冷媒としてHFC系冷
媒もしくはHC系冷媒とする。このため、環境に配慮し
た冷媒を使用した冷媒への置き換えにおいて、延長配管
および室内機の流用を可能とすることで、延長配管およ
び室内機の設置工事を省略し、安価にユニットの置き換
えを行うことができる。
【0042】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2による冷凍サイクル装置の室外機の概略構成を示
す図である。また、図6はその要部の拡大構成図であ
る。図6に示すように、アキュムレータ22を仕切板4
6、47で仕切り、配管61(鉱油回収管)と均圧管3
7により、油分離回収器25と接続する。既設配管から
回収した鉱油を冷媒ガスと共に油分離回収器25に流入
させ、油のみを貯留する方法については実施の形態1と
同様であるので説明を省略する。
【0043】弁29を閉じ、弁28を開いた場合には、
図6において、冷媒ガスは流入管49からアキュムレー
タ22の空間57aに流入し、ここで、多孔体64にあ
たり、油が捕獲されると共に、冷媒ガスは空間57aか
ら空間57bに流れ、吸入管48から流出し、圧縮機1
に戻る。多孔体64に付着した油は重力に従って空間5
7aに滴下し、空間57aにおいて、鉱油と冷媒液に二
相分離する。ここで、冷媒液は仕切板46の下部の隙間
から空間57cに流入し、やがて、仕切板47からオー
バーフローして空間57bに流入する。また、空間57
aの液面上部に浮いた鉱油は配管61から油分離回収器
25に流入する。この実施の形態2は、実施の形態1な
どに適用できるアキュムレータ22の具体例を提示する
もので、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0044】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3による冷凍・空調装置の冷媒回路の概略構成を示
す図である。図7において、35は低圧用油分離器であ
り、80は油回収器を示す。油分離器35は、ガス管1
0とアキュムレータ22との間の冷媒回路に接続され
る。また、油分離器35の下部は、弁29を介して油回
収器80に接続されると共に、弁28を介してアキュム
レータ22とも接続される。その他は実施の形態1と同
様である。
【0045】既設配管である液管9とガス管10から回
収した鉱油は低圧用油分離器35において、油と冷媒ガ
スが分離され、冷媒ガスはアキュムレータ22を介して
圧縮機1に戻る。ここで、所定時間、弁29を開き、弁
28を閉じて、油回収運転を行うと、低圧用油分離器3
5において分離された油は、弁29を介して油回収器8
0に流れ込む。この油回収運転を所定時間行う。
【0046】所定時間、油を回収した後、弁29を閉
じ、弁28を開いて既設配管から回収された油をアキュ
ムレータ22に吹き込む。アキュムレータ22では、所
定量の冷媒液が溜められ、冷媒ガスと共に流入した油と
混合し、エステル油が冷媒液に抽出されると共に、鉱油
はアキュムレータ22内の液面上部に浮かび、配管61
を介して油回収器80に流れる。この構成により、弁2
8、29を小さくすることが可能となり、また、メイン
の冷媒回路上に弁を設けなくてもよいので、低圧部の圧
力損失を最小限に抑え、冷凍・空調運転時の性能低下を
防ぐことができる。以上の説明からも分かるように、こ
の実施の形態3は、例えば実施の形態1における油分離
回収器25の機能を、油分離記35と油回収器80とに
分離して配置したとみることができる。
【0047】また、図示省略するが、この冷凍サイクル
装置にも、運転時間、運転モード、運転容量等の物理量
を検知する手段を備え、当該物理量が所定の条件を満た
すまで油分離回収運転を行う。すなわち、油回収運転の
時間をこれらの物理量を検出することにより所定の条件
を設定して終了させる。
【0048】以上説明したように、この実施の形態で
は、第一の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑油を連
続的に冷媒回路から分離する手段と、分離した油を回収
(蓄積)する回収手段と、この回収手段をバイパスする
バイパス手段を設け、運転時間、運転モード、運転容量
等の物理量を検知する手段を備え、該物理量が所定の条
件を満たすまで回収手段に潤滑油を連続的に蓄積しつづ
ける。したがって、第一の冷媒を用いた冷凍サイクル装
置の劣化した潤滑油が、第二の冷媒の潤滑油と混合して
劣化することを防止することができる。
【0049】また、この実施の形態においても、油分離
器35は、延長配管であるガス管10もしくは、室外機
の低圧ガス配管中に設ける。したがって、既設の延長配
管および室内機から回収された第一の冷媒の潤滑油を、
圧縮機1に流入する前に捕獲することができる。
【0050】また、図示省略するが、この実施の形態に
おいても、実施の形態1で説明したのと同様に、油回収
器80に、潤滑油中に溶解または流入した第二の冷媒を
蒸発させる冷媒蒸発手段を設けることができる。これに
より、液冷媒が油回収手段(油回収器)に流入すること
で油回収手段が満液になり、油回収手段に蓄積されてい
た第一の冷媒の潤滑油が再流出することを防止すること
ができる。
【0051】また、冷凍サイクル装置内の高温の冷媒蒸
気または冷媒液を用いて油回収器80に溜まった潤滑油
中の冷媒を蒸発させる冷媒蒸発手段を設けることができ
る。したがって、蒸発手段として別熱源を設ける必要が
なく、安価に装置の信頼性を高めることができる。
【0052】また、第一の冷媒をCFC系冷媒もしくは
HCFC系冷媒とし、第二の冷媒をHFC系冷媒もしく
はHC系冷媒とすることができる。このため、環境に配
慮した冷媒を使用した冷媒への置き換えにおいて、延長
配管および室内機の流用を可能とすることで、延長配管
および室内機の設置工事を省略し、安価にユニットの置
き換えを行うことができる。
【0053】発明の形態4.図8はこの発明の実施の形
態4による、冷凍サイクル装置における熱源機(室外
機)の冷媒回路の概略構成を示す図である。図8におい
て、1は圧縮機、20は油分離器、21は四方弁、2は
熱源側熱交換器、22はアキュムレータであり、これら
によりメインの冷媒回路を構成する。アキュムレータ2
2の内部は仕切板47により空間57aと空間57bと
に分けられる。油分離器20の下部とアキュムレータ2
2の空間57bとは返油回路24により接続され、返油
回路24上には返油用毛細管23を設ける。四方弁21
からアキュムレータ22に至る冷媒配管58はアキュム
レータ22の空間57aと接続される。アキュムレータ
22の空間57aと油回収器80とは弁28を介して接
続されると共に、油回収器80と圧縮機吸入配管とは弁
29を介して接続される。アキュムレータ22と弁28
の間の冷媒配管と、弁29と圧縮機吸入配管との間の冷
媒配管とは、弁31を介して接続される。さらに、油分
離器20の下流側を分岐し、弁30、冷媒熱交換器2
6、毛細管27を順次接続し、液配管56に至る冷媒回
路55を設ける。また、液配管56には、負荷側熱交換
器の液ラインと接続する液管、ガス管59には負荷側熱
交換器のガスラインと接続するガス管とが各々接続さ
れ、冷凍サイクルが形成される。
【0054】係る構成の冷凍サイクルにおいて、冷媒に
HFC系冷媒を用い、延長配管である液管とガス管もしく
は/および室内機を既設のものとし、その液管とガス管
に、例えばHCFC系冷媒の冷凍機油として使用される鉱油
が残留している場合の洗浄方法について説明する。圧縮
機を吐出した高温・高圧のガス冷媒は油分離器20で圧
縮機から持出されたHFC用の冷凍機油、例えば、エステ
ル油を分離され、分離したエステル油は返油回路24を
流れ、返油用毛細管23で低圧まで絞られた後、アキュ
ムレータ22の空間57bに流入し、U字管60の下部
の孔からU字管60内部に流入し、冷媒ガスと共に、圧
縮機1に戻る。
【0055】油分離器20でエステル油を分離されたガ
ス冷媒は、四方弁21を介して熱源側熱交換器2で凝縮
・液化し、液配管56を流れて延長配管の液管に入る。
ここで、延長配管中に残留し、液管内壁面に付着した鉱
油を、鉱油と冷媒液の間に働くせん断力により引きずり
ながら押し流し、液管中の鉱油を減少させていく。液管
を流れた冷媒液は、負荷側熱交換器で蒸発・気化し、延
長配管であるガス管を流れる。ここで、ガス管内壁面に
付着した鉱油を、鉱油と冷媒ガスの間に働くせん断力に
より引きずりながら押し流し、ガス管中の鉱油を減少さ
せていく。
【0056】ガス管を流れたガス冷媒は、液管およびガ
ス管から回収した鉱油と共に四方弁21を介してアキュ
ムレータ22の空間57aに流れ込む。空間57a内で
は、ガス冷媒と油とが分離され、ガス冷媒は仕切板47
の上の通路を通って空間57bに流れ込み、U字管60
を介して圧縮機1に流れる。
【0057】ここで、空間57aで分離された主に鉱油
を含む油を油回収器80に貯留する場合には、弁28、
29、30を開き、弁31を閉じると、空間57a内の
圧力が油回収器80内の圧力よりも高くなり、圧力差に
従って、弁28を介して空間57a内の油は油回収器8
0内に流れ込む。
【0058】また、ここでは、弁29を開いて圧縮機吸
入側と油回収器80を開通させることにより油回収器8
0内の圧力を空間57aの圧力よりも下げることで、空
間57a内の油を油回収器80内に流す方法について述
べたが、油回収器80を空間57aの下部に設けて、重
力に従って空間57a内の油を油回収器80内に流して
もよい。
【0059】さらに、油回収器80に流入した油には、
溶解する等により冷媒が混入する場合があるので、弁3
0を開き、高温・高圧のガス冷媒を冷媒回路55に導
き、冷媒熱交換器26において、バイパスしたガス高温
・高圧のガス冷媒と油回収器80内の油を熱交換させる
ことで、油回収器80内の油に混入した冷媒を蒸発・気
化させる。
【0060】所定時間、上記の油回収を行った後、図9
に示すように、弁28、29、30を閉じ、弁31を開
く。こうすることで、既設配管内の鉱油が減少し、空間
57aに流入する油がエステル油に富むような場合に
は、そのエステル油に富む油を弁31を介して圧縮機1
に返油する。なお、油を回収する場合の所定時間は、圧
縮機の運転容量、負荷側熱交換器の容量、冷凍サイクル
がバランスする高・低圧等により決定される冷媒流量に
起因して求められる既設配管中の鉱油の除去に必要な時
間から設定するものである。このため、図示省略する
が、この冷凍サイクル装置には、運転時間、運転モー
ド、運転容量等の物理量を検知する手段を備え、当該物
理量が所定の条件を満たすまで油分離回収運転を行う。
【0061】なお、以上説明したこの実施の形態4の図
8に示す構成は、実施の形態3の図7に示した構成を変
形したものと考えることができる。すなわち、図8に示
す構成は、図7に示した油分離器35とアキュムレータ
22とを一体に結合したもので、図8に示すアキュムレ
ータ22の空間57aを形成する部分が図7に示す油分
離器35に相当し、図8に示すアキュムレータ22の空
間57bを形成する部分が図7に示すアキュムレータ2
2に相当するといえる。そして、図7において油分離器
35とアキュムレータ22とを接続する配管62は、図
8においてアキュムレータ22の空間57aと57bと
の間の通路に相当するといえる。ただし、図7において
油回収器80をバイパスする配管はアキュムレータ22
に接続されているが、図8において油回収器80をバイ
パスする配管はアキュムレータ22の出口側配管に接続
されている点が異なる。
【0062】以上説明したように、この実施の形態で
は、第一の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑油を連
続的に冷媒回路から分離する手段と、分離した油を回収
(蓄積)する回収手段と、この回収手段をバイパスする
バイパス手段を設け、運転時間、運転モード、運転容量
等の物理量を検知する手段を備え、この物理量が所定の
条件を満たすまで回収手段に潤滑油を連続的に蓄積しつ
づける。したがって、第一の冷媒を用いた冷凍サイクル
装置の劣化した潤滑油が、第二の冷媒の潤滑油と混合し
て劣化することを防止することができる。
【0063】また、この実施の形態において、油(第一
の冷媒の潤滑油)を分離する手段は、室外機の低圧ガス
配管中に設ける。したがって、既設の延長配管および室
内機から回収された第一の冷媒の潤滑油を、圧縮機1に
流入する前に捕獲することができる。
【0064】また、この実施の形態において、油回収器
80に、潤滑油中に溶解または流入した第二の冷媒を蒸
発させる冷媒蒸発手段を設ける。これにより、液冷媒が
油回収手段に流入することで油回収手段が満液になり、
油回収手段に蓄積されていた第一の冷媒の潤滑油が再流
出することを防止することができる。
【0065】また、冷凍サイクル装置内の高温の冷媒蒸
気または冷媒液を用いて油回収器80に溜まった潤滑油
中の冷媒を蒸発させる冷媒蒸発手段を設けることができ
る。したがって、蒸発手段として別熱源を設ける必要が
なく、安価に装置の信頼性を高めることができる。
【0066】また、第一の冷媒をCFC系冷媒もしくは
HCFC系冷媒とし、第二の冷媒をHFC系冷媒もしく
はHC系冷媒とすることができる。このため、環境に配
慮した冷媒を使用した冷媒への置き換えにおいて、延長
配管および室内機の流用を可能とすることで、延長配管
および室内機の設置工事を省略し、安価にユニットの置
き換えを行うことができる。
【0067】また、油分離器(空間57a部分)と通常
のアキュムレータ(空間57b部分)とを一体に形成し
た複合型アキュムレ−タを形成しているので、コンパク
ト化とコスト低減をはかることができる。また、この実
施の形態においても、アキュムレータの空間57bに冷
媒液を注入する手段と、アキュムレータの空間57bで
冷媒液から分離した第一の潤滑油を排出する手段とを設
けることができる。
【0068】実施の形態5.図10は、この発明の実施
の形態5による冷凍サイクル装置の室外機の概略構成を
示す図である。図10において、アキュムレータ22の
空間57aの下部は、弁28を介して、抽出容器38と
接続される。抽出容器38には抽出液流出配管62と抽
残液流出配管63が接続され、抽出液流出配管62は冷
媒熱交換器42、弁40を介して回収容器39と接続さ
れる。抽残液流出配管63は逆止弁45を介して回収容
器39と接続される。また回収容器39は、弁29を介
して圧縮機1の吸入配管と接続される。冷媒熱交換器4
2と弁40の間の配管と回収容器39と弁29の間の配
管とは弁41を介して接続される。44は、油分離器2
0の下流を分岐し、弁30、冷媒熱交換器42、毛細管
43を介してアキュムレータ22の空間57aに至る冷
媒回路である。
【0069】この回路において、既設配管から回収した
油を回収容器39に貯留する場合には、弁28、29,
30、40を開き、弁41を閉じると、アキュムレータ
22の空間57aの油が、弁28を介して抽出容器38
に流れ込み、冷媒液が混入し、二相分離している場合に
は、鉱油が抽残液流出配管63から流出し、逆止弁45
を介して回収容器39に流れ込むと共に、少量のエステ
ル油と鉱油を含む冷媒液は冷媒熱交換器42で、冷媒液
が蒸発・気化し、弁40を介して回収容器39に流れ込
む。回収容器39に流れ込んだガス冷媒は弁29を介し
て圧縮機1の吸入へ戻る。また、弁30を開いたことに
より、油分離器下流から高温のガス冷媒が冷媒回路44
に流れ込み、弁30を介して冷媒熱交換器42に流れ、
ここで、抽出液流出配管62を流れる液冷媒と熱交換
し、自身は凝縮・液化し、毛細管43で低圧まで絞ら
れ、アキュムレータ22の空間57aに流入する。
【0070】次に、図11に示すように、抽出運転を行
う場合には、弁28,29,30,41を開き、弁40
を閉じると、アキュムレータ22の空間57aの冷媒液
と油が、弁28を介して抽出容器38に流れ込み、鉱油
が抽残液流出配管63から流出し、逆止弁45を介して
回収容器39に流れ込む。また、エステル油が主となっ
た油が冷媒液に溶解した状態で抽出液流出配管62にか
ら流出し、冷媒熱交換器42で冷媒液のみが蒸発・気化
し、弁41、29を介して圧縮機1に戻る。また、弁3
0を開いたことにより、油分離器下流から高温のガス冷
媒が冷媒回路44に流れ込み、弁30を介して冷媒熱交
換器42に流れ、ここで、抽出液流出配管62を流れる
液冷媒と熱交換し、自身は凝縮・液化し、毛細管43で
低圧まで絞られ、アキュムレータ22の空間57aに流
入する。
【0071】さらに、油の回収・抽出を所定時間行った
後は、図12に示すように、弁28、29、30を閉じ
弁31を開くと、アキュムレータ22の空間57a内の
油は弁31を介して圧縮機1に戻るようになる。この結
果、空間57a内の鉱油濃度が高くなる施工直後におい
ては、回収容器39に油を全て回収し、その後、配管内
にわずかに付着した鉱油が、少しずつ空間57aに流入
した場合には、抽出によりこの鉱油を除去し、配管内の
鉱油がほぼ冷凍サイクルの信頼性に影響しない程度とな
った時点では、回収容器39および抽出容器38を完全
にメインの冷媒回路から切り離すことができるので、既
設配管中の鉱油を効率よく回収し、かつ、一旦、回収し
た鉱油の冷媒回路への再流出を防止することができる。
【0072】以上説明したように、この実施の形態で
は、第一の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑油と第
二の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑油の、第二の
冷媒に対する溶解度の差を利用して抽出分離し、第一の
冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑油を回収(蓄積)
する潤滑油抽出手段を設けた。したがって、第二の冷媒
の潤滑油が回収手段(蓄積手段)に回収される量を適度
に抑え、圧縮機内の潤滑油が枯渇することを防止するこ
とで、圧縮機の潤滑不良を防止することができる。
【0073】実施の形態6.図13は、この発明の実施
の形態6による冷凍サイクル装置の室外機の概略構成を
示す図である。図13において、油回収容器39は弁2
8を介してアキュムレータ22と接続されると共に、弁
29を介して圧縮機1の吸入配管と接続される。また、
油追加充填容器52は、弁30を介してアキュムレータ
22と接続されると共に、弁31を介して圧縮機1の吸
入配管と接続される。
【0074】既設配管から回収した油を回収容器39に
回収する場合には、弁28、29を開き、弁30、31
を閉じ、アキュムレータ22内の油を回収容器39内部
に流入させて貯留する。所定時間、回収を行った後は、
弁28、29を閉じ、弁30、31を開き、アキュムレ
ータ22内の油を、一旦、油追加充填容器52に流入さ
せる。油追加充填容器52では、流入した油と新油のエ
ステル油が混合し、その混合した油が、油追加充填容器
52に流入した油の量に応じて、油追加充填容器52か
ら圧縮機1の吸入へ弁31を介して供給される。
【0075】次に、図14〜図16はそれぞれ油追加充
填容器の構造例を示す図である。図14では、油追加充
填容器52を新油であるエステル油が溜まる空間76a
と既設配管から回収した鉱油が溜まる空間76bとに分
け、空間76b内に溜まる既設配管から回収した油と新
油との境界に仕切板72を設けて、既設配管から回収し
た油と新油とが混合しないようにする。さらに、仕切板
72は、既設配管から回収した油の油追加充填容器52
への流入量に応じて移動し、新油を流出管71から流出
させる構造とする。
【0076】図15は、油追加充填容器52内に上部を
開放した容器72を設け、油追加充填容器52内部充填
したエステル油に浮かべ、容器72には既設配管から回
収した油を流入させる。これにより、容器72には、油
の流入量に応じてエステル油内に沈み込み、エステル油
の液面が上昇するとエステル油が流出管71から流出す
る仕組みである。
【0077】図16は、油追加充填容器52内に上部と
下部を交互に開口した仕切板75a,75b,75c,
75d,75e,75fを設け、仕切板75aと油追加
充填容器52とで作られた空間内に既設配管から回収し
た油を流入させると、この量に対応して、仕切板75b
の上部から油がオーバーフローする。このとき、仕切板
75aと油追加充填容器52とで作られた空間内に流入
した油は、その空間にあるエステル油と瞬時に一様に混
ざりあうことはないので、仕切板75bの上部からオー
バーフローする油はエステル油の新油に近くなる。さら
に、順次、油は仕切板75d,75fを油がオーバーフ
ローしていくと、より新油に近い油を流出配管72から
流出させることができる。
【0078】図17〜図19は、この実施の形態におけ
る油追加充填手段の他の例を示す図である。図17はア
キュムレ−タに油追加充填機能を備えた例で、アキュム
レータ22内部に初めからエステル油を充填し、吸入管
48の下部から一定量ずつ圧縮機1にエステル油を返油
してもよい。また、図18に示すように、アキュムレー
タ22内を仕切板54で空間57aと空間57bに分
け、空間57aには仕切板54の上端まで油を封入して
おき、既設配管から回収した鉱油が空間57aに流入す
ると、空間57aに封入されたエステル油と混合し、鉱
油濃度が低下して油が仕切板54の上部からオーバーフ
ローして空間57bに流入し、吸入管48の下部から一
定量ずつ圧縮機1にエステル油を返油してもよい。
【0079】さらに、図19に示すように、油追加充填
容器52をアキュムレータ22の上流に配置し、油追加
充填容器52とアキュムレータ22を接続する配管の油
追加充填容器52内の端部を、所定の高さで開口させ、
その高さまで、油追加充填容器52内にエステル油を充
填し、既設配管中から回収した鉱油を油追加充填容器5
2内のエステル油と混合させ、鉱油濃度が低下した油を
油追加充填容器52に流入した油の量に応じて、圧縮機
1に返油してもよい。これらの図17〜図19に示した
アキュムレータは、実施の形態1または2における冷凍
サイクル装置に適用できる。またそのアキュムレータ内
での油追加充填の原理は、他の実施の形態の冷凍サイク
ル装置にも適用できる。
【0080】以上説明したように、この実施の形態で
は、第二の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の冷媒回路内
の一部に、第二の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑
油を追加充填する追加充填手段を設ける。したがって、
第二の冷媒の潤滑油が回収手段(蓄積手段)に回収され
て減少し、圧縮機内の潤滑油が枯渇することを防止する
ことで、圧縮機の潤滑不良を防止することができる。
【0081】発明の形態7.図20は本発明の実施の形
態7による冷凍サイクル装置の冷媒回路構成を示す図で
ある。図20において、圧縮機1、熱源側熱交換器(凝
縮器)2を連通してなる室外機と、絞り装置3、負荷側
熱交換器(蒸発器)4を連通してなる室内機と、室外機
と室内機を液管9とガス管10で接続してなる冷媒回路
構成を持ち、この冷媒回路のガス管10と圧縮機1の間
の配管に油分離回収器25を配置する。さらに、油分離
回収器25の下流の配管を分岐し、電磁弁7を介して油
タンク6を接続する。なお、図20は簡略化のため冷凍
サイクル装置の主要部のみ示しているが、実際には各実
施の形態のような冷媒回路を構成している。また、油分
離回収器25の構造は適切な範囲において他の実施の形
態で説明したものが適用されうる。
【0082】動作について説明する。室外機、室内機を
鉱油が残留する既設配管である液管9とガス管10で接
続して、冷媒回路内を真空引き後、HFC系冷媒(例え
ばR407C)を充填し、通常の運転を開始する。通常
の運転では、圧縮機1を吐出した圧縮機1内の冷凍機油
であるエステル油を含む高温・高圧のガス冷媒は熱源側
熱交換器2で凝縮・液化し液管9を流れる。この際、液
管9内部に残留する鉱油を液冷媒とともに押し流す。液
管9を流れた液冷媒は絞り装置3で絞られ、低温・二相
状態となり負荷側熱交換器4に流入し蒸発・気化すると
共にガス管10に流れる。ガス管10を流れるガス冷媒
は、せん断力により壁面に付着した鉱油を引きずるよう
に流して行き、油分離回収器25に流入する。ここで、
油分離回収器25に流入する油は、圧縮機1から持出さ
れたエステル油と液管9およびガス管10から回収した
鉱油の混合油である。
【0083】油量検知センサ11は圧縮機1内のエステ
ル油の量を検知し、圧縮機1内のエステル油の量が所定
値よりも低下した場合には、電磁弁7を開き、油タンク
6からエステル油を圧縮機1の吸入配管に流入させ、冷
媒ガスと共に圧縮機1にエステル油を流入させ圧縮機1
内のエステル油を補充する。ここで、圧縮機1内の油面
に従って動くフロートを設け、圧縮機1内の油面の低下
と共に、油タンクから油を圧縮機に供給する弁を開い
て、油タンク内のエステル油を圧縮機1内に供給しても
よい。油分離回収器25は所定時間後、冷媒回路から切
り離す。この際、切り離すタイミングは、運転容量や冷
凍サイクルの高低圧の情報から、適宜、決定する。
【0084】図21に油タンク6からエステル油を圧縮
機1に供給する構造を示す。図21において、18は油
面制御器であり、油面制御器18は上部連結管16と下
部連結管17により圧縮機1と連結されると共に、配管
19により油タンク6とも接続される。また、油面制御
器18内にはフロート弁15が内蔵される。また、油タ
ンク6は、圧縮機吐出側に接続された油分離器がある場
合には、そこで分離した油を油タンク6に流入させる構
成としてもよい。
【0085】動作について説明する。圧縮機1内の油面
が低下すると、油面制御器18内の油面も連動して低下
する。油面制御器18内の油面が所定値以下に低下する
と、フロート弁15が開き、配管19から油タンク6内
のエステル油が油面制御器18内に流入する。その結
果、油面制御器18の油面高さが高くなると共に、下部
連結管17を通じて油面制御器18から圧縮機1へエス
テル油が流れ込み、圧縮機1内のエステル油が所定値以
下になるのを防止することができる。なお、以上説明し
たこの実施の形態の油量保持手段は、実施の形態1〜6
の各冷凍サイクル装置に適用できるものである。
【0086】以上説明したように、この実施の形態で
は、冷凍サイクル装置内に、冷媒回路内の潤滑油の量が
一定になるように保持する油量保持手段を備えている。
したがって、冷媒回路内へ充填する第二の冷媒の潤滑油
が多くなりすぎて、圧縮機内の油量増加による圧縮機の
効率低下、圧縮室へ潤滑油が混入し液圧縮による圧縮機
の破損、熱交換器での油滞留量増加による伝熱性能の低
下を防止することができる。また、逆に冷媒回路内の第
二の冷媒の潤滑油が減少しすぎることも防止できる。ま
た、油分離回収器は所定時間後、言い換えれば鉱油の分
離回収運転の終了後には、冷媒回路から取り外すことが
できる。これにより省スペース化を図れる。なお、油分
離回収器は、利用側機から熱源機に冷媒を還流させる冷
媒回路、特に熱源機内の冷媒回路に設けるとよい。
【0087】発明の形態8.図22は本発明の実施の形
態8による冷凍サイクル装置の冷媒回路構成を示す図で
ある。図22において、圧縮機1、熱源側熱交換器2、
第二の絞り装置13、冷媒熱交換器14で構成される第
一の閉ループ冷媒回路と、冷媒熱交換器14、液ポンプ
12、液管9、絞り装置3、負荷側熱交換器4、ガス管
10および油分離回収器25で構成される第二の閉ルー
プ冷媒回路を有し、第一の閉ループ冷媒回路と第二の閉
ループ冷媒回路は冷媒熱交換器14にて非混合状態で熱
交換する構成である。
【0088】動作について説明する。第一の閉ループ冷
媒回路において、圧縮機1を吐出した圧縮機内の冷凍機
油であるエステル油を含む高温・高圧のガス冷媒は熱源
側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒熱交換器14を流
れ、第二の閉ループ冷媒回路内の冷媒と熱交換器し、自
身は蒸発・気化し、圧縮機1へ戻る。また、第二の閉ル
ープ冷媒回路において、冷媒熱交換器14にて凝縮・液
化した冷媒が液ポンプ12によって流動し、液管9を流
れる。この際、液管9内部に残留する鉱油を液冷媒とと
もに押し流す。液管9を流れた液冷媒は絞り装置3で絞
られ、低温・二相状態となり負荷側熱交換器4に流入し
蒸発・気化すると共にガス管10に流れる。
【0089】ガス管10を流れるガス冷媒は、せん断力
により壁面に付着した鉱油を引きずるように流して行
き、油分離回収器25に流入し、油分離回収器25内で
鉱油と冷媒ガスが分離され、鉱油は油分離回収器25内
に貯溜される。油分離回収器25、冷媒熱交換器14、
冷媒液ポンプ12および第二の絞り装置13は、所定時
間後、冷媒回路から切り離し、室外機と室内機を液冠お
よびガス管10で直結して運転する。この際、切り離す
タイミングは、運転容量や冷凍サイクルの高低圧の情報
から、適宜、決定する。
【0090】以上説明した各実施の形態における構成部
分の構造、冷媒回路の接続、機能などは必要に応じまた
適合する範囲において、取り入れたり、組み合わせたり
することが可能である。煩雑さを避けるためすべての説
明をすることは割愛する。
【0091】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので以下のような効果を奏する。この発明の冷凍サイク
ル装置およびその運転方法では、第一の冷媒を用いた冷
凍サイクル装置の潤滑油を連続的に冷媒回路内の一部で
分離する潤滑油分離手段と、分離された潤滑油を回収・
蓄積する回収手段とを設け、あるいは、潤滑油を分離か
つ回収する潤滑油分離回収手段を設け、さらにその回収
手段あるいは分離回収手段をバイパスするバイパス手段
を設ける。また、その分離回収運転の運転時間、運転モ
ード、運転容量等の物理量を検知する手段を備える。こ
れにより、当該物理量が所定の条件を満たすことで分離
回収に必要な運転時間を決定できる。また、その後に通
常運転に切換できる。したがって、これにより、第一の
冷媒を用いた冷凍サイクル装置の劣化した潤滑油が、第
二の冷媒の潤滑油と混合して劣化することを防止するこ
とができる。また、分離回収運転に必要な時間を適切に
決定できる。
【0092】また、潤滑油分離手段あるいは分離回収手
段は、延長配管のガス管もしくは、室外機の低圧ガス配
管中に設ける。したがって、既設の延長配管および室内
機から回収された第一の冷媒の潤滑油を、圧縮機に流入
する前に捕獲することができる。
【0093】また、潤滑油分離手段をアキュムレータと
一体に形成する。これによりこの部分のコンパクト化を
図ることが出来る。
【0094】また、潤滑油回収手段(蓄積手段)に、潤
滑油中に溶解または流入した第二の冷媒を蒸発させる冷
媒蒸発手段を設ける。これにより、液冷媒が回収手段に
流入することで回収手段(蓄積手段)が満液になり、回
収手段(蓄積手段)に蓄積されていた第一の冷媒の潤滑
油が再流出することを防止することができる。
【0095】また、冷凍サイクル装置内の高温の冷媒蒸
気または冷媒液を用いて回収手段(蓄積手段)に溜まっ
た潤滑油中の冷媒を蒸発させる冷媒蒸発手段を設ける。
したがって、蒸発手段として別熱源を設ける必要がな
く、安価に装置の信頼性を高めることができる。
【0096】また、第一の冷媒としてCFC系冷媒もし
くはHCFC系冷媒とし、第二の冷媒としてHFC系冷
媒もしくはHC系冷媒とする。このため、環境に配慮し
た冷媒を使用した冷媒への置き換えにおいて、延長配管
および室内機の流用を可能とすることで、延長配管およ
び室内機の設置工事を省略し、安価にユニットの置き換
えを行うことができる。
【0097】また、第一の冷媒を用いた冷凍サイクル装
置の潤滑油と第二の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤
滑油の第二の冷媒に対する溶解度の差を利用して、第二
の冷媒を用いた冷凍サイクル装置の潤滑油を抽出分離す
る抽出手段を設ける。また、第二の冷媒を用いた冷凍サ
イクル装置の潤滑油を抽出分離した後の、第一の冷媒を
用いた冷凍サイクル装置の潤滑油を回収・蓄積する潤滑
回収手段(蓄積手段)を設ける。したがって、第二の冷
媒の潤滑油が回収手段(蓄積手段)に回収される量を適
度に抑え、圧縮機内の潤滑油が枯渇することを防止する
ことで、圧縮機の潤滑不良を防止することができる。
【0098】また、第二の冷媒を用いた冷凍サイクル装
置の冷媒回路内の一部に、第二の冷媒を用いた冷凍サイ
クル装置の潤滑油を追加充填する追加充填手段を設け
る。したがって、第二の冷媒の潤滑油が回収手段(蓄積
手段)に回収されて減少し、圧縮機内の潤滑油が枯渇す
ることを防止することで、圧縮機の潤滑不良を防止する
ことができる。
【0099】また、冷媒回路内の潤滑油の量が一定にな
るように保持する油量保持手段を有する。したがって、
冷媒回路内へ充填する第二の冷媒の潤滑油が多くなりす
ぎて、圧縮機内の油量増加による圧縮機の効率低下、圧
縮室へ潤滑油混入し液圧縮による圧縮機の破損、熱交換
器での油滞留量増加による伝熱性能の低下を防止するこ
とができる。第二の冷媒の潤滑油が少なくなりすぎるこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷凍サイクル
装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による冷凍サイクル
装置の他の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による冷凍サイクル
装置のさらに他の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による冷凍サイクル
装置のさらに他の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による冷凍サイクル
装置の室外機の概略構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による冷凍サイクル
装置の室外機の要部の拡大構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による冷凍・空調装
置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による、冷凍サイク
ル装置における熱源機の冷媒回路の概略構成を示す図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態4による、冷凍サイク
ル装置における熱源機の冷媒回路の概略構成を示す図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態5による冷凍サイク
ル装置の室外機の概略構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による冷凍サイク
ル装置の室外機の概略構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による冷凍サイク
ル装置の室外機の概略構成を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による冷凍サイク
ル装置の室外機の概略構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による油追加充填
容器の構造例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態6による油追加充填
容器の他の構造例を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態6による油追加充填
容器のさらに他の構造例を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態6による油追加充填
手段の他の例を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態6による油追加充填
手段の他の例を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態6による油追加充填
手段の他の例を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態7による冷凍サイク
ル装置の冷媒回路構成を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態7による冷凍サイク
ル装置の流量保持手段の例を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態8による冷凍サイク
ル装置の冷媒回路構成を示す図である。
【符号の説明】
100 熱源機、 200 室内機、 1 圧縮
機、 2 熱源側熱交換器、 3 膨張弁、 4
室内熱交換器、 20 油分離器、 22アキュ
ムレータ、 23 返油用毛細管、 24 返油回
路、 25油分離回収器、 28,29 弁、
32 冷媒熱交換器、 33 絞り装置、 34
冷媒回路、 35 油分離器、 37 均圧管、
39回収容器、 48 吸入管、 61 配管、
80 油回収器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高谷 士郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 河西 智彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 川崎 雅夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 若本 慎一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 畝崎 史武 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 榎本 寿彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 斎藤 信 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 七種 哲二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油とを
    新規に第二の冷媒と第二の潤滑油とに交換した冷凍サイ
    クル装置であって、冷媒回路において、この冷媒回路を
    分岐する分岐回路を設けこの分岐回路に第二の冷媒から
    第一の潤滑油を分離回収する油分離回収器を備え、所定
    時間の油分離回収運転の後に前記分岐回路を閉じること
    を特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 前記分岐回路を、利用側機から熱源機に
    冷媒を還流させる冷媒回路に設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 前記分岐回路を熱源機内の冷媒回路に設
    けたことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装
    置。
  4. 【請求項4】 前記分岐回路の下流側がアキュムレータ
    に接続されたことを特徴とする請求項3に記載の冷凍サ
    イクル装置。
  5. 【請求項5】 前記油分離回収器に溜まる第二の冷媒を
    蒸発させる冷媒蒸発手段を備えたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油とを
    新規に第二の冷媒と第二の潤滑油とに交換した冷凍サイ
    クル装置であって、 前記第二の冷媒から前記第一の潤滑油を分離する油分離
    器を前記冷媒回路に設け、 前記油分離器の油排出口から前記油分離器の下流との間
    を接続する第一および第二の分岐回路を設け、 前記第一の分岐回路に前記油分離器で分離された油を回
    収する油回収器を備え、 前記第一の分岐回路を開き第二の分岐回路を閉じて所定
    時間の油分離回収運転を行った後に前記第二の分岐回路
    を開き前記第一の分岐回路を閉じることを特徴とする冷
    凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】 前記油分離器を、利用側機から熱源機に
    冷媒を還流させる冷媒回路に設けたことを特徴とする請
    求項6に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 【請求項8】 前記油分離器を熱源機内の冷媒回路に設
    けたことを特徴とする請求項7に記載の冷凍サイクル装
    置。
  9. 【請求項9】 前記油回収器の下流側がアキュムレータ
    に接続されたことを特徴とする請求項8に記載の冷凍サ
    イクル装置。
  10. 【請求項10】 前記油分離器をアキュムレータと一体
    に形成したことを特徴とする請求項6に記載の冷凍サイ
    クル装置。
  11. 【請求項11】 前記油回収器の下流側がアキュムレー
    タの出口側に接続されたことを特徴とする請求項10に
    記載の冷凍サイクル装置。
  12. 【請求項12】 前記油回収器に溜まる第二の冷媒を蒸
    発させる冷媒蒸発手段を備えたことを特徴とする請求項
    6〜11のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  13. 【請求項13】 前記アキュムレータに冷媒液を注入す
    る手段と、前記アキュムレータで冷媒液から分離した第
    一の潤滑油を排出する手段とを備えたことを特徴とする
    請求項6〜12のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  14. 【請求項14】 前記第一の分岐回路において、前記油
    分離器の油排出口と前記油回収器との間に、前記第二の
    潤滑油を抽出し冷媒回路に回収する抽出回収手段を設け
    たことを特徴とする請求項6〜13のいずれかに記載の
    冷凍サイクル装置。
  15. 【請求項15】 前記抽出回収手段は、前記第一の潤滑
    油と前記第二の潤滑油との前記第二の冷媒に対する溶解
    度の差を利用して前記第二の潤滑油を抽出する手段であ
    ることを特徴とする請求項14に記載の冷凍サイクル装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第二の潤滑油を前記冷媒回路に追
    加充填する追加充填手段を設けたことを特徴とする請求
    項1〜15のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  17. 【請求項17】前記追加充填手段は、前記冷媒回路にお
    ける前記第二の潤滑油の量を制御する油量制御手段を有
    することを特徴とする請求項16に記載の冷凍サイクル
    装置。
  18. 【請求項18】 既使用の第一の冷媒と第一の潤滑油と
    を新規に第二の冷媒と第二の潤滑油とに交換した冷凍サ
    イクル装置であって、冷媒回路において、第二の冷媒か
    ら第一の潤滑油を分離回収する油分離回収器を備え、所
    定時間の油分離回収運転の後に前記油分離回収器を取り
    外すことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  19. 【請求項19】 冷凍サイクル装置において既使用の第
    一の冷媒と第一の潤滑油とを新規に第二の冷媒と第二の
    潤滑油とに交換し、前記第二の冷媒から前記第一の潤滑
    油を分離回収する油分離回収器を含む分岐回路を冷媒回
    路に設け、冷媒を前記分岐回路に通して所定時間の油分
    離回収運転を行った後、前記分岐回路を閉じて通常運転
    をすることを特徴とする冷凍サイクル装置の運転方法。
  20. 【請求項20】 冷凍サイクル装置において既使用の第
    一の冷媒と第一の潤滑油とを新規に第二の冷媒と第二の
    潤滑油とに交換し、冷媒回路に第二の冷媒から第一の潤
    滑油を分離する油分離器を設け、前記油分離器の油排出
    口から前記油分離器の下流との間を接続する第一および
    第二の分岐回路を設け、前記第一の分岐回路に前記油分
    離器で分離された油を回収する油回収器を備え、前記第
    一の分岐回路を開き前記第二の分岐回路を閉じて所定時
    間の油分離回収運転を行った後に前記第二の分岐回路を
    開き前記第一の分岐回路を閉じて通常運転することを特
    徴とする冷凍サイクル装置の運転方法。
  21. 【請求項21】 前記油分離回収運転において、運転モ
    ード、運転時間、運転容量を含む物理量の少なくともい
    ずれかを検知して、油分離回収運転の運転時間を決める
    ようにしたことを特徴とする請求項18又は19に記載
    の冷凍サイクル装置の運転方法。
JP2001022078A 2001-01-30 2001-01-30 冷凍サイクル装置およびその運転方法 Expired - Lifetime JP4376470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001022078A JP4376470B2 (ja) 2001-01-30 2001-01-30 冷凍サイクル装置およびその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001022078A JP4376470B2 (ja) 2001-01-30 2001-01-30 冷凍サイクル装置およびその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002228306A true JP2002228306A (ja) 2002-08-14
JP4376470B2 JP4376470B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=18887536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001022078A Expired - Lifetime JP4376470B2 (ja) 2001-01-30 2001-01-30 冷凍サイクル装置およびその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4376470B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007039951A1 (ja) * 2005-10-06 2007-04-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 冷凍空調装置
JP2008309474A (ja) * 2008-09-29 2008-12-25 Mitsubishi Electric Corp 配管洗浄装置
JP2011021883A (ja) * 2010-11-02 2011-02-03 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2011117668A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置、および空気調和装置の洗浄運転方法
JP2013024505A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Hitachi Appliances Inc 冷凍サイクル装置
JP2016217590A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 本田技研工業株式会社 ヒートポンプ式空調装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8783059B2 (en) 2005-10-06 2014-07-22 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating air-conditioning apparatus
JP2007101121A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
EP1933103A1 (en) * 2005-10-06 2008-06-18 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating/air-conditioning device
EP1933103A4 (en) * 2005-10-06 2010-07-07 Mitsubishi Electric Corp REFRIGERATION / AIR CONDITIONING DEVICE
US8931303B2 (en) 2005-10-06 2015-01-13 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating air-conditioning apparatus
WO2007039951A1 (ja) * 2005-10-06 2007-04-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 冷凍空調装置
JP4726600B2 (ja) * 2005-10-06 2011-07-20 三菱電機株式会社 冷凍空調装置
EP2357432A3 (en) * 2005-10-06 2011-08-24 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating air-conditioning apparatus
JP2008309474A (ja) * 2008-09-29 2008-12-25 Mitsubishi Electric Corp 配管洗浄装置
JP2011117668A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置、および空気調和装置の洗浄運転方法
JP2011021883A (ja) * 2010-11-02 2011-02-03 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2013024505A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Hitachi Appliances Inc 冷凍サイクル装置
JP2016217590A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 本田技研工業株式会社 ヒートポンプ式空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4376470B2 (ja) 2009-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6510698B2 (en) Refrigeration system, and method of updating and operating the same
CN104110908B (zh) 三级压缩复叠循环热泵系统及其控制方法
EP2873935A1 (en) Freezer
JPWO2016121184A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2003042603A (ja) 冷凍サイクル装置の製造方法、冷凍サイクル装置、及び冷凍サイクル装置の運転方法
JP2002228306A (ja) 冷凍サイクル装置およびその運転方法
JP2002061992A (ja) 空気調和装置
JP4472200B2 (ja) 冷凍・空調装置及びその運転方法
JP2018204805A (ja) 冷凍ユニット、冷凍システム、および冷媒回路の制御方法
CN217383392U (zh) 一种制冷系统、空调器
JP3361771B2 (ja) 冷凍サイクル装置の運転方法
CN217383391U (zh) 一种制冷系统、空调器
JP2001280763A (ja) 冷凍・空調装置
JP4128796B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP4567182B2 (ja) 抽出分離機構、冷凍サイクル装置の熱源機、冷凍サイクル装置および冷凍サイクル装置の更新方法
CN212205122U (zh) 超低温水汽捕集泵系统无油压缩机
JP3492427B2 (ja) 冷凍空調装置
JP2004301461A (ja) 空気調和装置
CN210374153U (zh) 全热回收制冷系统
JP4141339B2 (ja) 空気調和装置及びその冷凍機油回収方法
JP4554098B2 (ja) 冷凍サイクル装置及びその運転方法
JP2002107011A (ja) 冷凍サイクル装置の洗浄運転方法
JPH06323636A (ja) 冷凍装置
JP4258030B2 (ja) 冷媒循環装置
CN112013561B (zh) 全热回收制冷系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090611

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090908

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4376470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term