JP4554098B2 - 冷凍サイクル装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、既使用の冷媒を別の種類の冷媒に置換して使用する冷凍サイクル装置とその運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷凍サイクル装置における既設配管利用の技術としては、例えば特開平6−249551号公報に開示されたものがある。これは、既設配管中に残留する鉱油を回収し、レイトロフィットにより既設配管を利用可能とするものであり、主にカーエアコンを対象としたものである。
【0003】
しかし、このような技術では、カーエアコンのような既設配管が短い場合は、洗浄作業を繰り返すことにより系内の旧冷媒用の潤滑油濃度を低減できるが、延長配管の長いビル用マルチエアコン、利用側にショーケース等の様々な負荷を用い複雑な冷媒回路となる冷凍機では、短時間の運転では容易に旧冷媒用の潤滑油濃度を低減することは出来ない。
また、この方法では、二相分離した鉱油と冷媒を目視で確認しながら鉱油を分離しなければならず、また、鉱油とエステル油の混合比率において、鉱油の濃度が小さくなると冷媒液と混合しても二相分離せず、鉱油濃度が一定値以下にならなので、圧縮機内の鉱油濃度が高くなり、エステル油が劣化したり、スラッジを生じるなどの冷凍サイクルの信頼性の面で課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、旧冷媒として用いられていた例えばHCFC系もしくはCFC系冷媒を、新冷媒としての例えばHFC系冷媒に置換し、新冷媒の潤滑油であるエステル油やエ−テル油等が、既設配管中に残留していた旧冷媒の潤滑油である鉱油と混合した場合でも、通常の運転をしつつ、既設配管中に残留していた鉱油を分離回収し、新規のエステル油もしくはエ−テル油の劣化を抑え、既設配管を使用する冷凍・空調機の施工を容易にし、冷凍サイクルの信頼性を高めることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1に記載のとおり、
熱源側熱交換器および負荷側熱交換器を含み、旧冷媒およびその潤滑油として第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置に使用していた延長配管及び/又は利用側機を、新冷媒およびその潤滑油として第二の冷媒と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管及び/又は利用側機として用いる冷凍サイクル装置において、
一方の熱交換器で気化した前記第一及び第二の潤滑油を含むガス冷媒に他方の熱交換器で液化して分流させた液冷媒を混合して二相分離させ前記第一の潤滑油を分離する油回収機構を備えたものである。
【0006】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項2に記載のとおり、さらに、冷媒から前記第一の潤滑油を吸着する油吸着機構を備えたものである。
【0007】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項3に記載のとおり、前記油回収機構を、主冷媒回路のガス冷媒配管に設置したものである。
【0008】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項4に記載のとおり、前記油吸着機構を、前記油回収機構の下流に設置したものである。
【0009】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項5に記載のとおり、前記油吸着機構を、アキュムレータに内蔵したものである。
【0010】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項6に記載のとおり、前記油吸着機構を、前記油回収機構に内蔵したものである。
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項7に記載のとおり、熱源側熱交換器および負荷側熱交換器を含み、旧冷媒およびその潤滑油として第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置に使用していた延長配管及び/又は利用側機を、新冷媒およびその潤滑油として第二の冷媒と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管及び/又は利用側機として用いる冷凍サイクル装置において、
一方の熱交換器で気化した前記第一及び第二の潤滑油を含むガス冷媒に他方の熱交換器で液化して分流させた液冷媒を混合して二相分離させ、内蔵した吸着材により前記第一の潤滑油を分離する油回収機構を備えたものである。
【0011】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項8に記載のとおり、前記油吸着機構を、前記油回収機構と並列に設けた冷媒回路に設置したものである。
【0012】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項9に記載のとおり、前記油吸着機構を、前記主冷媒回路の液冷媒配管に設置したものである。
【0013】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項10に記載のとおり、前記油吸着機構を、前記主冷媒回路の液冷媒配管を分岐してアキュムレータに流入させる分岐配管に設置したものである。
【0014】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項11に記載のとおり、前記油吸着機構を、圧縮機吐出側の油分離器の下流を分岐して圧縮機の吸入側に流入させる分岐配管に設置したものである。
【0015】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項12に記載のとおり、前記油吸着機構を、圧縮機吐出側の油分離器からアキュムレータに返油する返油回路に設置したものである。
【0016】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項13に記載のとおり、前記主冷媒回路に前記油回収機構をバイパスする、流通制御可能なバイパス配管を設けたものである。
【0017】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項14に記載のとおり、前記油回収機構と前記油吸着機構の運転を切換可能に設置したものである。
【0018】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項15に記載のとおり、前記油回収機構及び・又は前記油吸着機構を冷媒回路から切り離し可能に設置したものである。
【0019】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項16に記載のとおり、前記油回収機構の上流の主冷媒回路に流通制御可能なバイパス回路を設け、別の油回収器を切り離し可能に設置したものである。
【0020】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項17に記載のとおり、前記第一の冷媒がクロロフルオロカーボン系冷媒またはハイドロクロロフルオロカーボン系冷媒で、前記第一の潤滑油が鉱油であり、前記第二の冷媒としてハイドロフルオロカーボン系冷媒を用い、前記第二の潤滑油としてエステル油またはエーテル油を用いるものである。
【0021】
この発明の冷凍サイクル装置の運転方法は、請求項18に記載のとおり、請求項13に記載の冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、前記油回収機構を運転して前記油吸着機構を運転しない第一のモードと、前記油回収機構を運転せず前記油吸着機構を運転する第二のモードと、前記油回収機構と前記油吸着機構とを同時に運転する第三のモードと、前記油回収機構と前記油吸着機構とをともに運転しない第四のモードとのいずれかを、運転条件に応じて適宜切り替えて運転するものである。
【0022】
この発明の冷凍サイクル装置の運転方法は、請求項19に記載のとおり、請求項14に記載の冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、運転条件に応じて前記油回収機構及び・又は前記油吸着機構を冷媒回路から切り離すものである。
【0023】
この発明の冷凍サイクル装置の運転方法は、請求項20に記載のとおり、請求項15に記載の冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、運転条件に応じて前記別の油回収器を切り離すものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付してその説明を簡略化ないし省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。図1において、1は圧縮機、2は熱源側熱交換器、3a,3bは第一の絞り装置、4a,4bは負荷側熱交換器、5は四方弁、6は高圧側の油分離器、7は油回収機構としての鉱油回収器、9は油吸着機構としての油吸着器、10はアキュムレータであり、これらを接続して主冷媒回路を構成する。なお、図において、符号3a,3b,4a,4bには英字の添え字がついているが、これは複数系統存在することを示すもので、以下の説明では簡略化のため添え字を省略する。
【0025】
100は熱源機あるいは室外機、200は利用側機あるいは室内機を示し、室外機100と室内機200は液管17とガス管18で接続する。室外機100において、配管p1〜p8は、主冷媒回路を構成する冷媒配管であり、圧縮機1から油分離器6と四方弁5を経て熱源側熱交換器2から液管17へ続き、また、四方弁5から鉱油回収器7、油吸着器9、アキュムレータ10を経て圧縮機1へ戻る主冷媒回路を示す。
【0026】
熱源機100において、11は油分離器6から返油用毛細管16を介してアキュムレータ10に至る返油回路である。また、四方弁5からアキュムレータ10に至る冷媒配管上には、鉱油回収器7と油吸着器9を設置し、鉱油回収器7と鉱油貯溜器8とは逆止弁19を介して接続されると共に、鉱油貯溜器8の上部は配管20により圧縮機吸入配管p8と接続する。12は、油分離器6と返油用毛細管16の間の配管を分岐し、第二の絞り装置14を介して四方弁5と鉱油回収器7の間の配管p5と接続する冷媒配管である。13は、熱源側熱交換器2と液管17の間の配管p4を分岐し、第3の絞り装置15を介して四方弁5と鉱油回収器7の間の配管p5と接続する冷媒配管である。以上のように室外機100を構成する。
室内機200は、第一の絞り装置3、負荷側熱交換器4を複数系統接続して構成する。
【0027】
旧冷媒である第一の冷媒、例えばHCFC系もしくはCFC系の冷媒と、第一の冷凍機油(潤滑油)、例えば鉱油もしくはハ−ドアルキルベンゼン油が用いられていた既存の冷凍・空調装置を、新冷媒である第二の冷媒、例えばHFC系冷媒と、第二の冷凍機油(潤滑油)、例えばエステル油もしくはエ−テル油を用いる冷凍・空調装置に置換して、上記のような冷媒回路を形成する。
すなわち、上記のような構成の冷凍・空調機を施工する場合で、HCFC系もしくはCFC系の冷媒を充填したユニット(以下、冷凍サイクル装置あるいは冷凍・空調装置を適宜にユニットと略称する)に用いられていた液管17およびガス管18、もしくは液管・ガス管17,18および室内機200を流用し、HFC系冷媒を用い、冷凍機油にエステル油もしくはエーテル油を用いる室外機100を新設した場合、液管17とガス管18および室内機100にはHCFC系またはCFC系の冷凍機油として用いられていた鉱油が残留している。このような状態で冷凍・空調機を運転した場合の動作と、鉱油の回収方法について説明する。
【0028】
先ず、冷房運転における動作について説明する。圧縮機1から吐出した高温・高圧のガス冷媒は、油分離器6で冷媒ガス中に含まれるエステル油を分離され、四方弁5を介して熱源側熱交換器2で凝縮・液化して液管17に流れる。液管17を流れる液冷媒は、液管17中に残留する鉱油を押し流し、絞り装置3a,3bで低圧まで絞られ、低圧の気液二相状態で負荷側熱交換器4a,4bで蒸発・気化し、ガス管18に流れる。ガス管18を流れるガス冷媒は、ガス管18に付着した鉱油をせん断力により引きずりながら押し流して行き室外機100に入る。
【0029】
四方弁5と鉱油回収器7の間の配管p5では、冷媒ガスと液管17およびガス管18から回収した鉱油、並びに、油分離器6で捕獲されずに冷媒回路中を循環したエステル油が流れる。一方、熱源側熱交換器2で液化された液冷媒が、第三の絞り装置15を介して配管p5に流入し、両者が合流して、鉱油回収器7に流入する。鉱油回収器7では、液冷媒と鉱油が二相分離し、鉱油のみが逆止弁19を介して鉱油貯溜器8に貯溜される。
【0030】
鉱油回収器7を流出したガス冷媒とエステル油を含む液冷媒は油吸着器9に流入する。油吸着器9では、冷媒液中に溶け込んだわずかな鉱油を吸着し、さらに鉱油を分離した状態とすることができる。油吸着器9を流れたガス冷媒は、鉱油濃度の低くなった状態のエステル油を含む液冷媒とともにアキュムレータ10を介して圧縮機1に戻る。ここで、アキュムレータ10に溜まった液冷媒は、高圧の液管等と熱交換させて蒸発・気化させると、圧縮機1への液バックを抑えることができる。
【0031】
鉱油回収器7内部の動作を、図2を用いて説明する。図2は鉱油回収器7の内部構成の概略図であり、図2において、21は仕切管、22は流入管、23は鉱油流出管、24は冷媒流出管、25はデミスタである。ここで、流入管22から鉱油回収器7に流れ込んだ冷媒ガス、液管およびガス管から回収した鉱油、油分離器6で捕獲されずに冷媒回路中を循環したエステル油、および第三の絞り装置15を介して合流した液冷媒は、デミスタ25で液を分離され、ガス冷媒のみが仕切管21の上部から冷媒流出管24を介して鉱油回収器7の外部に流出する。
【0032】
デミスタ25で分離された液は重力の作用で鉱油回収器7の底に溜り、鉱油に富む油の相が上部に、エステル油を含む冷媒液の相が下部となって二相分離する。下部の相は、仕切管21の下部から仕切管21内部に流入し、冷媒流出管24の上部から流出すると共に、冷媒流出管24の上端部に液面を形成する。また、仕切管21の外部では液冷媒相の上部に鉱油に富む相が形成され、この液面の位置は、ヘッドの関係から、冷媒流出管24の上端部よりも高い位置にバランスしており、その位置にある鉱油流出管23から鉱油に富む油が流出し、逆止弁19を介して鉱油貯溜器8に貯溜される。
【0033】
次に、油吸着器9内部の動作を、図3を用いて説明する。図3は油吸着器9の内部構成の概略構成図である。活性炭26はPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等の熱可塑性樹脂で固められている。そのため、活性炭26を容器に組み込む時も活性炭の粉が舞うこともなく、現場での作業性が良い。また、PP、PE等で出来たフィルター27、28でサイドを覆われているため、壊れた粉が回路内に流出する恐れがない。また、クッション材29、32およびスプリング33でクッション性を持たせており、製造時押さえ込みながら容器を溶接等で封止できるようになっている。図中、矢印で流れ方向を示したが、逆の方向でも問題ない。かかる構成の油吸着器9において、冷媒ガスと共に流入した鉱油およびエステル油を含む冷媒液並びに冷媒ガスは、活性炭26中を流れる際に、鉱油成分のみが活性炭26に吸着され、吸着器9を流出する時には、鉱油濃度が低下する。
【0034】
次に、暖房運転時の動作について説明する。圧縮機1から吐出した高温・高圧のガス冷媒は、油分離器6で冷媒ガス中に含まれるエステル油を分離され、四方弁5を介してガス管18を流れる。ここで、ガス管18中に残留する鉱油をせん断力により引きずりながら押し流して行き、負荷側熱交換器4で凝縮・液化する。液化した冷媒は、第一の絞り装置3で低圧まで絞られ、低圧の気液二相状態で液管17に流れる。液管17を流れる気液二相冷媒は、液管17に付着した鉱油を押し流して行き室外機100に入る。
【0035】
室外機100に流入した気液二相冷媒は、熱源側熱交換器2で蒸発・気化し、四方弁5と鉱油回収器7の間の配管p5では、冷媒ガスと、液管およびガス管から回収した鉱油と、さらに油分離器6で捕獲されずに冷媒回路中を循環したエステル油とが流れる。一方、熱源側熱交換器2に流入する前の気液二相冷媒が第三の絞り装置15を介して配管p5に流入し、両者が合流して鉱油回収器7に流入する。鉱油回収器7では、液冷媒と鉱油が二相分離し、鉱油のみが逆止弁19を介して鉱油貯溜器8に貯溜される。鉱油回収器7を流出したガス冷媒とエステル油を含む液冷媒は油吸着器9に流入する。油吸着器9では、冷媒液中に溶け込んだわずかな鉱油を吸着し、さらに鉱油を分離した状態とすることができる。油吸着器9を流れたガス冷媒は、鉱油濃度の低くなった状態のエステル油を含む液冷媒とともにアキュムレータ10を介して圧縮機1に戻る。
【0036】
以上説明したこの実施の形態の要点は次のようにも表現できる。この実施の形態の冷凍・空調装置は、圧縮機1、凝縮器2等より構成される室外機100と、蒸発器4等により構成される室内機200と、冷媒に第二の冷媒(HFC系冷媒)と第二の潤滑油(例:エステル油)を使用すると共に絞り手段3を室外機もしくは室内機の少なくとも一方に備え、室外機100と室内機200とを、第一の冷媒(例:HCFC系もしくはCFC系)と第一の潤滑油(例:鉱油)で使用されていた液管17およびガス管18で接続し、油回収機構7を備え、第一の潤滑油と第二の潤滑油の混合油と液冷媒とが二相分離するように油回収機構7内の温度・圧力、もしくは第一の潤滑油と第二の潤滑油の混合油と第二の冷媒(液冷媒)の混合比率を制御する手段を設け、前記二相分離した上相の第一の潤滑油を分離回収する油回収機構7と、冷凍サイクル中の液配管部に第一の潤滑油を選択的に吸着させる油吸着機構9を設けた構成の冷凍・空調装置において、油回収機構7において分離した液冷媒を油吸着機構9に流すようにしたものである。
このようにすれば、圧縮機内の鉱油濃度の一時的な増加を防ぎ、エステル油の劣化・スラッジの発生を抑え、冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0037】
また、この実施の形態を次ぎのようにまとめることもできる。すなわち、この実施の形態の冷凍サイクル装置は、第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置に使用していた延長配管17,18及び/又は利用側機200を、第二の冷媒と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管及び/又は利用側機として用い、さらに油回収機構7を備えて、第一及び第二の潤滑油を含むガス冷媒に液冷媒を混合して二相分離させ、第一の潤滑油を分離する。
また、この実施の形態の冷凍サイクル装置は、油回収機構7に加えて冷媒から前記第一の潤滑油を吸着する油吸着機構9を備え、冷媒中に残存している第一の潤滑油を吸着して冷媒から分離する。また、好ましくは油回収機構7を、主冷媒回路のガス冷媒配管に設置する。さらにまた、好ましい一態様として、油吸着機構9を、油回収機構7の下流に設置し、油回収機構7で第一の潤滑油を分離回収した後の冷媒に対して、さらに残存する第一の潤滑油を吸着除去するものである。
【0038】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。図4において、34,35は鉱油回収器7の前後の冷媒回路に設けられた開閉弁、p9は開閉弁34,35と鉱油回収器7をバイパスする冷媒回路、36はその開閉弁を示す。その他の符号は、図1に示したものと同等又は相当するものであり、説明を省略する。
【0039】
この実施の形態の冷媒回路は、図1の冷媒回路に、鉱油回収器7をバイパスする回路p9を負荷した構成である。ユニットのリプレース時において、ユニット施工後の初期の運転では、液管17およびガス管18に残留する鉱油の量が多く、鉱油回収器7を使って鉱油を効率よく回収する。その後、必要な運転時間を経過する等の運転条件により、開閉弁34および35を閉じ、開閉弁36を開くことで、鉱油回収器7を冷媒回路から切り離し、回収した鉱油を鉱油回収器7および鉱油貯溜器8に閉じ込め、回収した鉱油が冷媒回路に再流出することを防止する。
【0040】
なお、油吸着器9にも同様にバイパス回路を設ければ、鉱油の回収が十分と判断された時点で油吸着器9を冷媒回路から切り離すこともできる。
【0041】
以上説明したこの実施の形態の冷凍・空調装置では、油回収機構7をユニットの運転時間・運転モード・冷凍サイクルのバランス圧力・室内機の運転容量、圧縮機の容量に応じて冷媒回路から切り離すことができる。
このようにすれば、油回収機構7からの鉱油の流出を防止し、鉱油分離を確実に行い冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0042】
また、この実施の形態を次ぎのようにまとめることもできる。すなわち、この実施の形態の冷凍サイクル装置では、主冷媒回路に油回収機構7をバイパスする、流通制御可能なバイパス配管p9を設けた。また、油回収機構7を冷媒回路から切り離し可能に設置した。したがって、この実施の形態の冷凍サイクル装置では、その運転方法において、運転条件に応じて前記油回収機構7を冷媒回路から切り離すようにできる。
【0043】
なお、図4の冷媒回路で、油吸着器9にも開閉制御可能なバイパス回路を設けることができる。この場合、運転初期の残留鉱油が多いときには冷媒を鉱油回収器7にのみ通し、次いで鉱油回収器7と油吸着器9とにシリーズに通し、次に油吸着器9にのみ通し、最終的には鉱油回収器7と油吸着器9とを冷媒回路から切り離すというように、鉱油除去の段階に応じて切り替えて用いることができる。
【0044】
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。図5において、油吸着器9はバイパス配管p9に設置され、さらに弁37が設けられている。その他の符号は、図1に示したものと同等又は相当するものであり、説明を省略する。
【0045】
この実施の形態の冷媒回路は、図4の冷媒回路において鉱油回収器7の下流に直列に設置されていた油吸着器9を、鉱油回収器7と並列なバイパス配管に設けた仕様である。この仕様では、ユニットのリプレース時において、ユニット施工後の初期の運転では、液管17およびガス管18に残留する鉱油の量が多く、鉱油回収器7を使って鉱油を効率よく回収し、油吸着器9には鉱油とエステル油が溶けた液冷媒を通さない。所定の運転時間を経過する等の運転条件により、開閉弁34および35を閉じ、開閉弁36および37を開くことで、鉱油濃度が低下した油から、さらに、鉱油を吸着して鉱油濃度を下げる。
【0046】
なお、鉱回収器7と油吸着器9とに並列で開閉弁を有するバイパス回路をさらに設ければ、鉱回収器7と油吸着器9との回路を閉じて、パイパス回路だけを開くようにすることもできる。このようにすれば、冷媒中からの鉱油の回収が十分に行われるなど運転条件に応じて、鉱回収器7と油吸着器9とを冷媒回路から切り離すことが出来る。
【0047】
以上説明したこの実施の形態の要点は次のようにも表現できる。この実施の形態の冷凍・空調装置は、圧縮機1、凝縮器2等により構成される室外機100と、蒸発器4等により構成される室内機200と、冷媒に第二の冷媒(HFC系冷媒)と第二の潤滑油(例:エステル油)を使用すると共に絞り手段3を室外機もしくは室内機の少なくとも一方に備え、室外機100と室内機200とを、第一の冷媒(例:HCFC系もしくはCFC系)と第一の潤滑油(例:鉱油)で使用されていた液管17およびガス管18で接続し、油回収機構7を備え、第一の潤滑油と第二の潤滑油の混合油と液冷媒とが二相分離するように油回収機構7内の温度・圧力、もしくは第一の潤滑油と第二の潤滑油の混合油と第二の冷媒(液冷媒)の混合比率を制御する手段を設け、前記二相分離した上相の第一の潤滑油を分離回収する油回収機構7と、冷凍サイクル中の液配管部に第一の潤滑油を選択的に吸着させる油吸着機構9を設けた構成の冷凍・空調装置において、油回収機構7と油吸着機構9を、ユニットの運転時間・運転モード・冷凍サイクルのバランス圧力・室内機の運転容量、あるいは圧縮機の容量等、運転条件に応じて切替えることができるようにしたものである。
このようにすれば、冷凍サイクル内で混合した鉱油とエステル油を確実に分離し、エステル油の劣化を防止し、リプレース時の圧縮機の信頼性を高め、スラッジの生成による毛細管のつまりを防止することで冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0048】
また、この実施の形態を次ぎのようにまとめることもできる。すなわち、この実施の形態の冷凍サイクル装置では、油吸着機構9を、油回収機構7と並列に設けた冷媒回路p9に設置した。また、油回収機構7と油吸着機構9の運転を切換可能に設置した。さらにまた、油回収機構7及び・又は前記油吸着機構9を冷媒回路から切り離し可能に設置した。
したがって、この実施の形態の冷凍サイクル装置では、その運転方法において、運転条件に応じて油回収機構7及び・又は前記油吸着機構9を冷媒回路から切り離して運転するようにできる。さらに、冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、油回収機構7を運転して油吸着機構9を運転しない第一のモードと、油回収機構7を運転せず油吸着機構9を運転する第二のモードと、油回収機構7と油吸着機構9とを同時に運転する第三のモードと、油回収機構7と油吸着機構9とをともに運転しない第四のモードとのいずれかを、運転条件に応じて適宜切り替えて運転することができる。
【0049】
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。図6において、38は鉱油回収器7の底部に内蔵された活性炭を示す。その他の符号は、図1に示したものと同等又は相当するものであり、説明を省略する。
【0050】
この実施の形態の冷媒回路は、図1の冷媒回路において鉱油回収器7と分離して設置されていた油吸着器9を、鉱油回収器7の内部に収納した状態に相当する。図2の鉱油回収器7の構造で言えば、容器内部の底に活性炭を配置し、容器下部に溜まったエステル油を含む冷媒液が活性炭を通過するようにする。鉱油回収器7内で二相分離した下相の液冷媒中の鉱油を、活性炭38で吸着させることで、簡易に鉱油濃度を低下させることができる。
【0051】
以上説明したこの実施の形態の冷凍・空調装置では、油吸着機構としての活性炭38を油回収機構7において分離した液冷媒中に配置した。また、油吸着機構を、油回収機構7に内蔵した。
このようにすれば、簡易な構成で安価に鉱油分離効率を高めることができる。
【0052】
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。この実施の形態は、 図7に示すように、アキュムレータ10の内部に活性炭38を内蔵した仕様である。活性炭38をアキュムレータ10に内蔵することにより、鉱油回収器7の容積を大きくすることなく、活性炭38の量を増加させることができ、鉱油の吸着量を増加することができる。
【0053】
以上のように、この実施の形態の冷凍サイクル装置では、油吸着機構としての活性炭38を、アキュムレータ10に内蔵した。このようにすれば、簡易な構成で安価に鉱油分離効率を高めることができる。
【0054】
実施の形態6.
図8は、この発明の実施の形態6による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。この実施の形態は、 図8に示すように、油吸着器9を熱源側熱交換器2と液管17の間の配管p4に配置した仕様である。この仕様により、鉱油回収器7で鉱油を回収しながら、圧縮機1から吐出した冷凍機油中の鉱油濃度を低減できるので、所定の鉱油濃度となるまでの時間を低減できる。
以上のように、この実施の形態では、油吸着機構7を、主冷媒回路の液冷媒配管p4に設置した。このようにすれば、鉱油に富む油は鉱油回収器7で抽出分離し、抽出分離後、エステル油にわずかに混合した鉱油を吸着器9で捕獲できるため、吸着器9に使用する活性炭の量を少なくコンパクトにでき、かつ、鉱油を微量まで吸着除去できる。また、液配管では、冷媒の速度が遅いので、冷媒の流れにより活性炭が粉砕し、活性炭の微粉が冷媒回路内に流出し、冷凍サイクルの信頼性を損なうという危険を低減することができる。
【0055】
発明の形態7.
図9は、この発明の実施の形態7による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。図9において、41は液配管p4を分岐してアキュムレータ10に冷媒を流入させるバイパス管であり、39はその第四の絞り装置、40は冷媒熱交換器を示す。
この実施の形態では、図9に示すように、熱源側熱交換器2から液管17に至る配管p4を分岐し、第四の絞り装置39と冷媒熱交換器40を介してアキュムレータ10入口に至る冷媒回路41を設け、熱源側熱交換器2から液管17に至る配管p4からの分岐部と第四の絞り装置39の間に油吸着器9を設ける。このことにより、油吸着器9で液冷媒中に溶けた冷凍機油中の鉱油を吸着させて、冷媒熱交換器40で熱回収しながら冷媒回路中での鉱油濃度を低減することができる。
【0056】
以上のように、この実施の形態では、油吸着機構9を、主冷媒回路の液冷媒配管p4を分岐してアキュムレータ10に流入させる分岐配管41に設置した。このようにすれば、主冷媒回路の液冷媒配管p4での吸着器による圧力損失を無くすことができるので、冷媒が減圧沸騰し、気液二相状態の冷媒が第一の絞り装置3に流入し、冷媒音を発生することを防止することができる。また、万一、吸着器9が閉塞した場合でも、主冷媒回路が閉塞することがないので継続して装置を運転することができる。
【0057】
発明の形態8.
図10は、この発明の実施の形態8による冷凍・空調装置ないし冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
この実施の形態は冷媒に非共沸混合冷媒を用いるもので、 図10に示すように、油分離器6の下流の配管p2を分岐し、冷媒熱交換器40および組成検知用毛細管47を介して低圧ガス部、具体的には圧縮機1の吸入側、に至る組成検知回路48を設けたものである。ここで、油吸着器9は冷媒熱交換器40と組成検知用毛細管47の間に設置される。また、冷媒熱交換器40と組成検知用毛細管47の間で温度を検知する第一の温度センサ42と、組成検知用毛細管47の下流で温度を測定する第二の温度センサ43と、組成検知用毛細管の下流で圧力を検知する圧力センサ44を備え、さらにこれらのセンサから信号が入力される制御器45を備える。この制御器45は、冷媒の組成を検知し、検知した組成に応じて凝縮温度と蒸発温度を算出し、算出した凝縮温度と蒸発温度と各々の目標値との差に応じて、圧縮機1の運転容量と熱源機側熱交換器2の容量を制御する。
【0058】
冷媒の組成の検知方法は、まず、冷凍サイクルを循環する冷媒の組成αを仮定する。この仮定した組成αと第一の温度センサの検知値T1から高圧液部のエンタルピH1を算出する。次に、仮定した組成αと第二の温度センサの検知値T2と圧力センサの検知値Pから低圧二相部のエンタルピH2を算出する。ここで、組成検知用毛細管47において冷媒が等エンタルピ変化するものとして、上記で算出したH1とH2が等しくなるまで組成の仮定を繰り返し、H1とH2の差の絶対値がある値以下になったときの仮定した組成αを冷凍サイクル内を循環する冷媒の組成とする。従って、本構成とすることにより、混合冷媒の組成を推定し、かつ、組成検知回路48中を流れる冷凍機油中の鉱油を油吸着器9で回収することができる。
【0059】
以上のように、この実施の形態では、油吸着機構9を、圧縮機1吐出側の油分離器6の下流を分岐して圧縮機1の吸入側に冷媒を流入させる分岐配管48に設置した。このようにすれば、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの能力制御を適正に行いつつ、既設配管中に残留する鉱油を除去し、冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0060】
発明の形態9.
図11は、この発明の実施の形態9による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。図11では、四方弁5から鉱油回収器7に至る配管p5上に油回収器46を設けると共に、油分離器6からアキュムレータ10への返油回路11上に油吸着器9を設けたものである。油回収器46は、流れ込んだ冷媒ガスと油を分離し、油を貯留する機能を有するものである。
【0061】
動作は、まず、ユニットのリプレース時において、ユニット施工後の初期の運転では、液管17およびガス管18に残留する鉱油の量が多く、この鉱油に富む油を油回収器46で回収する。所定時間運転後、開閉弁35、36を閉じ、開閉弁34を開くことで油回収器46を冷媒回路から切り離し、鉱油回収器7で鉱油を回収する。さらに、圧縮機1に流入した鉱油がある場合には、油分離器6で分離した油を油吸着器9に通すことで、鉱油を油吸着器9内の活性炭に吸着させ、速やかに冷凍サイクル中の鉱油濃度を低下させることができる。
【0062】
以上説明したこの実施の形態の要点は次のようにも表現できる。この実施の形態の冷凍・空調装置は、油回収器46を、ガス管18と圧縮機1の間に、望ましくは鉱油回収器7の上流に接続し、運転時間・運転モード・冷凍サイクルのバランス圧力・室内機の運転容量、圧縮機の容量に応じて冷媒回路から切り離す。
このようにすれば、ユニット施工後の初期運転時に回収される鉱油に富む油を全て油回収器46に回収することで、鉱油回収器7および油吸着器9をコンパクトで安価に製造することができる。
【0063】
また、この実施の形態を次ぎのようにまとめることもできる。すなわち、この実施の形態では、油吸着機構9を、圧縮機1の吐出側の油分離器6からアキュムレータ10に返油する返油回路11に設置した。
また、油回収機構7の上流の主冷媒回路に流通制御可能なバイパス回路を設け、このバイパス回路に油回収機構46を切り離し可能に設置した。したがって、この冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、運転条件に応じて油回収機構46を切り離すことができる。
【0064】
【発明の効果】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項1〜12に記載のとおり、第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置に使用していた延長配管及び/又は利用側機を、第二の冷媒と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管及び/又は利用側機として用いる冷凍サイクル装置において、第一及び第二の潤滑油を含むガス冷媒に液冷媒を混合して二相分離させ前記第一の潤滑油を分離する油回収機構を備えた。また、さらに冷媒から前記第一の潤滑油を吸着する油吸着機構を備えた。
これにより、圧縮機内の鉱油濃度の一時的な増加を防ぎ、エステル油の劣化・スラッジの発生を抑え、冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0065】
また、この発明の冷凍サイクル装置は、請求項13に記載のとおり、主冷媒回路に油回収機構をバイパスする、流通制御可能なバイパス配管を設けたものである。
これにより、油回収機構からの第一の潤滑油の流出を防止し、その分離を確実に行い冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0066】
また、この発明の冷凍サイクル装置は、請求項14に記載のとおり、油回収機構と油吸着機構の運転を切換可能に設置したものである。
これにより、冷凍サイクル内で混合した第一の潤滑油と第二の潤滑油とを確実に分離し、第二の潤滑油の劣化を防止し、リプレース時の圧縮機の信頼性を高め、スラッジの生成による毛細管のつまりを防止することで冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0067】
また、この発明の冷凍サイクル装置は、請求項15に記載のとおり、油回収機構及び・又は油吸着機構を冷媒回路から切り離し可能に設置したものである。
これにより、油回収機構及び・又は油吸着機構からの第一の潤滑油の流出を防止し、その分離を確実に行い冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0068】
また、この発明の冷凍サイクル装置は、請求項16に記載のとおり、油回収機構の上流の主冷媒回路に流通制御可能なバイパス回路を設け、別の油回収器を切り離し可能に設置したものである。
これにより、ユニット施工後の初期運転時に回収される第一の潤滑油に富む油を全て別の回収器に回収することで、油回収機構および油吸着機構をコンパクトで安価に製造することができる。
【0069】
この発明の冷凍サイクル装置は、請求項17に記載のとおり、新規の冷媒としてハイドロフルオロカーボン系冷媒を用い、潤滑油としてエステル油またはエーテル油を用いるものである。
これにより、環境対策上安全な冷凍サイクル装置を得ることができる。
【0070】
また、この発明の冷凍サイクル装置の運転方法は、請求項18に記載のとおり、油回収機構を運転して油吸着機構を運転しない第一のモードと、油回収機構を運転せず油吸着機構を運転する第二のモードと、油回収機構と油吸着機構とを同時に運転する第三のモードと、油回収機構と油吸着機構とをともに運転しない第四のモードとのいずれかを、運転条件に応じて、適宜切り替えて運転することができるものである。
これにより、冷凍サイクル内で混合した第一の潤滑油と第二の潤滑油を確実に分離し、第二の潤滑油の劣化を防止し、リプレース時の圧縮機の信頼性を高め、スラッジの生成による毛細管のつまりを防止することで冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0071】
また、この発明の冷凍サイクル装置の運転方法は、請求項19に記載のとおり、運転条件に応じて、油回収機構及び・又は油吸着機構を冷媒回路から切り離すことができるものである。
これにより、油回収機構及び・又は油吸着機構からの第一の潤滑油の流出を防止し、その分離を確実に行い冷凍サイクルの信頼性を高めることができる。
【0072】
また、この発明の冷凍サイクル装置の運転方法は、請求項20に記載のとおり、運転条件に応じて、別に設けた油回収器を切り離すことができるものである。
これにより、ユニット施工後の初期運転時に回収される第一の潤滑油に富む油を全て別の油回収器に回収することで、油回収機構及び油吸着機構をコンパクトで安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図2】 この発明の各実施の形態における鉱油回収器の概略構成を示す断面図である。
【図3】 この発明の各実施の形態における油吸着器の概略構成を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態9による冷凍サイクル装置の冷媒回路の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1.圧縮機、 2.熱源側熱交換器、 3.絞り装置、 4.負荷側熱交換器、5.四方弁、 6.油分離器 7.鉱油回収器(鉱油回収機構)、 8.鉱油貯溜器、 9.油吸着器(油吸着機構)、 10.アキュムレータ、 11.返油回路、 12,13.冷媒配管、 14.第二の絞り装置、 15.第三の絞り装置、 16.返油用毛細管、 17.液管、 18.ガス管、 19.逆止弁、 20.冷媒配管、 21.仕切板、 22.流入管、 23.鉱油流出管、 24.冷媒流出管、 25.デミスタ、 26.活性炭、 27,28.フィルター、 29.クッション材、 30,31.板、 32.クッション材、 33.スプリング、 34,35,36,37.開閉弁、 38.活性炭、39.第四の絞り装置、 40.冷媒熱交換器、 41.バイパス管、 42.第一の温度センサ、 43.第二の温度センサ、 44.圧力センサ、 45.制御器、 46.回収器、 47.組成検知用毛細管、 48.組成検知回路。

Claims (20)

  1. 熱源側熱交換器および負荷側熱交換器を含み、
    旧冷媒およびその潤滑油として第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置に使用していた延長配管及び/又は利用側機を、新冷媒およびその潤滑油として第二の冷媒と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管及び/又は利用側機として用いる冷凍サイクル装置において、
    一方の熱交換器で気化した前記第一及び第二の潤滑油を含むガス冷媒に他方の熱交換器で液化して分流させた液冷媒を混合して二相分離させ前記第一の潤滑油を分離する油回収機構を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. さらに、冷媒から前記第一の潤滑油を吸着する油吸着機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記油回収機構を、主冷媒回路のガス冷媒配管に設置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記油吸着機構を、前記油回収機構の下流に設置したことを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記油吸着機構を、アキュムレータに内蔵したことを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記油吸着機構を、前記油回収機構に内蔵したことを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 熱源側熱交換器および負荷側熱交換器を含み、
    旧冷媒およびその潤滑油として第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置に使用していた延長配管及び/又は利用側機を、新冷媒およびその潤滑油として第二の冷媒と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管及び/又は利用側機として用いる冷凍サイクル装置において、
    一方の熱交換器で気化した前記第一及び第二の潤滑油を含むガス冷媒に他方の熱交換器で液化して分流させた液冷媒を混合して二相分離させ、内蔵した吸着材により前記第一の潤滑油を分離する油回収機構を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  8. 前記油吸着機構を、前記油回収機構と並列に設けた冷媒回路に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記油吸着機構を、前記主冷媒回路の液冷媒配管に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記油吸着機構を、前記主冷媒回路の液冷媒配管を分岐してアキュムレータに流入させる分岐配管に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記油吸着機構を、圧縮機吐出側の油分離器の下流を分岐して圧縮機の吸入側に流入させる分岐配管に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記油吸着機構を、圧縮機吐出側の油分離器からアキュムレータに返油する返油回路に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  13. 前記主冷媒回路に前記油回収機構をバイパスする、流通制御可能なバイパス配管を設けたことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  14. 前記油回収機構と前記油吸着機構の運転を切換可能に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  15. 前記油回収機構及び・又は前記油吸着機構を冷媒回路から切り離し可能に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  16. 前記油回収機構の上流の主冷媒回路に流通制御可能なバイパス回路を設け、別の油回収器を切り離し可能に設置したことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  17. 前記第一の冷媒がクロロフルオロカーボン系冷媒またはハイドロクロロフルオロカーボン系冷媒で、前記第一の潤滑油が鉱油であり、前記第二の冷媒としてハイドロフルオロカーボン系冷媒を用い、前記第二の潤滑油としてエステル油またはエーテル油を用いることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  18. 請求項14に記載の冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、前記油回収機構を運転して前記油吸着機構を運転しない第一のモードと、前記油回収機構を運転せず前記油吸着機構を運転する第二のモードと、前記油回収機構と前記油吸着機構とを同時に運転する第三のモードと、前記油回収機構と前記油吸着機構とをともに運転しない第四のモードとのいずれかを、運転条件に応じて適宜切り替えて運転することを特徴とする冷凍サイクル装置の運転方法。
  19. 請求項15に記載の冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、運転条件に応じて前記油回収機構及び・又は前記油吸着機構を冷媒回路から切り離すことを特徴とする冷凍サイクル装置の運転方法。
  20. 請求項16に記載の冷凍サイクル装置を運転する運転方法において、運転条件に応じて前記別の油回収器を切り離すことを特徴とする冷凍サイクル装置の運転方法。
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