JP2013024505A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、より簡易な構造でコスト低減を図りながら、配管内に残存する冷凍機油を回収することができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
【解決手段】冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を減圧する減圧手段と、減圧手段により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器から凝縮器へのガス冷媒が流れるガス冷媒配管と、凝縮器から蒸発器への液冷媒が流れる液冷媒配管と、を備えた冷凍サイクル装置において、ガス冷媒配管に取付けられ、ガス冷媒配管内のガス冷媒から冷凍機油を分離する冷凍機油分離部を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2007−64558号公報(特許文献1)がある。この公報には、「既設の熱源側ユニット及び負荷側ユニットで使用されていた冷媒よりも動作圧力が高い冷媒を用いて既設の熱源側ユニット及び負荷側ユニットを更新する場合に、冷暖房運転を実施しながら既設の配管内に残留する異物を回収し、施工後、すぐに快適な室内空間を提供できる冷凍空調装置を得る。圧縮機1,熱源側熱交換器3,アキュムレータ8からなる熱源側ユニットAと、絞り手段5a,5bと負荷側熱交換器6a,6bからなる負荷側ユニットBを、既設の液配管28,ガス配管29で接続した冷媒回路を備え、空調運転開始時に既設の液配管28,ガス配管29に流動して洗浄運転を可能とするとともに、負荷側熱交換器6a,6bで凝縮して暖房運転を可能とする気液二相状態の冷媒を生成する冷媒熱交換器18と、所定の前記洗浄運転を実施したのちに、冷媒回路内に油を充填するオイルタンク17を備える。」と記載されている(要約参照)。
特開2007−64558号公報
前記特許文献1には、既設の配管で冷凍サイクル装置(室外機又は室内機)を更新する際に、配管内の異物を回収する洗浄運転機能を備えた冷凍サイクル装置が記載されている。しかし、特許文献1の冷凍サイクル装置においては、熱源側ユニット内にあらかじめ既設配管を洗浄運転するための機能を内蔵させる必要があり、構造が複雑となるため、熱源側ユニットが大型化しコストアップしてしまう。
本発明は、より簡易な構造でコスト低減を図りながら、配管内に残存する冷凍機油を回収することができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を減圧する減圧手段と、減圧手段により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器から凝縮器へのガス冷媒が流れるガス冷媒配管と、凝縮器から蒸発器への液冷媒が流れる液冷媒配管と、を備えた冷凍サイクル装置において、ガス冷媒配管に取付けられ、ガス冷媒配管内のガス冷媒から冷凍機油を分離する冷凍機油分離部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、より簡易な構造でコスト低減を図りながら、配管内に残存する冷凍機油を回収することができる冷凍サイクル装置を提供することができる。
上記した以外の課題,構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施例のサイクル系統図。 本実施例の油回収ユニットのサイクル系統図および構造図。 本実施例の油回収ユニットの構造図。 本実施例のタンクの構造図。 本実施例の油回収ユニットの構造図。 本実施例の制御を示すブロック線図。 本実施例の制御のフローチャート。 本実施例の冷凍サイクル装置を示す構造図。
以下、実施例を図面を用いて説明する。本実施例は既設の配管を使用して冷凍サイクル装置を更新する際に、既設配管に残存する冷凍機油を洗浄するための洗浄機能を持たない冷凍サイクル装置であっても、油回収ユニットを取付けることで配管の洗浄を可能とする技術に関するものである。
冷凍サイクル装置を更新する際に、施工コストや施工に掛かる時間を減らすために、室外ユニットと室内ユニットのみを更新し、室外ユニットと室内ユニットを接続するための接続配管は既設の配管をそのまま使用して冷凍サイクルシステムを構築する技術がある。冷凍サイクル装置に使用される冷凍機油は使用する圧縮機や冷媒に合わせて選定されるため、その特性によっては更新前と更新後の冷凍機油が異なり、既設の配管内に残存している更新前の冷凍機油が、更新後の冷凍サイクル装置に悪影響をおよぼすことがある。
例えば、更新する冷凍サイクル装置が使用する冷凍機油と、更新前の冷凍サイクル装置が使用していた冷凍機油とで粘度が異なる場合、更新した冷凍サイクル装置に更新前の冷凍機油が混入してしまうと、圧縮機が潤滑不良となり、摺動部が磨耗し圧縮機の故障を招く虞がある。また、更新前の冷凍サイクル装置が使用していた冷凍機油が低体積抵抗率のものであった場合、圧縮機の絶縁不良や漏洩電流を増加させてしまう可能性がある。
このように、既設の接続配管を使用する際、既設の配管内に代替前の冷凍機油が残存していると、新設した冷凍サイクル装置の信頼性を低下させてしまうため、既設の配管内を洗浄してから使用する場合がある。しかし、配管を洗浄するには専用の洗浄機器や洗浄液を使用する必要があり、大幅な時間が掛かることや、コストが掛かるといった問題点がある。そこで、上記した特許文献1では、更新する熱源側ユニットに既設の配管内を洗浄するための洗浄装置を備え付けて、既設の接続配管を洗浄する技術を提案している。
しかし、特許文献1の技術では熱源側ユニット内にあらかじめ既設配管を洗浄運転するための機能を内蔵させる必要があり、構造が複雑となるため、熱源側ユニットが大型化しコストアップしてしまう。
そこで本実施例においては、既設の冷媒配管を使用して構成される冷凍サイクル装置において、配管内に残存する冷凍機油を洗浄するための洗浄機能を持たない冷凍サイクル装置に、油回収ユニットを取付けることで、配管内に残存する冷凍機油を油回収ユニットに回収することを可能とすることで、熱源側ユニットの大型化による施工性の悪化や、コストアップを防ぐことを目的とするものである。
そのため本実施例においては、熱源側ユニットと利用側ユニットとを、冷媒配管で接続して構成される冷凍サイクル装置において、前記冷媒配管に更新前の冷凍機油が残存した既設の冷媒配管を使用する際に、前記既設の冷媒配管の途中に接続可能な、冷凍機油を回収するためのタンクと、前記冷媒配管を通った冷媒がタンクを通過する経路と通過しない経路とを切り替えるための弁から構成されていることを特徴とした油回収ユニットを提案する。
また、前述油回収ユニットには前記流路を切り替えるための弁を制御するための制御部と熱源側ユニットからの運転信号を受信可能な受信部を持ち、前記運転信号から前記弁を切り替えるタイミングを決定し、動作をさせる。
さらに前記油回収ユニットの冷凍機油を回収するためのタンクに液面センサを設け、一定時間の間液面センサから得られる変化量がなかった場合、前記弁を冷媒がタンクを通過しない経路に切り替えることで回収した冷凍機油を冷凍サイクル内に流出させないようにする。
また、油回収ユニットには、既設の冷媒配管を保護するための圧力スイッチを備えており、前記圧力スイッチが作動したら、作動信号を冷凍サイクル装置に送信し、冷凍サイクル装置を停止することで既設の冷媒配管を保護する。
また、前記の熱源側ユニットにおいて、油回収ユニットが接続された場合と接続されていない場合の制御プログラムとが記憶されている。そして油回収ユニットを前記熱源側ユニットに伝送線にて接続し、油回収ユニットが接続されたことを自動認識して、自動的に油回収ユニットが接続された場合の制御プログラムに従って制御するように構成されている。
また、油回収ユニットの配管接続口よりも利用側ユニット側と熱源側ユニット側の接続配管の途中に阻止弁を設け、油の回収を終了した後、前記弁を冷媒がタンクを通過しない経路に切り替えて阻止弁を閉止し、油回収ユニットを取外すことが可能な構造とする。
以上に説明した本実施例によれば、既設の冷媒配管を使用して構成される冷凍サイクル装置において、配管内に残存する冷凍機油を洗浄するための洗浄機能を持たない冷凍サイクル装置に、油回収ユニットを取付けることで、洗浄機能を持たない冷凍サイクル装置であっても配管内に残存する冷凍機油を油回収ユニットに回収することが可能となり、熱源側ユニットの大型化による施工性の悪化や、コストアップを防いだ上で冷凍サイクル装置の信頼性を確保することが可能となる。
図1は、本実施例の冷凍サイクル装置の系統図である。本実施例における冷凍サイクル装置(空調システム)は、熱源側ユニット1(室外ユニット)と、利用側ユニット20(室内ユニット)で構成されている。なお、熱源側ユニット1の接続台数は1台に限らず、複数台でもよい。また、利用側ユニット20の接続台数は1台に限らず、複数台でもよい。
熱源側ユニット1は、圧縮機2、圧縮機2の吐出側に設けられた油分離器3および逆止弁4、圧縮機2の吸入側に設けられた気液分離器5,四方弁6,熱源側熱交換器7、熱源側熱交換器7に外部空気を供給して熱交換させるための送風機8,電磁膨張弁9,過冷却器10,電磁弁11、などを備えている。この熱源側熱交換器7は、冷凍サイクル装置が冷房運転を行う場合には、高温・高圧のガス冷媒の熱を放出させる凝縮器として作用するものである。一方で冷凍サイクル装置が暖房運転を行う場合には、熱源側熱交換器7は低温・低圧の液冷媒に熱を吸収させて低温・低圧のガス冷媒にする蒸発器として作用する。
また、利用側ユニット20は、利用側熱交換器21,室内空気を供給して熱交換させるための送風機22,電磁膨張弁23にて構成されている。この利用側熱交換器21は、熱源側熱交換器7と逆で冷凍サイクル装置が冷房運転を行う場合には、蒸発器として作用し、一方で暖房運転の場合には、凝縮器として作用するものである。熱源側ユニット1と利用側ユニット20はガス冷媒配管40と液冷媒配管41を介して接続されている。なお、冷凍サイクル装置が冷房運転をする場合には、熱源側熱交換器7(凝縮器)から利用側熱交換器21(蒸発器)に対して液冷媒が液冷媒配管41を流れ、一方でガス冷媒は利用側熱交換器21(蒸発器)から熱源側熱交換器7(凝縮器)に対してガス冷媒配管40を流れる。暖房運転をする場合には、冷房運転と逆になるように冷媒が流れるが、詳細は省略する。
熱源側ユニット1と利用側ユニット20を接続するガス冷媒配管40と液冷媒配管41は既設の配管のままであり、配管内に残存する冷凍機油を回収する必要がある場合に、本実施例においては、ガス冷媒配管40の途中に油回収ユニット50を接続する。
この油回収ユニット50は図2に示すように、配管内に残存する冷凍機油を回収するためのタンク51を有する。このタンク51は油分離機構をもった構造とするための吸入配管52と吐出配管53が取付けられている。吸入配管52から冷媒が流入されると、ガス冷媒と冷凍機油が分離され、冷凍機油はタンク51の底面に沈殿し、ガス冷媒はタンクの上面に浮遊する。吐出配管53の端面はタンク内の上方に位置しており、ガス冷媒のみが吐出配管53を通過し、ガス冷媒配管40へ流出することとなる。
すなわち、本実施例の冷凍サイクル装置は、冷房運転時について説明すると、冷媒を圧縮する圧縮機2と、該圧縮機2により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器(熱源側熱交換器7)と、該凝縮器(熱源側熱交換器7)により凝縮された冷媒を減圧する減圧手段(電磁膨張弁9,電磁膨張弁23)と、該減圧手段(電磁膨張弁9,電磁膨張弁23)により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(利用側熱交換器21)と、該蒸発器(利用側熱交換器21)から凝縮器(熱源側熱交換器7)へのガス冷媒が流れるガス冷媒配管40と、凝縮器(熱源側熱交換器7)から蒸発器(利用側熱交換器21)への液冷媒が流れる液冷媒配管41と、を備え、ガス冷媒配管40に取付けられ、該ガス冷媒配管内のガス冷媒から冷凍機油を分離する冷凍機油分離部(油回収ユニット50)を備えたことを特徴とするものである。この構成により、より簡易な構造でコスト低減を図りながら、配管内に残存する冷凍機油を回収することができる冷凍サイクル装置を提供することができる。
また、冷凍機油分離部(油回収ユニット50)は、下部に分離した冷凍機油を溜めるタンク51を備え、タンク51は上部に冷凍機油が分離された後のガス冷媒を吐出する吐出配管53を備えたものである。このような構成にすることにより、タンク51をガス冷媒に内在する冷凍機油はタンク51に溜まり、ガス冷媒のみが吐出配管53から吐出されるため、冷凍機油を回収することができる。
また油回収ユニット50には、冷凍サイクル内の冷媒が前記タンク51を通過する経路と通過しない経路とを切り替えるための弁55が備えられている。冷凍機油を回収する際には弁55を図2のパターンSのように切り替え、冷凍機油の回収が終了したら図2のパターンCのように切り替える。弁を切り替えることでタンク51を冷凍サイクルと切り離すことができ、回収した冷凍機油をサイクル内に流出することを防ぐ。すなわち、ガス冷媒配管40のガス冷媒が、タンク51へ流れる流路と流れない流路と、を切り替える流路切替手段(弁55)を備えたものである。なお、図2においては、タンク51への流路を切り替えているが、タンク51ではなく、冷凍機油分離部(油回収ユニット50)自体への流路を切り替えるようにしても構わない。このような構成にすることにより、あらかじめ配管内の油を回収する洗浄運転機能を持たない冷凍サイクル装置であっても、油回収ユニット50を取付けて配管内に残存する冷凍機油の回収作業が可能となる。
図3に示すように油回収ユニット50は弁55の切り替えを油回収ユニット50単独で行えるように、制御部56を有している。この制御部56には弁55を切り替えるためのプログラムが備わっている。また、熱源側ユニット1からの運転信号を受信するための受信部57を有しており。熱源側ユニットと前記受信部とを信号線58にて結線する。そして前記受信部57より受信された熱源側ユニットの運転信号から弁を切り替える動作を決定する。受信部57により冷凍機油回収運転を開始する指示信号したことを受信すると、制御部56は、弁55を冷凍サイクル内の冷媒がタンク51を通過する経路にして冷凍機油を回収する経路となるように制御する(図2のパターンS)。
また冷凍機油回収運転の開始から所定時間経ったら、制御部56は弁55を冷凍サイクル内の冷媒がタンク51を通過しない経路へと切り替えるように制御する(図2のパターンC)。またここでいう所定時間は制御部56に設けられた切り替えスイッチ59にて任意に設定可能とする。すなわち、タンク51へガス冷媒が流れるようにすることで冷凍機油を分離する運転を開始した場合に、設定時間が経過したときに流路切替手段(弁55)によりタンク51へガス冷媒が流れないように流路を切り替えるようにしたものである。この場合においても、タンク51ではなく、そもそもの冷凍機油分離部(油回収ユニット50)への流路を切り替えるようにすることもできる。
このように油回収ユニット自体に弁切り替えのための制御部を持たせることで、冷凍サイクル装置の冷凍機油回収運転を開始する信号を利用して弁の切り替えを行うことを可能とする。なお、この冷凍機油回収運転は、図示していないが、室外ユニットに備えられたスイッチをONすることにより開始することができる。
また、図4に示すように、油回収ユニット50のタンク51に溜まった冷凍機油を検知するための液面センサ54を設ける。この液面センサ54はタンク51内に設置されている。タンク51内に冷凍機油が存在しない場合、センサ54はタンク51内の下方に位置し、タンク51内に冷凍機油が溜まるとその液面に合わせてセンサ54も動く。ここで冷凍サイクル装置の運転が開始され、弁55を冷凍サイクル内の冷媒がタンク51を通過しない経路へと切り替えられると、ガス冷媒と分離された冷凍機油がタンク51の底面に溜まっていく。回収が進むと油の液面は徐々に上がっていき、センサ54(液面センサ)により検出された水位が設定水位に達した場合に流路切替手段(弁55)によりタンク51へガス冷媒が流れないように流路を切り替える。あるいは、上記したのと同様に(あるいは冷凍機油分離部(油回収ユニット50))への流路が切り替えるようにしてもよい。このようにタンク内に液面センサを設け、弁55を冷凍サイクル内の冷媒がタンク51を通過しない経路へと切り替えられる動作を決めることで、冷凍機油の回収作業を確実に行うことが可能である。
また既設の配管の耐久圧力より、更新された熱源側ユニット1および利用側ユニット20から構成される冷凍サイクル装置の使用圧力が高い場合、冷媒配管が破裂する可能性がある。配管の破裂を回避するため図5に示すように、油回収ユニット50にガス冷媒配管40の圧力を検出する圧力スイッチ60を取付ける。この圧力スイッチ60の作動圧力はガス冷媒配管40および液冷媒配管41の耐圧より設定する。これにより圧力スイッチ60により検出される圧力が設定圧力に達し、圧力スイッチが作動した場合には、その作動信号を信号線67を介して熱源側ユニットへ送信する。そして当該作動信号を受信した熱源側ユニット1の制御部61により冷凍サイクル装置を停止させる。
次に本実施例の具体的な制御について説明する。図1の熱源側ユニット1には、圧縮機2,四方弁6,送風機8,電動膨張弁9等を制御する制御部61が設けられており、また利用側ユニット20には送風機22,電動膨張弁23を制御する制御部70が設けられている。
図6は、制御部61と制御部70また油回収ユニット50の制御部56のブロック図である。
熱源側ユニット1を制御する制御部61は、制御情報として圧縮機温度センサ62,外気温度センサ63,高圧圧力センサ64,低圧圧力センサ65,配管温度センサ66等、各部センサからの情報が送られるようになっている。制御部61は、あらかじめプログラムされている制御手順と圧力および温度の目標値に従って各構成部品を制御している。
利用側ユニット20を制御する制御部70は、吹出し温度センサ71,吸込み温度センサ72,配管温度センサ73等、各部センサからの情報が送られるようになっている。
熱源側ユニット1の制御部61を利用側ユニット20の制御部70と伝送線80にて接続することで、制御部61と制御部70は前記伝送線80を介して通信される。また、油回収ユニット50が設置された場合には、油回収ユニット50の制御部56と熱源側ユニット1の制御部61を伝送線81にて接続することで、前記伝送線80と81を介して、熱源側ユニットと利用側ユニットに加え油回収ユニット50も通信されることとなる。このように冷凍機油分離部(油回収ユニット50)は、後から取付けることも可能であり、また取付けられたガス冷媒配管40から取外すことが可能であることが望ましい。
また、熱源側ユニット1の制御部61には、利用側ユニット20の制御部70から受信した情報を元に熱源側ユニット1と利用側ユニット20の各部品を制御するためのプログラムAを有している。さらに利用側ユニット20に加え油回収ユニット50が接続された場合、利用側ユニット20の制御部70から受信した情報に加えて、油回収ユニット50の制御部56から受信した情報を元に熱源側ユニット1,利用側ユニット20および油回収ユニット50を制御するためのプログラムBを有している。
ここで制御プログラムAおよびBのどちらを使用して冷凍サイクル装置を制御するかを選択するための選択方法を図7のフローチャートを用いて説明する。冷凍サイクル装置の電源が投入されると制御部61はプログラムAにより制御を開始すると共に、接続されている機器の情報を取得する(ステップ1)。その取得した機器情報の中に、油回収ユニット50が含まれているかを判断する(ステップ2)。ここで利用側ユニット20に加えて油回収ユニット50が含まれている場合にはステップ3に移り、利用側ユニット20と油回収ユニット50が接続されている場合の制御プログラムBに変更され、この制御プログラムに従って運転が開始される。すなわち、冷凍機油を回収する運転が開始されることになるため、制御部61は、切り替え弁55を図2のパターンSとなるように制御する。一方でステップ2にて油回収ユニット50が含まれてないと判断された場合には、利用側ユニット20のみが接続されている場合の制御プログラムAで運転が開始される。
このように、熱源側ユニットに油回収ユニットを伝送させることで、熱源側のユニットにて油回収ユニットの制御が可能となり、油回収ユニット50を制御するための冷凍サイクル装置からの運転信号等を取出す必要がなくなり、施工が簡単となり、施工時間を短縮できる。また、熱源側ユニットに搭載される機器や構造は変更せずに、制御プログラムを変更するだけで回収ユニットの制御が可能となるため、熱源側ユニットあるいは利用側ユニットの施工が終わった後でも油回収ユニットを容易に取付け可能となる。
図8は油回収ユニット50のガス冷媒配管40への接続方法を表した図である。図8の如く、油回収ユニット50を接続する冷媒配管40の入口側と出口側の両端に阻止弁90を設ける。油回収作業が終了し、油回収ユニットが不要となった場合には、まず油回収ユニットの弁55を冷媒がタンク51を通過しない経路に切り替える。その後前記阻止弁90を閉止する。本作業により、冷凍サイクルシステムに冷媒が封入された状態であっても、油回収ユニット50のみが隔離されるため、ポンプダウン運転や冷媒回収機による冷媒回収を行わず、冷凍サイクルに冷媒が封入された状態で油回収ユニットを取外すことが可能となる。外した油回収ユニット50は再利用することができるため、他の冷凍サイクルシステムへ流用することも可能である。
1 熱源側ユニット
2 圧縮機
3 油分離器
4 逆止弁
5 気液分離器
6 四方弁
7 熱源側熱交換器
8,22 送風機
9,23 電磁膨張弁
10 過冷却器
11 電磁弁
20 利用側ユニット
21 利用側熱交換器
40 ガス冷媒配管
41 液冷媒配管
50 油回収ユニット
51 タンク
52 吸入配管
53 吐出配管
54 液面センサ
55 弁
56,61,70 制御部
57 受信部
58 信号線
59 切り替えスイッチ
60 圧力スイッチ
62 圧縮機温度センサ
63 外気温度センサ
64 高圧圧力センサ
65 低圧圧力センサ
66,73 配管温度センサ
71 吹出し温度センサ
72 吸込み温度センサ
80,81 伝送線
90 阻止弁

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    該凝縮器により凝縮された冷媒を減圧する減圧手段と、
    該減圧手段により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    該蒸発器から前記凝縮器へのガス冷媒が流れるガス冷媒配管と、
    前記凝縮器から前記蒸発器への液冷媒が流れる液冷媒配管と、を備えた冷凍サイクル装置において、
    前記ガス冷媒配管に取付けられ、該ガス冷媒配管内のガス冷媒から冷凍機油を分離する冷凍機油分離部を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 請求項1に記載の冷凍サイクル装置において、
    前記冷凍機油分離部は、
    下部に分離した冷凍機油を溜めるタンクを備え、
    該タンクは上部に冷凍機油が分離された後のガス冷媒を吐出する吐出配管を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  3. 請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置において、
    前記ガス冷媒配管のガス冷媒が、前記冷凍機油分離部へ流れる流路と流れない流路と、を切り替える流路切替手段を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  4. 請求項3に記載の冷凍サイクル装置において、
    前記冷凍機油分離部へガス冷媒が流れるようにすることで冷凍機油を分離する運転を開始した場合に、設定時間が経過したときに前記流路切替手段により前記冷凍機油分離部へガス冷媒が流れないように流路を切り替えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  5. 請求項3に記載の冷凍サイクル装置において、
    前記冷凍機油分離部は、前記タンク内の冷凍機油の水位を検出する液面センサを備え、
    該液面センサにより検出された水位が設定水位に達した場合に前記流路切替手段により前記冷凍機油分離部へガス冷媒が流れないように流路を切り替えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の冷凍サイクル装置において、
    前記ガス冷媒配管内のガス冷媒の圧力を検知する圧力スイッチを備え、
    該圧力スイッチにより検知された圧力が設定値に達した場合に前記冷凍サイクル装置の運転を停止させることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  7. 請求項1〜5の何れかに記載の冷凍サイクル装置において、
    前記冷凍機油分離部は、取付けられた前記ガス冷媒配管から取外すことが可能であることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  8. 請求項3〜5の何れかに記載の冷凍サイクル装置において、
    冷房運転時において、
    前記凝縮器は、室外ユニットが備えた室外熱交換器であり、
    一方で前記蒸発器は、室内ユニットが備えた室内熱交換器であり、
    前記室外ユニットの制御部により、前記流路切替手段の制御を行うことを特徴とする冷凍サイクル装置。
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