JP2002227818A - 部品の取付構造 - Google Patents

部品の取付構造

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JP2002227818A
JP2002227818A JP2001028130A JP2001028130A JP2002227818A JP 2002227818 A JP2002227818 A JP 2002227818A JP 2001028130 A JP2001028130 A JP 2001028130A JP 2001028130 A JP2001028130 A JP 2001028130A JP 2002227818 A JP2002227818 A JP 2002227818A
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hole
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JP2001028130A
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English (en)
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Tatsuyuki Kamiya
辰之 神谷
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造部材に下方から上方に向かって部品を締
め付けるときに、簡単な構成で構造部材に仮付けできる
部品の取付構造を提供すること。 【解決手段】 ブラケット11の前方の取付孔15に、
脚部32が突出するようにあらかじめグロメット30を
取り付けておき、ブラケット11の後方には取付孔16
とZ字状の爪部17を設ける。前方のリインホースメン
ト21には角穴の締付孔25を、後方のリインホースメ
ント22には角穴の締付孔25にあらかじめグロメット
30を取り付けて、その近傍にサービス孔26を設けて
おく。後端の爪部17をサービス孔26に挿入して引っ
掛け、前端の脚部32を前方の締付孔25に挿入して、
爪部17と相俟ってブラケット11をリインホースメン
ト21、22に吊り下げ状に仮付けし、その後、取付孔
15、16にスクリュウ19をねじ込むことにより、リ
インホースメント21、22に取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両の天井
や床下等の構造部材に下方から上方に向かって部品を取
り付ける場合の部品の取付構造に関し、特に該部品を構
造部材に仮付け可能にして、組み付け作業性を向上させ
る部品の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の天井部や床下面に部品を取り付け
るために、下方から上方に向かって締め付けることが必
要な場合がある。このような場合、作業者が手で持てな
いような重量の大きな部品、例えば床下面に取り付ける
エンジン組付部品や足回り部品等は昇降治具により、こ
れらの部品を下方から支えて固定し、その間に作業者が
ボルトなどにより所定位置に締め付けて取り付けること
が行われる。このように部品が治具により支えられてい
る場合は、作業者は片方の手にボルトを持ち、他方の手
にインパクトレンチなどの締付工具を持って部品の締付
孔にボルトを臨ませ、構造部材に部品を締付工具により
容易に締め付けることができる。
【0003】しかしながら、比較的軽量で作業者が片手
で持ち運べるような部品を複数のネジで構造部材に締め
付けるようなもの、例えば、車両の天井部にオーバヘッ
ドコンソールやテレビや空気清浄機などを取り付けるた
めの長尺な部品であるブラケットを、その両端の取付孔
で構造部材に下方から上方に締め付けるような場合は、
作業者は部品とネジと締付工具とを持たなければなら
ず、組み付け作業が困難であった。勿論、このような場
合は二人作業で行えば解決できるが、作業効率が低下す
る。
【0004】具体的には、例えば図7に示すように、天
井部75にテレビ80を取り付ける場合で説明すると、
車両の運転席後部の左右のピラー71に橋渡しするよう
に長尺のブラケット61を取り付け、該ブラケット61
の略中央部にテレビ80を取り付けるようにしたものが
ある。すなわち、このブラケット61は全体が上方に開
口するハット断面の部材を、上方で車両の天井部75の
湾曲に沿うように曲線に成形し、その両端は下方に垂下
して略門型に形成されている。そして、両端の垂下した
端部62に設けた取付孔にボルト69を挿入して、ピラ
ー71側に設けた締め付け孔のウェルドナットに締め付
けることにより、ブラケット61を取り付けている。
【0005】このブラケット61の上部の略中央部に設
けたテレビ取付部に、テレビ本体81を取り付けて、テ
レビ画面を鑑賞するときは、モニタ部82を下方へ回動
して露出するようになっている。この場合のブラケット
61のピラー71へのボルト69の締付方向は略水平方
向であるため、前述のような上下方向の締め付けに比較
して作業性は悪くない。しかし、ブラケット61が左右
のピラー71を橋渡しし、しかもその取付の端部62が
左右に遠く離れているため、強度的にブラケット61の
断面や板厚を大きくしなければならず、ブラケット61
を成形するために大きなプレス型を必要とし、且つ、ブ
ラケット61自体の重量も重くなるという問題があっ
た。
【0006】そこで、図8に示すように、比較的断面の
小さなリインホースメント51、52を車両の前後に設
け、その各左右の両端を天井部75の左右両端のルーフ
サイドレール72にボルト等で取り付け、この前後のリ
インホースメント51、52間に、車両の中央部で前後
方向にテレビ80の取付幅に合わせて二本のブラケット
41、42を取り付けるようにすることが考えられる。
【0007】具体的には、車両の前方で、下方に開口す
るハット断面のリインホースメント51の後方のフラン
ジ53に角穴55を設け、該角穴55に図9に示すよう
にグロメット30の四角柱状の脚部32を挿入して該グ
ロメット30をリインホースメント51に取り付け、他
方、車両後方で、上方に開口するハット断面のリインホ
ースメント52の底部54に角穴55を設け、該角穴5
5に図9に示すようにグロメット30の四角柱状の脚部
32を挿入して該グロメット30をリインホースメント
52に取り付けておく。
【0008】そして、テレビ80を取り付けるための長
尺で下方に開口するハット断面のブラケット41の前後
端に設けた取付孔46を、図10に示すように前記リイ
ンホースメント51、52の各グロメット30、30に
対向させて、該ブラケット41を作業者の一方の手で保
持し、図11に示すように他方の手でスクリュウ49を
前後各グロメット30、30の脚部32にねじ込み、ブ
ラケット41が落下しないようにして締付工具を取り、
スクリュウ49の頭を締め込んでブラケット41をリイ
ンホースメント51、52に取り付ける。同様にして、
もう一方のブラケット42もリインホースメント51、
52に取り付ける。この左右のブラケット41、42に
取り付けたスタッドボルト48にテレビ80の本体部8
1を締め付けてテレビ80を取り付ける。なお、グロメ
ット30の脚部32を四角柱状とし、その取付孔を角穴
55とするのは、グロメット30にスクリュウをねじ込
むためグロメット30が回転しないようにするためであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な長尺な部品を下方から上方に向かって構造部材に締め
付ける場合に、長尺な部品を保持しながら仮付けし、部
品が落下しないように保持しながら締付工具で締め付け
る必要があり、仮付けのため手作業でスクリュウを回し
たり両手以外の体の部分でブラケットを保持して一方の
手でボルトを、他方の手で締付工具を持って締め付ける
という苦しい姿勢の作業を作業者に強いるという問題が
生じていた。
【0010】このため、上記のように下方から上方に向
かって部品を取り付ける場合に、該部品をその取付部に
仮付けする必要があった。しかし、部品を仮付けするた
めに、部品側あるいは構造部材側に特殊な機構を設ける
ことは、構造を複雑にし、コスト高の要因となりやすか
った。また、上記のような比較的軽量な部品を保持する
ための機構を設備に付加することは、機構的、コスト的
に容易ではなかった。
【0011】そこで、本発明は、かかる課題を解決すべ
く、下方から上方に向かって部品を締め付けるときに、
簡単な構成で部品を仮付けできる部品の取付構造を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る部品の取付
構造は、構造部材に下方から上方に向かって部品を複数
のネジで締め付ける部品の取付構造であって、該締付部
にグロメットの脚部を挿入し、該グロメットの脚部にス
クリュウを螺合することにより該脚部を拡幅して締め付
ける部品の取付構造において、部品の少なくとも一方の
取付孔にグロメットの脚部を挿入してグロメットをあら
かじめ前記部品に取り付け、前記部品の他方を仮付け手
段により前記構造部材に仮付けするとともに、前記部品
の一方の取付孔から突出しているグロメットの脚部を構
造部材に設けた締付孔に挿入することにより、部品を構
造部材に仮付けし、該グロメットの脚部にスクリュウを
ねじ込んで構造部材に部品を締め付けることを特徴とす
る。
【0013】よって、前記部品の他方の仮付け手段と相
俟って、部品の一方の取付孔にグロメットの脚部を挿入
してグロメットをあらかじめ前記部品に取り付け、前記
部品の取付孔から突出しているグロメットの脚部を構造
部材に設けた一方の締付孔に挿入することにより、グロ
メットの脚部外面に形成した突起部が構造部材の締付孔
に係合して、部品の一方の落下を防止するので、構造部
材に対して部品を仮付けでき、作業者は両手が使え、楽
な姿勢で容易に部品を締め付けることができる。したが
って、安価で作業効率のよい部品の取付構造を得ること
ができる。
【0014】また、本発明に係る部品の取付構造は、前
記構造部材に対する前記部品の他方の仮付け手段が、前
記部品の他方の取付孔にあらかじめグロメットの脚部を
挿入し、該部品の取付孔から突出しているグロメットの
脚部を構造部材に設けた締付孔に挿入することを特徴と
する。よって、部品の複数の取付孔の内、二箇所の取付
孔にあらかじめグロメットの脚部を挿入し、該部品の二
箇所の取付孔から突出しているグロメットの脚部を構造
部材に設けた各締付孔に挿入する仮付け手段を採用した
ので、作業者は二箇所のグロメットをたたき込むだけ
で、かつ、安価な共通のグロメットを使用して仮付けが
できる。
【0015】また、本発明に係る部品の取付構造は、前
記構造部材に対する前記部品の他方の仮付け手段は、前
記構造部材の取付孔の近傍に設けたサービス孔に、前記
部品の他方に設けた爪部を挿入することを特徴とする。
よって、部品の他方に設けた爪部を構造部材に設けたサ
ービス孔に挿入するのみで仮付けができるので、該部品
の一方の取付孔に対応する構造部材の締付孔の位置精度
が悪くてもその誤差を吸収して、部品を構造部材に取り
付けることができ、安価に構造部材を構成することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る部品の取付構
造の一の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態の部品の取付構造は、車両天井部のテレビ
取付部に適用したものである。ここで、図1は、車両天
井部への部品の取り付け状況を示す下から上方を見上げ
た斜視図であり、図2は、車両天井部への部品の取り付
け状況を上方から見た斜視図である。図3は、本発明に
係る部品にグロメットを取り付けた一部欠載断面図であ
る。
【0017】(構成)本実施の形態の部品の取付構造を
適用した、車両天井部のテレビ取付部の構成について説
明する。図1に示すように、車両の運転席の後側と、さ
らに後側の天井部75に、構造部材として左右方向に二
つのリインホースメント21、22が、車両の左右の天
井部75端部に前後方向に配設されたルーフサイドレー
ル72に、その端部を当接してネジ止めあるいはスポッ
ト溶接により取り付けられている。なお、図1に示す天
井部75は後方にサンルーフを設けた例で示してあり、
リインホースメント22はサンルーフの取付部材を兼ね
ている。二つのリインホースメント21、22の車両中
心から所要間隔離れた左右位置に、リインホースメント
21、22に橋渡しするように部品である二つのブラケ
ット11、12が、下方から上方に向けてネジ止めによ
り取り付けられる。本発明は、このようなブラケット1
1、12(部品)をリインホースメント21、22(構
造部材)に下方から上方に向けて取り付ける場合の、部
品の取付構造を主題とする。テレビ80は、二つのブラ
ケット11、12の前後方向の僅か前方寄りに設けたテ
レビ取付部の4本のスタットボルト18に、テレビ80
の本体部81の取付孔85を挿入してナット89により
締め付けて取り付けられる。
【0018】さらに詳しくは、図2に示すように、車両
前側のリインホースメント21は開口部を下方に向けた
ハット断面の長尺部材で、その後方のフランジ23に、
前述したブラケット11、12を取り付けるためのグロ
メット30の脚部32を挿入する角穴の締付孔25が、
ブラケット11、12の取り付け位置に対応する位置に
開けられている。なお、図2はサンルーフを設けない通
常の天井部の例で示してある。
【0019】車両後側のリインホースメント22は開口
部を上方に向けたハット断面の長尺部材で、ハット断面
の底部24に、前述したブラケット11、12を取り付
けるためのグロメット30の脚部32を挿入する角穴の
締付孔25が、ブラケット11、12の取り付け位置に
対応する位置に開けられている。また、この後側のリイ
ンホースメント22の締付孔25、25の近傍のそれぞ
れ外側に、仮付け手段として後述するブラケット11、
12の後端に設けた爪部17を挿入するサービス孔26
を設けている。
【0020】一方、これらのリインホースメント21、
22を橋渡しする左右のブラケット11、12は、略左
右対称であるので右側のブラケット11で説明すると、
ブラケット11は下方に開口するハット断面のやや長尺
部材で、その前端のハット断面の底部14にグロメット
30の脚部32を挿入する角穴の取付孔15が穿設され
ている。ブラケット11の後端はハット断面が徐変して
略平面となり、その中央に前後方向に長い長孔の取付孔
16が穿設されている。ブラケット11の後端の取付孔
16の外側に、取付孔16の長径方向と平行に頭部を後
方にしてZ字状に立ち上がる仮付け手段である爪部17
が形成されている。
【0021】ブラケット11、12の前後方向中間の前
寄りの位置の、ハット断面の互いに対向する内側のフラ
ンジ13は若干幅広に形成されてテレビ取付部となし、
このフランジ13に下向きにスタッドボルト18を片側
前後2本ずつ計4本溶接してテレビ本体81を取付可能
にしている。ブラケット11、12の前後の取付孔1
5、16でリインホースメント21、22の締付孔2
5、25にネジ止めするために、ブラケット11、12
の前方の取付孔15、及び後部のリインホースメント2
2の締付孔25にグロメット30があらかじめ取り付け
られる。
【0022】合成樹脂製のグロメット30は、図3、図
4の一部欠載断面図及び図6の斜視図に示すように、薄
板長方形の鍔部31と、この鍔部31の中央部から上方
に立ち上がる正方形の脚部32とからなる。鍔部31の
長手方向には、脚部32の一辺より幅の狭い長方形の孔
311が開口しており、鍔部31の長辺側の脚部32の
二面は、鍔部31にその長辺の長方形の孔311から外
側で連続して立ち上がり、一方、鍔部31の短辺側の脚
部32の二面は、両端に長方形の孔311から連続する
切り込み321、321が設けられ、この両切り込み3
21、321の間は鍔部31の反対側(図6で上方)の
脚部32の先端を付け根として垂下する垂下片322を
形成している。したがって、脚部32の先端は四角形の
筒状に形成されている。
【0023】垂下片322の外面は、脚部32の一辺よ
り大きく山形に張り出し、その頂部に鍔部31の面と対
向する面を有する係合爪323を形成している。したが
って、この係合爪323と連続する上下は傾斜面となっ
て、上は垂下片322の付け根、下は垂下片322の下
端に連続している。脚部32の内面は、鍔部31側から
ねじ込まれたスクリュウと螺合するネジ孔329を四分
割して突起状となし、その内の対向する二つは垂下片3
22の内面の螺合面324を構成し、他の二つは鍔部3
1の長方形の孔311から外側で連続して立ち上がる脚
部32の内面に案内突起325を形成する。
【0024】(作用)以上のように構成された本発明の
一の実施の形態の作用について説明する。まず、図9に
示す従来と同様に後方のリインホースメント22のハッ
ト断面底部24に穿設した角穴の締付孔25に、該底部
24の外側(下面)にグロメット30の鍔部31が一旦
当接するまでグロメット30の脚部32を下方から上方
に向かって挿入する。すると、グロメット30の垂下片
322の外側の脚部32の先端側の傾斜面がリインホー
スメント22の角穴の締付孔25に押圧されて、垂下片
322を脚部32の内側に変位させ、やがて頂部の係合
爪323が角穴の締付孔25を通過すると垂下片322
の弾発力により垂下片322が復元し、締付孔25に係
合爪323が係合して、グロメット30が締付孔25か
ら外れなくなり、グロメット30はリインホースメント
22の角穴の締付孔25に取り付けられることとなる。
【0025】一方、図3に示すように、ブラケット1
1、12の前端の角穴の取付孔13にハット断面底部1
2の内側(下面)にグロメット30の鍔部31が一旦当
接するまでグロメット30の脚部32を挿入して、ハッ
ト断面底部12の外側(上面)からグロメット30の脚
部32が突出するように、あらかじめグロメット30を
ブラケット11、12に取り付けておく。グロメット3
0の脚部32の垂下片322による角穴の取付孔13へ
の取付作用は、上述と同一である。本発明の最も重要な
主題は、上記のように構造部材(本実施の形態では、リ
インホースメント21、22)に取り付ける部品(本実
施の形態では、ブラケット11、12)にあらかじめグ
ロメット30を取り付けておくことである。
【0026】次に、部品の取付作業について、図2に示
した通常の天井部に基づき説明する。上記のように構造
部材や部品が準備された状態で、まず、ブラケット11
の後方の爪部17を、リインホースメント22のサービ
ス孔26に挿入して、爪部17のL字部をリインホース
メント22に引っかける(仮付け手段)。次に、図4に
示すように、ブラケット11の前方の取付孔15に取り
付けられて、取付孔15から突出しているグロメット3
0の脚部32をリインホースメント21の締付孔25に
挿入する。すると、グロメット30の脚部32の係合爪
323がリインホースメント21の角穴の締付孔25の
二辺に係合して、ブラケット11をリインホースメント
21につり下げることとなる。
【0027】すなわち、ブラケット11の後方は爪部1
7により、またブラケット11の前方はグロメット30
の脚部32の係合爪323により、リインホースメント
21、22に吊り下がった状態でブラケット11を仮付
けすることとなる。したがって、作業者は、上記のよう
に部品を構造部材に吊り下げた状態で仮付けし、一方の
手でスクリュウをつかみ、他方の手で締付工具を持っ
て、ブラケット11の前後の取付孔15、16にスクリ
ュウ19をねじ込み、グロメット30の螺合面324を
介して垂下片322を押し広げ、該垂下片322の外面
が取付孔15、16に食い込むことにより、ブラケット
11をリインホースメント21、22に固定する。
【0028】すなわち、ブラケット11の前方は、図5
に示すように、グロメット30の鍔部31と垂下片32
2の係合爪323との間にブラケット11とリインホー
スメント21の板厚が挟み込まれる状態で、スクリュウ
19のねじ込みによる垂下片322の拡開により二枚の
板が固定される。また、ブラケット11の後方は、図1
1に示す従来と同様に、グロメット30へのスクリュウ
19のねじ込みにより、まず、グロメット30がリイン
ホースメント22に、その垂下片322の拡開により固
定され、さらにこのグロメット30にブラケット11が
スクリュウ19の頭部により締め付けられて取り付けら
れる。
【0029】他方のブラケット12のリインホースメン
ト21、22への取り付けも上記と同様に行うことがで
きるので説明は省略する。そして、上記のようにして車
両の天井部75に取り付けたブラケット11、12に設
けたスタッドボルト18、18を、図1に示すように、
テレビ80の本体81の取付孔85、85に通し、ナッ
ト89、89を締め付けてテレビ80を取り付ける。
【0030】このように、長尺のブラケット11、12
の前方の取付孔15にグロメット30の脚部32を挿入
して、該ブラケット11、12の取付孔15から脚部3
2を突出するようにあらかじめグロメット30をブラケ
ット11、12に取り付けておき、ブラケット11、1
2の後方は長孔の取付孔16の長手方向と平行で上方に
Z字状に折り曲げた爪部17を設ける。また、前方のリ
インホースメント21には角穴の締付孔25を、後方の
リインホースメント22には角穴の締付孔25とその近
傍にサービス孔26を設けて、後方のリインホースメン
ト22の締付孔25にはあらかじめグロメット30を取
り付けておく。そして、ブラケット11、12の後端の
爪部17をリインホースメント22のサービス孔26に
挿入して引っ掛け、ブラケット11、12の前端の取付
孔15から突出しているグロメット30の脚部32をリ
インホースメント21の締付孔25に挿入して、後方の
爪部17と相俟ってブラケット11、12をリインホー
スメント21、22に吊り下げ状に仮付けし、その後、
取付孔15、16にスクリュウ19をねじ込むことによ
り、ブラケット11、12をリインホースメント21、
22に取り付けるようにしたので、簡単な構造で部品を
構造部材に仮付けでき、作業者は両手を自由に使うこと
ができ、作業姿勢を改善し、作業効率を上げることがで
きる。
【0031】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、
ブラケットの後方に爪部を設け、リインホースメントに
サービス孔を設けて片側の仮付け手段としたが、これに
限られず、ブラケットの前方と同様にブラケットにあら
かじめグロメットを取り付ける構造とすることも可能で
ある。また、グロメットは、本発明の取付構造に用いる
ものと従来の取付構造に用いるものとを共通のものとし
たが、それぞれ別個のものとしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、構造部材に下方から上方に向
かって部品を複数のネジで締め付ける部品の取付構造で
あって、該締付部にグロメットの脚部を挿入し、該グロ
メットの脚部にスクリュウを螺合することにより該脚部
を拡幅して締め付ける部品の取付構造において、部品の
少なくとも一方の取付孔にあらかじめグロメットの脚部
を挿入してグロメットを前記部品に取り付け、前記部品
の他方を仮止め手段により前記構造部材に仮止めすると
ともに、前記部品の一方の取付孔から突出しているグロ
メットの脚部を構造部材に設けた締付孔に挿入すること
により、部品を構造部材に仮付けし、該グロメットの脚
部にスクリュウをねじ込んで構造部材に部品を締め付け
るように構成したので、単純な構造で部品を吊り下げ状
に仮付けできるようになり、組付作業者の作業姿勢を大
幅に改善し、作業効率の向上を図ることが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る車両天井部への
部品の取り付け状況を示す下から上方を見上げた斜視図
である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る車両天井部への
部品の取り付け状況を示す上方から見た斜視図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る部品にグロメッ
トを取り付けた一部欠載断面図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係る部品を構造部材
に仮置きした一部欠載断面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る部品を構造部材
に固定した一部欠載断面図である。
【図6】本発明の一の実施の形態に係るグロメットの斜
視図である。
【図7】従来の車両天井部への部品の取り付け状況を示
す斜視図である。
【図8】従来の車両天井部への部品の取り付け状況を示
す他の斜視図である。
【図9】図8に示す従来例の部品取付部の構造部材にグ
ロメットを取り付けた一部欠載断面図である。
【図10】図8に示す従来例の部品取付部の構造部材に
部品を取り付けた一部欠載断面図である。
【図11】図8に示す従来例の部品取付部の部品を構造
部材に固定した一部欠載断面図である。
【符号の説明】
10 部品 11、12 ブラケット 15、16 取付孔 17 爪部 20 構造部材 21、22 リインホースメント 25 締付孔 26 サービス孔 30 グロメット 31 鍔部 32 脚部 322 垂下片 323 係合爪 324 螺合面 75 天井部 72 ルーフサイドレール 80 テレビ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造部材に下方から上方に向かって部品
    を複数のネジで締め付ける部品の取付構造であって、該
    締付部にグロメットの脚部を挿入し、該グロメットの脚
    部にスクリュウを螺合することにより該脚部を拡幅して
    締め付ける部品の取付構造において、 部品の少なくとも一方の取付孔にグロメットの脚部を挿
    入してグロメットをあらかじめ前記部品に取り付け、 前記部品の他方を仮付け手段により前記構造部材に仮付
    けするとともに、 前記部品の一方の取付孔から突出しているグロメットの
    脚部を構造部材に設けた締付孔に挿入することにより、
    部品を構造部材に仮付けし、 該グロメットの脚部にスクリュウをねじ込んで構造部材
    に部品を締め付けることを特徴とする部品の取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の部品の取付構造におい
    て、 前記構造部材に対する前記部品の他方の仮付け手段は、
    前記部品の他方の取付孔にあらかじめグロメットの脚部
    を挿入し、該部品の取付孔から突出しているグロメット
    の脚部を構造部材に設けた締付孔に挿入することを特徴
    とする部品の取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の部品の取付構造におい
    て、 前記構造部材に対する前記部品の他方の仮付け手段は、
    前記構造部材の取付孔の近傍に設けたサービス孔に、前
    記部品の他方に設けた爪部を挿入することを特徴とする
    部品の取付構造。
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