JP2002227464A - 平面ハンドル装置 - Google Patents

平面ハンドル装置

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JP2002227464A JP2001028516A JP2001028516A JP2002227464A JP 2002227464 A JP2002227464 A JP 2002227464A JP 2001028516 A JP2001028516 A JP 2001028516A JP 2001028516 A JP2001028516 A JP 2001028516A JP 2002227464 A JP2002227464 A JP 2002227464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉の開閉方向を左右反転しても変更操作が容
易な平面ハンドル装置を提供する。 【解決手段】 本体1背面のシャフト4の上方左右にシ
ャフト4を中心に開き角略90°の一対のネジ孔5a,
5bを設け、係止片2のシャフトへの連結孔2aを中心
に舌片6と対向する位置に連結孔2aを中心に略90°
の開き角を有する円弧状の長孔2bを形成し、その長孔
2bを介してネジ9をネジ孔5a,5bの一方に装着し
て、操作ハンドルの回動角を規制した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉方向を左右反
転可能な扉に装着する平面ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器収納箱等の扉は、開閉方向を左
右変更可能に設計され、収納箱の設置場所に応じて、操
作し易い方向から開閉可能なように形成されている。こ
のような扉に装着される操作ハンドルは、図4の外観図
に示すように扉(図示せず。)を閉じた際に突起部が無
くなる平面ハンドル装置として形成されている。図4は
右開き扉(右方向へ開放操作する扉)用に形成された平
面ハンドル装置を示し、15は操作ハンドル、16は本
体、17は係止片であり、(a)は閉じてロックした状
態、(b)は操作ハンドル15を把持するために突出さ
せた状態、(c)は操作ハンドル15を回して係止片1
7を回動して、ロックを解除した状態を示している。図
示するように本体16の前面には操作ハンドル15の収
納部16aが形成され、扉をロックした状態で操作ハン
ドル15を収納して、扉前面に対する突出部が殆んど無
いようになっている。扉に本装置を装着した際、本体1
6の前面板16bのみ扉から露出し、他の部分は扉内に
収納され、右開きの場合、平面ハンドル装置は扉の左側
に配置され、左開きの場合は扉の右側に配置される。
尚、18は施錠装置である。
【0003】従来のこのような平面ハンドル装置は、右
開き用と左開き用とで2種類の係止片を使い分けたり、
実開昭54−81895号公報に開示されているよう
に、1種類の係止片を使用し、開閉方向に対応できるよ
うにカムを設けたり、また実開昭61−90957号公
報に開示されているように、本体背面の左右にネジ孔を
設け、そのネジ孔に螺着したネジにより回転を規制する
円弧孔を係止片に設けたりして対応していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2種類のベロ
を使い分けるものは、常に双方が用意されているわけで
はないので、取り寄せる必要が生じる場合があり厄介で
あったし、実開昭54−81895号公報の構成はカム
を使用するため、係止片を交換する際、カムを係止片に
重ねなければならず、また右開き用と左開き用で設定を
変えるカムの設定方向が判り辛く、困難な作業であっ
た。また、実開昭61−90957号公報の構成はネジ
により回転を規制するが、係止片を表裏反転しなければ
ならないし、その際ネジを全て取り外さなければならず
面倒であった。そこで、本発明は上記問題点に鑑み、扉
の開閉方向を左右変更しても変更操作が容易な平面ハン
ドル装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、扉に固着される本体と、本体前
面に配置され、基端部が本体に軸着されると共に本体前
面に形成した収納部に収納可能な操作ハンドルと、該操
作ハンドルを軸着して本体内前後方向に配置された軸棒
と、本体背面に配置されて前記軸棒を介して操作ハンド
ルに連動して回動し、先端に設けた舌片が係止対象に係
止或いは係止解除動作して扉をロック或いはロック解除
する係止片とを有する平面ハンドル装置であって、前記
操作ハンドルの回動角規制手段を有し、該規制手段が、
前記軸棒を中心に所定の開き角を有すると共に軸棒から
等距離の本体背面に設けた一対のネジ孔の一方に装着し
たネジであり、係止片の該ネジ孔対応位置に軸棒との連
結部を中心に所定の角度を有する円弧状の長穴を設け
て、該長孔を介して前記ネジをネジ孔に装着してなるこ
とを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、一対のネジ孔を、夫々軸棒を中心とする斜め上方の
左右対称位置に設けると共に、長孔を舌片に対して軸棒
連結部の反対側に設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明
に係る平面ハンドル装置の背面方向からの分解斜視図を
示し、1は平面ハンドル装置の本体、2は扉を閉塞した
際に扉の開放を阻止する係止片であり、本体1は上記図
4に示すように前面に操作ハンドル収納部を有し、扉の
開閉操作時に把持する操作ハンドルを収納することで、
扉前面に対して突起部の殆んど無い平面ハンドルを形成
している。
【0008】本体上部には、操作ハンドルの軸着部が形
成され、軸着した本体側シャフト4は本体前面に対して
直交する前後方向に配置され、シャフト先端は本体背面
1aに露出して係止片連結部7を形成している。係止片
連結部7は略正方形に形成され、操作ハンドルの回動操
作により係止片連結部7も連動して回動するようになっ
ている。また、シャフト4の上部近傍の本体背面1aに
は左右対称位置に一対のネジ孔5a,5bが設けられ、
この2つのネジ孔5a,5bはシャフト4の中心軸に対
して略90°の開き角を持って形成されている。そし
て、係止片2は先端に電気機器収納箱本体等の係止対象
に係止させる舌片6を有すると共に、基部にシャフト4
の係止片連結部7に嵌合する連結孔2aが穿設され、ま
た、連結孔2aをシャフト4に合致させた際にネジ孔5
a,5bの一方が配置される位置に長孔2bが形成され
ている。この長孔2bは連結孔2aを中心に舌片6と対
向する位置に、連結孔2aを中心に略90°の角度を有
する円弧状に形成されている。尚、8は係止片2をシャ
フト4に固定するネジ、9はネジ孔5a,5bの一方に
装着するネジである。
【0009】次に上記平面ハンドル装置の組付け及び操
作手順を図2,図3を基に説明する。図2は右開き扉用
に組み付けた平面ハンドル装置の背面方向斜視図であ
り、(a)はロックした状態、(b)はロックを解除し
た状態を示し、11は操作ハンドルである。右開き扉の
場合、図2(a)に示すように、操作ハンドル11を収
納した状態(垂下した状態)で、図示右側に舌片6を配
置して係止片2を組みつけ、長孔2bを介して図示左側
のネジ孔5aにネジ9が装着されている。こうすること
で、操作ハンドル11を操作して図2(b)に示すよう
に係止片2を垂下させた状態まで、即ち操作ハンドル1
1の角度を略水平方向まで回動すると、長孔2bのB端
がネジ9に当接して回動が規制されて止まり、ロック解
除状態となる。
【0010】続いて、操作ハンドル11を反対方向に回
動すると、(a)に示す舌片6が図示右方向に突出した
ロック状態で長孔2bのA端がネジ9に当接して操作ハ
ンドル11の回動は規制され、ハンドル先端を下方に向
けた垂下状態で止まり、確実にロック状態となる。そし
て、操作ハンドル11は本体収納部に収納可能な垂下状
態で止まるので収納操作を容易に行うことができる。こ
のように、右開き扉の場合は、操作ハンドルを右方向に
回動することで容易に開けることができる。
【0011】左開き扉の場合は、図3に示すように操作
ハンドルを収納した状態(垂下した状態)でネジ8を緩
め、図2に対して係止片2を180°回転して図示左側
に舌片6を配置し組み付け、長孔2bを介して図示右側
のネジ孔5bにネジ9を装着すれば良い。こうすること
で、上述する右開きと同様にロックした状態及びロック
解除した状態の双方で操作ハンドルの回動は規制され、
確実にロック操作、ロック解除操作することができる。
また、ロック状態で、操作ハンドルは先端が下方を向い
た垂下状態となるので、本体への収納操作もし易い。
【0012】このように、扉の開閉方向を左右反転する
場合、操作ハンドルの変更操作は係止片の軸棒であるシ
ャフトへの連結角度を180°反転すると共にネジ9を
他方のネジ孔へ付け替える簡単な操作で対応でき、変更
操作が簡易であるし、簡易な構成で済むので安価に形成
できる。
【0013】尚、回転角を規制するための一対のネジ孔
5a,5bの形成位置は、シャフト4からの開き角度が
所定の角度であれば、シャフト4の上方に限定するもの
ではなく、例えばシャフト4の左右何れか一方に所定の
角度を設けて上下に設けても良い。ただし、このような
場合、長孔2bは連結孔2aの後方ではなく左右に2箇
所設ける必要が生じる。従って、上記実施形態の如くシ
ャフト4の上方に一対のネジ孔を設けることで舌片6と
連結孔2aと長孔2bを一直線上に配置できるし、長孔
2bは1つで左右反転に対して対応できるので、シャフ
ト4の上方に一対のネジ孔を設けることが最良の配置と
言える。また、一対のネジ孔のシャフトからの開き角度
及び長孔の長さは、いずれも略90°としているが、こ
の角度に限定するものではない。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、扉の開閉方向を左右反転した際に平面ハンドル
装置の操作は係止片の軸棒への連結角度を変更すると共
に、操作ハンドルの回動角を規制する1本のネジの装着
位置変更だけなので、反転操作が容易であるし、簡易な
構成で済むので安価にできる。また、請求項2の発明に
よれば、請求項1の効果に加えて、長孔を舌片に対して
軸棒との連結部の反対側に設けたので、舌片を反転して
装着しても、同一の長孔で対応できる。そのため係止片
を簡易な構造にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面ハンドル装置の実施形態の一
例を示す背面方向分解斜視図である。
【図2】図1の平面ハンドル装置を右開き扉用に組付け
た状態を示し、(a)はロックした状態の斜視図、
(b)はロック解除した状態の斜視図である。
【図3】図1の平面ハンドル装置を左開き扉用に組付け
た状態を示す斜視図である。
【図4】平面ハンドル装置の前面方向斜視図であり、
(a)は扉をロックした状態、(b)は操作ハンドルを
取り出した状態、(c)はロックを解除した状態を示し
ている。
【符号の説明】
1・・平面ハンドル装置本体、2・・係止片、2a・・
連結孔、2b・・長孔、4・・シャフト(軸棒)、5
a,5b・・ネジ孔、6・・舌片、9・・ネジ、11・
・操作ハンドル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に固着される本体と、本体前面に配置
    され、基端部が本体に軸着されると共に本体前面に形成
    した収納部に収納可能な操作ハンドルと、該操作ハンド
    ルを軸着して本体内前後方向に配置された軸棒と、本体
    背面に配置されて前記軸棒を介して操作ハンドルに連動
    して回動し、先端に設けた舌片が係止対象に係止或いは
    係止解除動作して扉をロック或いはロック解除する係止
    片とを有する平面ハンドル装置であって、前記操作ハン
    ドルの回動角規制手段を有し、該規制手段が、前記軸棒
    を中心に所定の開き角を有すると共に軸棒から等距離の
    本体背面に設けた一対のネジ孔の一方に装着したネジで
    あり、係止片の該ネジ孔対応位置に軸棒との連結部を中
    心に所定の角度を有する円弧状の長穴を設けて、該長孔
    を介して前記ネジをネジ孔に装着してなることを特徴と
    する平面ハンドル装置。
  2. 【請求項2】 一対のネジ孔を、夫々軸棒を中心とする
    斜め上方の左右対称位置に設けると共に、長孔を舌片に
    対して軸棒連結部の反対側に設けた請求項1記載の平面
    ハンドル装置。
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