JPS5813014Y2 - シリンダ−ロツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車のドアやトランクリッドを施錠する
ためのシリンダーロックの改良に関するものであって、
ドアーオープナ−を設けることなどによって、シリンダ
ーロックに２つ以上のレバーを設けてもシリンダーロッ
ク取付孔にシリンダーロックを差込むことを可能にし、
固着を容易にするものである。

従来、シリンダーロック１１は例えば第１図に示すドア
パネル１などに設けられた第５図に示す形状のシリンダ
ーロック取付孔２に差込まれ、第２図に示すロックプレ
ー １−３でドアパネル１などに固着されている。

シリンダーロック１１は第３図。第４図に示すようにシ
リンダー軸１２に１個の）／バー４を小ネジ５で嵌着し
、このレバー４どシリンダー軸１２とは回転方向に若干
遊びがあり、且一体的に回動するようにしてあり、キー
操作でｌ／バー４を回動し、ロッドを介してドアロック
などを施錠又は解錠するようにしているのであるが、上
記の１個のレバーを具えたタイプのシリンダーロックで
゛は、シリンダーロックをドアパネルに固着する場合、
シリンダーロック取付孔２にシリンダ一本体１０を差込
んでからレバー４を嵌着する方法では、ネジ化めするた
めの工具が必要であり、作業性が悪いために、シリンダ
ー軸１２にレバー４を嵌着している状態でシリンダーロ
ック取付孔２に差込むことができるようにレバー４の形
状を決めておき、シリンダー軸１２にレバー４を嵌着し
た状態で該取付孔２に差込みドアパネル１等に固着して
いる。

６はドアロック（図示せず）に連結するロッド（図示せ
ず）をレバー４に連結するためのコネクター、７はシリ
ンダ一本体１０をシリンダーロック取付孔２へ取付けた
時ロックプレート３を保持する突起である。

シリンダー軸１２にレバー４、−個を取付けた場合には
上述のようにレバー４を取付けた状態のよ・、シリンダ
ーロック１１をシリンダー取付孔２に挿入固定すること
ができる。

しがしながら、ドアーオープナ−を追加するために、シ
リンダー軸１２から２方向にｌ／バーを延在させて一方
のレバーにはドアロックに連結されているロッドを取付
け、他方のレバーにはドアオープナ−装置に連結されて
いるロッドを取付けるような場合には、シリンダーロッ
ク１１にそれらレバーを２方向に突出させたよ・シリン
ダー取付孔２に差込むことはできない。

そのために、シリンダー軸１２にレバー４を嵌着しない
状態でシリンダーロック取付孔２にシリンダ一本体１０
を差込み、ロックブレ−ト３でドアパネル１等に固着し
た後、座金と小ネジ５により該レバー４を固定していた
。

この手段によるときは、座金や小ネジなどの小物は手で
扱い難く、ドアパネルの内部に落ち込んだり、又、小ネ
ジを締付けるための一王具が必要であったりして作業性
が悪い。

又、シリンダーロック取付孔を大きくすることは、シリ
ンダ一本体が取付がなくなったり、あるいは、取付けが
不確実となったり、シリンダー軸体をパネルへ固着する
ことができても、シリンダ一本体と該取付孔のまわりと
の間に隙が生しることにより、別の手段でシー リング
する欠点が生じ、外観を損うことになる。

この考案はシリンダーロックに複数個のレバーを取付け
た場合においても、従来のシリンダーロック取付孔の大
きさ、形状を変えることなく、複数のレバーを取付けた
状態のシリンダーロックをシリンダーロック取付孔に挿
入固定することができるようにすることにより、上記従
来の欠点を除去し所期の目的を達成するようにしたもの
である。

この考案を図面に示す実施例について説明すれば次の通
りである。

第１実施例（第６図乃至第１１図参照） この実施例では２つのレバーを有するシリンダーロック
の例を示すものである。

第６図、第７図に示すように、シリンダーロック１１の
シリンダー軸１２に第１のレバー１３を嵌着し、第１の
レバー１３に重ねて第２のレバ−１９ヲ枢着する。

第１のレバー１３には、第９図に示すように、一方にシ
リンダー軸１２に嵌着するための孔１４が設けられてい
る。

この孔の形状はシリンダー軸１２に嵌合する径の円弧１
５の一部が外方に拡がり、上記円弧より大径の円弧１６
により連結された形状になっている。

上記孔１４の近傍にはピン孔１７が設けられている。

第２のレバー１９は第１０図に示すように、一方にシリ
ンダー軸１２に枢着するための孔２０が設けられている
が、この孔２０は前記第１のレバー１３の円弧１５と同
径の円形に構成されている。

又、第８図に示すように第２のｌ／バー１９には、第１
のレバー１３に対して直角のセット角が得られるように
したとき、第１のレバー １３のピン孔１７と重なり合
えピン孔２１が設けられている。

シリンダー軸１２は第１１図に示すように、第１のレバ
ー１３が嵌着する部分２２では上記レバー１３の孔１４
の形状に合致する円形と突起２３を有する断面をなし、
第２のレバー１９が枢着する部分では、第２のレバー１
９の孔２０の径に合致する円形断面をなしている。

２つのレバー１３．１９を嵌着及び枢着し、平座金２４
でおさえ、シリンダー軸１２の先端に設けられているネ
ジ孔に小ネジ２５を締付けてレバー１３．１９が外れな
いようにしである。

２つのレバー１３．１９は共に先端にロッド取付孔２６
゜２７が設けられ、夫々の取付孔には、ロッドを連結す
るためのコネクター２８が挿着されている。

２９はキー差込［１の面、３０はシリンダーロック取付
孔径に相当する幅寸法を表わす仮想線である。

第２実施例（第１２図乃至第１６図参照）この実施例で
は、ブツシュボタン式のシリンダーロックの例を示すも
のである。

第２図、第１３図に示すように、シリンダーロック１１
のシリンダー軸１２に第１のレバー３１を嵌着し、第２
のレバー３２、第３のレバー３３を枢着する。

第１、第２、第３の各レバーの嵌着孔３４、枢着孔３５
．３６の形状及び相互の関係は、第１実施例の第１のレ
バー１３、第２のレバー１９のそれと同様である。

しかして、第２実施例における第１のレバー３１はドア
ーロックを解錠するためのブツシュレバーであり、第２
、第３の１／バー３２．３３は、ドアーロック、ドアー
オープナ−装置にロッドを介して連結されている。

第１−１第２、第３のレバー ３１，３２゜３３をシリ
ンダー軸１２に嵌着及び枢着した後、第１２図に示すよ
うに３つのレバー３１，３２．３３を重なり合うように
したときそれらの幅＝ｊ−法がシリンダーロック取付孔
２の径よりも小さくなるように第１５図Ａ、Ｂ、Ｃに示
す形状に定められている。

３つのレバー ３１．３２．３３には、各々セット角が
得られるようにしたとき、重なり合う位置にピン孔３７
、３８ 。

３９が設けられている。

第１のレバー３１（ブツシュレバー）は先端にブツシュ
ボルト取付孔４６が設けられ、第２のレバー３２、第３
のレバー３３の先端には、夫々ロッド取付（Ｌ４７，４
８か設けら矛′シている。

上記ブツシュボルト取付孔４６にはブツシュボルトが螺
締され、又、ロッド取付孔４７．４８にはロッドを連結
するためのコネクター ２８が挿着されている。

シリンダー軸１２は第１一実施例と同様であり、４０は
、、；； Ｉ−ツバ−１４１はスナップリング、４２は
ブツシュ−ボタン、４５はキー差込−の面である。

又、３０はシリンダーロック取付孔径に相当する幅寸法
を表わす仮想線である。

この考案においては、シリンダーロック１１のシリンダ
ー軸１２に嵌着及び枢着されたレバー１３゜１９又は３
１，３２．３３を重なり合うようにする。

これによって、シリンダーロック１１はレバー１３．１
９又は３１，３２．３３が嵌着又は枢着された状態にお
いて、シリンダーロック取付孔２の径よりも、各部の幅
寸法を小さくすることができる。

このま・の状態において、シリンダーロック取付孔２に
シリンダーロック１１を差込み、シリンダーロックの突
起４３と、ドアパネルとの間にロックプレートを打込み
、シリンダーロック１１を固着する。

着に各々のレバー１３，１９、又は３１，３２．３３の
ピン孔１７，２１．又は３７．３８．３９が重なり合う
ようにした後、ピン４４を打込む。

これによって各レバー１３，１９、又は３７ 、３８
。３９はシリンダー軸１２にあらかじめ定められたセッ
ト角で一体的に嵌着されることになる。

レバーのロッド取付孔にあらかじめコネクター２８を挿
着しておけば、レバーにロッドを連結する作業も、工具
を使用することなく、ワンタッチで容易におこなうこと
ができる。

又、第２実施のように、ブツシュボタン式のシリンダー
ロックの場合は、ブツシュボタン４２を押込んだ状態に
１２．てシリンダーロック１１をシリンダーロック取付
孔２に差込んだ方が容易に差込むことができる。

この考案は以上述べたように、シリンダーロックに２つ
以上のレバーを取付け、それらのレバーをシリンダーロ
ックに嵌着及び枢着した状態で゛シリンダーロック取付
孔にシリンダーロックを差込み、固着させることかて゛
きるために、シリンダ一本体をドアパネルに固着してか
ら、小ネジや座金等でレバーを嵌着する必要がなく、作
業性が良好である。

又、シリンダーロック取付孔の大きさ、形状は従来のそ
れと同様でよく、大きさを大きくしたりする必要がない
ため、シリンダーロックの取付けが不確実になったり、
シリンダ一本体とシリンダーロック取付孔のまわりの間
の隙が大きくなったり、別の手段でシーリングする必要
がない。

さらに、各々のレバーのビン孔を合せてピンを差込めば
あらかじめ定められたセット角で゛シリンダー軸に一体
的に嵌着することができるため、作業性が良好である等
の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はシリンダーロックを取付けた自動車の一部の斜
視図、第２図は従来のシリンダーロックの斜視図、第３
図は従来のシリンダーロックの背面図、第４図は第３図
の右側面図、第５図はシリンダーロック取付孔の形状を
示す正面図、第６図は本考案の第１実施例を示すシリン
ダーロックの背面図、第７図は第６図の右側面図、第８
図は各レバのビン孔を合致した状態のシリンダーロック
の背面図、第９図Ａは第ルバ、−のＩＥ面図、第９図Ａ
の縦断面図、第１０図Ａは第２レバーの正面図、第１０
図Ｂは第１０Ａｃｒ）縦断面図、第１１図はシリンダー
軸体の側面図、第１２図は本考案の第２実施例を示すシ
リンダーロックの背面図、第１３図は第１２図の右側面
図、第１４図は各レバーのビン孔を合致させた状態のシ
リンダーロックの背面図、第１５図Ａは第１のレバーの
正面図、第１５Ｂ図は第２レバーの正面図、第１５図Ｃ
は第３レバーの正面図、第１６図はシリンダ一本体の側
面図である。 １１はシリンダーロック、１２はシリンダー軸、１３゜
１９．３１．３２．３３はレバー、１７，２１．３７，
３８．３９はビン孔、４４はピン′。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シリンダーロックのシリンダー軸に、複数のレバーを、
   少くとも１つのレバーはシリンダー軸ど共に回動可能に
   嵌着し、他のレバーはシリンダー軸に回動可能に枢着し
   て取付け、各々のレバーにはピン孔を設け、上記ピン孔
   は重なり合うことができ、重なり合ったときに各レバー
   が所定のセラＩ・角をなすような位置にピン孔が設けら
   れ、全てのピン孔が重なり合ったときに、この重合ピン
   孔に貫通するピンを具え、シリンダー軸に枢着されたレ
   バーを回動し各レバーが略重なり合った状態に於てシリ
   ンダーロックをドアーに設けたシリンダーロック取付孔
   に差し込むことが可能となるように各レバーの形状、大
   きさを決定したことを特徴とするシリンダーロック。