JP2002227072A - 皺セット加工法 - Google Patents

皺セット加工法

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JP2002227072A
JP2002227072A JP2001019773A JP2001019773A JP2002227072A JP 2002227072 A JP2002227072 A JP 2002227072A JP 2001019773 A JP2001019773 A JP 2001019773A JP 2001019773 A JP2001019773 A JP 2001019773A JP 2002227072 A JP2002227072 A JP 2002227072A
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JP2001019773A
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Fumihiro Morishima
文博 森島
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CHUO GIKEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の布帛を貼り合わせ、その一方の布帛を
収縮させて他方の布帛に皺模様を描出する過程におい
て、その一方の布帛に格別熱収縮性を示すことのない一
般の熱可塑性合成繊維布帛を用い、皺模様の描出された
布帛を効率且つ経済的に得る。 【解決手段】 熱可塑性合成繊維を主材とする捨て布1
1と被加工布12との2枚の布帛を接着剤14によって
部分的に接着して二重布帛13とし、その捨て布11の
面に赤外線(18)を照射して捨て布11を熱収縮さ
せ、その熱収縮に対応する皺を被加工布12に発生さ
せ、その皺を固定セットしてから二重布帛13を元の2
枚の布帛11・12に剥離して、皺模様の固定セットさ
れた布帛12を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衣料生地やカーテン
地等に使用されるシボ(皺)模様を有する布帛に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】布帛に皺模様を描写する方法として、熱
収縮性布帛を利用する方法が特開平6−240563号
と特許第3049058号に記載されている。特開平6
−240563号では、被加工布帛に熱収縮性布帛を接
着剤を用いて部分的に接着し、熱収縮性布帛を熱収縮さ
せて被加工布帛に皺を発生させ、更に加熱して被加工布
帛に発生した皺を熱セットし、熱収縮性布帛から被加工
布帛を剥離することにしている。特許第304905号
では、特開平6−240563号の接着剤に代えて水溶
性糸を用い、熱収縮性布帛と被加工布帛を縫合し、特開
平6−240563号と同様に熱収縮性布帛を熱収縮さ
せて被加工布帛に生じた皺を熱セットし、水溶性糸を溶
解除去して熱収縮性布帛から被加工布帛を剥離すること
としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常使用されている熱
可塑性合成繊維は、熱処理されていて殆ど熱収縮しな
い。『殆ど』と言うのは、糸条のコーンへの巻き返し、
ビーム整経、製織、編成、染色仕上等の布帛の製造工程
で加えられるテンションが潜在収縮応力となって繊維内
部に蓄積し、それが弛緩状態において加湿されたり加熱
されたときに顕在化して若干収縮すると言う程度の僅か
な熱収縮であり、その加熱状態での熱収縮率は5%未満
である。その程度の僅かな熱収縮によっては、二重に貼
り合わされた一方の布帛の熱収縮によって他方の布帛に
皺模様を付けることは出来ない。特に、二重に貼り合わ
された2枚の布帛が共に同質の熱可塑性合成繊維布帛で
あるときは、その一方の布帛だけを熱収縮させて他方の
布帛に皺模様を発生させると言うことは、従来技術では
あり得ないことである。
【0004】従って、特開平6−240563号や特許
第3049058号に記載された従来技術を実施するた
めには、20%以上、好ましくは30%以上の熱収縮率
を示す『熱収縮性』と称される特別な熱可塑性合成繊維
が必要になる。しかし、そのように20%以上もの熱収
縮率を示す熱収縮性合成繊維は、通常の合成繊維とは異
なる特殊な繊維であるが故に高価であり、又、一般には
容易に入手することは出来ない。特に、特開平6−24
0563号に係る方法では、接着剤を用いて2枚の布帛
を貼り合わせなければならないが、そのとき塗着した接
着剤を乾燥させるために加熱することは出来ず、又、乾
燥を必要としない熱融着性接着剤、即ち、ホットメルト
型接着剤を使用することは出来ない。そして、特許第3
049058号に係る方法では、特殊で高価な水溶性糸
を必要とし、2枚の布帛を一体化する縫合は手作業によ
って行われるので、その方法は生産効率が低く経済的に
実施することは出来ない。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明は、2枚の布帛を貼り合わ
せ、その一方の布帛を収縮させて他方の布帛に皺模様を
描出する過程において、その収縮させる一方の布帛に格
別熱収縮性を示すことのない一般の熱可塑性合成繊維布
帛を用い、それを新知見をもって熱収縮させ、もって皺
模様の描出された布帛を効率且つ経済的に得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る皺セ
ット加工法は、熱可塑性合成繊維を主材とする布帛とそ
の他の布帛との2枚の布帛を接着剤によって部分的に接
着して二重布帛とし、その片面の熱可塑性合成繊維を主
材とする布帛に赤外線を照射して熱収縮させ、その熱収
縮に対応する皺を他の片面の布帛に発生させ、その皺を
固定セットしてから二重布帛を元の2枚の布帛に剥離す
ることを第1の特徴とする。
【0007】本発明の第2の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、上記2枚の布帛を、沸水に5分間浸漬したとき
の熱収縮率が5%未満の低熱収縮性熱可塑性合成繊維を
主材とするものとし、赤外線照射後の固定セットを10
0℃以上の乾熱下で行うことにある。
【0008】本発明の第3の特徴は、上記第1または第
2の何れかの特徴に加えて、上記赤外線が近赤外線であ
り、その近赤外線の照射面に向けられる布帛に黒鉛、
炭、カーボンブラック等の黒体を付着させておくことに
ある。
【0009】本発明の第4の特徴は、上記第1、第2ま
たは第3の何れかの特徴に加えて、上記赤外線照射面の
反対面(裏側)に配置される布帛の少なくとも上記接着
剤の付着箇所に、酸化チタン、水酸化アルミニウム等の
赤外線を遮蔽する機能を有する赤外線遮蔽性物質を介在
させることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】2枚の布帛を接着剤によって部分
的に接着して二重布帛の中の熱収縮させる一方の布帛に
は、特開平6−240563号や特許第3049058
号に記載されている30%以上の熱収縮率を示す熱収縮
性熱可塑性合成繊維、或いは、吸湿して30%以上の水
収縮率を示す水収縮性熱可塑性合成繊維を使用すること
も出来る。しかし本発明者は、特開昭63−30966
6号に、黒鉛、炭、カーボンブラック等の黒体を付与し
た熱可塑性合成繊維布帛に近赤外線を照射して皺模様を
描出する方法(以下、先願第1発明と言う。)および、
熱可塑性合成繊維二重布帛の片面に穿孔模様を描出する
方法(以下、先願第2発明と言う。)を開示している。
これら先願第1と第2発明においては、30%以上の熱
収縮率を示す熱収縮性熱可塑性合成繊維や30%以上の
水収縮率を示す水収縮性熱可塑性合成繊維だけではな
く、格別熱収縮性や水収縮性を示すことのない一般の熱
可塑性合成繊維を使用した布帛でも大きく熱収縮させる
ことが出来る。
【0011】即ち、本発明は、先願第1発明と先願第2
発明に基づいて完成されたものであり、30%以上の熱
収縮率を示す格別な熱収縮性熱可塑性合成繊維や30%
以上の水収縮率を示す格別な水収縮性熱可塑性合成繊維
を必要としない。何故なら、熱収縮性繊維とは言われな
い一般の熱可塑性合成繊維でも、それを分解する程度に
加熱すると、溶融して繊維としての形態から溶融塊へと
変形し、その変形する過程で大きく熱収縮する。そし
て、先願第2発明において、二重布帛を2枚の熱可塑性
合成繊維布帛を接着剤によって部分的に接着して構成
し、その貼合二重布帛に先願第1発明を適用するとき、
黒体が介在していて近赤外線の照射される照射面に配置
された布帛は、加熱されて部分的に溶融し、布帛として
の形態を失う程に変形し、全体として大きく熱収縮す
る。そのように近赤外線の照射面の布帛は、布帛として
の形態を失う程の大きいダメージを受けるものの、照射
面の裏側に配置された布帛では、照射面の布帛によって
近赤外線から隠蔽されているので、近赤外線によってダ
メージを受けることなく、照射面の布帛の熱収縮に応じ
た皺が発生するものの、布帛としての元の形態が保たれ
る。その後、高温加熱してから、ダメージを受けた照射
面の布帛を剥離除去すると、従来技術(特開平6−24
0563号と特許第304905号)と同様に、片方の
皺模様が固定セットされた布帛が得られることになる。
【0012】二重布帛の片面に赤外線を照射するとき、
その照射面の布帛が熱溶融しても、その照射面の布帛に
よって赤外線から隠蔽されるので、照射面の裏側に配置
された布帛は熱溶融せず、ダメージを受けない。特に、
先願第1発明と先願第2発明に記載されているように、
近赤外線は黒体に吸収され易く、黒体は他の物質に比し
て近赤外線を吸収して発熱し易い。そして、黒体の付与
された熱可塑性合成繊維布帛では、黒体に触れている合
成繊維だけが、黒体を介して近赤外線に加熱され、熱収
縮して溶融塊を形成する。
【0013】従って、照射面の布帛(以下、捨て布と言
う。)によって照射面の裏側に配置される布帛(以下、
被加工布と言う。)を赤外線から保護し、ダメージを受
けることなく被加工布に皺模様を描出するには、赤外線
として近赤外線を適用し、近赤外線を選択的に吸収する
黒鉛、炭、カーボンブラック等の黒体を捨て布に付与す
ることが推奨され、更に好ましくは、被加工布の少なく
とも接着剤の付着箇所に、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム等の赤外線遮蔽性物質を介在させる。
【0014】被加工布に発生した皺の固定セットは、被
加工布に樹脂を付与し、或いは、被加工布を構成する繊
維の分子結合構造を変え、又、被加工布が熱可塑性合成
繊維を主材とするものでは高温加熱して行う。高温加熱
による皺の固定セットが困難な羊毛、絹、木綿、麻等の
天然繊維を主材とする被加工布では、化学的に処理して
繊維の分子結合構造を変えるか樹脂を付与して繊維を物
理的に補強すればよい。
【0015】具体的に説明すると、植物繊維(木綿や
麻)に対しては、水酸化アルカリか液体アンモニアで処
理してセルロースI型結晶50%未満のセルロース繊維
に改質し、潜在性酸性触媒を付与してホルムアルデヒド
蒸気に曝し、セルロースとホルムアルデヒドを架橋反応
させる(特許第2780746号・特開平7−2790
42)。アミドホスファゼン誘導体と酸性触媒との組成
物で処理する(特許第2517993号・特開平2−1
4074)。ポリカルボン酸類で改質処理してから水溶
性塩の存在下で加熱処理する(特開平7−25896
7)。1・2・3・4・ブタンテトラカルボン酸とリン
酸モノナトリウムの水溶液で処理してからエチレンオキ
シド2モル付加物とリン酸モノナトリウムの水溶液で処
理する(特開平7−207576)。セリウムイオンを
用いてアジピン酸ジビニル、ジビニルベンゼン、トリア
リルイソシアヌレート等のビニルモノマをグラフト共重
合させて架橋させる(特公昭62−57744・特開昭
56−53278)。ウレタン系樹脂とシリコン系柔軟
仕上剤の水分散液に浸漬して熱処理してからエポキシ化
合物で架橋処理して繊維を被覆する(特開平8−818
84)。水溶性ウレタンプレポリマーを付与し熱処理
し、セルロース架橋剤を吸収させて架橋反応させる(特
開平6−346374)、イソシアネート基保有水溶性
ウレタンポリマーとホルムアルデヒド反応物またはホル
ムアルデヒド含有熱硬化性樹脂初期縮合物との配合組成
物で処理する(特公平1−43070・特開昭62−9
7983)。反応型ウレタン樹脂と撥水剤とアミノプラ
ス樹脂(メラミンホルマリン樹脂、N−メチロール樹脂
など)の処理液を付与する(特開平8−20954
7)。
【0016】動物繊維(獣毛や絹)に対しては、システ
インを羊毛繊維のジサルファド結合に反応させ、酸化剤
を付与して酸化処理する(特公平5−61386・特開
平3−249267)。ポリエチレングリコールアクリ
レート、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコ
ールジメタクリサート、ポリエチレングリコールω(α
・α′ジメタクリロキシメチル)アセテートω′アクリ
レート等のアクリル系化合物で繊維を被覆する(特許第
2596103号(特開平2−160978)。テトラ
キスヒドロキシメチルホスホニウムサルファードで処理
してからポリウレタン樹脂で繊維を被覆する(特公平6
−86706・特開平5−78983)。オルガノポリ
シロキサンを付与する(特公昭61−51070・特開
昭54−138697)。
【0017】図1は、皺セット加工の工程を図示するも
のであり、捨て布11と被加工布12を部分的に接着し
て二重布帛13とするには、捨て布と被加工布の一方又
は双方に接着剤14をプリントスクリーンやグラビアロ
ール等の塗布装置15によって部分的に模様状に塗着
し、ニップロール16に通して両者を貼り合わせる。そ
の場合、接着剤14の印捺模様に同調させて染料や顔料
を抜染剤、防染剤等を印捺し、皺模様と捺染模様が複合
した豪華な模様を描出することも出来る。接着剤14
は、ホットメルトタイプのものでも、常温で接着力を発
揮する通常の接着剤でもよい。その何れのタイプの接着
剤であっても、皺模様の固定セット後の剥離を容易にす
るためには、水溶性或いは吸湿膨潤性接着剤を用いると
よい。本発明では、捨て布11に格別熱収縮性を有しな
い一般の熱可塑性合成繊維を使用することが出来るの
で、加熱乾燥装置17に通して接着剤14を乾燥するこ
とが出来る。次いで、近赤外線を照射して捨て布11を
熱収縮させ、被加工布12に皺を発生させ、皺セット装
置19に通して皺を固定セットし、処理液槽20に通し
て接着剤14を膨潤させ、捨て布11を剥離して被加工
布12を取り出す。近赤外線ランプ18は、二重布帛1
3の搬送路から5cm前後離れた極至近距離に設置す
る。
【0018】
【実施例】捨て布11には目付け60gf/m2 のポリ
エステル繊維織物を使用し、被加工布12には目付け2
00gf/m2 のポリエステル繊維織物を使用する。捨
て布11は、アルギン酸ソーダ2重量部、黒鉛粉末1重
量部、アクリル系樹脂1重量部、水96重量部に成る処
理剤を市松模様状に塗着し、部分的に近赤外線に感応す
るように調製しておく。捨て布11と被加工布12を貼
り合わせる接着剤14は、グアーガム50重量部、酸化
チタン10重量部、水40重量部によって調製し、捨て
布11に2cm前後の間隔をもって部分的に塗着し、被
加工布12を貼り合わせ、ニップロール16に通す。捨
て布11と被加工布12が重なった二重布帛13は、加
熱乾燥装置17に通して80℃にて15分間加熱乾燥
し、近赤外線ランプ(出力2kw/m)に通して捨て布
11に近赤外線を5cmの至近距離から照射し、捨て布
11の処理剤の塗着箇所のポリエステル繊維が溶融塊を
形成する程度に熱収縮させ、次いで、150℃の加熱ゾ
ーン(19)に30分間通し、その後水槽(20)に浸
漬して接着剤14を膨潤させ、引き揚げて捨て布11と
被加工布12に剥離し、被加工布12を取り出す。この
ようにして回収された捨て布11の黒鉛(処理剤)の付
着箇所の繊維は熱収縮して溶融塊を形成しており、処理
剤の塗着箇所に沿って捨て布11の全面に小孔(破れ)
が生じた。一方、被加工布12には、接着剤14の塗着
箇所と塗着箇所の間が隆起した皺模様が描出された。
【0019】
【発明の効果】本発明(請求項1)では、赤外線によっ
てダメージを受ける程度に捨て布11を加熱して熱収縮
させており、捨て布11が赤外線を遮るので被加工布1
2はダメージを受けることなく、捨て布11の熱収縮に
応じた皺模様が被加工布12に発生する。そのように、
捨て布11を赤外線によってダメージが生じる程度に加
熱して熱収縮させるので、皺模様を被加工布12に発生
させるために、30%以上も熱収縮する格別高価な熱収
縮性熱可塑性合成繊維を必要とせず、一般市販の熱可塑
性合成繊維布帛を捨て布11に使用して皺模様を被加工
布12に発生させることが出来る。又、一般市販の熱可
塑性合成繊維布帛を捨て布11に使用することが出来る
ので、被加工布12との貼り合わせには、加熱を要する
ホットメルト接着剤を使用することが出来る。従って、
効率的、且つ、経済的に、捨て布11を熱収縮させ、皺
模様の描出された布帛(被加工布)12を得ることが出
来る。
【0020】本発明(請求項2)では、被加工布12に
も一般市販の熱可塑性合成繊維布帛を使用したので、捨
て布11の熱収縮に応じて被加工布12に生じた皺模様
を100℃以上の乾熱下で固定セットすることが出来、
その皺セット加工が高速化される。
【0021】本発明(請求項3)では、赤外線として捨
て布11に遮断され易い近赤外線を採用しており、捨て
布11には近赤外線を選択的に吸収して発熱する黒鉛、
炭、カーボンブラック等の黒体を付与したので、近赤外
線によって捨て布11が瞬時に熱収縮し、そのとき近赤
外線によって被加工布12がダメージを受ける危険を効
果的に回避することが出来る。
【0022】本発明(請求項4)では、赤外線を吸収し
て発熱する捨て布11と被加工布12の間に、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム等の赤外線を遮蔽する機能を有
する赤外線遮蔽性物質が介在するので、赤外線によって
捨て布11が熱収縮するとき、赤外線によって被加工布
12がダメージを受ける危険が効果的に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る皺セット加工装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
11 捨て布 12 被加工布 13 二重布帛 14 接着剤 15 塗布装置 16 ニップロール 17 加熱乾燥装置 18 近赤外線ランプ 19 皺セット装置 20 処理液槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成繊維を主材とする布帛とそ
    の他の布帛との2枚の布帛を接着剤によって部分的に接
    着して二重布帛とし、その片面の熱可塑性合成繊維を主
    材とする布帛に赤外線を照射して熱収縮させ、その熱収
    縮に対応する皺を他の片面の布帛に発生させ、その皺を
    固定セットしてから二重布帛を元の2枚の布帛に剥離す
    ることを特徴とする皺セット加工法。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の2枚の布帛を、沸
    水に5分間浸漬したときの熱収縮率が5%未満の低熱収
    縮性熱可塑性合成繊維を主材とするものとし、赤外線照
    射後の固定セットを100℃以上の乾熱下で行うことを
    特徴とする前掲請求項1に記載の皺セット加工法。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の赤外線が近赤外線
    であり、その近赤外線の照射面に向けられる布帛に黒
    鉛、炭、カーボンブラック等の黒体を付着させておくこ
    とを特徴とする前掲請求項1に記載の皺セット加工法。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の赤外線照射面の反
    対面(裏側)に配置される布帛の少なくとも上記接着剤
    の付着箇所に、酸化チタン、水酸化アルミニウム等の赤
    外線を遮蔽する機能を有する赤外線遮蔽性物質を介在さ
    せることを特徴とする前掲請求項1に記載の皺セット加
    工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100658969B1 (ko) 2005-03-16 2006-12-19 이강현 주름직물지의 제조방법
KR100786324B1 (ko) 2006-12-12 2007-12-14 이강현 주름직물지 제조를 위한 나염 및 합포장치
CN101956309A (zh) * 2010-06-04 2011-01-26 张家港市贝尔机械有限公司 烘箱定型设备

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