JP2002225848A - 厚紙製仕切材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に組み立てられる厚紙製仕切材を提供す
る。 【解決手段】 側板２と端板３とを折返片４を介して繋
ぎ、折返片４と側板２との境界を４５°の折目線５と
し、側板２に折返片４を沿わせるように折り曲げ、端板
３の張出部６を側板２の切込７に差し込む構成とする。
ブランク状態からワンタッチで組み立てることができる
ので、商品の包装作業時に組み立てても負担にならず、
包装作業を能率よく行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、厚紙を折り曲げ
て形成し、箱に内挿して商品収納部を区画する仕切材に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、商品を箱詰めする際には、輸送
時における箱内での商品の移動を阻止するため、仕切材
が箱に内挿される。この仕切材として、切込を入れた厚
紙製の仕切板を井桁状に組み合わせたものが多用されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように複数枚の仕切板を組み合わせるものでは、商品の
包装時に手間がかかるため、その省力化が求められてい
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明に係る
厚紙製の仕切材は、側板と端板とを折返片を介して繋
ぎ、折返片と側板との境界を４５°の折目線とし、側板
に折返片を沿わせるように折り曲げ、端板の張出部を側
板の切込に差し込むこととし、ブランク状態からワンタ
ッチで組み立てられるようにしたのである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。

【０００６】図１に示すように、この仕切材Ｓの段ボー
ルブランクでは、底板１の周縁各辺に各一対の側板２及
び端板３が連設されている。側板２と端板３とは折返片
４を介して繋がれ、折返片４と側板２との境界は４５°
の折目線５とされている。端板３の両側には張出部６が
突設され、側板２の先端縁には切込７が２箇所に設けら
れている。底板１の隅部は、折り曲げを容易にするた
め、穿孔されている。

【０００７】このようなブランクを組み立てるには、図
２に示すように、底板１から側板２及び端板３を起立さ
せつつ、側板２に折返片４を沿わせるように折り曲げ、
端板３の張出部６を側板２の切込７に差し込む。

【０００８】このように、上記仕切材Ｓは、ブランク状
態からワンタッチで組み立てることができるので、商品
の包装作業時に組み立てても負担にならず、包装作業を
能率よく行うことができる。また、この仕切材Ｓは、罫
線も単純であり、簡単なダイカッタで容易に製造でき
る。

【０００９】そして、この仕切材Ｓを用いて、例えば、
チューブ入りのマヨネーズを包装する際には、図３に示
すように、仕切材Ｓを箱Ｂに内挿し、側板２と端板３と
で区画された収納部にマヨネーズのチューブＣを収納す
る。

【００１０】このとき、張出部６の下方では、隣り合う
チューブＣの下部が接触するが、商品がチューブＣのよ
うに柔軟なものの場合、このことは特に問題とならず、
仕切材Ｓは商品の箱詰め時の目安となり、輸送時に商品
の移動を阻止する。

【００１１】ところで、店頭で商品を展示する際には、
箱Ｂから仕切材Ｓを取り去る場合もあるが、この場合に
は、図４に示すように、底板１を省略して、商品が入っ
たままでも、仕切材Ｓを上方に抜き出せるようにすると
よい。

【００１２】また、図５に示すように、底板１と端板３
とを僅かな繋部８でのみ繋いでおくと、輸送時に作用す
る商品の荷重により繋部８が切れ、店頭で仕切材Ｓを上
方に抜き出すことができ、また、包装時の保形性を損な
うこともない。

【００１３】そのほか、図６及び図７に示すように、側
板２と端板３とをそれぞれ１枚のみとし、これらを折返
片４で繋いだものとすると、十字状の仕切とすることも
できるので、箱内を大まかに仕切る収納パターンにも対
応することができる。

【００１４】さらに、図８及び図９に示すように、底板
１の周囲に各一対の側板２及び端板３を備えた仕切材Ｓ
において、各側板２の外縁中央部に切込９を設け、各切
込９の入口部に突起１０を互い違いに形成し、切込９に
別ピースの中板１１を差し込み、その切込１２と切込９
及び突起１０とが噛み合うようにしてもよい。

【００１５】ここで、中板１１は、上下対称に切込１２
が設けられているので、方向性がなく、上下どちら向き
にでも切込９に挿入できる。そして、この中板１１は、
突起１０で切込９から抜け止めされ、側板２の間隔を規
制する。

【００１６】このような仕切材Ｓを用いると、図１０に
示すように、１２本のワインボトルＷなどを仕切って収
納することができ、その際、仕切材Ｓは機械で簡単に組
み立てられる。また、枡目がしっかりと保形されるの
で、ボトルＷを挿入する際、ボトルＷが仕切材Ｓに引っ
掛かることもない。

【００１７】また、一対の端板３に繋がった底板１にボ
トルＷが載ることにより、箱Ｂ内における仕切材Ｓの上
下動が抑えられるので、仕切材Ｓの背を低くしても、ボ
トルＷの胴部同士が接触することがなく、材料の使用量
を削減することができる。

【００１８】そのほか、廃棄する際、中板１１を切込９
から引き抜くとブランク状態に戻るので、折り畳んで内
側に中板１１を挟み込むことにより、古紙回収のルート
に乗せやすくなる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、この発明に係る厚紙製仕
切材は、側板と端板とを折返片を介しで繋ぎ、折返片と
側板との境界を４５°の折目線とする構成を採用したの
で、１枚のブランクを折り曲げるだけで簡単に組み立て
られ、包装作業の能率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る井桁状仕切材のブランクを示す
図

【図２】同上の組立状態を示す斜視図

【図３】同上の使用状態を示す一部切欠斜視図

【図４】同上の仕切材の他形態を示す一部切欠斜視図

【図５】同上の仕切材の他形態を示す一部切欠斜視図

【図６】この発明に係る十字状仕切材のブランクを示す
図

【図７】同上の使用状態を示す斜視図

【図８】この発明に係る中板付き井桁状仕切材のブラン
クを示す図

【図９】同上の組立状態を示す斜視図

【図１０】同上の使用状態を示す一部切欠斜視図

【符号の説明】

１ 底板 ２ 側板 ３ 端板 ４ 折返片 ５ 折目線 ６ 張出部 ７ 切込 １１ 中板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 側板２と端板３とを折返片４を介して繋
   ぎ、折返片４と側板２との境界を４５°の折目線５と
   し、側板２に折返片４を沿わせるように折り曲げ、端板
   ３の張出部６を側板２の切込７に差し込んだ厚紙製仕切
   材。
2. 【請求項２】 前記側板２及び端板３を底板１の周囲に
   各一対備え、少なくともその一方の対を底板１に連設し
   た請求項１に記載の厚紙製仕切材。
3. 【請求項３】 前記一対の側板２，２の中間部に中板１
   １を渡し、この中板１１を側板２に噛み合わせた請求項
   ２に記載の厚紙製仕切材。