JP2002223791A - 骨髄有核細胞の分類計数方法 - Google Patents

骨髄有核細胞の分類計数方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】骨髄液試料に含まれる脂質粒子や血球細胞の凝
集による妨害を防いで、骨髄有核細胞等を正確に分類計
数する方法を提供する。 【解決手段】(1)骨髄液試料を、赤血球溶解剤と混合
して試料中の赤血球を溶解し、白血球系細胞と赤芽球系
細胞を染色に好適な状態にし、白血球系細胞と赤芽球系
細胞との間に蛍光強度の差異を生じる蛍光色素で染色
し、(2)得られた試料をフローサイトメータに導入
し、1以上の散乱光と蛍光とを測定し、(3)散乱光と
蛍光との強度差を用いて、骨髄有核細胞、赤芽球系及び
白血球系細胞をそれぞれ分類計数し、(4)骨髄有核細
胞数と赤芽球系又は白血球系細胞数とから、骨髄有核細
胞と赤芽球系又は白血球系細胞数の比を算出し、(5)
赤芽球系及び白血球系細胞数から、白血球系細胞と赤芽
球系細胞との比を算出する骨髄有核細胞の分類計数方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨髄有核細胞の分類
計数に関し、より詳細には、フローサイトメトリを利用
した骨髄有核細胞の分類計数に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】臨床検
査の分野において、骨髄有核細胞の分類計数を行うこと
は、疾患の診断を行う上で極めて有用な情報を得ること
ができる。例えば、通常、正常な骨髄では白血球系細
胞、赤芽球系細胞などの有核細胞が一定の比率で存在す
るが、ある種の疾患が原因となり、有核細胞数、赤芽球
系細胞数、白血球系細胞数が変化し、結果として白血球
系細胞と赤芽球系細胞の比率が変動することがある。例
えば、有核細胞数が増加する疾患として、各種急性白血
病、骨髄異形成症候群(MDS)、慢性骨髄性白血病
(CML)などが挙げられ、有核細胞数が減少する疾患
として、再生不良性貧血や低形成性白血病などが挙げら
れる。また、白血球系細胞数が増加する疾患として、各
種白血病や悪性リンパ腫の白血化などが挙げられ、赤芽
球系細胞数が低下するものとしては、赤芽球癆などが挙
げられる。さらに、貧血の場合には、赤芽球系細胞が増
加する。このように骨髄有核細胞や骨髄中の白血球系細
胞、赤芽球系細胞を分類計数し、細胞比を求めること
は、疾患同定、造血器細胞産生能などを調べる上で極め
て有用である。
【0003】従来、骨髄に含まれる各種の成分の分類計
数を行うには、骨髄の塗抹標本を作製し、適当な染色を
施した後に顕微鏡で観察しながら分類計数するのが一般
的であった。
【0004】一方、近年、フローサイトメータの原理を
応用した種々の全自動血球分類計数装置が提供されてい
る。しかし、これらの装置は、骨髄液に含まれる脂質粒
子が測定の障害となったり、血球細胞が凝集しやすいな
どの問題があり、骨髄有核細胞を正確に分類計数するこ
とはできなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(1)
骨髄液試料を、赤血球溶解剤と混合して前記試料中の赤
血球を溶解するとともに、白血球系細胞及び赤芽球系細
胞を染色に好適な状態にし、少なくとも白血球系細胞及
び赤芽球系細胞の間に蛍光強度の差異を生じる蛍光色素
で染色し、(2)得られた試料を、フローサイトメータ
に導入して、少なくとも1つの散乱光と、少なくとも1
つの蛍光を測定し、(3)散乱光と蛍光との強度差を用
いて、骨髄有核細胞、赤芽球系細胞及び白血球系細胞
を、それぞれ分類計数し、(4)骨髄有核細胞数と赤芽
球系細胞数又は白血球系細胞数とから、骨髄有核細胞と
赤芽球系細胞又は白血球系細胞数との比を算出し、
(5)赤芽球系細胞数と白血球系細胞数とから、白血球
系細胞と赤芽球系細胞との比を算出することからなる骨
髄有核細胞の分類計数方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における骨髄液試料は、骨
髄穿刺液などの白血球系細胞及び赤芽球系細胞を含む試
料を意味する。本発明では、骨髄液試料の前処理は特に
必要としないが、骨片、血球細胞凝集などの存在によ
り、白血球系細胞及び赤芽球系細胞の測定に障害が発生
するようであれば、必要に応じて、フィルタレーション
を行ってもよい。また、緩衝剤、キレート剤、抗凝固剤
等を含む水溶液で希釈してもよい。ここで使用すること
ができる緩衝剤としては、後述するような緩衝剤を使用
することができる。また、キレート剤としては、EDT
A塩等を使用することができる。抗凝固剤としては、特
に限定されないが、例えば、ヘパリン、クエン酸又はク
エン酸塩等を使用することができる。水溶液で希釈する
場合の希釈倍率は、5〜100倍程度(容量)が適当で
あり、好ましくは10〜50倍程度である。
【0007】本発明では、工程(1)において、骨髄液
試料に赤血球溶解剤を混合する。これによって、骨髄液
試料中に含有される赤血球を、後述する各種細胞成分の
測定の障害とならない程度に溶解するとともに、白血球
系細胞、赤芽球系細胞及び/又は脂質粒子を染色に好適
な状態にすることができる。ここで、染色に好適な状態
とは、各細胞膜にはダメージとならない程度の損傷を与
えるが、実質的に生きた細胞と同様の機能、形状等を維
持しうる状態を意味する。また、赤芽球系細胞の細胞膜
も赤血球と同様に細孔を生じ、溶血するが、赤芽球系細
胞の細胞核の状態は、ほぼ生きた細胞と同様に保たれ
る。白血球系細胞の細胞膜への傷害は明確ではないが、
光学的顕微鏡による観察では、生きた細胞と顕著な差は
認められず、実質的に生きた細胞と同様に保つことがで
きる。
【0008】赤血球溶解剤は、このような作用を示すも
のであれば、その組成は特に限定されない。赤血球は、
若干の個体差があるが、通常150mOsm/kg以下
の浸透圧で細胞膜に細孔を生じ、細胞内部のヘモグロビ
ンを流出し、光学的に透明となる(溶血する)。光学的
に透明となった赤血球は、後述する各種細胞成分測定の
障害とはならなくなる。赤血球の溶血は浸透圧の低いほ
ど、pHの低いほど速やかに進行する。したがって、本
発明における赤血球溶解剤では、個体差を考慮して、1
00mOsm/kg以下の浸透圧であることが好まし
く、30〜100mOsm/kg程度がより好ましい。
また、pHが低すぎる場合、赤血球のみならず、白血球
系細胞及び赤芽球系細胞にも過度の障害を与えることと
なり、後述する両者の間の蛍光強度の差異が得にくくな
るため、酸性側、特に2.0〜5.0程度のpHが適当
であり、より好ましくは2.5〜4.5程度である。
【0009】このような浸透圧及びpHを実現するため
に、赤血球溶解剤は、例えば、電解質、糖類、緩衝剤等
を含有する水溶液であることが好ましく、さらに、分子
内に少なくとも1つの芳香環を有する有機酸又はその塩
を含有している場合には、より効果的に(短時間に)赤
血球を溶血ことができるため好ましい。また、赤血球溶
解剤は、界面活性剤を含むことが好ましい。電解質とし
ては、NaCl、KCl等が挙げられる。糖質として
は、単糖類、多糖類、オリゴ糖糖が挙げられ、具体的に
は、グルコース、ラクトース、スクロース糖が挙げられ
る。緩衝剤としては、設定するpH±2.0の付近にp
Kaを有する緩衝剤が挙げられ、具体的には、クエン
酸、リンゴ酸、マレイン酸、ジグリコール酸、マロン酸
等が挙げられる。有機酸又はその塩としては、例えばサ
リチル酸、フタル酸等又はこれらのアルカリ金属塩(ナ
トリウム塩、カリウム塩等)等が挙げられる。これら
は、緩衝剤としても作用する。これらの濃度は、例え
ば、0.1〜100mM程度が適当であり、1〜30m
M程度が好ましい。
【0010】界面活性剤は、難溶性の色素の可溶化、赤
血球ゴーストの凝集防止、血小板凝集防止、赤血球ゴー
スト収縮、赤血球溶血促進等を行うことができるもので
あればよく、例えば、以下の界面活性剤を単独又は2種
以上で使用することが好ましい。
【0011】−式(A)
【化35】 (式中、R20、R21及びR22は、同一又は異なって、水
素原子、C1-8アルキル基又はC6-8アラルキル基;R23
はC8-18アルキル基、C8-18アルケニル基又はC6-18
ラルキル基;X-はアニオンである。)の化合物
【0012】−式(B)
【化36】 (式中、R24はC8-18アルキル基;X-はアニオンであ
る。)の化合物
【0013】−式(C)
【化37】 (式中、R25及びR26は、同一又は異なって、水素原
子、C1-8アルキル基又はC6-8アラルキル基;R27はC
8-18アルキル基、C8-18アルケニル基又はC6-18アラル
キル基;nは1又は2である。)の化合物
【0014】−式(D) R28−R29−(CH2CH2O)n−H (D) (式中、R28はC9-25アルキル基、C9-25アルケニル基
又はC9-25アルキニル基;R29
【化38】 または−COO−;nは10〜40である。)の化合物
【0015】−MEGA-8:
【化39】
【0016】−シュクロースモノカプレート:
【化40】
【0017】−デオキシ-BIGCHAP:
【化41】
【0018】−n−オクチル−β−D−チオグルコシ
ド:
【化42】
【0019】−n−ノニル−β−D−チオマルトシド:
【化43】
【0020】−n−ヘプチル−β−D−チオグルコシ
ド:
【化44】
【0021】−n−オクチル−β−D−オキシグルコシ
ド:
【化45】
【0022】−CHAPS:
【化46】
【0023】−CHAPSO:
【化47】
【0024】式中、C1-8のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、t−ブチル、n−ブチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、イソヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル等が挙げられる。好ましくは、
1-3のアルキル基である。C6 -8のアラルキル基として
は、ベンジル、フェネチル等が挙げられる。
【0025】C8-18のアルキル基としては、オクチル、
デシル、ドデシル、テトラデシル、オレイル等が挙げら
れる。好ましくはデシル、ドデシル、テトラデシルなど
のC 10-18の直鎖のアルキル基である。C8-18のアルケ
ニル基としては、オクテニル、デセニル、ドデセニル、
テトラデセニル等が挙げられる。C6-18のアラルキル基
としては、フェニルプロピレン、フェニルブテン、ナフ
チルメチレン、ナフチルエチレン、ナフチルプロピレ
ン、ビフェニルメチレン、ビフェニルエチレン等が挙げ
られる。
【0026】また、C9-25のアルキル基としては、上記
アルキル基の他、イコシル、ヘンイコシル、トコシル、
トリコシル等が挙げられる。C9-25のアルケニル基とし
ては、上記アルケニル基の他、イコセニル、ヘンイコセ
ニル等が挙げられる。C9-25のアルキニル基としては、
上記アルキニル基の他、イコシニル、ヘンイコシニル等
が挙げられる。上記に記載した界面活性剤のうち、ME
GA−8からCHAPSOまでは株式会社同仁化学研究
所より購入することができる。
【0027】界面活性剤の濃度は、使用する界面活性剤
の種類、併用する赤血球溶解剤の成分及び濃度等により
適宜調整することができる。通常、界面活性剤の濃度が
高すぎる場合、赤血球のみならず、白血球系細胞及び赤
芽球系細胞にも過度の傷害を与え、特に赤芽球系細胞の
形状を変化させ、後述する赤芽球系細胞と脂質粒子と白
血球系細胞との蛍光強度の差異を小さくする問題があ
る。したがって、例えば、10〜10000mg/l程
度が好ましく、100〜5000mg/l程度であるこ
とがより好ましく、1000〜3000mg/lがさら
に好ましい。なお、この濃度は赤血球溶解剤における界
面活性剤の濃度である。骨髄液試料と、赤血球溶解剤と
の混合は、15〜50℃、好ましくは20〜40℃で、
3〜120秒間、好ましくは5〜40秒間行うことが適
当である。
【0028】骨髄液試料を、蛍光色素で染色する。この
際、少なくとも脂質粒子、白血球系細胞及び赤芽球系細
胞の間に蛍光強度の差異を生じさせる蛍光色素を用いる
ことが必要である。このような蛍光色素としては、例え
ば、以下の群から選択することができる。
【0029】−式(1)
【化48】 (式中、R1及びR2は水素原子、水酸基で置換されてい
てもよいアルキル基又はアルキニル;Y及びZはヘテロ
原子又は低級アルキル基を有する炭素原子;nは0、1
又は2;X-はアニオンである。)の化合物
【0030】−式(2)
【化49】 (式中、R3は水素原子又はアルキル基;R4およびR5
は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基;R
6は水素原子、アシル基又はアルキル基;Zはヘテロ原
子又は低級アルキル基を有する炭素原子;nは0、1又
は2;X-はアニオンである。)の化合物
【0031】−式(3)
【化50】 (式中、R7は水素原子又はジメチルアミノ基;R8はア
ルキル基、R9は水素原子又はジメチルアミノ基;nは
1又は2;X-はアニオンである。)の化合物
【0032】−式(4)
【化51】 (式中、R10は水素原子又はアルキル基;R11はジメチ
ルアミノ基;R12は水素原子又はアミノ基;R13は水素
原子、アルキル基又はアミノ基;R14は水素原子又はジ
メチルアミノ基;X-はアニオン;Yはヘテロ原子であ
る。)の化合物
【0033】−式(5)
【化52】 (式中、R15は水素原子又は水酸基;R16は水素原子又
はスルホン基;R17は水素原子又はスルホン基;Y+
カチオンである。)の化合物
【0034】−NK-2825:
【化53】
【0035】−NK-1836:
【化54】
【0036】−NK-1954:
【化55】
【0037】−オキサジン750:
【化56】
【0038】−クリプトシアニン
【化57】
【0039】−NK-376:
【化58】
【0040】−NK-382:
【化59】
【0041】−NK-2711:
【化60】
【0042】−NK-138:
【化61】
【0043】−オキサジン720:
【化62】
【0044】−LDS730:
【化63】
【0045】−LD700:
【化64】
【0046】−ナイルブルーA:
【化65】
【0047】−ブリリアントグリーン:
【化66】
【0048】−アイオダイドグリーン:
【化67】
【0049】−マラカイトグリーン:
【化68】
【0050】式中、ヘテロ環の窒素原子又は炭素原子に
結合するアルキル基は、炭素数1〜20、好ましくは、
1〜10、より好ましくは1〜6の直鎖又は分岐のアル
キル基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、t
−ブチル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等
が挙げられる。
【0051】低級アルキル基とは炭素数1〜8の直鎖又
は分岐アルキル基であり、例えば、メチル、エチル等が
挙げられる。低級アルコキシル基とは炭素数1〜8の直
鎖又は分岐アルコキシル基であり、例えば、メトキシ、
エトキシ等が挙げられる。アシル基としては炭素数1〜
3のもの、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル
が挙げられる。アニオンとしては、F-、Cl-、B
-、I-などのハロゲンイオン及びCF3SO3 -、BF4
-、ClO4 -等が挙げられる。ヘテロ原子とは、窒素原
子、硫黄原子、酸素原子が挙げられる。カチオンとして
は、Na+、K+、Li+等が挙げられる。
【0052】上記に記載した色素のうちNKシリーズ
は、日本感光色素研究所(株)より、LDS730、L
D700はExciton社より、その他のものは市販
品を購入することができる。
【0053】蛍光色素は、赤血球溶解剤に溶解して、こ
れらを骨髄液試料に混合すると同時に作用(混合)させ
てもよいし、赤血球の溶解等の工程を経た後、適当な溶
媒(水、低級アルコール、エチレングリコール、DMS
O等)に溶解して作用させてもよい。色素の濃度は使用
する色素の種類により異なるが、一般に0.01〜10
0mg/l、好ましくは0.1〜10mg/l、より好
ましくは0.3〜3.0mg/lである。なお、この濃
度は骨髄液試料と、赤血球溶解剤及び蛍光色素とを混合
した状態での濃度である。
【0054】これにより、白血球系細胞は強く染色さ
れ、強い蛍光を発する。赤芽球系細胞は弱く染色され、
弱い蛍光を発する。また、脂質粒子も弱く染色され、弱
い蛍光を発する。白血球系細胞と赤芽球系細胞との蛍光
強度に差異が生じる作用機序は明確ではないが、おそら
く赤芽球系細胞の核(DNA)が凝縮しているために、
色素の細胞核への取り込みが阻害されるからであると考
えられる。
【0055】工程(2)において、得られた試料をフロ
ーサイトメータに導入して、少なくとも1つの散乱光と
少なくとも1つの蛍光を測定する。フローサイトメータ
は市販のいずれのものでも使用することができる。本発
明でいう散乱光は、一般に市販されるフローサイトメー
タで測定できる散乱光をさし、前方低角散乱光(受光角
度の例として、0〜5度未満)、前方高角散乱光(受光
角度の例として、5〜20度付近)、側方散乱光(受光
角度は90度付近)等をいい、好ましくは、側方散乱光
が選ばれ、この散乱光は細胞の核形態などのような内部
情報を反映する。
【0056】蛍光とは、前述の細胞成分を染色した色素
から発せられるもので、使用する色素によって好適な受
光波長が選択される。蛍光信号は、細胞化学的特性を反
映するものである。
【0057】フローサイトメータの光源は、特に限定さ
れず、色素の励起に好適な波長の光源が選ばれる。例え
ば、アルゴンイオンレーザ、He−Neレーザ、赤色半
導体レーザなどが使用される。特に半導体レーザは気体
レーザに比べ非常に安価であり、装置コストを大幅に下
げることができる。
【0058】工程(3)において、測定した散乱光と蛍
光の強度差を用いて、脂質粒子、骨髄有核細胞、赤芽球
系細胞及び白血球系細胞を、それぞれ分類計数する。
【0059】「測定した散乱光と蛍光の強度差を用いて
骨髄有核細胞を分類計数する」には、まず、例えば、X
軸に蛍光、Y軸に側方散乱光をとってスキャッタグラム
を描く。この場合、図1に示すように、骨髄有核細胞、
脂質粒子及びゴースト化した細胞の各細胞が、集団(ク
ラスター)を形成して分布する。次いで、適当な解析ソ
フトを用いて、各集団の領域を設定し、その領域内に含
まれる細胞数を解析する。これにより、骨髄有核細胞の
数を計数することができる。同様に、脂質粒子、赤芽球
系細胞及び白血球系細胞を分類計数することができる。
【0060】なお、脂質粒子の影響がほとんどない場合
は、例えば、X軸に蛍光、Y軸に前方散乱光をとってス
キャッタグラムを描くと、図3に示すように赤芽球系細
胞、白血球系細胞及びゴースト化した細胞の各細胞が、
集団(クラスター)を形成して分布する。次いで、この
集団を、適当な解析ソフトを用いて各集団の領域を設定
し、その領域内に含まれる細胞数を解析する。これによ
り、赤芽球系細胞の数を計数することができる。同様に
して、白血球系細胞の数も計算できる。
【0061】これにより、骨髄有核細胞数と赤芽球系細
胞数又は白血球系細胞数とから、骨髄有核細胞と赤芽球
系細胞又は白血球系細胞数との比を算出することができ
る。また、赤芽球系細胞数と白血球系細胞数とから、白
血球系細胞と赤芽球系細胞との比を算出することができ
る。
【0062】また、本発明においては、工程(1)〜
(3)に続いて、散乱光と蛍光との強度差を用いて、赤
芽球系細胞を成熟度ごとに少なくとも2つに分類計数す
ることができる。赤芽球系細胞を成熟度ごとに分類計数
するには、実質的に上記と同様にスキャッタグラムを描
き、赤芽球系細胞の成熟度ごとの集団の領域を設定し、
その領域内に含まれる細胞数を解析する。これにより、
赤芽球系細胞数と、成熟度ごとの赤芽球系細胞数とか
ら、全赤芽球系細胞に対する各成熟度の赤芽球の割合を
算出することができる。
【0063】さらに、本発明においては、工程(1)〜
(3)に続いて、白血球系細胞数から、リンパ球数と単
球数を引算することにより、骨髄系細胞数を算出するこ
とができる。骨髄系細胞数を求めるために、例えば、同
一の試料を他の血球計数器で測定し、リンパ球数と単球
数を求め、白血球細胞数からリンパ球数と単球数を引く
ことにより、骨髄系細胞数が算出される。これにより、
算出した骨髄系細胞と赤芽球系細胞との比(M/E比)を
算出することができる。
【0064】白血球系細胞と赤芽球系細胞との比は、通
常2:1〜5:1であり、骨髄系細胞と赤芽球系細胞と
の比は、1.5:1〜3.3:1である。白血病などの
疾患により、これらの比率は変化する。また、これらの
比率は、急性骨髄性白血病(AML)や骨髄異形成症候
群(MDS)の診断に有用である。したがって、経日的
に測定することにより、各種白血病の病態把握、治療モ
ニタリングなどが可能である。
【0065】さらに骨髄有核細胞中の赤芽球系細胞数か
ら、骨髄中のエリスロポエーシスの状態を把握すること
もできる。
【0066】本発明を以下の実施例によってさらに詳し
く説明するが、本発明には種々の変更、修飾が可能であ
り、従って、本発明の範囲は以下の実施例によって限定
されるものではない。
【0067】実施例1 以下の組成の試薬を調製した。 サリチル酸(市販品) 10mM NK−2825(日本感光色素研究所(株)) 0.3mg/リットル LTAC(ト゛テ゛シルトリメチルアンモニウムクロライト゛)(市販品) 0.3g/リットル 精製水 1リットル NaOHでpHを3.0に調整(浸透圧 40mOsm/kg) まず、上記試薬1.0mlを、急性骨髄性白血病(AM
L)患者の骨髄液30μlに加え、40℃で5秒間反応
させた後、フローサイトメータで、側方散乱光、蛍光を
測定した。光源は633nmの赤色半導体レーザを使用
した。蛍光は660nm以上の波長の蛍光を測定した。
【0068】図2にX軸に赤蛍光強度、Y軸に側方散乱
光強度をとったスキャッタグラムを示す。骨髄有核細胞
は、白血球系細胞、赤芽球系細胞StageI、赤芽球系細
胞StageII、赤芽球系細胞StageIIIの4つの集団を形成
する。
【0069】上記の骨髄にメイグリュンワルド染色を施
した後、顕微鏡により目視を行った。白血球系細胞、赤
芽球系細胞を分類し、さらに赤芽球系細胞を前赤芽球、
好塩基性赤芽球、多染性赤芽球、正染性赤芽球に分類し
た。また、別途血球計数器より得たリンパ球数と単球数
から、骨髄系細胞数を算出し、骨髄系細胞に対する赤芽
球系細胞の比を算出し、上記フローサイトメータで得ら
れた結果と比較した。表1にフローサイトメータと目視
の結果を示す。
【0070】
【表1】 表1から、本発明と目視の結果がよく一致していること
が判明した。
【0071】実施例2 まず、実施例1の試薬1.0mlを脂質粒子をほとんど
含まない急性骨髄性白血病(AML)患者の骨髄液30
μlに加え、40℃で5秒間反応させた後、フローサイ
トメータで、前方低角散乱光、蛍光を測定した。光源は
633nmの赤色半導体レーザを使用した。蛍光は66
0nm以上の波長の蛍光を測定した。
【0072】図4にX軸に赤蛍光強度、Y軸に前方低角
散乱光強度をとったスキャッタグラムを示す。骨髄有核
細胞は、白血球系細胞、赤芽球系細胞StageI、赤芽球系
細胞StageII、赤芽球系細胞StageIIIの4つの集団を形
成する。
【0073】上記の骨髄にメイグリュンワルド染色を施
した後、顕微鏡により目視を行った。白血球系細胞、赤
芽球系細胞を分類し、さらに赤芽球系細胞を前赤芽球、
好塩基性赤芽球、多染性赤芽球、正染性赤芽球に分類し
た。また血球計数器より得たリンパ球数と単球数から、
骨髄系細胞数を算出し、骨髄系細胞に対する赤芽球系細
胞の比を算出し、上記フローサイトメータで得られた結
果と比較した。表2にフローサイトメータで得られた結
果を目視との結果を示す。
【0074】
【表2】
【0075】表2から、本発明と目視との結果がよく一
致していることが判明した。
【0076】このように、本発明においては、予期せぬ
ことに、従来不可能であると考えられてきた、脂質粒子
と骨髄有核細胞の間に明瞭な散乱光強度と蛍光強度の差
異を生じさせ、さらに赤芽球系細胞と白血球系細胞の間
の明瞭な蛍光強度の差異を生じさせ、骨髄有核細胞、赤
芽球系細胞、白血球系細胞を分類計数でき、加えて赤芽
球系細胞を成熟度ごとに分類計数することが可能になっ
た。
【0077】また、求めた骨髄有核細胞数、赤芽球系細
胞数、白血球系細胞数から、骨髄有核細胞と赤芽球系細
胞との比、骨髄有核細胞と白血球系細胞との比、白血球
系細胞と赤芽球系細胞との比を求めることができる。加
えて、別途血球計数器からリンパ球数、単球数を求める
ことにより、骨髄系細胞数と赤芽球系細胞との比(M/
E比)を求めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨髄有核細胞の実施例1の分類計数方
法によって分類計数される各細胞の出現位置を示す概念
図である。
【図2】本発明の骨髄有核細胞の実施例1の分類計数方
法によって分類計数された各細胞のスキャッタグラムで
ある。
【図3】本発明の骨髄有核細胞の実施例2の分類計数方
法によって分類計数される各細胞の出現位置を示す概念
図である。
【図4】本発明の骨髄有核細胞の実施例2の分類計数方
法によって分類計数された各細胞のスキャッタグラムで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/48 G01N 33/48 P (72)発明者 坂田 孝 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 (72)発明者 浜口 行雄 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA04 DA02 EA01 EA14 GA07 GA08 GB21 KA02 KA09 NA01 2G045 BB29 CA03 CA11 CB01 FB12 GC11 GC15 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ08 QR41 QR43 QR52 QR66 QS11 QS20 QS36 QS39 QX02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)骨髄液試料を、赤血球溶解剤と混
    合して前記試料中の赤血球を溶解するとともに、白血球
    系細胞及び赤芽球系細胞を染色に好適な状態にし、少な
    くとも白血球系細胞及び赤芽球系細胞の間に蛍光強度の
    差異を生じる蛍光色素で染色し、 (2)得られた試料を、フローサイトメータに導入し
    て、少なくとも1つの散乱光と、少なくとも1つの蛍光
    を測定し、 (3)散乱光と蛍光との強度差を用いて、骨髄有核細
    胞、赤芽球系細胞及び白血球系細胞を、それぞれ分類計
    数し、 (4)骨髄有核細胞数と赤芽球系細胞数又は白血球系細
    胞数とから、骨髄有核細胞と赤芽球系細胞又は白血球系
    細胞数との比を算出し、 (5)赤芽球系細胞数と白血球系細胞数とから、白血球
    系細胞と赤芽球系細胞との比を算出することからなる骨
    髄有核細胞の分類計数方法。
  2. 【請求項2】 さらに、(6)散乱光と蛍光との強度差
    を用いて、赤芽球系細胞を成熟度ごとに少なくとも2つ
    に分類計数し、 (7)赤芽球系細胞数と、成熟度ごとの赤芽球系細胞数
    とから、全赤芽球系細胞に対する各成熟度の赤芽球の割
    合を算出することからなる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 さらに、(8)白血球系細胞数から、リ
    ンパ球数と単球数を引算することにより、骨髄系細胞数
    を算出し、 (9)骨髄系細胞数と赤芽球系細胞数とから、骨髄系細
    胞と赤芽球系細胞との比を算出することからなる請求項
    1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 赤血球溶解剤が、浸透圧100mOsm
    /kg以下のpH2.0〜5.0の水溶液である請求項
    1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 蛍光色素が、 −式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2は水素原子、水酸基で置換されてい
    てもよいアルキル基又はアルキニル基;Y及びZはヘテ
    ロ原子又は低級アルキル基を有する炭素原子;nは0、
    1又は2;X-はアニオンである。)の化合物 −式(2) 【化2】 (式中、R3は水素原子又はアルキル基;R4およびR5
    は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基;R
    6は水素原子、アシル基又はアルキル基;Zはヘテロ原
    子又は低級アルキル基を有する炭素原子;nは0、1又
    は2;X-はアニオンである。)の化合物 −式(3) 【化3】 (式中、R7は水素原子又はジメチルアミノ基;R8はア
    ルキル基、R9は水素原子又はジメチルアミノ基;nは
    1又は2;X-はアニオンである。)の化合物 −式(4) 【化4】 (式中、R10は水素原子又はアルキル基;R11はジメチ
    ルアミノ基;R12は水素原子又はアミノ基;R13は水素
    原子、アルキル基又はアミノ基;R14は水素原子又はジ
    メチルアミノ基;X-はアニオン;Yはヘテロ原子であ
    る。)の化合物 −式(5) 【化5】 (式中、R15は水素原子又は水酸基;R16は水素原子又
    はスルホン基;R17は水素原子又はスルホン基;Y+
    カチオンである。)の化合物 −NK-2825: 【化6】 −NK-1836: 【化7】 −NK-1954: 【化8】 −オキサジン(Oxazine)750: 【化9】 −クリプトシアニン(Cryptocyanine) 【化10】 −NK-376: 【化11】 −NK-382: 【化12】 −NK-2711: 【化13】 −NK-138: 【化14】 −オキサジン720: 【化15】 −LDS730: 【化16】 −LD700: 【化17】 −ナイルブルー(Nile Blue)A: 【化18】 −ブリリアントグリーン(Brilliant Green): 【化19】 −アイオダイドグリーン(Iodide green): 【化20】 −マラカイトグリーン(Malachite green): 【化21】 からなる群から選択される1種以上の色素である請求項
    1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 赤血球溶解剤が、界面活性剤を含み、界
    面活性剤が、 −式(A) 【化22】 (式中、R20、R21及びR22は、同一又は異なって、水
    素原子、C1-8アルキル基又はC6-8アラルキル基;R23
    はC8-18アルキル基、C8-18アルケニル基又はC6-18
    ラルキル基;X-はアニオンである。)の化合物 −式(B) 【化23】 (式中、R24はC8-18アルキル基;X-はアニオンであ
    る。)の化合物 −式(C) 【化24】 (式中、R25及びR26は、同一又は異なって、水素原
    子、C1-8アルキル基又はC6-8アラルキル基;R27はC
    8-18アルキル基、C8-18アルケニル基又はC6-18アラル
    キル基;nは1又は2である。)の化合物 −式(D) R28−R29−(CH2CH2O)n−H (D) (式中、R28はC9-25アルキル基、C9-25アルケニル基
    又はC9-25アルキニル基;R29は 【化25】 または−COO−;nは10〜40である。)の化合物 −MEGA-8: 【化26】 −シュクロースモノカプレート: 【化27】 −デオキシ-BIGCHAP: 【化28】 −n−オクチル−β−D−チオグルコシド: 【化29】 −n−ノニル−β−D−チオマルトシド: 【化30】 −n−ヘプチル−β−D−チオグルコシド: 【化31】 −n−オクチル−β−D−オキシグルコシド: 【化32】 −CHAPS: 【化33】 −CHAPSO: 【化34】 からなる群から選択される1種以上の界面活性剤である
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 界面活性剤濃度が、10〜10000m
    g/lである請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 測定する散乱光が、前方低角散乱光、前
    方高角散乱光及び側方散乱光からなる群から選択される
    1種以上である請求項1〜7に記載の方法。
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