JP5214603B2 - 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット - Google Patents

幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット Download PDF

Info

Publication number
JP5214603B2
JP5214603B2 JP2009520621A JP2009520621A JP5214603B2 JP 5214603 B2 JP5214603 B2 JP 5214603B2 JP 2009520621 A JP2009520621 A JP 2009520621A JP 2009520621 A JP2009520621 A JP 2009520621A JP 5214603 B2 JP5214603 B2 JP 5214603B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
polyoxyethylene
analytical reagent
formula
analysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009520621A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009001869A1 (ja
Inventor
由起子 片岡
智悠 辻
振一郎 小国
歩 吉田
壮紀 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP2009520621A priority Critical patent/JP5214603B2/ja
Publication of JPWO2009001869A1 publication Critical patent/JPWO2009001869A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5214603B2 publication Critical patent/JP5214603B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/5005Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving human or animal cells
    • G01N33/5094Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving human or animal cells for blood cell populations
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers
    • G01N15/1456Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers without spatial resolution of the texture or inner structure of the particle, e.g. processing of pulse signals
    • G01N15/1459Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers without spatial resolution of the texture or inner structure of the particle, e.g. processing of pulse signals the analysis being performed on a sample stream
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/569Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
    • G01N33/56966Animal cells
    • G01N33/56972White blood cells
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N2015/1006Investigating individual particles for cytology
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers
    • G01N2015/1402Data analysis by thresholding or gating operations performed on the acquired signals or stored data
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/81Packaged device or kit

Description

本発明は、生体から採取された試料中の白血球を分類し、計数するための試薬及び試薬キットに関する。
血球細胞は骨髄で産生され、未熟な細胞から分化して成熟し、末梢血に移行する。健常人の場合、幼若な白血球(幼若白血球)が末梢血に出現することはない。一方、白血病、癌の骨髄転移、多発性骨髄腫、重症感染症などの患者の末梢血には、幼若白血球が出現することがある。このため、生体試料中の成熟白血球や幼若白血球を分類して測定することは、これらの疾患を診断する上で極めて重要である。
幼若白血球を測定するための試薬として、特開平10−206423号(特許文献1)に開示される試薬が知られている。この試薬と生体試料とを混合した測定試料をフローサイトメータに導入し、特定の波長の光を照射して得られる光学的情報に基づいて検体中の成熟白血球と幼若白血球とを分類し、それぞれを計数することができる。また、幼若白血球を、骨髄芽球、幼若顆粒球などに細分類してそれぞれを計数することも可能である。
特開平10−206423号公報
しかし、従来の試薬を用いる血球分析では、分類すべき幼若白血球のうち骨髄芽球のシグナル領域と、溶血した赤血球の破片(赤血球ゴースト)のシグナル領域とが、一部重複することがある。その結果、骨髄芽球と赤血球の破片とがスキャッタグラムにおいて重なる領域に検出され、骨髄芽球が実際よりも多く検出される。たとえば、多発性骨髄腫、胆管癌、腹膜炎、糖尿病、糸球体腎炎、胸膜炎などの特定の疾患に罹患した患者の末梢血には骨髄芽球が含まれていない。しかし、従来の分析試薬を用いてこれらの患者の血液試料を分析すると、赤血球の破片のシグナルが骨髄芽球のシグナルとして誤って認識され、正確な血球分析結果を得ることができなかった。これは、このような特定の患者からの試料に含まれる赤血球が、健常な人やこれらの疾患以外の疾患の患者の試料中の赤血球とは異なり、うまく溶血されないことが原因ではないかと考えられる。末梢血中に実際よりも多い量の骨髄芽球が検出されると、正しい診断及び治療がなされない恐れがある。なお、本明細書において、「赤血球ゴースト」とは、血液試料と血液分析用試薬との反応の結果、ヘモグロビンを喪失したが、十分収縮しなかった赤血球を意味する。
そこで、このような特定の疾患の患者から採取した血液試料であっても、より正確な幼若白血球の分類及び計数を行うことができる試薬を提供することを本発明の課題とする。
このような問題を解決するために研究を重ねた結果、本発明者らは、以下の式(I):
(式中、X-は、アニオンである。)
で示される色素及び以下の式(II):
(式中、X-は、アニオンである。)
で示される色素から選択される少なくとも1つの核酸染色色素を含む試薬を用いることにより、上記の課題を解決できることを見出した。
よって、本発明の1つの側面は、赤血球及び成熟白血球の細胞膜に損傷を与える界面活性剤と、
損傷した血球を収縮させる可溶化剤と、
上記の式(I)で示される色素及び式(II)で示される色素から選択される少なくとも1つの核酸染色色素と
を含む幼若白血球の分析用試薬である。
また、本発明の1つの側面は、赤血球及び成熟白血球の細胞膜に損傷を与える界面活性剤と、損傷した血球を収縮させる可溶化剤とを含む第1試薬、及び
上記の式(I)で示される色素及び式(II)で示される色素から選択される少なくとも1つの核酸染色色素を含む第2試薬
を含む幼若白血球の分析用試薬キットである。
本発明の幼若白血球の分析用試薬及び試薬キットを用いることにより、多発性骨髄腫、胆管癌、腹膜炎、糖尿病、糸球体腎炎、胸膜炎などの特定の疾患に罹患した患者の生体試料であっても、従来の試薬に比べてより正確な幼若白血球及び成熟白血球の分類及び計数を行うことができる。
本発明の試薬又は試薬キットを用いて幼若白血球の分析を行う際に用いることができるフローサイトメータの一例を示す模式図である。 実施例3で得られたスキャッタグラムを表す。 実施例4で得られたスキャッタグラムを表す。 実施例5で得られたスキャッタグラムを表す。 実施例6で得られたスキャッタグラムを表す。 実施例7で得られたスキャッタグラムを表す。
符号の説明
6 ノズル
21 光源
22 コリメートレンズ
23 フローセル
24 集光レンズ
25 ピンホール板
26 前方散乱光検出器
27 集光レンズ
28 ダイクロックミラー
28’ フィルター
29 側方散乱光検出器
30 ピンホール板
31 側方蛍光検出器
32、33、34 アンプ
35 解析部
本実施形態の幼若白血球の分析用試薬(以下、「試薬」ともいう)を用いると、生体試料に含まれる白血球を成熟白血球と幼若白血球とに分類し、それぞれを計数することができる。また、成熟白血球をリンパ球、単球、顆粒球などの少なくとも2種以上に分類し、それぞれを計数することができる。さらに、この試薬を用いると、幼若白血球を幼若顆粒球と骨髄芽球とに細分類し、それぞれを精度良く計数することもできる。
本明細書において、「幼若白血球」とは、健常人において末梢血には存在せず骨髄に存在する未成熟な白血球のことを指す。幼若白血球としては、例えば、骨髄芽球、前骨髄球、骨髄球、後骨髄球などが挙げられる。前骨髄球、骨髄球及び後骨髄球をまとめて「幼若顆粒球」と称することもある。骨髄芽球は、骨髄系幹細胞(CFU−GEMN)、好中球・マクロファージコロニー形成細胞(CFU−GM)、好酸球コロニー形成細胞(CFU−EOS)などの白血球系の造血前駆細胞を含む。
本実施形態の試薬を用いて分析する生体試料としては、白血球を含む試料であれば特に限定されず、血液、尿、骨髄穿刺液、アフェレーシスで採取した試料などを例示することができる。
本実施形態の試薬は、赤血球及び成熟白血球の細胞膜に損傷を与える界面活性剤と、損傷した血球を収縮させる可溶化剤と、上記の式(I)及び式(II)で表される色素から選択される核酸染色色素とを含む。
生体試料と試薬とを混合すると、界面活性剤の作用により試料に含まれる血球の細胞膜が損傷を受ける。この界面活性剤は、赤血球や成熟白血球の細胞膜に損傷を与えやすく、幼若白血球の細胞膜は実質的に損傷しにくい。赤血球や成熟白血球などの損傷した血球は、可溶化剤の作用により収縮する。一方、幼若白血球の細胞膜はほとんど損傷されにくいので、赤血球や成熟白血球よりも可溶化剤による細胞の収縮が起こりにくい。損傷を受けた血球のうち、白血球の核は、核酸染色色素の作用により強く染色されやすい。しかし、損傷を受けていない幼若白血球は染色されにくい。また、赤血球は核を持たないので、上記の核酸染色色素によっては染色されにくい。よって、幼若白血球、成熟白血球、赤血球をそれぞれ弁別できる。
今回、上記の式(I)及び式(II)の色素から選択される少なくとも1種の核酸染色色素を含む試薬を用いることにより、多発性骨髄腫、胆管癌、腹膜炎、糖尿病、糸球体腎炎、胸膜炎などの特定の疾患の患者からの生体試料であっても、赤血球の破片と測定すべき血球とを、明確に区別できることがわかった。また、骨髄芽球を含む血液試料を用いた場合でも、骨髄芽球と赤血球の破片とをより明確に弁別できることがわかった。また、この試薬は、上記の特定の疾患以外の疾患に罹患している患者からの生体試料であっても、従来の試薬と同様に幼若白血球と成熟白血球とを明確に区別することができる。
上記の核酸染色色素の式(I)及び式(II)において、X-のアニオンとしては、ハロゲンイオン(フッ素、塩素、臭素又はヨウ素イオン)、ハロゲン化ホウ素イオン(BF4 -、BCl4 -、BBr4 -等)、リン化合物イオン、ハロゲン酸素酸イオン、フルオロ硫酸イオン、メチル硫酸イオン、芳香環ハロゲン若しくはハロゲンを有するアルキル基を置換基として有するテトラフェニルホウ素化合物イオンなどが挙げられる。これらのうちヨウ素イオンが好ましい。
上記の色素の試薬中の濃度は、0.01〜500ppmが好ましく、より好ましくは0.1〜200ppmである。
赤血球及び成熟白血球の細胞膜に損傷を与える界面活性剤は、少なくとも2種類の界面活性剤が好ましい。より好ましくは、2種類の界面活性剤を用いることである。2種以上の界面活性剤を用いることにより、幼若白血球及び成熟白血球の弁別をより明確に行うことができる。
上記の界面活性剤の少なくとも1種類は、ノニオン界面活性剤が好ましい。より好ましくは、用いる界面活性剤の全種類がノニオン界面活性剤である。該ノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤が好ましく、以下の式(III):
1−R2−(CH2CH2O)n−H (III)
(式中、R1は炭素数9〜25のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基であり、R2は−O−、−COO−又は
であり、nは10〜40の整数である)
で示されるポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤がより好ましい。
上記の式(III)で表される界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルなど挙げられる。
本実施形態の試薬に用いられる界面活性剤は、ポリオキシエチレンオレイルエーテル及びポリオキシエチレンステアリルエーテルが好ましく、特に、少なくとも1種類はポリオキシエチレンオレイルエーテルであることが好ましい。また、該ポリオキシエチレンオレイルエーテル及びポリオキシエチレンステアリルエーテルは、nが15〜20の式(III)を有するものがより好ましい。さらに好ましくは、上記のポリオキシエチレンオレイルエーテルは、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル又はポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルである。上記の界面活性剤の組み合わせとしては、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテルとポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルとの組み合わせ、又はポリオキシエチレン(15)オレイルエーテルとポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとの組み合わせを例示することができる。
試薬中の界面活性剤の濃度は、界面活性剤の種類に応じて適宜選択できる。好ましくは、1種又は複数の界面活性剤の試薬中の濃度は、合計で500〜50000ppmであり、3500〜35000ppmがより好ましい。界面活性剤の少なくとも1種がポリオキシエチレンオレイルエーテルである場合、1種又は複数の界面活性剤の試薬中の濃度は、合計で500〜50000ppmが好ましく、3500〜35000ppmがより好ましい。
上記の界面活性剤としてポリオキシエチレン(15)オレイルエーテルとポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルとを用いる場合、試薬中のこれらの濃度が合計で500〜50000ppmが好ましく、3500〜35000ppmがより好ましい。
複数の界面活性剤を用いる場合、これらの界面活性剤の混合比は、界面活性剤の水酸基価に応じて適宜選択できる。例えば、水酸基価64.8のポリオキシエチレン(15)オレイルエーテルと水酸基価52.4のポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルとを用いる場合、混合比は1:1が好ましい。
複数種の界面活性剤を用い、かつその少なくとも1種類がポリオキシエチレンオレイルエーテルである場合、該ポリオキシエチレンオレイルエーテルは、複数の界面活性剤の合計量の50%を超える量で用いることが好ましい。このことにより、幼若白血球と成熟白血球との弁別をより明確に行うことができる。
上記の可溶化剤としては、例えばサルコシン誘導体、コール酸誘導体、メチルグルカンアミドなどが挙げられる。これらから選択される1種又は複数種を用いることができる。
サルコシン誘導体としては、以下の構造式に示すサルコシン誘導体及びその塩を含む。具体的には、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルメチルβ−アラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンなどが挙げられる。コール酸誘導体としては、以下の構造式に示すコール酸及びその塩を含む。具体的には、CHAPS(3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート)、CHAPSO([(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホネート)などが挙げられる。メチルグルカンアミドとしては、MEGA8(オクタノイル−N−メチルグルカミド)、MEGA9(ノナノイル−N−メチルグルカミド)、MEGA10(デカノイル−N−メチルグルカミド)などが挙げられる。
サルコシン誘導体は、次の構造式を有する。
(式中、R1はC10-22のアルキル基であり、nは1〜5である。)
コール酸誘導体は、次の構造式を有する。
(式中、R1は水素原子又は水酸基である。)
メチルグルカンアミドは、次の構造式を有する。
(式中、nは5〜7である。)
可溶化剤の試薬中の濃度は、用いる可溶化剤の種類に応じて適宜選択できる。
可溶化剤としてサルコシン誘導体を用いる場合、試薬中の可溶化剤の濃度は50〜3000ppmであることが好ましい。コール酸誘導体を用いる場合、100〜10000ppmであることが好ましい。メチルグルカンアミドを用いる場合、1000〜8000ppmであることが好ましい。
また、可溶化剤としては、n−オクチルβ−グルコシド、シュークロースモノカプレート、N−ホルミルメチルロイシルアラニンなどを用いることもできる。これらを用いる場合、試薬中の濃度は10〜50000ppmであることが好ましい。可溶化剤は単独で用いてもよいし、2種類以上の可溶化剤を併用してもよい。
試薬の浸透圧は、特に限定されないが、10〜600mOsm/kgが好ましい。試薬の浸透圧は、糖類、アミノ酸、塩化ナトリウムなどを加えることにより適宜調整できる。また、緩衝剤の濃度を調節することによっても調整できる。
糖類としては、特に限定されないが、単糖類(例えばグルコース、フルクトースなど)、多糖類(例えばアラビノースなど)、糖アルコール(例えばキシリトール、ソルビトール、マンニトール、リビトールなど)などが挙げられる。糖類は、キシリトール、アラビノース、グルコース、マンニトール、ソルビトール、リビトールからなる群より選択される少なくとも1種を用いることがより好ましい。
試薬中の糖類の濃度は、所望の浸透圧に応じて適宜選択できる。例えばキシリトールを用いる場合、試薬中に0〜75g/Lが好ましく、より好ましくは20〜50g/Lである。
上記のアミノ酸としては、バリン、プロリン、グリシン、アラニンなどが挙げられる。アミノ酸は、バリン、プロリン、グリシン及びアラニンからなる群より選択される少なくとも1種を用いることが好ましく、グリシン及びアラニンの何れか又は両方を用いることがより好ましい。
試薬中のアミノ酸の濃度は、所望の浸透圧に応じて適宜選択できる。例えばグリシンを用いる場合、試薬中に0〜50g/Lが好ましく、10〜30g/Lがより好ましい。
本実施形態の試薬は、上記のように、浸透圧を調整するために、塩化ナトリウムを含んでもよい。しかしながら、試薬に塩化ナトリウムが多量に含まれていると、試薬と生体試料の混合後、反応時間が経過するほど、或いは反応温度が高いほど幼若白血球のうちの骨髄芽球の損傷が促進され、骨髄芽球の核が色素で染色される。骨髄芽球が染色されると、検出される蛍光強度が成熟白血球の蛍光強度と同等となってしまい、成熟白血球と骨髄芽球の分類の精度が低下する。よって、試薬中の塩化ナトリウムの濃度は、測定に悪影響を及ぼさないように、0.01〜3g/Lであることが好ましく、0g/Lである(含まれない)ことがより好ましい。
本実施形態の試薬は、pHが5.0〜9.0であることが好ましい。試薬のpHは、緩衝剤を添加して調整できる。緩衝剤としては、例えばHEPESなどのグッド緩衝剤、リン酸緩衝剤などと、水酸化ナトリウムなどのpH調整剤を用いることができる。
本実施形態の試薬は、上記の界面活性剤、可溶化剤及び核酸染色色素と、所望により任意の成分とを上記の濃度になるように適切な溶媒に溶解することにより得ることができる。上記の適切な溶媒としては、上記の成分を溶解できるものであれば特に限定されないが、水、アルコール、エチレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、これらの混液などが挙げられる。
上記の界面活性剤、可溶化剤及び核酸染色色素は、上記のように単独の試薬として生体試料と混合して幼若白血球の分析を行うことができる。あるいは、界面活性剤と可溶化剤とを含む第1試薬、及び核酸染色色素を含む第2試薬とを含む試薬キットとして用いて、幼若白血球の分析に用いることもできる。
よって、本発明は、赤血球及び成熟白血球の細胞膜に損傷を与える界面活性剤と、損傷した血球を収縮させる可溶化剤とを含む第1試薬、及び上記の式(I)で示される色素及び式(II)で示される色素から選択される少なくとも1種の核酸染色色素を含む第2試薬を含む幼若白血球の分析用試薬キットも提供する。
上記の第1試薬中の界面活性剤及び可溶化剤の濃度は、第2試薬と混合したときに、上記の幼若白血球の分析用試薬について述べた濃度になるようなものであればよい。該第1試薬は、界面活性剤及び可溶化剤を上記のような適切な溶媒に溶解することにより得ることができる。
上記の第2試薬中の核酸染色色素の濃度は、第1試薬と混合したときに、上記の幼若白血球の分析用試薬について述べた濃度になるようなものであればよい。第2試薬は、色素の保存安定性を向上させることができるので、核酸染色色素をエチレングリコールなどの有機溶媒に溶解したものが好ましい。
上記の試薬及び試薬キットは、生体試料と混合して測定用試料を調製し、フローサイトメータに供することにより、幼若白血球の分析を行うことができる。生体試料と該試薬又は試薬キットの第1試薬及び第2試薬の合計との混合比(容量比)は、1:10〜1:1000が好ましい。
また、試薬キットにおいて、第1試薬と第2試薬との混合比(容量比)は、1000:1〜10:1程度が好ましい。
上記の試薬キットを用いる場合、試薬キットの各試薬と生体試料とを混合する順序としては特に限定されないが、第1試薬及び第2試薬とを混合し、次いで生体試料を混合することが好ましい。
上記の試薬又は試薬キットと生体試料との混合は、20〜40℃の温度において3〜15秒間行うことが好ましい。反応温度が高いときは反応時間を短くし、反応温度が低いときは反応時間を長くすることができる。
上記の分析にフローサイトメータを用いる場合、フローセル中を流れる測定試料中の血球に光を照射して散乱光や蛍光などの光学的情報を取得し、これに基づいて血球の種類及び数を測定できる。
具体的には、上記の分析は、図1に示すようなフローサイトメータを用いて行うことができる。以下、図1に基づき、本実施形態の一例として骨髄芽球の測定について詳述する。
ノズル6から吐出された測定用試料は、フローセル23のオリフィス部を流れる。このとき、試料中の血球は一列になってオリフィス部を通過する。光源21から射出した光は、コリメートレンズ22を介してフローセル23を流れる血球に照射される。血球に光を照射することによって側方散乱光、側方蛍光及び前方散乱光が生じる。側方散乱光は、集光レンズ27とダイクロックミラー28とを介して側方散乱光検出器(フォトマルチプラアチューブ)29に入射する。側方蛍光は、集光レンズ27とダイクロックミラー28とフィルター28’とピンホール板30とを介して側方蛍光検出器(フォトマルチプライアチューブ)31に入射する。前方散乱光は、集光レンズ24とピンホール板25とを介して前方散乱光検出器(フォトダイオード)26に入射する。
前方散乱光検出器26から出力される前方散乱光信号と、側方散乱光検出器29から出力される側方散乱光信号と、側方蛍光検出器31から出力される側方蛍光信号とは、それぞれアンプ32、アンプ33及びアンプ34により増幅され、解析部35に入力される。
解析部35は、受信した前方散乱光信号、側方散乱光信号及び側方蛍光信号から、前方散乱光強度、側方散乱光強度及び蛍光強度を算出する。解析部35は、前方散乱光強度及び蛍光強度を二軸とする第一の二次元分布図を作成し、この二次元分布図上で試料中の全白血球が出現する領域(全白血球領域)を特定する。さらに、全白血球領域に出現する細胞について側方散乱光強度及び蛍光強度を二軸とする第二の二次元分布を作成する。この二次元分布図上で、成熟白血球が出現する領域(成熟白血球領域)、リンパ球が出現する領域(リンパ球領域)、単球が出現する領域(単球領域)、顆粒球が出現する領域(顆粒球領域)を設定する。さらに、骨髄芽球が出現する領域(骨髄芽球領域1)及び幼若顆粒球が出現する領域(幼若顆粒球領域)を特定する。
次に、側方散乱光強度及び前方散乱光強度を二軸とする第三の二次元分布を作成し、この二次元分布上で骨髄芽球が出現する領域(骨髄芽球領域2)を特定する。骨髄芽球領域1及び骨髄芽球領域2に出現する細胞数を試料に含まれる骨髄芽球数として計数し、幼若顆粒球領域に出現する細胞数を試料に含まれる幼若顆粒球数として計数する。なお、骨髄芽球は細胞サイズが大きく、単核であるため、前方散乱光強度が強く、側方散乱光強度が弱い。また、上述したようにほとんど染色されないので蛍光強度が弱い。幼若顆粒球は、細胞サイズが大きく、核が分葉しているので、前方散乱光強度及び側方散乱光強度が強い。また、上述したようにほとんど染色されないので蛍光強度が弱い。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
以下の組成の第1試薬及び第2試薬を調製した。
<第1試薬>
ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル(日光ケミカルズ) 12,500ppm
ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(日光ケミカルズ) 12,500ppm
N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム(市販品) 750ppm
キシリトール(市販品) 35.5g/L
HEPES(市販品) 30mM
精製水 1L
上記の各成分を混合し、さらにNaOHを添加してpHを7.0に調整した。第1試薬の浸透圧は300mOsm/kg、電気伝導度は0.59mS/cmであった。
<第2試薬>
核酸染色色素 50ppm
エチレングリコール 1L
色素をエチレングリコールに溶解して、第2試薬を調製した。なお、核酸染色色素は、表1に示す式で示される色素(NK−321)を用いた。
第1試薬980μL、第2試薬20μL、及び多発性骨髄腫の患者から採取した骨髄芽球を含まない血液試料20μLを混合し、35℃で7秒間反応させて、測定用試料を得た。得られた測定用試料を用いて、図1に示すフローサイトメータで、側方散乱光強度、前方散乱光強度及び蛍光強度を測定した。なお、光源は赤半導体レーザーを用いた。
得られた前方散乱光強度及び蛍光強度に基づいて、前方散乱光強度及び蛍光強度を二軸とする第一の二次元分布図を作成した(図示せず)。この第一の二次元分布図に基づいて、全白血球領域を特定した(図示せず)。特定した全白血球領域に出現する細胞数を、試料に含まれる全白血球数として計数した。特定した全白血球領域に出現した細胞を対象として、側方散乱光強度及び蛍光強度を二軸とする第二の二次元分布図(スキャッタグラム)を作成した。このスキャッタグラムにおいて、側方散乱光強度が小さく、蛍光強度が小さい領域を骨髄芽球領域として特定できる。得られたスキャッタグラムを、表1に示す。表1において、スキャッタグラムの横軸は側方散乱光強度、縦軸は蛍光強度を表す。また、スキャッタグラムにおける「Ly」はリンパ球が出現する区画を、「Mo」は単球が出現する区画を、「Gran」は顆粒球が出現する区画を、「BL」は骨髄芽球が出現する区画を、「IG」は幼若顆粒球が出現する区画を表す。実施例1では、スキャッタグラム上で、骨髄芽球領域にシグナルは、ほぼ検出されなかった。
(実施例2)
第2試薬の核酸染色色素を、表1に示す式で示される色素に変えた以外は実施例1と同様にして、分析を行った。
得られたスキャッタグラムを、表1に示す。
(比較例1〜23)
第2試薬の色素を、表2に示す色素に変えた以外は、実施例1と同様にして分析を行った。得られたスキャッタグラムを、表2に示す。
上記の結果から、実施例1及び2では、上記の特定の色素を含む幼若白血球の分析用試薬を用いることにより、多発性骨髄腫の患者から採取した血液であっても、骨髄芽球と溶血した赤血球の破片(赤血球ゴースト)とを分類して、計数できることがわかる。一方、比較例の試薬を用いた場合、骨髄芽球のシグナルと赤血球ゴーストのシグナルあるいは他の細胞のシグナルとがスキャッタグラム上で重複してしまい、明確に弁別できなかったことがわかる。
(実施例3)
実施例1に記載の第1試薬と、核酸染色色素の濃度を100ppmに変更した以外は実施例1と同様の第2試薬を調製した。
第1試薬980μL、第2試薬20μL、及び以下のいずれかの検体20μLを混合し、35℃で7秒間反応させて、測定用試料を得、実施例1と同様にしてスキャッタグラムを作製した。
検体としては、骨髄芽球を含む白血病患者の血液(以下、「骨髄芽球サンプル」ともいう)、又は骨髄芽球を含まない多発性骨髄腫患者の血液(赤血球が溶血不良を起している)(以下、「溶血不良サンプル」ともいう)を用いた。
得られたスキャッタグラムに基づいて、以下の手順で全白血球数に対する骨髄芽球の比率(骨髄芽球比率=骨髄芽球/全白血球数×100)を算出した。
測定試料中の粒子の前方散乱光強度及び蛍光強度に基づいて、前方散乱光強度及び蛍光強度を二軸とする第一の二次元分布図(スキャッタグラム)を作成した。この第一のスキャッタグラムに基づいて、全白血球領域を特定した。特定した全白血球領域に出現する細胞数を、試料に含まれる全白血球数として計数した。全白血球領域に出現した細胞を対象として、側方散乱光強度及び蛍光強度を二軸とする第二のスキャッタグラムと側方散乱光強度及び前方散乱光強度を二軸とする第三のスキャッタグラムを作成した。第二のスキャッタグラム上で骨髄芽球領域1を設定し、第三の二次元分布図上で骨髄芽球領域2を設定した。そして設定した骨髄芽球領域1及び骨髄芽球領域2の双方に出現する細胞の数を、試料に含まれる骨髄芽球数として計数した。
全白血球数に対する骨髄芽球の比率(骨髄芽球比率=骨髄芽球/全白血球数×100)を算出した。
得られたスキャッタグラム及び全白血球に対する骨髄芽球の比率(「BL領域」という)を、図2に示す。図2において、(A)骨髄芽球サンプル、(B)溶血不良サンプルを用いた場合の結果を示す。
これらの結果から、本発明の分析用試薬を用いて、骨髄芽球サンプルを測定した結果と、溶血不良サンプルを測定した結果とにおいて、骨髄芽球領域と赤血球ゴースト領域が、スキャッタグラム上で重複しなかったことがわかる。また、骨髄芽球サンプルでは骨髄芽球が検出され、溶血不良サンプルでは、骨髄芽球比率が極めて低い値であることがわかる。すなわち、本発明の分析用試薬を用いると、多発性骨髄腫のような疾患の患者からの血液であっても、スキャッタグラム上で赤血球ゴーストが骨髄芽球の領域に出現しないので、骨髄芽球を赤血球ゴーストから明確に区別して、幼若白血球を正確に測定できることがわかる。
(実施例4〜7)
以下の表3に示す組成の第1試薬及び第2試薬を調製した。
上記の第1試薬980μL、第2試薬20μL、及び白血病患者の血液試料20μLを混合し、35℃で13秒間(実施例4は7秒間)反応させて、測定用試料を得、実施例1と同様にしてスキャッタグラムを作製した。各実施例中のAとBには、同じ患者から採取した血液を、試料として用いた。なお、各実施例でそれぞれ別の白血病患者からの血液を用いた。
実施例4〜7で得られたスキャッタグラムを、図3〜6にそれぞれ示す。これらの図において、(A)及び(B)は各実施例のA及びBの試薬にそれぞれ相当する結果である。これらのスキャッタグラムにおいて、横軸は側方散乱光強度、縦軸は蛍光強度を示す。
また、図3〜6では、実施例3と同様にして算出した全白血球数に対する骨髄芽球の比率を、「BL領域」として示す。各図において、スキャッタグラムの横軸は側方散乱光強度、縦軸は蛍光強度を表す。
実施例4〜7の結果から、本発明の分析試薬中の界面活性剤の合計濃度、又は2種類の界面活性剤の混合比が変化しても、試料中の赤血球の溶血不良を起すことなく、骨髄芽球領域を特定できたことがわかる。
本出願は、2007年6月25日に出願された日本国特許出願特願2007−166639号に関し、この特許請求の範囲、明細書、図面及び要約書の全ては本明細書中に参照として組み込まれる。

Claims (19)

  1. 赤血球及び成熟白血球の細胞膜に損傷を与える界面活性剤と、
    損傷した血球を収縮させる可溶化剤と、
    以下の式(I):
    (式中、X-は、アニオンである。)
    で示される色素及び以下の式(II):
    (式中、X-は、アニオンである。)
    で示される色素から選択される少なくとも1種の核酸染色色素と
    を含む幼若白血球の分析用試薬。
  2. 前記界面活性剤が、少なくとも2種類の界面活性剤である請求項1に記載の分析用試薬。
  3. 前記界面活性剤の少なくとも1種類が、ノニオン界面活性剤である請求項1又は2に記載の分析用試薬。
  4. 前記ノニオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤である請求項3に記載の分析用試薬。
  5. 前記ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤が、以下の式(III):
    1−R2−(CH2CH2O)n−H (III)
    (式中、R1は炭素数9〜25のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基であり、R2は−O−、−COO−又は
    であり、nは10〜40の整数である)
    で示されるポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤である請求項4に記載の分析用試薬。
  6. 前記ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンオレイルエーテル又はポリオキシエチレンステアリルエーテルである請求項5に記載の分析用試薬。
  7. 前記ポリオキシエチレンオレイルエーテルが、nが15〜20である式(III)を有するポリオキシエチレンオレイルエーテルである請求項6に記載の分析用試薬。
  8. 前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテルとポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルとの組み合わせ、又はポリオキシエチレン(15)オレイルエーテルとポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとの組み合わせである請求項1〜7のいずれか1項に記載の分析用試薬。
  9. 前記可溶化剤が、サルコシン誘導体、コール酸誘導体、及びメチルグルカンアミドからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜8のいずれか1項に記載の分析用試薬。
  10. pHが5.0〜9.0である請求項1〜9のいずれか1項に記載の分析用試薬。
  11. 糖類をさらに含む請求項1〜10のいずれか1項に記載の分析用試薬。
  12. 糖類が、キシリトール、アラビノース、グルコース、マンニトール、ソルビトール、リビトールからなる群より選択される少なくとも1つである請求項11に記載の分析用試薬。
  13. アミノ酸をさらに含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の分析用試薬。
  14. 前記アミノ酸が、バリン、プロリン、グリシン及びアラニンからなる群より選択される少なくとも1種である請求項13に記載の分析用試薬。
  15. 末梢血中の幼若白血球を分析するための試薬である請求項1〜14のいずれか1項に記載の分析用試薬。
  16. 赤血球及び成熟白血球の細胞膜に損傷を与える界面活性剤と、損傷した血球を収縮させる可溶化剤とを含む第1試薬、及び
    以下の式(I):
    (式中、X-は、アニオンである。)
    で示される色素及び以下の式(II):
    (式中、X-は、アニオンである。)
    で示される色素から選択される少なくとも1種の核酸染色色素を含む第2試薬
    を含む幼若白血球の分析用試薬キット。
  17. 前記第1試薬が、少なくとも2種類の界面活性剤を含む請求項16に記載の分析用試薬キット。
  18. 前記界面活性剤の少なくとも1種類が、ノニオン界面活性剤である請求項16又は17に記載の分析用試薬キット。
  19. 末梢血中の幼若白血球を分析するための試薬キットである請求項16〜18のいずれか1項に記載の分析用試薬キット。
JP2009520621A 2007-06-25 2008-06-25 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット Active JP5214603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009520621A JP5214603B2 (ja) 2007-06-25 2008-06-25 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166639 2007-06-25
JP2007166639 2007-06-25
JP2009520621A JP5214603B2 (ja) 2007-06-25 2008-06-25 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット
PCT/JP2008/061573 WO2009001869A1 (ja) 2007-06-25 2008-06-25 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009001869A1 JPWO2009001869A1 (ja) 2010-08-26
JP5214603B2 true JP5214603B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=40185681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009520621A Active JP5214603B2 (ja) 2007-06-25 2008-06-25 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット

Country Status (5)

Country Link
US (2) US8859200B2 (ja)
EP (1) EP2166354B1 (ja)
JP (1) JP5214603B2 (ja)
CN (1) CN101680878B (ja)
WO (1) WO2009001869A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101349644B (zh) * 2007-07-20 2012-06-27 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种白细胞分类试剂和其使用方法
CN105440725A (zh) 2008-01-04 2016-03-30 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 不对称菁类荧光染料,组合物及在生物样品染色中的用途
CN101726579B (zh) * 2008-10-17 2014-06-18 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 血液检测试剂和方法
CN101750274B (zh) * 2008-12-17 2014-06-25 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 白细胞分类计数试剂、试剂盒以及白细胞分类计数的方法
US8794971B2 (en) * 2010-10-09 2014-08-05 Yellowpages.Com Llc Method and system for assigning a task to be processed by a crowdsourcing platform
EP3104177B1 (en) * 2011-12-21 2020-11-25 Beckman Coulter, Inc. Method for labeling intracellular and extracellular targets of leukocytes
KR101849698B1 (ko) 2017-08-24 2018-04-18 한국화학연구원 생체 조직 크기 조절용 조성물 및 상기 조성물을 이용한 생체 조직의 크기 조절 방법

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06273413A (ja) * 1993-03-19 1994-09-30 Toa Medical Electronics Co Ltd 幼若細胞測定用試薬
JPH10206423A (ja) * 1996-11-20 1998-08-07 Toa Medical Electronics Co Ltd 幼若白血球の分類計数法
JP2000162209A (ja) * 1998-11-27 2000-06-16 Sysmex Corp 赤芽球の分類計数用試薬及び分類計数方法
JP2002223791A (ja) * 2000-11-08 2002-08-13 Sysmex Corp 骨髄有核細胞の分類計数方法
JP2003329668A (ja) * 2002-05-16 2003-11-19 Sysmex Corp 骨髄液有核細胞自動分析方法
WO2004001408A1 (ja) * 2002-06-24 2003-12-31 Sysmex Corporation 白血球の分類計数方法
JP2006091024A (ja) * 2005-10-28 2006-04-06 Sysmex Corp 白血球分類計数方法及び白血球分類計数試薬キット

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5389549A (en) * 1987-05-29 1995-02-14 Toa Medical Electronics Co., Ltd. Method for classifying leukocytes and a reagent used therefor
JP2935529B2 (ja) 1990-03-01 1999-08-16 シスメックス株式会社 白血球分類方法および試薬
JPH07113632B2 (ja) 1991-04-22 1995-12-06 株式会社日立製作所 白血球分析方法
JP3048260B2 (ja) 1991-07-29 2000-06-05 シスメックス株式会社 白血球分類計数用試料調製方法
US6368864B1 (en) * 2000-05-05 2002-04-09 Coulter International Corp. Dyes and methods of reticulocyte enumeration
US7049093B2 (en) * 2000-11-08 2006-05-23 Sysmex Corporation Method of classifying and counting nucleated bone marrow cells
JP2002207036A (ja) 2001-01-10 2002-07-26 Sysmex Corp 白血球腫瘍細胞検出方法
US6869798B2 (en) * 2003-04-17 2005-03-22 Clinical Diagnostics Solutions, Inc. Lytic reagent composition for leukocyte differential analysis
US7625757B2 (en) * 2006-01-27 2009-12-01 Sysmex Corporation Reagent for immature leukocyte analysis and reagent kit
JP4976038B2 (ja) * 2006-03-29 2012-07-18 シスメックス株式会社 血液学的試料の測定方法
JP4338206B2 (ja) 2006-04-23 2009-10-07 シスメックス株式会社 赤芽球の分類計数方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06273413A (ja) * 1993-03-19 1994-09-30 Toa Medical Electronics Co Ltd 幼若細胞測定用試薬
JPH10206423A (ja) * 1996-11-20 1998-08-07 Toa Medical Electronics Co Ltd 幼若白血球の分類計数法
JP2000162209A (ja) * 1998-11-27 2000-06-16 Sysmex Corp 赤芽球の分類計数用試薬及び分類計数方法
JP2002223791A (ja) * 2000-11-08 2002-08-13 Sysmex Corp 骨髄有核細胞の分類計数方法
JP2003329668A (ja) * 2002-05-16 2003-11-19 Sysmex Corp 骨髄液有核細胞自動分析方法
WO2004001408A1 (ja) * 2002-06-24 2003-12-31 Sysmex Corporation 白血球の分類計数方法
JP2006091024A (ja) * 2005-10-28 2006-04-06 Sysmex Corp 白血球分類計数方法及び白血球分類計数試薬キット

Also Published As

Publication number Publication date
US8859200B2 (en) 2014-10-14
EP2166354B1 (en) 2012-11-07
WO2009001869A1 (ja) 2008-12-31
US20100178654A1 (en) 2010-07-15
JPWO2009001869A1 (ja) 2010-08-26
EP2166354A1 (en) 2010-03-24
US20140038179A1 (en) 2014-02-06
US9222934B2 (en) 2015-12-29
CN101680878B (zh) 2013-07-31
CN101680878A (zh) 2010-03-24
EP2166354A4 (en) 2010-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4976038B2 (ja) 血液学的試料の測定方法
JP4324552B2 (ja) 白血球の分類計数方法
JP4981907B2 (ja) 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット
US7625757B2 (en) Reagent for immature leukocyte analysis and reagent kit
CN101086473B (zh) 试样分析用试剂、试样分析用试剂盒及试样分析方法
JP4806334B2 (ja) 血液学的試料の測定方法および測定装置
JP5214603B2 (ja) 幼若白血球の分析用試薬及び分析用試薬キット
JP5600726B2 (ja) 試料分析方法
JP4806342B2 (ja) 幼若白血球分析用試薬及び試薬キット
JP2006208401A (ja) 赤芽球の分類計数方法
JP4354982B2 (ja) 白血球の分類計数方法
JP5416232B2 (ja) 血液学的試料の測定装置
JP2012088336A (ja) 骨髄芽球と血小板凝集との弁別方法及び弁別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5214603

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250