JP2002223066A - 半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法 - Google Patents

半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法

Info

Publication number
JP2002223066A
JP2002223066A JP2001017222A JP2001017222A JP2002223066A JP 2002223066 A JP2002223066 A JP 2002223066A JP 2001017222 A JP2001017222 A JP 2001017222A JP 2001017222 A JP2001017222 A JP 2001017222A JP 2002223066 A JP2002223066 A JP 2002223066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder paste
screen
substrate
sheet
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001017222A
Other languages
English (en)
Inventor
Seitarou Mizuhara
精田郎 水原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2001017222A priority Critical patent/JP2002223066A/ja
Publication of JP2002223066A publication Critical patent/JP2002223066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基板上に半田ペーストを塗布する際に形成さ
れる複数の半田ペースト塗布体を、それぞれ、所望の厚
みに形成することができるとともに半田ペースト塗布効
率を向上させることができる半田ペースト塗布用スクリ
ーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法を提供
する。 【解決手段】 スクリーン印刷法により基板B上に半田
ペーストを塗布する際に用いられ、所定の厚みを有する
シート状部材1に複数の孔部2を設けることによって形
成された半田ペースト塗布用スクリーンAであって、上
記複数の孔部の一部または全部は、上記基板上にセット
される際における上記シート状部材の上記基板に対向す
る下面側に所定の深さとなるように形成された凹部21
と、上記凹部の底面と上記シート状部材の上面とを連通
させるように貫通形成された注入部22と、から構成さ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、スクリーン印刷
法により基板上に半田ペーストを塗布する際に用いられ
るスクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板上に、たとえばチップ抵
抗器やLSIなどの表面実装型の電子部品を半田付けし
て実装する場合、リフローソルダリング法がよく用いら
れる。この方法では、まず、たとえば公知のフォトリソ
グラフィー法によって配線パターンが形成された基板に
対して、配線パターンの各所に形成されたパッド上に、
予め半田ペーストを塗布しておく。次いで、その上に電
極が載るように電子部品を載置する。そして、リフロー
炉内において半田ペーストを加熱溶融させた後これを冷
却固化する。
【0003】より詳細には、基板上に予め半田ペースト
を塗布する際には、一般的に、スクリーン印刷法が用い
られる。スクリーン印刷法では、各パッドに対応するよ
うに形成された複数の孔部を有する半田ペースト塗布用
スクリーン(以下、単に「スクリーン」という)が用い
られる。このようなスクリーンの一例を図5(a)およ
び図5(b)に示す。同図に示すように、このスクリー
ン100は、所定の厚みを有するシート状部材1に対し
て、その厚み方向全体にわたる一様断面の貫通孔として
形成された孔部102a,102bを設けることにより
構成されている。これらの孔部102a,102bは、
電子部品を良好な状態で実装するために、平面視におけ
る断面形状がパッド(図示略)の形状に対応した形状と
なるように形成される。これらの孔部102a,102
bは、たとえばシート状部材1をその厚み方向全体にわ
たってエッチングすることにより形成される。
【0004】上記スクリーン100を用いて半田ペース
トを塗布するには、まず、図5(a)に示すように、ス
クリーン100を基板B上にセットして、その上に半田
ペーストPを供給した後、ゴムなどから形成された板状
のスキージQの先端をスクリーン100上に押しつけつ
つ移動させることにより、半田ペーストPを上記孔部1
02a,102b内に押し込む。このとき、スキージQ
の先端をスクリーン100に押しつけることによりスキ
ージQに弾性力が生じる。この弾性力によって、半田ペ
ーストPが押圧されて孔部102a,102b内に充填
される。次いで、図5(b)に示すように、スクリーン
100を基板B上から取り除くことにより、一括して半
田ペースト塗布体110a,110bを得ることができ
る。このようにして形成された半田ペースト塗布体11
0a,110bは、その厚みが上記シート状部材1の厚
みtによって決定される。
【0005】ところが、たとえば、LSIなど、電極と
して多数のリードが密に形成されている電子部品を実装
するような場合では、各半田ペースト塗布体間の間隔が
小となるため、溶融した半田が互いに隣接する電極間を
連結してしまう、いわゆる半田ブリッジが発生しやす
い。これを防止するためには、厚み(体積)が小となる
ように半田ペースト塗布体を形成して、半田の量を少な
くしなければならない。このように、基板上に半田ペー
ストを塗布する際には、形成される半田ペースト塗布体
が、それぞれ、実装される種々の電子部品に対応した所
定の厚みを有するようにしなければならない。
【0006】しかしながら、上記スクリーン100によ
れば、上述したように、形成される半田ペースト塗布体
110a,110bの厚みがシート状部材1の厚みによ
り決定されてしまうため、半田ペースト塗布体ごとに異
なる厚みを有するように、半田ペーストを塗布すること
ができない。したがって、基板B上に種々の電子部品を
実装するような場合では、これら各電子部品に対応した
厚みの半田ペースト塗布体を一括して形成することがで
きない。
【0007】そこで、厚みが異なる複数の半田ペースト
塗布体を形成するために、シート状部材1に形成された
複数の孔部のうち、一部の孔部の深さが小とされたスク
リーンが考案されている。このようなスクリーンの一例
を図6(a)ないし図6(c)に示す。同図に示すよう
に、このスクリーン200は、上記孔部102a,10
2bと同様にシート状部材1の厚み方向全体にわたる貫
通孔として形成された孔部202aと、この孔部202
aよりも深さが小なる孔部202bとを有している。こ
の孔部202bは、シート状部材1に対して、その厚み
方向全体にわたるように貫通孔を形成した後、この貫通
孔を含む周辺部分の厚みを小とすることによって形成さ
れる。すなわち、孔部202bは、シート状部材1を部
分的に薄くした薄肉部211に貫通形成されたような状
態となっている。このような薄肉部211は、シート状
部材1の上面側のみをエッチングすることによって形成
され、薄肉部211の上部は、孔部202bよりも平面
視における断面積が大なる開口部212となる。このよ
うなスクリーン200では、薄肉部211の厚みt b
変化させることによって、この厚みtbに応じた種々の
厚みの半田ペースト塗布体を形成することが可能とな
る。
【0008】上記スクリーン200を用いて半田ペース
トを塗布するには、まず、図6(a)に示すように、ス
クリーン200をその下面が基板Bに接するように載置
する。次いで、図6(b)に示すように、スクリーン2
00上に半田ペーストPを供給し、スキージQの先端を
スクリーン200上に押しつけつつ移動させることによ
り、供給した半田ペーストPを上記孔部102a,10
2b内に押し込む。そして、図6(c)に示すように、
スクリーン200を基板B上から取り除くことにより、
上記孔部202a,202bに対応した半田ペースト塗
布体210a,210bを得ることが可能となる。
【0009】しかしながら、このようなスクリーン20
0では、上記した構成に起因して、以下のような課題が
あった。
【0010】薄肉部211は、上述したように、シート
状部材1の上面側をエッチングすることにより形成され
ているので、スキージQの先端をスクリーン200上に
押しつけつつ移動させる際に、スキージQの先端が薄肉
部211の上面に直接接触しない。しかも、上記開口部
212は、平面視における断面積が比較的大となってい
るので、開口部212から注入される半田ペーストの圧
力が比較的小となる。したがって、図6(b)に示すよ
うに、孔部202bにおいて半田ペーストが充填されな
い部分が生じる場合がある。このような場合、所定の断
面形状を有する半田ペースト塗布体を形成するのが困難
となったり、半田ペーストを基板B上に付着させること
ができなかったりする。これを防止するためには、スキ
ージQを複数回移動させなければならず、半田ペースト
塗布効率が悪化してしまう。
【0011】また、このスクリーン200では、開口部
212内にも半田ペーストが充填されるので、スクリー
ン200を基板B上から取り除く際に、図6(c)に示
すように、開口部212内の半田ペーストPb1′(図
6(b)参照)の一部が、スクリーン200とともに除
去されず、余分な半田ペースト210b′として半田ペ
ースト塗布体210bの上部に残存することとなる。換
言すれば、半田ペースト塗布体210bを局所的に所望
の厚みに形成することができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記した
事情のもとで考え出されたものであって、基板上に半田
ペーストを塗布する際に形成される複数の半田ペースト
塗布体を、それぞれ、所望の厚みに形成することができ
るとともに半田ペースト塗布効率を向上させることがで
きる半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用い
た半田ペースト塗布方法を提供することをその課題とす
る。
【0013】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0014】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される半田ペースト塗布用スクリーンは、スクリーン
印刷法により基板上に半田ペーストを塗布する際に用い
られ、所定の厚みを有するシート状部材に複数の孔部を
設けることによって形成された半田ペースト塗布用スク
リーンであって、上記複数の孔部の一部または全部は、
上記基板上にセットされる際における上記シート状部材
の上記基板に対向する下面側に所定の深さとなるように
形成された凹部と、上記凹部の底面と上記シート状部材
の上面とを連通させるように貫通形成された注入部と、
から構成されていることを特徴としている。
【0015】好ましい実施の形態においては、上記凹部
の深さは、基板上に半田ペーストを塗布する際に孔部に
より形成される複数の半田ペースト塗布体がそれぞれ所
望の厚みとなるように、その厚みに対応してそれぞれ規
定される。
【0016】本願発明の第2の側面により提供される半
田ペースト塗布方法は、複数の孔部が設けられた半田ペ
ースト塗布用スクリーンを基板上にセットする工程と、
上記半田ペースト塗布用スクリーン上に半田ペーストを
供給し、スキージを上記半田ペースト塗布用スクリーン
に押しつけつつ移動させることによって、供給された半
田ペーストを上記各孔部内に押し込む工程と、上記半田
ペースト塗布用スクリーンを基板上から取り除く工程
と、を含む半田ペースト塗布方法であって、上記半田ペ
ースト塗布用スクリーンをセットする工程では、本願発
明の第1の側面により提供される半田ペースト塗布用ス
クリーンをその下面が上記基板に接するように載置する
ことを特徴としている。
【0017】本願発明においては、上記注入部は、上記
凹部の底面と上記シート状部材の上面とを連通させるよ
うに貫通形成されているので、平面視における断面積が
比較的小となる。これにより、上記凹部と上記注入部と
から構成された孔部内に半田ペーストを押し込む際に
は、比較的大なる圧力をもって半田ペーストを注入部か
ら注入することができる。したがって、スキージを複数
回移動させなくとも凹部内全体にわたって半田ペースト
を充填することができる。その結果、半田ペースト塗布
効率を向上させることができる。
【0018】また、上記注入部の平面視における断面積
は、より詳細には、上記凹部の平面視における断面積よ
りも小となるので、上記半田ペースト塗布用スクリーン
を基板上から取り除く際に、注入部内の半田ペーストを
凹部内の半田ペーストから分断して、半田ペースト塗布
用スクリーンとともに除去することが容易となる。した
がって、凹部の形状に対応した形状を呈する半田ペース
ト塗布体を基板上に形成することができる。ここで、凹
部の深さを所望の深さにしておけば、半田ペースト塗布
体を所望の厚みに形成することができる。
【0019】好ましい実施の形態においてはまた、上記
複数の孔部の一部は、上記シート状部材の厚み方向全体
にわたる一様断面の貫通孔として形成されている。
【0020】このような構成によれば、基板上に様々な
厚みの半田ペースト塗布体を形成する際に、最も厚い半
田ペースト塗布体に対応させて上記シート状部材の厚み
を設定すれば、その半田ペースト塗布体を形成するため
の孔部を、シート状部材の厚み方向全体にわたる一様断
面の貫通孔として形成することができる。したがって、
全ての孔部を上記注入部と凹部とから構成する必要がな
いので、半田ペースト塗布用スクリーンを効率的に製造
することができる。
【0021】好ましい実施の形態においてはまた、上記
シート状部材は、金属から形成されており、上記凹部
は、上記シート状部材をエッチングすることにより形成
されている。
【0022】このような構成によれば、上記凹部の平面
視における断面形状を任意に規定することが容易とな
る。
【0023】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0025】図1は、本願発明に係る半田ペースト塗布
用スクリーンの一例を示す概略斜視図、図2ないし図4
は、図1に示す半田ペースト塗布用スクリーンを用いた
半田ペースト塗布方法を説明するための概略断面図であ
る。なお、これらの図において、従来例を示す図5およ
び図6に表された部材、部分等と同等のものにはそれぞ
れ同一の符号を付してある。
【0026】図1および図2に表れているように、この
半田ペースト塗布用スクリーン(以下、単に「スクリー
ン」という)Aは、スクリーン印刷法により基板B上に
半田ペーストを塗布する際に用いられ、シート状部材1
に複数の孔部2a,2b,2cを設けることにより形成
されている。このスクリーンAを用いることによって、
孔部2a,2b,2cに応じた半田ペースト塗布体10
a,10b,10cがそれぞれ基板B上に形成される。
換言すれば、スクリーンAは、基板B上に所定の半田ペ
ースト塗布体10a,10b,10cを形成するための
ものである。
【0027】上記基板Bは、たとえばガラスエポキシ樹
脂などの絶縁体により平板状に形成され、その表面に
は、銅箔などからなる配線パターン9が形成されてい
る。この配線パターン9の形成には、公知のフォトリソ
グラフィー法が用いられる。すなわち、表面に銅箔を施
した基板Bに対してフォトレジスト材料を塗布し、所望
のパターンが形成された露光用マスクを用いて露光し、
露光したフォトレジスト材料を現像した後、エッチング
によって銅箔の不要部分を除去することにより形成され
る。このとき、配線パターン9の各所には、実装される
電子部品を良好に半田付けするのに適した形状のパッド
9a,9b,9cが、配線パターンと一体的に形成され
る。なお、本実施形態では、簡略化のため、パッド9
a,9b,9cを平面視矩形状としている。
【0028】上記シート状部材1は、ステンレスや銅な
どエッチングが可能な金属から形成されている。このシ
ート状部材1の厚みtは、本実施形態では、上記半田ペ
ースト塗布体10a,10b,10cのうち、最も厚み
が大なる半田ペースト塗布体10aの厚みhaに対応し
てt=haと規定されている。このスクリーンAは、上
記基板B上に半田ペーストを塗布する際には、シート状
部材1の下面1bが基板Bに対向するようにセットされ
る。
【0029】上記孔部2aは、シート状部材1の厚み方
向全体にわたる貫通孔として形成されており、一様断面
を有している。孔部2aの平面視における断面形状は、
本実施形態では、上記パッド9aに対応した形状、すな
わち平面視矩形状とされている。この孔部2aは、シー
ト状部材1をその厚み方向全体にわたってエッチングす
ることにより形成される。シート状部材1をエッチング
する際には、公知のフォトリソグラフィー法が用いられ
る。より詳細には、まず、シート状部材1に対してフォ
トレジスト材料を塗布する。次に、所定のパターンが形
成された露光用マスクを用いて露光し、露光したフォト
レジスト材料を現像することによって、所定形状の開口
を有するレジストパターンを形成する。次に、シート状
部材1を溶融可能な溶液に浸漬するなどしてシート状部
材1の不要部分を除去する。その後、レジストパターン
をシート状部材1から除去する。
【0030】上記孔部2b,2cは、凹部21b,21
cと、注入部22b,22cとから構成されている。凹
部21b,21cは、上記半田ペースト塗布体10b,
10cを所定の形状に形成するためのものであって、シ
ート状部材1の下面1bの側に形成されている。各凹部
21b,21cの深さDb,Dcは、上記半田ペースト
塗布体10b,10cをそれぞれ所望の厚みhb,hc
とするため、この厚みhb,hcに対応してそれぞれD
b=hb,Dc=hcとなるように規定される。凹部2
1b,21cの平面視における断面形状は、上記パッド
9b,9cに対応した形状、すなわち本実施形態では平
面視矩形状とされる。凹部21b,21cは、上記注入
部22b,22cを形成した後で、シート状部材1の下
面1bの側のみをエッチングすることによって形成され
る。
【0031】なお、本実施形態では、上述したように、
上記凹部21b,21c(孔部2a)の平面視における
断面形状を、上記パッド9b,9c(パッド9a)に対
応して矩形としているが、これに限らず様々な形状とし
てもよい。この場合、シート状部材1をエッチングする
際に、所望形状の開口を有するレジストパターンを形成
すれば、所望形状の凹部21b,21c(孔部2a)を
容易に形成することができる。
【0032】上記注入部22b,22cは、凹部21
b,21cの底面とシート状部材1の上面1aとを連通
させるように貫通形成される。すなわち、孔部2b,2
cは、凹部21b,21cに対して、平面視における断
面積が比較的小(より詳細には、凹部21b,21cの
底面積よりも小)なる注入部22b,22cから半田ペ
ーストが注入されるように構成されている。また、注入
部22b,22cの平面視における断面積は、より小さ
いほうが好ましい。
【0033】また、上記注入部22b,22cは、本実
施形態では、平面視矩形状の一様断面を有するように形
成されている。このような注入部22b,22cは、シ
ート状部材1をエッチングすることにより形成される。
【0034】次に、上記構成を有するスクリーンAを用
いた半田ペースト塗布方法について、図2ないし図4を
参照して説明する。なお、図2ないし図4においては、
簡略化のため、配線パターンおよびパッドを省略した。
【0035】まず、図2に示すように、スクリーンAを
基板B上にセットする。このとき、スクリーンAをその
下面(シート状部材1の下面1b)が基板Bに接するよ
うに載置する。
【0036】次いで、図3に示すように、スクリーンA
上に半田ペーストを供給し、スキージQを用いることに
より、供給された半田ペーストPを孔部2a,2b,2
c内に押し込む。このとき、スキージQの先端をスクリ
ーンA上に押しつけつつ移動させるように操作する。ス
キージQは、たとえば、ゴムなどの弾性体から平板状に
形成されており、スキージQの先端をスクリーンA上に
押しつけた際に、スキージQに弾性力が生じるように構
成されている。この弾性力によって、半田ペーストPを
孔部2a,2b,2c内に圧入することができる。この
とき、上記注入部22b,22cにおいては、上述した
ように、平面視における断面積が比較的小とされている
ので、スキージを用いて半田ペーストを孔部2b,2c
に押し込む際に、注入部22b,22cに対して半田ペ
ーストを比較的大きな圧力で注入することができる。こ
れにより、注入部22b,22cから注入される半田ペ
ーストを、凹部21b,21c内全体に行きわたらせる
ことができる。したがって、従来のように、スキージQ
を数回移動させなくとも、孔部2b,2c内全体に半田
ペーストを充填することができ、半田ペースト塗布効率
を向上することができる。
【0037】次いで、図4に示すように、スクリーンA
を基板B上から取り除く。より詳細には、本実施形態で
は、スクリーンAを垂直方向に引き上げる。これによ
り、孔部2a,2b,2cに応じて、互いに厚みが異な
る半田ペースト塗布体10a,10b,10cが得られ
る。
【0038】このとき、このスクリーンAでは、上述し
たように、注入部22b,22cの平面視における断面
積が凹部21b,21cの底面積よりも小とされている
ので、注入部22b,2c内の半田ペーストPb1,P
1を凹部21b,21c内の半田ペーストPb2,Pc
2から分断させて、スクリーンAとともに取り除くこと
が容易に可能となる。本実施形態では、注入部22b,
22cが平面視矩形状(すなわち平面視多角形状)とさ
れているので、注入部22b,22cの内壁面の面積が
比較的大となり、半田ペーストPb1,Pc1をより確実
に取り除くことができる。仮に半田ペーストb1,c1
一部10b′,10c′が半田ペーストPb2,Pc2
残ったとしても、図4に示すように、体積が極めて小な
るひげ状となり、電子部品を半田ペースト塗布体Pb,
Pc上に載置する際には、電子部品の電極により押しつ
ぶされて半田ペースト塗布体10b,10cの厚みを増
加させることなくこれと一体化する。したがって、半田
ペースト塗布体10b,10cを凹部21b,21cに
対応した形状とすることができる。すなわち、半田ペー
スト塗布体10b,10cの厚みhb,hcを、凹部2
1b,21cの深さDb,Dcに対応した所望の厚みと
することができる。
【0039】以上、説明してきたように、本願発明によ
れば、基板上に半田ペーストを塗布する際に形成される
複数の半田ペースト塗布体を、それぞれ、所望の厚みに
形成することができるとともに半田ペースト塗布効率を
向上させることができる。
【0040】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
の形態に限定されるものではない。たとえば注入部22
b,22cとして、本実施形態では、平面視矩形状の一
様断面を有するものとしているが、たとえば、円筒内面
状のものを採用してもよく、このような場合、たとえ
ば、ドリルを用いるなどして容易に形成することができ
る。また、このような場合では、上記凹部21b,21
cを形成した後に注入部22b,22cを形成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る半田ペースト塗布用スクリーン
の一例を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す半田ペースト塗布用スクリーンを用
いた半田ペースト塗布方法を説明するための概略断面図
である。
【図3】図1に示す半田ペースト塗布用スクリーンを用
いた半田ペースト塗布方法を説明するための概略断面図
である。
【図4】図1に示す半田ペースト塗布用スクリーンを用
いた半田ペースト塗布方法を説明するための概略断面図
である。
【図5】従来の半田ペースト塗布用スクリーンを用いた
半田ペースト塗布方法を説明するための概略断面図であ
る。
【図6】従来の他の半田ペースト塗布用スクリーンを用
いた半田ペースト塗布方法を説明するための概略断面図
である。
【符号の説明】
1 シート状部材 2a,2b,2c 孔部 21b,21c 凹部 22b,22c 注入部 A 半田ペースト塗布用スクリー
ン B 基板 10a,10b,10c 半田ペースト塗布体 Q スキージ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン印刷法により基板上に半田ペ
    ーストを塗布する際に用いられ、所定の厚みを有するシ
    ート状部材に複数の孔部を設けることによって形成され
    た半田ペースト塗布用スクリーンであって、 上記複数の孔部の一部または全部は、上記基板上にセッ
    トされる際における上記シート状部材の上記基板に対向
    する下面側に所定の深さとなるように形成された凹部
    と、上記凹部の底面と上記シート状部材の上面とを連通
    させるように貫通形成された注入部と、から構成されて
    いることを特徴とする、半田ペースト塗布用スクリー
    ン。
  2. 【請求項2】 上記凹部の深さは、基板上に半田ペース
    トを塗布する際に孔部により形成される複数の半田ペー
    スト塗布体がそれぞれ所望の厚みとなるように、その厚
    みに対応してそれぞれ規定される、請求項1に記載の半
    田ペースト塗布用スクリーン。
  3. 【請求項3】 上記複数の孔部の一部は、上記シート状
    部材の厚み方向全体にわたる一様断面の貫通孔として形
    成されている、請求項1または2に記載の半田ペースト
    塗布用スクリーン。
  4. 【請求項4】 上記シート状部材は、金属から形成され
    ており、 上記凹部は、上記シート状部材をエッチングすることに
    より形成されている、請求項1ないし3のいずれかに記
    載の半田ペースト塗布用スクリーン。
  5. 【請求項5】 複数の孔部が設けられた半田ペースト塗
    布用スクリーンを基板上にセットする工程と、 上記半田ペースト塗布用スクリーン上に半田ペーストを
    供給し、スキージを上記半田ペースト塗布用スクリーン
    に押しつけつつ移動させることによって、供給された半
    田ペーストを上記各孔部内に押し込む工程と、 上記半田ペースト塗布用スクリーンを基板上から取り除
    く工程と、を含む半田ペースト塗布方法であって、 上記半田ペースト塗布用スクリーンをセットする工程で
    は、請求項1ないし4のいずれかに記載の半田ペースト
    塗布用スクリーンをその下面が上記基板に接するように
    載置することを特徴とする、半田ペースト塗布方法。
JP2001017222A 2001-01-25 2001-01-25 半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法 Pending JP2002223066A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017222A JP2002223066A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017222A JP2002223066A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002223066A true JP2002223066A (ja) 2002-08-09

Family

ID=18883458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001017222A Pending JP2002223066A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002223066A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011159857A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Denso Corp 電子装置の製造方法
JP2013179351A (ja) * 2013-05-31 2013-09-09 Denso Corp 電子装置の製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0375192A (ja) * 1989-08-17 1991-03-29 Mitsubishi Electric Corp スクリーン印刷マスク
JPH0585077A (ja) * 1991-09-27 1993-04-06 Murata Mfg Co Ltd スクリーン刷版およびその製造方法
JPH0632077A (ja) * 1992-07-17 1994-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 突起の形成方法
JPH0691840A (ja) * 1992-09-16 1994-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクリーン印刷方法および印刷用スクリーン
JPH07309076A (ja) * 1994-05-19 1995-11-28 Murata Mfg Co Ltd スクリーン印刷版
JPH10211689A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Japan Aviation Electron Ind Ltd メタルマスク
JPH11129640A (ja) * 1997-11-04 1999-05-18 Sumitomo Metal Ind Ltd 印刷用マスクとその製造方法及び回路基板の製造方法
JP2001506932A (ja) * 1996-12-18 2001-05-29 マイクロ・メタリック・リミテッド 改良型ステンシルとその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0375192A (ja) * 1989-08-17 1991-03-29 Mitsubishi Electric Corp スクリーン印刷マスク
JPH0585077A (ja) * 1991-09-27 1993-04-06 Murata Mfg Co Ltd スクリーン刷版およびその製造方法
JPH0632077A (ja) * 1992-07-17 1994-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 突起の形成方法
JPH0691840A (ja) * 1992-09-16 1994-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクリーン印刷方法および印刷用スクリーン
JPH07309076A (ja) * 1994-05-19 1995-11-28 Murata Mfg Co Ltd スクリーン印刷版
JP2001506932A (ja) * 1996-12-18 2001-05-29 マイクロ・メタリック・リミテッド 改良型ステンシルとその製造方法
JPH10211689A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Japan Aviation Electron Ind Ltd メタルマスク
JPH11129640A (ja) * 1997-11-04 1999-05-18 Sumitomo Metal Ind Ltd 印刷用マスクとその製造方法及び回路基板の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011159857A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Denso Corp 電子装置の製造方法
JP2013179351A (ja) * 2013-05-31 2013-09-09 Denso Corp 電子装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2934202B2 (ja) 配線基板における導電バンプの形成方法
JP2002223066A (ja) 半田ペースト塗布用スクリーン、およびこれを用いた半田ペースト塗布方法
JP3257397B2 (ja) スクリーンマスクの製造方法
US6196042B1 (en) Coining tool and process of manufacturing same for making connection components
JP4297538B2 (ja) 印刷用マスクの製造方法及び該方法により製造した印刷用マスク
JPH10270837A (ja) クリーム半田印刷方法
JP2625967B2 (ja) 印刷配線板
JP3246954B2 (ja) 回路部品搭載用可撓性回路配線基板の製造法
JP3770794B2 (ja) 接続構造体の製造方法
JP4010258B2 (ja) 回路基板の製造方法及びパワーモジュール用基板の製造方法
JPH0290698A (ja) 印刷配線板
JP2002192688A (ja) 半田印刷方法
JP2000164774A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3392337B2 (ja) はんだ印刷用マスクおよびその製造方法
JP2000309151A (ja) ペースト状物質の印刷方法
JPH11321146A (ja) はんだ印刷用マスク及びその作製方法
WO2019176198A1 (ja) 半田ペースト印刷方法、半田ペースト印刷用マスク、及び電子回路モジュールの製造方法
JPH0634964U (ja) クリームはんだ印刷用メタルマスク
JP3686717B2 (ja) はんだペースト印刷用マスク
JPH11289154A (ja) 接着剤塗布用の印刷穴を持った印刷版
JPH05211389A (ja) プリント回路基板およびそのハンダ供給方法
JPH05251855A (ja) 印刷配線板の製造方法
KR0175423B1 (ko) 플립 칩 랜드 인쇄 마스크
JPS6295286A (ja) 厚膜ペ−ストの形成方法
JP2004221387A (ja) プリント配線板における電子部品実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100907