JP2002220898A - 集合住宅における配管システム - Google Patents

集合住宅における配管システム

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JP2002220898A
JP2002220898A JP2001016822A JP2001016822A JP2002220898A JP 2002220898 A JP2002220898 A JP 2002220898A JP 2001016822 A JP2001016822 A JP 2001016822A JP 2001016822 A JP2001016822 A JP 2001016822A JP 2002220898 A JP2002220898 A JP 2002220898A
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Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Toshihiro Terada
利坦 寺田
Takashi Kunugi
隆 椚
Hikari Senda
光 千田
Kunio Matsumoto
邦雄 松本
Jiyouichi Koike
浄一 小池
Hideo Sano
英雄 佐野
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JFE Steel Corp
Shimizu Construction Co Ltd
JFE Engineering Corp
Nippon Steel Corp
Tobishima Corp
Toda Corp
Shimizu Corp
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Tobishima Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
Toda Corp
Shimizu Corp
Daiwa House Industry Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住戸部では床スラブが梁の下部に設置される
逆梁方式とし、廊下等の共用部では梁上に床スラブを設
けることにより、階高を高くすることなく、引き回しの
自由度を向上して配管・配線を効率よく行うことのでき
る集合住宅における配管システムを提供すること。 【解決手段】 柱1と梁間方向梁2及び桁方向梁3との
間に設けられた住戸部4を、床スラブ5を梁2,3の下
部に設けて配管21を設置する空間部が形成された二重
床構造とすると共に、住戸部4を囲む柱1の外側に設け
られて配管21が引き出される共用部10は張り出し梁
11の上部に床スラブ12を設け、住戸部4の床スラブ
5と共用部10の床スラブ12とが住戸部4と共用部1
0の境界に設けた桁方向梁3の下部位置と上部位置に配
置されて段違い床を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅における
配管システムに関すものである。
【0002】
【従来の技術】集合住宅においては、住戸部での間仕切
りや配管変えの自由度の確保、さらにはメンテナンス性
の確保のために、二重床方式が採用されつつある。通常
の柱、梁及び床スラブからなる構造躯体に二重床を設置
しようとすると、梁せい(梁の高さ)と床の厚さに加え
て二重床にするための床下空間を確保しなくてはならな
いため、一般的な階高の構造では天井高が低くなってし
まう。天井高を確保しようとすれば階高が高くなって、
構造コストが高くなるという問題がある。
【0003】これに対して、逆梁方式の構造が利用され
始めており、この場合には、梁の下部に床スラブが配置
されることから、床スラブと梁上端までの空間が二重床
構造の床下空間部として確保できるため、階高を上げず
に高い天井高を確保することができる。一方、いずれの
場合でも、住戸内の設備に出入りする配管は、床下空間
(高さ)がある程度確保されていれば、住戸内を比較的
自由に配管することができるが、いずれは地上レベルに
まで配管するためのパイプシャフトに渡すことになる。
【0004】このパイプシャフトは、従来の集合住宅で
あれば、各住戸内又は住戸に接して設けられるのが一般
的であるが、長期にわたるメンテナンスや設備仕様の変
化などに対応するためには、個人の所有・利用に供する
住戸部分には影響を与えないような位置に、パイプシャ
フトとそれにつながる横引き配管を設置する必要があ
る。すなわち、なるべく住戸領域から離して、かつ複数
の住戸分がまとめられるパイプシャフトの設置と、それ
につなげる配管システムが必要である。
【0005】柱、梁からなるラーメン構造で、かつ逆梁
工法による梁と床スラブとの関係を有する二重床構造の
場合には、配管は、住戸部から、まず、二重床の床下空
間を通り、住戸内に設置されるメータボックスやパイプ
シャフトを経て他階に引かれる場合と、桁方向梁を貫通
して共用部に横引きされ、共用部に設置されたパイプシ
ャフトに到達する場合とがある。
【0006】このような集合住宅における配管・配線シ
ステムの一例として、特開平11−324039号に記
載された発明がある。この発明は、集合住宅の共用廊下
の床下に配管・配線用の共同溝を構成し、この共同溝内
に設置した共通の配管・配線から同階の住戸に、共同溝
と各住戸の床下空間を通して各住戸用の配管・配線を設
置するようにしたものである。また、各住戸から共用廊
下を隔てた共用部に、少なくとも同階の住戸の夫々に対
応するパイプシャフトを適所に配置し、このパイプシャ
フト内の竪方向の配管・配線から各住戸に、共同溝と各
住戸の床下空間を通して各住戸用の配管・配線を設置す
るようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、梁の上端レベルにある床スラブ上に住戸部分の配
管を設置しているため、住戸部分の床は床スラブの少な
くとも300mm程度上方に設けなければ、自由な配管は
できない。このため、梁の下端部から住戸内の床までは
1000mm近い高さになってしまい、経済性や構造上か
らなるべく低く押えたい階高が高くなってしまうという
問題がある。
【0008】また、共同溝は底部が鉄筋コンクリートス
ラブで、上部開口部には別途薄いスラブ状の蓋(床)を
設置しているが、共用部の廊下では歩行感の問題もあ
り、実際には少なくとも100mm程度の床構造にせざる
を得ない。このため、底部のスラブと上部の床スラブの
二重構造となり、コストの高いものとなってしまう。さ
らに、共同溝方式は、外部に面して雨水が吹き込む部位
であるから、取外し可能な軽微な歩行床を配置するだけ
では、雨水が共同溝内に侵入するおそれが十分にあるた
め、このような構造の場合には、溝内に排水の工夫を施
すことが一般的である。このため、そのような心配のな
い構成が望まれる。また、共用部の配管の横引きやパイ
プシャフトなどに集める配管経路には、通常、梁が経路
を遮断するような構造になっており、このような配管シ
ステムには構造面の配慮が不可欠であるが、このような
点には言及しておらず、技術的に不明である。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、住戸部では床スラブが梁の下部に設置さ
れる逆梁方式とし、廊下等の共用部では梁上に床スラブ
を設けることにより、階高を高くすることなく、引き回
しの自由度を向上して配管・配線を効率よく行うことの
できる集合住宅における配管システムを提供することを
目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る集合住宅に
おける配管システムは、柱と梁間方向梁及び桁方向梁と
の間に設けられた住戸部を、床スラブを梁の下部に設け
て配管を設置する空間部が形成された二重床構造とする
と共に、前記住戸部を囲む柱の外側に設けられて前記配
管が引き出される共用部は張り出し梁の上部に床スラブ
を設け、前記住戸部の床スラブと共用部の床スラブが前
記住戸部と共用部の境界に設けた前記桁方向梁の下部位
置と上部位置に配置されて段違い床を形成したものであ
る。
【0011】上記の共用部の床スラブを軽量PC板など
取外し可能な床材で構成した。上記の桁方向梁に、配管
が貫挿されるほぼ円形の貫通穴を設けた。上記の共用部
の張り出し梁に、配管が貫挿される貫通穴を設けた。上
記の共用部の床スラブの下方に、配管が設置される着脱
可能な架台を設けた。
【0012】上記の共用部の外側の桁方向梁に配管が貫
挿される貫通穴を設け、又は共用部の終端部近傍の張り
出し梁に配管が貫挿される貫通穴を設けて、これら貫通
穴の両者又はいずれか一方の外側にパイプシャフトを設
置した。上記の住戸部の二重床構造の床下空間部から桁
方向梁の貫通穴に貫挿されて共用部に引き出され、1な
いし複数の住戸の配管をまとめてパイプシャフトに至る
配管系を構築した。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態の斜
視図、図2はその正面図、図3は図2の要部の拡大図で
ある。本発明に係る集合住宅用配管システムの配管系を
構築する対象となる集合住宅の構造は、図に示すよう
に、柱1と、梁間方向梁2及び桁方向梁3との間に居住
部4が設けられており、この居住部4は、床スラブ5を
梁間方向梁2と桁方向梁3の下部に設けた逆梁方式の二
重床構造としたもので、居住部4を囲む柱1の外側に張
り出して設けられた共用廊下部10及びバルコニー部1
0a(以下、両者を一括して共用部10という)は、共
用部10側に張り出した梁11(以下、張り出し梁とい
う)の上部に床スラブ12を設けたものである。
【0014】居住部4と共用部10との境界には、前述
のように柱1とそれらを桁方向に接続する桁方向梁3が
設けられており、居住部4の床スラブ5と共用部10の
床スラブ12とは、それぞれ桁方向梁4の下部と上部に
設置されて段違い床を形成している。なお、張り出し梁
11の先端部(外側)には共用部桁方向梁13が設けら
れており、耐震性等の必要に応じて外柱14が設けられ
る。また、共用部10の床スラブ12には、軽量PC板
などが用いられている。
【0015】そして、桁方向梁3の柱1間には、ほぼ円
形の複数の貫通穴9が設けられている。図4には、その
中心0が梁せいの中央I−Iより上方に位置するように
配置した例が示してある。また、共用部10の張り出し
梁11には、桁方向に配管を設置して貫通させるための
1個又は複数個の貫通穴15が設けられている。この張
り出し梁11の貫通穴15は、配管の勾配性を確保する
ために、桁方向梁3に設けた貫通穴9の位置より下方に
設けることが望ましい。なお、上記の貫通穴9,15
は、居住部4に対して、共用廊下部10側に設ける場合
と、共用廊下部10側とバルコニー部10a側の両者に
設ける場合とがある。
【0016】上記のように構成した集合住宅の床構造に
よれば、居住部4の床は、構造体としての床スラブ5が
梁間方向梁2と桁方向梁3の下端位置に設置され、内装
としての床7が上記梁2,3の上端近傍に設置された二
重床構造であるから、床下空間部6が大きく、配管や配
線(以下、配管21という)を自由に引き回すことがで
き、住宅設備(台所、浴室、便所など)の自由な配置に
対応することができる。
【0017】また、居住部4内の配管21は、桁方向梁
3に設けられた貫通穴9に貫挿されて共通部10に引き
出される。配管21を住戸内から一旦共用部10に引き
出すことにより、住戸内配管系と最終的にパイプシャフ
トを通して外部と接続する共用配管系とを明確に区別す
ることができ、配管21の配管変えや補修、改修などの
際の工事区分や責任区分を明確にしやすい。また、桁方
向梁3に、図4に示すように、配管21が貫挿されるほ
ぼ円形の貫通穴9を、その中心0が梁せいの中央部I−
Iより上部に位置して設けるようにすれば、比較的厚い
床スラブ5の場合でも配管の十分な貫挿スペースを確保
することができる。
【0018】さらに、桁方向梁3の貫通穴9に貫挿され
た配管21は、共用部10に引き出されるが、共用部1
0では張り出し梁11上に床スラブ12を設けているた
め、引き出された配管21は床スラブ12の下に位置す
る。このことは、配管21は通常は目に触れないだけで
なく、比較的堅固な共用部10の床スラブ12の下に位
置しており、いたずらなどによって床スラブ12を簡単
に開けることができないようになっている。一方、共用
部10の下にはスラブがなく基本的に開放されているた
め、目視点検や異常時の発見には支障がない。また、共
同溝方式と異なる本発明の共用部10の構成は、下部が
開放型であるため、雨水が共同構内に溜るおそれがな
く、このため排水の工夫なども必要がない。
【0019】また、共用部10に張り出して床スラブ1
2を受ける張り出し梁11には貫通穴15が設けられて
おり、共用部10に引き出された配管21をさらに桁方
向に引き回すことができるので、住戸単位でパイプシャ
フトに接続するだけでなく、複数住戸の配管21をまと
めてパイプシャフトに渡すことができる。なお、このよ
うな構成を、共用廊下部10だけでなく、共用廊下部1
0の反対側において住戸に設けたバルコニー部10aに
も設ければ、配管21の引き回し長さを短くしたり、パ
イプシャフトの大きさを小さくしたりすることができ
る。
【0020】前述の共用部10の床スラブ12は、桁方
向梁3と共用部桁方向梁13で囲まれた床領域を複数に
分割し、取り外しができるようになっている。そのた
め、図5に示すように、床スラブ12の上面には吊り金
具16が埋設設置されており、また、床スラブ12を吊
る際に、チェーンブロックなどを取り付けるための吊り
フックなどの金具17が、桁方向梁3、張り出し梁1
1、共用部桁方向梁13の一部又は全部に設けられてい
る。
【0021】また、共用部10の床スラブ12の下方に
おいて、桁方向梁3及び共用部桁方向梁13の下部に、
必要に応じて共用部天井18が設けられている。この共
用部天井18は、簡単に取外しできるように、例えばボ
ルト接合により取付けられている。さらに、共用部10
の床スラブ12の下方には、床スラブ12と所定の空間
を隔てて設備配管などを受けるために、桁方向梁3と張
り出し部桁方向梁13の間に着脱可能に架台(ラック)
19が設けられている。
【0022】上記のように構成した共用部10におい
て、床スラブ12は、軽量であるが堅固に構成されてお
り、住戸部4の床スラブ5とは独立してPC板などによ
り小さく分割されて取外し可能に施工されている。共用
部10においては、配管の取り替えや補修などのために
床スラブ12を吊り上げて上側からの作業が必要な場合
があり、また、施工時においても床スラブ12を吊り上
げる必要がある。このため、床スラブ12に吊り金具1
6を設け、この吊り金具16を施工後にカバーをするこ
とにより平坦な床となるように埋設設置したので、通行
の邪魔にならず、後日配管の点検、補修などを行う場
合、容易に再吊り上げすることができる。
【0023】床スラブ12は、施工時においては外部に
設置したクレーンなどで吊り上げられるが、後日点検、
補修などのために吊り上げる場合には施工後の建物躯体
から反力をとる必要があり、後からそのための工事を行
うことは困難である。そこで、本発明においては、桁方
向梁3や共用部桁方向梁13あるいは張り出し梁11な
どにあらかじめ吊りフックなどの金具17を設け、これ
にチェーンブロックを掛けるなどして、下階の共用部1
0の床スラブ12を簡単に吊り上げ、また、配管の取り
替えなどのための吊り上げ用に供するようにしたもので
ある。
【0024】また、配管の下方において桁方向梁3の下
部と共用部桁方向梁13の下部との間に、目隠しのため
の共用部天井18を設けたので、共用部10の美観を向
上させることができる。なお、この共用部天井18はボ
ルト接合などにより取付けるようにしたので、配管の点
検などの際に簡単に取り外すことができる。また、本発
明においては、共用部10には配管を設置するためのス
ラブが存在しないが、桁方向梁3と共用部桁方向梁13
との間に、床スラブ12との間に所定の空間を隔てて架
台(ラック)19を設けたので、この架台19上に配管
を設置することができる。
【0025】共用部桁方向梁13の所定の位置(2〜4
程度の複数住戸をカバーする位置)には、図6に示すよ
うに、共用部10の共用部桁方向梁13の外側にパイプ
シャフト20が設置されており、住戸内の床スラブ5と
内装用床7との間に形成された床下空間部6に引き回さ
れて設置された配管21を、桁方向梁3に設けた貫通穴
9から共用部10の架台19上に引き出し、共用部桁方
向梁13に設けた貫通穴(図示せず)から引き出され
て、パイプシャフト30に渡され、あるいは、図1、図
6に示すように、共用部10の張り出し梁11の終端部
(妻側)の近傍にパイプシャフト20aを設け、住戸内
に設置された配管21を桁方向梁3に設けた貫通穴9か
ら共用部10の架台19上に引き出し、張り出し梁11
に設けた貫通穴15から引き出されて、パイプシャフト
30aに渡される。
【0026】パイプシャフトは、一般に階段室やエレベ
ータシャフトに沿って高さ方向に設置されている場合が
多いが、本発明においては、桁方向梁3や張り出し梁1
1などに貫通穴9,15を設け、また、共用部10の脇
又は共用部10の妻側などの端部近傍にパイプシャフト
20,20aを設けて、住戸内を引き回した配管21を
貫通穴9,15を通して集約し、パイプシャフト20,
20aに渡すようにしたので、効率的である。
【0027】上記のように構成した本発明によれば、住
戸部では床スラブが梁の下部に設置される逆梁方式の二
重床構造とし、廊下等の共用部では梁上に床スラブを設
けることにより、階高を高くすることなく大きい床下空
間部を確保することができるので、引き回しの自由度が
向上して配管、配線を効率よく行うことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る集合住宅における配管シス
テムは、柱と梁間方向梁及び桁方向梁との間に設けられ
た住戸部を、床スラブを梁の下部に設けて配管を設置す
る空間部が形成された二重床構造とすると共に、住戸部
を囲む柱の外側に設けられて配管が引き出される共用部
は張り出し梁の上部に床スラブを設け、住戸部の床スラ
ブと共用部の床スラブが住戸部と共用部の境界に設けた
桁方向梁の下部位置と上部位置に配置されて段違い床を
形成したので、階高を高くすることなく、大きい床下空
間部を確保することができ、これにより引き回しの自由
度が向上して配管、配線を効率よく行うことができる。
【0029】上記の共用部の床スラブを軽量PC板によ
って構成し、かつ取り外し可能としたので、床スラブの
下方に設置した配管の点検、補修、交換等が容易であ
る。また、上記の桁方向梁に配管が貫挿されるほぼ円形
の貫通穴を設けたので、比較的厚い床スラブを用いた場
合でも配管の十分な貫挿スペースを確保することができ
る。
【0030】上記の共用部の張り出し梁に、配管が貫挿
される貫通穴を設けたので、桁方向梁の貫通穴から引き
出された配管をこの貫通穴から引き出してパイプシャフ
トに渡すことができる。また、上記の共用部の床スラブ
の下方に、配管が設置される着脱可能な架台を設けたの
で、桁方向梁の貫通穴から引き出された配管を、この架
台上に設置することができる。
【0031】上記の共用部の外側の桁方向梁に配管が貫
挿される貫通穴を設け、又は共用部の終端部近傍の張り
出し梁に配管が貫挿される貫通穴を設けて、これら貫通
穴の両者又はいずれか一方の外側にパイプシャフトを設
置したので、住戸から共用部に引き出された配管を短か
い経路で容易にパイプシャフトに引き渡すことができ
る。
【0032】また、本発明に係る集合住宅の配管システ
ムは、住戸部の二重床構造の床下空間部から桁方向梁の
貫通穴に貫挿されて共用部に引き出された1ないし複数
の住戸の配管をまとめてパイプシャフトに至る配管系を
構築したので、効率よく配管、配線を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の要部の拡大図である。
【図4】図1の桁方向梁の一部拡大図である。
【図5】図1の共用部の拡大図である。
【図6】本発明の配管例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 柱 2 梁間方向梁 3 桁方向梁 5 床スラブ 6 床下空間部 9,15 貫通穴 10 共用部 11 張り出し梁 12 床スラブ 13 共用部桁方向梁 16 吊り金具 17 金具 18 共用部天井 19 架台 20,20a パイプシャフト 21 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002118 住友金属工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 (71)出願人 390037154 大和ハウス工業株式会社 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 (71)出願人 000166432 戸田建設株式会社 東京都中央区京橋1丁目7番1号 (71)出願人 000235543 飛島建設株式会社 東京都千代田区三番町2番地 (72)発明者 伊藤 茂樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 寺田 利坦 兵庫県神戸市中央区北本町通1丁目1番28 号 川崎製鉄株式会社内 (72)発明者 椚 隆 東京都港区芝浦1−2−3 清水建設株式 会社内 (72)発明者 千田 光 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 松本 邦雄 大阪府大阪市北区梅田三丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 小池 浄一 東京都中央区京橋一丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 佐野 英雄 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と梁間方向梁及び桁方向梁との間に設
    けられた住戸部を、床スラブを梁の下部に設けて配管を
    設置する空間部が形成された二重床構造とすると共に、
    前記住戸部を囲む柱の外側に設けられて前記配管が引き
    出される共用部は張り出し梁の上部に床スラブを設け、
    前記住戸部の床スラブと共用部の床スラブが前記住戸部
    と共用部の境界に設けた前記桁方向梁の下部位置と上部
    位置に配置されて段違い床を形成したことを特徴とする
    集合住宅における配管システム。
  2. 【請求項2】 共用部の床スラブを軽量PC板など取外
    し可能な床材で構成したことを特徴とする請求項1記載
    の集合住宅における配管システム。
  3. 【請求項3】 桁方向梁に、配管が貫挿される貫通穴を
    設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の集合住宅
    における配管システム。
  4. 【請求項4】 共用部の張り出し梁に、配管が貫挿され
    る貫通穴を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3
    のいずれかに記載の集合住宅における配管システム。
  5. 【請求項5】 共用部の床スラブの下方に、配管が設置
    される着脱可能な架台を設けたことを特徴とする請求項
    1,2,3又は4のいずれかに記載の集合住宅における
    配管システム。
  6. 【請求項6】 共用部の外側の桁方向梁に配管が貫挿さ
    れる貫通穴を設け、又は共用部の終端部近傍の張り出し
    梁に配管が貫挿される貫通穴を設けて、これら貫通穴の
    両者又はいずれか一方の外側にパイプシャフトを設置し
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5のいず
    れかに記載の集合住宅における配管システム。
  7. 【請求項7】 住戸部の二重床構造の床下空間部から桁
    方向梁の貫通穴に貫挿されて共用部に引き出され、1な
    いし複数の住戸の配管をまとめてパイプシャフトに至る
    配管系を構築したことを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5又は6のいずれかに記載の集合住宅における配管
    システム。
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