JP2022116734A - 屋根構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根勾配を大きくした鉄骨住宅において、施工の手間を低減する。【解決手段】屋根構造体10は、鉄骨建築物に瓦材14を葺くために用いられる。屋根構造体10は、金属柱11に支持された複数の金属梁20と、金属梁20間に配置されて金属梁20に支持されたコンクリート板81、82とを備える。金属梁20は、耐火部材27、28、29と、耐火性能を有する壁材12、モルタル材87、及びコンクリート板81、82と、によって覆われる。耐火部材27、28、29等によって覆われた金属梁20と耐火性能を有するコンクリート板81、82より上は、法的な耐火性能を要求されない。金属梁20及びコンクリート板81、82の上方に、梁上プレート60、鉄板部材52、野地板51等が設置され、瓦材14が葺かれる。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄骨建築物に用いられる屋根構造体に関する。
特許文献1は、鉄骨建築物の屋根架構を開示する。この屋根架構は、水平に配置された小屋梁と、小屋梁に支持された登り梁と、登り梁に支持された野地板と、を備える。野地板の上に屋根葺き材が葺かれている。登り梁は、1/10程度の緩い勾配とされ、屋根葺き材としてスレート瓦が使用されている。
特開2019-86788号公報
鉄骨建築物では、通常、屋根勾配を緩くしてスレート瓦を使用する。しかしながら、景観を良くするため、屋根勾配を大きくし、かつ平瓦や金属瓦を使用することを行政から要請されることがある。例えば、京都市の条例では、屋根勾配を3/10以上とし、かつ平瓦や金属瓦を使用することなどが決められている。勾配が3/10以上とされた屋根の平瓦や金属瓦は、道路にいる人から視認可能となる。
鉄骨建築物において、屋根勾配を大きくすると、本来不要な構造材が必要となる。構造材は、法律上、耐火を行う必要がある。耐火は、例えば不織布などの耐火部材で構造材を被うことによって行われる。構造材を耐火部材で被う作業は、非常に手間のかかる作業となる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋根勾配を大きくした鉄骨住宅において、施工の手間を低減する技術を提供することである。
(1) 本発明に係る屋根構造体は、金属柱に固定されており、水平方向に延びて並ぶ複数の金属梁と、上記金属梁より下方へ延びる壁材と、上記金属梁の屋内側を覆う耐火部材と、複数の上記金属梁の間を閉塞するコンクリート板と、上記コンクリート板の上方に位置しており、水平方向に対して勾配した第1支持部材と、上記コンクリート板の上方に位置しており、鉛直方向に延びて上記第1支持部材の端部を支持する第2支持部材と、上記第1支持部材に葺かれた瓦材と、を備える。
耐火部材で覆われた金属梁、及びコンクリート板は、耐火ラインを形成する。すなわち、金属梁及びコンクリート板より上方は、法的な耐火が不要となる。そうすると、金属梁及びコンクリート板より上方に配置する部材を外装材として扱うことができる。したがって、屋根勾配を大きくしても、金属梁及びコンクリート板より上方において、耐火部材で被う必要のある棟梁などの構造材が不要になる。その結果、構造材を耐火部材で被う作業者の手間が省かれる。
(2) 本発明に係る屋根構造体は、上記金属柱に固定されており、水平方向に延びて並ぶ複数の金属梁と、上記金属梁より下方へ延びる壁材と、上記壁材の屋外側であってアルコーブの天面を区画する軒材と、複数の上記金属梁の間を閉塞するコンクリート板と、上記軒材と上記コンクリート板との間の空間において上記金属梁を覆う耐火部材と、上記コンクリート板の上方に位置しており、水平方向に対して勾配した第1支持部材と、上記コンクリート板の上方に位置しており、鉛直方向に延びて上記第1支持部材の端部を支持する第2支持部材と、上記第1支持部材に葺かれた瓦材と、を備える。
耐火部材で覆われた金属梁、及びコンクリート板は、耐火ラインを形成する。すなわち、金属梁及びコンクリート板より上方は、法的な耐火が不要となる。そうすると、金属梁及びコンクリート板より上方に配置する部材を外装材として扱うことができる。したがって、屋根勾配を大きくしても、金属梁及びコンクリート板より上方において、耐火部材で被う必要のある棟梁などの構造材が不要になる。その結果、構造材を耐火部材で被う作業者の手間が省かれる。
(3) 上記金属梁は、上フランジ、下フランジ、及びウェブを有しており、上記耐火部材は、上記下フランジ及び上記ウェブと、上記上フランジの下面とを覆っていてもよい。また、本発明に係る屋根構造体は、上記コンクリート板の端面と上記上フランジの上面とで区画された空間に打設されたモルタル材と、をさらに備えていてもよい。
コンクリート板の端面と上フランジの上面とで区画された空間をモルタル材で埋めることにより、金属梁の全体を耐火部材で被うよりも容易に金属梁の耐火を行うことができる。すなわち、屋根構造体の施工の手間がさらに低減する。
(4) 上記第1支持部材の勾配は、3/10であってもよい。
屋根勾配を3/10とすることにより、屋根勾配が6/10などである場合に比べ、横風によって受ける力が低減する。
(5) 本発明に係る屋根勾配は、上記第1支持部材に連結されており、上記コンクリート板に支持された第3支持部材をさらに備えていてもよい。
第1支持部材を支持する第3支持部材は、コンクリート板に支持されている。したがって、第3支持部材を支持する登り梁を設ける必要がない。その結果、屋根構造体の構成が簡素になる。
本発明に係る屋根構造体は、屋根勾配を大きくした鉄骨住宅において、施工の手間を低減することができる。
図1は、第1実施形態に係る屋根構造体10の断面図である。 図2は、梁上プレート60と第2金属梁22との連結を説明する説明図である。 図3は、第2実施形態に係る屋根構造体90の断面図である。 図4は、屋根構造体100の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の屋根構造体10の断面図を示す。屋根構造体10は、瓦材14を備える。そして、屋根構造体10は、主に、2階や3階建てなどの低層の鉄骨建築物に用いられる。すなわち、屋根構造体10は、景観を良くするために低層の鉄骨建築物に瓦材14を葺く場合に用いられる。
鉄骨建築物は、基礎と、基礎に支持された構造材と、構造材に支持された部材を主に備える。構造材は、複数の金属柱11及び複数の金属梁20等である。構造材に支持された部材は、瓦材14や、壁材12や、不図示の天井材及び床材等である。
屋根構造体10は、その下部を構成する金属梁20及びコンクリート板81、82と、金属梁20及びコンクリート板81、82の上方に配置された鉄板部材52及び野地板51と、野地板51に葺かれた瓦材14と、を備える。また、屋根構造体10は、支持金具13等の複数種類の金具を有する。また、屋根構造体10は、壁材12、耐火部材27、28、29、及びモルタル材86を備える。以下、各部材について詳しく説明する。
金属柱11は、例えばH形鋼やI形鋼やC形鋼などである。金属柱11は、上下方向に沿って延びている。複数の金属柱11が、鉄骨建築物の外周部や中央部等に配置されている。金属柱11は、不図示の耐火部材によって覆われている。
壁材12は、金属柱11を囲うように設置されており、後述の金属梁20より下方へ延びている。壁材12は、例えば、耐火性能を有する板状のコンクリートパネルであり、或いは、耐火部材が屋内側に配置された構成を有する。
金属梁20は、水平方向に沿って延びている。図1に示す例では、左の金属梁20である第1金属梁21、及び右の金属梁20である第2金属梁22は、図1の紙面に垂直な方向に沿って延びている。
第1金属梁21は、鉄骨建築物の外周部に配置された、いわゆる外周梁である。第2金属梁22は、鉄骨建築物の中央部に配置された、いわゆる小屋梁である。以下では、第1金属梁21と第2金属梁22とを区別しない場合、金属梁20と記載して説明する。
金属梁20は、H形鋼やI形鋼などであって、上フランジ23、下フランジ24、及びウェブ25を有している。上フランジ23及び下フランジ24は、主面が水平方向に沿う板状であって、上下方向において互いに対向している。ウェブ25は、主面が上下方向に沿う板状である。ウェブ25の上端は上フランジ23の下面と接続しており、ウェブ25の下端は下フランジ24の上面と接続している。上フランジ23及び下フランジ24は、ボルトが挿通される不図示のボルト孔をそれぞれ有している。
第1金属梁21は、上フランジ23のボルト孔に挿通されたボルト31、及びボルト31に締結されたナット32と、ボルト31及びナット32によって上フランジ23に固定された取付金具とによって、金属柱11の上端部に固定されている。同様にして、第2金属梁22が金属柱の上端部に固定されている。なお、図1では、第2金属梁22を支持する金属柱や、この金属柱に第2金属梁22を固定させるためのボルトやナットや取付金具等の図示は省略されている。
第1支持金具41が、ボルト46及びナット47によって第1金属梁21の上フランジ23に取り付けられている。第1支持金具41は、コンクリート板81を支持する部材である。
第1支持金具41は、第1片43、第2片44、及び接続片45を備える。図1に示す例では、第1支持金具41は、2つのL字状金属板(いわゆる、Lアングル)を互いに溶接して製造されている。
第1片43は、主面が水平方向に沿う板状であり、第1金属梁21の上フランジ23の上に載置されている。第1片43は、ボルト46が挿通される不図示のボルト孔を有している。このボルト孔に挿通されたボルト46は、第1金属梁21の上フランジ23のボルト孔にも挿通されており、かつ、ナット47と締結されている。すなわち、第1片43は、ボルト46及びナット47によって第1金属梁21に固定されている。
接続片45は、第1片43と第2片44とを接続する部分である。接続片45は、主面が上下方向に沿う板状であって、上端において第1片43の端部と接続している。
第2片44は、主面が水平方向に沿う板状であって、接続片45の下端部と接続している。第2片44は、第1片43とは反対向きに接続片45から突出している。図1に示す例では、第1片43は、接続片45の上端から左向きに突出しており、第2片44は、接続片45の下端から右向きに突出している。
第2片44は、載置されるコンクリート板81の上下方向における中央部が第1金属梁21の上フランジ23と同じ高さとなる高さ位置に位置している。すなわち、第2片44に載置されたコンクリート板81と第1金属梁21の上フランジ23とは、水平方向において並んでいる。
なお、図1には示されていないが、複数の第1支持金具41が第1金属梁21に取り付けられている。複数の第1支持金具41は、第1金属梁21が延びる方向(図1の紙面に垂直な方向)において互いに離間して並んでいる。コンクリート板81の端部(図1における左端部)は、複数の第1支持金具41に支持されている。
また、第2支持金具42が、ボルト48及びナット49によって第2金属梁22の上フランジ23に取り付けられている。第2支持金具42は、第1支持金具41とともにコンクリート板81を支持する部材である。
第2支持金具42は、第1支持金具41と同構成であり、第1片43、第2片44、及び接続片45を有している。第2支持金具42の第2片44は、第1支持金具41の第2片44と同じ高さ位置に位置している。すなわち、第2支持金具42の第2片44及び第1支持金具41の第2片44に載置されたコンクリート板81の上面及び下面は、水平方向に沿っている。
なお、図1には示されていないが、複数の第2支持金具42が第2金属梁22に取り付けられている。複数の第2支持金具42は、第2金属梁22が延びる方向(図1の紙面に垂直な方向)において互いに離間して並んでいる。コンクリート板81の端部(図1における右端部)は、複数の第2支持金具42に支持されている。
コンクリート板81、82は、例えば、発泡剤で多孔質化したALC(軽量気泡コンクリート)である。ただし、コンクリート板81、82は、耐火性能を有していればよく、他の種類のコンクリート板が用いられてもよい。
コンクリート板81は、互いに平行な2つの主面を有する矩形板状である。コンクリート板81は、一方の主面が上面83となり、他方の主面が下面84となるように配置され、複数の第1支持金具41及び複数の第2支持金具42によって支持されている。
図1には示されていないが、複数のコンクリート板81が、図1の紙面に垂直な方向に隣接して配置されている。複数のコンクリート板81は、第1金属梁21と第2金属梁22との間の空間を閉塞する。
コンクリート板82は、互いに平行な2つの主面を有する矩形板状である。コンクリート板81は、一方の主面が上面83となり、他方の主面が下面84となるように配置され、コンクリート板81と同様にして、金属梁20に取り付けられた不図示の複数の支持金具によって支持されている。
コンクリート板82は、下面84が第2金属梁22の上フランジ23と同じ高さ位置となる高さ位置に位置している。また、コンクリート板82は、端面85の下端が第2金属梁22の上フランジ23の端に近接する位置に位置している。コンクリート板82の端面85と、第2金属梁22の上フランジ23の上面と、コンクリート板81の端面85とは、後述のモルタル材87が打設(充填)される充填空間88を区画している。
図1には示されていないが、複数のコンクリート板82が、図1の紙面に垂直な方向に隣接して配置されている。複数のコンクリート板82は、第2金属梁22と、第2金属梁22の側方(図1における右側)に配置された不図示の金属梁との間の空間を閉塞する。
コンクリート板81、82は、コンクリート製であって、耐火性能を有する。耐火性能を有するコンクリート板81、82は、耐火部材26、27、28及びモルタル材86とともに金属梁20を覆っている。
詳しく説明すると、耐火部材27は、第1金属梁21が延びる方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って延びている。当該方向における耐火部材27の長さは、当該方向における第1金属梁21の長さと略同一である。
耐火部材27は、可撓性を有している。作業者は、耐火部材27を折り曲げつつ、ピン16を用いて耐火部材27を第1金属梁21、金属柱11、及び壁材12に固定する。
耐火部材27は、壁材12の屋内側の面と、第1金属梁21の下フランジ24の下面と、コンクリート板81の下面84とに当接している。すなわち、耐火部材27は、第1金属梁21の下フランジ24及びウェブ25を覆っている。
耐火部材28は、第1金属梁21が延びる方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って延びている。当該方向における耐火部材27の長さは、当該方向における第1金属梁21の長さと略同一である。耐火部材28の材質(仕様)は、例えば耐火部材27と同じである。
耐火部材28は、第1金属梁21の上フランジ23の上面と当接している。すなわち、耐火部材28は、第1金属梁21の上フランジ23を覆っている。
構造材である第1金属梁21は、耐火性能を有するコンクリート板81、壁材12、及び耐火部材27、28によって周囲を覆われている。
第2金属梁22は、耐火部材29、コンクリート板81、82、及びモルタル材86によって覆われている。
耐火部材29は、第2金属梁22が延びる方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って延びている。当該方向における耐火部材29の長さは、当該方向における第1金属梁21の長さと略同一である。
耐火部材29は、可撓性を有している。作業者は、耐火部材29を折り曲げつつ、ピン16を用いて耐火部材29を第2金属梁22に固定する。
耐火部材29は、第1金属梁21の下フランジ24の下面と、コンクリート板81の下面84と、コンクリート板82の下面84とに当接している。すなわち、耐火部材29は、第2金属梁22の下フランジ24及びウェブ25を覆っている。
モルタル材87は、コンクリート板82の端面85と、第2金属梁22の上フランジ23の上面と、コンクリート板81の端面85とによって区画された充填空間88に位置している。作業者は、充填空間88にモルタルを注入することによってモルタル材87を打設する。モルタル材を打設する作業は、耐火部材を第2金属梁22の上フランジ23の上面に貼り付ける作業よりも容易である。すなわち、モルタル材87を使用することにより、作業者の作業が容易になる。
構造材である第2金属梁22は、耐火性能を有するコンクリート板81、82、耐火部材29、及びモルタル材87によって周囲を覆われている。
耐火部材27、28、29やモルタル材87によって覆われた金属梁20と、耐火性能を有するコンクリート板81、82とは、鉄骨建築物の耐火ラインを形成する。すなわち、金属梁20及びコンクリート板81、82より上に配置される部材は、外装パネルなどの外装材と同様に、法的な耐火性能を要求されない。したがって、屋根勾配を3/10以上としても、図4に示される屋根構造体100が有するような棟梁101が不要であり、また、棟梁101を耐火部材102で覆う必要もない。
次に、金属梁20及びコンクリート板81、82より上に配置される部材である野地板51、鉄板部材52、梁上プレート60、棟水切下地材65、及び瓦材14や、支持金具13等の金具について、説明する。
梁上プレート60は、棟水切鉄下地材65を支持する部材である。図2に示されるように、梁上プレート60は、H形鋼やI形鋼などであって、上フランジ61、下フランジ62、及びウェブ63を有している。上フランジ61は、主面が水平方向に沿う板状である。下フランジ62は、主面が水平方向に沿う板状であって、上下方向において上フランジ61と対向している。ウェブ63は、主面が上下方向に沿う板状であって、上端において上フランジ61と接続しており、下端において下フランジ62と接続している。ウェブ63は、上下方向に沿って延びている。
梁上プレート60は、第2金属梁22の上フランジ23に下フランジ62を当接させて第2金属梁22に支持されている。そして、下フランジ62は、ボルト37が挿通される不図示のボルト孔を有している。ボルト37は、下フランジ62のボルト孔及び第2金属梁22の上フランジ23のボルト孔に挿通された後、ナット38と締結される。すなわち、梁上プレート60は、ボルト37及びナット38によって第2金属梁22の上フランジ23に固定されている。
複数の梁上プレート60が、図1に示される第2金属梁22に固定されている。複数の梁上プレート60は、第2金属梁22が延びる方向(図1の紙面に垂直な方向)に互いに離間して並んでいる。複数の梁上プレート60は、棟水切鉄下地材65を支持している。
棟水切鉄下地材65は、第2金属梁22が延びる方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って延びる部材である。棟水切鉄下地材65は、例えば樹脂成型品や金属製品や木製部材である。棟水切鉄下地材65は、複数の梁上プレート60によって支持されている。棟水切鉄下地材65は、支持金具70を支持している。棟水切鉄下地材65は、第2支持部材の一例である。
支持金具70は、鉄板部材52の端部(図1における右端部)を支持する金具である。支持金具70は、棟水切鉄下地材65、或いは棟水切鉄下地材65に取り付けられた部材に取り付けられている。
詳しく説明すると、支持金具70は、取付片71、支持片72、及び接続片73を有する。支持金具70は、例えば鋼板を折り曲げることによって製造される。取付片71は、主面が水平方向に沿う板状である。取付片71は、ボルトやビスやピンなどの締結部材が挿通される挿通孔を有している。支持金具70は、取付片71の挿通孔に挿通された締結部材によって棟水切鉄下地材65、或いは棟水切鉄下地材65に取り付けられた部材に取り付けられている。
接続片73は、主面が上下方向に沿う板状である。接続片73は、上端部において取付片71の端部と接続している。支持片72は、接続片73の下端部から斜め下に向かって延出する板状である。すなわち、支持片72の主面(上面)は、水平方向に対して傾斜している。支持片72の主面は、3/10(3寸)などの屋根勾配で水平方向に対して傾斜している。
図1には示されていないが、複数の支持金具70が各棟水切鉄下地材65、或いは各棟水切鉄下地材65にそれぞれ取り付けられた各部材に取り付けられている。すなわち、複数の支持金具70が、複数の棟水切鉄下地材65が並ぶ方向(図1の紙面に垂直な方向)に互いに離間して並んでいる。各支持金具70の各支持片72の各主面(上面)に、鉄板部材52の端部が載置されている。そして、支持金具70の支持片72は、後述の支持金具13よりも上方に位置している。すなわち、支持金具70の支持片72と支持金具13とによって端部を支持される鉄板部材52は、3/10などの屋根勾配で水平方向に対して傾斜している。以下では、鉄板部材52が傾斜する方向を傾斜方向9と記載して説明する。
支持金具13は、第1金属梁21に取り付けられた取付金具33に固定されている。取付金具33は、上フランジ23のボルト孔に挿通されたボルト31、及びボルト31に締結されたナット32によって、上フランジ23に固定されている。図1には示されていないが、複数の取付金具33が第1金属梁21の上フランジ23に取り付けられている。複数の取付金具33は、図1の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んでいる。
支持金具13は、溶接や、ボルト及びナットなどによって各取付金具33にそれぞれ固定されている。すなわち、複数の支持金具13が、図1の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んでいる。複数の支持金具13は、鉄板部材52の端部(図1における左端部)を支持している。
鉄板部材52は、金属製の板材である。鉄板部材52は、各支持金具70の各支持片72と、複数の支持金具13とによって端部を支持されている。鉄板部材52の中央部は、鉄母屋53及び接続部材54を介してコンクリート板81に支持されている。
詳しく説明すると、接続部材54は、第1片55及び第2片56を有する、いわゆるLアングルである。第2片56は、コンクリート板81に埋設されている。第2片56は、例えばコンクリート板81の製造時に埋設される。第1片55は、コンクリート板81の上面83から突出している。第1片55は、ボルト66が挿通される不図示のボルト孔を有している。図1には示されていないが、複数の接続部材54が、図1の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んでいる。
鉄母屋53は、本体板部57と、本体板部57から延出する支持片58とを有する金属製の部材である。本体板部57は、ボルト66が挿通される不図示のボルト孔を有する。鉄母屋53は、ボルト66及びこのボルト66に締結されたナット67によって、各接続部材54にそれぞれ固定されている。すなわち、複数の接続部材54は、接続部材54を介してコンクリート板81に支持されており、かつ図1の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んでいる。
鉄母屋53の支持片58は、鉄板部材52の下面の中央部に当接し、鉄板部材52の中央部を支持している。すなわち、鉄板部材52の中央部は、鉄母屋53及び雪像部材54を介してコンクリート板81に支持されている。
野地板51は、木製或いは合成樹脂製などの板材である。野地板51は、主面である下面を鉄板部材52の上面に当接させて配置されており、鉄板部材52に固着されている。すなわち、野地板51は、傾斜方向9に沿って延びている。野地板51及び鉄板部材52は、第1支持部材の一例である。
複数の瓦桟木17が、野地板51の上面に固定されている。瓦桟木17は、木製や合成樹脂製や金属製などである。瓦桟木17は、図1の紙面に垂直な方向に沿って延びる棒状であって断面形状が矩形の部材である。複数の瓦桟木17は、傾斜方向9において互いに離間して位置している。
瓦材14は、瓦桟木17に載置され、不図示の木ねじ等を用いて瓦桟木17に取り付けられている。瓦材14は、平瓦や金属瓦などである。ただし、スレート瓦など、他の種類の瓦材が使用されてもよい。
[第1実施形態の作用効果]
本実施形態では、耐火部材27、28、29によって覆われた金属梁20と、耐火性能を有するコンクリート板81、82とで、鉄骨建築物の耐火ラインを形成する。そして、この耐火ラインの上に、梁上プレート60や野地板51や瓦材14等を装着材のように装着した構成としている。したがって、屋根勾配を3/10以上としても、図4に示される屋根構造体100が有するような棟梁101が不要であり、また、棟梁101を覆う耐火部材102も不要である。すなわち、本実施形態の屋根構造体10は、耐火部材を施工する作業者の作業を容易にすることができる。
本実施形態では、第2金属梁22の上フランジ23と、コンクリート板81、82の端面85とによって、モルタル材87が打設(充填)される充填空間88が区画されている。作業者が充填空間88にモルタル材87を打設する作業は、作業者が第2金属梁22の上フランジ23に耐火部材を貼り付ける作業よりも容易である。すなわち、屋根構造体10は、モルタル材87を打設可能に充填空間88を設けることにより、作業者の作業を容易にすることができる。
本実施形態では、屋根勾配を3/10とすることにより、屋根勾配が6/10などである場合に比べ、横風によって受ける力が低減する。その結果、屋根構造体10の構成を簡素化することができる。
本実施形態では、鉄板部材52を支持する鉄母屋53は、接続部材54を有するコンクリート板81に支持されている。すなわち、屋根構造体10では、鉄母屋53をコンクリート板81に支持させることにより、屋根構造体100(図4)が備える登り梁103が不要になる。その結果、登り梁103を使用する場合よりも、コストを低減することができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、図3に示すアルコーブ91に用いられる屋根構造体90を説明する。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、梁上プレート60は、ボルト37及びナット38によって、コンクリート板81に固定されている。図3に示す例では、ボルト37は、コンクリート板81に埋設されている。コンクリート板81に埋設されたボルト37は、梁上プレート60の下フランジ62のボルト孔に挿通された後、ナット38と締結されている。
梁上プレート60の側方(図3における右側)には、モルタル材87が充填される充填空間88を区画する板部材89が設置されている。板部材89は、木製や合成樹脂製や金属製などである。板部材89は、主面が上下方向に延びる板状であって、下端をコンクリート板81の上面83に当接させて設置されている。
コンクリート板82は、第2金属梁22の上フランジ23に支持されている。具体的には、コンクリート板82は、下面の端部(図3における左端部)を上フランジ23の上面の一部(図3における右部)に当接して設置されている。第2金属梁22の上フランジ23の上面と、コンクリート板81の端面85と、コンクリート板82の端面85と、板部材89とによって、モルタル材87が充填される充填空間88が区画されている。作業者は、充填空間88にモルタルを流し込んで、モルタル材87を打設する。
アルコーブ91を区画する軒材92が、コンクリート板81の下方に配置されている。軒材92は、例えば、複数の板状の部材を厚み方向に積層して相互に固着した構成を有する。
軒材92が、吊下部材93、94によって第1金属梁21及び第2金属梁22から吊り下げられている。詳しく説明すると、吊下部材93は、第1金属梁21の下フランジ24に固定されている。図3には示されていないが、複数の吊下部材93が、図3の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んで配置されている。一方、取付金具95が、コンクリート板81の上面83の端部(図3における左端部)に固着されている。図3には示されていないが、複数の取付金具95が、図3の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んで配置されている。吊下部材93と取付金具95とは、ボルト96及びナット97によって互いに連結されている。
吊下部材94は、第2金属梁22の下フランジ24に取り付けられた接続金具98に、ボルト75及びナット76によって固定されている。図3には示されていないが、複数の吊下部材94が、図3の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んで配置されている。一方、取付金具99が、コンクリート板81の上面83の端部(図3における右端部)に固着されている。図3には示されていないが、複数の取付金具99が、図3の紙面に垂直な方向において互いに離間して並んで配置されている。吊下部材94と取付金具99とは、ボルト96及びナット97によって互いに連結されている。すなわち、軒材92は、吊下部材93、94によって第1金属梁21及び第2金属梁22から吊り下げられている。
第2金属梁22は、耐火部材29(図1)に代えて、耐火部材77、78によって覆われている。耐火部材77、78の仕様は、耐火部材29の仕様と同じである。耐火部材77は、第2金属梁22のウェブ25及び下フランジ24の側方(図3における左側)及び上フランジ23の端部(図3における左端部)の下側を覆っている。耐火部材78は、第2金属梁22のウェブ25の側方(図3における右側)、上フランジ23の端部(図3における右端部)の下側、及び下フランジ24の下側を覆っている。すなわち、第2金属梁22は、モルタル材87、コンクリート板81、82、耐火部材77、78によって覆われている。
[第2実施形態の作用効果]
本実施形態では、壁材12や耐火部材27、28、77、78等の耐火材によって覆われた金属梁20と、耐火性能を有するコンクリート板81、82とで、鉄骨建築物の耐火ラインを形成する。そして、この耐火ラインの上に、梁上プレート60や野地板51や瓦材14等を装着材のように装着した構成としている。したがって、屋根勾配を3/10以上としても、図4に示される屋根構造体100が有するような棟梁101が不要であり、また、棟梁101を覆う耐火部材102も不要である。すなわち、本実施形態の屋根構造体90は、耐火部材を施工する作業者の作業を容易にすることができる。
本実施形態では、第2金属梁22の上フランジ23と、コンクリート板81、82の端面85と、板部材89とによって、モルタル材87が充填される充填空間88が区画されている。作業者が充填空間88にモルタル材87を充填する作業は、作業者が第2金属梁22の上フランジ23に耐火部材を貼り付ける作業よりも容易である。すなわち、屋根構造体90は、モルタル材87を用いることにより、作業者の作業を容易にすることができる。
本実施形態では、鉄板部材52を支持する鉄母屋53は、接続部材54を有するコンクリート板81に支持されている。すなわち、屋根構造体10では、鉄母屋53をコンクリート板81に支持させることにより、屋根構造体100(図4)が備える登り梁103が不要になる。その結果、登り梁103を使用する場合よりも、コストを低減することができる。
[変形例]
上述の実施形態では、屋根勾配が3/10である屋根構造体10、90が説明された。しかしながら、屋根構造体10、90は、6/10など、他の屋根勾配を採用してもよい。
上述の実施形態では、金属梁20の一部がモルタル材87で覆われた例を説明した。しかしながら、モルタル材87に代えて耐火部材で金属梁20が覆われていてもよい。
10、90・・・屋根構造体
11・・・金属柱
12・・・壁材
14・・・瓦材
20・・・金属梁
21・・・第1金属梁
22・・・第2金属梁
23・・・上フランジ
24・・・下フランジ
25・・・ウェブ
27、28、29、77、78・・・耐火部材
51・・・野地板(第1支持部材)
52・・・鉄板部材(第1支持部材)
53・・・鉄母屋(第3支持部材)
60・・・梁上プレート
65・・・棟水切下地材(第2支持部材)
81、82・・・コンクリート板
87・・・モルタル材
88・・・充填空間
91・・・アルコーブ
92・・・軒材

Claims (5)

  1. 金属柱に固定されており、水平方向に延びて並ぶ複数の金属梁と、
    上記金属梁より下方へ延びる壁材と、
    上記金属梁の屋内側を覆う耐火部材と、
    複数の上記金属梁の間を閉塞するコンクリート板と、
    上記コンクリート板の上方に位置しており、水平方向に対して勾配した第1支持部材と、
    上記コンクリート板の上方に位置しており、鉛直方向に延びて上記第1支持部材の端部を支持する第2支持部材と、
    上記第1支持部材に葺かれた瓦材と、を備える屋根構造体。
  2. 金属柱に固定されており、水平方向に延びて並ぶ複数の金属梁と、
    上記金属梁より下方へ延びる壁材と、
    上記壁材の屋外側であってアルコーブの天面を区画する軒材と、
    複数の上記金属梁の間を閉塞するコンクリート板と、
    上記軒材と上記コンクリート板との間の空間において上記金属梁を覆う耐火部材と、
    上記コンクリート板の上方に位置しており、水平方向に対して勾配した第1支持部材と、
    上記コンクリート板の上方に位置しており、鉛直方向に延びて上記第1支持部材の端部を支持する第2支持部材と、
    上記第1支持部材に葺かれた瓦材と、を備える屋根構造体。
  3. 上記金属梁は、上フランジ、下フランジ、及びウェブを有しており、
    上記耐火部材は、上記下フランジ及び上記ウェブと、上記上フランジの下面とを覆っており、
    上記コンクリート板の端面と上記上フランジの上面とで区画された空間に打設されたモルタル材と、をさらに備える請求項1又は2に記載の屋根構造体。
  4. 上記第1支持部材の勾配は、3/10である請求項1から3のいずれかに記載の屋根構造体。
  5. 上記第1支持部材に連結されており、上記コンクリート板に支持された第3支持部材をさらに備える請求項1から4のいずれかに記載の屋根構造体。
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