JP3342733B2 - 集合住宅の配線及び配管構造 - Google Patents

集合住宅の配線及び配管構造

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JP3342733B2
JP3342733B2 JP06591293A JP6591293A JP3342733B2 JP 3342733 B2 JP3342733 B2 JP 3342733B2 JP 06591293 A JP06591293 A JP 06591293A JP 6591293 A JP6591293 A JP 6591293A JP 3342733 B2 JP3342733 B2 JP 3342733B2
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芳史 飯田
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株式会社長谷工コーポレーション
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  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅における各住
戸への電気、ガス、水道等のエネルギー系、情報系及び
給水系の配線及び配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の集合住宅における配線及び配管
は、電気関係については主に天井部を利用してなされて
いたが、ガス、水道については床又は間仕切り壁が利用
されていた。
【0003】このようにガス、水道の配管を床や間仕切
り壁に通す構造は古くから採られていたものであり、そ
れなりに合理性があるものの、一般にマンションと呼ば
れる集合住宅の場合には、その施工のシステム化を図る
について、また居住性つまり品質の向上を図るについて
少なからざる障害となっている。
【0004】即ち、間仕切り壁を利用する構造の場合に
は、配線及び配管工事と造作工事とが常に輻輳すること
になる。この結果、施工の段取りに制約を受け、また作
業者にも高度な熟練性が要求されることになり、システ
ム化の阻害要因となる。
【0005】また、間仕切り壁が配線及び配管と密着化
するため、後に間仕切りを変更する場合にその工事がよ
り大がかりなものになってしまう。つまり、間仕切り変
更の自由度がそれだけ制限され、住宅の品質要因の一つ
であるライフサイクルの変化に応じた間仕切り設計に制
約を受けることになる。
【0006】また、床を利用する構造の場合には、コン
クリートスラブに溝を設けたりあるいは木製の二重床と
する必要があるので工事の複雑化を招き、同様にシステ
ム化の阻害要因となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、集合住宅の施工のシステム化や高品質化についての
阻害要因を有効に解消できるような配線及び配管構造の
提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的のために
本発明では、天井部つまり天井裏のスペースを有効に活
用するようにしている。即ち、天井部は換気系等との関
係でもともとあるスペースを持つようにされるのが一般
であるが、本発明では、このスペースを電気だけでなく
ガスや水道についても有効に利用するようにしたもので
ある。
【0009】具体的には、本発明では、電気、ガス、水
道等のエネルギー系、情報系及び給水系について複数の
住戸に共用する共用配線及び配管が設けられており、こ
れらの共用配線及び配管から各住戸ごとに専用の配線及
び配管を分岐させるようになっている集合住宅の配線及
び配管構造において、各住戸に分岐させられる専用配線
及び配管を全て天井部から住戸内の必要箇所まで通すよ
うにしている。
【0010】この結果、床や間仕切り壁を利用する場合
に生じる上記のような不具合を有効に解消することがで
きる。
【0011】このような集合住宅の配線及び配管構造に
ついては、区画壁により区画したメータボックスを設
け、このメータボックス内に共用配線及び配管を通すよ
うにすると共に、メータボックス内で各住戸ごとの専用
配線及び配管を分岐させ、この分岐させた専用配線及び
配管をメータボックスの区画壁を貫通させて天井部に持
ってゆくようにすれば、配線及び配管が統一化され、設
計、施工の合理化を図れるのでより好ましい。
【0012】また、このようなメータボックス式の配線
及び配管構造については、各貫通孔の径を同一に形成す
るようにすれば、貫通孔の施工の標準化を図れるので、
より好ましい。
【0013】また、このような配線及び配管構造につい
ては、各専用配線及び配管の貫通用として区画壁に形成
する貫通孔を上下方向で配列するようにすれば、多数の
配線及び配管についての処理がより行い易いものとな
り、またスペースの節約も図れる。
【0014】また、このような上下方向配列について
は、メータボックス内における各配線及び配管の上下方
向での配置状態に対応させて各配線及び配管用の貫通孔
の上下方向での配列関係を決めるようにすれば、多数の
配線及び配管の錯綜を避けることができ、処理がより行
い易いものとなる。
【0015】また、以上のような配線及び配管構造につ
いては、メータボックスの区画壁を貫通させられた専用
配線及び配管を区画壁の裏面に沿って又は区画壁に密着
して躯体の柱がある場合にはこの柱の側面に沿って天井
部まで立ち上げるようにすれば、立上げ施工の施工性を
よくすることができる。
【0016】さらに、以上のような配線及び配管構造に
ついては、複数の支持部材をスライド可能に係合・保持
する係合部が形成された複数のレール部材を天井スラブ
に所定の間隔で互いに平行に且つ天井スラブの側辺に対
し斜めにして取り付け、このレール部材と各専用配線及
び配管との交差部位において上記支持部材により専用配
線や配管を支持させるようにするのが好ましい。即ち、
支持部材保持用のレール部材が斜め配置とされているの
で、専用配線や配管はレール部材の配置間隔に略応じた
一定の間隔でレール部材と必ず交差することになり、そ
してこの交差部位に位置決めさせた支持部材により支持
させることにより、整然とした支持を墨出しやそのため
の熟練技能を要することなく容易に行えるものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。この実
施例はメータボックス式の例である。メータボックスM
は、図7及び図8に示すように、周囲を区画壁Mwによ
り区画された箱形構造とされており、その内部に、各住
戸に共通する電気配線用の共用管1、ガスの共用管2及
び水道の共用管3がそれぞれ上下方向で貫通させられ、
また各共用管1、2、3から分岐されたメータ廻り配管
2p、3p(電気配線用については図示せず)がそれぞ
れのメータ1m、2m、3mを介してそれぞれの住戸内
用の専用配管の端末(図8に水道の端末13hについて
のみ図示)に接続されている。また、この他に各住戸に
共通する種々の信号用ケーブルやテレビ用ケーブルのた
めの各種配管4、5、6、7等も上下方向で貫通させら
れている。
【0018】このようにしてメータボックスM内で各共
用管1、2、3から分岐された住戸内用の専用配管1
1、12、13は、図1及び図2に示すように、メータ
ボックスMの裏面の区画壁Mwに設けた貫通孔11h、
12h、13hを介してメータボックスM外に導かれる
と共に、貫通孔11h、12h、13hの出口に近接し
た部位において上方に立ち上げられ、さらにその先が天
井Sと躯体スラブ(その下面レベルLのみを周囲に示
す)の間のスペース、つまり天井裏スペースを利用して
住戸内の必要箇所まで通される。天井裏での各専用配管
11、12、13は、原則として天井スラブの側辺の梁
に対し平行乃至直角となるように配置される。ここで、
専用配管11、12、13は、天井裏の入口までについ
ては何れも保護管11m、12m、13mにより覆われ
た状態で導かれ、天井裏に入った後にそれぞれが露出す
る状態となるようにされている。
【0019】これらの専用配管11、12、13は、一
戸の住戸については主管に当たるもので、適当な部位に
おいてさらに分岐され、住戸内の最終的な必要箇所に到
達するようにされている。その一例を水道の場合につい
て挙げれば、図3のような構造となる。即ち、専用配管
13の末端に分岐具14を接続し、この分岐具14の分
岐口14d、14d、……に、各必要箇所へ通すために
予め所定の長さに整えられた分岐管15、15、……を
接続する構造である。このように専用配管からの分岐を
予め所定の長さに調整した分岐管や分岐線で行う構造
は、給水系だけでなく、電気やガスのエネルギー系乃至
情報系についても用いられている。
【0020】貫通孔11h、12h、13hの配列状態
は、図1の場合のように上下方向で一列に並べるのが多
数の配管をまとめて処理する上で基本的には好都合であ
るが、周囲の状況に応じて他の配列状態とすることも可
能である。尚、専用配管や貫通孔は図示のものの他に
も、前記の信号用ケーブルやテレビ用ケーブル等のもの
があるが、図の煩雑化を避けるためにそれらは省略され
ている。
【0021】天井裏における専用配管11、12、13
は、図4及び図5に示すような支持用の構造体を用いて
その吊り下げ支持がなされる。具体的には、支持用の構
造体は、例えば640mm程度の一定の間隔で互いに平
行に且つ天井スラブの側辺の梁Bに対し斜めになるよう
にして天井スラブの下面Lに取り付けた複数のレール部
材16、16、……と、この各レール部材16に長手方
向で形成された係合部としての係合溝17にスライド可
能に係合して支持される複数の支持部材18a、18
a、……、15b、15b、……等よりなっている。従
って、前述のように天井スラブの側辺の梁Bに対し平行
乃至直角となるように配置される専用配管11、12、
13は、梁Bに対し斜め配置とされたレール部材16、
16、……の何本かに対し略一定の間隔で必ず交差する
ことになる。そこで、この交差部位ごとに、あるいは交
差部位を適当の間隔で選んで、そこに位置させた支持部
材18aや15bにより専用配管11、12、13をそ
れぞれ支持させれば、整然とした支持を墨出しやそのた
めの熟練技能を要することなく容易に行えることにな
る。
【0022】図6に示すのは、メータボックスの設置パ
ターンが上記実施例とは異なる場合についての例であ
る。即ち、この例の場合には、メータボックスMが住戸
側に凹設されていたの対しメータボックスM′が共用廊
下側に突出する構造とされると共に、メータボックス
M′の区画壁M′wの一部が躯体柱Pで兼用されてい
る。このような構造の関係から、区画壁M′wの貫通孔
(11h、12h、13h)を介してメータボックス
M′外に導かれた専用配管11、12、13が躯体柱P
の側面にまで導かれ、そこにおいて上記実施例の場合と
同様に立ち上げられている。
【0023】
【発明の効果】本発明による配線及び配管構造は、以上
説明したように、天井部を有効に活用し、電気、ガス、
水道全てについてこれらの配線及び配管を天井部から住
戸内の必要箇所まで通すようにしているので、床や間仕
切り壁を利用した配線及び配管の場合に生じる種々の不
具合を有効に解消することができる。従って、本発明を
用いることにより、集合住宅についてその施工の高度な
システム化や高品質化を図るについて大きく寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配線及び配管構造を概略的に示す
斜視図。
【図2】図1の配線及び配管構造を簡略化して示す断面
図。
【図3】天井裏での分岐構造の一例を示す斜視図。
【図4】天井裏での配線及び配管の吊り下げ支持パター
ンの模式図。
【図5】天井裏での配線及び配管の吊り下げ支持構造の
部分斜視図。
【図6】他の実施例についての図2相当の断面図。
【図7】メータボックス内の配管状態を示す側面図。
【図8】図7中の矢示S−S線に沿う断面図。
【符号の説明】 1,2,3…共用管、11,12,13…専用管、S…
天井、M…メータボックス、Mw…区画壁、11h,1
2h,13h…貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02G 3/28 D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 17/00 - 17/08 E04B 5/52 H02G 3/22 - 3/28 E03C 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気、ガス、水道等のエネルギー系、情
    報系及び給水系について複数の住戸に共用する共用配線
    及び配管が設けられており、これらの共用配線及び配管
    から各住戸ごとに専用の配線及び配管を分岐させるよう
    にした集合住宅の配線及び配管構造において、区画壁により区画することで住戸に隣接させてメータボ
    ックスを設け、このメータボックス内に共用配線及び配
    管を通すようにすると共に、メータボックス内で各住戸
    ごとの専用配線及び配管を分岐させ、この分岐させた専
    用配線及び配管を、メータボックスの区画壁に上下方向
    で配列した貫通孔により貫通させ、この区画壁を貫通さ
    せられた専用配線及び配管を区画壁の裏面に沿って又は
    区画壁に密着して躯体の柱がある場合にはこの柱の側面
    に沿って天井裏まで立ち上げて持ってゆくようにし、
    住戸に分岐させられる専用配線及び配管を全て天井裏
    ら住戸内の必要箇所まで通すようにしたことを特徴とす
    る集合住宅の配線及び配管構造。
  2. 【請求項2】 メータボックス内における各配線及び配
    管の上下方向での配置状態に対応させて各配線及び配管
    用の貫通孔の上下方向での配列関係を決めるようにした
    請求項1に記載の集合住宅の配線及び配管構造。
  3. 【請求項3】 各貫通孔の径を同一に形成した請求項1
    に記載の集合住宅の配線及び配管構造。
  4. 【請求項4】 支持部材をスライド可能に係合・保持す
    る係合部が形成された複数のレール部材を天井スラブに
    所定の間隔で互いに平行に且つ天井スラブの側辺に対し
    斜めにして取り付け、このレール部材と各専用配線及び
    配管との交差部位において上記支持部材により専用配線
    や配管を支持させるようにした請求項1〜請求項3の何
    れかに記載の集合住宅の配線及び配管構造。
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