JP2003193604A - 溝形床板ブロック及びこれを用いた床スラブ - Google Patents

溝形床板ブロック及びこれを用いた床スラブ

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JP2003193604A JP2001398134A JP2001398134A JP2003193604A JP 2003193604 A JP2003193604 A JP 2003193604A JP 2001398134 A JP2001398134 A JP 2001398134A JP 2001398134 A JP2001398134 A JP 2001398134A JP 2003193604 A JP2003193604 A JP 2003193604A
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心 山崎
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実 陣内
Koshiro Yamamura
公志郎 山村
Hidenori Masako
秀徳 真子
Shoji Iwahara
昭次 岩原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内空間をより効率よく利用でき、室内空間
のさらに自由な設計が可能な溝形床板ブロック及びこれ
を用いた床スラブを提供する。 【解決手段】 細長い底板7と、この底板7の幅方向の
両側に長手方向に沿って立設された対となる側板8と、
この対となる側板8の長手方向の両端上部を互いに連結
する接続用板部9とを有し、底板7の両側に側板8を連
結しているので、底板7単体の場合より曲げ剛性が大き
くなり、強度が増加する。また、曲げ剛性が大きくなる
ので、製造時にプレストレスを与える必要がなくなる。
さらに、接続用板部9を有しているので、側方に引張
力、又は圧縮力が加わっても、これに耐えることがで
き、所定の強度が確保される。また、上方に開口する空
間部10を形成しているので、天板をなくして軽量化が
図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉄筋コンク
リートからなり、プレキャストされて建築物の床下に配
置される溝形床板ブロック及びこれを用いた床スラブに
関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の床下は、例えば、収納スペース
や、電気配線及び各種配管の通路として用いられ、ま
た、浴槽を埋設して水周りの段差を解消するために用い
られている。
【0003】特に、近年、集合住宅においては、室内空
間を使用者の希望に添うように配置する室内空間のフリ
ープラン化が進んでおり、これは、高耐久性住宅の必須
条件の一つになっている。このフリープラン化に代表さ
れるように、高機能化、高品質化される建築物における
付加価値的な要求は、床構造によって決まるといっても
過言ではない。
【0004】従来の床スラブは、この床下に上下に隙間
をあけて二重に配置され、いわゆる二重床を構成するも
のがある。床スラブの大きさは床上のスペースにより規
制され、また、上段の床スラブには、床上スペースのレ
イアウトに応じて必要箇所に孔部が形成され、配線部や
収納部として利用できるように設計され、施工されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の二重床は、
建築物をスケルトン(構造)とインフィル(内装)に分
けて設計及び施工しようとするものであり、床下部を配
線や収納に自由に利用できるように柔軟に対応可能な構
造を狙ったものである。しかしながら、建築物の形状に
より床スラブの形状や上段の床スラブに形成する孔部の
位置等がそれぞれ異なるため、汎用の床スラブを予めプ
レキャスト製品として成型することが困難で、ほとんど
が現場で施工している。このため、長い工期が必要にな
り、製造費用も増加している。また、床スラブが平板状
に形成されているため、強度を確保するために孔部の位
置が制限される場合もある。
【0006】かかる強度上の問題を解決するため、本発
明者は先に、梁材の内部を空洞化した断面ロ形の床板ブ
ロックを考案した。この床板ブロックは、その上面、又
は側面の任意の位置に孔部を形成しても所定の大きさ以
上の曲げ剛性を保持できるため、強度を増加させながら
軽量化を図ることができ、プレキャスト製品として製造
できるので現場での施工が容易になるというものであ
る。
【0007】しかしながら、この床板ブロックでは、イ
ンフィルの設計変更があった場合に、これに合わせて上
面の孔部の位置を変更する必要が生じる。特に浴槽等の
大型埋設物は、一旦設置した後の移動が困難である。
【0008】そこで本発明が解決しようとする課題は、
室内空間をより効率よく利用でき、室内空間のさらに自
由な設計が可能な溝形床板ブロック及びこれを用いた床
スラブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の溝形床板ブロックは、底板と、この底板の
両側に長手方向に沿って立設された対となる側板と、こ
の対となる側板の長手方向の両端上部を互いに連結する
接続用板部とを有する。
【0010】溝形床板ブロックは、例えば鉄筋コンクリ
ートからなり、底板の両側に側板を連結しているので、
底板単体の場合より曲げ剛性が大きくなり、強度が増加
する。また、曲げ剛性が大きくなるので、製造時にプレ
ストレスを与える必要がなくなる。さらに、接続用板部
を有しているので、側方に引張力、又は圧縮力が加わっ
ても、これに耐えることができ、所定の強度が確保され
る。また、底板およびその両側の側板を有して、上方に
開口する空間部を形成しているので、天板をなくして軽
量化が図られる。
【0011】空間部内を作業者が移動するときには、天
板がないので、自由に移動することができる。すなわ
ち、側板の高さを作業者の大きさに合わせて形成する必
要がなくなり、所定の曲げ剛性が保持できれば任意の高
さに設定することができる。溝形床板ブロックの設置後
には、空間部内での作業や、空間部への収納庫等の設置
が行われる。
【0012】また、前記側板の側面に、1又は長手方向
に沿って2以上の側開口部を形成することも可能であ
る。溝形床板ブロックの両端を支持したとき、側板には
圧縮応力が加わる。この圧縮応力は、側板の上端で一番
大きくなるので、側板の上端部を連結した状態で、側開
口部を形成すると、強度を落とさずに軽量化を図ること
ができる。また、この側開口部を利用することで側方へ
の配線や配管の引き回しが容易になる。
【0013】また、前記接続用板部のそれぞれ外側端部
に、外側に突出する接続用金具を設けることも可能であ
る。接続用金具は、構築物に予め設けられた梁材に掛止
することができ、また、後から成形される梁材の内部に
埋設して一体的に接続することも可能である。
【0014】本発明の床スラブは、細長い底板と、この
底板の幅方向の両側に長手方向に沿って立設された対と
なる側板と、この対となる側板の長手方向の両端上部を
互いに連結する接続用板部とを有する溝形床板ブロック
が、建築物の床下に並べて配置され、側方に隣接する溝
形床板ブロック同士が接続金具を介して互いに連結され
ている。
【0015】底板及び側板を有しているので、溝形床板
ブロックの長手方向に加わる圧縮力、又は引張力に対す
る耐力が大きくなる。また、曲がりが少なくなり、全体
を精度良く平面状に形成することができる。さらに、接
続用板部が設けられているので、断面をロ形に形成で
き、溝形床板ブロックの幅方向に圧縮力や引張力が加わ
った場合には、床板及び接続用板部でこれを受けること
ができ、上端部と下端部の変形量を同程度に調整して、
床スラブ全体の変形も小さくなる。
【0016】また、各溝形床板ブロックの上部に、前記
側板上方の開口部を覆う蓋板部材を設けることも可能で
ある。蓋板部材には、例えばコンクリート製のものの他
に軽量部材を用いることも可能である。かかる構成によ
って、強度以外に遮音性等が向上する。
【0017】さらに、前記蓋板部材を、前記溝形床板ブ
ロックの側板の上部に長手方向に沿って設けられた蓋板
部材受け用の鋼材に架け渡して設けることも可能であ
る。複数の鋼材によって、側板の高さを調整して空間部
の高さを調整することができる。なお、浴槽等の大型部
材を埋設する部分は、鋼材をなくしてこれを配置するこ
とができる。かかる構成によって、溝形床板ブロックの
一部を切り欠いたりせずに浴槽等の大型部材の配置位置
を自由に設定することができ、また、床部の高さを自由
に設定することができる。
【0018】また、前記蓋板部材を、前記溝形床板ブロ
ックの側板の上部に設けられ、上方に突出した複数のボ
ルト部材に架け渡して設けることも可能である。かかる
構成によって、溝形床板ブロックを軽量化することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る床ス
ラブの斜視図、図2(A)は同床スラブの中間部分の部
分正断面図、(B)は同床スラブの側開口部を含む部分
正断面図、(C)は同床スラブの端部の部分正断面図、
図3は同床スラブの側断面図、図4は同床スラブを構成
する溝形床板ブロックの平面図、図5(A)は同溝形床
板ブロックの接続状態を示す部分平面図、(B)は同溝
形床板ブロックの接続状態を示す部分側面図、(C)は
同溝形床板ブロックの端部の部分斜視図を示す。
【0020】図1に示すように本発明の実施の形態にお
ける床スラブ1は、建築物の床部を構成する厚みのある
板状の部材で、前後に長く形成された溝形床板ブロック
2を、それぞれ側方に隣接する他の溝形床板ブロック2
に連結し、上部に鋼材の一例であるH形鋼からなるスペ
ーサ部材5を介して蓋板部材6を設けたものである。隣
接する溝形床板ブロック2同士の接続は、図2(A)、
(C)に示すようにボルト11、ナット12及び当て板
13からなる接続金具4を介して行っている。
【0021】まず、溝形床板ブロック2について説明す
る。鉄筋コンクリートからなる溝形床板ブロック2は、
細長い矩形の底板7と、底板7の両側に長手方向に沿っ
て立設する側板8と、対となる側板8の両端部を連結し
た接続用板部9とを有している。底板7、側板8及び接
続用板部9の厚みは、例えば100mmで、溝形床板ブ
ロック2の外径は、例えば幅1000mm、長さ800
0mm、高さ400mmに形成されている。接続用板部
9の長さは、例えば1000mmに形成され、両側の側
板8の間に挟まれた部分に形成され上方に開口した空間
部10の開口寸法は、幅800mm、長さ6000mm
に形成されている。溝形床板ブロック2は、底板7の両
側に長手方向に沿って側板8が設けられているので、曲
げ剛性が大きくなり、プレストレスなしで長スパンが可
能になる。
【0022】図3に示すように、側板8には、例えば高
さ200mm、長さ300mmの側開口部14が長手方
向に沿って例えば1000mmおきに形成されている。
側開口部14の下端レベルは、底板7の上面レベルに一
致している。
【0023】図5に示すように、両側の接続用板部9の
それぞれ外側端部には固定板16が配置され、外側に突
出する接続用金具の一例であるボルト部材15が、固定
板16に螺合されると共に、外側端部内に埋設されてい
る。また、底板7の長手方向の両外側端部にも、同様に
固定板16aが配置され、ボルト部材15aが固定板1
6aを介して固定されている。
【0024】ボルト部材15,15aの頭部は、接続さ
れる梁材17内に埋設され、梁材17に一体的に固化さ
れる。なお、ボルト部材15,15aの頭部には、図示
しない板状、又は棒状の金具を取り付けることができ、
この金具により梁材17への連結をさらに強固にするこ
とができる。
【0025】また、ボルト部材15,15aが掛止可能
な掛合部を形成した梁材をプレキャストにより製造する
ことも可能である。かかる構成によって乾式接合が可能
になり、組立を省力化して迅速に行い、工期を短縮する
ことができる。なお、底板7に設けたボルト部材15a
は省略することができ、これにより溝形床板ブロック2
に無理な力が加わらなくなる。
【0026】溝形床板ブロック2の空間部10内は、8
00mmの幅があるので、作業者はこの中を自由に移動
して作業を行うことができる。空間部10内には、図示
しない配管や配線を長手方向に配置することができ、ま
た、側開口部14内を通過させて側方に配置することも
可能である。
【0027】次に、スペーサ部材5について説明する。
スペーサ部材5は、隣接する溝形床板ブロック2の側板
8の上部に長手方向に沿って設けられている。スペーサ
部材5は、両フランジ部を上下にそれぞれ配置し、高さ
方向に配置されるウェブ幅を200mmに、長さを1m
に形成している。各スペーサ部材5は、ボルト等で乾式
接合することによって、側板8の上端部に固定されてい
る。
【0028】次に、蓋板部材6について説明する。蓋板
部材6は、幅及び厚みを溝形床板ブロック2と同じ大き
さに形成し、長さを例えば500mmまたは1000m
mに形成した矩形板状の部材である。各蓋板部材6は、
幅方向両側のスペーサ部材5に架け渡して設けられ、各
溝形床板ブロック2の空間部10を覆い、また、接続用
板部9の上方に隙間をあけて配置される。蓋板部材6は
ボルト等で乾式接合することによって、スペーサ部材5
の上端部に固定されている。蓋板部材6は、例えばコン
クリート製にして遮音性能を高めることができ、また、
軽量床材を使用してさらに軽量化することも可能であ
る。
【0029】図1に示すように、溝形床板ブロック2の
所定部分にH形鋼からなるスペーサ部材5の替わりに溝
形鋼からなるスペーサ部材18を設けると、蓋板部材6
を溝形床板ブロック2の側板8の上端部に直接配置する
ことが可能となる。かかる構成によって、所定位置の蓋
板部材6の高さを通常の状態より例えば200mm低く
することができる。蓋板部材6を通常高さに設けた場合
には空間部10を床下収納として広く利用でき、また、
浴槽等の水廻りの部材を自由に配置でき、さらに室内に
段差を自由に設けることができる。また、前述したよう
に、スペーサ部材18を用いることによって、居間等の
床を一段下げて居住空間を大きくすることも可能であ
る。
【0030】次に、本発明の他の実施の形態に係る溝形
床板ブロックについて説明する。図6(A)は本発明の
他実施の形態に係る溝形床板ブロックの平面図、(B)
は同溝形床板ブロックの側面図、図7(A)は同溝形床
板ブロックに蓋板部材を設けた状態を示す側断面図、
(B)は同溝形床板ブロックに蓋板部材を設けた状態を
示す正断面図、図8(A)は同溝形床板ブロックの接続
状態を示す部分平断面図、(B)は同溝形床板ブロック
の接続状態を示す部分側断面図、(C)は同溝形床板ブ
ロックの接続状態を示す部分平断面図、(D)は同溝形
床板ブロックの接続状態を示す部分側断面図を示す。
【0031】図6に示すように、他の実施の形態に係る
溝形床板ブロック20の側板21,22のそれぞれ両端
部は、例えば高さ700mmに形成され、これを連結す
る接続用板部23,24の高さは、中間部の高さ400
mmより高く形成されている。また、接続用板部23,
24の外側端部には、外側に徐々に拡径する台形状の掛
合板部25がそれぞれ形成されている。そして、側板2
1,22の中間部の上端には、埋込みナット26が所定
間隔おきに設けられている。
【0032】図7に示すように、埋込みナット26に
は、ボルト27が螺合している。そして、蓋板部材30
は、ボルト27に螺合する調整ナット28,29によっ
て、側板21,22の上方位置であって、接続用板部2
3,24と同じレベルに配置されて固定されている。蓋
板部材30と側板21,22との間には、隙間が形成さ
れているので、側板部材21,22に側開口部を形成し
なくてもケーブルや配管を通すことができる。また、側
板21,22と接続用板部23,24が同じレベルに配
置されているので、接続用板部23,24と蓋板部材6
とを二重に配置しなくてもよくなり、さらなる軽量化を
図ることができる。
【0033】図8(A)、(B)に示すように、溝形床
板ブロック20を梁材31に固着させるときには、底板
32及び接続用板部23に埋設した接続用金具の一例で
ある埋込みナット33,34に、ボルト部材35,36
を螺合させ、さらにボルト部材35の先部に形成された
リング状部に嵌入した別のボルト部材37を取り付け
る。そして、ボルト部材35〜37を図示しない鉄筋で
接続し、これらを囲む型枠にコンクリートを流し込んで
固化させることにより梁材31を形成する。
【0034】図8(C)、(D)に示すように、溝形床
板ブロック20を梁材38の両側に取り付ける場合に
は、対向配置された溝形床板ブロック20の埋込みナッ
ト33,34にそれぞれ螺合したボルト部材39,40
の先端部をカプラ41で連結した後、前述したのと同様
の手順により梁材38を形成する。かかる構成によっ
て、確実な固定を行うことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば次の効果を奏する。 (1)底板の両側に側板を連結しているので、底板単体
の場合より曲げ剛性が大きくなり、強度が増加し、ま
た、曲げ剛性が大きくなるので、製造時にプレストレス
を与える必要がなくなる。 (2)接続用板部を有しているので、側方に引張力、又
は圧縮力が加わっても、これに耐えることができ、所定
の強度が確保される。 (3)上方に開口する空間部を形成しているので、天板
をなくして軽量化が図られ、また、空間部内を作業者が
移動するときには、天板がないので、自由に移動するこ
とができると共に、側板の高さを作業者の大きさに合わ
せて形成する必要がなくなり、所定の曲げ剛性が保持で
きれば任意の高さに設定することができる。 (4)側板に、側開口部を形成しているので、強度を落
とさずに軽量化を図ることができ、また、側方への配線
や配管の引き回しが容易になる。 (5)接続用板部に接続用金具を設けたので、構築物に
予め設けられた梁材に掛止して組立作業を簡略化して工
期を短縮することができ、また、後から成形される梁材
の内部に埋設して一体的に接続し、接続強度を増加する
ことも可能である。 (6)床スラブは、溝形床板ブロックを、それぞれ側方
に隣接する他の溝形床板ブロックに接続金具を介して連
結したので、長手方向に加わる圧縮力、又は引張力に対
する耐力が大きくなり、また、曲がりが少なくなり、全
体を精度良く平面状に形成することができる。 (7)接続用板部が設けられているので、断面をロ形に
形成でき、溝形床板ブロックの幅方向に圧縮力や引張力
が加わった場合には、床板及び接続用板部でこれを受け
ることができ、上端部と下端部の変形量を同程度に調整
して、床スラブ全体の変形も小さくできる。 (8)各溝形床板ブロックの上部に、複数の蓋板部材を
設けるので、強度以外にも遮音性等が向上する。 (9)蓋板部材を複数の鋼材に架け渡して設けるので、
側板の高さを調整して空間部の高さを調整することがで
き、また、浴槽等の大型部材の配置位置を自由に設定す
ることができ、また、床部の高さを自由に設定すること
ができる。 (10)蓋板部材をボルト部材に架け渡して設けるの
で、側板の上側にケーブルや配管を通すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る床スラブの斜視
図である。
【図2】 (A)は同床スラブの中間部分の部分正断面
図、(B)は同床スラブの側開口部を含む部分正断面
図、(C)は同床スラブの端部の部分正断面図である。
【図3】 同床スラブの側断面図である。
【図4】 同床スラブを構成する溝形床板ブロックの平
面図である。
【図5】 (A)は同溝形床板ブロックの接続状態を示
す部分平面図、(B)は同溝形床板ブロックの接続状態
を示す部分側面図、(C)は同溝形床板ブロックの端部
の部分斜視図である。
【図6】 (A)は本発明の他実施の形態に係る溝形床
板ブロックの平面図、(B)は同溝形床板ブロックの側
面図である。
【図7】 (A)は同溝形床板ブロックに蓋板部材を設
けた状態を示す側断面図、(B)は同溝形床板ブロック
に蓋板部材を設けた状態を示す正断面図である。
【図8】 (A)は同溝形床板ブロックの接続状態を示
す部分平断面図、(B)は同溝形床板ブロックの接続状
態を示す部分側断面図、(C)は同溝形床板ブロックの
接続状態を示す部分平断面図、(D)は同溝形床板ブロ
ックの接続状態を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
1 床スラブ 2 溝形床板ブロック 4 接続金具 5 スペーサ部材(鋼材) 6 蓋板部材 7 底板 8 側板 9 接続用板部 10 空間部 11 ボルト 12 ナット 13 当て板 14 側開口部 15,15a ボルト部材(接続用金具) 16,16a 固定板 17 梁材 18 スペーサ部材 20 溝形床板ブロック 21,22 側板 23,24 接続用板部 25 掛合板部 26 埋込みナット 27 ボルト 28,29 調整ナット 30 蓋板部材 31 梁材 32 底板 33,34 埋込みナット 35,36,37 ボルト部材 38 梁材 39,40 ボルト部材 41 カプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 公志郎 佐賀県佐賀市八幡小路1番10号 松尾建設 株式会社内 (72)発明者 真子 秀徳 佐賀県佐賀市八幡小路1番10号 松尾建設 株式会社内 (72)発明者 岩原 昭次 熊本県熊本市島崎5丁目35番4号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と、 この底板の両側に長手方向に沿って立設された対となる
    側板と、 この対となる側板の長手方向の両端上部を互いに連結す
    る接続用板部とを有する溝形床板ブロック。
  2. 【請求項2】 前記側板の側面に、1又は長手方向に沿
    って2以上の側開口部を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の溝形床板ブロック。
  3. 【請求項3】 前記接続用板部のそれぞれ外側端部に、
    外側に突出する接続用金具を設けたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の溝形床板ブロック。
  4. 【請求項4】 細長い底板と、この底板の幅方向の両側
    に長手方向に沿って立設された対となる側板と、この対
    となる側板の長手方向の両端上部を互いに連結する接続
    用板部とを有する溝形床板ブロックが、建築物の床下に
    並べて配置され、側方に隣接する溝形床板ブロック同士
    が接続金具を介して互いに連結されている床スラブ。
  5. 【請求項5】 各溝形床板ブロックの上部に、前記側板
    上方の開口部を覆う蓋板部材を設けたことを特徴とする
    請求項4に記載の床スラブ。
  6. 【請求項6】 前記蓋板部材は、前記溝形床板ブロック
    の側板の上部に長手方向に沿って設けられた蓋板部材受
    け用の鋼材に架け渡して設けられていることを特徴とす
    る請求項5に記載の床スラブ。
  7. 【請求項7】 前記蓋板部材は、前記溝形床板ブロック
    の側板の上部に設けられ、上方に突出した複数のボルト
    部材に架け渡して設けられていることを特徴とする請求
    項5に記載の床スラブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015045125A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 茂 坂 Frpサンドイッチパネル工法建物
JP2017145573A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 五洋建設株式会社 遮音界床構造の構築方法および遮音界床構造

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