JP3693610B2 - 溝形床板ブロックを用いた床スラブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば鉄筋コンクリートからなり、プレキャストされて建築物の床下に配置される溝形床板ブロックを用いた床スラブに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の床下は、例えば、収納スペースや、電気配線及び各種配管の通路として用いられ、また、浴槽を埋設して水周りの段差を解消するために用いられている。
【0003】
特に、近年、集合住宅においては、室内空間を使用者の希望に添うように配置する室内空間のフリープラン化が進んでおり、これは、高耐久性住宅の必須条件の一つになっている。このフリープラン化に代表されるように、高機能化、高品質化される建築物における付加価値的な要求は、床構造によって決まるといっても過言ではない。
【0004】
従来の床スラブは、この床下に上下に隙間をあけて二重に配置され、いわゆる二重床を構成するものがある。床スラブの大きさは床上のスペースにより規制され、また、上段の床スラブには、床上スペースのレイアウトに応じて必要箇所に孔部が形成され、配線部や収納部として利用できるように設計され、施工されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の二重床は、建築物をスケルトン(構造)とインフィル(内装)に分けて設計及び施工しようとするものであり、床下部を配線や収納に自由に利用できるように柔軟に対応可能な構造を狙ったものである。しかしながら、建築物の形状により床スラブの形状や上段の床スラブに形成する孔部の位置等がそれぞれ異なるため、汎用の床スラブを予めプレキャスト製品として成型することが困難で、ほとんどが現場で施工している。このため、長い工期が必要になり、製造費用も増加している。
また、床スラブが平板状に形成されているため、強度を確保するために孔部の位置が制限される場合もある。
【0006】
かかる強度上の問題を解決するため、本発明者は先に、梁材の内部を空洞化した断面ロ形の床板ブロックを考案した。この床板ブロックは、その上面、又は側面の任意の位置に孔部を形成しても所定の大きさ以上の曲げ剛性を保持できるため、強度を増加させながら軽量化を図ることができ、プレキャスト製品として製造できるので現場での施工が容易になるというものである。
【0007】
しかしながら、この床板ブロックでは、インフィルの設計変更があった場合に、これに合わせて上面の孔部の位置を変更する必要が生じる。特に浴槽等の大型埋設物は、一旦設置した後の移動が困難である。
【0008】
そこで本発明が解決しようとする課題は、室内空間をより効率よく利用でき、室内空間のさらに自由な設計が可能な溝形床板ブロックを用いた床スラブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の溝形床板ブロックは、底板と、この底板の両側に長手方向に沿って立設された対となる側板と、この対となる側板の長手方向の両端上部を互いに連結する接続用板部とを有する。
【0010】
溝形床板ブロックは、例えば鉄筋コンクリートからなり、底板の両側に側板を連結しているので、底板単体の場合より曲げ剛性が大きくなり、強度が増加する。また、曲げ剛性が大きくなるので、製造時にプレストレスを与える必要がなくなる。さらに、接続用板部を有しているので、側方に引張力、又は圧縮力が加わっても、これに耐えることができ、所定の強度が確保される。また、底板およびその両側の側板を有して、上方に開口する空間部を形成しているので、天板をなくして軽量化が図られる。
【0011】
空間部内を作業者が移動するときには、天板がないので、自由に移動することができる。すなわち、側板の高さを作業者の大きさに合わせて形成する必要がなくなり、所定の曲げ剛性が保持できれば任意の高さに設定することができる。
溝形床板ブロックの設置後には、空間部内での作業や、空間部への収納庫等の設置が行われる。
【0012】
また、前記側板の側面に、1又は長手方向に沿って2以上の側開口部を形成することも可能である。
溝形床板ブロックの両端を支持したとき、側板には圧縮応力が加わる。この圧縮応力は、側板の上端で一番大きくなるので、側板の上端部を連結した状態で、側開口部を形成すると、強度を落とさずに軽量化を図ることができる。また、この側開口部を利用することで側方への配線や配管の引き回しが容易になる。
【0013】
また、前記接続用板部のそれぞれ外側端部に、外側に突出する接続用金具を設けることも可能である。
接続用金具は、構築物に予め設けられた梁材に掛止することができ、また、後から成形される梁材の内部に埋設して一体的に接続することも可能である。
【0014】
本発明の床スラブは、細長い底板と、この底板の幅方向の両側に長手方向に沿って立設された対となる側板と、この対となる側板の長手方向の両端上部を互いに連結する接続用板部とを有する溝形床板ブロックが、建築物の床下に並べて配置され、側方に隣接する溝形床板ブロック同士が接続金具を介して互いに連結されている。
【0015】
底板及び側板を有しているので、溝形床板ブロックの長手方向に加わる圧縮力、又は引張力に対する耐力が大きくなる。また、曲がりが少なくなり、全体を精度良く平面状に形成することができる。さらに、接続用板部が設けられているので、断面をロ形に形成でき、溝形床板ブロックの幅方向に圧縮力や引張力が加わった場合には、床板及び接続用板部でこれを受けることができ、上端部と下端部の変形量を同程度に調整して、床スラブ全体の変形も小さくなる。
【0016】
また、各溝形床板ブロックの上部に、前記側板上方の開口部を覆う蓋板部材を設けることも可能である。
蓋板部材には、例えばコンクリート製のものの他に軽量部材を用いることも可能である。かかる構成によって、強度以外に遮音性等が向上する。
【0017】
さらに、前記蓋板部材を、前記溝形床板ブロックの側板の上部に長手方向に沿って設けられた蓋板部材受け用の鋼材に架け渡して設けることも可能である。
複数の鋼材によって、側板の高さを調整して空間部の高さを調整することができる。なお、浴槽等の大型部材を埋設する部分は、鋼材をなくしてこれを配置することができる。かかる構成によって、溝形床板ブロックの一部を切り欠いたりせずに浴槽等の大型部材の配置位置を自由に設定することができ、また、床部の高さを自由に設定することができる。
【0018】
また、前記蓋板部材を、前記溝形床板ブロックの側板の上部に設けられ、上方に突出した複数のボルト部材に架け渡して設けることも可能である。
かかる構成によって、溝形床板ブロックを軽量化することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る床スラブの斜視図、図2(A)は同床スラブの中間部分の部分正断面図、(B)は同床スラブの側開口部を含む部分正断面図、(C)は同床スラブの端部の部分正断面図、図3は同床スラブの側断面図、図4は同床スラブを構成する溝形床板ブロックの平面図、図5(A)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分平面図、(B)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分側面図、(C)は同溝形床板ブロックの端部の部分斜視図を示す。
【0020】
図1に示すように本発明の実施の形態における床スラブ1は、建築物の床部を構成する厚みのある板状の部材で、前後に長く形成された溝形床板ブロック2を、それぞれ側方に隣接する他の溝形床板ブロック2に連結し、上部に鋼材の一例であるH形鋼からなるスペーサ部材5を介して蓋板部材6を設けたものである。
隣接する溝形床板ブロック2同士の接続は、図2(A)、(C)に示すようにボルト11、ナット12及び当て板13からなる接続金具4を介して行っている。
【0021】
まず、溝形床板ブロック2について説明する。
鉄筋コンクリートからなる溝形床板ブロック2は、細長い矩形の底板7と、底板7の両側に長手方向に沿って立設する側板8と、対となる側板8の両端部を連結した接続用板部9とを有している。
底板7、側板8及び接続用板部9の厚みは、例えば100mmで、溝形床板ブロック2の外径は、例えば幅1000mm、長さ8000mm、高さ400mmに形成されている。接続用板部9の長さは、例えば1000mmに形成され、両側の側板8の間に挟まれた部分に形成され上方に開口した空間部10の開口寸法は、幅800mm、長さ6000mmに形成されている。
溝形床板ブロック2は、底板7の両側に長手方向に沿って側板8が設けられているので、曲げ剛性が大きくなり、プレストレスなしで長スパンが可能になる。
【0022】
図3に示すように、側板8には、例えば高さ200mm、長さ300mmの側開口部14が長手方向に沿って例えば1000mmおきに形成されている。側開口部14の下端レベルは、底板7の上面レベルに一致している。
【0023】
図5に示すように、両側の接続用板部9のそれぞれ外側端部には固定板16が配置され、外側に突出する接続用金具の一例であるボルト部材15が、固定板16に螺合されると共に、外側端部内に埋設されている。
また、底板7の長手方向の両外側端部にも、同様に固定板16aが配置され、ボルト部材15aが固定板16aを介して固定されている。
【0024】
ボルト部材15,15aの頭部は、接続される梁材17内に埋設され、梁材17に一体的に固化される。なお、ボルト部材15,15aの頭部には、図示しない板状、又は棒状の金具を取り付けることができ、この金具により梁材17への連結をさらに強固にすることができる。
【0025】
また、ボルト部材15,15aが掛止可能な掛合部を形成した梁材をプレキャストにより製造することも可能である。かかる構成によって乾式接合が可能になり、組立を省力化して迅速に行い、工期を短縮することができる。
なお、底板7に設けたボルト部材15aは省略することができ、これにより溝形床板ブロック2に無理な力が加わらなくなる。
【0026】
溝形床板ブロック2の空間部10内は、800mmの幅があるので、作業者はこの中を自由に移動して作業を行うことができる。空間部10内には、図示しない配管や配線を長手方向に配置することができ、また、側開口部14内を通過させて側方に配置することも可能である。
【0027】
次に、スペーサ部材5について説明する。
スペーサ部材5は、隣接する溝形床板ブロック2の側板8の上部に長手方向に沿って設けられている。スペーサ部材5は、両フランジ部を上下にそれぞれ配置し、高さ方向に配置されるウェブ幅を200mmに、長さを1mに形成している。各スペーサ部材5は、ボルト等で乾式接合することによって、側板8の上端部に固定されている。
【0028】
次に、蓋板部材6について説明する。
蓋板部材6は、幅及び厚みを溝形床板ブロック2と同じ大きさに形成し、長さを例えば500mmまたは1000mmに形成した矩形板状の部材である。各蓋板部材6は、幅方向両側のスペーサ部材5に架け渡して設けられ、各溝形床板ブロック2の空間部10を覆い、また、接続用板部9の上方に隙間をあけて配置される。蓋板部材6はボルト等で乾式接合することによって、スペーサ部材5の上端部に固定されている。
蓋板部材6は、例えばコンクリート製にして遮音性能を高めることができ、また、軽量床材を使用してさらに軽量化することも可能である。
【0029】
図1に示すように、溝形床板ブロック2の所定部分にH形鋼からなるスペーサ部材5の替わりに溝形鋼からなるスペーサ部材18を設けると、蓋板部材6を溝形床板ブロック2の側板8の上端部に直接配置することが可能となる。かかる構成によって、所定位置の蓋板部材6の高さを通常の状態より例えば200mm低くすることができる。
蓋板部材6を通常高さに設けた場合には空間部10を床下収納として広く利用でき、また、浴槽等の水廻りの部材を自由に配置でき、さらに室内に段差を自由に設けることができる。また、前述したように、スペーサ部材18を用いることによって、居間等の床を一段下げて居住空間を大きくすることも可能である。
【0030】
次に、本発明の他の実施の形態に係る溝形床板ブロックについて説明する。
図6(A)は本発明の他実施の形態に係る溝形床板ブロックの平面図、(B)は同溝形床板ブロックの側面図、図7(A)は同溝形床板ブロックに蓋板部材を設けた状態を示す側断面図、(B)は同溝形床板ブロックに蓋板部材を設けた状態を示す正断面図、図8(A)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分平断面図、(B)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分側断面図、(C)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分平断面図、(D)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分側断面図を示す。
【0031】
図6に示すように、他の実施の形態に係る溝形床板ブロック20の側板21,22のそれぞれ両端部は、例えば高さ700mmに形成され、これを連結する接続用板部23,24の高さは、中間部の高さ400mmより高く形成されている。また、接続用板部23,24の外側端部には、外側に徐々に拡径する台形状の掛合板部25がそれぞれ形成されている。そして、側板21,22の中間部の上端には、埋込みナット26が所定間隔おきに設けられている。
【0032】
図7に示すように、埋込みナット26には、ボルト27が螺合している。そして、蓋板部材30は、ボルト27に螺合する調整ナット28,29によって、側板21,22の上方位置であって、接続用板部23,24と同じレベルに配置されて固定されている。
蓋板部材30と側板21,22との間には、隙間が形成されているので、側板部材21,22に側開口部を形成しなくてもケーブルや配管を通すことができる。
また、側板21,22と接続用板部23,24が同じレベルに配置されているので、接続用板部23,24と蓋板部材6とを二重に配置しなくてもよくなり、さらなる軽量化を図ることができる。
【0033】
図8(A)、(B)に示すように、溝形床板ブロック20を梁材31に固着させるときには、底板32及び接続用板部23に埋設した接続用金具の一例である埋込みナット33,34に、ボルト部材35,36を螺合させ、さらにボルト部材35の先部に形成されたリング状部に嵌入した別のボルト部材37を取り付ける。そして、ボルト部材35〜37を図示しない鉄筋で接続し、これらを囲む型枠にコンクリートを流し込んで固化させることにより梁材31を形成する。
【0034】
図8(C)、(D)に示すように、溝形床板ブロック20を梁材38の両側に取り付ける場合には、対向配置された溝形床板ブロック20の埋込みナット33,34にそれぞれ螺合したボルト部材39,40の先端部をカプラ41で連結した後、前述したのと同様の手順により梁材38を形成する。
かかる構成によって、確実な固定を行うことができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)底板の両側に側板を連結しているので、底板単体の場合より曲げ剛性が大きくなり、強度が増加し、また、曲げ剛性が大きくなるので、製造時にプレストレスを与える必要がなくなる。
(2)接続用板部を有しているので、側方に引張力、又は圧縮力が加わっても、これに耐えることができ、所定の強度が確保される。
(3)上方に開口する空間部を形成しているので、天板をなくして軽量化が図られ、また、空間部内を作業者が移動するときには、天板がないので、自由に移動することができると共に、側板の高さを作業者の大きさに合わせて形成する必要がなくなり、所定の曲げ剛性が保持できれば任意の高さに設定することができる。
(4)側板に、側開口部を形成しているので、強度を落とさずに軽量化を図ることができ、また、側方への配線や配管の引き回しが容易になる。
(5)接続用板部に接続用金具を設けたので、構築物に予め設けられた梁材に掛止して組立作業を簡略化して工期を短縮することができ、また、後から成形される梁材の内部に埋設して一体的に接続し、接続強度を増加することも可能である。
(6)床スラブは、溝形床板ブロックを、それぞれ側方に隣接する他の溝形床板ブロックに接続金具を介して連結したので、長手方向に加わる圧縮力、又は引張力に対する耐力が大きくなり、また、曲がりが少なくなり、全体を精度良く平面状に形成することができる。
(7)接続用板部が設けられているので、断面をロ形に形成でき、溝形床板ブロックの幅方向に圧縮力や引張力が加わった場合には、床板及び接続用板部でこれを受けることができ、上端部と下端部の変形量を同程度に調整して、床スラブ全体の変形も小さくできる。
(8)各溝形床板ブロックの上部に、複数の蓋板部材を設けるので、強度以外にも遮音性等が向上する。
(9)蓋板部材を複数の鋼材に架け渡して設けるので、側板の高さを調整して空間部の高さを調整することができ、また、浴槽等の大型部材の配置位置を自由に設定することができ、また、床部の高さを自由に設定することができる。
(10)蓋板部材をボルト部材に架け渡して設けるので、側板の上側にケーブルや配管を通すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る床スラブの斜視図である。
【図2】 (A)は同床スラブの中間部分の部分正断面図、(B)は同床スラブの側開口部を含む部分正断面図、(C)は同床スラブの端部の部分正断面図である。
【図3】 同床スラブの側断面図である。
【図4】 同床スラブを構成する溝形床板ブロックの平面図である。
【図5】 (A)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分平面図、(B)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分側面図、(C)は同溝形床板ブロックの端部の部分斜視図である。
【図6】 (A)は本発明の他実施の形態に係る溝形床板ブロックの平面図、(B)は同溝形床板ブロックの側面図である。
【図7】 (A)は同溝形床板ブロックに蓋板部材を設けた状態を示す側断面図、(B)は同溝形床板ブロックに蓋板部材を設けた状態を示す正断面図である。
【図8】 (A)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分平断面図、(B)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分側断面図、(C)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分平断面図、(D)は同溝形床板ブロックの接続状態を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
1 床スラブ
2 溝形床板ブロック
4 接続金具
5 スペーサ部材(鋼材)
6 蓋板部材
7 底板
8 側板
9 接続用板部
10 空間部
11 ボルト
12 ナット
13 当て板
14 側開口部
15,15a ボルト部材(接続用金具)
16,16a 固定板
17 梁材
18 スペーサ部材
20 溝形床板ブロック
21,22 側板
23,24 接続用板部
25 掛合板部
26 埋込みナット
27 ボルト
28,29 調整ナット
30 蓋板部材
31 梁材
32 底板
33,34 埋込みナット
35,36,37 ボルト部材
38 梁材
39,40 ボルト部材
41 カプラ

Claims (2)

  1. 細長い底板と、この底板の幅方向の両側に長手方向に沿って立設された対となる側板と、この対となる側板の長手方向の両端上部を互いに連結する接続用板部とを有する溝形床板ブロックが、建築物の床下に並べて配置され、側方に隣接する溝形床板ブロック同士が接続金具を介して互いに連結され
    各溝形床板ブロックの上部に、前記側板上方の開口部を覆う蓋板部材が設けられ、
    前記蓋板部材は、前記溝形床板ブロックの側板の上部に長手方向に沿って設けられた蓋板部材受け用の鋼材に架け渡して設けられている床スラブ。
  2. 細長い底板と、この底板の幅方向の両側に長手方向に沿って立設された対となる側板と、この対となる側板の長手方向の両端上部を互いに連結する接続用板部とを有する溝形床板ブロックが、建築物の床下に並べて配置され、側方に隣接する溝形床板ブロック同士が接続金具を介して互いに連結され
    各溝形床板ブロックの上部に、前記側板上方の開口部を覆う蓋板部材が設けられ、
    前記蓋板部材は、前記溝形床板ブロックの側板の上部に設けられ、上方に突出した複数のボルト部材に架け渡して設けられている床スラブ。
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