JP2009013682A - 合成床、プレキャストコンクリート製床板および合成床の施工方法 - Google Patents

合成床、プレキャストコンクリート製床板および合成床の施工方法 Download PDF

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宏治 山野辺
Kiyoomi Kanemoto
清臣 金本
Ryoichi Shohara
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Abstract

【課題】費用をかけずに大スパンの床構造を実現することができる合成床、プレキャストコンクリート製床板および合成床の施工方法を提供する。
【解決手段】下部層のプレキャストコンクリート製床板20と、プレキャストコンクリート製床板20の上面24に上部層として現場打ちするコンクリートスラブ30とを備えた合成床10において、プレキャストコンクリート製床板20の上面24にボイド部材26が設置され、プレキャストコンクリート製床板20とボイド部材26とを覆うようにコンクリートスラブ30が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、合成床、プレキャストコンクリート製床板および合成床の施工方法に関するものである。
近年、高層RC造集合住宅や超高層RC造集合住宅を施工するにあたっては、ハーフPC板を工場や施工現場にて製造し、得られたハーフPC板を施工階に敷設した後に、その上面に生コンクリートを打設することによりコンクリート合成床を施工するPICOS工法(Precast Insite−placed concrete COmposite Slab工法)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−179750号公報
ところで、上述のPICOS工法を採用した合成床板は、構造体のスパンが7.0m以下であれば採用が可能であった。しかしながら、最近では、居住性の観点から板状型の高層RC造集合住宅や超高層RC造集合住宅において、構造体のスパンがより大きくなりつつある。また、チューブ形式などの超高層RC造集合住宅も主流になりつつある。このような高層RC造集合住宅や超高層RC造集合住宅の大スパン床構造に採用できるものとしては、スパンクリート板(穴あきPC板)やFR板(リブ付きPC板)などを用いたハーフPC合成床板が考えられるが、製品自体が高価であり、躯体費がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、費用をかけずに大スパンの床構造を実現することができる合成床、プレキャストコンクリート製床板および合成床の施工方法を提供するものである。
請求項1に記載した発明は、下部層のプレキャストコンクリート製床板と、該プレキャストコンクリート製床板の面上に上部層として現場打ちするコンクリートスラブとを備えた合成床において、前記プレキャストコンクリート製床板の面上にボイド部材が設置され、前記プレキャストコンクリート製床板と前記ボイド部材とを覆うように前記コンクリートスラブが設けられていることを特徴としている。
このようにボイド部材を合成床の間に設けることで、合成床の自重を軽量化することができるため、従来よりも大きなスパンの床部分に採用することができる。また、本発明に係る合成床は、コンクリートが充填されていた領域にボイド部材を設けただけの構造であるため、費用をかけずに実現することができる効果がある。
請求項2に記載した発明は、前記プレキャストコンクリート製床板に緊張材が埋設され、前記プレキャストコンクリート製床板に緊張力が導入されていることを特徴としている。
このように構成することで、合成床の引張強度を向上させることができるため、さらに大きなスパンの床部分に採用することができる。したがって、費用をかけずにより大スパンの床構造を実現することができる効果がある。
請求項3に記載した発明は、前記プレキャストコンクリート製床板の面上における前記ボイド部材が配置されていない領域に、コッターが形成されていることを特徴としている。
このように構成することで、プレキャストコンクリート製床板とコンクリートスラブとの構造体としての一体性を増すことができ、プレキャストコンクリート製床板とコンクリートスラブとの界面に働く水平せん断力を確実に伝達することができる。したがって、プレキャストコンクリート製床板およびコンクリートスラブによる合成床として確実に機能させることができる効果がある。
請求項4に記載した発明は、前記ボイド部材が、ポリスチレンフォームからなることを特徴としている。
このように構成することで、安価な材料で合成床を実現することができる。また、ポリスチレンフォームは、加工が容易であるため、効率よく合成床を施工することができる。また、ポリスチレンフォームは、水分を吸収しないため、コンクリートスラブを打設する際に、コンクリートの品質に影響を与えることがない。さらに、ポリスチレンフォームは、軽量であるため、合成床の自重を軽量化することができる。
請求項5に記載した発明は、プレキャストコンクリート製床板がコンクリート板にボイド部材を固定したことを特徴としている。
このように構成することで、ボイド部材をコンクリート板に固定設置した状態で現場に搬入して設置することができる。したがって、現場ではコンクリートスラブを打設するだけで合成床を施工できるため、工程に影響を与えることなく合成床を施工することができる効果がある。
請求項6に記載した発明は、合成床の施工方法において、コンクリートを打設してプレキャストコンクリート製床板を形成する工程と、該プレキャストコンクリート製床板の面上にボイド部材を固定設置する工程と、前記プレキャストコンクリート製床板および前記ボイド部材を覆うようにコンクリートを打設してコンクリートスラブを形成する工程と、を備えたことを特徴としている。
このように構成することで、一般的な合成床の施工方法にボイド部材を設置する工程を付加するだけで実現することができる。したがって、工程を複雑化することなく、費用をかけずに大スパンの床構造を実現することができる合成床を施工することができる効果がある。
本発明によれば、プレキャストコンクリート製床板の面上にボイド部材を配列設置し、プレキャストコンクリート製床板とボイド部材とを覆うようにコンクリートスラブを設けたため、合成床の自重を軽量化することができる。したがって、従来よりも大きなスパンの床部分に採用することができる。また、コンクリートが充填されていた領域にボイド部材を設けただけの構造であるため、費用をかけずに大スパン化を実現することができる。
また、プレキャストコンクリート製床板に緊張材を埋設し、プレキャストコンクリート製床板に緊張力を導入することで、合成床の引張強度を向上させることができる。したがって、さらに大きなスパンの床部分に採用することができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、合成床10は、平面視において外形が長方形に形成されている。合成床10は、その短辺11がそれぞれ大梁15上に載置され、2本の大梁15,15間に架設されている。また、合成床10は、その長辺13同士を密着するように複数枚(本実施形態では、4枚)連接されて、スラブ17が構成されている。
図2に示すように、合成床10は、下部層として構成されているPICOS板20と、PICOS板20の上面に現場打ちにて形成される上部層のコンクリートスラブ30とで構成されている。
図2、図3に示すように、PICOS板20は、コンクリート板21と、プレストレスを導入してなるPC鋼線22と、補強筋23とを備えている。PC鋼線22は、PICOS板20の長辺13に沿う方向に所定間隔を空けて複数配設されている。また、PC鋼線22は、補強筋23の下方に位置するように配設されている。補強筋23は、PICOS板20の短辺11に沿う方向に設けられた横筋23aと、長辺13に沿う方向に設けられた縦筋23bとで構成されている。横筋23aおよび縦筋23bは、それぞれ所定間隔を空けて配筋されており、略碁盤目状に構成されている。また、コンクリート板21の上面24、つまりコンクリートスラブ30との打継面には複数のコッター25が配列形成されている。
ここで、コンクリート板21の上面24において、コッター25が形成されていない領域に、ボイド部材26が設けられている。ボイド部材26は、PICOS板20の長辺13に沿う方向で、かつ配列形成されたコッター25,25間に列をなすように配置されている。ボイド部材26は、ポリスチレンフォームからなり、適切な大きさに加工形成されて配置されている。
コンクリートスラブ30は、PICOS板20およびボイド部材26を覆うように上方に打設されている。コンクリートスラブ30には、補強筋31が埋設されている。補強筋31は、コンクリートスラブ30の短辺11に沿う方向に設けられた配力筋31aと、長辺13に沿う方向に設けられた主筋31bとで構成されている。配力筋31aおよび主筋31bは、それぞれ所定間隔を空けて配筋されており、略碁盤目状に構成されている。なお、平面視において、主筋31b同士の間隔は、中央部よりも両縁部近傍が狭くなるように配置されている。
次に、大梁15を介して連続配置される合成床10の構成について説明する。
図4に示すように、PICOS板20は大梁15上にその短辺11を載置して架設されている。隣接するPICOS板20同士の間には、コンクリート板21の上面24にジョイント筋40が配設されている。ジョイント筋40は、PICOS板20の長辺13に沿う方向に所定間隔を空けて複数配設されている。コンクリートスラブ30は、PICOS板20、ボイド部材26およびジョイント筋40を覆うように上方に設けられている。なお、このジョイント筋40は省略することも可能である。
また、合成床10は、その長辺13同士を突き合わせるように複数枚連接されているが、隣接するPICOS板20の表面24に、上述したジョイント筋40と略同等のジョイント筋(図示せず)が短辺11に沿う方向に所定間隔を空けて配設されている。これにより、隣接する合成床10同士を確実に接合させることができる。
次に、合成床10の構築方法について説明する。
まず、PICOS板20を工場や現場の施工ヤードにて製作する。PICOS板20を製作するには、PICOS板用の型枠にPC鋼線22を配置し、その上方に補強筋23を配筋する。このとき所要のかぶり厚が得られるように適正な位置に配筋する。そして、型枠内にコンクリートを打設する。
コンクリートが硬化する前に、PICOS板20の上面24にコッター25を形成するとともに、ボイド部材26を配置してPICOS板20に固定する。
ここで、PC鋼線22には、プレテンション方式或いはポストテンション方式により所定の引張力(緊張力)を導入する。そして、PC鋼線22の両端部を、PICOS板20の端部(短辺11)に設けられた図示しない定着具にそれぞれ取り付けて定着する。
このようにして製作されたPICOS板20を大梁15,15間に複数枚密着するように架設する。なお、大梁15を介して配置されているPICOS板20同士の間には、ジョイント筋40を適宜配設する。同様に、隣接するPICOS板20の長辺13同士の連接部にもジョイント筋を適宜配設する。そして、現場打ちコンクリートに係る型枠内に補強筋31を配筋し、コンクリートを打設することで、コンクリートスラブ30をPICOS板20の上部に形成する。コンクリートが硬化した後に、型枠を取り除くことで、合成床10を施工することができる。
本実施形態によれば、下部層のPICOS板20と、PICOS板20の上面24に上部層として現場打ちするコンクリートスラブ30とを備えた合成床10において、PICOS板20の上面24にボイド部材26を配列設置し、PICOS板20とボイド部材26とを覆うようにコンクリートスラブ30を設けた。
このようにボイド部材26を合成床10の内部に設けることで、合成床10の自重を軽量化することができるため、従来よりも大きなスパンの床部分に採用することができる。また、本発明に係る合成床10は、コンクリートが充填されていた領域にボイド部材26を設けただけの構造であるため、費用をかけずに実現することができる。
また、PICOS板20にPC鋼線22を埋設し、PICOS板20に緊張力を導入した。
このように構成したため、合成床10の引張強度を向上させることができ、さらに大きなスパンの床部分に採用することができる。したがって、従来のスパンクリート板(穴あきPC板)やFR板(リブ付きPC板)などと比較して、費用をかけずにより大スパンの床構造を実現することができる。
また、PICOS板20の上面24におけるボイド部材26が配置されていない領域に、コッター25を複数形成した。
このように構成したため、PICOS板20とコンクリートスラブ30との構造体としての一体性を増すことができ、PICOS板20とコンクリートスラブ30との界面に働く水平せん断力を確実に伝達することができる。したがって、PICOS板20およびコンクリートスラブ30による合成床10としてより確実に機能させることができる。
さらに、ボイド部材26を、ポリスチレンフォームで形成した。
このように構成したため、安価な材料で合成床10を実現することができる。また、ポリスチレンフォームは、加工が容易であるため、効率よく合成床10を施工することができる。また、ポリスチレンフォームは、水分を吸収しないため、コンクリートスラブ30を打設する際に、コンクリートの品質に影響を与えることがない。さらに、ポリスチレンフォームは、軽量であるため、合成床の自重を軽量化することができる。
そして、PICOS板20にボイド部材26を固定した。
このように構成したため、ボイド部材26をPICOS板20に固定設置した状態で現場に搬入して設置することができる。したがって、現場ではコンクリートスラブ30を打設するだけで合成床10を施工することができるため、工程に影響を与えることなく合成床10を施工することができる。
次に、実施例について説明する。なお、合成床10の断面構造は図2と同一であるため、適宜図2を参照しながら説明をする。
図5に示すように、合成床10は、平面視において外形が9000mm×2550mmの長方形に形成した。合成床10の短辺11をそれぞれ大梁15上に載置し、2本の大梁15,15間に架設した。また、合成床10を、その長辺13同士を突き合わせるように5枚連接して、スラブ17を構成した。
合成床10は、下部層として構成されているPICOS板20と、PICOS板20の上面に現場打ちにて形成される上部層のコンクリートスラブ30とで構成した。
PICOS板20は、厚さ100mmのコンクリート板21と、プレストレスを導入してなるPC鋼線22と、補強筋23とで構成した。PC鋼線22は、直径12.7mmの鋼棒を用い、PICOS板20の長辺13に沿う方向に300mmピッチで配設した。また、PC鋼線22は、補強筋23の下方に位置するように配設した。PC鋼線22は、PICOS板20の下面からのかぶり厚を35mm確保するようにした。
補強筋23は、PICOS板20の短辺11に沿う方向に設けられた横筋23aと、長辺13に沿う方向に設けられた縦筋23bとで構成した。横筋23aおよび縦筋23bは、直径6mmの鉄筋を用い、それぞれ100mmピッチで配筋した。なお、縦筋23bは、PICOS板20の下面からのかぶり厚を45mm確保するようにした。
また、コンクリート板21の上面24、つまりコンクリートスラブ30との打継面には複数のコッター25を配列形成した。コッター25は、平面視において80mm×80mmで、深さ8mmの凹部で構成した。PICOS板20の長辺13に沿う方向における隣接するコッター25同士のあきは80mmとした。また、PICOS板20の短辺11に沿う方向における隣接するコッター25同士のあきは220mmとした。
ここで、コンクリート板21の上面24において、コッター25が形成されていない領域に、ボイド部材26を設けた。ボイド部材26は、平面視において800mm×200mmで高さ110mmの直方体形状を有しており、PICOS板20の長辺13に沿う方向で、かつ配列形成されたコッター25,25間に列をなすように配置した。ボイド部材26は、ポリスチレンフォームで形成した。
コンクリートスラブ30は、最大厚さ208mmとし、PICOS板20およびボイド部材26を覆うように上方に設けた。コンクリートスラブ30には、補強筋31を埋設した。補強筋31は、コンクリートスラブ30の短辺11に沿う方向に設けられた配力筋31aと、長辺13に沿う方向に設けられた主筋31bとで構成した。配力筋31aは、公称直径12.7mmの異形鉄筋を用い、200mmピッチで配筋した。また、主筋31bは、公称直径12.7mmの異形鉄筋を用い、平面視において、主筋31b同士の間隔を、中央部では200mmピッチにし、両縁部近傍では100mmピッチとして配筋した。さらに、主筋31bは、コンクリートスラブ30の上面(表面)からのかぶり厚を30mm確保するようにした。
また、大梁15を介して配置されているPICOS板20同士の間には、ジョイント筋40を配設した。ジョイント筋40は、公称直径12.7mmの異形鉄筋を用い、PICOS板20の長辺13に沿う方向に200mmピッチでPICOS板20の表面24に配筋した。また、ジョイント筋40には、大梁15の両側の梁面から455mmずつ突出する長さを有する異形鉄筋を用いた。
なお、PICOS板20の設計基準強度(Fc)は、45N/mmとし、コンクリートスラブ30の設計基準強度(Fc)は、30N/mmとした。
上述のように構成した合成床10を用いて、曲げせん断実験および長期載荷実験を行った結果、合成床10の有効性が確認された。なお、このように構成した合成床10では、梁間のスパンを11m程度まで広げても対応することができる。
したがって、実施例1によれば、合成床10の厚みが300mm程度で、梁間のスパンを9m〜11m程度まで広げることができるため、合成床10は、高層RC造集合住宅や超高層RC造集合住宅の大スパン床構造に最適であり、柱や梁の極力少ない居住空間を提供することができる。このように柱や梁の少ない空間を確保できることで、集合住宅においては、水場の配置などの設計自由度を増すことができ、多種多様な居住者のニーズに対応した快適な集合住宅を提供することができる。
次に、上記実施形態の別の態様について図6を用いて説明する。
図6に示すように、合成床50は、上記実施形態とは、PICOS板60の構成が異なる。具体的には、PC鋼線22を備えておらず、また、補強筋23の太さ、ピッチなどの構成が若干異なる。他の構成は上記実施形態と略同一である。
この態様によれば、上記実施形態より対応可能なスパンの長さが短くなるものの、ボイド部材26を合成床10の間に設けているため、合成床10の自重を軽量化することができ、従来よりも大きなスパンの床部分に採用することができる。
上述の実施例1と同様に上記別の態様についての実施例について説明する。
なお、本実施例では、実施例1と異なる構成のみ説明する。
PICOS板20の補強筋23を、PICOS板20の短辺11に沿う方向に設けられた横筋23aと、長辺13に沿う方向に設けられた縦筋23bとで構成した。横筋23aは、公称直径12.7mmの異形鉄筋を用い、200mmピッチで配筋し、縦筋23bは、公称直径12.7mmの異形鉄筋を用い、100mmピッチで配筋した。
上述のように構成した合成床10を用いて、曲げせん断実験および長期載荷実験を行った結果、合成床10の有効性が確認された。なお、このように構成した合成床10では、梁間のスパンを7m〜9m程度まで広げても対応することができる。
尚、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態において、ボイド部材にポリスチレンフォームを用いた場合の説明をしたが、これに限らず略同等の効果を有する別の素材を用いてもよいし、中空形状のボイド部材を用いてもよい。
また、本実施形態において、PICOS板にボイド部材を固定した状態で現場に搬入して現場ではコンクリートスラブのみを打設する場合の説明をしたが、PICOS板だけの状態で現場に設置し、現場でボイド部材の設置とコンクリートスラブの打設を現場で行うようにしてもよい。
本発明の実施形態における合成床の概略構成図である。 図1のA−A線に沿う合成床の断面図である。 本発明の実施形態におけるPICOS板の部分平面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 本発明の実施例における合成床の構成図である。 本発明の実施形態における合成床の別の態様を示す断面図である。
符号の説明
10…合成床 20…PICOS板(プレキャストコンクリート製床板) 22…PC鋼線(緊張材) 24…上面 25…コッター 26…ボイド部材 30…コンクリートスラブ

Claims (6)

  1. 下部層のプレキャストコンクリート製床板と、該プレキャストコンクリート製床板の面上に上部層として現場打ちするコンクリートスラブとを備えた合成床において、
    前記プレキャストコンクリート製床板の面上にボイド部材が設置され、
    前記プレキャストコンクリート製床板と前記ボイド部材とを覆うように前記コンクリートスラブが設けられていることを特徴とする合成床。
  2. 前記プレキャストコンクリート製床板に緊張材が埋設され、
    前記プレキャストコンクリート製床板に緊張力が導入されていることを特徴とする請求項1に記載の合成床。
  3. 前記プレキャストコンクリート製床板の面上における前記ボイド部材が配置されていない領域に、コッターが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の合成床。
  4. 前記ボイド部材が、ポリスチレンフォームからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の合成床。
  5. コンクリート板にボイド部材を固定したことを特徴とするプレキャストコンクリート製床板。
  6. コンクリートを打設してプレキャストコンクリート製床板を形成する工程と、
    該プレキャストコンクリート製床板の面上にボイド部材を固定設置する工程と、
    前記プレキャストコンクリート製床板および前記ボイド部材を覆うようにコンクリートを打設してコンクリートスラブを形成する工程と、を備えたことを特徴とする合成床の施工方法。
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