JP2002220544A - テトラキスアゾ化合物又はその塩、及びそれらを含有する染料系偏光膜 - Google Patents

テトラキスアゾ化合物又はその塩、及びそれらを含有する染料系偏光膜

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染料系偏光膜中の染料として有用なテトラキ
スアゾ化合物の塩を提供する。 【解決手段】 下式(I) 【化1】 (式中、Aは、1〜3個のスルホを有するナフチルを表
すか、又は、スルホ及びカルボキシルから選ばれる1〜
2個の水溶性基を有し、低級アルキル又は低級アルコキ
シを有してもよいフェニルを表す。R1〜R4は水素又は
低級アルキルを、R5は水素又はスルホを、Eはヒドロ
キシ、アミノ、ニトロ、スルホ、カルボキシル、低級ア
ルキル及び低級アルコキシから選ばれる1〜3個の基を
有してもよいフェニルを表す。)で示されるテトラキス
アゾ化合物の塩等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テトラキスアゾ化
合物又はその塩、及び、それらを含有してなる染料系偏
光膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】偏光膜は、延伸配向したポリビニルアル
コール系のフィルム又は、ポリ塩化ビニルフィルムの脱
塩酸若しくはポリビニルアルコール系フィルムの脱水に
よりポリエンを生成して配向せしめたポリエン系のフィ
ルム等の偏光膜基材に、偏光素子としてヨウ素や二色性
染料を含有させて製造される。これらのうち、ヨウ素系
偏光膜は、初期偏光性能には優れるものの、熱に対する
耐久性や水に対する耐久性が劣るため、高温・高湿の状
態ではその性能が低下するという問題がある。このよう
な耐久性を向上させるために、ホルムアルデヒド又はホ
ウ酸を含む水溶液で処理する方法や、透湿度の低い高分
子フィルムを保護膜として用いる方法等が考えられてい
るが、未だ十分とはいえない。
【0003】一方、偏光素子として二色性染料を用いた
染料系偏光膜は、ヨウ素系偏光膜に比べて熱及び水に対
する耐久性に優れるものの、一般に初期偏光性能が劣る
傾向があり、特に初期偏光性能に優れた偏光膜用染料が
要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、偏光膜製
造時の染色性が良好であり、偏光性能や、高温、高湿条
件における耐久性及び耐光性に優れ、且つ、高分子フィ
ルムに二色性染料を吸着配向させてなる液晶プロジェク
ター用途等の偏光膜において、500〜580nmの範囲
の領域をカバーする染料を探索した結果、特定のテトラ
キスアゾ化合物或いはその塩が上記目的を達成すること
を見出して、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(イ)
下式(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Aは、1〜3個のスルホを有する
ナフチルを表すか、又は、スルホ及びカルボキシルから
選ばれる1〜2個の水溶性基を有し、低級アルキル若し
くは低級アルコキシを有していてもよいフェニルを表
す。R1〜R4は、同一又は相異なり、水素若しくは低級
アルキルを表し、R5は水素若しくはスルホを表し、E
はヒドロキシ、アミノ、ニトロ、スルホ、カルボキシ
ル、低級アルキル及び低級アルコキシから選ばれる1〜
3個の基を有していてもよいフェニルを表す。)で示さ
れるテトラキスアゾ化合物又はその塩、並びに、(ロ)
上記(イ)のテトラキスアゾ化合物又はその塩を偏光膜
基材に含有してなる染料系偏光膜を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】上式(I)におけるAは、1〜3
個のスルホを有するナフチルであるか、又は、スルホ及
びカルボキシルから選ばれる1〜2個の水溶性基を有
し、低級アルキル若しくは低級アルコキシを有していて
もよいフェニルを表す。該低級アルキル及び低級アルコ
キシとしては、炭素数1〜4の直鎖又は分岐状の基が好
ましい。低級アルキルの具体例としては、メチル、エチ
ル及びプロピル等が挙げられる。低級アルコキシの具体
例としては、メトキシ、エトキシ及びプロポキシ等が挙
げられる。上記Aで示されるフェニルとしては、例えば
2−、3−又は4−スルホフェニル、2−、3−又は4
−カルボキシフェニル、2,4−又は2,5−ジスルホ
フェニル、3,5−ジカルボキシフェニル、2−カルボ
キシ−4−又は−5−スルホフェニル、及び、2−又は
3−メチル−4−スルホフェニル等が挙げられる。
【0009】上記Aで示されるナフチルとしては、例え
ば、5−、6−、7−又は8−スルホ−2−ナフチル、
4−、5−、6−又は7−スルホ−1−ナフチル、1,
5−、6,8−、4,8−、5,7−又は3,6−ジス
ルホ−2−ナフチル、3,6−又は4,6−ジスルホ−
1−ナフチル、及び、1,5,7−、3,6,8−又は
4,6,8−トリスルホ−2−ナフチル等が挙げられ
る。Aとしては、4−スルホフェニル、及び、1,5
−、6,8−、4,8−、5,7−又は3,6−ジスル
ホ−2−ナフチル等のジスルホ−ナフチルが好ましく、
殊に4−スルホフェニル及びジスルホ−2−ナフチルが
好ましい。
【0010】R1〜R4は、同一又は相異なり、水素又は
低級アルキルである。該低級アルキルとしては、先にA
で示されるフェニルにおける置換基として例示した基等
が挙げられる。R1〜R4としては、同一又は相異なり、
水素又はメチルが好ましい。R5は水素又はスルホを表
すが、水素がより好ましい。Eはヒドロキシ、アミノ、
ニトロ、スルホ、カルボキシル、低級アルキル及び低級
アルコキシから選ばれる1〜3個の基を有していてもよ
いフェニルを表すが、該低級アルキル及び該低級アルコ
キシとしては、先にAで示されるフェニルにおける置換
基として例示した基が挙げられる。Eとしては、4−ヒ
ドロキシフェニル又は4−アミノフェニルが好ましい。
【0011】テトラキスアゾ化合物(I)又はその塩
は、例えば、以下に述べる方法によって製造することが
できる。即ち、先ず、下式(II)
【0012】
【化3】
【0013】(式中、A、R1、R2、R3及びR4は前記
の意味を表す。)で示されるジスアゾ化合物を、酸性の
水性媒体中、5〜40℃の条件下で亜硝酸ナトリウムと
反応させて、ジアゾ化する。得られたジアゾ化物を、下
式(III)
【0014】
【化4】
【0015】(式中、R5及びEは前記の意味を表
す。)で示されるナフトール化合物と、水性媒体中、5
〜40℃、pH6〜11の条件下で反応させることによ
り、式(I)で示されるテトラキスアゾ化合物又はその
塩を得ることができる。
【0016】式(I)で示されるアゾ化合物としては、
例えば、
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】等が挙げられる。
【0026】上記テトラキスアゾ化合物(I)が塩の形
で存在する場合、その塩としては、リチウム塩、ナトリ
ウム塩やカリウム塩のようなアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩、及び、エタノールアミン塩やアルキルアミン塩
のような有機アミン塩等が挙げられる。テトラキスアゾ
化合物(I)を偏光膜基材に含有させる場合は、ナトリ
ウム塩の形で用いるのが好ましい。
【0027】テトラキスアゾ化合物(I)又はその塩を
偏光膜基材に含有させて偏光膜とする場合は、他の有機
染料と併用することにより、色相を補正し、偏光性能を
向上させることができる。この場合に用いられる有機染
料としては、二色性の高いものであればいかなる染料で
もよいが、特に耐光性に優れる染料を選択することによ
り、液晶プロジェクター用途に適した偏光膜とすること
ができる。
【0028】かかる有機染料の具体例としては、カラー
・インデックス・ジェネリック・ネーム(Color Index
Generic Name)で表すと、以下のものが例示される。
【0029】シー・アイ・ダイレクト・イエロー12 シー・アイ・ダイレクト・イエロー28 シー・アイ・ダイレクト・イエロー44 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ26 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ39 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ107 シー・アイ・ダイレクト・レッド2 シー・アイ・ダイレクト・レッド31 シー・アイ・ダイレクト・レッド79 シー・アイ・ダイレクト・レッド81 シー・アイ・ダイレクト・レッド247
【0030】本発明の染料系偏光膜は、テトラキスアゾ
化合物(I)又はその塩からなる二色性染料や、テトラ
キスアゾ化合物(I)又はその塩と他の有機染料を含ん
でなる二色性染料を、偏光膜基材である高分子フィルム
に公知の方法で含有させることによって、製造すること
ができる。この高分子フィルムとしては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系の樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチ
レン/酢酸ビニル(EVA)樹脂、ナイロン樹脂、ポリ
エステル樹脂等からなるものが利用される。ここでいう
ポリビニルアルコール系の樹脂には、ポリ酢酸ビニルの
部分又は完全ケン化物であるポリビニルアルコール自体
の他、ケン化EVA樹脂のような、酢酸ビニルと他の共
重合可能な単量体、例えば、エチレンやプロピレンのよ
うなオレフィン類、クロトン酸やアクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸のような不飽和カルボン酸類、不飽和
スルホン酸類、ビニルエーテル類等との共重合体のケン
化物、さらにはポリビニルアルコールをアルデヒドで変
性したポリビニルホルマールやポリビニルアセタール等
も包含される。偏光膜基材としては、ポリビニルアルコ
ール系のフィルム、特にポリビニルアルコールフィルム
が、染料の吸着性及び配向性の点から、好適に用いられ
る。
【0031】このような高分子フィルムに二色性染料を
含有させるにあたっては、通常、高分子フィルムを染色
する方法が採用される。染色は、例えば次のようにして
行うことができる。先ず、二色性染料を水に溶解して染
浴を調製する。染浴中の染料濃度は特に制限されない
が、通常は0.0001〜10重量%の範囲から選択さ
れる。又、必要により染色助剤を用いてもよく、例え
ば、芒硝を染浴中で0.1〜10重量%用いるのが好適
である。このようにして調製した染浴に高分子フィルム
を浸漬し、染色を行う。染色温度は、好ましくは40〜
80℃である。二色性染料の配向は、高分子フィルムを
延伸することによって行われる。高分子フィルムの延伸
は、例えば湿式法や乾式法等が採用される。延伸は、染
色の前に行っても、染色の後に行ってもよい。
【0032】二色性染料を含有させ、配向させた高分子
フィルムは、必要に応じて、公知の方法によりホウ酸処
理等の後処理が施される。このような後処理は、偏光膜
の光線透過率、偏光度及び耐久性を向上させる目的で行
われる。ホウ酸処理は、用いる高分子フィルムの種類や
用いる染料の種類によって異なるが、一般的には、ホウ
酸濃度が1〜15重量%、好ましくは5〜10重量%の
範囲の水溶液を用い、30〜80℃、好ましくは50〜
80℃の温度範囲で行われる。ホウ酸処理は、必要に応
じて、カチオン系高分子化合物を含む水溶液を用いて、
フィックス処理を併せて行ってもよい。
【0033】このようにして得られる染料系偏光膜は、
その片面又は両面に、光学的透明性及び機械的強度に優
れる保護膜を貼合して、偏光板とすることができる。保
護膜を形成する材料は、従来から使用されているもので
よく、例えば、セルロースアセテート系フィルムやアク
リル系フィルムのほか、四フッ化エチレン/六フッ化プ
ロピレン共重合体のようなフッ素樹脂系フィルム、ポリ
エステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポリ
アミド系フィルム等が用いられる。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例により、何ら限定される
ものではない。例中の「%」及び「部」は、特記ない限
り、重量%及び重量部である。
【0035】実施例1 下式(9)
【0036】
【化13】
【0037】で示されるジスアゾ化合物40部と亜硝酸
ナトリウム14部を、水600部とN−メチルピロリドン6
00部の混合液に加え、常温で攪拌しながら、35%塩酸
72部を加えて2時間ジアゾ化反応を行い、対応するジ
アゾ化合物の反応液を得た。他方、下式(10)
【0038】
【化14】
【0039】で示されるナフトール化合物28部を、水
600部とN−メチルピロリドン100部の混合液に加
えて、常温でpH7.5に調整後、攪拌しながら先に得
たジアゾ化合物の反応液を2時間かけて滴下し、次いで
40℃に昇温後、同温度で2時間攪拌して、前記式
(1)で示されるテトラキスアゾ化合物の塩を得た。こ
の塩は、水性媒体中におけるλmaxが560nmを示した。
【0040】実施例2 上式(10)で示される化合物に代えて、下記式(1
1)
【0041】
【化15】
【0042】で示されるナフトール化合物を用いる以外
は実施例1と同様にして、上式(2)で示されるテトラ
キスアゾ化合物の塩を得た。この塩は、水性媒体中にお
けるλmaxが572nmを示した。
【0043】実施例3 上式(9)で示されるジスアゾ化合物に代えて、下記式
(12)
【0044】
【化16】
【0045】で示されるジスアゾ化合物を用いる以外は
実施例1と同様にして、上記式(3)で示されるテトラ
キスアゾ化合物の塩を得た。この塩は、水性媒体中にお
けるλmaxが544nmを示した。
【0046】実施例4 上式(9)で示されるジスアゾ化合物に代えて前記化合
物(12)を用い、且つ、上式(10)で示されるナフ
トール化合物に代えて前記化合物(11)を用いる以外
は実施例1と同様にして、上記式(4)で示されるテト
ラキスアゾ化合物の塩を得た。この塩は、水性媒体中に
おけるλmaxが556nmを示した。
【0047】実施例5 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム[クラレ
ビニロン#7500、(株)クラレ製品]を縦一軸に5
倍延伸して、偏光膜基材とした。このポリビニルアルコ
ールフィルムを緊張状態に保ったまま、実施例1で得た
テトラキスアゾ化合物の塩(1)及び芒硝(染色助剤)
を各々0.025%及び2%濃度で含み、pH11に調
整された70℃の水溶液に浸漬した。次に、78℃の
7.5%ホウ酸水溶液に5分間浸漬後、ポリビニルアル
コールフィルムを取り出し、20℃の水で20秒間洗浄
し、50℃で乾燥して偏光膜を得た。得られた偏光膜の
λmax(膜の延伸方向の透過率が最小となる波長)は5
70nmであり、この偏光膜は高い偏光度を有し、高温・
高湿の状態でも長時間にわたる耐久性を示した。又、長
時間暴露に対する耐光性にも優れていた。
【0048】実施例6 染色浴の温度を65℃に、且つ、ホウ酸処理の温度を7
3℃に変更する以外は、実施例5と同様の処理を施して
偏光膜を得た。得られた偏光膜のλmaxは570nmであ
った。この偏光膜は高い偏光度を有し、高温・高湿の状
態でも長時間にわたる耐久性を示した。又、長時間暴露
に対する耐光性も優れていた。
【0049】実施例7 テトラキスアゾ化合物の塩(1)に代えてテトラキスア
ゾ化合物の塩(2)を用いる以外は、実施例5と同様の
処理を施して偏光膜を得た。得られた偏光膜のλmaxは
580nmであった。この偏光膜は高い偏光度を有し、高
温・高湿の状態でも長時間にわたる耐久性を示した。
又、長時間暴露に対する耐光性も優れていた。
【0050】実施例8 テトラキスアゾ化合物の塩(1)に代えて下表1に記載
のテトラキスアゾ化合物の塩を用い、芒硝濃度を2%か
ら0.2%に変更し、且つ、pH調整を省略する以外
は、実施例5と同様の処理を施して偏光膜を得た。得ら
れた偏光膜のλmaxは表1記載のとおりであった。これ
らの偏光膜は高い偏光度を有し、高温・高湿の状態でも
長時間にわたる耐久性を示した。又、長時間暴露に対す
る耐光性も優れていた。
【0051】
【0052】実施例9 テトラキスアゾ化合物の塩(1)及びシー・アイ・ダイ
レクト・オレンジ39を各々、0.025%及び0.00
5%濃度で含む染料を用い、芒硝濃度を0.2%に変更
し、且つpH調整を省略する以外は、実施例5と同様の
処理を施して偏光膜を得た。得られた偏光膜のλmaxは
570nmであった。この偏光膜は高い偏光度を有し、高
温・高湿の状態でも長時間にわたる耐久性を示した。
又、長時間暴露に対する耐光性も優れていた。
【0053】
【発明の効果】本発明のテトラキスアゾ化合物又はその
塩を含有する染料系偏光膜は、高い偏光性能を示し、耐
久性と長時間暴露に対する耐光性に優れるので、緑チャ
ンネル用液晶プロジェクター等の液晶表示体用途に好適
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式(I) 【化1】 (式中、Aは、1〜3個のスルホを有するナフチルを表
    すか、又は、スルホ及びカルボキシルから選ばれる1〜
    2個の水溶性基を有し、低級アルキル若しくは低級アル
    コキシを有していてもよいフェニルを表す。R1〜R
    4は、同一又は相異なり、水素若しくは低級アルキルを
    表し、R5は水素若しくはスルホを表し、Eはヒドロキ
    シ、アミノ、ニトロ、スルホ、カルボキシル、低級アル
    キル及び低級アルコキシから選ばれる1〜3個の基を有
    していてもよいフェニルを表す。)で示されるテトラキ
    スアゾ化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】Aが、2〜3個のスルホを有する2−ナフ
    チル、若しくは、スルホ及びカルボキシルから選ばれる
    1〜2個の水溶性基を有するフェニルである請求項1に
    記載のテトラキスアゾ化合物又はその塩。
  3. 【請求項3】R1〜R4が、同一又は相異なり、水素若し
    くはメチルである請求項1〜2に記載のテトラキスアゾ
    化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】Eが、p−ヒドロキシフェニル若しくはp
    −アミノフェニルである請求項1〜3に記載のテトラキ
    スアゾ化合物又はその塩。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載のテトラキスアゾ化合
    物又はその塩を偏光膜基材に含有してなる染料系偏光
    膜。
  6. 【請求項6】偏光膜基材が、ポリビニルアルコール系の
    樹脂からなるフィルムである請求項5に記載の染料系偏
    光膜。
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