JP2002211833A - 開封テープ供給装置 - Google Patents

開封テープ供給装置

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JP2002211833A JP2001210754A JP2001210754A JP2002211833A JP 2002211833 A JP2002211833 A JP 2002211833A JP 2001210754 A JP2001210754 A JP 2001210754A JP 2001210754 A JP2001210754 A JP 2001210754A JP 2002211833 A JP2002211833 A JP 2002211833A
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哲 星野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開封テープの形成および供給を正確且つ安定
して行うことができる開封テープ供給装置を提供する。 【解決手段】 開封テープ供給装置は、垂直なサクショ
ンベルト26上のテープTをサクションベルト26から
分離させるスロープ部材56又はテープガイド90と、
ロッド60又は固定刃114と協働してテープTを切断
するテープカッタ70とを備え、テープカッタ70はそ
の回転方向でみて、切断刃76の前後に円弧状の押圧面
78aおよび挟持面80aをそれぞれ有し、押圧面78
aはテープTの切断直前に、ロッド60を通過したテー
プTの部位(切断形成した開封テープの後端部)をサク
ションベルト26に向けて押し付ける一方、挟持面80
aはテープTの切断直後、テープTの切断端部をロッド
60との間にて挟み付けながら、サクションベルト26
に向けて導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上包み包装機に組込
まれ、包装フィルムに開封テープを供給する開封テープ
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、この種の開封テープ供給装置
はその一例が特開平11-189272号公報に開示され、この
公知の供給装置は、テープロールから繰出されたテープ
を包装フィルムの搬送経路まで導く経路のうち、その終
端部分が吸引移送経路、つまり、サクションベルトから
なり、このサクションベルトは繰出されたテープを吸着
しながら前記搬送経路上の包装フィルムに向けて移送す
る。そして、この移送過程にて、テープがテープカッタ
により切断されることで、サクションベルト上に個々の
開封テープが形成され、これら開封テープが包装フィル
ムに向けて順次供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したサ
クションベルト方式の供給装置にあっては、テープカッ
タとサクションベルトとの間の干渉を避けるために、テ
ープカッタの位置にて、サクションベルトからテープを
分離する必要がある。しかしながら、このようなテープ
の切断形態では、 その切断時、テープはサクションベ
ルトからのサクション力を受けていないため、テープカ
ッタを通過する際に、テープの直進移送が不安定にな
る。より詳しくは、テープの切断直後にあって、テープ
の先頭となる切断端がテープカッタを通過するとき、そ
の切断端にふらつきや、暴れが生じてしまうことがあ
り、テープの切断端、つまり、テープの切断から得られ
る個々の開封テープの先端が曲った状態でサクションベ
ルトに再吸着されてしまう。
【0004】一方、開封テープの後端部にあっても、そ
の切断形成直後はサクションベルトからのサクション力
を受けないため、開封テープの後端部にも、ばたつきが
生じることがある。このような場合、開封テープはその
両端が共に曲った状態でサクションベルト上に吸着され
てしまうことになり、この後のサクションベルトから包
装フィルムへの開封テープの貼り付けもまた、その開封
テープが曲った状態のまま行われることになる。
【0005】なお、開封テープにおける両端部の曲り
は、テープがそのリールの幅方向に往復しながら巻取ら
れている場合に顕著となる。本発明は上述の事情に基づ
いてなされたもので、その目的とするところは吸引移送
経路を通じてテープを移送する過程にて、テープを切断
して開封テープを形成し、この後、吸引移送経路から開
封テープを包装フィルムに供給する装置において、その
開封テープの安定した形成を可能とした開封テープ供給
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の開封テープ供給装置(請求項1)は、テー
プロールからテープを送出する送出手段と、この送出手
段により送出されたテープを吸着しながら移送し、その
下流端が包装フィルムの搬送経路に接続された吸引移送
経路と、この吸引移送経路の途中に設けられ、テープが
吸引移送経路から部分的に分離した分離領域を形成する
分離手段と、分離領域に設けられ、吸引移送経路から分
離したテープの部位を通過させるカッタ受けと、このカ
ッタ受けの近傍に回転可能に設けられ、カッタ受けと協
働してテープを周期的に切断する切断刃を有し、所定長
さの開封テープを形成するテープカッタとを備え、そし
て、テープカッタはその回転方向でみて切断刃の後方に
延び、切断後、テープの先頭の切断端部をカッタ受けと
の間にて挟み付けながら吸引移送経路に向けて導く挟持
面を含んでいる。
【0007】上述の開封テープ供給装置によれば、テー
プカッタの切断刃によりテープが切断され、そして、テ
ープカッタの回転がさらに進むと、その挟持面はカッタ
受けとの間にてテープの切断端部を挟み付けることで、
カッタ受けからのテープにおける切断端部の浮き上がり
を押さえ、そして、切断端部をカッタ受けから吸引移送
経路に向けて真っ直ぐに導く。この後、テープの切断端
部は吸引移送経路上に戻され、そして、吸引移送経路に
吸着される。
【0008】前述のテープカッタはその回転方向でみ
て、切断刃の前方に延び、カッタ受けを通過したテープ
の部分を吸引移送経路に向けて押付けながら導く押圧面
をさらに含んでいるのが好ましい(請求項2)。テープ
の切断時、テープカッタの回転方向でみて切断刃よりも
先行する押圧面は分離状態にあるテープの部位を吸引移
送経路に向けて押圧することから、カッタ受けに対する
テープの密着性が良好になり、切断刃によるテープの切
断が安定して実施される。
【0009】また、押圧面はテープカッタのさらなる回
転に伴い、テープの切断により形成した開封テープの後
端部を吸引移送経路に向けて押付けるので、開封テープ
の後端部のばたつきが抑制され、吸引移送経路に向けて
真っ直ぐ導かれる。分離手段は、吸引移送経路とテープ
との間に楔状に介在してテープを分離するスロープ部材
を含むことができ(請求項3)、このようなスロープ部
分はその尖端にて、テープを吸引移送経路から分離す
る。
【0010】請求項2の分離手段によれば、簡単な構成
で吸引移送経路からテープを分離し、分離領域が確実に
確保される。この場合、カッタ受けは、テープの移送方
向でみてスロープ部材の直前方に配置され、テープカッ
タの切断刃と協働する円筒状のロッドから実現可能であ
る(請求項4)である。好ましくは、切断刃はその刃先
がカッタ受けの軸線に対して所定の角度を存して傾斜さ
れている。このような切断刃とロッドとの組合わせによ
れば、切断刃はロッドに対して点接触しながら、ロッド
を通過し、テープの切断をより安定して行えると同時に
切断刃の摩耗を低減できる。
【0011】さらに、スロープ部材の上面は吸引移送経
路からサクション力の供給を受けるの吸引案内面として
形成されているの望ましく(請求項5)、この場合、テ
ープは吸引移送経路から分離した状態にあっても、スロ
ープ部材の吸引案内面に吸着され、その移送が安定して
継続される。さらにまた、吸引移送経路は、一方向に走
行する無端状のサクションベルトと、このサクションベ
ルトの走行方向に区画され、サクションベルトにサクシ
ョン力をそれぞれ供給する複数のサクションチャンバと
から構成されており、そして、これらサクションチャン
バのうち、分離領域にサクション力を供給するサクショ
ンチャンバは他のサクションチャンバよりも、そのサク
ション力が大に設定されている(請求項6)。この場
合、分離領域にて、サクションベルトからテープが分離
していても、そのサクションチャンバのサクション力が
大であるので、分離状態にあるテープの部位はサクショ
ンベルト側に引き付けられ、開封テープにおける後端部
の直進性が確保される。
【0012】具体的には、各サクションチャンバは同一
のサクション源に接続されているが、分離領域のサクシ
ョンチャンバは他のサクションチャンバに比べて、その
開口面積を大きく確保した排気ポートを介してサクショ
ン源に接続されている。一方、前述したカッタ受けは、
テープの移送方向でみてスロープ部材の前端縁に形成さ
れ、テープカッタの切断刃と協働するエッジ状の固定刃
であってもよい(請求項7)。
【0013】この場合、スロープ部材とカッタ受け、つ
まり、固定刃とが一体であるため、前述したロッドの場
合とは異なり、スロープ部材に要求されるテープの分離
量、つまり、吸引移送経路からのテープの浮上がり量が
ロッド径に制約されることはない。したがって、テープ
の分離量を少なくでき、これに伴い、スロープ部材の長
さもまた短くなる。これにより、ロッドと組をなすスロ
ープ部材とは異なり、そのスロープ部材はその上面を吸
引案内面として形成しなくとも、テープの円滑な分離を
可能とする。
【0014】また、切断刃およびエッジ状の固定刃は鋏
みと同様にしてテープの切断をなし、切断抵抗が少なく
なる。また、スロープ部材はその前端縁側の部分が凹ん
だ段差面として形成されているのが望ましく(請求項
8)、この段差面はテープの切断時、テープための逃げ
を形成し、上流側テープの切断端部はスロープ部材から
円滑に引出される。より好ましくは、スロープ部材はテ
ープを案内する溝からなり、その底面がスロープ面とし
て形成されている。
【0015】さらにまた、吸引移送経路の構成するサク
ションベルトの走行速度は、送出手段によるテープの送
出速度よりも速く設定されているのが好ましい(請求項
9)。この場合、切断端よりも上流側のテープの部分は
吸引移送経路に対して滑りながら移送されるので、所定
の張力を受けた状態にあり、その直進性が保持される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、一実施形態の開封テープ
供給装置を備えた上包み包装機を示す。上包み包装機は
製品の搬送経路2を備え、この搬送経路2は図1でみて
右方から左方に向けて水平に延び、その終端から製品を
間欠的に送出可能となっている。
【0017】搬送経路2の終端にはその直前方にフィル
ムフィーダ4が配置されている。このフィルムフィーダ
4は搬送経路2の両側に配置された一対の無端状サクシ
ョンベルトからなり、これらサクションベルトは互いに
平行にして垂直に延びている。フィルムフィーダ4は後
述するように開封テープ付きのフィルムシートをサクシ
ョンベルトに吸着して受取り、これらサクションベルト
の走行に伴い、フィルムシートを所定の位置に供給す
る。
【0018】一方、搬送経路2の前方にはフィルムフィ
ーダ4を挟んで第1折込みターレット6および第2折込
みターレット8が順次配置されている。第1折込みター
レット6はその入口にある1つのポケットに、搬送経路
2からの製品をフィルムシートとともに受取り、この
際、フィルムシートは製品の回りに胴折りされる。この
後、第1折込みターレットの間欠回転に伴い、そのポケ
ットとともに製品は第1折込みターレット6の周方向に
搬送され、この過程にて、公知のように胴折り後のフィ
ルムシートは製品に対して、その一対の胴フラップが順
次折り込まれた後、これら胴フラップのヒートシールが
実施され、胴シール域を有した胴フラップシール面が形
成される。この結果、フィルムシートは製品を筒状に包
み込み、この後、製品とともに第1折込みターレット6
の出口に位置付けられる。
【0019】第1折込みターレット6の出口にあるポケ
ットから第2折込みターレット8の入口にあるポケット
に製品が供給され、そして、この製品は第2折込みター
レット8の間欠回転に伴い、その出口まで搬送される。
この搬送過程にて、製品を筒状に包み込んでいるフィル
ムシートに関して、製品の両側から突出した両耳が製品
に対して順次折込まれるとともにヒートシールされて、
製品の左右にサイドフラップシール面が形成され、製品
の上包み包装が完了する。この後、上包み包装品は第2
折込みターレット8から次の工程に向けて排出される。
【0020】一方、フィルムフィーダ4に向けて開封テ
ープ付きのフィルムシートを供給するため、図1に示さ
れているように第2折込みターレット8の上方にはフィ
ルムロールFRが回転自在に配置されている。このフィ
ルムロールFRは包装フィルムFを巻回したもので、そ
の包装フィルムFは複数の案内ローラから規定された繰
出し経路10に沿い、フィルムフィーダ4に向けて繰出
されるようになっている。
【0021】より詳しくは、繰出し経路10にはフィル
ムロールFR側からダンサローラ12、小口カッタユニ
ット14、包装フィルムFの繰出しユニット16および
そのフィルムカッタユニット18が順次配置されてい
る。繰出しユニット16は一定の回転速度で回転される
繰出しローラと、この繰出しローラに転接するピンチロ
ーラからなり、繰出しローラの回転に伴いフィルムロー
ルFRから包装フィルムFが繰出され、包装フィルムF
はフィルムカッタユニット18を通じてフィルムフィー
ダ4に供給される。
【0022】フィルムカッタユニット18はその外周面
に切断刃を有したカッタローラと、このカッタローラに
転接する受けローラからなり、これらローラ間を包装フ
ィルムFが通過する際、カッタローラの切断刃により包
装フィルムFを周期的に切断して、前述のフィルムシー
トSを形成し、このフィルムシートSはフィルムフィー
ダ4に供給される。
【0023】ここで、フィルムフィーダ4によるフィル
ムシートSの移送速度は繰出しユニット16による包装
フィルムFの繰出し速度よりも速く、それゆえ、包装フ
ィルムFの切断後、フィルムシートSはフィルムフィー
ダ4上にて、その下流側の包装フィルムFから分離さ
れ、前述した搬送経路2と第1折込みターレット6との
間の所定位置まで供給される。
【0024】なお、フィルムカッタユニット18による
包装フィルムFの切断位置や小口カッタユニット14の
機能に関しては後述の説明から明らかになる。一方、繰
出し経路10の上方にはテープロールTRが回転自在に
配置されており、このテープロールTRのテープTもま
た複数の案内ローラにより規定された送出経路20に沿
って繰出され、そして、ダンサローラ22を経て開封テ
ープの供給装置24に導かれている。
【0025】テープロールTRはリール(図示しない)
にテープを巻回したものあり、具体的には、図2に示す
ように、テープTはリールに対し、そのリール幅方向に
往復しながら巻付けられた状態にある。また、テープT
の裏面は接着剤が塗布され、粘着面として形成されてい
る。図3は開封テープの供給装置24およびその近傍を
詳細に示している。
【0026】送出経路20には供給装置24の上流にプ
レヒータ21が配置されており、このプレヒータ21は
エアシリンダ23のロッドに取付けられ、このエアシリ
ンダ23により送出経路20上のテープTに対して接離
可能である。テープTが送出されているとき、プレヒー
タ21はテープTの表面に相対的に摺接してテープTを
予備的に加熱し、テープTの送出が停止されたとき、プ
レヒータ21はテープTから離間し、テープTの過熱を
防止する。
【0027】供給装置24は垂直に延びる吸引移送経
路、すなわち、無端状のサクションベルト26を備え、
このサクションベルト26は上下の駆動ローラ28と従
動ローラ30と間に掛け回されている。駆動ローラ28
はモータ(図示しない)に連結され、このモータにより
回転される。したがって、駆動ローラ28の回転に伴
い、図3でみてサクションベルト26の左側に位置する
有効ベルト部分26aが下方に走行する。ここで、有効
ベルト部分26aの走行速度は前述した包装フィルムF
の繰出し速度よりも若干遅く設定されている。
【0028】なお、サクションベルト26の右側部分2
6bは上下のガイドローラ32により案内され、そし
て、これらガイドローラ32間にはサクションベルト2
6に所定の張力を付与するテンションローラ34が配置
されている。サクションベルト26の上方には送出ロー
ラ36が配置され、この送出ローラ36はそのローラ軸
がモータ38の出力軸に連結されている。したがって、
送出ローラ36はモータ38により一方向に回転され
る。さらに、送出ローラ36にはピンチローラ40が転
接されており、このピンチローラ40は所定の押付け力
により送出ローラ36に押付けられている。より詳しく
は、ピンチローラ40は回動アーム42の先端に回転自
在に支持され、回動アーム42は送出ローラ36に向け
て回動付勢されている。
【0029】したがって、前述した送出経路20に沿っ
て送出されたテープTは、送出ローラ36とピンチロー
ラ40との間を通過し、そして、送出ローラ36の回転
に伴い、その下方のサクションベルト26に向けて送出
される。この後、テープTはサクションベルト26に吸
着され、その走行とともに下方に移送される。すなわ
ち、前述したサクションベルト26の有効ベルト部分2
6aは長尺なサクションボックス44上を通過してお
り、このサクションボックス44からサクション力の供
給を受けることで、テープTの表面を吸着し、そして、
その走行に伴いテープTを下方に向けて移送する。
【0030】図3から明らかなようにサクションベルト
26の下端部は、前述した小口カッタユニット14の上
流にて、包装フィルムFの繰出し経路10に接した状態
にある。より詳しくは、繰出し経路10には小口カッタ
ユニット14の上流にプレスローラ46が配置されてお
り、このプレスローラ46はそのローラ軸の両端が一対
の回動アーム48の上端に回転自在に支持されている。
これら回動アーム48の下端は回動軸50に取り付けら
れ、この回動軸50は回転自在に支持されている。さら
に、回動軸50には付勢レバー52が取付けられ、この
付勢レバー52は引っ張りコイルばね54により時計方
向に回動付勢されている。したがって、引っ張りコイル
ばね54は、付勢レバー52、回動軸50および回動ア
ーム48を介してプレスローラ46をサクションベルト
26の下端部に押圧し、これにより、繰出し経路10上
の包装フィルムFはプレスローラ46とサクションベル
ト26との間に挟み付けられた状態にある。
【0031】サクションベルト26の有効ベルト部分2
6aはその上部にスロープ部材56を備えている。より
詳しくは、図4から明かなようにスロープ部材56は楔
状をなし、その尖端が上方に向けて配置され、サクショ
ンベルト26の有効ベルト部分26aはスロープ部材5
6とサクションボックス44との間を通過して走行す
る。したがって、テープTがスロープ部材56を通過す
るとき、テープTはスロープ部材56の尖端により有効
ベルト部分26aから部分的に分離され、そして、スロ
ープ部材56の外側の傾斜面を登った後、有効ベルト部
分26aに再び戻される。したがって、スロープ部材5
6は有効ベルト部分26aからテープTが部分的に分離
した分離領域を形成する。
【0032】また、スロープ部材56の傾斜面にはテー
プTの走行方向に所定の間隔を存して複数の吸引孔58
が開口され、これら吸引孔58はサクションベルト26
を介しサクションボックス44に接続されている。した
がって、各吸引孔58はサクションボックス44からサ
クション力の供給を受けることができ、スロープ部材5
6の傾斜面はテープTの吸引案内面として形成されてい
る。
【0033】有効ベルト部分26aの走行方向でみてス
ロープ部材56の直下流、すなわち、前述した分離領域
にはカッタ受け、つまり、円筒状のロッドが設けられて
おり、このロッド60は有効ベルト部分26aを横断す
る方向に水平に配置されている。したがって、スロープ
部材56を通過した分離状態のテープTの部位はロッド
60に案内され、このロッド60を通過した後、有効ベ
ルト部分26a上に再び戻される。
【0034】ロッド60は揺動アーム62の下端に回転
自在に支持されており、この揺動アーム62はその下端
側の部分がスロープ部材56を両側から挟み付けるよう
な二股状をなし、そして、その上端部は支持軸64に回
動自在に支持されている。揺動アーム62の上端部から
はブラケット66が上方に突出し、このブラケット66
は板ばね68を介して固定側部材に連結されている。し
たがって、揺動アーム62は板ばね68の付勢力に抗し
て揺動され、ロッド60を弾力的に支持している。
【0035】ロッド60の近傍には円形のテープカッタ
70が設けられており、このテープカッタ70はディス
ク体74を有する。ディスク体74は回転軸72に取付
けられ、回転軸72はサーボモータ(図示しない)の出
力軸に連結されている。したがって、サーボモータの回
転を受け、テープカッタ70、つまり、そのディスク体
74は一方向、つまり、図4中時計方向に回転すること
ができる。
【0036】テープカッタ70のディスク体74はその
外周の一部が膨出した膨出部74aとして形成され、こ
の膨出部74aに切断刃76が取付けられている。ここ
で、切断刃76の刃先と回転軸72の軸線との間で規定
される切断刃76の回転半径R0は回転軸72の軸線と
ロッド60との間の距離Dに等しく、これにより、テー
プカッタ70の回転に伴い、切断刃76はロッド60に
対して周期的に接触ながらロッド60を通過する。
【0037】また、図5から明らかなように切断刃76
の刃先76aはディスク体74の軸線、つまり、前述し
たロッド60の軸線と平行ではなく、この軸線に対して
所定の角度を存して傾斜されている。それゆえ、ロッド
60に対し、切断刃76はその刃先の全域が同時に接触
するような線接触とはならず、その刃先が点接触しなが
らロッド60を通過するような接触形態となる。
【0038】さらに、テープカッタ70の回転方向でみ
て切断刃76の前側および後側には共に円弧部材78,
80がそれぞれ設けられている。これら円弧部材78,
80の外面は円弧状の押圧面78aおよび挟持面80a
として形成され、テープカッタ70の回転方向に所定の
長さに亘って延びている。より詳しくは、押圧面78a
と回転軸72の軸線との間にて規定される押圧面78a
の回転半径をR1、同様に挟持面80aと回転軸72の
軸線との間にて規定される挟持面80aの回転半径をR
2とすれば、これら回転半径R1,R2は切断刃76の回
転半径R0よりも若干短く、これにより、切断刃76の
刃先は押圧面78aおよび挟持面80aの双方から僅か
に突出した状態にある。
【0039】さらに、押圧面78aおよび挟持面80a
は共にテープTの粘着面が接着されないような非粘着面
として形成されている。このような非粘着面はたとえば
押圧面78aおよび挟持面80aにトシカル(商品名)
等のシリコーン樹脂を塗布することで得ることができ
る。また、押圧面78aおよび挟持面80aの表面を粗
くした上で、シリコーン樹脂を塗布するようにしてもよ
い。
【0040】なお、前述したテープロールTRからサク
ションベルト26に至るテープTの送出経路20におい
て、テープTの粘着面と接する案内ローラや前述したピ
ンチローラ40はシリコーンゴムローラからなり、それ
らの外周面もまた非粘着面となっている。一方、図3に
示されているように前述したサクションボックス44
は、サクションベルト26の走行方向でみて複数のサク
ションチャンバ45a,45b,45c,45dに区画
されており、これらサクションチャンバ45は送風機か
らなる共通のサクション源82に接続されている。
【0041】より詳しくは、各サクションチャンバ45
はその排気ポートが管継手を介して排気管84に接続さ
れているが、しかしながら、サクションチャンバ45の
うち、前述したスロープ部材56や分離領域に対応した
サクションチャンバ45bにあっては、その排気ポート
と接続される管継手86の出口が二股状をなし、これら
出口は一対の排気管84を介してサクション源82に接
続されている。このような接続形態によれば、他のサク
ションチャンバ45に比べてサクションチャンバ45b
からの排気流量が増大する結果、サクションチャンバ4
5bは他のサクションチャンバ45よりも大きなサクシ
ョン力を発生することができる。
【0042】上述した開封テープの供給装置24によれ
ば、送出ローラ36の回転に伴いサクションベルト26
に向けて送出されたテープTはその表面がサクションベ
ルト26の有効ベルト部分26aに吸着され、この有効
ベルト部分26aとともに下方に向けて走行する。な
お、送出ローラ36の周速と有効ベルト部分26aの走
行速度は一致している。
【0043】この後、有効ベルト部分26a上に導出さ
れたテープTがスロープ部分56に到達すると、テープ
Tは有効ベルト部分26aからスロープ部分56の傾斜
面に乗上げることで、この傾斜面上を走行し、有効ベル
ト部分26aから分離される。ここで、スロープ部分5
6の傾斜面は前述したように吸引案内面となっているた
め、テープTは傾斜面から受けるサクション力に抗し、
その傾斜面上を押し出されるようにして走行する。
【0044】この後、分離されたテープTの部位がスロ
ープ部分56からロッド60を経て、有効ベルト部分2
6aに導かれるテープTはその表面側が有効ベルト部分
26aに再び吸着され、そして、有効ベルト部分26a
とともに下方に向けてさらに走行する。一方、テープカ
ッタ70の回転に伴い、押圧面78aがロッド60に到
達し、そして、ロッド60を通過していくと、押圧面7
8aは図6に示されるようにロッド60を通過したテー
プTの分離部位を有効ベルト部分26a側に押付けるこ
とから、テープTはロッド60に確実に密着する。
【0045】この後、テープカッタ70の回転が進み、
その切断刃76がロッド60を通過する際、切断刃76
はロッド60と協働してテープTを切断し、これによ
り、テープTから開封テープTTが形成される。ここ
で、前述したように切断刃76の刃先はロッド60の軸
線に対して傾斜しているので、切断刃76はその刃先が
ロッド60に点接触しながら通過し、テープTの円滑な
切断が可能となるとともに、その刃先の摩耗が低減され
る。
【0046】テープTの切断直後にあっては、テープカ
ッタ70の挟持面80aは図7に示されるようにロッド
60との間にてテープTの切断端を挟み付けるので、テ
ープカッタ70の回転がさらに進むことで、テープTの
切断端部は挟持面80aにより有効ベルト部分26aに
向けて真っ直ぐに導かれる。つまり、テープTの切断直
後、テープTの切断端部は挟持面80aにより押え付け
らているので、テープTの切断端がロッド60から浮上
がったり、または、ロッド60の通過直後に暴れたりす
るようなことはない。この結果、挟持面80aはロッド
60からテープTの切断端部を有効ベルト部分26aに
向けて真っ直ぐに案内するように働き、有効ベルト部分
26aに正確に吸着させる。
【0047】また、テープTの切断後にあっても、開封
テープTTの後端部はテープカッタ70の押圧面78a
により有効ベルト部分26aに向けて押付けられた状態
に維持されており、それゆえ、開封テープTTの後端部
もまたばたつくことなく有効ベルト部分26に真っ直ぐ
に導かれ、そして吸着されることになる。ここで、前述
した押圧面78aおよび挟持面80aの機能を確実に発
揮させるため、テープカッタ70の周速、つまり、押圧
面78aおよび挟持面80aの周速は有効ベルト部分2
6aの走行速度と一致されている。
【0048】さらに、テープTの分離領域は前述したサ
クションチャンバ45bから強いサクション力の供給を
受けているので、このサクション力はテープTの切断直
前にてロッド60を通過したテープTの部位、そして、
切断直後の開封テープTTの後端部を有効ベルト部分2
6aに向けて強力に引付け、この引付けはロッド60に
対するテープTの密着性を良好にし、また、開封テープ
Tにおける後端部のばたつきを効果的に防止する。
【0049】なお、サクションチャンバ45bからのサ
クション力が十分に強く、このサクション力によりテー
プTの密着性と開封テープTの後端部のばたつき防止が
共に確保されるならば、テープカッタ70の押圧面78
aは省略してもよい。また、押圧面78aおよび挟持面
80aは非粘着面となっているので、これら押圧面78
aや挟持面80aにテープTや開封テープTTが接着さ
れてしまうことはなく、前述した開封テープTTの形成
およびその供給を安定して行うことができる。
【0050】前述の説明からすでに明かなようにテープ
Tの切断端、つまり、開封テープTTの前端やその後端
は共に有効ベルト部分26aに真っ直ぐに吸着され、そ
して、有効ベルト部分26aと一緒に前述したプレスロ
ーラ46に向けて走行する。そして、開封テープTTが
プレスローラ46を通過する際、開封テープTTは有効
ベルト部分26aから包装フィルムFに真っ直ぐに貼り
付けられる。
【0051】ここで、前述したように有効ベルト部分2
6aの走行速度は包装フィルムFの繰出し速度よりも若
干遅いので、これらの速度差に起因して、図8に示され
るように開封テープTTは包装フィルムFに対し所定の
間隔を存して貼り付けられることになる。この後、開封
テープTTの供給を受けた包装フィルムFは小口カッタ
ユニット14を経て前述した繰出しユニット16に導か
れ、そして、小口カッタユニット14を通過する際、包
装フィルムFに小口が形成される。
【0052】より詳しくは、図3に示されているように
小口カッタユニット14は受けローラ14aと、刃付き
ローラ14bからなり、刃付きローラ14bはサーボモ
ータ88により回転される。包装フィルムFが小口カッ
タユニット14を通過するとき、刃付きローラ14は包
装フィルムFに一定の間隔を存して開封テープTTの摘
み部となる小口Gを形成し、これら小口Gは図8から明
らかなように開封テープTTの貼付けライン上にて、各
開封テープTTの一端側に位置付けられている。
【0053】この後、包装フィルムFが前述したフィル
ムカッタユニット18を通過すると、フィルムカッタユ
ニット18は小口Gを利用して包装フィルムFを切断
し、個々のフィルムシートSを形成する。図8中1点鎖
線は包装フィルムFの切断ラインを示し、切断ラインは
小口Gに部分的にオーバラップしている。このようにし
て形成されたフィルムシートSはその切断端に小口Gか
らなる開封テープTTの摘み部を有し、そして、その開
封テープTTの両端側には所定のマージンが確保されて
いる。
【0054】本発明は上述の一実施形態に制約されるも
のではなく種々の変形が可能である。たとえば、図9は
分離ユニット90を使用したテープTの分離機構を示し
ている。分離ユニット90はテープガイド92を備え、
このテープガイド92は図10から明らかなようにテー
プT、つまり、サクションチャンバ44を横断する方向
に延び、その両端部が取付けねじ94を介してサクショ
ンチャンバ44に固定されている。より詳しくは、取付
けねじ94はテープガイド92に形成した長孔を貫通し
てサクションチャンバ44にねじ込まれており、これに
より、テープガイド92は長孔の分だけ、テープTの走
行方向にその取付け位置の調整が可能となっている。
【0055】取付け位置の調整をなすため、テープTの
走行方向でみて、テープガイド92の上流側には左右一
対の調整ブロック96が配置され、これら調整ブロック
96はテープガイド92の両端部にそれぞれ位置付けら
れている。各調整ブロック96には調整ねじ98がテー
プTの走行方向にねじ込まれ、これら調整ねじ98は、
調整ブロック96からテープTの走行方向でみて、その
上流側および下流側にそれぞれ突出している。各調整ね
じ98の上流端部にはナット100が装着され、このナ
ット100は調整ブロック96に対して調整ねじ98を
固定している。一方、各調整ねじ98の下流端はテープ
ガイド92に当接した状態にある。
【0056】したがって、取付けねじ94をねじ込みを
解除した状態で、ナット100を緩め、調整ねじ96を
進退させることで、テープガイド92の取付け位置をテ
ープTの走行方向に調整することができる。なお、調整
ブロック96はサクションチャンバ44の両側を延びる
ブラケット102に支持され、このブラケット102は
取付けベース104に取付けられている。
【0057】テープガイド92は図11および図12に
詳図され、図11中の参照符号106が前述した長孔を
示している。テープTの走行方向でみて、テープガイド
92の下流端縁はその上面がその幅方向全域に亘って段
差面108として凹み、この段差面108は、テープT
の走行方向でみて上向きに傾斜角α(たとえば10°)
を存して傾斜している。
【0058】そして、テープガイド92の上面には、テ
ープTの走行を案内するスロープ部材としての案内溝1
10が形成され、この案内溝110の底は、テープTの
上流側から下流側に向けて上向きに傾斜角β(たとえば
8°)を存して傾斜したスロープ面112として、形成
され、このスロープ面112の上流端は段差面108に
臨んでいる。
【0059】さらに、段差面108の下流縁はスロープ
面112と対応する部位がカッタ受けとしての固定刃1
14に形成され、この固定刃114はテープカッタ70
の切断刃76と協働し、これら切断刃76および固定刃
114は鋏みのようにしてテープTを切断する。このよ
うに固定刃114がテープガイド92と一体であると、
前述ロッド60の径寸法に制約されることがないので、
テープガイド92の下流端高さH1を低く抑えることが
できる。このように下流端高さH1が低く抑えられる
と、スロープ面112の傾斜角βを小さく抑えつつ、そ
の長さL1を短くすることができる。
【0060】具体的には、前述したスロープ部材56に
おける下流端高さおよび長さをH2、L2とすれば(図4
参照)、H2>H1,L2>L1となる。ちなみに、H2=
6mm,H1=1.6mm,L1=20mm,L2=46mmであ
り、そして、段差面108の長さL3は1mmである。ま
た、上述したようにテープガイド92はその長さL1が
短いので、吸引案内面として形成する必要はなく、それ
ゆえ、サクションチャンバ44もまた区分する必要はな
い。
【0061】さらに、この変形例の場合、サクションベ
ルト26の走行速度は送出ローラ36の周速により決定
されるテープTの送出速度よりも僅かに速く設定されて
おり、サクションベルト26の有効ベルト部分26a上
のテープTは有効ベルト部分26aに対してスリップし
ながら走行することになる。それゆえ、有効ベルト部分
26a上では、テープTは張力を受けることから、テー
プTにしわが生じることはなく、また、テープTの若干
の曲りもまた修正されるので、テープTの直線走行は安
定して維持される。
【0062】上述した分離ユニット90にあっても、テ
ープTがスロープ面112を通過する際、テープTはサ
クションベルト26から分離され、そして、テープカッ
タ70の回転に伴い、切断刃76がスロープ部材92の
固定刃114を通過する際、図13および図14に順に
示すように切断刃76はテープTを切断し、開封テープ
TTを同様にして形成する。
【0063】切断刃76および固定刃114によるテー
プTの切断はその切断圧力が少ないので、テープTの切
断端に曲りを誘発することがなく、また、固定刃114
とスロープ面112との間には凹んだ段差面108が設
けてあるので、この段差面108はテープTの切断端の
逃げとして働き、テープTの切断を良好にするものとな
る。
【0064】さらに、テープガイド92の下流端高さH
1が低いためにテープTの分離領域、すなわち、スロー
プ面112の長さを短くでき、しかも、有効ベルト部分
26aからのサクションがテープTの切断端部に有効に
働くことから、開封テープTTの両端部は曲りを生じる
ことなく、有効ベルト部分26aに真っ直ぐに導かれ、
そして、吸着されることになる。
【0065】また、スロープ面112は案内溝110の
底面により形成されているので、テープTがスロープ面
112を通過する際、テープTに曲りを生じさせること
もない。上述したテープTの曲りに関して詳述すると、
テープTはリールに対して前述した形態にて巻回されて
いるため、リールの両端ではリールの幅方向に逆向きに
折返されて巻回され、この部分でのテープTに曲り癖が
付くことになる。このため、曲り癖が付いたテープTの
部分が開封テープTTの端部となるような場合、開封テ
ープTTの端部に曲りが発生し易いことになるが、しか
しながら、上述したテープガイド92を使用すれば、テ
ープTの曲り癖に起因した開封テープTTの端部の曲り
が効果的に防止され、開封テープTTは包装フィルムF
に真っ直ぐに貼付けられる。
【0066】さらに、テープTは供給装置24、つま
り、そのサクションベルト26に到達する前に、前述し
たプレヒータ21により予備加熱された状態にあるの
で、この予備加熱によりテープTの曲り癖が矯正される
ことになり、包装フィルムFに対して開封テープTTを
真っ直ぐな状態で確実に貼付けることができる。また、
テープの吸引移送経路に分離領域を確保するにはスロー
プ部材56やテープガイド92に限らず、サクションベ
ルトの有効ベルト部分に迂回部分を形成したり、また、
サクションベルトを分割型とすることでも可能である。
【0067】また、包装フィルムFおよびサクションベ
ルトの走行速度は一致していてもよく、この場合、開封
テープTTの一端はフィルムシートSの摘み部に位置付
けられることになる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明の開封テープ
供給装置(請求項1)によれば、テープカッタはその回
転方向でみて切断刃の後方に挟持面を備えているので、
テープの切断直後、テープの切断端部を挟持面とカッタ
受けとの間に挟み付けながら真っ直ぐに案内することが
でき、分離領域での切断端部の浮き上がりや暴れを阻止
しつつ、切断端部を吸引移送経路に正確に戻すことがで
きる。
【0069】また、テープカッタがその回転方向でみて
切断刃の前方に押圧面をさらに備えていると(請求項
2)、分離領域にて、切断により形成した開封テープの
後端部のばたつきが押圧面により防止され、その後端部
を吸引移送経路に真っ直ぐに戻すことができる。テープ
の分離領域がスロープ部材により形成されていると(請
求項3)、吸引移送経路の構成が簡単になる。
【0070】そして、カッタ受けが円筒状のロッドから
なっていると(請求項4)、テープカッタの切断刃の摩
耗を低減でき、この場合、スロープ部材の上面がテープ
に対する吸引案内面として形成されていると(請求項
5)、テープの移送が安定する。さらに、テープの分離
領域および吸引案内面に供給されるサクション力が吸引
移送経路の他の部位に供給されるサクション力よりも大
であると(請求項6)、開封テープの後端部のばたつき
をより効果的に抑え込むことができる。
【0071】一方、カッタ受けがスロープ部材と一体に
形成されたエッジ状の固定刃からなっていると(請求項
7)、テープの分離領域の長さを短くでき、また、吸引
移送経路からのテープの浮上がりを少なくすることがで
きるので、テープの安定した走行が可能となるばかりで
なく、テープの切断圧力が小さくなり、切断により開封
テープの端部に曲りを発生させることもない。
【0072】また、スロープ部材の段差面が設けられて
いると(請求項8)、テープの切断をより良好に行え、
そして、サクションベルトの走行速度がテープの送出速
度よりも速いと(請求項9)、テープに張力が付与さ
れ、その走行がより安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の開封テープ供給装置を組み込んだ
上包み包装機の概略図である。
【図2】テープロールを示した斜視図である。
【図3】開封テープの供給装置を示した側面図である。
【図4】図3のテープカッタを拡大して示した拡大図で
ある。
【図5】ロッドと切断刃の刃先との関係を示した図であ
る。
【図6】テープを切断する直前のテープカッタを示した
図である。
【図7】テープを切断した直後のテープカッタを示した
図である。
【図8】包装フィルムに開封テープが貼り付けられた状
態を示す図である。
【図9】テープに分離領域を形成する分離ユニットとテ
ープカッタとの関係を示した概略図である。
【図10】図9の分離ユニットの正面図である。
【図11】図9のテープガイドを示した拡大斜視図であ
る。
【図12】図11のテープガイドの断面図である。
【図13】テープを切断する直前のテープカッタを示し
た図である。
【図14】テープを切断した直後のテープカッタを示し
た図である。
【符号の説明】
26 サクションベルト(吸引移送手段) 45 サクションチャンバ 56 スロープ部材(分離手段) 60 カッタ受け 70 テープカッタ 76 切断刃 78a 押圧面 80 挟持面 90 分離ユニット 92 テープガイド 110 案内溝(スロープ部材) 112 スロープ面 114 固定刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 新吾 千葉県流山市駒木台149番地 株式会社東 京自働機械製作所研究所内 Fターム(参考) 3E056 AA02 BA05 CA01 DA05 EA05 FB02 FD01 3F062 AA13 AB01 BA08 BC01 BE01 BF11 BG04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープロールからテープを送出する送出
    手段と、 前記送出手段により送出されたテープを吸着しながら移
    送し、その下流端が包装フィルムの搬送経路に接続され
    た吸引移送経路と、 前記吸引移送経路の途中に設けられ、前記テープが前記
    吸引移送経路から部分的に分離した分離領域を形成する
    分離手段と、 前記分離領域に設けられ、前記吸引移送経路から分離し
    た前記テープの部位を通過させるカッタ受けと、 前記カッタ受けの近傍に回転可能に設けられ、前記カッ
    タ受けと協働して前記テープを周期的に切断する切断刃
    を有し、所定長さの開封テープを形成するテープカッタ
    とを具備し、 前記テープカッタはその回転方向でみて前記切断刃の後
    方に延び、切断後、前記テープの先頭の切断端部を前記
    カッタ受けとの間にて挟み付けながら前記吸引移送経路
    に導く挟持面を含むことを特徴とする開封テープ供給装
    置。
  2. 【請求項2】 前記テープカッタはその回転方向でみて
    前記切断刃の前方に延び、前記カッタ受けを通過した前
    記テープの部分を前記吸引移送経路に向けて押付けなが
    ら導く押圧面をさらに含むことを特徴とする請求項1に
    記載の開封テープ供給装置。
  3. 【請求項3】 前記分離手段は、前記吸引移送経路と前
    記テープとの間に楔状に介在して前記テープを分離する
    スロープ部材を含むことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の開封テープ供給装置。
  4. 【請求項4】 前記カッタ受けは、前記テープの移送方
    向でみて前記スロープ部材の直前方に配置され、前記テ
    ープカッタの前記切断刃と協働する円筒状のロッドであ
    ることを特徴とする請求項3に記載の開封テープ供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記スロープ部材の上面は、分離後の前
    記テープを吸引しながら案内する吸引案内面として形成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の開封テー
    プ供給装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引移送経路は、 一方向に走行する無端状のサクションベルトと、 前記サクションベルトの走行方向に区画され、前記サク
    ションベルトにサクション力をそれぞれ供給する複数の
    サクションチャンバとを含み、 前記サクションチャンバのうち、前記分離領域にサクシ
    ョン力を供給するサクションチャンバは他のサクション
    チャンバよりも、そのサクション力が大に設定されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の開封テープ供給装
    置。
  7. 【請求項7】 前記カッタ受けは、前記テープの移送方
    向でみて前記スロープ部材の前端縁に形成され、前記テ
    ープカッタの前記切断刃と協働するエッジ状の固定刃で
    あることを特徴とする請求項3に記載の開封テープ供給
    装置。
  8. 【請求項8】 前記スロープ部材は、前記前端縁側の部
    分が凹んだ段差面として形成されていることを特徴とす
    る請求項7記載の開封テープ供給装置。
  9. 【請求項9】 前記吸引移送経路は、前記一方向に走行
    する無端状のサクションベルトを含み、前記サクション
    ベルトの走行速度は前記送出手段による前記テープの送
    出速度よりも速いことを特徴とする請求項3に記載の開
    封テープ供給装置。
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