JP2002210555A - はんだ接合装置 - Google Patents

はんだ接合装置

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JP2002210555A JP2001010423A JP2001010423A JP2002210555A JP 2002210555 A JP2002210555 A JP 2002210555A JP 2001010423 A JP2001010423 A JP 2001010423A JP 2001010423 A JP2001010423 A JP 2001010423A JP 2002210555 A JP2002210555 A JP 2002210555A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置、電子部品のはんだ層を配線やパッ
ドに接合するためのはんだ接合装置に関し、処理能力が
高く、再酸化が防止すること。 【解決手段】大気に開放されてはんだ搭載物を通す開口
2,3を有し且つ加熱溶融領域5とこれに隣接する搬送
領域4,6,7とを有するチャンバ1と、加熱溶融領域
5内にはんだ搭載物wを搬送する搬送機構15と、加熱
溶融領域5内に蟻酸を供給する蟻酸供給手段16と、加
熱溶融領域5又はその近傍でガスを排気して加熱溶融領
域5内の圧力を大気よりも低くする排気機構17と、加
熱溶融領域5内においてはんだ搭載物wを直接又は間接
に加熱する加熱手段11b,12bと、加熱溶融領域5
と前記搬送領域4,6,7の間のガスの流れを妨げる気
流抑制手段8b,8cとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はんだ接合装置に
関し、より詳しくは、半導体装置、電子部品の配線やパ
ッドにはんだ層を接合するためのはんだ接合装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の電極パッド、金属配線など
の金属パターンにはんだ(半田)を接合する方法とし
て、メッキ法、印刷法、ボール載置法等によりはんだを
金属パターン上に形成した後に、はんだを加熱溶融して
電極パッドに接合・成形するといった方法が採用されて
いる。
【0003】はんだの溶融の際には、通常フラックスを
使用してはんだ表面やその下の電極パッド上の酸化膜を
除去し、清浄化させつつはんだを溶融、接合させてい
る。フラックスを使用したはんだ接合工程は、例えば次
のような工程を経て行われる。まず、はんだ被着面であ
る金属パターン表面に塗布されたフラックスは、加熱に
よりその表面を活性化しながら金属パターン表面を被覆
して酸化を防止し、その活性状態を維持する。これと同
時に、はんだが溶融し、金属パターンの表面に広がる。
そのはんだ溶融によってフラックスの一部は分解する。
【0004】その後に、はんだは冷却されて凝固し、金
属パターン表面に接合される。これと同時に、金属パタ
ーン上に残ったフラックスと分解生成物も固化する。こ
のようなフラックスを用いたはんだ接合の後に、固化し
たフラックスを洗浄により除去する。しかし、その洗浄
の際には、フロンやトリクレンを含まない有機溶剤では
分解生成物を簡単に除去できないので、洗浄に使用され
る有機溶剤を大量に使用する必要がある。
【0005】しかし、有機溶剤は環境に悪影響を与える
ことから、洗浄が要らないはんだ接合方法の開発が望ま
れている。また、電子部品モジュールの実装工程におい
ても、フラックス又はフラックス含有ペーストをはんだ
接合部分に塗布した上で実装するといった工程を採用す
るのが一般的である。その場合、実装時の熱でフラック
スが分解して有害ガスが発生するので、作業の安全性を
確保する必要がある。また、フラックスの残渣としてハ
ロゲン成分がモジュール内に残ると、モジュールの配線
の腐食、配線のマイグレーションが助長されるので、徹
底的な洗浄が要求され、これが製造コスト高を招く原因
となる。
【0006】これらの課題を解決するために次のような
方法又は装置が知られている。まず、カルボン酸を用い
たはんだ付け方法が、例えば特開平6−190584号
公報(文献1)、特開平6−267632号公報(文献
2)、特開平7−164141号公報(文献3)に記載
され、そのうち文献3には装置も記載されている。
【0007】また、減圧或いは真空雰囲気下でのはんだ
付け方法が、特開平4−220166号公報(文献
4)、特開平5−211391号公報(文献5)、特開
平6−29659号公報(文献6)、特開平7−790
71号公報(文献7)、特開平7−170063号公報
(文献8)に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のはんだ
の接合方法や接合装置によれば、以下に述べるような3
つの課題が存在する。まず、第一の課題は、はんだ接合
雰囲気内での爆発の危険性が存在することである。
【0009】例えば、カルボン酸とジケトンを用いたは
んだ付け装置では、はんだの酸化膜を還元するためにカ
ルボン酸ガスを供給し、パッドの酸化膜を除去するため
にパッドにジケトンの液適を供給することが文献3に記
載されている。しかし、ジケトンは、その文献3に記載
されているように高価である他、爆発の危険を持つ物質
である。ジケトンもカルボン酸も爆発限界を持ち、処理
層内の温度と濃度、それに酸素濃度が一定の範囲を超え
ると、例えば温度100℃で蟻酸の濃度が30%、酸素
濃度が10%に達すると、爆発の危険性がある。
【0010】そのように爆発の危険を伴う条件に達する
可能性のある装置や方法はなかなか受け入れられない。
第二の課題は、カルボン酸の有害性である。例えば、文
献4に開示されたように、大気と遮断されたチャンバ内
にカルボン酸を導入して酸化膜を還元しつつはんだ付け
を行うことはカルボン酸が処理領域から漏れ出すことを
阻止するためには有利である。しかし、チャンバ内での
はんだ接合は処理能力が低い。
【0011】第3の課題は、はんだ接合後にはんだ表面
と金属パターン表面に残るカルボン酸による再酸化であ
る。本願発明者らの調査によれば、カルボン酸の成分が
はんだ表面に残ると、大気中で一定時間の放置後にはん
だ表面が再酸化されていた。また、はんだ接合が行われ
る雰囲気の酸素濃度が高いと加熱溶融後の余熱ではんだ
表面が再酸化する。
【0012】本発明の目的は、処理能力が高く、再酸化
が防止され、又は爆発の危険性がないはんだ接合装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、大気に
開放されてはんだ搭載物を通す開口を有し且つ加熱溶融
領域と該加熱溶融領域に隣接する搬送領域とを有するチ
ャンバと、前記加熱溶融領域内に前記はんだ搭載物を搬
送する搬送機構と、前記加熱溶融領域内に蟻酸を供給す
る蟻酸供給手段と、前記加熱溶融領域又はその近傍でガ
スを排気して前記加熱溶融領域内の圧力を大気よりも低
くする排気機構と、前記加熱溶融領域内において前記は
んだ搭載物を直接又は間接に加熱する加熱手段と、前記
加熱溶融領域と前記搬送領域の間のガスの流れを妨げる
気流抑制手段とを有することを特徴とするはんだ接合装
置によって解決される。
【0014】上記したはんだ接合装置において、前記蟻
酸供給手段は、75vol.%以下の濃度で前記蟻酸を供給
することが好ましい。上記したはんだ接合装置におい
て、前記搬送機構は、前記はんだ搭載物を前記加熱手段
から離して前記チャンバ内を移動させる搬送ベルトを有
してもよい。また、前記加熱溶融領域には、前記はんだ
搭載物を保持可能な保持機構が取り付けられていてもよ
い。
【0015】上記したはんだ接合装置において、前記気
流抑制手段は、前記チャンバ内における前記加熱溶融領
域と前記搬送領域の境界の空間を局部的に狭くする遮蔽
板であることを特徴とする。又は、前記気流抑制手段
は、前記チャンバ内における前記加熱溶融領域と前記搬
送領域の境界の上部、下部又は側部に設けられた不活性
ガス放出部と、該不活性ガス放出部に対向して設けられ
た強制排気部との間に流される不活性ガスのカーテンで
あってもよい。
【0016】上記したはんだ接合装置において、前記搬
送領域には前記はんだ搭載物を加熱する別の加熱手段が
取り付けられていることを特徴とする。上記したはんだ
接合装置において、前記蟻酸供給手段は、前記はんだ搭
載物を載置して前記ファーネス内を移動されるキャリア
の一部に設けられて蟻酸放出口を有する蟻酸含有溶液収
納部であることを特徴とする。
【0017】次に、本発明の作用について説明する。本
発明によれば、大気に開放された開口を有するチャンバ
内に、加熱溶融領域と搬送領域を設け、しかも加熱溶融
領域内に蟻酸供給手段と排気機構を設けている。これに
より、チャンバ内では加熱溶融領域内で最も圧力が低く
なる圧力分布を有する減圧雰囲気が形成されるととも
に、加熱溶融領域内で最も温度が高くなる温度分布を形
成することが可能になる。
【0018】したがって、加熱領域内で蟻酸を使用して
はんだ層の酸化物を除去し、さらにはんだ層を加熱によ
り接合しながら蟻酸を気化して除去することができる。
その加熱溶融領域は排気と不活性ガス供給が同時に行わ
れているので蟻酸分圧は低く、蟻酸の気化能力は高い。
このようにチャンバ内ではんだ搭載物の表面から蟻酸を
除去すると、はんだ搭載物上のはんだ層の再酸化が防止
される。
【0019】また、はんだ搭載物のチャンバへの出し入
れは大気に繋がっている開口を通して行われるので、は
んだ接合処理の処理能力が高くなる。しかも、搬送領域
内でも加熱手段によって所定温度を保持することにより
蟻酸の気化が促進される。また、加熱溶融領域に供給さ
れた蟻酸は、チャンバ内の圧力分布によって開口から漏
れずに排気機構によって蟻酸分解機構、蟻酸回収機構な
どに導かれる。これにより、蟻酸による環境破壊が防止
される。
【0020】さらに、加熱溶融領域で加熱されたはんだ
搭載物は、チャンバ内の温度分布によって温度低下しな
がら開口を通して外部に搬出されることになるので、室
温に近い状態でチャンバから取り出すことが可能にな
り、取り扱いが容易になる。蟻酸供給手段は75vol.%
以下の濃度で蟻酸を加熱溶融領域に供給すると、そのよ
うな蟻酸は爆発限界を持たず安全に使用される。
【0021】また、加熱溶融領域と搬送領域の境界に気
流制御手段を配置することにより、互いの領域間のガス
の行き来がしにくくなって、各領域における圧力や温度
を保持し易くなるとともに蟻酸が搬送領域への進入を防
止できる。加熱溶融領域においてはんだ搭載物の保持機
構が設けられると、はんだ搭載物を停止保持させてはん
だ搭載物の温度のバラツキと圧力バラツキが少なく状態
にしてから、蟻酸による酸化膜除去を行うことができ、
これにより、全てのはんだ搭載物についての処理の均一
性が図られる。
【0022】搬送ベルトによりはんだ搭載物をチャンバ
内外に搬送すると、はんだ搭載物の連続的な処理が可能
になり、処理効率が高くなる。しかも、上記した保持機
構を併用することにより、はんだ搭載物のチャンバへの
供給を間欠的に行うことができ、品質低下を招くことな
く生産性を向上できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1実施形態の
はんだ接合装置を示す構成図である。図1において、チ
ャンバ1は、半導体装置、電子部品のようなはんだ搭載
物(ワーク)wを内部に取り込む搬入口2と、はんだ搭
載物wを外部に取り出す搬出口3とを有し、搬入口2と
搬出口3は共に大気中に開放されている。
【0024】チャンバ1内では、搬入口2から搬出口3
にかけて第1〜第4の領域4〜7が順に配置されてい
る。第1〜第4の領域(空間)4〜7はそれぞれ、はん
だ搭載物wが入る大きさを有していて、チャンバ1の上
部に取り付けられたヒータ付きのガス遮蔽板8a〜8e
によって前後で区画されている。チャンバ1内におい
て、搬入口2近傍のガス遮蔽板8aよりも内側と、搬出
口3近傍のガス遮蔽板8eよりも内側には、それぞれ窒
素、アルゴンなどの不活性ガスをチャンバ1内に放出す
るための不活性ガス導入管9,10が取り付けられてい
る。それらの不活性ガス導入管9,10から放出された
不活性ガスによりエアカーテンが形成される。
【0025】また、チャンバ1内の第1〜第4の領域4
〜7の上部と下部には、制御部(不図示)によって温度
管理されるヒータ11a〜11e,12a〜12eが取
り付けられている。それらのヒータ11a〜11e,1
2a〜12eは、はんだを加熱するために取り付けられ
たものであり、上側のヒータ12として赤外線ランプを
用いてもよい。上側のヒータ12は省いてもよいが、こ
れを取り付けることにより加熱の効率化が可能になる。
また、上側のヒータ12は、ガス遮蔽板8によるガスの
流れを抑える効果がなくならないように、ガス遮蔽板8
の下端よりも上の位置に取り付けられている。
【0026】第2の領域5は、ヒータ11b,12bの
温度制御によってはんだを加熱溶融できる加熱溶融領域
となっている。チャンバ1の搬入口2と搬出口3のそれ
ぞれの外側にはプーリ13,14が配置され、それらの
プーリ13,14にはチャンバ1内とチャンバ1の下方
を通る環状の搬送ベルト15がはんだ搭載物wよりも狭
い間隔をおいて横方向に2本掛けられている。図2は、
プーリ13,14と搬送ベルト15とはんだ搭載物wの
関係を示している。
【0027】一方のプーリ14は、モータ(駆動源)1
4aからベルト14bを介して伝達された回転駆動力に
よって搬送ベルト15をチャンバ1内で搬入口2から搬
出口4へ向けて移動する方向に回転される。搬送ベルト
15は、チャンバ1内では、はんだ搭載物wの高さより
も僅かに大きな距離でガス遮蔽板9下端から離れて配置
される一方で、はんだ搭載物w内部への熱の影響を抑制
するために下側のヒータ11から離されている。
【0028】チャンバ1内の第2の領域5のうち第1の
領域4との境界寄りの上部には、蟻酸スプレー装置16
が接続されている。また、チャンバ1内の第2の領域5
のうち第3領域6との境界寄りの上部には、チャンバ1
外部に設けられた排気ファン17の吸気管17aが接続
されている。上記した蟻酸スプレー装置16は、例えば
図3に示すように、チャンバ1の外部に配置された蟻酸
含有溶液タンク16aから蟻酸含有液16hを導入する
蟻酸含有液導入管16bと、ボンベ16cから窒素、ア
ルゴンなどの不活性ガスを導入するガス導入管16d
と、蟻酸導入管16b及びガス導入管16cが上部に差
し込まれる容器16eと、容器16eの底部に接触する
超音波振動板16fと、容器16eの上からチャンバ1
内に引き出されるガス放出管16gとを有している。そ
の蟻酸含有溶液タンク16aには、蟻酸含有液16hの
気化を助長するためのヒータ(不図示)を取り付けても
よい。蟻酸含有溶液16hとしては、蟻酸を水に75vo
l.%以下の濃度で混合させたものがある。
【0029】そして、蟻酸含有液導入管16bから容器
16e内に供給された蟻酸含有液16hは、超音波振動
板16fの振動によって蒸気ガス化又はミスト化され、
ガス化又はミスト化された蟻酸はガス導入管16dから
導入された不活性ガスとともにガス放出管16gを通し
てチャンバ1内に放出される。ガス放出管16gから放
出される蟻酸含有ガスは、蟻酸含有液16h内の蟻酸が
75vol.%以下の濃度となるように制御されることによ
り、爆発限界を持たなくなり、安全に使用される。な
お、蟻酸含有液16hでは、蟻酸の他に例えば水が含ま
れている。
【0030】蟻酸をガス状にする方法は、超音波振動法
に限られるものではなく、ガス導入管16dを容器16
e内に差し込んで、ガス導入管16dから放出された不
活性ガスにより蟻酸含有液16hをバブリングする方法
によることもできる。なお、図1中符号16jは、蟻酸
含有液導入管16b内を流れる蟻酸含有液の流量を調整
したり流れを停止するためのバルブを示している。
【0031】上記した排気ファン17は、例えばシロッ
コファンのような排気能力が高いものが望ましく、その
排気口には蟻酸回収機構18が接続されている。蟻酸回
収機構18は、例えば図4に示すように排気ファン17
のステンレス製の排気管17bをステンレス製の閉じら
れた液槽18a内の溶液18bに挿入するとともに、液
槽18aの上部にステンレス製の排気管18cを接続し
た構造を有している。その溶液18bは、蟻酸を容易に
溶かす水又はアルコールである。
【0032】上記したチャンバ1の搬入口2の外方には
搬送ベルト15上に半導体装置、電子部品等を供給する
ためのローダ20が配置され、また、チャンバ1の搬出
口3の外側には搬送ベルト15上の半導体装置、電子部
品等を回収するためのアンローダ21が配置されてい
る。また、第2の領域5の下方には、2つの搬送ベルト
15の間を通してはんだ搭載物wを搬送ベルト15の上
方位置に持ち上げて一時的に停止保持しその後に下降さ
せるためのエアシリンダ22が取り付けられている。
【0033】以上のような構成を有するはんだ接合装置
においては、不活性ガス導入管9,10から下方に放出
された不活性ガスがチャンバ1の内側と外側の雰囲気を
遮断する。また、チャンバ1の内部は、第2の領域5に
接続された排気ファン17によって減圧され、しかも、
チャンバ1内のガスの流れは複数のガス遮蔽板8によっ
てある程度妨げられるので、チャンバ1内の圧力の分布
は例えば図5に示すようになり、第2の領域5が最も低
く、第2の領域5から搬入口2にかけて徐々に高くなっ
てほぼ大気圧に近づく圧力勾配を有し、さらに第2の領
域5から搬出口3に掛けて徐々に高くなって大気圧に近
づく圧力勾配を有している。
【0034】図5において、例えば、第1の領域4では
1030〜1020hPa、第2の領域5では990〜
1000hPa、第3の領域6では約1010hPa、
第4の領域7では1030〜1020hPaの圧力とな
っていて、搬入口2と搬出口3近傍の圧力P1 が最も高
くなっている。次に、上記したはんだ接合装置を用い
て、はんだ搭載物wから露出しているはんだを金属パタ
ーンに接合する方法について説明する。ここではんだ搭
載物wとして、半導体装置30を使用している。
【0035】半導体装置30は、例えば図6(a) に示す
ように、トランジスタ等の半導体素子が形成されたシリ
コン(半導体)基板31と、その上に形成された絶縁膜
32と、絶縁膜32の上に形成された電極パッド33と
を有している。その電極パッド33は、シリコン基板3
1に形成された半導体素子(不図示)に電気的に接続さ
れている。また、絶縁膜32は、多層配線を絶縁膜する
ものであってもよい。電極パッド33は、その上に形成
される絶縁性カバー膜34の開口を通して露出され、さ
らに、その露出部分にはチタンとニッケルからなる下地
金属層35が形成され、その下地金属層35の上にはん
だ層36が無電解めっき法、電解めっき法、印刷法等に
よって形成されている。
【0036】電極パッド33とはんだ層36は、図6
(b) に示すように引出配線(再配置配線)37を介して
互いに電気的に接続されることが知られている。引出配
線37は、絶縁性カバー膜34上に形成され、その一端
が絶縁性カバー膜34の開口を通して電極パッド33に
接続されるとともに、その他端が引出配線37を覆う上
側の絶縁性カバー膜38の開口を通して下地金属層35
及びはんだ層36に接続されている。
【0037】そのようなはんだ層36を、下地金属膜3
5を介して電極パッド33又は引出配線37に接合する
場合には、まず、複数の半導体装置30を図1に示した
ローダ20内に搭載する。ローダ20内の半導体装置3
0は一枚ずつ間隔を置いて間欠的に回転中の搬送ベルト
15上に送り込まれる。ローダ20内の一番目の半導体
装置30は、図7(a) に示すように、回転中の搬送ベル
ト15の上に送り込まれる。そして、搬送ベルト15上
の半導体装置30は、搬送ベルト15の回転によりチャ
ンバ1内の第1の領域4を通過し、図7(b),(c) に示す
ように、加熱溶融ゾーンである第2の領域5に完全に入
り込んだ時点で、その下方にあるエアシリンダ22の上
昇により持ち上げられる。
【0038】そして、第2の領域5内の半導体装置30
の温度と圧力などの環境が安定した時点で、蟻酸スプレ
ー装置16から半導体装置30上のはんだ層36に蟻酸
を供給する。なお、蟻酸スプレー16から半導体装置3
0への蟻酸の供給は、半導体装置30が第1の領域4か
ら第2の領域5に移動している最中に供給してもよい。
【0039】第2の領域5に配置されたヒータ11b,
12bの半導体装置30への加熱温度は、第1段階とし
て、はんだ層36表面の酸化膜を蟻酸の還元作用により
除去するために、例えばはんだ装置36の融点より約5
0〜90℃程度低い温度になるように制御される。蟻酸
は、はんだ層36の融点より約50℃程度低い温度から
有効に作用しはじめ、その温度によりはんだ層36表面
の酸化膜を徐々に除去する。はんだ層36が共晶錫鉛
(SnPb)はんだからなる場合には蟻酸による還元作用が
有効になる温度は約150℃以上である。また、はんだ
層36が高融点はんだ材料、例えば錫銀(SnAg)からな
る場合には蟻酸による還元作用が有効になる温度は約1
80℃以上である。
【0040】ところで、第1の領域4は搬入口2に隣接
しているために、第1の領域4の搬送口2近傍の温度は
外気の室温に近くなる。この結果、第1の領域4では、
搬入口2から第2の領域5に向けて温度が上昇する温度
勾配を有している。また、第2の領域5においては、第
3の領域6との境界近傍で排気ファン17による排気が
なされているので、蟻酸スプレー装置16から供給され
た蟻酸含有ガスは実質的に第2の領域5内にのみ流れる
ことになる。
【0041】第2の領域5内のヒータ11b,12b
は、第2段階として、蟻酸による還元処理を終えた後に
温度を上昇させてはんだ層36の融点又はそれ以上の温
度になるように温度制御される。これにより、はんだ層
36の温度が上昇し、その上昇過程においてはんだ層3
6の内部に発生する又は存在するガスは徐々に抜け、し
かもはんだ層36は徐々に溶融するので、はんだ層36
の飛散や成形不良が生じなくなる。しかも、はんだ層3
6の表面の蟻酸は、減圧雰囲気下での加熱によって気化
が促進される。はんだ層36は溶融によって図6(a),
(b) の破線で示すように成形される。
【0042】第2の領域5のヒータ11b,12bによ
るはんだ層36の加熱溶融を所定時間行った後の所定時
間内、例えば1分以内でヒータ11b,12bの加熱温
度をはんだ層36の融点以下に戻す。この後に、図8
(a) に示すように、エアシリンダ22を降下させて半導
体装置30を再び搬送ベルト15上に戻し、搬送ベルト
15の回転によって一番目の半導体装置30を第3の領
域に移す。
【0043】なお、はんだ層36の冷却は第3の領域6
で行ってもよい。この場合、はんだ加熱の終了から1分
以内で融点以下に冷却することが好ましいので、半導体
装置30の第2の領域5から第3の領域6への移動を1
分以内で終了するように、エアシリンダ22と搬送ベル
ト15を操作する必要がある。ところで、一番目の半導
体装置30がエアシリンダ22によって持ち上げられて
いる最中に、図7(c) に示すように、二番目の半導体装
置30がローダ20から搬送ベルト15へ供給されて第
1の領域4内に送られここで待機される。ローダ20か
ら搬送ベルト15への半導体装置30の供給と搬送ベル
ト15の駆動と停止は、タイマーによって管理される。
【0044】二番目以降の半導体装置30を第1の領域
4に送り、ここで待機させ、さらに第2の領域5に送る
といった動作は、第2の領域5における半導体装置30
の処理時間を基準にして間欠的に行われ、これにより第
2の領域5における処理を安定して行わせて品質低下を
招くことなく生産性向上が図られる。一番目の半導体装
置30の移動とともに第1の領域4で待機していた二番
目の半導体装置30は、図8(b) に示すように、第2の
領域5に移動されて上記したように蟻酸が供給され、さ
らにエアシリンダ22によって持ち上げられてその上の
はんだ層36が加熱溶融されることになる。
【0045】その二番目の半導体装置30がエアシリン
ダ22により持ち上げられた後に、図8(c) に示すよう
に、一番目の半導体装置30が第3の領域6、第4の領
域7を通過する。その半導体装置30は、第3の領域6
と第4の領域7を通過する毎に徐々に温度が低下する。
第3の領域6のヒータ11c,12cは、はんだ融点未
満であって110℃以上の範囲の温度に管理されて蟻酸
の除去を容易にする。さらに、第4の領域7のヒータ1
1d,12dは、第3の領域6の加熱温度よりも低く、
室温に近い温度で半導体装置30を加熱する。しかも、
搬出口3近傍で不活性ガスを浴びせられて冷却されるの
で、搬出口3を通ってアンローダ21に格納されても、
アンローダ21内に格納されている別の半導体装置30
に温度の影響を与えない。
【0046】なお、一番目の半導体装置30がアンロー
ダ21へと完全に搬出された時点又はその後に、三番目
の半導体装置30が第1の領域4内に完全に入って待機
状態となるようなタイミングで三番目の半導体装置30
はローダ20から搬送ベルト15上に送り出される。な
お、チャンバ1の搬入口2と搬出口3には、それぞれ不
活性ガスのエアーカーテンが形成されるが、その不活性
ガスは主に排気ファン17によって吸気されて外部に排
出される。従って、蟻酸供給スプレー16から放出され
た蟻酸含有ガスは、ガスの流れに沿って排気され、チャ
ンバ1外部に漏れ出ない。排気ファン17から排気され
る蟻酸含有ガスは、図4に示した蟻酸回収機構18の溶
液中に解けて回収される。
【0047】次に、上記したチャンバ1の第2の領域5
に75vol.%の蟻酸を導入してはんだ層36を加熱溶融
し、さらに第3の領域6以降で冷却されることによって
下地金属35に接合されたはんだ層36の成形性と酸化
膜有無について調査したところところと表1のような結
果が得られた。表1によれば、チャンバ1内で大気圧よ
り減圧され且つ蟻酸を含む第2の領域5内ではんだ層3
6の酸化膜除去とはんだ層36の成形が行われ、しか
も、フラックスを用いずにはんだ層36とパッドとの接
合が良好に行われることが明らかになった。
【0048】しかも、チャンバ1は搬入口2と搬出口3
が大気雰囲気に開放されているので半導体装置30の出
し入れも従来よりも容易になり、作業性も向上する。
【0049】
【表1】
【0050】次に、Pb95:An5からなるはんだ層36を加
熱溶融した後の取り扱いの違いが、成形後のはんだ層3
6の再酸化にどのような影響を与えるかを調べたとこ
ろ、表2のような結果が得られた。表2によれば、チャ
ンバ1の第2の領域5においてピーク温度を350℃と
してはんだ層36を加熱溶融し、その後にはんだ層36
を110℃以上に所定時間保持し、ついで冷却すること
により、蟻酸による再酸化が防止できた。しかし、加熱
溶融後の温度を70℃とした場合には、はんだ層36が
再酸化された。再酸化は、はんだ層36表面からの蟻酸
の除去が不十分だったためと考えられる。
【0051】
【表2】
【0052】なお、排気ファン17の吸気管17aの取
り付け位置を、第2の領域5ではなく、図9に示すよう
に第3の領域6内であって第2の領域5との境界近傍に
してもよい。また、チャンバ1内で上側のヒータ11
a,12a,13a,14aを省略する場合には、同時
にエアシリンダ22を省いて、下側のヒータ11b,1
2b,13b,14bのみによってはんだ層36を加熱
してもよい。
【0053】上記した説明では、はんだ搭載物wとして
図6(a),(b) に示した電極パッド33を有する半導体装
置30を例に挙げて説明したが、図10(a) に示すよう
なモジュールであってもよい。図10(a) において、電
子部品41の配線42上のはんだ層43を配線基板44
の配線45の上に載置し、チャンバ1内ではんだ層36
を加熱溶融することにより、対向する配線42,45同
士を図10(b) に示すようにはんだ層36を介して接合
する。 (第2の実施の形態)第1実施形態では、1台の排気フ
ァン17をチャンバ1内の第2の領域5にのみ接続して
いるが、その他に図11(a) に示すように、第1の領域
4と第2の領域5の境界部分近傍と、第3の領域6と第
4の領域7の境界部分近傍と、第4の領域7のうちの搬
出口3の近傍にもそれぞれ排気ファン23,24,25
の吸気管23a,24a,25aを接続してもよい。そ
れらの排気ファン23,24,25の排気口には図4と
同じ構造の蟻酸回収機構18が取り付けられている。
【0054】第1〜第4の領域4〜7にそれぞれ排気フ
ァン17,23〜25を取り付けることにより、第1、
第3及び第4の領域4,6,7毎に圧力を調整すること
により、第2の領域5の雰囲気を一定した減圧状態にす
ることが容易になる。例えば、第2及び第3の領域5,
6の排気ファン17,24の排気を、第1及び第4の領
域4,7の排気ファン23,25よりもやや強めにする
ことにより、図11(b) に示すように、第2の領域5内
の圧力分布を一定にすることができる。
【0055】これに対し、第1実施形態では、第2の領
域5にのみ排気ファン17を接続しているが、これだけ
では搬入口2と搬出口3からの外気の影響が大きいの
で、それほど減圧できず、しかも第2の領域5での減圧
分布が一定になるように調整し難い。なお、第4の領域
25において排気ファン17cの近傍には不活性ガス導
入管10が接続されているので、不活性ガス導入管10
から出る不活性ガスの排気が過剰にならないように排気
量を調整するか、或いはその排気ファン25の吸気管2
5aを第4の領域7の中央又はその近傍に配置させても
よい。 (第3の実施の形態)第1実施形態では、第1〜第4の
領域4〜7のそれぞれの境界にガス遮蔽板8b〜8dを
取り付けているが、図12(a),(b) に示すように、第2
の領域5の前後のガス遮蔽板8b,8cの代わりにエア
カーテンを設けてもよい。
【0056】図12(a),(b) において、チャンバ1内で
第2の領域5の前後にガス遮蔽板8b、8cの代わりに
窒素ガス供給機構26a,26bが設けられ、さらに、
搬送ベルト15の下方であって窒素ガス供給機構26
a,26bに対向する位置にガス引込回収機構27a,
27bが取り付けられている。窒素ガス供給機構26
a,26bは、外部の窒素供給源28から送られた窒素
ガスをチャンバ1内で下方に噴射するものであって、窒
素供給ブロック26a,26bから放出された窒素ガス
はガス引込回収27a,27bを通して排気ポンプ29
によって外部に排気される。これにより、第2の領域5
の前後には、図12(a) で破線矢印で示すように窒素ガ
スによるエアーカーテンが形成される。窒素ガス供給機
構26a,26bの噴射圧力は、排気ファン17による
真空引きへの影響が無いレベルとすることにより、2つ
のエアカーテンに挟まれた第2の領域(加熱処理ゾー
ン)5は、排気ファン17により減圧状態となってい
る。この状態で、はんだ載置物wは搬送ベルト15によ
り加熱処理ゾーン5に搬入されて安定した減圧雰囲気下
で処理される。また、はんだ載置物wがエアカーテンを
通過する際に、そのガス圧がはんだ載置物wに対して支
障をきたす場合には、窒素ガス供給機構26a,26b
の下を通過中にその窒素噴射圧力を弱めにし、はんだ載
置物wが第2の領域5に完全に入ってから噴射圧力を高
くすればよい。
【0057】なお、窒素ガス供給機構26a,26bは
チャンバの上部でなくその下部又は側部に取り付けても
よい。また、窒素ガスの代わりにその他の不活性ガスを
用いてもよい。 (第4の実施の形態)第1実施形態では、チャンバ1内
に蟻酸を供給するために蟻酸供給スプレー16が用いら
れているが、蟻酸供給手段として図13に示すような蟻
酸気化装置50を採用してもよい。
【0058】図13に示した蟻酸気化装置51には、蟻
酸含有溶液タンク51aの蟻酸供給管51bが接続され
ている。蟻酸供給管1bには流量調整バルブ51cが取
り付けられていて蟻酸含有溶液タンク51aから蟻酸気
化装置51に供給される蟻酸含有溶液の供給量を調整し
たり供給を停止できるようになっている。蟻酸気化装置
51は、例えば図14(a) に示すように、蟻酸供給管5
1bの排出端の外周に取り付けられたヒータ51dを有
し、ヒータ51dにより蟻酸導入管51bを110℃以
上で加熱することにより蟻酸供給観51dを通る蟻酸含
有溶液を加熱気化してチャンバ1内に導入するようにな
っている。また、図14(b) に示す蟻酸気化装置51
は、蟻酸供給管51bの排出端の先方に間隔をおいて配
置されたヒータ51eを有しており、蟻酸供給管51d
から放出された蟻酸含有溶液をヒータ51eによって1
10℃以上で加熱気化して第2の領域5内に導入するよ
うになっている。蟻酸気化装置としては、その他に溶液
を沸点以上に加熱する構造を採用してもよい。
【0059】そのような蟻酸気化装置51によれば、チ
ャンバ1の第2の領域5における減圧雰囲気中での蟻酸
ガスの分布を均等化して半導体装置30上の複数のはん
だ層36のそれぞれに蟻酸を均一に与えることができ
る。複数のはんだ層36に均一量で蟻酸が供給される
と、各はんだ層36の加熱溶融後の形状が揃うので、は
んだ層36と下地金属層35の接合の歩留まりが向上す
る。
【0060】なお、蟻酸含有溶液タンク51a内の蟻酸
含有溶液の気化を助長するために、蟻酸含有溶液タンク
51aの中又は外にヒータ51fを取り付けてもよい。
ところで、蟻酸は、ミスト(霧)状にして半導体装置上
のはんだ層に供給してもよい。ミスト状の蟻酸含有溶液
は、図15に示すように、蟻酸気化装置51の代わりに
設けられた蟻酸ミストスプレー52から供給される。そ
して、搬送ベルト15により半導体装置30を第1の領
域4から第2の領域5に搬送する最中に、蟻酸ミストス
プレー52から放出された蟻酸又は蟻酸含有溶液を半導
体装置30上のはんだ層36に供給する。
【0061】これによれば、半導体装置30上の複数の
はんだ層36への蟻酸の供給を全体に一様に塗布するこ
とが可能になる。なお、はんだ層36を加熱溶融し、凝
固した後に、はんだ層36表面に残った蟻酸は、第3及
び第4の領域5,6の減圧雰囲気下の加熱によって除去
される。 (第5の実施の形態)第1実施形態では、蟻酸回収機構
によってチャンバ内の蟻酸を回収するようにするように
したが、排気ファン17の吸気側と排気側の少なくとも
一方に蟻酸分解機構を取り付けてもよい。
【0062】図16(a) は、蟻酸分解機構の一例を示す
側断面図、図16(b) は図16(a)のII−II線断面図で
ある。図16(a),(b) に示した蟻酸分解機構53は、円
筒状のステンレス製の筐体53a内においてヒータ53
bに囲まれたステンレスからなる円柱体53cを有し、
その円柱体53cにはその円柱軸方向に延びる貫通孔5
3dが複数形成されている。また、筐体53aの両端に
はガス導入口53eとガス排気口53fが形成されてい
る。なお、円柱体53cの代わりにステンレス製のパイ
プを平行に複数束ねて配置してもよい。
【0063】そのような蟻酸分解機構53においては、
ヒータ53cによって円柱体53c内の貫通孔53d内
部が200℃以上300℃以下になるように加熱され
る。そして、排気ファン17の排気管17bから排出さ
れた蟻酸は、貫通孔53dを通過する間に水と炭素に分
解されて排出される。蟻酸は200℃以上に加熱されれ
ば分解を始めるので、排気されたガスは腐食性を失う。 (第6の実施の形態)上記した実施形態では、はんだ搭
載物wの搬送方法として、搬送ベルト15を使った機構
を示した。これは、チャンバ1内の下側のヒータ11a
〜11dにはんだ搭載物wを直接触れさせると熱伝導率
と熱膨張率の影響ではんだ搭載物w内、例えば半導体装
置30内の層間で剥離を生じやすいので、これを抑制す
るためである。この場合には、第1〜第4の領域4〜7
内で比較的緩やかな温度変化が生じ、チャンバ1内の雰
囲気ガスの温度に従って装置の温度も昇降する。
【0064】しかし、はんだ搭載物w内、例えば半導体
装置30内での層間の剥離の懸念が無く、しかもチャン
バ1内での温度の昇降の変化を急峻に制御したい場合に
は、図17に示すように、はんだ搭載物wの搬送に可動
(搬送)アーム55を用いてチャンバ1内の下側のヒー
タ11a〜11d上に順送りで搬送する機構を採用す
る。この場合、第1実施形態で用いたエアシリンダ22
は省かれる。
【0065】第2の領域5においては、ヒータ11b,
12bによってはんだ層36をその融点以上の温度で加
熱溶融するが、その後、はんだ搭載物wを可動アーム5
5によって第2の領域5から第3の領域6に移動し、そ
の第3の領域6ではんだ層36を冷却してもよい。この
場合、加熱の終了から1分以内で融点以下に冷却するこ
とが好ましい。
【0066】また、搬送アーム55を用いる場合には、
図18に示すように、はんだ搭載物wを搬入口(開口)
2を通してチャンバ1内に入出することも可能であり、
この場合には、チャンバ1内の第3及び第4の領域6,
7を無くしてチャンバ1の全長を短くして装置の設置面
積の省スペース化を図ることができる。この場合、第2
の領域5のうち開口2と反対側の部分は閉塞されてい
る。
【0067】このように、はんだ搭載物wを同じ開口2
を通して搬送アーム55により入出する場合には、図1
9に示すようなキャリア56を使用することにより、上
記した実施形態で用いた酸導入機構を省略することがで
きる。図19に示したキャリア56は、はんだ搭載物w
である半導体製品を載せるステンレス製のソーサー部5
6aと、その端部に形成された蟻酸収納部56bとを有
している。蟻酸収納部56bは、その上部に蟻酸供給/
放出口56cが形成されている。
【0068】そのようなキャリア56を使用して半導体
装置30上のはんだ層36を加熱溶融する場合には、半
導体装置30をソーサー部56a上に載せ、さらに蟻酸
供給/放出口56cから蟻酸含有液、例えば蟻酸を75
vol.%で水に混合した溶液を蟻酸収納部56cb入れ
る。そして、図18に示したはんだ接合装置において
は、搬送アーム55を用いて、蟻酸収納部56bが最後
に入るような向きでキャリア56をチャンバ1の開口2
と第1の領域4を通して第2の領域5に入れる。
【0069】第2の領域5では、ヒーター11b,12
bにより蟻酸収納部56bと半導体装置30を加熱する
ので、蟻酸収納部56bで気化した蟻酸含有溶液は蟻酸
供給/放出口56cを通して気流に沿って流されて半導
体装置30上のはんだ層36に供給される。そのはんだ
層36は、第2の領域5のヒータ11b,12bによっ
て加熱溶融されて下地金属層35に接合される。気化さ
れた蟻酸のうち半導体装置30上を通過したものは排気
ファン17によって排気され、その後に蟻酸回収機構1
8によって回収される。
【0070】排気ファン17により減圧された第2の領
域5内では、はんだ層36の加熱溶融後に、はんだ層3
6の融点未満で且つは蟻酸の沸点以上の温度に下げられ
て蟻酸が除去された後に、搬送アーム55を用いてキャ
リア56が第1の領域4まで搬送され、ここで室温近く
まで冷却され、その後に、搬送アーム55を用いて開口
2を通してキャリア56を外部に取り出される。
【0071】以上のようなキャリア56を用いることに
よって、構造が複雑な蟻酸導入機構は不要となってはん
だ接合装置の構造を簡素化してその装置のコストを低減
できる。 (付記1)大気に開放されてはんだ搭載物を通す開口を
有し且つ加熱溶融領域と該加熱溶融領域に隣接する搬送
領域とを有するチャンバと、前記加熱溶融領域内に前記
はんだ搭載物を搬送する搬送機構と、前記加熱溶融領域
内に蟻酸を供給する蟻酸供給手段と、前記加熱溶融領域
又はその近傍でガスを排気して前記加熱溶融領域内の圧
力を大気よりも低くする排気機構と、前記加熱溶融領域
内において前記はんだ搭載物を直接又は間接に加熱する
加熱手段と、前記加熱溶融領域と前記搬送領域の間のガ
スの流れを妨げる気流抑制手段とを有することを特徴と
するはんだ接合装置。 (1) (付記2)前記蟻酸供給手段は、75vol.%以下の濃度
で前記蟻酸を供給することを特徴とする付記1に記載の
はんだ接合装置。 (2) (付記3)前記搬送機構は、前記はんだ搭載物を前記加
熱手段から離して前記チャンバ内を移動させる搬送ベル
トを有していることを特徴とする付記1に記載のはんだ
接合装置。
(3) (付記4)前記搬送機構は、前記はんだ搭載物を前記加
熱手段上に置きながら前記チャンバ内を移動させる搬送
アームを有していることを特徴とする付記1に記載のは
んだ接合装置。 (付記5)前記加熱溶融領域には、前記はんだ搭載物を
保持可能な保持機構が取り付けられていることを特徴と
する付記1、付記3のいずれかに記載のはんだ接合装
置。
(4) (付記6)前記気流抑制手段は、前記チャンバ内におけ
る前記加熱溶融領域と前記搬送領域の境界の空間を局部
的に狭くする遮蔽板であることを特徴とする付記1に記
載のはんだ接合装置。
(5) (付記7)前記気流抑制手段は、前記チャンバ内におけ
る前記加熱溶融領域と前記搬送領域の境界の上部、下部
又は側部に設けられた不活性ガス放出部と、該不活性ガ
ス放出部に対向して設けられた強制排気部との間に流さ
れる不活性ガスのカーテンであることを特徴とする付記
1に記載のはんだ接合装置。 (6) (付記8)前記搬送領域には前記はんだ搭載物を加熱す
る別の加熱手段が取り付けられていることを特徴とする
付記1に記載のはんだ接合装置。 (7) (付記9)前記搬送領域には別の排気機構が取り付けら
れていることを特徴とする付記8に記載のはんだ接合装
置。 (付記10)前記はんだ搭載物を載置して前記ファーネ
ス内で移動されるキャリアをさらに有することを特徴と
する付記1に記載のはんだ接合装置。 (付記11)前記蟻酸供給手段は、前記はんだ搭載物を
載置して前記ファーネス内を移動されるキャリアの一部
に設けられて蟻酸放出口を有する蟻酸含有溶液収納部で
あることを特徴とする付記1に記載のはんだ接合装置。
(8) (付記12)前記蟻酸供給手段は前記加熱溶融領域の一
端の近傍に設けられ、前記排気機構は前記加熱溶融領域
の他端の近傍に配置されていることを特徴とする付記1
に記載のはんだ接合装置。 (付記13)前記蟻酸供給手段は、前記蟻酸をミスト状
にする機構、前記蟻酸を気化する機構、前記蟻酸をスプ
レーする機構のいずれかを有していることを特徴とする
付記1に記載のはんだ接合装置。 (付記14)前記蟻酸供給手段は、蟻酸含有溶液を超音
波振動する機構を有することを特徴とする付記1に記載
のはんだ接合装置。 (付記15)前記排気機構の排気側又は吸気側には、蟻
酸分解機構と蟻酸回収機構の少なくとも一方が接続され
ていることを特徴とする付記1に記載のはんだ接合装
置。 (付記16)前記蟻酸分解機構は、前記排気機構に吸気
される前記蟻酸を含むガス、又は前記排気機構から排出
された前記蟻酸を含むガスを、200℃以上に加熱する
ヒータを備えていることを特徴とする付記15に記載の
はんだ接合装置。 (付記17)前記蟻酸回収機構は、前記排気機構に吸気
される前記蟻酸を含むガス、又は前記排気機構から排出
された前記蟻酸を含むガスを通す溶液を備えていること
を特徴とする付記15に記載のはんだ接合装置。 (付記18)前記溶液は、水又はアルコールであること
を特徴とする付記17に記載のはんだ接合装置。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、大気
に開放された開口を有するチャンバ内に、加熱溶融領域
と搬送領域を設け、しかも加熱溶融領域内に蟻酸供給手
段と排気機構を設けたので、加熱領域内で蟻酸を使用し
てはんだ層の酸化物を除去し、さらにはんだ層を加熱に
より接合しながら減圧下で蟻酸を気化して排気機構によ
り除去することができる。
【0073】また、はんだ搭載物のチャンバへの出し入
れは大気に繋がっている開口を通して行われるので、は
んだ接合処理の処理能力を高めることができる。しか
も、搬送領域において所定温度を保持することにより蟻
酸の気化が促進され、その後のはんだ搭載物上のはんだ
層の再酸化を防止できる。また、加熱溶融領域に供給さ
れた蟻酸は、チャンバ内の圧力分布によって開口から漏
れずに排気機構によって吸引されるので、環境汚染を防
止できる。。
【0074】さらに、加熱溶融領域で加熱されたはんだ
搭載物は、チャンバ内の温度分布によって温度低下しな
がら開口を通して外部に搬出されることになるので、室
温に近い状態でチャンバから取り出すことが可能にな
り、取り扱いが容易になる。蟻酸供給手段は75vol.%
以下の濃度で蟻酸を加熱溶融領域に供給すると、そのよ
うな濃度の蟻酸は爆発限界を持たず安全に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係るはんだ接
合装置の断面図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態に係るはんだ接
合装置における搬送ベルトの配置を示す平面図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態に係るはんだ接
合装置における蟻酸スプレー装置の断面図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態に係るはんだ接
合装置における蟻酸回収機構の断面図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態に係るはんだ接
合装置のチャンバ内の圧力分布の一例を示す図である。
【図6】図6(a),(b) は、本発明の実施形態に係るはん
だ接合装置の加熱対象となる半導体装置の一部を示す断
面図である。
【図7】図7(a) 〜(c) は、本発明の第1実施形態に係
るはんだ接合装置内の処理工程を示す断面図(その1)
である。
【図8】図8(a) 〜(c) は、本発明の第1実施形態に係
るはんだ接合装置内の処理工程を示す断面図(その2)
である。
【図9】図9は、本発明の第1実施形態に係るはんだ接
合装置の排気ファンの位置を変更した構造を示す断面図
である。
【図10】図10(a),(b) は、本発明の実施形態に係る
はんだ接合装置の加熱対象となる半導体モジュールの作
成を示す断面図である。
【図11】図11(a) は、本発明の第2実施形態に係る
はんだ接合装置の断面図、図11(b) は、図11(a) に
示したはんだ接合装置のチャンバ内の圧力分布図であ
る。
【図12】図12(a) は、本発明の第3実施形態に係る
はんだ接合装置の部分断面図であり、図12(b) は、図
12(a) のI−I線断面図である。
【図13】図13は、本発明の第4実施形態に係るはん
だ接合装置の部分断面図である。
【図14】図14(a),(b) は、図11に示したはんだ接
合装置に使用される蟻酸気化装置の2つの具体例を示す
断面図である。
【図15】図15は、本発明の第4実施形態に係るはん
だ接合装置の変形例を示す断面図である。
【図16】図16(a) は、本発明の第5実施形態に係る
はんだ接合装置に使用される蟻酸回収機構を示す断面図
であり、図16(b) は、図16(a) のII−II線断面図で
ある。
【図17】図17は、本発明の第6実施形態に係るはん
だ接合装置の断面図である。
【図18】図18は、本発明の第6実施形態に係るはん
だ接合装置の変形例を示す断面図である。
【図19】図19は、本発明の第6実施形態に係るはん
だ接合装置の加熱対象物を載置するキャリアを示す斜視
図である。
【符号の説明】
1…チャンバ、2…搬入口(開口)、3…搬出口、4…
第1の領域、5…第2の領域、6…第3の領域、7…第
4の領域、8a〜8e…ガス遮蔽板、9,10…不活性
導入管、11a〜11d…ヒータ、12a〜12d…ヒ
ータ、13,14…プーリ、14a…モータ、14b…
ベルト、15…搬送ベルト、16…蟻酸スプレー装置、
17…排気ファン、18…蟻酸回収機構、20…ロー
ダ、21…アンローダ、22…エアシリンダ、23〜2
5…排気ファン、26a,26b…窒素ガス供給機構、
27a,27b…ガス引込回収機構、28…窒素供給
源、29…排気ポンプ、30…半導体装置、36…はん
だ層、51…蟻酸気化装置、52…蟻酸ミストスプレ
ー、53…蟻酸分解機構、55…可動(搬送)アーム、
56…キャリア、w…はんだ搭載物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/60 H05K 3/34 507H H05K 3/34 507 507J 507L B23K 101:36 // B23K 101:36 H01L 21/92 604Z 604B 604D (72)発明者 吉田 英治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 大野 貴雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AC01 CC36 CC58 CD21 CD35 GG03 5F044 QQ04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大気に開放されてはんだ搭載物を通す開口
    を有し且つ加熱溶融領域と該加熱溶融領域に隣接する搬
    送領域とを有するチャンバと、 前記加熱溶融領域内に前記はんだ搭載物を搬送する搬送
    機構と、 前記加熱溶融領域内に蟻酸を供給する蟻酸供給手段と、 前記加熱溶融領域又はその近傍でガスを排気して前記加
    熱溶融領域内の圧力を大気よりも低くする排気機構と、 前記加熱溶融領域内において前記はんだ搭載物を直接又
    は間接に加熱する加熱手段と、 前記加熱溶融領域と前記搬送領域の間のガスの流れを妨
    げる気流抑制手段とを有することを特徴とするはんだ接
    合装置。
  2. 【請求項2】前記蟻酸供給手段は、75vol.%以下の濃
    度で前記蟻酸を供給することを特徴とする請求項1に記
    載のはんだ接合装置。
  3. 【請求項3】前記搬送機構は、前記はんだ搭載物を前記
    加熱手段から離して前記チャンバ内を移動させる搬送ベ
    ルトを有していることを特徴とする請求項1に記載のは
    んだ接合装置。
  4. 【請求項4】前記加熱溶融領域には、前記はんだ搭載物
    を保持可能な保持機構が取り付けられていることを特徴
    とする請求項1又は請求項3に記載のはんだ接合装置。
  5. 【請求項5】前記気流抑制手段は、前記チャンバ内にお
    ける前記加熱溶融領域と前記搬送領域の境界の空間を局
    部的に狭くする遮蔽板であることを特徴とする請求項1
    に記載のはんだ接合装置。
  6. 【請求項6】前記気流抑制手段は、前記チャンバ内にお
    ける前記加熱溶融領域と前記搬送領域の境界の上部、下
    部又は側部に設けられた不活性ガス放出部と、該不活性
    ガス放出部に対向して設けられた強制排気部との間に流
    される不活性ガスのカーテンであることを特徴とする請
    求項1に記載のはんだ接合装置。
  7. 【請求項7】前記搬送領域には前記はんだ搭載物を加熱
    する別の加熱手段が取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のはんだ接合装置。
  8. 【請求項8】前記蟻酸供給手段は、前記はんだ搭載物を
    載置して前記ファーネス内を移動されるキャリアの一部
    に設けられて蟻酸放出口を有する蟻酸含有溶液収納部で
    あることを特徴とする請求項1に記載のはんだ接合装
    置。
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