JP2002210335A - 逆浸透膜を用いる脱塩装置及び脱塩方法 - Google Patents

逆浸透膜を用いる脱塩装置及び脱塩方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間運転しても、阻止率の低下や透過水量
の低下がなく、更には、従来河川や海洋へ放流していた
排水を回収再利用することを可能にする逆浸透膜を用い
る脱塩装置及びこれを用いた脱塩方法を提供すること。 【解決手段】 被処理液を流入させる被処理液入口4a
と、濃縮液を排出させる濃縮液出口5aと、脱塩液を流
出させる脱塩液出口6aを備えた逆浸透膜モジュール1
0aを用いた脱塩装置20において、被処理液入口4a
を濃縮液出口に切替え、且つ濃縮液出口5aを被処理液
入口に切替える流路切替え手段を有する配管構造を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆浸透膜を用いる
脱塩方法及び脱塩装置に関するものであり、例えば、海
水淡水化工業用水、半導体デバイス製造工程で使用され
る洗浄用超純水、ボイラ給水、又は医製薬製造に用いる
注射用水の製造装置において使用されるか、あるいは該
製造装置が排出する脱塩排水の脱塩処理において使用さ
れる、逆浸透膜を用いる脱塩装置及び脱塩方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】逆浸透膜を用いた脱塩装置は、海水淡水
化やかん水の淡水化に限らず、下排水の脱塩再利用や食
塩工業などにおける有価物の濃縮等、さまざまな分野で
使用されおり、さらには、半導体デバイス製造工程で使
用される洗浄用超純水の製造装置から排出される脱塩排
水の脱塩処理に用いられている。
【0003】従来の被処理水の脱塩処理を行う逆浸透膜
モジュールは、図11に示すように、被処理水は被処理
水供給配管54を流通し、不図示の流入ポートから逆浸
透膜モジュール50の被処理水側53に流入し、不図示
の流出ポートへ流通するとともに、一部が逆浸透膜51
を透過して、脱塩水となる。生成した脱塩水は、脱塩水
流出配管56から取出され、洗浄用超純水の原水等とし
て利用されるとともに、濃縮された被処理水は、濃縮液
として、濃縮液流出配管55から取出される。
【0004】また、従来の逆浸透膜モジュールを組み合
わせてなる逆浸透膜モジュール集合体は、例えば、図1
2に示すように、前段に並列接続された2台の逆浸透膜
モジュール60a、60bと、後段の逆浸透膜モジュー
ル60cとから構成される。先ず、被処理水は分岐して
前段の逆浸透膜モジュール60a、60bの被処理水側
63a、63bにそれぞれ流入し、不図示の流出ポート
へ流通するとともに、一部が逆浸透膜61a、61bを
透過して、それぞれ脱塩水となる。一方、濃縮された被
処理水は、濃縮液として取出され、それぞれ取出された
濃縮液は合流して後段の逆浸透膜モジュール60cの被
処理水側63cに流入し、不図示の流出ポートへ流通す
るとともに、一部が逆浸透膜61cを透過して脱塩水と
なる。生成した脱塩水は、前段の2台の逆浸透膜モジュ
ール60a、60bから得られた脱塩水と合流して、洗
浄用超純水の原水等として利用されるとともに、濃縮さ
れた被処理水は、濃縮水として取り出される。このよう
な逆浸透膜モジュール集合体60を使用すれば、処理量
を増大できると共に、水の利用率を高めることができ
る。
【0005】しかしながら、このような逆浸透膜モジュ
ール50や逆浸透膜モジュール集合体60では、長期間
の運転により、シリカや炭酸カルシウム等のスケールが
逆浸透膜51の膜表面に形成され、塩除去率の低下、透
過水量の低下など脱塩性能の低下をもたらす。従来か
ら、このような膜面上のスケールを除去するために、酸
洗浄や、アルカリ洗浄等の薬品洗浄が行われてきた。し
かし、薬品洗浄を実施するためには、逆浸透膜を用いた
脱塩装置の運転を停止する必要があるほか、薬品貯槽、
薬品供給ポンプ、薬品供給配管系、薬品廃水処理系を必
要とするため、これらの薬品洗浄設備コスト負担も大き
いという問題がある。そこで、長期間運転しても、逆浸
透膜の膜面が汚染することがなく、常設の薬品洗浄設備
を要することのない逆浸透膜を用いる脱塩装置が望まれ
ていた。
【0006】一方、半導体デバイス製造工場の洗浄工程
から排出される排水、例えば、300mg/l程度のカルシ
ウムと10mg/l程度のフッ化物イオンを含有する排水、
あるいは半導体デバイス製造工場から排出される、冷却
水系からの1mg/l程度のカルシウムが混入した数百mg/l
のフッ化物イオンを含有する排水は、難溶性のフッ化カ
ルシウムが膜面に析出し、急激な透過水量の低下を生じ
ることから、逆浸透膜を用いる脱塩装置により脱塩処理
することは困難であった。従って、従来、前者の排水
は、河川や海洋に直接放流するか、下水道設備を経由し
て放流されており、後者の排水は、多量の石灰などのカ
ルシウム化合物を投入してフッ素を凝集処理した後、放
流されていた。このような処理方法は、環境保護の観点
から好ましいことではない。そこで、これら半導体デバ
イス製造工場で発生する排水など、従来河川や海洋へ放
流していた廃水も、逆浸透膜装置などの回収処理装置を
設置して処理した後、再利用することが求められてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、長期間運転しても、スケールによる逆浸透膜の膜面
の汚染が無いため、脱塩率の低下や透過水量の低下がな
く、更には、上記した半導体デバイス製造工場の排水な
ど、従来河川や海洋へ放流していた排水を回収再利用す
ることを可能にする逆浸透膜を用いる脱塩装置及びこれ
を用いた脱塩方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、逆浸透膜モジュール
(以下、単に「RO」とも言う。)の膜面上のスケール
汚染は、膜表面の流体の塩濃度が高い場合に生じ易いこ
と、また、高い塩濃度の液に暴露して膜面が汚染されて
も、その後、当該汚染部分を低い塩濃度の液に暴露すれ
ば、汚染物質は再溶解して膜面から除去されること、従
って、膜面を高濃度の液と低濃度の液に交互に暴露すれ
ば、長期間運転しても、膜面の汚染による脱塩率の低下
及び透過水量の低下がないことなどを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明(1)は、被処理液を流
入させる被処理液入口と、濃縮液を排出させる濃縮液出
口と、脱塩液を流出させる脱塩液出口を備えた逆浸透膜
モジュールを用いた脱塩装置において、前記被処理液入
口を濃縮液出口に切替え、且つ前記濃縮液出口を被処理
液入口に切替える流路切替え手段を有する配管構造を備
える逆浸透膜を用いる脱塩装置を提供するものである。
かかる構成を採ることにより、長期間運転しても、膜面
の汚染による脱塩率の低下及び透過水量の低下がない脱
塩装置とすることができ、さらには、従来、河川や海洋
に放流していた排水、例えば半導体デバイス工場の洗浄
排水を回収再利用することが可能な装置とすることがで
きる。
【0010】また、本発明(2)は、複数の逆浸透膜モ
ジュールを組み合わせてなり、被処理液を流入させる被
処理液入口と、濃縮液を排出させる濃縮液出口と、脱塩
液を流出させる脱塩液出口とを備える逆浸透膜モジュー
ル集合体を用いる脱塩装置において、前記濃縮液出口側
の逆浸透膜モジュールに被処理液を流入させ、且つ前記
被処理液入口側の逆浸透膜モジュールから濃縮液を排出
させるように流路を切替える、流路切り替え手段を有す
る配管構造を備えることを特徴とする逆浸透膜を用いる
脱塩装置を提供するものである。ROを組合わせて形成
される逆浸透膜モジュール集合体においては、後段側R
Oの膜表面の流体の塩濃度は、前段側ROの膜表面の流
体の塩濃度に比べて、当然に高い。従って、所定の処理
時間経過後、流路切り替えにより、前段側ROを後段側
ROとし、後段ROを前段ROとなるようにすれば、前
記本発明(1)と同様の効果を奏することができる。
【0011】また、本発明(3)は、前記の本発明
(1)または(2)において、更に、被処理水にスケー
ル防止剤を添加するためのスケール防止剤添加手段を備
える逆浸透膜を用いる脱塩装置を提供するものである。
かかる構成を採ることにより、本発明(1)又は(2)
と同様の効果を奏する他、スケール防止剤により、逆浸
透膜の膜面へのスケール発生を更に防止することがで
き、さらなる長期間運転が可能な装置とすることができ
る。
【0012】また、本発明(4)は、前記の本発明
(1)〜(3)において、更に、被処理水のpHを2.
0〜6.5に調整するためのpH調整手段を備える逆浸
透膜を用いる脱塩装置を提供するものである。かかる構
成を採ることにより、本発明(1)〜(3)と同様の効
果を奏する他、スケール発生の原因となるカルシウムや
シリカ由来の化合物の溶解性を高めて、スケールの発生
を防止することができ、安定した連続運転が可能な装置
とすることができる。
【0013】また、本発明(5)は、逆浸透膜モジュー
ルを用いる脱塩方法であって、被処理液を被処理液入口
から流入させ、濃縮液を濃縮液出口から排出するととも
に、脱塩液出口より脱塩液を得る脱塩工程と、前記被処
理液入口を濃縮液出口に切替え、且つ前記濃縮液出口を
被処理液入口に切替えた後、被処理液を切替え後の被処
理液入口から流入させ、濃縮液を切替え後の濃縮液出口
から排出するとともに、前記脱塩液出口より脱塩液を得
る逆フロー脱塩工程と、を交互に行う逆浸透膜を用いる
脱塩方法を提供するものである。かかる構成とすること
により、長期間運転しても、膜面の汚染による脱塩率の
低下及び透過水量の低下がなく、さらには、流路切替え
工程を頻繁に行うことにより、従来、河川や海洋に放流
していた程の不純物を高濃度で含む廃水、例えば、半導
体デバイス製造工場の洗浄廃水を回収再利用することが
可能となる。
【0014】また、本発明(6)は、複数の逆浸透膜モ
ジュールを組み合わせてなる逆浸透膜モジュール集合体
の被処理液入口から被処理液を流入させると共に、濃縮
液出口から濃縮液を排出させ、脱塩液出口から脱塩液を
得る脱塩工程と、流路切替えにより、前記逆浸透膜モジ
ュール集合体を構成する逆浸透膜モジュールのうち、前
記濃縮液出口側の逆浸透膜モジュールに被処理液を流入
し、且つ前記被処理液入口側の逆浸透膜モジュールから
濃縮液を排出すると共に、前記脱塩液出口より脱塩液を
得る逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程と、を交互に
行う逆浸透膜を用いる脱塩方法を提供するものである。
かかる構成を採ることにより、逆浸透膜モジュール集合
体を用いる場合においても、前記本発明(5)と同様の
効果を奏することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態にかか
る逆浸透膜を用いる脱塩装置20を図1を参照して説明
する。逆浸透膜を用いる脱塩装置20は、被処理水を流
入させる被処理水入口ポート4aと、濃縮水を排出させ
る濃縮水出口ポート5aと、脱塩水を流出させる脱塩水
出口ポート6aを備えた逆浸透膜モジュール10aと、
被処理水入口ポート4aを濃縮水出口ポートに切替え、
且つ濃縮水出口ポート5aを被処理液入口に切替える流
路切替え手段を有する配管構造と、被処理水のpHを
2.0〜6.5に調整するためのpH調整手段8aと、
スケール防止剤添加手段9aを備える。流路切替え手段
を有する配管構造は、被処理水供給配管12、濃縮水排
出配管17、及び配管14の連結箇所に三方弁7aを配
設し、被処理水供給配管13、濃縮水排出配管18、及
び配管15の連結箇所に三方弁7bを配設する構造であ
る。三方弁7a及び三方弁7bは、後述する被処理水の
脱塩方法において、流路切替え手段としての働きをする
が、流路切替え手段は、三方弁に限定されるものではな
い。
【0016】逆浸透膜モジュール10aとしては、例え
ば、逆浸透膜3aの膜面上の被処理水の流れ方向と、透
過水の流れ方向とが直交する方式のものが挙げられる。
逆浸透膜モジュール10aは逆浸透膜と支持構造物から
構成され、例えば、中空糸型、のり巻型、平板型、管状
型などの公知のものが使用できる。逆浸透膜3aとして
は、特に制限されず、酢酸セルロース系非対称膜、合成
高分子系複合膜など、公知の逆浸透膜を用いることがで
きる。支持構造物はその内部に逆浸透膜3aを納める圧
力容器であって、前述の被処理水入口ポート、濃縮水出
口ポート、脱塩水出口ポートをそれぞれ具備している。
【0017】また、被処理水のpHを2.0〜6.5に
調整するためのpH調整手段8aは、塩酸、硝酸、硫酸
など酸性溶液を添加するポンプ、酸性溶液貯槽で構成さ
れ、必要に応じて、pH計と調節計とを用いて一定のp
Hを維持する制御系を設けてもよい。図1中、pH調整
手段8aは、配管81を介して被処理水供給配管11に
接続されるが、これに限定されず、被処理水供給配管1
2、13及び配管14、15のいずれの配管に接続され
るものであってもよい。また、本発明の逆浸透膜を用い
る脱塩装置は、このpH調整手段8aが省略されていて
もよい。
【0018】被処理液にスケール防止剤を添加するため
のスケール防止剤添加手段9aは、スケール防止剤を添
加するポンプ、スケール防止剤貯槽で構成され、流量計
と調節計とを用いて一定のスケール防止剤濃度を維持す
る制御系を設けてもよい。また、添加するスケール防止
剤としては、特に制限されないが、ヘキサメタリン酸ナ
トリウム、トリポリリン酸ナトリウム、及びホスホン酸
系化合物等のリン系分散剤;ポリアクリル酸ナトリウム
等のアクリル酸系分散剤、マレイン酸系(共)重合体、
スルホン酸系(共)重合体などの有機高分子化合物;E
DTA(エチレンジアミンテトラ酢酸)、グルコン酸、
クエン酸などのキレート剤から任意に選択することがで
きる。スケール防止剤の注入方法及び注入量は特に制限
されず、適宜決定される。図1中、スケール防止剤添加
手段9aは、配管91を介して被処理水供給配管11に
接続されるが、これに限定されず、被処理水供給配管1
2、13及び配管14、15のいずれの配管に接続され
るものであってもよい。また、本発明の逆浸透膜を用い
る脱塩装置は、このスケール防止剤添加手段9aが省略
されていてもよい。
【0019】次いで、脱塩装置20を用いる脱塩方法を
以下に示す。ここでは、三方弁7aにより、被処理水供
給配管12と配管14とを連通し、且つ三方弁7bによ
り、配管15と配管18とを連通させて行う脱塩工程に
ついてまず述べる。脱塩工程において、被処理水は、必
要に応じて、pH調整又はスケール防止剤が添加され、
被処理水供給配管11、配管12、配管14を順に流通
し、ポート4aより逆浸透膜装置10aの被処理水側1
aに流入する。流入した被処理水は、ポート5aに向か
って流通するとともに、濃縮水が、ポート5aより排出
され、脱塩水は、逆浸透膜装置10aの脱塩水側2aの
ポート6aより得られる。得られた脱塩水は、例えば、
半導体デバイス工場の洗浄用水である超純水の製造に用
いる原水として、再利用することが可能である。
【0020】上記の脱塩工程を長時間行うにつれて、逆
浸透膜3aのポート5aの近傍部分がスケールなどによ
り汚染され、阻止率の低下、及び透過水量の低下が起こ
る。ここで、三方弁7a及び7bを、三方弁7bによ
り、被処理水供給配管13と配管15とを連通し、且つ
三方弁7aにより配管14と配管17とを連通させるよ
う切替えを行い、次いで、逆フロー脱塩工程を行う。逆
フロー脱塩工程において、被処理水は、必要に応じて、
pH調整又はスケール防止剤が添加され、被処理水供給
配管13を経て、配管15から被処理水入口となるポー
ト5aより逆浸透膜装置10aの被処理水側1aに流入
し、濃縮水が、濃縮水出口となるポート4aより排出さ
れる。該逆フロー脱塩工程により、逆浸透膜3aのポー
ト5aの近傍の汚染された部分が塩濃度が低い被処理水
に暴露されるため、逆浸透膜面上のシリカ、硬度成分及
びその他の難溶性塩類等の汚染物や析出物が少しづつ再
溶解し、汚染物や析出物が消滅し、阻止率及び透過水量
が回復する。また、逆フロー脱塩工程を長時間行うにつ
れて、逆浸透膜3aのポート4aの近傍部分がスケール
などにより汚染され、阻止率の低下、及び透過水量の低
下が起こる。そして、再度、さらに、流路切替えによ
り、脱塩工程に切り替え、以後これが繰り返し行われ
る。
【0021】上記脱塩工程から逆フロー脱塩工程への切
替え、あるいは、逆フロー脱塩工程から脱塩工程への切
替えは、どのような時期で行ってもよいが、塩濃度が高
い液中で逆浸透膜面の汚染が進行することにより、阻止
率や透過水量が所定の許容限界値まで低下するに要する
時間(t)と同等又はそれより短い時間で、低濃度の液
中で阻止率や透過水量が回復するように行えば、常に、
阻止率や透過水量を所定の許容限界値以上に維持しなが
ら長時間連続運転できる点で好適である。この切替え
は、阻止率や透過水流量の経時的低下を最小限に抑制す
るためには、できるだけ短い方が良く、例えば15分毎
に行うこともできる。しかし、切替え時には、逆浸透膜
装置の運転停止を伴い、このような頻繁な起動−停止
は、逆浸透膜エレメントの接着部や膜面に対して物理的
な損傷を生じさせ、透過水量が増加するものの、阻止率
が使用には適さない程度まで著しく低下してしまう可能
性があるので、エレメントの寿命を長く保つためには、
切替えの頻度はできるだけ少ない方が望ましい。半導体
デバイス製造工場の洗浄工程から排出される排水、例え
ば、300mg/l程度のカルシウムと10mg/l程度のフッ
化物イオンを含有する不純物イオンを高濃度で含む排水
を処理する場合、1日〜180日に1回といった範囲か
ら、所望の阻止率、透過水量を維持するために必要な最
低限の頻度を経験的に設定することが、エレメントの寿
命を短縮することなく、阻止率及び透過水量の低下がほ
とんど生じることがなく、脱塩工程を継続することがで
きるため好ましい。また、低濃度の液中で阻止率や透過
水量が回復する時間が、上記(t)時間より長い場合で
あっても、酸性溶液の添加やスケール防止剤の添加によ
り液中への再溶解を促進し、この回復時間を短縮でき
る。従って、難溶性塩類を含む被処理水をその溶解度以
上、例えば、フッ化カルシウム塩を構成するフッ化物イ
オンとカルシウムイオンのイオン濃度積が3.5×10
-11 以上となるような高い回収率で安定した脱塩処理が
可能となる。
【0022】第1の実施の形態の脱塩装置20および該
脱塩装置を用いる脱塩方法によれば、長期間運転して
も、膜面の汚染による阻止率の低下及び透過水量の低下
がない脱塩装置とすることができ、さらには、河川や海
洋に放流していた排水、例えば半導体デバイス工場の洗
浄工程で発生する排水を高い回収率で回収し再利用する
ことができる。さらに、スケール防止剤により、逆浸透
膜の膜面へのスケール発生を防止することができ、さら
なる長期間運転が可能な装置及び脱塩方法とすることが
できる。また、pH調節手段により、スケール発生の原
因となるカルシウムやシリカ由来の化合物の溶解性を高
めて、スケールの発生を防止することができ、安定した
連続運転が可能な脱塩装置及び脱塩方法とすることがで
きる。
【0023】本発明の第2の実施の形態にかかる脱塩装
置を図2を参照して説明する。逆浸透膜モジュール集合
体を用いる脱塩装置30は、逆浸透膜モジュール10
b、10cを直列に組み合わせてなり、被処理液を流入
させる被処理液入口ポート4bと、濃縮液を排出させる
濃縮液出口ポート5cと、脱塩液を流出させる脱塩液出
口ポート6b、6cとを備える逆浸透膜モジュール集合
体と、前記濃縮液出口側の逆浸透膜モジュール10cに
被処理液を流入させ、且つ前記被処理液入口側の逆浸透
膜モジュール10bから濃縮液を排出させるように流路
を切替える、流路切り替え手段を有する配管構造と、被
処理水のpHを2.0〜6.5に調整するためのpH調
整手段8bと、スケール防止剤添加手段9bを備える。
【0024】流路切り替え手段を有する配管構造は、被
処理水供給配管101、被処理水供給配管102及び被
処理水供給配管103の連結箇所に三方弁7cを、配管
104、配管105及び配管119の連結箇所に三方弁
7dを、配管114、配管115及び配管119の連結
箇所に三方弁7eを、配管116、配管117及び濃縮
水排出配管118の連結箇所に三方弁7fを、それぞれ
配設する構造である。三方弁7c、7d、7e及び三方
弁7fは、後述する被処理水の脱塩方法において、流路
切替え手段としての働きをするが、流路切替え手段は、
三方弁に限定されるものではない。
【0025】逆浸透膜モジュール集合体は、複数の逆浸
透膜モジュールを組み合わせてなる集合体であって、前
段の逆浸透膜モジュールから排出される濃縮水を後段の
逆浸透膜モジュールの被処理水とするものである。第2
の実施の形態例で使用する逆浸透膜モジュール、pH調
整手段8b及びスケール防止剤添加手段9bは、第1の
実施の形態例で使用するものと同様であるので、その説
明を省略する。
【0026】脱塩装置30を用いる脱塩方法は、逆浸透
膜モジュール集合体の被処理液入口ポート4bから被処
理液を流入させると共に、濃縮液出口ポート5cから濃
縮液を排出させ、脱塩液出口ポート6b、6cから脱塩
液を得る脱塩工程と、流路切替えにより、前記逆浸透膜
モジュール集合体を構成する逆浸透膜モジュールのう
ち、濃縮液出口側(後段)の逆浸透膜モジュール10c
に被処理液を流入し、且つ前記被処理液入口側(前段)
の逆浸透膜モジュール10bから濃縮液を排出すると共
に、前記脱塩液出口ポート6b、6cより脱塩液を得る
逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程と、を交互に行
う。
【0027】脱塩工程は次のように行われる。先ず、三
方弁7cにより被処理水供給配管101と被処理水供給
配管102を、三方弁7dにより配管119と配管10
5を、三方弁7eにより配管114と配管119を、三
方弁7fにより配管117と濃縮水排出配管118を連
通させる。次いで、被処理水は、必要に応じて、pH調
整又はスケール防止剤が添加され、被処理水供給配管1
01、102、106を順に流通し、ポート4bより逆
浸透膜モジュール10bの被処理水側1bに流入する。
流入した被処理水は、処理水出口となるポート5bに向
かって流通するとともに、中間濃縮水がポート5bより
排出され、脱塩水は、逆浸透膜モジュール10bの脱塩
水側2bのポート6bから得られる。ポート5bより排
出された中間濃縮水は、配管111、114、119、
105及び107を順に流通し、ポート4cより逆浸透
膜モジュール10cの被処理水側1cに流入する。流入
した中間濃縮水(逆浸透膜モジュール10cの被処理
水)は、処理水出口となるポート5cに向かって流通す
るとともに、濃縮水がポート5cより排出され、脱塩水
は、逆浸透膜モジュール10cの脱塩水側2cのポート
6cから得られる(以上の水の流れは図中、実線の矢印
で示す。)。
【0028】上記脱塩工程を長時間行うにつれて、後段
側逆浸透膜モジュール10cの逆浸透膜3cがスケール
などにより汚染され、阻止率の低下、及び透過水量の低
下が起こる。ここで、流路の切替えを三方弁で行うこと
により逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程に移行す
る。すなわち、三方弁7cにより配管101と配管10
3を、三方弁7dにより配管119と配管104を、三
方弁7eにより配管115と配管119を、三方弁7f
により配管116と配管118を連通させる。この切替
えにより、後段側逆浸透膜モジュール10cは前段側と
なり、前段側逆浸透膜モジュール10bは後段側とな
る。すなわち、被処理水は、必要に応じて、pH調整又
はスケール防止剤が添加され、被処理水供給配管10
1、103、107を順に流通し、ポート4cより逆浸
透膜モジュール10cの被処理水側1cに流入する。流
入した被処理水は、処理水出口となるポート5cに向か
って流通するとともに、中間濃縮水がポート5cより排
出され、脱塩水は、逆浸透膜モジュール10cの脱塩水
側2cのポート6cから得られる。ポート5cより排出
された中間濃縮水は、配管112、115、119、1
04及び106を順に流通し、ポート4bより逆浸透膜
モジュール10bの被処理水側1bに流入する。流入し
た中間濃縮水(逆浸透膜モジュール10bの被処理水)
は、処理水出口となるポート5bに向かって流通すると
ともに、濃縮水がポート5bより排出され、脱塩水は、
逆浸透膜モジュール10bの脱塩水側2bのポート6b
から得られる(以上の水の流れは図中、破線の矢印で示
す。)。
【0029】逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程によ
り、逆浸透膜モジュール10cの汚染された逆浸透膜3
cが塩濃度が低い被処理水に暴露されるため、逆浸透膜
面上のシリカ、硬度成分及びその他の難溶性塩類等の汚
染物や析出物が少しづつ再溶解し、汚染物や析出物が消
滅し、阻止率及び透過水量が回復する。また、逆浸透膜
モジュール配置変換脱塩工程を長時間行うにつれて、今
度は逆浸透膜モジュール10bの逆浸透膜3bがスケー
ルなどにより汚染され、阻止率の低下、及び透過水量の
低下が起こる。そして、再度、さらに、流路切替えによ
り、脱塩工程に切り替え、以後これが繰り返し行われ
る。
【0030】上記脱塩工程から逆浸透膜モジュール配置
変換脱塩工程への切替え、あるいは、逆浸透膜モジュー
ル配置変換脱塩工程から脱塩工程への切替えは、第1の
実施の形態例における切替え時期と同様に行えばよい。
また、第2の実施の形態例により、逆浸透膜モジュール
集合体を用いる脱塩装置及び脱塩方法においても、上記
第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0031】本発明の逆浸透膜を用いる脱塩装置及び脱
塩方法の被処理水としては、特に制限されず、井戸水、
工業用水、海水などを挙げることができるが、本発明の
逆浸透膜を用いる脱塩装置及び脱塩方法は、特に、半導
体デバイス製造工程の洗浄排水の脱塩処理に好適に用い
ることができる。半導体デバイスの洗浄排水としては、
0.01〜10mg/lのカルシウムと100〜1000mg
/lのフッ化物イオンを含有する排水又は半導体デバイス
製造工場から排出される10〜800mg/lのカルシウム
と10〜300mg/lのフッ化物イオンを含有する水質の
ものを挙げることができる。
【0032】
【実施例】実施例1 下記装置仕様及び運転条件において、pH調整手段8a
とスケール防止剤添加手段9aを省略した以外は、図1
と同様の構成の逆浸透膜モジュールを使用した。結果を
図3及び図4に示す。図3は、運転日数に対する透過流
束保持率(%)の変化を示す。透過流束保持率(%)は
操作圧力と水温の補正をした透過水流量を初期の透過水
流量で除して百分率で表した値であり、膜面が汚染して
くると低い値となる。図4は、運転日数に対するシリカ
阻止率(%)の変化を示す。
【0033】(運転の条件) ・被処理水;表1に示す水質を有する工業用水 ・逆浸透膜モジュール(RO); 型式;NTR-759 (日東電工社製) 逆浸透膜;全芳香族ポリアミド系 回収率;50% 操作圧力;1.2MPa ・脱塩工程20日間、逆フロー脱塩工程20日間の繰り
返し連続80日間運転
【0034】
【表1】
【0035】比較例1 逆フロー脱塩工程を行うことなく、脱塩工程を連続して
行った以外は、実施例1と同様の方法で行った。結果を
図3及び図4に示す。
【0036】本例の装置において、ROの回収率50%
は、濃縮水の濃度が、原水の約2倍の濃度となるが、明
らかにその溶解度を超える成分は存在しないにも係わら
ず、約20日間で透過水量が初期の80%に、シリカの
阻止率が初期の99%に対して95%にそれぞれ低下し
た。実施例1においては、その後、逆フロー脱塩工程を
行ったため、流路切り替え後のROの入口側近傍の膜面
の部位、すなわち、汚染により水が透過し難くなった部
位の透過水流量が徐々に回復するため、全体の透過水流
量が増加してくる。一方、流路切り替え後のROの出口
側近傍の膜面の部位は、新たに汚染され、徐々に水が透
過し難くなるので、全体の透過水量は減少に転じた。4
0日後の再度の脱塩工程により、再び透過水流量は初期
の80%まで減少したので、逆フロー脱塩工程に切替
え、回復させた。以上の操作を繰り返し、薬品洗浄を実
施することなく、透過水流束保持率80%以上を維持し
て80日間、運転することができた。また、シリカ阻止
率も透過水流束保持率と同様の低下傾向を示し、シリカ
阻止率95%以上を維持して80日間、運転することが
できた(図4)。一方、比較例1は80日後、透過水流
束保持率50%程度まで減少した。また、シリカの阻止
率は87%に低下した。
【0037】実施例2 下記装置仕様及び運転条件において、pH調整手段8b
とスケール防止剤添加手段9bを省略した以外は、図2
と同様の構成の逆浸透膜モジュール集合体を使用した。
結果を図5及び図6に示す。図5は運転日数に対する透
過流束保持率(%)の変化を示し、図6は運転日数に対
するシリカ阻止率(%)の変化を示す。
【0038】(運転の条件) ・被処理水;半導体デバイス製造工場の廃水を水酸化ナ
トリウムで中和したものであって表2に示す水質を有す
るもの。 ・逆浸透膜モジュール集合体で使用する逆浸透膜モジュ
ール(RO); 型式;NTR-759 (日東電工社製) 逆浸透膜;全芳香族ポリアミド系 回収率;75% 操作圧力;1.2MPa ・脱塩工程15日間、逆浸透膜モジュール配置変換脱塩
工程15日間の繰り返し連続90日間運転
【0039】
【表2】
【0040】比較例2 逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程を行うことなく、
脱塩工程を連続して行った以外は、実施例2と同様の方
法で行った。結果を図5及び図6に示す。
【0041】本例では、被処理水は、カルシウムとフッ
化物イオンについて、フッ化カルシウムとしてのイオン
濃度積が、その溶解度積である3.5×10-11 を超え
て、15.9×10-11 となっており、過飽和の状態で
ある。本例のROでは回収率が75%であり、濃縮水は
元の濃度の約4倍となるため、上記イオン濃度積は64
倍の10.2×10-9となる。このような状態では、フ
ッ化カルシウムがROの膜面に析出し、透過水流量や阻
止率が低下してしまう。すなわち、30日間の脱塩工程
で、初期の透過水流量の70%まで、ナトリウムの阻止
率は初期値95%に対して、88%に低下してしまう
(比較例2)。実施例2においては、15日経過後、逆
浸透膜モジュール配置変換脱塩工程を行ったため、後段
側のROの膜が洗浄され透過水量が徐々に回復し、全体
の透過水量が増加した。一方、前段側のROの膜が新た
に汚染され、徐々に水が透過し難くなり、全体の透過水
量は減少に転じた。30日以降の再度の脱塩工程によ
り、再び透過水流量は初期の90%まで減少したので、
逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程に切替え、回復さ
せた。以上の操作を繰り返し、薬品洗浄を実施すること
なく、透過水流束保持率90%以上を維持して90日
間、運転することができた。また、シリカ阻止率も透過
水流束保持率と同様の低下傾向を示し、シリカ阻止率9
0%以上を維持して90日間、運転することができた
(図6)。一方、比較例2は90日後、透過水流束保持
率60%程度まで減少した。また、ナトリウム阻止率は
87%に低下した。
【0042】実施例3 下記装置仕様及び運転条件において、図2と同様の構成
の逆浸透膜モジュール集合体を使用した。結果を図7及
び図8に示す。図7は運転日数に対する透過流束保持率
(%)の変化を示し、図8は運転日数に対するシリカ阻
止率(%)の変化を示す。
【0043】(運転の条件) ・被処理水;半導体デバイス製造工場からの廃水を電気
透析装置で脱塩したものであって、表3に示す水質を有
するもの ・逆浸透膜モジュール集合体で使用する逆浸透膜モジュ
ール(RO); 型式;NTR-759 (日東電工社製) 逆浸透膜;全芳香族ポリアミド系 回収率;75% 操作圧力;1.2MPa ・脱塩工程15日間、逆浸透膜モジュール配置変換脱塩
工程15日間の繰り返し連続90日間運転 ・pH調整手段;被処理水をpH6以下となるように調
整する ・スケール防止剤添加手段;スケール防止剤として、A
C−300(オルガノ社製)を使用し、濃縮水中の濃度
が6mg/lとなるように調整する
【0044】
【表3】
【0045】比較例3 逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程を行うことなく、
脱塩工程を連続して行った以外は、実施例3と同様の方
法で行った。結果を図7及び図8に示す。
【0046】本例では、被処理水は、カルシウムとフッ
化物イオンについて、フッ化カルシウムとしてのイオン
濃度積が0.27×10-11 であり、原水のままであれ
ば、その溶解度積である3.5×10-11 を超えてはい
ない。しかし、本例のROでは回収率が75%であり、
濃縮水は元の濃度の約4倍となるため、上記イオン濃度
積は64倍の4.1×10-11 となる。このような状態
では、フッ化カルシウムがROの膜面に析出し、透過水
流量や阻止率が低下してしまう。また、この水はシリカ
濃度が109mg as SiO2 /l であり、ほぼ飽和濃度に達
している。濃縮水は元の濃度の約4倍となるため、シリ
カは440mg as SiO2 /l もの濃度に達し、膜面にスケ
ールとして析出し、透過水流量や阻止率が低下してしま
う。本例の装置では、30日間の脱塩工程で、初期の透
過水流量の75%に、シリカの阻止率は初期値98%に
対して、90%にそれぞれ低下してしまう(比較例
3)。このように、比較例3ではpHを6以下に調整し
ても、また、スケール防止剤を添加してもフッ化カルシ
ウムの析出による膜面の汚染を同時に防止することはで
きない。実施例3においては、15日間の脱塩工程の実
施により、透過水量は徐々に減少し、初期の90%まで
達する。ここで、逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程
を行ったため、後段側のROの膜が洗浄され透過水量が
徐々に回復し、全体の透過水量が増加する。一方、前段
側のROの膜が新たに汚染され、徐々に水が透過し難く
なり、全体の透過水量は減少に転じた。30日以降の再
度の脱塩工程により、再び透過水流量は初期の90%ま
で減少したので、逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程
に切替え、回復させた。以上の操作を繰り返し、薬品洗
浄を実施することなく、透過水流束保持率90%以上を
維持して90日間、運転することができた。また、シリ
カ阻止率も透過水流束保持率と同様の低下傾向を示し、
シリカ阻止率95%以上を維持して90日間、運転する
ことができた(図8)。一方、比較例3は90日後、透
過水流束保持率60%程度まで減少した。また、シリカ
の阻止率は88%に低下した。
【0047】実施例4 スケール防止剤添加手段9bを省略した以外は、実施例
3と同様の方法で行った。結果を図9及び図10に示
す。
【0048】比較例4 逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程を行うことなく、
脱塩工程を連続して行った以外は、実施例4と同様の方
法で行った。結果を図9及び図10に示す。
【0049】図9に示すように、実施例4は実施例3と
比較して、逆浸透膜モジュール配置変換脱塩工程を実施
した後の回復度が小さいため、透過水量が徐々に低下し
ていくものの、90日間運転しても80%を維持してい
た。シリカ阻止率の推移も、同様の傾向にあり、逆浸透
膜モジュール配置変換脱塩工程を実施した後、徐々に低
下していくものの、薬品洗浄を実施することなく、90
日間運転してもシリカ阻止率90%以上を維持してい
た。また、比較例4は、透過水流量が15日間で初期の
75%に低下し、シリカ阻止率は90%まで低下した。
【0050】
【発明の効果】本発明(1)によれば、長期間運転して
も、膜面の汚染による阻止率の低下及び透過水量の低下
がない脱塩装置とすることができ、さらには、従来、河
川や海洋に放流していた排水、例えば半導体デバイス工
場の洗浄排水を回収再利用することが可能な装置とする
ことができる。また、本発明(2)によれば、逆浸透膜
モジュール集合体を用いる脱塩装置においても、前記本
発明(1)と同様の効果を奏することができる。また、
本発明(3)によれば、本発明(1)又は(2)と同様
の効果を奏する他、スケール防止剤により、逆浸透膜の
膜面へのスケール発生を防止することができ、さらなる
長期間運転が可能な装置とすることができる。また、本
発明(4)によれば、本発明(1)〜(3)と同様の効
果を奏する他、スケール発生の原因となるカルシウムや
シリカ由来の化合物の溶解性を高めて、スケールの発生
を防止することができ、安定した連続運転が可能な装置
とすることができる。
【0051】また、本発明(5)によれば、長期間運転
しても、膜面の汚染による阻止率の低下及び透過水量の
低下がなく、さらには、流路切替え工程を頻繁に、例え
ば15分ごとに、行うことにより、従来、河川や海洋に
放流していた排水、例えば半導体デバイス工場の洗浄排
水を回収再利用することが可能となる。また、本発明
(6)によれば、逆浸透膜モジュール集合体を用いる場
合においても、前記本発明(5)と同様の効果を奏する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態例における逆浸透膜モジュー
ルを使用する脱塩装置のフロー図を示す。
【図2】第2の実施の形態例における逆浸透膜モジュー
ル集合体を使用する脱塩装置のフロー図を示す。
【図3】実施例1及び比較例1の運転時間に対する透過
水流束保持率の変化を示す。
【図4】実施例1及び比較例1の運転時間に対するシリ
カ阻止率の変化を示す。
【図5】実施例2及び比較例2の運転時間に対する透過
水流束保持率の変化を示す。
【図6】実施例2及び比較例2の運転時間に対するナト
リウム阻止率の変化を示す。
【図7】実施例3及び比較例3の運転時間に対する透過
水流束保持率の変化を示す。
【図8】実施例3及び比較例3の運転時間に対するシリ
カ阻止率の変化を示す。
【図9】実施例4及び比較例4の運転時間に対する透過
水流束保持率の変化を示す。
【図10】実施例4及び比較例4の運転時間に対するシ
リカ阻止率の変化を示す。
【図11】従来例における逆浸透膜モジュールを使用す
る脱塩装置のフロー図を示す。
【図12】従来例における逆浸透膜モジュール集合体を
使用する脱塩装置のフロー図を示す。
【符号の説明】
1a〜1c、53、63a〜63c 被処理水側 2a〜2c、52、62a〜62c 脱塩水側 3a〜3c、51、61a〜61c 逆浸透膜 4a〜4c 被処理水入口(ポート) 5a〜5c 濃縮水出口(ポート) 6a〜6c 脱塩水出口(ポート) 7a〜7f 三方弁 8a、8b pH調整手段 9a、9b スケール防止剤添加手段 10a〜10c、50、60、60a〜60c 逆浸透
膜モジュール 11〜13、101〜103、54 被処理水
供給配管 14、15、81、91、104〜109、114、1
15、119配管 17、18、19、55、111、112、116、1
17、118濃縮水排出配管 20、30 逆浸透膜を用いる脱塩装置 56、110 脱塩水出口配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 5/00 610 C02F 5/00 610E 610F 620 620B 620C 5/08 5/08 F 5/10 620 5/10 620A 620D 620E 5/12 5/12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理液を流入させる被処理液入口と、
    濃縮液を排出させる濃縮液出口と、脱塩液を流出させる
    脱塩液出口を備えた逆浸透膜モジュールを用いた脱塩装
    置において、前記被処理液入口を濃縮液出口に切替え、
    且つ前記濃縮液出口を被処理液入口に切替える流路切替
    え手段を有する配管構造を備えることを特徴とする逆浸
    透膜を用いる脱塩装置。
  2. 【請求項2】 複数の逆浸透膜モジュールを組み合わせ
    てなり、被処理液を流入させる被処理液入口と、濃縮液
    を排出させる濃縮液出口と、脱塩液を流出させる脱塩液
    出口とを備える逆浸透膜モジュール集合体を用いる脱塩
    装置において、前記濃縮液出口側の逆浸透膜モジュール
    に被処理液を流入させ、且つ前記被処理液入口側の逆浸
    透膜モジュールから濃縮液を排出させるように流路を切
    替える、流路切り替え手段を有する配管構造を備えるこ
    とを特徴とする逆浸透膜を用いる脱塩装置。
  3. 【請求項3】 更に、被処理液にスケール防止剤を添加
    するためのスケール防止剤添加手段を備えることを特徴
    とする請求項1又は2記載の逆浸透膜を用いる脱塩装
    置。
  4. 【請求項4】 更に、被処理液のpHを2.0〜6.5
    に調整するためのpH調整手段を備えることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の逆浸透膜を用い
    る脱塩装置。
  5. 【請求項5】 逆浸透膜モジュールを用いる脱塩方法で
    あって、被処理液を被処理液入口から流入させ、濃縮液
    を濃縮液出口から排出するとともに、脱塩液出口より脱
    塩液を得る脱塩工程と、前記被処理液入口を濃縮液出口
    に切替え、且つ前記濃縮液出口を被処理液入口に切替え
    た後、被処理液を切替え後の被処理液入口から流入さ
    せ、濃縮液を切替え後の濃縮液出口から排出するととも
    に、前記脱塩液出口より脱塩液を得る逆フロー脱塩工程
    と、を交互に行うことを特徴とする逆浸透膜を用いる脱
    塩方法。
  6. 【請求項6】 複数の逆浸透膜モジュールを組み合わせ
    てなる逆浸透膜モジュール集合体の被処理液入口から被
    処理液を流入させると共に、濃縮液出口から濃縮液を排
    出させ、脱塩液出口から脱塩液を得る脱塩工程と、流路
    切替えにより、前記逆浸透膜モジュール集合体を構成す
    る逆浸透膜モジュールのうち、前記濃縮液出口側の逆浸
    透膜モジュールに被処理液を流入し、且つ前記被処理液
    入口側の逆浸透膜モジュールから濃縮液を排出すると共
    に、前記脱塩液出口より脱塩液を得る逆浸透膜モジュー
    ル配置変換脱塩工程と、を交互に行うことを特徴とする
    逆浸透膜を用いる脱塩方法。
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