JP2002205810A - ピッキング方法及び装置 - Google Patents

ピッキング方法及び装置

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JP2002205810A
JP2002205810A JP2001002247A JP2001002247A JP2002205810A JP 2002205810 A JP2002205810 A JP 2002205810A JP 2001002247 A JP2001002247 A JP 2001002247A JP 2001002247 A JP2001002247 A JP 2001002247A JP 2002205810 A JP2002205810 A JP 2002205810A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品を1個単位で出荷するに際し、バラ単位
保管部に予め在庫を確保したり、余剰物品の受入れスペ
ースの有無をその都度確認することなく、ケース単位保
管部とバラ単位保管部から必要数の物品をスムースに出
荷すること。 【解決手段】 ケース単位保管部とバラ単位保管部から
それら物品を出荷するピッキング方法において、同一品
種物品について、バラ単位保管部の在庫数Pの方が出
荷総数Oより多いときには、バラ単位保管部の中から
必要数Oの物品を出荷し、バラ単位保管部の在庫数P
の方が出荷総数Oより少ないときには、バラ単位保
管部の在庫数Pの物品の全数を出荷し、不足数(O
−P)をケース単位数に切上げ算出し、算出したケー
ス数分のケースをケース単位保管部から取出してこのケ
ース内から該不足数(O−P)の物品を出荷し、こ
の出荷後の余剰物品をバラ単位保管部へと入荷するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物品のピッキング方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、市場の成熟化とともに、物品の多
品種化と注文単位数の減少化、発注の多頻度化等を生
じ、物品のピッキング単位は小粒化の傾向にある。即
ち、パレット単位の注文は層単位やケース単位へと変わ
り、ケース単位の注文は中箱単位(ダース単位)やバラ
単位(1個単位)へと変わり、物品のピッキングは複雑
且つ不効率になっている。
【0003】そこで従来、ピッキング方法として、特公
平3-14721号公報に記載の如く、下記(a)、(b)の方法が
ある。
【0004】(a)パレット上に多層に積層されて保管さ
れた物品を一層単位でデパレタイズし、必要数量の物品
を荷揃えする方法において、必要数量のうち、一層単位
の物品についてはデパレタイズされたものを直接搬出し
て荷揃えし、一層分に満たない端数の物品については、
一層単位で予めデパレタイズされ一時保管設備に保管さ
れている物品のうち、必要な端数の物品を一時保管設備
から取出して荷揃えする方法。
【0005】(b)パレット上に多層に積載されて保管さ
れた物品を一層単位でデパレタイズし、必要数量の物品
を荷揃えする方法において、必要数量のうち、一層単位
の物品についてはデパレタイズされたものを直接搬出し
て荷揃えし、一層分に満たない端数の物品については、
一層分の物品をデパレタイズし、この物品のうち必要な
端数の物品は直接搬出して荷揃えし、上記一層分の物品
の数量から必要な端数の物品数量を差し引いた残りの物
品については一時保管設備に保管する方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下の問題点がある。 従来方法(a)では、必要な端数の物品を一時保管設備
から取出すものであるから、一時保管設備に十分な在庫
を確保する必要がある。
【0007】従来方法(b)では、デパレタイズした一
層分の物品から必要な物品を搬出した残りの物品を一時
保管設備に保管するものであるから、一時保管設備に残
り物品数を受入れるに足る保管スペースの有無をその都
度確認する必要がある。
【0008】従来方法(a)、(b)とも、先行パレットか
らデパレタイズした物品を一時保管設備に保管してある
状態下で、後続パレットからデパレタイズした一層単位
の物品を直接出荷し(従来方法(a)、(b))、後続パレッ
トからデパレタイズした物品のうち、一層分に満たない
必要な端数の物品を直接出荷する(従来方法(b))もの
であるため、物品の先入れ/先出しができない。
【0009】尚、本発明のピッキング方法の適用に際
し、物品は1個単位でケースに収容され、又は複数個の
物品を包装した中箱単位でケースに収容され、更には複
数のケースをパレット上で複数層に段積みされて取扱い
可能とされる。
【0010】本発明の課題は、物品を1個単位で出荷す
るに際し、バラ単位保管部に予め在庫を確保したり、余
剰物品の受入れスペースの有無をその都度確認すること
なく、ケース単位保管部とバラ単位保管部から必要数の
物品をスムースに出荷することにある。
【0011】また、本発明の課題は、物品を確実に先入
れ/先出しすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の物品を収容したケースをケース単位で保管するととも
に、該ケースをケース単位で取出し可能とするケース単
位保管部と、物品を1個単位で保管するとともに、該物
品を1個単位で取出し可能とするバラ単位保管部とを有
し、ケース単位保管部とバラ単位保管部からそれらの物
品を出荷するピッキング方法において、同一品種物品に
ついて、バラ単位保管部の在庫数Pの方が出荷総数O
より多いときには、バラ単位保管部の中から必要数O
の物品を出荷し、バラ単位保管部の在庫数Pの方が
出荷総数Oより少ないときには、バラ単位保管部の在
庫数Pの物品の全数を出荷し、不足数(O−P
をケース単位数に切上げ算出し、算出したケース数分の
ケースをケース単位保管部から取出してこのケース内か
ら該不足数(O−P)の物品を出荷し、この出荷後
の余剰物品をバラ単位保管部へと入荷するようにしたも
のである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記同一品種物品について、バラ単位保管部の
在庫数Pの方が出荷総数Oより多いときに、バラ単
位保管部から在庫数Pの物品の全数を取出し、この中
から必要数Oの物品を出荷し、この出荷後の余剰物品
をバラ単位保管部へと返却するようにしたものである。
【0014】請求項3の発明は、複数の物品を収容した
ケースをケース単位で保管するとともに、該ケースをケ
ース単位で取出し可能とするケース単位保管部と、物品
を1個単位で保管するとともに、該物品を1個単位で取
出し可能とするバラ単位保管部と、ケース単位保管部と
バラ単位保管部から出荷される物品を受入れ、それらの
物品を複数の分岐荷揃えラインへ仕分ける仕分け搬送ラ
インとを有し、制御コンピュータが、出荷計画データに
基づき、ケース単位保管部とバラ単位保管部とを制御
し、ケース単位保管部とバラ単位保管部からそれらの物
品を仕分け搬送ラインへと出荷するピッキング装置にお
いて、制御コンピュータは、同一品種物品について、バ
ラ単位保管部の在庫数Pの方が出荷総数Oより多い
ときには、バラ単位保管部の中から必要数Oの物品を
出荷し、バラ単位保管部の在庫数P の方が出荷総数O
より少ないときには、バラ単位保管部の在庫数P
物品の全数を出荷し、不足数(O−P)をケース単
位数に切上げ算出し、算出したケース数分のケースをケ
ース単位保管部から取出してこのケース内から該不足数
(O−P)の物品を出荷し、この出荷後の余剰物品
をバラ単位保管部へと入荷するようにしたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て更に、前記制御コンピュータが、前記同一品種物品に
ついて、バラ単位保管部の在庫数Pの方が出荷総数O
より多いときに、バラ単位保管部から在庫数Pの物
品の全数を取出し、この中から必要数Oの物品を出荷
し、この出荷後の余剰物品をバラ単位保管部へと返却す
るようにしたものである。
【0016】
【作用】請求項1、3の発明によれば下記〜の作用
がある。 バラ単位保管部の在庫数Pがゼロの場合には、バラ
単位保管部の中からの物品の出荷は当初から考慮され
ず、ケース単位保管部から出荷される。従って、バラ単
位保管部に予め在庫を確保しておく必要がなく、取扱い
性が良い。
【0017】ケース単位保管部から取出した物品の出
荷後の余剰物品をバラ単位保管部へと入荷するときに
は、バラ単位保管部の在庫が全数を出荷されていて空に
なるから、その余剰物品のバラ単位保管部への受入れス
ペースの有無をその都度確認する必要がなく、取扱い性
が良い。
【0018】バラ単位保管部の在庫数Pの方が出荷
総数Oより少ないとき、バラ単位保管部の在庫数P
の全数を出荷するから、バラ単位保管部からの出荷数を
計数する必要がなく、迅速簡易に出荷できる。また、ケ
ース単位保管部からケース単位でケースを取出すから、
この場合にもケース単位保管部からの取出数を計数する
必要がなく、迅速簡易に取出しできる。
【0019】ケース単位保管部から取出したケース内
の物品のうちの余剰分をバラ単位保管部へ入荷するもの
であるから、その余剰分を仮保管するオーバーフローエ
リア等をケース単位保管部に付帯する必要がなく、また
オーバーフローエリアに仮保管した余剰物品を後処理す
る必要もなく、取扱い性が良い。
【0020】同一品種物品について、バラ単位保管部
の在庫数Pの方が出荷総数Oより少ないときには、
バラ単位保管部とケース単位保管部の両方から出荷され
るが、バラ単位保管部の在庫数Pが必ず全数出荷され
るから、物品の先入れ/先出しが保証される。
【0021】請求項2、4の発明によれば下記〜の
作用がある。 同一品種物品について、バラ単位保管部の在庫数P
の方が出荷総数Oより多いときには、バラ単位保管部
から必要数Oを取出して出荷することもできるが、バ
ラ単位保管部から在庫数Pの全数を取出し、この中か
ら必要数Oを出荷し、この出荷後の余剰物品をバラ単
位保管部へと返却するものとすることにより、バラ単位
保管部からの取出時にその取出数を計数する必要がな
く、迅速簡易に取出しできる。
【0022】また、出荷頻度の低い品種物品(C管理
品)については、バラ単位保管部から一旦全数取出すこ
とにより、その後、余剰分の保管ゾーンをC管理品用の
新ゾーンへと変更することにより、当該品種物品の保管
ゾーンを変更し易い。
【0023】また、バラ単位保管部から在庫数P
全数を取出すことにより、バラ単位保管部において折畳
みコンテナ、プラスチックコンテナ、又はケース等に収
容されているバラ物品を必要数だけ小出しする必要がな
く、それらの折畳みコンテナ、プラスチックコンテナ、
又はケース等毎一括して取出し、返却でき、取扱い性が
良い。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)(図1〜図4) 図1はピッキング装置を示す模式図、図2はピッキング
装置によるケースオーダーピッキング方法を示す模式
図、図3はピッキング装置によるバラオーダーピッキン
グ方法を示す模式図、図4はピッキング装置の変形例を
示す模式図である。
【0025】図1〜図3に示す如く、ピッキング装置1
0は、制御コンピュータ11から転送されてくる出荷計
画データに基づく、同一配送方面に入る複数の店分を1
つにまとめたバッチオーダーを処理するように、パレッ
ト単位保管区分20と、ケース単位保管区分30と、バ
ラ単位保管区分40を制御し、バッチオーダーに応じた
ケース単位、バラ単位(1個単位)で物品を仕分け搬送
ライン50へと出荷する。そして、仕分け搬送ライン5
0では、配送方面を同一とする各バッチオーダー毎に分
岐した分岐荷揃えライン60へとそれらケース単位、バ
ラ単位の物品を仕分ける。更に、分岐荷揃えライン60
では、それらケース単位、バラ単位の物品を店別に仕分
けして払い出し、配送車に積込み可能とする。
【0026】パレット単位保管区分20は、複数の物品
を収容したケースを複数層に段積みしたパレット単位で
保管するとともに、デパレタイズ装置21により該ケー
スをパレットの層単位で取出し可能とする。
【0027】ケース単位保管区分30は、複数の物品を
収容したケースをケース単位で保管するとともに、該ケ
ースをケース単位で取出し可能とする。
【0028】バラ単位保管区分40は、物品を1個単位
で後述する搬送容器に入れる等によって保管するととも
に、該物品を1個単位で取出し可能とする。
【0029】しかるに、ピッキング装置10によるケー
スオーダーピッキング方法とバラオーダーピッキング方
法はそれぞれ以下の如く実行される。
【0030】(ケースオーダーピッキング方法)(図
1、図2) (A)同一品種物品のケースについて、バッチオーダーの
出荷総数(必要数)Oを作り出すための計算式を以下の
通りとする。但し、Pはケース単位保管区分30の在庫
数、Fはパレット単位保管区分20から取出されるパレ
ットの層数、Cはパレット単位保管区分20におけるパ
レットの1層分のケース数、Sはパレット単位保管区分
20から取出したケースを仕分け搬送ライン50に出荷
した後の余剰ケース数とする。 O=P+FC−S …式1 F=(O−P)/C …式2 S=P+FC−O …式3
【0031】(B)制御コンピュータ11は、式1〜式3
を用いて、以下の如く制御する。 (1)O−Pにより、O<Pのとき、即ち、ケース単位保
管区分30の在庫数Pの方が出荷総数Oより多いときに
は、ケース単位保管区分30の中から必要数Oのケース
を仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃えライン60へ
出荷する。このとき、(a)ケース単位保管区分30から
必要数Oだけを取出し各分岐荷揃えライン60へ出荷す
る方法と、(b)ケース単位保管区分30から在庫数Pの
全数を取出し、この中から必要数Oを各分岐荷揃えライ
ン60へ出荷し、この出荷後の余剰ケースを下記(3)に
よりケース単位保管区分30へ返却する方法とがある。
【0032】(2)O−Pにより、O≧Pのとき、即ちケ
ース単位保管区分30の在庫数Pの方が出荷総数Oより
少ないときには、ケース単位保管区分30の在庫数Pの
全数のケースを仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃え
ライン60へ出荷し、不足数(O−P)を式2によりパ
レットの層単位数に切上げ算出し、この算出値をデパレ
タイズ装置21のピッキングデータとする。デパレタイ
ズ装置21は算出した層数F分のケース(FC個)をパ
レット単位保管区分20から取出し、該不足数(O−
P)のケースを仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃え
ライン60へ出荷する。
【0033】(3)仕分け搬送ライン50は、パレット単
位保管区分20、ケース単位保管区分30から取出され
たケースのうちの必要数(O−P)のケースを各分岐荷
揃えライン60に分配出荷し、この出荷後の余剰ケース
S=P+FC−Oをケース単位保管区分30へ返却又は
入荷する。
【0034】(4)上述(2)で、ケース単位保管区分30の
在庫数Pの方が出荷総数Oより少ないときに、ケース単
位保管区分30からの在庫数Pの全数の出荷と、パレッ
ト単位保管区分20からの不足数(O−P)の出荷と
は、ケース単位保管区分30からの出荷を優先する。こ
れにより、上述(3)の余剰返却分はパレット単位保管区
分20から取出されたものになり、物品の先入れ/先出
しを保証できる。物品の品種等により先入れ/先出しの
必要がなければ、ケース単位保管区分30からの出荷の
優先を取下げれば良い。
【0035】尚、ピッキング装置10は、パレット単位
保管区分20、ケース単位保管区分30から払い出され
るケースに表示されている物品品種を読取る品種読取り
用バーコードリーダ22、31をパレット単位保管区分
20、ケース単位保管区分30の搬出口に設け、仕分け
搬送ライン50から分岐荷揃えライン60への分岐口に
仕分け確認用バーコードリーダ51を設け、仕分け搬送
ライン50からケース単位保管区分30への搬入口に返
却/入荷確認用バーコードリーダ52を設けてある。こ
れにより、制御コンピュータ11は、バーコードリーダ
22、31の読取り結果により仕分け搬送ライン50に
取出されるケースに表示されている品種を認識し、各分
岐荷揃えライン60に出荷すべき当該品種のケースを必
要数だけ仕分け搬送ラインから当該荷揃えライン60に
分岐させるべく、仕分け確認用バーコードリーダ51に
よってその分岐の実行を管理する。また、制御コンピュ
ータ11は、各荷揃えライン60で生じた余剰ケースに
添付される後述の返却ラベルを返却/入荷確認用バーコ
ードリーダ52によって読取り、その余剰ケースを仕分
け搬送ライン50からケース単位保管区分30へ返却す
る。
【0036】(バラオーダーピッキング方法)(図1、
図3) (A)同一品種物品について、バッチオーダーの出荷総数
(必要数)Oを作り出すための計算式を以下の通りと
する。但し、Pはバラ単位保管区分40の在庫数、F
はケース単位保管区分30から取出されるケース数、
は1ケース分の物品数、Sはケース単位保管区分
30から取出したケース内の物品を仕分け搬送ライン5
0に出荷した後の余剰物品数とする。 O=P+F−S …式1 F=(O−P)/C …式2 S=P+F−O …式3
【0037】(B)制御コンピュータ11は、式1〜式3
を用いて、以下の如く制御する。 (1)O−Pにより、O<Pのとき、即ち、バラ
単位保管区分40の在庫数Pの方が出荷総数Oより
多いときには、バラ単位保管区分40の中から必要数O
の物品を仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃えライ
ン60へ出荷する。このとき、(a)バラ単位保管区分4
0から必要数Oだけを取出し各分岐荷揃えライン60
へ出荷する方法と、(b)バラ単位保管区分40から在庫
数Pの全数を取出し、この中から必要数Oを各分岐
荷揃えライン60へ出荷し、この出荷後の余剰物品を下
記(3)によりバラ単位保管区分40へ返却する方法とが
ある。
【0038】(2)O−Pにより、O≧Pのと
き、即ちバラ単位保管区分40の在庫数Pの方が出荷
総数Oより少ないときには、バラ単位保管区分40の
在庫数Pの全数の物品を仕分け搬送ライン50から各
分岐荷揃えライン60へ出荷し、不足数(O−P
を式2によりケース単位数に切上げ算出し、この算出値
をケース単位保管区分30からのピッキングデータとす
る。算出したケース数F の物品(F個)をケー
ス単位保管区分30から取出し、該不足数(O
)の物品を仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃え
ライン60へ出荷する。
【0039】(3)仕分け搬送ライン50は、ケース単位
保管区分30、バラ単位保管区分40から取出された物
品のうちの必要数(O−P)の物品を各分岐荷揃え
ライン60に分配出荷し、この出荷後の余剰物品S
+F−Oをバラ単位保管区分40へ返却又
は入荷する。
【0040】(4)上述(2)で、バラ単位保管区分40の在
庫数Pの方が出荷総数Oより少ないときに、バラ単
位保管区分40からの在庫数Pの全数の出荷と、ケー
ス単位保管区分30からの不足数(O−P)の出荷
とは、バラ単位保管区分40からの出荷を優先する。こ
れにより、上述(3)の余剰返却分はケース単位保管区分
30から取出されたものになり、物品の先入れ/先出し
を保証できる。物品の品種等により先入れ/先出しの必
要がなければ、バラ単位保管区分40からの出荷の優先
を取下げれば良い。
【0041】尚、ピッキング装置10は、バラ単位保管
区分40から払い出される物品又は、後述する搬送容器
に表示されている物品品種を読取る品種読取り用バーコ
ードリーダ41をバラ単位保管区分40の搬出口に設
け、仕分け搬送ライン50から分岐荷揃えライン60へ
の分岐口に仕分け確認用バーコードリーダ51を設け、
仕分け搬送ライン50からバラ単位保管区分40への搬
入口に返却/入荷確認用バーコードリーダ53を設けて
ある。これにより、制御コンピュータ11は、品種読取
り用バーコードリーダ41により仕分け搬送ライン50
に取出される物品又はその搬送容器に表示されている品
種を認識し、各荷揃えライン60に出荷すべき当該品種
の物品を必要数だけ仕分け搬送ライン50から当該荷揃
えライン60に分岐させるべく、仕分け確認用バーコー
ドリーダ51によってその分岐の実行を管理する。ま
た、制御コンピュータ11は、各荷揃えライン60で生
じた余剰物品又はその搬送容器に貼付される後述の返却
ラベルを返却/入荷確認用バーコードリーダ53によっ
て読取り、その余剰物品を仕分け搬送ライン50からバ
ラ単位保管区分40へ返却する。
【0042】ピッキング装置10は、バラオーダーピッ
キング方法の実行に際し、バラ単位保管区分40の在庫
数Pの方が出荷総数Oより少ないとき、不足数O
−P をケース単位数に切上げ算出したケース数F
ケースのピッキングは、前述のケース単位保管区分30
によることに限定されず、パレット単位保管区分20や
デパレタイズ装置21を利用しても良いし、その他ロー
ルボックスパレット単位で保管しておいた物品を取出し
て出荷しても良い。
【0043】以下、ピッキング装置10の具体的構成に
ついて説明する。 (パレット単位保管区分20)パレット単位保管区分2
0は、自動倉庫を用いることができる。
【0044】但し、パレット単位保管区分20は、出荷
総数Oを満たすに足る単品パレット(1パレットの全層
が同一品種物品)又は層単位組合せパレット(1パレッ
トの各層で異品種物品)を、コンベヤライン又はフォー
クリフトトラックによりデパレタイズ装置21に持ち込
むものでも良い。
【0045】(ケース単位保管区分30)ケース単位保
管区分30は、ケース単位自動倉庫や回転棚を利用でき
る。但し、ケース単位保管区分30として、品種単位で
ロールボックスパレット(通称カゴ車)に入れて平置き
保管するもの、パレットラック、又は自動倉庫を用いて
も良い。
【0046】また、ケース単位保管区分30として流動
棚を用いても良い。パレット単位保管区分20のパレッ
トからデパレタイズされた1層分の全ケースのストレー
ジ長さは、各ケースの幅手方向を突合せた一列幅手方向
に整列しても、層構成ケース数Cが多くなると過大にな
る欠点がある。この場合には、1品種を流動棚の2ゾー
ンに分けたり、2列化する等の工夫により、流動棚の長
さを短く抑えて省スペースを図る。また、出荷頻度の高
い物品(A管理品)は特許1786777に示す如くの機械化
された流動棚を用い、反対に出荷頻度の低い物品(C管
理品)は、人手流動棚やロールボックスの積み上げ方式
によることもできる。
【0047】ピッキング装置10では、パレット単位保
管区分20から取出した1層分のケースを一旦仕分け搬
送ライン50に払い出し、仕分け搬送ライン50から分
岐荷揃えライン60に出荷した後の余剰ケースだけをケ
ース単位保管区分30に入荷するものであるから、ケー
ス単位保管区分30の保管量は必ず1層未満に納まり、
保管負担を小さくできる。
【0048】ピッキング装置10への入荷品の荷姿単位
が、パレット単位や層単位に揃わない品種(出荷頻度の
低いC管理品、在庫稀少品、又は季節品の終了品等)に
ついては、工場等の外部保管場から層単位やケース単位
でケース単位保管区分30へ入庫し、この新入庫品を同
一品種の既在庫品の出荷後に出荷させることもできる。
【0049】(バラ単位保管区分40)バラ単位保管区
分40は、トレー、コンテナ、開封したケース等の搬送
容器に物品を入れ、該搬送容器に物品品種コードを記録
した表示ラベルを貼付けて仕分け搬送ライン50へ払い
出す。
【0050】(仕分け搬送ライン50)仕分け搬送ライ
ン50は、ループ状のベルトキャリア式ソータ等を用い
ることができる。仕分け搬送ライン50は、パレット単
位保管区分20、ケース単位保管区分30、バラ単位保
管区分40から払い出されたケース、物品を、それらに
貼付の表示ラベルの仕分けデータに従って、各分岐荷揃
えライン60に分配出荷した後、余剰ケース、余剰物品
を計数し、余剰ケースはケース単位保管区分30へ返却
/入荷し、余剰物品はバラ単位保管区分40へ返却/入
荷する。
【0051】そして、仕分け搬送ライン50は、各分岐
荷揃えライン60への仕分け実績データ(品種コードや
数量)と、ケース単位保管区分30、バラ単位保管区分
40への返却/入荷データ(品種コードや数量)を制御
コンピュータ11に送信する。これにより、在庫数P、
や取出数FC、F、Cの数量に過不足があって
も、この過不足の発生、掌握、修復等の処理を施し、オ
ーダー満足を保証できる。
【0052】(荷揃えライン60)各荷揃えライン60
は、回転棚61を有し、相隣る一定数の棚を間欠的に投
入ゾーン62と払い出し装置63のそれぞれに位置付け
る。回転棚61の入口には受付制御装置64が設置され
ており、受付制御装置64は仕分け搬送ライン50から
分岐されてきたケース又は物品を、当該回転棚61が受
け持つ同一バッチオーダー(同一搬送方面)内の各店に
割り当て、それらのケース又は物品をストレージコンベ
ヤ65から投入ゾーン62に搬入する。投入ゾーン62
は各棚に対応するデジタル表示器66を備えており、デ
ジタル表示器66は各棚に各店を割付けるとともに、当
該店の当該棚に投入すべき当該ケース又は物品の数量を
表示するから、オペレータはそれらのケース又は物品を
各棚に投入する。各棚に投入されたケース又は物品は、
回転棚61の回転により、払い出し装置63に達し、払
い出し装置63が各棚に対応するラベル発行機67によ
って発行する、店名と投入物品の品種と数量を印字した
ラベルを各棚から払い出されるケース又は物品に貼付
し、それらのケース又は物品を払い出しライン63Aか
ら払い出し、仕分け荷揃えを終了する。尚、ストレージ
コンベヤ65が挿入したケース又は物品のうち、回転棚
61に投入されなかった余剰ケース、余剰物品には返却
ラベルが貼付され、ストレージコンベヤ65から仕分け
搬送ライン50に返送される。
【0053】(荷揃えライン60の変形例)(図4) 図4のピッキング装置10が図1のピッキング装置10
と異なる点は、各荷揃えライン60を流動棚71によっ
て構成したことにある。
【0054】荷揃えライン60は、流動棚71の各ゾー
ンを同一バッチオーダー(同一配送方面)を構成する各
店に割り当て、各ゾーンに投入物品の品種と数量を表示
するデジタル表示器72を備えるとともに、各ゾーンに
店名と投入物品の品種と数量を印字したラベルを発行す
るラベル発行機73を備える。また、荷揃えライン60
は、仕分け搬送ライン50から分岐したコンベヤ74を
流動棚71の各ゾーンに沿って循環させた後に再び仕分
け搬送ライン50に合流させるようにし、仕分け搬送ラ
イン50からコンベヤ74に分岐されてきたケース又は
物品を各店(各棚)に割当てるように、それらケース又
は物品をコンベヤ74によって対応する流動棚71のゾ
ーンに自動的に位置付ける。また、荷揃えライン60
は、折畳みコンテナ組立機75で組立てたコンテナを流
動棚71の各ゾーンに対応する位置に搬送し得るコンテ
ナ移動ライン76を備える。オペレータはラベル発行器
73が発行したラベルを当該コンテナに貼付け、当該コ
ンテナを流動棚71の投入ゾーンに移す。仕分け搬送ラ
イン50から搬入せしめられた同一バッチオーダーのケ
ース、物品がコンベヤ74により流動棚71の投入ゾー
ンに停止すると、オペレータがデジタル表示器72の表
示を確認しながら、それらのケース、物品を対応するコ
ンテナに投入する。更に、仕分け荷揃えを終了する。コ
ンベヤ74が搬入したケース又は物品のうち、流動棚7
1に投入されなかった余剰ケース、余剰物品には返却ラ
ベルが貼付され、コンベヤ74から仕分け搬送ライン5
0に返送される。
【0055】尚、ピッキング装置10では、同一バッチ
オーダー内で、ケースオーダーに対してピッキングした
ケースと、バラオーダーに対してピッキングした物品
を、単一の荷揃えライン60に混入させて仕分け荷揃え
した。但し、このような場合には、荷揃えライン60
を、ケースオーダー用の荷揃えラインとバラオーダー用
の荷揃えラインに分けて利用する方が好ましい。
【0056】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 バラ単位保管部40の在庫数Pがゼロの場合には、
バラ単位保管部40の中からの物品の出荷は当初から考
慮されず、ケース単位保管部30から出荷される。従っ
て、バラ単位保管部40に予め在庫を確保しておく必要
がなく、取扱い性が良い。
【0057】ケース単位保管部30から取出した物品
の出荷後の余剰物品をバラ単位保管部40へと入荷する
ときには、バラ単位保管部40の在庫が全数を出荷され
ていて空になるから、その余剰物品のバラ単位保管部4
0への受入れスペースの有無をその都度確認する必要が
なく、取扱い性が良い。
【0058】バラ単位保管部40の在庫数Pの方が
出荷総数Oより少ないとき、バラ単位保管部40の在
庫数Pの全数を出荷するから、バラ単位保管部40か
らの出荷数を計数する必要がなく、迅速簡易に出荷でき
る。また、ケース単位保管部30からケース単位でケー
スを取出すから、この場合にもケース単位保管部30か
らの取出数を計数する必要がなく、迅速簡易に取出しで
きる。
【0059】ケース単位保管部30から取出したケー
ス内の物品のうちの余剰分をバラ単位保管部40へ入荷
するものであるから、その余剰分を仮保管するオーバー
フローエリア等をケース単位保管部30に付帯する必要
がなく、またオーバーフローエリアに仮保管した余剰物
品を後処理する必要もなく、取扱い性が良い。
【0060】同一品種物品について、バラ単位保管部
40の在庫数Pの方が出荷総数O より少ないときに
は、バラ単位保管部40とケース単位保管部30の両方
から出荷されるが、バラ単位保管部40の在庫数P
必ず全数出荷されるから、物品の先入れ/先出しが保証
される。
【0061】同一品種物品について、バラ単位保管部
40の在庫数Pの方が出荷総数O より多いときに
は、バラ単位保管部40から必要数Oを取出して出荷
することもできるが、バラ単位保管部40から在庫数P
の全数を取出し、この中から必要数Oを出荷し、こ
の出荷後の余剰物品をバラ単位保管部40へと返却する
ものとすることにより、バラ単位保管部40からの取出
時にその取出数を計数する必要がなく、迅速簡易に取出
しできる。
【0062】また、出荷頻度の低い品種物品(C管理
品)については、バラ単位保管部40から一旦全数取出
すことにより、その後、余剰分の保管ゾーンをC管理品
用の新ゾーンへと変更することにより、当該品種物品の
保管ゾーンを変更し易い。
【0063】また、バラ単位保管部40から在庫数P
の全数を取出すことにより、バラ単位保管部40にお
いて折畳みコンテナ、プラスチックコンテナ、又はケー
ス等に収容されているバラ物品を必要数だけ小出しする
必要がなく、それらの折畳みコンテナ、プラスチックコ
ンテナ、又はケース等毎一括して取出し、返却でき、取
扱い性が良い。
【0064】(第2実施形態)(図5〜図10) 図5はピッキング装置を示す模式図、図6はピッキング
装置によるケースオーダーピッキング方法を示す模式
図、図7はピッキング装置によるバラオーダーピッキン
グ方法を示す模式図、図8はパレットの荷姿を示す模式
図、図9は保管庫を示す断面図、図10は保管庫を示す
正面図である。
【0065】図5に示す如く、ピッキング装置10は、
制御コンピュータ11から転送されてくる出荷計画デー
タに基づく、同一配送方面に入る複数の店分を1つにま
とめたバッチオーダーを処理するように、パレット単位
保管区分20と、ケース単位保管区分30を制御し、バ
ッチオーダーに応じたケース単位、バラ単位(1個単
位)で物品を仕分け搬送ライン50へと出荷する。そし
て、仕分け搬送ライン50では、配送方面を同一とする
ケースオーダーとバラオーダーの各バッチオーダー毎に
分岐したケースオーダー用の分岐荷揃えライン60Aと
バラオーダー用の分岐荷揃えライン60Bへとそれらケ
ース単位、バラ単位の物品を仕分ける。更に、分岐荷揃
えライン60A、60Bでは、それらケース単位、バラ
単位の物品を店別に仕分けして払い出し、配送車に積込
み可能とする。
【0066】このとき、ピッキング装置10では、図8
に示す如く、広幅サイズ(例えば1100mm×1100mm)の標
準パレット101と、狭幅サイズ(例えば1320mm×550m
m、又は1100mm×660mm)の狭幅パレット102を併用す
る。本実施形態では、標準パレット101に多層状に積
層してあったケースのうちの、1層分のケース1を狭幅
サイズ102に積み込み可能とする。尚、狭幅パレット
102のパレット荷は、複数の物品を収容した上述のケ
ース1に加え、物品を1個単位で収容するトレー、コン
テナ、開封したケース等のバラ搬送容器2を混載可能と
している。
【0067】パレット単位保管区分20は、複数の物品
を収容したケースを標準パレット101に複数層に段積
みしたパレット単位で保管するとともに、デパレタイズ
装置21により該ケースをパレットの層単位で取出し可
能とする。
【0068】ケース単位保管区分30は、複数の物品を
収容したケースを狭幅パレット102にケース単位で積
載して保管するとともに、該ケースをケース単位で取出
し可能とする。
【0069】尚、ケース単位保管区分30では、狭幅パ
レット102に、ケースを上述の如くにケース単位で積
載するとともに、物品を1個単位で収容した前述のバラ
搬送容器にも混載できる。
【0070】従って、ケース単位保管区分30では、狭
幅パレット102に、複数の物品を収容したケース1を
ケース単位で積載したケース単位保管部30Aを形成す
るとともに、物品を1個単位で収容したバラ搬送容器2
も混載したバラ単位保管部40Aを併せ形成するものと
なる。
【0071】しかるに、ピッキング装置10によるケー
スオーダーピッキング方法とバラオーダーピッキング方
法はそれぞれ以下の如く実行される。
【0072】(ケースオーダーピッキング方法)(図
5、図6) (A)同一品種物品のケースについて、バッチオーダーの
出荷総数(必要数)Oを作り出すための計算式を以下の
通りとする。但し、Pはケース単位保管区分30(ケー
ス単位保管部30A)の在庫数、Fはパレット単位保管
区分20から取出されるパレットの層数、Cはパレット
単位保管区分20におけるパレットの1層分のケース
数、Sはパレット単位保管区分20から取出したケース
を仕分け搬送ライン50に出荷した後の余剰ケース数と
する。 O=P+FC−S …式1 F=(O−P)/C …式2 S=P+FC−O …式3
【0073】(B)制御コンピュータ11は、式1〜式3
を用いて、以下の如く制御する。 (1)O−Pにより、O<Pのとき、即ち、ケース単位保
管区分30の在庫数Pの方が出荷総数Oより多いときに
は、ケース単位保管区分30の中から必要数Oのケース
を仕分け搬送ライン50からケースオーダー用の各分岐
荷揃えライン60Aへ出荷する。このとき、(a)ケース
単位保管区分30から必要数Oだけを取出し各分岐荷揃
えライン60Aへ出荷する方法と、(b)ケース単位保管
区分30から在庫数Pの全数を取出し、この中から必要
数Oを各分岐荷揃えライン60Aへ出荷し、この出荷後
の余剰ケースを下記(3)によりケース単位保管区分30
へ返却する方法とがある。
【0074】(2)O−Pにより、O≧Pのとき、即ちケ
ース単位保管区分30の在庫数Pの方が出荷総数Oより
少ないときには、ケース単位保管区分30の在庫数Pの
全数のケースを仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃え
ライン60Aへ出荷し、不足数(O−P)を式2により
パレットの層単位数に切上げ算出し、この算出値をデパ
レタイズ装置21のピッキングデータとする。デパレタ
イズ装置21は算出した層数F分のケース(FC個)を
パレット単位保管区分20から取出し、該不足数(O−
P)のケースを仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃え
ライン60Aへ出荷する。
【0075】(3)仕分け搬送ライン50は、パレット単
位保管区分20、ケース単位保管区分30から取出され
たケースのうちの必要数(O−P)のケースを各分岐荷
揃えライン60Aに分配出荷し、この出荷後の余剰ケー
スS=P+FC−Oをケース単位保管区分30へ返却又
は入荷する。
【0076】(4)上述(2)で、ケース単位保管区分30の
在庫数Pの方が出荷総数Oより少ないときに、ケース単
位保管区分30からの在庫数Pの全数の出荷と、パレッ
ト単位保管区分20からの不足数(O−P)の出荷と
は、ケース単位保管区分30からの出荷を優先する。こ
れにより、上述(3)の余剰返却分はパレット単位保管区
分20から取出されたものになり、物品の先入れ/先出
しを保証できる。物品の品種等により先入れ/先出しの
必要がなければ、ケース単位保管区分30からの出荷の
優先を取下げれば良い。
【0077】尚、ピッキング装置10は、パレット単位
保管区分20、ケース単位保管区分30から払い出され
るケースに表示されている物品品種を読取る品種読取り
用バーコードリーダ22、31をパレット単位保管区分
20、ケース単位保管区分30の搬出口に設け、仕分け
搬送ライン50から各分岐荷揃えライン60Aへの分岐
口に仕分け確認用バーコードリーダ51Aを設け、仕分
け搬送ライン50からケース単位保管区分30への搬入
口に返却/入荷確認用バーコードリーダ52を設けてあ
る。これにより、制御コンピュータ11は、バーコード
リーダ22、31の読取り結果により仕分け搬送ライン
50に取出されるケースに表示されている品種を認識
し、各分岐荷揃えライン60Aに出荷すべき当該品種の
ケースを必要数だけ仕分け搬送ラインから当該荷揃えラ
イン60Aに分岐させるべく、仕分け確認用バーコード
リーダ51Aによってその分岐の実行を管理する。ま
た、制御コンピュータ11は、各荷揃えライン60Aで
生じた余剰ケースに添付される後述の返却ラベルを返却
/入荷確認用バーコードリーダ52によって読取り、そ
の余剰ケースを仕分け搬送ライン50からケース単位保
管区分30へ返却する。
【0078】(バラオーダーピッキング方法)(図5、
図7) (A)同一品種物品について、バッチオーダーの出荷総数
(必要数)Oを作り出すための計算式を以下の通りと
する。但し、Pはケース単位保管区分30にあるバラ
搬送容器2(バラ単位保管部40A)の在庫数、F
ケース単位保管区分30(ケース単位保管部30A)か
ら取出されるケース数、Cは1ケース分の物品数、S
はケース単位保管区分30から取出したケース内の物
品を仕分け搬送ライン50に出荷した後の余剰物品数と
する。 O=P+F−S …式1 F=(O−P)/C …式2 S=P+F−O …式3
【0079】(B)制御コンピュータ11は、式1〜式3
を用いて、以下の如く制御する。 (1)O−Pにより、O<Pのとき、即ち、バラ
単位保管部40Aの在庫数Pの方が出荷総数Oより
多いときには、バラ単位保管部40Aの中から必要数O
の物品を仕分け搬送ライン50からバラオーダー用の
各分岐荷揃えライン60Bへ出荷する。このとき、(a)
バラ単位保管部40Aから必要数Oだけを取出し各分
岐荷揃えライン60Bへ出荷する方法と、(b)バラ単位
保管部40Aから在庫数Pの全数を取出し、この中か
ら必要数Oを各分岐荷揃えライン60Bへ出荷し、こ
の出荷後の余剰物品を下記(3)によりバラ単位保管部4
0Aへ返却する方法とがある。
【0080】(2)O−Pにより、O≧Pのと
き、即ちバラ単位保管部40Aの在庫数Pの方が出荷
総数Oより少ないときには、バラ単位保管部40Aの
在庫数Pの全数の物品を仕分け搬送ライン50から各
分岐荷揃えライン60Bへ出荷し、不足数(O
)を式2によりケース単位数に切上げ算出し、この
算出値をケース単位保管区分30からのピッキングデー
タとする。算出したケース数Fの物品(F個)
をケース単位保管区分30から取出し、該不足数(O
−P)の物品を仕分け搬送ライン50から各分岐荷揃
えライン60Bへ出荷する。
【0081】(3)仕分け搬送ライン50は、ケース単位
保管区分30、バラ単位保管部40Aから取出された物
品のうちの必要数(O−P)の物品を各分岐荷揃え
ライン60Bに分配出荷し、この出荷後の余剰物品S
=P+F−Oをバラ単位保管部40Aへ返却
又は入荷する。
【0082】(4)上述(2)で、バラ単位保管部40Aの在
庫数Pの方が出荷総数Oより少ないときに、バラ単
位保管部40Aからの在庫数Pの全数の出荷と、ケー
ス単位保管区分30からの不足数(O−P)の出荷
とは、バラ単位保管部40Aからの出荷を優先する。こ
れにより、上述(3)の余剰返却分はケース単位保管区分
30のケース単位保管部30Aから取出されたものにな
り、物品の先入れ/先出しを保証できる。物品の品種等
により先入れ/先出しの必要がなければ、バラ単位保管
部40Aからの出荷の優先を取下げれば良い。
【0083】尚、ピッキング装置10は、バラ単位保管
部40Aから払い出される物品又は、後述する搬送容器
に表示されている物品品種を読取る品種読取り用バーコ
ードリーダとしてケース単位保管区分30の搬出口に設
けてある前述のバーコードリーダ31を用い、仕分け搬
送ライン50から分岐荷揃えライン60Bへの分岐口に
仕分け確認用バーコードリーダ51Bを設け、仕分け搬
送ライン50からバラ単位保管部40Aへの返却/入荷
確認用バーコードリーダとして前述のバーコードリーダ
52を用いる。これにより、制御コンピュータ11は、
品種読取り用バーコードリーダ31により仕分け搬送ラ
イン50に取出される物品又はその搬送容器2に表示さ
れている品種を認識し、各荷揃えライン60Bに出荷す
べき当該品種の物品を必要数だけ仕分け搬送ライン50
から当該荷揃えライン60Bに分岐させるべく、仕分け
確認用バーコードリーダ51Bによってその分岐の実行
を管理する。また、制御コンピュータ11は、各荷揃え
ライン60Bで生じた余剰物品又はその搬送容器2に貼
付される後述の返却ラベルを返却/入荷確認用バーコー
ドリーダ52によって読取り、その余剰物品を仕分け搬
送ライン50からバラ単位保管部40Aへ返却する。
【0084】ピッキング装置10は、バラオーダーピッ
キング方法の実行に際し、バラ単位保管部40Aの在庫
数Pの方が出荷総数Oより少ないとき、不足数O
−P をケース単位数に切上げ算出したケース数F
ケースのピッキングは、前述のケース単位保管区分30
によることに限定されず、パレット単位保管区分20や
デパレタイズ装置21を利用しても良いし、その他ロー
ルボックスパレット単位で保管しておいた物品を取出し
て出荷しても良い。
【0085】以下、ピッキング装置10の具体的構成に
ついて説明する。 (パレット単位保管区分20)パレット単位保管区分2
0は、自動倉庫を用いることができ、標準パレット10
1のパレット荷(図8(A))を保管する。
【0086】但し、パレット単位保管区分20は、出荷
総数Oを満たすに足る単品標準パレット101(1パレ
ットの全層が同一品種物品)又は層単位組合せ標準パレ
ット101(1パレットの各層で異品種物品)を、コン
ベヤライン又はフォークリフトトラックによりデパレタ
イズ装置21に持ち込むものでも良い。
【0087】(ケース単位保管区分30)ケース単位保
管区分30は、図5、図9、図10に示す如くの保管庫
110を用いることができる。
【0088】保管庫110は、多段多列をなす複数の保
管棚111を備え、複数の保管棚111のいずれかを入
出庫間口112とする。入出庫間口112は、同一間口
を入庫間口と出庫間口の両方に用いるものであるが、保
管庫110では入庫間口と出庫間口として互いに別間口
を用いても良い。保管庫110は、スタッカクレーン1
13を備え、入出庫間口112から入庫される狭幅パレ
ット102のパレット荷(図8(B))をスタッカクレ
ーン113によりいずれかの保管棚111に移動し、各
保管棚111のパレット荷をスタッカクレーン113に
より入出庫間口112に移動する。
【0089】保管庫110は、入出庫間口112に沿っ
てコンベヤ114を配置し、狭幅パレット102のパレ
ット荷をコンベヤ114により入出庫間口112に搬
入、搬出可能とする。保管庫110は、コンベヤ114
の入出庫間口112に対応する部分より上流側にパレタ
イズ装置115を配置し、複数の物品をそれぞれ収容し
た複数のケース1、バラ搬送容器2を狭幅パレット10
2に積載したパレット荷として入庫可能とする。また、
保管庫110は、コンベヤ114の入出庫間口112に
対応する部分より下流側にデパレタイズ装置116を配
置し、出庫した狭幅パレット102のパレット荷をケー
ス単位にばらして搬出可能とする。
【0090】保管庫110は、入出庫間口112の前面
に、コンベヤ114の搬送レベルに対する下方待機位置
と上方作業位置との間をエアチューブ等からなる昇降装
置117により上下する入出庫トランスファ118(モ
ータ118A)を備える。入出庫トランスファ118は
待機位置において、パレタイズ装置115から供給され
る狭幅パレット102のパレット荷をコンベヤ114に
より入出庫間口112に搬入可能とする。入出庫トラン
スファ118は待機位置から作業位置に上昇してコンベ
ヤ114上のパレット荷を預かり、このパレット荷を入
出庫間口112に入庫し、又は入出庫間口112から出
庫されるパレット荷を受入れる。入出庫トランスファ1
18は作業位置から待機位置に下降して、入出庫間口1
12から受入れたパレット荷をコンベヤ114に受渡
す。
【0091】保管庫110では、スタッカクレーン11
3により入出庫間口112に出庫した狭幅パレット10
2のパレット荷の全ケースを搬出するときにはデパレタ
イズ装置116を用い、パレット荷のケース単位保管部
30Aの一部のケース1、又はバラ単位保管部40Aの
バラ搬送容器2から必要数の物品を搬出するときには、
オペレータが入出庫間口112で該パレット荷から必要
数のケース1又は物品だけを取出し、残りのパレット荷
をスタッカクレーン113により保管棚111に戻す。
このとき、保管庫110は、入出庫間口112の上部に
ケースピッキング表示部36、バラピッキング表示部3
7を備え、スタッカクレーン113により入出庫間口1
12に出庫した狭幅パレット102のパレット荷からケ
ースピッキング表示部36が表示する必要数のケース1
をピッキングし、またバラピッキング表示部37が表示
する必要数の物品をバラ搬送容器2からピッキングし、
これらのピッキングしたケース1、物品をコンベヤ11
4にて搬出する。尚、入出庫間口112の上部には、オ
ペレータのためのピッキング要求ランプ兼完了ボタンス
イッチ38が設けられている。
【0092】保管庫110は、入出庫間口112に出庫
した狭幅パレット102のパレット荷の全ケース1をデ
パレタイズ装置116によりケース単位にばらして搬出
し、この搬出後の余剰ケースをパレタイズ装置115の
上流に戻し、同一品種物品の余剰ケースをパレタイズ装
置115により狭幅パレット102に積載したパレット
荷として入出庫間口112に再入庫できる。このとき、
出庫した狭幅パレット102のパレット荷にバラ搬送容
器2が混載されていれば、デパレタイズ装置116によ
りこのバラ搬送容器2も他のケース1とともに搬出し、
その後パレタイズ装置115により余剰ケース1ととも
にパレット荷として再入庫する。
【0093】保管庫110は、コンベヤ114に沿う最
下流側と最上流側の間口に空パレットマガジン119
A、119Bを設置している。空パレットマガジン11
9Aはデパレタイズ装置116に対応し、デパレタイズ
装置116によって全ケースを排出された狭幅パレット
102を集積する。空パレットマガジン119Aの空パ
レット102は、スタッカクレーン113により空パレ
ットマガジン119Bに移送される。空パレットマガジ
ン119Bはパレタイズ装置115に対応し、空パレッ
トをパレタイズ装置115に供給する。尚、空パレット
マガジン119Aから空パレットマガジン119Bへの
空パレットの移送は、スタッカクレーン113によら
ず、コンベヤ114に併設される空パレット移送コンベ
ヤによっても良い。
【0094】保管庫110は、入出庫間口112から入
庫されるパレット荷の高さを検出する荷高さ検出器12
0を有し、荷高さ検出器120が検出したパレット荷の
高さに応じて当該荷の保管先となる保管棚111の棚高
さHを調整可能とする。本実施形態では、荷高さ検出器
120を構成する投受光器を入出庫間口112の両側に
設置し、パレット荷が入出庫間口112に位置付けられ
ると同時にその荷の高さを自動的に検出する。また、保
管庫110は保管棚111の左右両側に左右一対をなす
多数対のパレット受121を上下に小刻みのピッチで多
段状に固定してあり、スタッカクレーン113により今
回のパレット荷の狭幅パレット102をいずれの段のパ
レット受121に差し込むかの制御により棚高さが調整
される。
【0095】ピッキング装置10では、パレット単位保
管区分20の標準パレット101から取出した1層分の
ケースを一旦仕分け搬送ライン50に払い出し、仕分け
搬送ライン50から分岐荷揃えライン60Aに出荷した
後の余剰ケースだけを狭幅パレット102に積み替えて
ケース単位保管区分30に入荷するものであるから、ケ
ース単位保管区分30の保管量は必ずパレット単位保管
区分20におけるパレット荷の1層未満に納まり、保管
負担を小さくできる。
【0096】ピッキング装置10において、ケース単位
保管区分30(保管庫110)へのケースの入庫は、パ
レット単位保管区分20の余剰ケースによることに限ら
ず、パレット単位保管区分20とは別ルートで搬入され
てくる標準パレット101のパレット荷を狭幅パレット
102に積み替えて入庫されるものであっても良い。
【0097】ピッキング装置10への入荷品の荷姿単位
が、パレット単位や層単位に揃わない品種(出荷頻度の
低いC管理品、在庫稀少品、又は季節品の終了品等)に
ついては、工場等の外部保管場から層単位やケース単位
で狭幅パレット102に積み替えたものをケース単位保
管区分30へ入庫し、この新入庫品を同一品種の既在庫
品の出荷後に出荷させることもできる。
【0098】(バラ単位保管部40A)バラ単位保管部
40Aは、前述した如く、トレー、コンテナ、開封した
ケース等の搬送容器2に物品を入れ、該搬送容器2に物
品品種コードを記録した表示ラベルを貼付けて仕分け搬
送ライン50へ払い出す。
【0099】(仕分け搬送ライン50)仕分け搬送ライ
ン50は、保管庫110のコンベヤ114を含んで循環
路を構成し、ループ状のベルトキャリア式ソータ等を用
いることができる。仕分け搬送ライン50は、パレット
単位保管区分20、ケース単位保管区分30(バラ単位
保管部40A)から払い出されたケース、物品を、それ
らに貼付の表示ラベルの仕分けデータに従って、各分岐
荷揃えライン60A、60Bに分配出荷した後、余剰ケ
ース、余剰物品を計数し、余剰ケースはケース単位保管
区分30へ返却/入荷し、余剰物品はバラ単位保管部4
0Aへ返却/入荷する。
【0100】そして、仕分け搬送ライン50は、各分岐
荷揃えライン60A、60Bへの仕分け実績データ(品
種コードや数量)と、ケース単位保管区分30(バラ単
位保管部40A)への返却/入荷データ(品種コードや
数量)を制御コンピュータ11に送信する。これによ
り、在庫数P、Pや取出数FC、F、Cの数量に
過不足があっても、この過不足の発生、掌握、修復等の
処理を施し、オーダー満足を保証できる。
【0101】(荷揃えライン60A、60B)ケースオ
ーダー用の荷揃えライン60A、バラオーダー用の荷揃
えライン60Bはそれぞれ、仕分け搬送ライン50から
分岐されてきたケース、物品を同一バッチオーダー(同
一搬送方面)内の各店に割当て、店名と物品の品種と数
量を印字したラベルをそれらのケース又は物品に貼付
し、それらのケース又は物品を払い出し、仕分け荷揃え
を終了する。
【0102】バラオーダー用の荷揃えライン60Bにつ
いて詳述すれば、以下の通りである。荷揃えライン60
Bは、流動棚71の各ゾーンを同一バッチオーダー(同
一配送方面)を構成する各店に割り当て、各ゾーンに投
入物品の品種と数量を表示するデジタル表示器72を備
えるとともに、各ゾーンに店名と投入物品の品種と数量
を印字したラベルを発行するラベル発行機73を備え
る。また、荷揃えライン60は、仕分け搬送ライン50
から分岐したコンベヤ74を流動棚71の各ゾーンに沿
って循環させた後に再び仕分け搬送ライン50に合流さ
せるようにし、仕分け搬送ライン50からコンベヤ74
に分岐されてきたケース又は物品を各店(各棚)に割当
てるように、それらケース又は物品をコンベヤ74によ
って対応する流動棚71のゾーンに自動的に位置付け
る。また、荷揃えライン60は、折畳みコンテナ組立機
75で組立てたコンテナを流動棚71の各ゾーンに対応
する位置に搬送し得るコンテナ移動ライン76を備え
る。オペレータはラベル発行器73が発行したラベルを
当該コンテナに貼付け、当該コンテナを流動棚71の投
入ゾーンに移す。仕分け搬送ライン50から搬入せしめ
られた同一バッチオーダーのケース、物品がコンベヤ7
4により流動棚71の投入ゾーンに停止すると、オペレ
ータがデジタル表示器72の表示を確認しながら、それ
らのケース、物品を対応するコンテナに投入する。更
に、仕分け荷揃えを終了する。コンベヤ74が搬入した
ケース又は物品のうち、流動棚71に投入されなかった
余剰ケース、余剰物品には返却ラベルが貼付され、コン
ベヤ74から仕分け搬送ライン50に返送される。
【0103】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 (1)広幅サイズの標準パレット101に積載してあった
荷を狭幅サイズの狭幅パレット102に積み替えて保管
庫110に入庫し、保管庫110から出庫した狭幅パレ
ット102の荷を搬出するから、狭幅パレット102の
荷姿がコンパクトになる。従って、手作業でパレタイ
ズ、デパレタイズする場合にはパレットの手前から奥ま
で作業者の手が届くようになって作業性を極めて向上で
き、機械作業でパレタイズ、デパレタイズする場合には
パレタイズ装置115やデパレタイズ装置116を小型
簡単化でき、ピッキングの半自動化、機械化が容易にな
る。
【0104】(2)ケース単位保管区分30に保管される
ケースは、パレット単位保管区分20の標準パレット1
01から取出されたケースのうち、該標準パレット10
1の1層単位に満たない余剰ケースであり、この少数の
余剰ケースを広幅の標準パレット101で保管するとし
たら標準パレット101の積載可能スペースの極一部だ
けを使用するものとなり、ケース単位保管区分30の保
管効率を極めて悪くする。本発明では、上述の余剰ケー
スを狭幅の狭幅パレット102で保管するものであるか
ら、ケース単位保管区分30の保管効率を向上できる。
【0105】(3)ケース単位保管区分30の在庫数Pが
ゼロの場合には、ケース単位保管区分30の中からのケ
ースの出荷は当初から考慮されず、パレット単位保管区
分20から出荷される。従って、ケース単位保管区分3
0に予め在庫を確保しておく必要がなく、取扱い性が良
い。
【0106】(4)パレット単位保管区分20から取出し
たケースの出荷後の余剰ケースをケース単位保管区分3
0へと入荷するときには、ケース単位保管区分30の在
庫が全数を出荷されていて空になるから、その余剰ケー
スのケース単位保管区分30への受入れスペースの有無
をその都度確認する必要がなく、取扱い性が良い。
【0107】(5)ケース単位保管区分30の在庫数Pの
方が出荷総数Oより少ないとき、ケース単位保管区分3
0の在庫数Pの全数を出荷するから、ケース単位保管区
分30からの出荷数を計数する必要がなく、迅速簡易に
出荷できる。また、パレット保管区分から層単位でケー
スを取出すから、この場合にもパレット単位保管区分2
0からの取出数を計数する必要がなく、迅速簡易に取出
しできる。
【0108】(6)パレット単位保管区分20から取出し
たケースのうちの余剰分をケース単位保管区分30へ入
荷するものであるから、その余剰分を仮保管するオーバ
ーフローエリア等をパレット単位保管区分20に付帯す
る必要がなく、またオーバーフローエリアに仮保管した
余剰ケースを後処理する必要もなく、取扱い性が良い。
【0109】(7)同一品種物品のケースについて、ケー
ス単位保管区分30の在庫数Pの方が出荷総数Oより少
ないときには、ケース単位保管区分30とパレット単位
保管区分20の両区分から出荷されるが、ケース単位保
管区分30の在庫数Pが必ず全数出荷されるから、物品
の先入れ/先出しが保証される。
【0110】(8)ケース単位保管区分30に保管される
狭幅パレット102に、同一品種物品のケースとバラ搬
送容器2とを混載したから、ケース単位保管区分30の
保管効率を向上できるし、必要数の物品をケースとバラ
搬送容器2の両方から取出す必要があるとき、それらの
物品を同時にまとめて取出すことができ、当該物品の入
出庫を迅速にできる。
【0111】(9)バラ単位保管部40Aの在庫数P
ゼロの場合には、バラ単位保管部40Aの中からの物品
の出荷は当初から考慮されず、ケース単位保管部30A
から出荷される。従って、バラ単位保管部40Aに予め
在庫を確保しておく必要がなく、取扱い性が良い。
【0112】(10)ケース単位保管部30Aから取出した
物品の出荷後の余剰物品をバラ単位保管部40Aへと入
荷するときには、バラ単位保管部40Aの在庫が全数を
出荷されていて空になるから、その余剰物品のバラ単位
保管部40Aへの受入れスペースの有無をその都度確認
する必要がなく、取扱い性が良い。
【0113】(11)バラ単位保管部40Aの在庫数P
方が出荷総数Oより少ないとき、バラ単位保管部40
Aの在庫数Pの全数を出荷するから、バラ単位保管部
40Aからの出荷数を計数する必要がなく、迅速簡易に
出荷できる。また、ケース単位保管部30Aからケース
単位でケースを取出すから、この場合にもケース単位保
管部30Aからの取出数を計数する必要がなく、迅速簡
易に取出しできる。
【0114】(12)ケース単位保管部30Aから取出した
ケース内の物品のうちの余剰分をバラ単位保管部40A
へ入荷するものであるから、その余剰分を仮保管するオ
ーバーフローエリア等をケース単位保管部30Aに付帯
する必要がなく、またオーバーフローエリアに仮保管し
た余剰物品を後処理する必要もなく、取扱い性が良い。
【0115】(13)同一品種物品について、バラ単位保管
部40Aの在庫数Pの方が出荷総数Oより少ないと
きには、バラ単位保管部40Aとケース単位保管部30
Aの両方から出荷されるが、バラ単位保管部40Aの在
庫数Pが必ず全数出荷されるから、物品の先入れ/先
出しが保証される。
【0116】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、物品を1
個単位で出荷するに際し、バラ単位保管部に予め在庫を
確保したり、余剰物品の受入れスペースの有無をその都
度確認することなく、ケース単位保管部とバラ単位保管
部から必要数の物品をスムースに出荷することができ
る。また、本発明によれば、物品を確実に先入れ/先出
しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はピッキング装置を示す模式図である。
【図2】図2はピッキング装置によるケースオーダーピ
ッキング方法を示す模式図である。
【図3】図3はピッキング装置によるバラオーダーピッ
キング方法を示す模式図である。
【図4】図4はピッキング装置の変形例を示す模式図で
ある。
【図5】図5はピッキング装置を示す模式図である。
【図6】図6はピッキング装置によるケースオーダーピ
ッキング方法を示す模式図である。
【図7】図7はピッキング装置によるバラオーダーピッ
キング方法を示す模式図である。
【図8】図8はパレットの荷姿を示す模式図である。
【図9】図9は保管庫を示す断面図である。
【図10】図10は保管庫を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ピッキング装置 11 制御コンピュータ 30 ケース単位保管区分(ケース単位保管部) 30A ケース単位保管部 40 バラ単位保管区分(バラ単位保管部) 40A バラ単位保管部 50 仕分け搬送ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の物品を収容したケースをケース単
    位で保管するとともに、該ケースをケース単位で取出し
    可能とするケース単位保管部と、 物品を1個単位で保管するとともに、該物品を1個単位
    で取出し可能とするバラ単位保管部とを有し、 ケース単位保管部とバラ単位保管部からそれらの物品を
    出荷するピッキング方法において、 同一品種物品について、バラ単位保管部の在庫数P
    方が出荷総数Oより多いときには、バラ単位保管部の
    中から必要数Oの物品を出荷し、 バラ単位保管部の在庫数Pの方が出荷総数Oより少
    ないときには、バラ単位保管部の在庫数Pの物品の全
    数を出荷し、不足数(O−P)をケース単位数に切
    上げ算出し、算出したケース数分のケースをケース単位
    保管部から取出してこのケース内から該不足数(O
    )の物品を出荷し、この出荷後の余剰物品をバラ単
    位保管部へと入荷することを特徴とするピッキング方
    法。
  2. 【請求項2】 前記同一品種物品について、バラ単位保
    管部の在庫数Pの方が出荷総数Oより多いときに、
    バラ単位保管部から在庫数Pの物品の全数を取出し、
    この中から必要数Oの物品を出荷し、この出荷後の余
    剰物品をバラ単位保管部へと返却する請求項1に記載の
    ピッキング方法。
  3. 【請求項3】 複数の物品を収容したケースをケース単
    位で保管するとともに、該ケースをケース単位で取出し
    可能とするケース単位保管部と、 物品を1個単位で保管するとともに、該物品を1個単位
    で取出し可能とするバラ単位保管部と、 ケース単位保管部とバラ単位保管部から出荷される物品
    を受入れ、それらの物品を複数の分岐荷揃えラインへ仕
    分ける仕分け搬送ラインとを有し、 制御コンピュータが、出荷計画データに基づき、ケース
    単位保管部とバラ単位保管部とを制御し、ケース単位保
    管部とバラ単位保管部からそれらの物品を仕分け搬送ラ
    インへと出荷するピッキング装置において、 制御コンピュータは、 同一品種物品について、バラ単位保管部の在庫数P
    方が出荷総数Oより多いときには、バラ単位保管部の
    中から必要数Oの物品を出荷し、 バラ単位保管部の在庫数Pの方が出荷総数Oより少
    ないときには、バラ単位保管部の在庫数Pの物品の全
    数を出荷し、不足数(O−P)をケース単位数に切
    上げ算出し、算出したケース数分のケースをケース単位
    保管部から取出してこのケース内から該不足数(O
    )の物品を出荷し、この出荷後の余剰物品をバラ単
    位保管部へと入荷することを特徴とするピッキング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御コンピュータが、前記同一品種
    物品について、バラ単位保管部の在庫数Pの方が出荷
    総数Oより多いときに、バラ単位保管部から在庫数P
    の物品の全数を取出し、この中から必要数Oの物品
    を出荷し、この出荷後の余剰物品をバラ単位保管部へと
    返却する請求項3に記載のピッキング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104574014A (zh) * 2014-12-24 2015-04-29 北京京东尚科信息技术有限公司 一种收货方法及系统
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CN113554380A (zh) * 2020-04-26 2021-10-26 北京京东乾石科技有限公司 一种物品出库定位方法和装置
WO2021245991A1 (ja) * 2020-06-01 2021-12-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 仕分作業支援方法、プログラム、搬送制御システム、及び搬送システム

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