JP2002204570A - Dc/dcコンバータおよび自発光ディスプレイ装置 - Google Patents
Dc/dcコンバータおよび自発光ディスプレイ装置Info
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Abstract
単な構成にて、自発光ディスプレイの消費電流の多少に
かかわらず常に効率を高く保ち、電子機器の電池使用時
間を長くすることが可能なDC/DCコンバータ、およ
び自発光ディスプレイ装置を提供する。 【解決手段】直流電源に接続されるチョークコイル及び
整流用ダイオードと、前記チョークコイルに接続されて
所定周期でON・OFFされるスイッチング素子と、出
力電圧を制御する制御回路とを含み構成された自発光デ
ィスプレイ用DC/DCコンバータを、前記チョークコ
イルとして選択的に使用される複数のチョークコイル
と、これらチョークコイルを選択的に切り替え使用する
ための切替手段とを備え、前記切替手段が、DC/DC
コンバータの出力電流に応じたインダクタンス値のチョ
ークコイルのみを選択・切替えするように構成する。ま
た、このDC/DCコンバータの切替手段を、自発光デ
ィスプレイの表示制御部により表示状態に応じて切替制
御するようにして自発光ディスプレイ装置を構成する。
Description
からなる自発光ディスプレイの電源として用いるための
DC/DCコンバータ、特にスイッチング損失を低減で
きるチョッパ方式のDC/DCコンバータ、およびこの
DC/DCコンバータを含み構成された自発光ディスプ
レイ装置に関する。
の電圧を降圧又は昇圧するのに便利であるため、従来よ
り、種々の電子機器に用いられている。特に、スイッチ
ング素子をオン・オフ制御することにより所定の電圧を
得るチョッパ方式のDC/DCコンバータ回路は、部品
数が少なく小型軽量で安価なことから広く普及してい
る。
高いことが要求される。そのために装置の電源として電
池が多く使用される。このため、装置内部に設けられる
電源回路には昇圧可能なDC/DCコンバータが用いら
れることが多い。例えば、携帯電話等バッテリー駆動型
の端末に、自発光ディスプレイを使用した場合にも駆動
回路に十分な電圧を供給するために、一般的に昇圧型の
DC/DCコンバータを使用する。
使用されているDC−DCコンバータの一例を図3の回
路図で示す。図3の回路の構成および動作は、概ね以下
のようである。図3において、入力端子1´とアースの
間にチョークコイルL1´とスイッチングトランジスタ
Q1´が直列に接続され、また、入力端子1´とアース
の間にはフィルタ用のコンデンサC1´が接続されてい
る。チョークコイルL1´とスイッチングトランジスタ
Q1´のコレクタとの接続点は整流ダイオードD1´を
介して出力端子2´に接続され、出力端子2´とアース
との間には平滑コンデンサC2´が接続されている。出
力端子2´とアースとの間にさらに電圧検出用の抵抗R
1´とR2´が直列に接続され、抵抗R1´とR2´の
接続点は制御回路3´の入力端子に接続されている。制
御回路3´の出力(駆動信号)は、前記スイッチングト
ランジスタQ1´のベースに接続されている。
力端子1´に外部の電池(図示なし)などの直流電源か
ら入力電圧が供給されると、制御回路3´は駆動信号を
スイッチングトランジスタQ1´に供給する。するとス
イッチングトランジスタQ1´はオンオフ動作を繰り返
し、スイッチングトランジスタQ1´のコレクタ−エミ
ッタ間の電流を断続させる。ここでチョークコイルL1
´は、スイッチングトランジスタQ1´がオン状態であ
る間は電流が流れてエネルギーを蓄積するが、スイッチ
ングトランジスタQ1´がオフ状態となるとフライバッ
ク電圧の形でエネルギーを放出する。この時、チョーク
コイルL1´とスイッチングトランジスタQ1´の接続
点には、入力電圧に先のフライバック電圧が重畳された
高い電圧が生じる。この2つの電圧の重畳電圧は整流ダ
イオードD1´を通過し、平滑コンデンサC2´を充電
する。こうして平滑コンデンサC2´の端子間に生じる
電圧が電源回路の出力電圧となり、出力端子2を介して
外部の負荷へ供給される。この出力電圧は、制御回路3
´が抵抗R1´、R2´の接続点に生じる分圧電圧を監
視し、その分圧電圧に応じてスイッチングトランジスタ
Q1´のオンデューティを変化させることによりほぼ一
定に保たれる。
チョークコイルL1´のインダクタンス値に大きく依存
することが知られている。図4は、DC/DCコンバー
タを構成するチョークコイルL1´のインダクタンス値
の大小と効率の関係を示したグラフである。所定出力電
流:Icの場合にコイルのインダクタンス値に応じて効
率は変化しインダクタンス値Lcの時に効率が最大とな
る。DC/DCコンバータの設計に際しては、装置定常
状態に対応する所定の出力電流に対して変換効率が最大
となるインダクタンス値の単一のチョークコイルが決定
される。
コンバータが、例えば特開平11−252901号公
報、特開平11−262250号公報、あるいは特開2
000−152611号公報等に開示されている。
のDC/DCコンバータの一例を示す回路図である。図
5の回路の構成および動作は、概ね以下のようである。
図5において、入力端子にはスイッチングFET1Aの
チャンネルの一方の端子が接続され、他方の端子には整
流ダイオード2Aのカソード及びチョークコイル3Aが
接続されている。ダイオード2Aのアノードは接地され
ており、コイル3Aの他端は出力端子に接続されてい
る。また、負荷(図示なし)に接続される出力端子は、
平滑コンデンサコンデンサ4Aを介して接地されるとと
もに発振制御回路5Aの入力に接続されている。発振制
御回路5Aの出力は発振回路6Aに入力され、この入力
によって制御される発振回路6Aの出力(駆動信号)は
前記スイッチングFET1Aのゲート端子に接続されて
いる。
チングFET1Aをスイッチングするが、この時に発振
制御回路5AがDC/DCコンバータの出力電圧が一定
になるようにスイッチングFET1Aのオン時間、つま
りゲートに印加されるパルス幅を制御する。FET1A
のオン時間にはチョークコイル3Aに電力が蓄積され、
スイッチングFET1Aのオフ時に、チョークコイル3
Aに蓄積された電力が整流ダイオード2Aを介して負荷
に伝達される。
時間tを制御することで出力電圧を一定に保持してい
る。チョークコイル3Aのインダクタンス値は安定した
発振動作を得ることが出来る値に設定される。なお、上
述の回路構成を発展させたDC/DCコンバータが、例
えば特開平8−294269号公報、特開平9−121
534号公報等に開示されている。
(a) の如き構成のDC/DCコンバータにおいて、低負
荷電流の場合にスイッチングFETが間欠発振を繰り返
す状態になってしまう不都合を回避する目的で、負荷電
流を検出してこれに基づいてチョークコイルのインダク
タンス値を変えるようになっている。図6に、同公報に
開示されたDC/DCコンバータの回路図を示す。同図
の符号は同公報の図面の符号の末尾にBを付加し対応付
けてある。
似の基本的構成、すなわち、スイッチングFET:1
B、2はスイッチングFET:1Bのオフ時に、チョー
クコイルに蓄積された電力を負荷に伝達する整流ダイオ
ード2B、平滑用コンデンサ7B、出力電圧が一定にな
るようにスイッチングFET:1Bのオン時間つまりゲ
ートに印加するパルス幅を制御するPWM制御部10B
を有している。更に、これらに加えて直列に接続された
2つのチョークコイル3B,4Bと、チョークコイルの
各々に対し並列に接続されたスイッチ5B,6Bと、負
荷電流を検出する手段8Bと、負荷電流に応じて、スイ
ッチをオン/オフすることにより、等価的に全体のイン
ダクタンス値を可変する切り替え制御部9Bとを備え構
成されている。このDC/DCコンバータでは実際に負
荷電流を検出して直列接続されたチョークコイルを選択
的にショートさせることにより、低負荷時の出力電圧制
御の安定化を図っている。詳細説明は、特開平9−12
1534号公報に述べられているのでここでは省略す
る。
の自由度が高いことから多数の表示素子をマトリクス状
に配置した表示器が広く用いられ、各素子をカラムドラ
イバとロウドライバによって選択的に駆動して所望の情
報表示を行っている。このような構成については後に、
詳述する。なお、この種の表示装置に関する従来技術と
して、例えば特開平6--332434号公報に開示され
た技術が知られている。
イスとしてLCD(液晶表示器)が多用されるが、視認
性が良い等の特徴を持つことから自発光ディスプレイが
使用されることも多い。自発光ディスプレイは、電池を
電源とする機器では昇圧型DC/DCコンバータと組み
合わせて用いるのが一般的である。
画素が発光するため、電圧駆動型のLCD等の他の表示
デバイスと比較すると消費電流がはるかに多い。また、
自発光ディスプレイでは発光させる画素数に比例して消
費電流が増加するため、全画素を発光させた場合と一部
分の画素のみ発光させた場合では消費電流に大きな差が
生じる。
DC/DCコンバータは、最大消費電流すなわち全画素
が発光した場合を想定してDC/DCコンバータの効率
が最大になるように回路が設計され、コイルのインダク
タンス値が選定される。このため、携帯電話器の待受時
等で、一部分の画素しか発光させない場合には、DC/
DCコンバータの効率が低下して、無駄な消費電流が増
加して待受時間が短くなるという問題が発生する。
に対処すべくなされたもので、自発光ディスプレイを用
いた表示器とその電源としてのDC/DCコンバータを
備えた携帯電話機その他の電子機器において、簡単な構
成で、自発光ディスプレイの点灯状態、従って消費電流
の多少にかかわらず常にDC/DCコンバータの効率を
高く保ち、電子機器の電池使用時間を長くすることがで
きる自発光ディスプレイ用DC/DCコンバータおよび
このDC/DCコンバータを用いた自発光ディスプレイ
装置を提案することを目的とする。
では、複数の自発光画素からなる自発光ディスプレイの
電源として用いるための、直流電源に接続されるチョー
クコイル及び前記チョークコイルに接続された整流用ダ
イオードと、前記チョークコイルに接続されて所定周期
でON・OFFされるスイッチング素子と、このスイッ
チング素子のON・OFF動作を制御することで出力電
圧を制御する制御回路とを含み構成されたDC/DCコ
ンバータを、前記チョークコイルとして選択的に使用さ
れる複数のチョークコイルと、これらチョークコイルを
選択的に切り替え使用するための切替手段とを備え、前
記切替手段が、DC/DCコンバータの出力電流に応じ
たインダクタンス値のチョークコイルのみを選択・切替
えするように構成する。チョークコイルを選択・切替え
する簡単な構成によって、自発光ディスプレイの点灯状
態、従って消費電流の多少にかかわらず常にDC/DC
コンバータの効率を高く保ち、、従って電子機器の電池
使用時間を長くすることができる自発光ディスプレイ用
DC/DCコンバータを得ることができる。
が直流電源に接続される、切替制御信号により切替制御
される切替手段としての切替スイッチとこの切替スイッ
チの切替接点群に個々に一端が接続され他端が互いに接
続されたインダクタンス値の異なる複数のチョークコイ
ル群との直列回路と、この直列回路の他端とアースの間
にコレクタ端子−エミッタ端子間が接続されたスイッチ
ング素子としてのトランジスタと、前記直列回路の他端
にアノード端子が接続された整流用ダイオードと、出力
端となる前記整流用ダイオードのアノードとアース間に
接続された平滑用コンデンサと、前記整流用ダイオード
のアノードに接続されて出力端の電圧が入力される出力
電圧制御部と、この出力電圧制御部からの制御出力が入
力されこの制御出力に応じて前記トランジスタのベース
端子に接続されて出力のデュウテイ比が変化する発振回
路とにより構成することができる。
スプレイ用DC/DCコンバータでは、前記切替手段
が、携帯電話機が前記自発光ディスプレイの発光画素数
が少なく設定された待受動作時に対応して、前記複数の
チョークコイルのうちで現在の発光画素数に対応した高
効率動作が得られる最適なチョークコイルを選択するよ
うに制御される構成とすることができる。チョークコイ
ルの選択・切替制御が簡素化される。
のマトリクス状に配置された発光画素からなり、前記表
示制御用コントローラにより制御されるカラムドライバ
回路及びロウドライバ回路により駆動されて各発光画素
が発光するものであっても勿論良い。
は、上述した如きDC/DCコンバータのいずれかと、
複数の自発光画素からなる自発光ディスプレイとでな
り、前記自発光ディスプレイの表示内容を制御する表示
制御用コントローラが、前記DC/DCコンバータの複
数のチョークコイルのうちで現在の表示内容に対応した
高効率動作が得られる最適のチョークコイルのみを選択
するように前記切替手段を制御するように構成する。D
C/DCコンバータのチョークコイルの選択・切替制御
が簡素化される。
プレイの発光させる画素数に応じて、前記複数のチョー
クコイルのうちで現在の発光画素数に対応した高効率動
作が得られる最適なチョークコイルのみを選択するよう
に構成することができる。
ディスプレイは、n行・m列のマトリクス状に配置され
た発光画素からなり、前記表示制御用コントローラによ
り制御されるカラムドライバ回路及びロウドライバ回路
により駆動されて各発光画素が発光するものであっても
良い。
図面を参照して本発明について詳細に説明する。図1の
(a) および(b) 両図は、本発明に係る実施例の構成を説
明する図であり、図1(a) はDC/DCコンバータの実
施例の構成を示すブロック図を、図1(b) は、自発光デ
ィスプレイ装置の実施例の概略ブロック図をそれぞれ示
している。
ィスプレイ装置は、画素数m×nの画素からなる自発光
ディスプレイ6、各画素を発光させるために駆動用電流
を供給するカラムドライバ4、引込電圧を発生させるロ
ウドライバ5、および、CPU3より指示されたディス
プレイの表示内容に合わせて、必要な画素を発光させる
ために、該カラムドライバ4およびロウドライバ5を制
御する表示制御用コントローラ3、各ドライバ4、5に
電源を供給するための実施例のDC/DCコンバータ1
からなる。
(a) に示すように発振回路17とその発振周波数に同期
してON/OFFするスイッチングトランジスタ14、
および昇圧電圧を発生させるための選択的に使用される
2つのチョークコイル11(L1)、12(L2)と、
その接続の切り替えを行なう切り替えスイッチ13、さ
らに整流用ダイオード15、平滑用コンデンサ16およ
び出力電圧の制御を行なう発振制御回路18から構成さ
れている。
が直流電源に接続され、外部からの切替制御信号により
切替制御される切替手段としての切替スイッチ13とこ
の切替スイッチ13の切替接点群に個々に一端が接続さ
れ他端は互いに接続されたインダクタンス値の異なる複
数のチョークコイル11および12との直列回路と、こ
の直列回路の前記他端とアースの間にコレクタ端子−エ
ミッタ端子間が接続されたスイッチング素子としてのト
ランジスタ14と、前記直列回路の前記他端にアノード
端子が接続された整流用ダイオード15と、出力端とな
る前記整流用ダイオードのカソードとアース間に接続さ
れた平滑用コンデンサ16と、前記整流用ダイオード1
5のアノードに接続されて出力端の電圧が入力される出
力電圧制御回路18と、この出力電圧制御部からの制御
出力が入力されこの制御出力に応じて前記トランジスタ
のベース端子に接続されて出力のデュウテイ比が変化す
る発振回路17とで構成されている。
プレイの表示させる画素数に応じて、従ってDC/DC
コンバータの出力電流に応じて、最適なインダクタンス
11または12を選択するために、DC/DCコンバー
タ外部の表示制御用コントローラ3によって制御される
ようになっている。
について説明する。図2は図1(a)のDC/DCコンバ
ータ1における、異なる出力電流(I0-1,I0-2 、但し
I0-1 <I0-2 )でのDC/DCコンバータを構成する
チョークコイルのインダクタンス値の大小と効率の関係
を示したグラフである。出力電流:I0-1 は、図1(b)
の表示回路において発光画素を少なくした場合に対応
し、出力電流:I0-2 は全発光画素が発光している場合
に対応している。出力電流によって、効率が最大となる
ためのコイルのインダクタンス値は異なり、出力電流:
I0-1 の場合にはインダクタンス値L1が最大効率とな
り、より大きい出力電流:I0-2 の場合にはインダクタ
ンス値もより大きいL2の場合が最大効率となることが
わかる。実施例では、チョークコイル11、12にそれ
ぞれインダクタンス値がL1、L2のものを使用してい
る。
は、上記DC/DCコンバータ1と、良く知られた自発
光ディスプレイ部としてのCPU2、このCPUに接続
された表示制御部(コントローラ)3、表示制御部3に
接続されたカラムドライバ4及びロウドライバ5と、カ
ラムドライバ4及びロウドライバ5の出力により駆動さ
れるマトリクス状に配置された多数の自発光素子でなる
自発光ディスプレイ6により構成されている。DC/D
Cコンバータ1は、カラムドライバ4及びロウドライバ
5に電源を供給しており、前記表示制御部3の出力が入
力されている。
ず、自発光ディスプレイ6の発光動作に関して説明を行
なう。CPU2は、所定の表示用情報をコントローラ3
に送出する。コントローラ3では、受信した表示用情報
に対応して必要な画素を発光させるように、カラムドラ
イバ4およびロウドライバ5の制御を行なう。
画素を発光させる場合には、カラムドライバ4はAライ
ンをONとする(プラス電圧とする)。一方、ロウドラ
イバ5は1ラインをONにする(マイナス電圧とす
る)。これにより、画素A−1では、そのダイオード特
性により、Aライン(カラムドライバ)側から1ライン
(ロウドライバ)側に電流が流れることで、A−1画素
が発光する。同様にB−2画素を発光させる場合には、
カラムドライバ4のBライン、ロウドライバの2ライン
をそれぞれONにすることで、B−2画素が発光する。
ている時に、ロウドライバ5が発光させたい画素群にそ
れぞれ対応したライン群を選択的にONとするように
し、カラムドライバ4の各ラインを走査して順次ONと
し、ロウドライバ5はこの走査に対応してカラム毎に指
定されているラインをONとすることで表示器上の所定
の画素群が発光して所望の表示内容が表示器上に表現さ
れる。
3は、上述表示動作と併せて発光を指示した画素数の多
少を判定して、自発光ディスプレイ6の発光画素数が多
い場合、すなわちDC/DCコンバータ1の出力電流が
大きくなる場合には、カラムドライバ4およびロウドラ
イバ5に電源を供給している実施例のDC/DCコンバ
ータ1を、切替スイッチ13を制御してチョークコイル
12が選択されるようにする。
が少ない場合、すなわちDC/DCコンバータ1の出力
電流が小さい場合は、コントローラ3はチョークコイル
11が選択されるように切替スイッチ13を制御する。
ここでチョークコイル11および12のインダクタンス
値はチョークコイル12>チョークコイル11の関係が
有り、DC/DCコンバータ1の出力電流が大きい場合
にはチョークコイル12のみが接続(選択)された状態
で、また出力電流が小さい場合にはチョークコイル11
のみが接続された状態で、各々に略効率が最もよくなる
ように最適化されている(図2参照)。
(インダクタンス値)の選択決定を、表示を制御する表
示制御コントローラ3が判定してDC/DCコンバータ
1を制御するようにしている結果、DC/DCコンバー
タの出力電流を検出するための付加構成は全く不要であ
り従来のものに比べて回路規模は増加せずまた消費電力
を増加させること無しに、DC/DCコンバータ部の出
力電流に適したチョークコイルを切り替え選択してDC
/DCコンバータ回路の効率向上(低効率時回避)を達
成している。
切り替えているが、より多くのチョークコイルをDC/
DCコンバータに備えるようにして、表示制御コントロ
ーラが表示素子の発光数に応じて最適なインダクタンス
を選択するようにしても良いことは言うまでもない。
的構成は、実施例で説明したものに限らず、先の図5に
示したごとき構成であっも同様に適用できる。要は、チ
ョークコイルを用いた自発光ディスプレイ用のDC/D
Cコンバータで出力電流に依存してチョークコイルの変
換効率が変化するDC/DCコンバータであれば、本発
明を適用してその効率を改善できる。
スプレイ装置の第二の実施例として、携帯電話機で自発
光ディスプレイを使用する場合を説明する。なお、第二
実施例においても、DC/DCコンバータの主要部と自
発光ディスプレイ装置自体とは、先の第一実施例で例示
したもの(それぞれ図1(a) 、図1(b) 参照)と略同等
で良く、従って、説明図面とこれらの部分の構成と動作
についての説明は、重複を避け省略する。この第二実施
例では、切替スイッチ(切替手段)の切り替えを行う制
御信号を表示制御用コントローラ以外から得ている点が
先の実施例と異なる。
スプレイ関連部を次のように構成する。すなわち、待受
時は消費電流をより少なくする目的で、ディスプレイの
発光する画素を必要最小限にする(例えば、受信電界、
時計、使用可否の表示のみとする)。同時に、待受時に
DC/DCコンバータの効率が最適になるように一方の
チョークコイルのインダクタンス値を決定する。また、
動作時は全ての画素が表示されることを想定して、この
時の出力電流でDC/DCコンバータの効率が最適にな
るように、他方のチョークコイルのインダクタンス値を
決める。そして、例えば携帯電話機全体を制御するCP
Uからの指示によって待受時/動作時でDC/DCコン
バータのインダクタンス値の切替を行なう。
PUが待受時にDC/DCコンバータのチョークコイル
切り替えを指示する例を示したが、携帯電話機であれば
待ち受け状態を単独で判定可能な適宜の部分からの出力
信号によって前記DC/DCコンバータのチョークコイ
ルの切り替えを指示するように構成することもできる。
画素数を表示(発光)を制御する表示用コントローラが
判定しているが、第二実施例の携帯電話機のように予め
機器の動作状態が待受時と通信時のように大きく区分で
き、状態の一方が表示器の表示内容も少ないことが予め
判っている場合には携帯電話機以外の機器においても、
表示用コントローラ以外の部分からの指示でDC/DC
コンバータで使用されるチョークコイルの切り替え指示
を行う構成が可能で、第1実施例同様の効果が得られ
る。
プレイを使用した電子機器にひろく適用できるが、自発
光ディスプレイを用いた携帯電話機は、電池駆動で表示
部用DC/DCコンバータを必要とし、待受時(省電力
モード)の割合も多いことから、本発明の適用に最適な
機器の一つに挙げることができる。
発光ディスプレイを使用する場合に、その駆動回路に昇
圧された電源を供給するDC/DCコンバータに使用す
るチョークコイルをインダクタンス値の異なる複数のチ
ョークコイルから、自発光ディスプレイの出力電流に応
じて選択し切り替えることにより、各々の自発光ディス
プレイの表示状態でのDC/DCコンバータの効率を最
適化でき、表示内容に応じた消費電流の最適化が可能に
なる。
等に応じて表示制御部が行うようにすれば、出力電流の
検出回路等を必要とせず簡単な構成でDC/DCコンバ
ータの効率を最適化できる。
動作状態に基づいて行うようにすることによっても、同
様に出力電流の検出回路等を必要としない簡単な構成に
てDC/DCコンバータの効率を最適化できる。
構成を示すブロック図、(b) は自発光ディスプレイ部を
主体とした自発光ディスプレイ装置の概略ブロック図で
ある。
出力電流でのチョークコイルのインダクタンス値の大小
と効率の関係を示すグラフである。
図である。
ルのインダクタンス値の大小と効率の関係を示すグラフ
である。
回路図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の自発光画素からなる自発光ディス
プレイの電源として用いるための、 直流電源に接続されるチョークコイル及び前記チョーク
コイルに接続された整流用ダイオードと、前記チョーク
コイルに接続されて所定周期でON・OFFされるスイ
ッチング素子と、このスイッチング素子のON・OFF
動作を制御することで出力電圧を制御する制御回路とを
含み構成されたDC/DCコンバータにおいて、 前記チョークコイルとして選択的に使用される複数のチ
ョークコイルと、これらチョークコイルを選択的に切り
替え使用するための切替手段とを備え、 前記切替手段が、DC/DCコンバータの出力電流に応
じたインダクタンス値のチョークコイルのみを選択・切
替えするように構成されたことを特徴とする自発光ディ
スプレイ用のDC/DCコンバータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自発光ディスプレイ用
DC/DCコンバータであって、 一端が直流電源に接続され、切替制御信号により切替制
御される切替手段としての切替スイッチとこの切替スイ
ッチの切替接点群に個々に一端が接続され他端が互いに
接続されたインダクタンス値の異なる複数のチョークコ
イル群との直列回路と、この直列回路の他端とアースの
間にコレクタ端子−エミッタ端子間が接続されたスイッ
チング素子としてのトランジスタと、前記直列回路の他
端にアノード端子が接続された整流用ダイオードと、出
力端となる前記整流用ダイオードのカソードとアース間
に接続された平滑用コンデンサと、前記整流用ダイオー
ドのアノードに接続されて出力端の電圧が入力される出
力電圧制御回路と、この出力電圧制御回路からの制御出
力が入力されこの制御出力に応じて前記トランジスタの
ベース端子に接続されて出力のデュウテイ比が変化する
発振回路と、から構成された自発光ディスプレイ用DC
/DCコンバータ。 - 【請求項3】 携帯電話機に用いるための請求項1また
は2に記載の自発光ディスプレイ用DC/DCコンバー
タであって、 前記切替手段が、携帯電話機が前記自発光ディスプレイ
の発光画素数が少なく設定された待受動作時に対応し
て、前記複数のチョークコイルのうちで現在の発光画素
数に対応した高効率動作が得られる最適なチョークコイ
ルを選択するように制御されることを特徴とする自発光
ディスプレイ用DC/DCコンバータ。 - 【請求項4】 前記自発光ディスプレイが、n行・m列
のマトリクス状に配置された発光画素からなり、前記表
示制御用コントローラにより制御されるカラムドライバ
回路及びロウドライバ回路により駆動されて各発光画素
が発光する請求項1〜3のいずれか1項に記載の自発光
ディスプレイ用DC/DCコンバータ。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のD
C/DCコンバータと、 複数の自発光画素からなる自発光ディスプレイとからな
る自発光ディスプレイ装置であって、 前記自発光ディスプレイの表示内容を制御する表示制御
用コントローラが、前記DC/DCコンバータの複数の
チョークコイルのうちで現在の表示内容に対応した高効
率動作が得られる最適のチョークコイルのみを選択する
ように前記切替手段を制御することを特徴とする自発光
ディスプレイ装置。 - 【請求項6】 前記制御用コントローラが、自発光ディ
スプレイの発光させる画素数に応じて、前記複数のチョ
ークコイルのうちで現在の発光画素数に対応した高効率
動作が得られる最適なチョークコイルのみを選択するこ
とを特徴とする請求項5に記載の自発光ディスプレイ装
置。 - 【請求項7】 前記自発光ディスプレイが、n行・m列
のマトリクス状に配置された発光画素からなり、前記表
示制御用コントローラにより制御されるカラムドライバ
回路及びロウドライバ回路により駆動されて各発光画素
が発光する請求項5または6に記載の自発光ディスプレ
イ装置。
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