JP2002194827A - 建物の換気構造 - Google Patents

建物の換気構造

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JP2002194827A
JP2002194827A JP2000395443A JP2000395443A JP2002194827A JP 2002194827 A JP2002194827 A JP 2002194827A JP 2000395443 A JP2000395443 A JP 2000395443A JP 2000395443 A JP2000395443 A JP 2000395443A JP 2002194827 A JP2002194827 A JP 2002194827A
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building
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air
solar cell
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JP2000395443A
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Isamu Ota
勇 太田
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部屋内を循環した空気を利用して、屋根の太
陽電池上に積もった雪を融かして除去することができる
建物の換気構造を提供すること。 【解決手段】 建物の屋根と屋根上面に設けられた太陽
電池を含む屋根パネルとの間の通気路と、この通気路と
建物の部屋とを連通する連通路とを設け、さらに屋根の
棟部には前記通気路を流れてきた空気を排気する排気口
を設けた換気構造として、建物内部の空気の循環による
換気を実現した。さらに、床下に外気を導入可能でかつ
断熱された断熱構造として、前記床下に放熱器を設け、
放熱器にて温められた外気が前記部屋に給気される構造
として建物全体の換気を容易に行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根に太陽電池が
設けられた建物の換気構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】建物の換気構造の一例として、特開平1
0−176851号公報に記載の技術が知られている。
この公報に記載の技術は、パッシブ換気システムに関す
るものである。このパッシブ換気システムは、基礎断熱
した床下空間に外気を導入し、壁内や天井ふところなど
を経由して隙間等から室内に給気するものである。これ
は、暖かい煙が上昇するという煙突効果を利用したもの
で、建物の中の温度が外より高いと、建物の足元からは
空気が自然に入ってくる力が働き、屋根の周りのような
高いところでは空気が自然に出ていく力が働き、換気が
行えるというものである。
【0003】そして、上記のパッシブ換気システムで
は、部屋の天井と屋根の棟との間に縦ダクトを設け室内
に床下より給気されて循環した空気を縦ダクトから外に
排出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、屋根
に太陽電池を設置して、必要とされる電力の一部を太陽
電池から得るようにした建物が建設されているが、寒冷
地域では冬季には屋根に雪が積もって太陽電池の発電を
阻害する場合がある。このため、例えば、太陽電池に熱
源を設けて積もった雪を融かしたり、あるいは、人が直
接屋根に登って雪下ろしを行っている。しかしながら熱
源を設ける場合、熱源用の電力を要したり、熱源の設置
に手間がかかるなどの問題がある。一方、雪下ろしは人
に負担がかかる。本発明は、上記事項に鑑みてなされた
もので、部屋内を循環した空気を利用して、屋根に設け
た太陽電池上に積もった雪を融かして除去することがで
きる建物の換気構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、例えば、図1および図2に
示すように、屋根1に、太陽電池2が設けられた換気構
造であって、前記屋根1に太陽電池2に沿って通気路
3,3が該太陽電池2の裏側に設けられ、前記通気路
3,3と建物の部屋4…との間に、通気路3,3と部屋
4…とを連通する連通路5,5が設けられていることを
特徴としている。
【0006】請求項1記載の発明によれば、屋根1に設
けられた太陽電池2の裏側に該太陽電池2に沿う通気路
3,3が設けられ、前記通気路3,3と建物の部屋4…
とを連通する連通路5,5が設けられているので、建物
の部屋4…から屋根1の太陽電池2の裏側に通じる通気
経路が形成される。したがって、対流により建物内部の
上方に集まる暖かい空気が前記連通路5,5を通じて前
記通気路3,3に流入することとなる。これにより、暖
かい空気により前記太陽電池2が裏面から温められ、太
陽電池2上面の積雪を防ぐとともに、積雪の融解を促進
し、例えば、前記太陽電池2の上面の積雪により、該太
陽電池2への太陽光が遮断されることを防ぐことができ
る。また、前記通気路3,3によって、太陽電池2と屋
根1との間に隙間が形成されることとなり、太陽電池2
と屋根部材10との間の通気が可能となり、前記屋根部
材10等の構成部材の除湿効果が得られる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
物の換気構造において、前記屋根1の棟部1aに、前記
通気路3,3を流れてきた空気を排気する排気口6,6
が設けられていることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明によれば、前記屋根1
の棟部1aに前記通気路3,3を流れてきた空気を排気
する排気口6,6が設けられているので、建物の部屋4
…から前記通気路3,3を流れてきた空気の排気が可能
になる。すなわち、例えば、建物の部屋4…における活
動や暖房等、建物の屋根1より下方で温められた空気が
対流により上昇して通気路3,3を流れることとなる。
これにより、建物内部の空気が屋根1の棟部1aに流れ
る通気経路が形成され、建物内部の自然換気を容易に行
うことができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の建物の換気構造において、前記連通路5,5が小
屋裏7に設けられていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記連通路
5,5が小屋裏7に設けられているので、新たに前記連
通路5,5を設置する場所を設ける必要がなく建物の構
造を簡易なものとすることができる。また、小屋裏7内
への通気性も向上し、屋根1内部の除湿効果が得られ
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の建
物の換気構造において、前記太陽電池2および通気路
3,3が、屋根1の軒先部1bから棟部1aにかけて設
けられ、前記屋根1の棟部1aに前記通気路3,3を流
れてきた空気を排気する排気口6,6が設けられ、前記
連通路5,5が、屋根1の軒先1b近傍の小屋裏7に設
けられていることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明によれば、前記太陽電
池2および通気路3,3が、屋根1の軒先部1bから棟
部1aにかけて設けられ、前記屋根1の棟部1aに前記
通気路3,3を流れてきた空気を排気する排気口6,6
が設けられているので、前記通気路3,3を流れてきた
空気は屋根1の棟部1aに達した後、前記排気口6,6
から排気される。したがって、通気路3,3を流れてき
た空気が屋根1の棟部1a付近で滞留することがなく、
円滑な換気が実現でき、換気扇等の換気装置を用いず
に、自然換気を行うことが可能となる。さらに、前記連
通路5,5が、屋根1の軒先1b近傍の小屋裏7に設け
られているので、前記通気路3,3は、前記太陽電池2
の裏面を、屋根1の傾斜に沿って屋根1の軒先部1bか
ら棟部1aに達するように形成される。これにより、前
記通気路3,3を流れてきた空気は、前記連通路5,5
を経由して、前記太陽電池2の裏面を屋根1の軒先1b
側から棟部1a側に流れる通気経路となり、前記太陽電
池2の裏側全面を暖かい空気が広く伝わり、該太陽電池
2を広く温めることができる。また、屋根1と太陽電池
2の裏面との隙間に通気が可能となるので、屋根部材1
0全体の除湿を促進できる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか記載の建物の換気構造において、前記建物の床下
8Sが、該床下8Sに外気を導入可能でかつ断熱された
断熱構造とされるとともに、前記床下8Sに放熱器9…
が設けられており、前記建物は、前記床下8Sに導入さ
れた外気が前記部屋4…に給気される構造となっている
ことを特徴としている。
【0014】請求項5の発明によれば、前記建物の床下
8Sが、該床下8Sに外気を導入可能でかつ断熱された
断熱構造とされるともに、前記床下8Sに放熱器9…が
設けられ、さらに床下8Sの外気が部屋4…に給気され
る構造となっているので、床下8Sに導入された外気は
前記放熱器9…にて効率よく加熱されたうえで部屋4…
に給気され、この部屋4…を循環した空気が連通路5,
5から通気路3,3に流れて太陽電池2を温めることと
なる。つまり、パッシブ換気において、太陽電池2を有
効に温めることができる。また、建物の床下8Sは一般
に湿度が高くなりやすいが、外気が導入され、かつ建物
内部へと通気されるので、床下8Sの除湿効果もある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る建物の換気構造について説明する。図1は、本発明の
換気構造を用いた建物の概要を示す断面図である。図1
において、符号2は太陽電池、符号3は通気路、符号5
は連通路、符号6は排気口、符号9は放熱器、符号12
は外気導入管、符号11aは通気孔であり、この太陽電
池2を備えた屋根1と、通気路3と、連通路5と、排気
口6と、放熱器9と、外気導入管12と、通気孔11a
とにより本発明の主要部が構成されている。
【0016】建物の屋根1は、図2に示すように、屋根
パネル10(屋根部材)により構築された屋根の上面に
太陽電池2を含む太陽電池パネル2aを備えており、該
太陽電池パネル2aは、前記屋根1の軒先部1bから棟
部1aに達し、屋根面の全面を覆うようにして設けられ
ている。この太陽電池パネル2aは、図3に示すよう
に、ほぼ四角形のパネル枠18と、このパネル枠18の
内部に設けた太陽電池2を含む電池体とを備えて形成さ
れ、パネル枠18の下部のフランジ部18aを介して支
持レール22に取り付けられるようになっている。ま
た、隣り合うパネル枠18,18間等にはガスケット2
0が、建物の桁方向および妻方向とに嵌め込まれ、これ
により、太陽電池パネル2a側から屋根パネル10側へ
の雨等の進入が防止されるようになっている。そして、
このような太陽電池パネル2aは一枚で所定の電圧およ
び電力が得られるように寸法等が規格化されている。
【0017】前記支持レール22は、図2に示すよう
に、屋根パネル10の傾斜方向下方側の軒先部1b上端
に当接し、そこから、建物1の棟部1a側の横部材2
3,23まで延び、この横部材23,23は、棟役物2
4で覆われている。この横部材23,23の長尺方向の
辺には所定間隔で欠切した通気孔23a,23aが設け
られている。
【0018】このような支持レール22は、図3に示す
ように、建物の妻方向に隣合う2つの太陽電池パネル2
a,2aの下方に、その太陽電池パネル2aに跨がって
配置されるようになっている。また、桁方向端部には、
太陽電池パネル2aの片側のみを支持する第2の支持レ
ール(図示せず)が設けられている。この支持レール2
2は、2つの太陽電池パネル2a,2aの側部を支持す
る支持部25と、この支持部25の下面側に形成された
樋状部26と、この樋状部26の下方に形成された所定
高さの脚部27とを有している。そして、このような支
持部25を構成する支持面28に、隣合う太陽電池パネ
ル2aの前記パネル枠18のフランジ部18aがビス3
0で取り付けられ、また、脚部27を構成するベースプ
レート27Aが、面材16、芯材15に向けて斜め下方
にねじ込まれたねじ31,31によって固定されて、支
持レール22が屋根パネル10に取り付けられるように
なっている。
【0019】樋状部26の内部空間は排水部29となっ
ており、この排水部29は、支持部25側からの漏水を
軒先側の端部から外部に排出できるようになっている。
また、前記第2の支持レールは、支持レール22を左右
対象に二分割した形状となっており、支持レール22と
同じように排水部を有している。そして、隣り合う支持
レール22,22、または支持レール22と第2の支持
レール、および屋根パネル10の面材16と太陽電池パ
ネル2aとで囲まれた空間が、軒先側1bから棟側1a
に至る通気路3,3となっている。
【0020】また、前記棟役物24は、対向する屋根面
の前記太陽電池パネル2aの棟側端部(棟部1a)を覆
うように設けられ、その側面には複数のスリットが設け
られており、該スリットが排気口6となっている。な
お、前記棟役物24によって覆われる前記横部材23,
23に設けられた通気孔23a,23aにより、前記通
気路3,3と屋根1の棟部1aの排気口6,6とが連通
している。
【0021】連通路5,5は、図1および図2に示すよ
うに、建物の屋根1に形成される小屋裏7の軒先部1b
側に、屋根パネル10の縦横に組まれた芯材15を避け
た位置に設けられ、前記通気路3,3と建物内部の部屋
4…とに連通している。この連通路5,5は管状体50
にて形成され、この管状体50の両端部が屋根1の下方
の部屋4の天井部41と前記屋根パネル10の面材16
とに接している。そして、該天井部41と前記屋根パネ
ル10の面材16とには、前記管状体50の断面形状に
合わせて隙間5S,5Sが設けられ、この隙間5S,5
Sに前記管状体50の端部が嵌め込まれている。なお、
天井部41側の隙間5Sには、スリットを備えた覆い部
材51が嵌め込まれている。
【0022】床下8Sは、建物の基礎部と床60とに囲
まれており、基礎部の地表部はコンクリートに覆われて
おり、側面は断熱材等が設けられて、気密性および断熱
効果を有した構造となっている。この床下8Sには、地
中に一部が埋め込まれて、建物外部と床下8Sとに連通
する筒状の外気導入管12,12が設けられている。ま
た、建物の床60には、床下8Sと部屋4…とに連通す
る通気孔11a…が複数箇所に設けられており、この通
気孔11a…のうちの数カ所の下方には放熱器9…が設
置されている。この放熱器9…は電気放熱器であり、放
熱器9…から発せられる熱によって、周囲の空気が暖め
られる。
【0023】本実施の形態の建物の換気構造における通
気経路について説明する。前記放熱器9…の電源を入れ
て床下8Sを温めると、建物外部と床下8Sとの間に温
度差が生じる。そして、温度の低い建物外部にある前記
外気導入管12,12の外気取入口12a,12aから
外気が取り入れられ、建物の外側より温度の暖かい床下
8Sにある前記外気導入管12,12の外気取入口12
b,12bから床下8Sに外気が流入する。この流入し
た外気が前記放熱器9…によって温められて、床下8S
の上方に上昇し、放熱器9…上部の床部60に設けられ
た通気孔11a…を通って、部屋4…や、部屋4…の仕
切り壁内部に設けられた通気路11に移動する。部屋4
…や通気路11に流れてきた外気は上昇しながら、部屋
4…の床や壁に設けられた通気孔11b…を通じて建物
内部を移動して、最上階の部屋4…内部の上方まで達す
る。最上階の部屋4…の天井部41に到達した外気は天
井部41に設けられた連通路5,5を経由して、前記屋
根パネル10と太陽電池パネル2aとの間の通気路3,
3に流入し、屋根1の棟部1aに達し、棟役物24に設
けられた排気口6より外部へ流出する。このとき、暖か
い空気が通気路3,3を通過することにより、通気路
3,3を構成する太陽電池パネル2aの裏面が温めら
れ、前記太陽電池パネル2aは外気温より暖かくなる。
【0024】また、建物内部を流れる全ての空気が床下
8Sから建物の棟部1aの排気口6から排気されるもの
ではなく、建物の内部において相対的に低温となった空
気は下方に移動して循環し、床下8Sと1階の部屋4…
とに連通する通気孔11aから床下8Sに流入する場合
もある。
【0025】本実施の形態の例における建物の換気構造
によれば、屋根パネル10と該屋根パネル10上方を覆
う太陽電池パネル2aとの間に通気路3,3が設けら
れ、該通気路3,3は建物の部屋4…と連通路5,5に
て連通し、かつ、屋根1の棟部1aの排気口6を介して
建物外部と連通しているので、部屋4…の暖かい空気が
上昇して排気口6,6から自然に排気される。したがっ
て、部屋4…の換気を促すとともに、屋根1の表面を構
成する太陽電池パネル2aを外気温より高い温度に温め
ることができるので、該太陽電池パネル2a上面の積雪
を融かすことができる。これにより、積雪により太陽光
が遮断されて太陽電池パネル2aの発電が阻害されるこ
とを防ぐことができる。また、積雪を防ぐことができる
ので、多雪地域では屋根の雪下ろしの作業が軽減され
る。
【0026】また、部屋4…の各所に通気孔11b…を
設けているので、建物内部に空気が流れやすく、換気と
暖房の効率が良い。例えば、部屋4に設けられた窓42
を開放すれば、該窓42から吹き込む風が、前記通気孔
11bを経て、他の部屋4…に流入するので、外部に当
接する窓が無い部屋4にも容易に通気を促すことができ
る。さらに、部屋4…を仕切る壁どうしや天井と床との
間にも通気路11が設けられているので、壁内部の除湿
効果もある。
【0027】また、前記連通路5,5を小屋裏7の軒先
側1bに設けているので、連通路5,5を設ける場所を
別途設計する必要がなく、簡易な構成となるだけでな
く、屋根1の軒先側1bから棟部1a側に達する通気経
路が形成されて、前記太陽電池パネル2aの裏側全面を
温めることができる。
【0028】さらに、床下8Sの放熱器9…にて温めら
れた空気が部屋4…を循環するので、建物全体を温める
効果があり、暖房効率が良い。よって、室内に暖房器具
を備える必要がなく、部屋の有効利用が図られる。さら
に、換気扇等の換気装置を設ける必要がなく自然換気が
実現できるので、換気扇の回転音等が発生せず、静かに
なり快適に過ごすことができる。
【0029】床下8Sは断熱性と気密性を高めるため
に、地表面をコンクリートにより覆い、かつ外気導入管
12,12により外気が導入されるので、一般に湿度が
高くなりやすい床下8Sの除湿が可能となる。
【0030】なお、本実施の形態の例においては、太陽
電池2を備えた太陽電池パネル2aが屋根面の全面を覆
う構成としたが、これに限定するものではなく、例え
ば、屋根面に太陽電池2と、該太陽電池2とは異なる材
質からなる屋根面材とにより屋根面を構成するものであ
ってもよく、要は、太陽電池2を含んで設けられた屋根
面が屋根の棟部から軒先部にかかる大きさで設けられて
いるものであればよい。
【0031】また、放熱器9…を電気放熱器としたが、
これに限定するものではなく、他の燃料を用いるもので
もよく、要は、床下8Sにおいて空気を暖められるよう
に放熱するものであればよい。
【0032】なお、建物内部に取り入れられる空気は、
前記外気導入管12から給気されたものに限定されるも
のではなく、窓42等の出入口より吸入される空気も含
まれることは言うまでもない。さらに、例えば、台所で
の調理による熱で温められた空気を前記連通路5,5か
ら通気路3,3に流してもよい。要は、温められた空気
が屋根1に設けられた通気路3,3を流通して換気され
る構成であればよい。
【0033】また、本実施の形態の例における屋根1
は、屋根パネル10や太陽電池パネル2a等パネルを用
いて構築するものとしたが、これに限定するものではな
く、例えば、柱や梁を用いて屋根を構築するものであっ
てもよく、建築部材や工法はいずれを用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記通気
路と、前記連通路とにより形成された建物の部屋から屋
根の太陽電池の裏側に通じる通気経路には、対流により
建物内部の上方に集まる暖かい空気が流入することとな
る。これにより、暖かい空気により前記太陽電池が裏面
から温められ、太陽電池上面の積雪を防ぐとともに、積
雪の融解を促進する。また、前記通気路によって、太陽
電池と屋根との間に隙間が形成され、太陽電池と屋根部
材との間の通気が可能となり、前記屋根部材等の構成部
材の除湿効果が得られる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を得ることができるのはもちろんのこと、前
記排気口により、建物の部屋から前記通気路を流れてき
た空気の排気が可能になる。これにより、建物内部の空
気が屋根の棟部に流れる通気経路が形成され、建物内部
の自然換気を容易に行うことができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2のいずれかと同様の効果を得ることができるのは
もちろんのこと、小屋裏に前記連通路が設けられるの
で、新たに前記連通路を設置する場所を設ける必要がな
く建物の構造を簡易なものとすることができる。また、
小屋裏内への通気性も向上し、屋根内部の除湿効果が得
られる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を得ることができるのはもちろんのこと、前
記太陽電池および通気路が屋根の軒先部から棟部にかけ
て設けられ、前記屋根の棟部に前記排気口が設けられて
いるので、通気路を流れてきた空気が屋根の棟部付近で
滞留することがなく、円滑な換気を促すことができる。
さらに、前記連通路が、屋根の軒先近傍の小屋裏に設け
られているので、空気は前記連通路を経由して、前記太
陽電池の裏面を屋根の軒先側から棟部側に流れ、前記太
陽電池の裏面を暖かい空気が広く伝わり、該太陽電池を
広く温めることができる。また、屋根と太陽電池の裏面
との隙間の全面の通気が可能となるので、屋根部材全体
の除湿を促進できる。
【0038】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかと同様の効果を得ることができるのはもちろん
のこと、該床下に外気を導入可能でかつ断熱構造とされ
た前記建物の床下に放熱器が設けられ、床下の外気が部
屋に給気される構造により、床下に導入された外気は前
記放熱器にて効率よく加熱されたうえで部屋に給気さ
れ、この部屋を循環した空気が連通路と通気路を流れて
太陽電池を有効に温めることとなる。また、建物の床下
は一般に湿度が高くなりやすいが、外気が導入され、か
つ建物内部へと通気されるので、床下の除湿効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例における建物の概要を
示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の例における屋根部分を示
す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の例における太陽電池パネ
ルの設置構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 屋根 1a 棟部 1b 軒先部 2 太陽電池 3 通気路 4 部屋 5 連通路 6 排気口 7 小屋裏 8S 床下 9 放熱器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根に太陽電池が設けられた換気構造で
    あって、 前記屋根に、太陽電池に沿って通気路が該太陽電池の裏
    側に設けられ、 前記通気路と建物の部屋との間に、通気路と部屋とを連
    通する連通路が設けられていることを特徴とする建物の
    換気構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物の換気構造におい
    て、 前記屋根の棟部に、前記通気路を流れてきた空気を排気
    する排気口が設けられていることを特徴とする建物の換
    気構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の建物の換気構造
    において、 前記連通路が小屋裏に設けられていることを特徴とする
    建物の換気構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の建物の換気構造におい
    て、 前記太陽電池および通気路が、屋根の軒先部から棟部に
    かけて設けられ、 前記屋根の棟部に前記通気路を流れてきた空気を排気す
    る排気口が設けられ、 前記連通路が、屋根の軒先近傍の小屋裏に設けられてい
    ることを特徴とする建物の換気構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の建物の換
    気構造において、 前記建物の床下が、該床下に外気を導入可能でかつ断熱
    された断熱構造とされるとともに、前記床下に放熱器が
    設けられており、 前記建物は、前記床下に導入された外気が前記部屋に給
    気される構造となっていることを特徴とする建物の換気
    構造。
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