JP2002194632A - 仮よりスラブヤーンの製造方法 - Google Patents

仮よりスラブヤーンの製造方法

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JP2002194632A
JP2002194632A JP2000404513A JP2000404513A JP2002194632A JP 2002194632 A JP2002194632 A JP 2002194632A JP 2000404513 A JP2000404513 A JP 2000404513A JP 2000404513 A JP2000404513 A JP 2000404513A JP 2002194632 A JP2002194632 A JP 2002194632A
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decorative
spun
twist
filament
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Akio Mizomata
昭夫 溝俣
Nobuyuki Okura
信之 大蔵
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AIKI SEISAKUSHO KK
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紡績糸を芯糸または飾り糸に使用して、従来
のフィラメント糸同士による仮よりスラブヤーンよりも
スパン調、ウール調で、しかもソフト感を有した仮より
スラブヤーンを得る仮よりスラブヤーンの製造方法を提
供することにある。 【解決手段】 芯糸Y1に紡績糸単糸または紡績糸とフ
ィラメント糸、あるいは紡績糸と仮より糸との引き揃え
糸を、飾り糸Y2にフィラメント糸を用いて、前記芯糸
Y1のフィードを0〜+6.0%、仮より数を1400
〜1800T/M、加撚方向を前記紡績糸の加撚方向と
同方向として仮より加工を行うことを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糸条の長手方向
に間欠的にスラブ形状を有する仮よりスラブヤーンの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示されているように、芯糸
Y1にフィラメント糸を、飾り糸Y2にフィラメント糸
を用いて、前記芯糸Y1を第1フィードローラ101で
送り出し、飾り糸Y2を第2フィードローラ103で送
り出して、第1ヒータ105へ送られ、さらに仮よりス
ピンドル107で仮よりを与え、第1送り出しローラ1
09で送り出される。その後、仮よりを与えられた糸条
Yは、第2ヒータ111でリラックス熱処理され、第2
送り出しローラ113で送られ、次いで巻き取りローラ
115で巻き取りパッケージPとして巻き取られる。前
記芯糸Y1、飾り糸Y2にそれぞれフィラメント糸を用
いて、芯糸Y1のフィードを例えば+8.0〜+12.
0%のオーバフィード、飾り糸Y2のフィードを+2
0.0〜+120.0%のオーバフィードにし、さらに
仮より数を適正なより数にして仮より加工を行うことで
仮よりスラブヤーンを得る製造方法がすでに良く知られ
ている。なお、第2ヒータ111でリラックス熱処理せ
ず、第2送り出しローラ113で送られた後、巻き取り
ローラ115で巻き取りパッケージPとして巻き取られ
るようにしても構わない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、芯糸Y1お
よび飾り糸Y2共にフィラメント糸を使用しているた
め、これまで麻調の肌触りのスラブヤーンYしか製造で
きず、芯糸Y1あるいは飾り糸Y2に天然紡績糸を使用
し、スラブヤーンYにスパン調あるいはウール調のソフ
トな肌触りをもたせることが望まれていた。しかしなが
ら、芯糸Y1に天然紡績糸を使用した場合、過剰な仮よ
り回転によって加工中に天然紡績糸が頻繁に糸切れして
しまい、安定した加工糸Yができない問題があった。ま
た、飾り糸Y2に天然紡績糸を使用した場合、カバリン
グした天然紡績糸が芯糸Y1に沿ってずれてしまい、加
工されたスラブヤーンYの品質が安定しないなどの問題
があった。
【0004】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、紡績糸を芯糸または飾り糸
に使用して、従来のフィラメント糸同士による仮よりス
ラブヤーンよりもスパン調、ウール調で、しかもソフト
感を有した仮よりスラブヤーンを得る仮よりスラブヤー
ンの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の仮よりスラブヤーンの製造
方法は、芯糸に紡績糸単糸を、飾り糸にフィラメント糸
または仮より糸を用いて、前記芯糸のフィードを0〜+
6.0%、仮より数を1400〜1800T/M、加撚
方向を前記紡績糸の加撚方向と同方向として仮より加工
を行うことを特徴とするものである。
【0006】したがって、芯糸に紡績糸単糸を、飾り糸
にフィラメント糸または仮より糸を用いて、仮より加工
を行う場合には、芯糸のフィードを0〜+6.0%、仮
より数を1400〜1800T/M、加撚方向を前記紡
績糸の加撚方向と同方向として仮より加工を行うことに
より、糸切れすることなく、従来と同様の均一な安定し
た仮よりスラブヤーンが得られると共にスパン調または
ウール調で、しかもソフト感を有したスラブヤーンが得
られる。上記の仮より数以上では糸切れが多発して加工
ができない。
【0007】請求項2によるこの発明の仮よりスラブヤ
ーンの製造方法は、請求項1記載の仮よりスラブヤーン
の製造方法において、芯糸に前記紡績糸単糸と共に仮よ
り糸またはフィラメント糸を用いて、仮より加工を行う
ことを特徴とするものである。
【0008】したがって、請求項1よりもさらに糸切れ
し難くなると共に、製造されたスラブヤーンも切れ難く
なる。
【0009】請求項3によるこの発明の仮よりスラブヤ
ーンの製造方法は、芯糸にフィラメント糸を、第1飾り
糸に紡績糸とフィラメント糸または紡績糸と仮より糸と
の引き揃え糸を用いて、前記飾り糸のフィードを+1
0.0〜+70.0%のオーバフィード、加撚方向を前
記紡績糸の加撚方向と同方向として仮より加工を行うこ
とを特徴とするものである。
【0010】したがって、芯糸にフィラメント糸を、第
1飾り糸に紡績糸とフィラメント糸または紡績糸と仮よ
り糸との引き揃え糸を用いて、仮より加工を行う場合に
は、飾り糸のフィードを+10.0〜+70.0%のオ
ーバフィード、加撚方向を前記紡績糸の加撚方向と同方
向として仮より加工を行うことにより、従来と同様の均
一な仮よりスラブヤーンが得られると共にスパン調また
はウール調で、しかもソフト感を有したスラブヤーンが
得られる。上記のオーバフィード以上とすると飾り糸が
芯糸に沿ってずれ、製造されたスラブヤーンの品質安定
性が悪くなる。
【0011】請求項4によるこの発明の仮よりスラブヤ
ーンの製造方法は、芯糸にフィラメント糸を、第1飾り
糸に紡績糸単糸を、あるいは、紡績糸とフィラメント糸
または仮より糸との引き揃え糸を、第2飾り糸にフィラ
メント糸用いて、前記第1飾り糸のフィード、第2飾り
糸のフィードをそれぞれOF1、OF2とし、+10.
0≦OF1≦+40.0%かつ+10.0≦OF2≦+
20.0%の条件下で、加撚方向を前記紡績糸の加撚方
向と同方向として仮より加工を行うことを特徴とするも
のである。
【0012】したがって、第2飾り糸にフィラメント糸
を用いて、仮より加工を行う場合には、前記第1飾り糸
のフィード、第2飾り糸のフィードをそれぞれOF1、
OF2とし、+10.0≦OF1≦+40.0%かつ+
10.0≦OF2≦+20.0%のオーバフィードとす
ることにより、飾り糸が芯糸に沿ってずれ難くなり、天
然紡績糸を使った品質の安定した均一な仮よりスラブヤ
ーンが得られると共により一層のスパン調またはウール
調で、しかもソフト感を有したスラブヤーンが得られ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0014】図1を参照するに、芯糸Y1に紡績糸単糸
を、飾り糸Y2にフィラメント糸または仮より糸を用い
て、前記芯糸Y1を第1フィードローラ1で送り出し、
飾り糸Y2を第2フィードローラ3で送り出して、第1
ヒータ5へ送られ、さらに仮よりスピンドル7で仮より
を与え、第1送り出しローラ9で送り出される。その
後、仮よりを与えられた糸条Yは、必要に応じて第2ヒ
ータ11でリラックス熱処理され、第2送り出しローラ
13で送られ、次いで巻き取りローラ15で巻き取りパ
ッケージPとして巻き取られる。なお、第2ヒータ11
でリラックス熱処理しない場合には第1送り出しローラ
9で送り出された後、直接巻き取りローラ15で巻き取
りパッケージPとして巻き取られる。
【0015】そして、芯糸Y1における第1フィードロ
ーラ1の第1送り出しローラ9に対するオーバフィード
を0〜+6.0%、仮より数を1400〜1800T/
M、加撚方向を前記紡績糸の加撚方向と同方向として仮
より加工が行られるように加工条件を設定する。なお、
芯糸Y1に紡績糸の他に点線で示したごとくフィラメン
ト糸または仮より糸を引き揃えるようにしてもよい。ま
た、芯糸Y1、飾り糸Y2に使用されるフィラメント糸
としては、延伸糸(FDY)または部分延伸糸(PO
Y)が用いられる。
【0016】上記構成により、芯糸Y1に紡績糸単糸
を、飾り糸Y2にフィラメント糸または仮より糸を用い
て、仮より加工を行う場合には、上述のごとく、芯糸Y
1のフィードを0〜+6.0%、仮より数を1400〜
1800T/M好ましくは1600T/M、加撚方向を
前記紡績糸の加撚方向と同方向として仮より加工を行う
ことにより、従来と同様の糸切れすることなく、安定し
た均一な仮よりスラブヤーンを得ることができると共に
スパン調またはウール調で、しかもソフト感を有したス
ラブヤーンを得ることができる。前記仮より数を180
0T/M以上にすると糸切れが多発して加工ができな
い。しかも、芯糸Y1を紡績糸単糸と共にフィラメント
糸または仮より糸を引き揃えて加工することにより、上
記の紡績糸単糸だけよりもさらに糸切れがし難くなると
共に製造されたスラブヤーンも切れ難くなる(強くな
る)。
【0017】図2には図1に代わる他の実施の形態が示
されている。図2において、図1における部品と同じ部
品には同一の符号を付して詳細を省略する。
【0018】図2において、芯糸Y1にフィラメント糸
または仮より糸を、第1飾り糸Y2に紡績糸とフィラメ
ント糸または紡績糸と仮より糸(DTY)との引き揃え
糸を用いて、前記第1飾り糸における第2フィードロー
ラ3の第1送り出しローラ9に対するオーバフィードを
+10.0〜+70.0%、加撚方向を前記紡績糸の加
撚方向と同方向として仮より加工を行うようにするもの
である。それ以外は図1の時と全く同じであるので、詳
細な説明を省略する。
【0019】上記構成により、芯糸Y1にフィラメント
糸を、第1飾り糸Y2に紡績糸とフィラメント糸または
紡績糸と仮より糸との引き揃え糸を用いて、仮より加工
を行う場合には、第1飾り糸Y2における第2フィード
ローラ3の第1送り出しローラ9に対するオーバフィー
ドを+10.0〜+70.0%、加撚方向を前記紡績糸
の加撚方向と同方向として仮より加工を行うことによ
り、従来と同様の均一な仮よりスラブヤーを得ることが
できると共にスパン調またはウール調で、しかもソフト
感を有したスラブヤーンYを得ることができる。前記オ
ーバフィードを70%越えると、飾り糸Y2が芯糸Y1
に沿ってずれ、製造されたスラブヤーンYの品質安定性
が悪くなる。
【0020】図3には図2に代わる他の実施の形態が示
されている。図3において、図2における部品と同じ部
品には同一の符号を付して詳細を省略する。
【0021】図3において、芯糸Y1にフィラメント糸
を、第1飾り糸Y2に紡績糸単糸を、あるいは、紡績糸
とフィラメント糸または仮より糸との引き揃え糸を、第
2飾り糸Y3にフィラメント糸を用いて、第2飾り糸Y
3を第3フィードローラ17で送り出すようにし、第1
飾り糸Y2における第2フィードローラ3の第1送り出
しローラ9に対するオーバフィードをOF1,第2飾り
糸Y3における第2フィードローラ17の第1送り出し
ローラ9に対するオーバフィードをOF2とし、+1
0.0≦OF1≦+40.0%かつ+10.0≦OF2
≦+20.0%の条件下で、加撚方向を前記紡績糸の加
撚方向と同方向として仮より加工を行うようにするもの
である。それ以外は図2の時と全く同じであるので、詳
細な説明を省略する。
【0022】上記構成により、第1飾り糸Y2に紡績糸
単糸を、あるいは、紡績糸とフィラメント糸または仮よ
り糸との引き揃え糸を、第2飾り糸Y3にフィラメント
糸をそれぞれ用いて、仮より加工を行う場合には、+1
0.0≦OF1≦+40.0%かつ+10.0≦OF2
≦+20.0%のオーバフィードとすることにより、飾
り糸が芯糸に沿ってずれ難くなり、天然紡績糸を使った
品質の安定した均一な仮よりスラブヤーンが得られると
共により一層のスパン調またはウール調で、しかもソフ
ト感を有したスラブヤーンを得ることができる。
【0023】(実施例1)図1の仮より機を用いて、芯
糸Y1に40番手の綿糸(Z撚)を、飾り糸Y2に75
デニール36フィラメントのポリエステルFOY糸(延
伸糸)を使用し、糸速を60m/min、仮より数を1
600T/M(Z撚)、芯糸Y1のオーバフィードを+
2.0%、飾り糸Y2のオーバフィードを+92.0
%、巻取りフィードを+4.0%、第1ヒータ5の温度
を210℃として、仮より加工を行うことにより、糸切
れすることなく、従来と同様の均一な安定した仮よりス
ラブヤーンを得ることができると共にスパン調またはウ
ール調で、しかもソフト感を有したスラブヤーンを得る
ことができる。上記の仮より数以上では糸切れが多発し
て加工ができない。
【0024】(実施例2)図1の仮より機を用いて、芯
糸Y1に40番手の綿糸(Z撚)と120デニール36
フィラメントのポリエステルPOY糸(未延伸糸)を、
飾り糸Y2に120デニール36フィラメントのポリエ
ステルPOY糸を使用し、糸速を70m/min、仮よ
り数を1400T/M(Z撚)、芯糸Y1のオーバフィ
ードを+5.0%、飾り糸Y2のオーバフィードを+8
3.0%、巻取りフィードを+3.3%、第1ヒータ5
の温度を205℃として、仮より加工を行うことによ
り、実施例1よりもさらに糸切れし難くなると共に、製
造されたスラブヤーンも切れ難くなる。
【0025】(実施例3)図1の仮より機を用いて、芯
糸Y1に60番手の綿糸(Z撚)と70デニール48フ
ィラメントのナイロンDTY糸(又はFOY糸)を、飾
り糸Y2に115デニール48フィラメントのポリエス
テルPOY糸を使用し、糸速を70m/min、仮より
数を1700T/M(Z撚)、芯糸Y1のオーバフィー
ドを+3.5%、飾り糸Y2のオーバフィードを+8
5.0%、巻取りフィードを+3.7%、第1ヒータ5
の温度を205℃として、仮より加工を行うことによ
り、実施例1よりもさらに糸切れし難くなると共に、製
造されたスラブヤーンも切れ難くなる。
【0026】(実施例4)図2の仮より機を用いて、芯
糸Y1に75デニール36フィラメントのポリエステル
DTY糸(又はFOY糸)を、飾り糸Y2に60番手の
綿糸(Z撚)と70デニール48フィラメントのナイロ
ンFOY糸を使用し、糸速を80m/min、仮より数
を2100T/M(Z撚)、芯糸Y1のオーバフィード
を+4.0%、飾り糸Y2のオーバフィードを+65.
0%、巻取りフィードを+2.5%、第1ヒータ5の温
度を190℃として、仮より加工を行うことにより、従
来と同様の均一な仮よりスラブヤーンを得ることができ
ると共にスパン調またはウール調で、しかもソフト感を
有したスラブヤーンを得ることができる。上記のオーバ
フィード以上とすると飾り糸が芯糸に沿ってずれ、製造
されたスラブヤーンの品質安定性が悪くなる。
【0027】(実施例5)図2の仮より機を用いて、芯
糸Y1に75デニール36フィラメントのポリエステル
FOY糸を、飾り糸Y2に60番手の綿糸(Z撚)と5
0デニール36フィラメントのポリエステルFOY糸を
使用し、糸速を80m/min、仮より数を2200T
/M(Z撚)、芯糸Y1のオーバフィードを+7.0
%、飾り糸Y2のオーバフィードを+68.0%、巻取
りフィードを+2.0%、第1ヒータ5の温度を215
℃として、仮より加工を行うことにより、従来と同様の
均一な仮よりスラブヤーンを得ることができると共にス
パン調またはウール調で、しかもソフト感を有したスラ
ブヤーンを得ることができる。上記のオーバフィード以
上とすると飾り糸が芯糸に沿ってずれ、製造されたスラ
ブヤーンの品質安定性が悪くなる。
【0028】(実施例6)図3の仮より機を用いて、芯
糸Y1に75デニール36フィラメントのポリエステル
FOY糸を、飾り糸Y2に60番手の綿糸(Z撚)、飾
り糸Y3に120デニール36フィラメントのポリエス
テルPOY糸を使用し、糸速を60m/min、仮より
数を1900T/M(Z撚)、芯糸Y1のオーバフィー
ドを+8.5%、飾り糸Y2のオーバフィードを+4
0.0%、飾り糸Y3のオーバフィードを+20.0
%、巻取りフィードを+5.5%、第1ヒータ5の温度
を195℃として、仮より加工を行うことにより、飾り
糸が芯糸に沿ってずれ難くなり、天然紡績糸を使った品
質の安定した均一な仮よりスラブヤーンを得ることがで
きると共により一層のスパン調またはウール調で、しか
もソフト感を有したスラブヤーンを得る得ることができ
る。
【0029】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0030】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、芯糸に
紡績糸単糸を、飾り糸にフィラメント糸または仮より糸
を用いて、仮より加工を行う場合には、芯糸のフィード
を0〜+6.0%、仮より数を1400〜1800T/
M、加撚方向を前記紡績糸の加撚方向と同方向として仮
より加工を行うことにより、糸切れすることなく、従来
と同様の均一な安定した仮よりスラブヤーンを得ること
ができると共にスパン調またはウール調で、しかもソフ
ト感を有したスラブヤーンを得ることができる。上記の
仮より数以上では糸切れが多発して加工ができない。
【0031】請求項2の発明によれば、請求項1よりも
さらに糸切れし難くなると共に、製造されたスラブヤー
ンも切れ難くなる。
【0032】請求項3の発明によれば、芯糸にフィラメ
ント糸を、第1飾り糸に紡績糸とフィラメント糸または
紡績糸と仮より糸との引き揃え糸を用いて、仮より加工
を行う場合には、飾り糸のフィードを+10.0〜+7
0.0%のオーバフィード、加撚方向を前記紡績糸の加
撚方向と同方向として仮より加工を行うことにより、従
来と同様の均一な仮よりスラブヤーンを得ることができ
ると共にスパン調またはウール調で、しかもソフト感を
有したスラブヤーンを得ることができる。上記のオーバ
フィード以上とすると飾り糸が芯糸に沿ってずれ、製造
されたスラブヤーンの品質安定性が悪くなる。
【0033】請求項4の発明によれば、芯糸にフィラメ
ント糸を、第1飾り糸に紡績糸単糸を、あるいは、紡績
糸とフィラメント糸または仮より糸との引き揃え糸を、
第2飾り糸にフィラメント糸を用いて、仮より加工を行
う場合には、前記第1飾り糸のフィード、第2飾り糸の
フィードをそれぞれOF1、OF2とし、+10.0≦
OF1≦+40.0%かつ+10.0≦OF2≦+2
0.0%のオーバフィードとすることにより、飾り糸が
芯糸に沿ってずれ難くなり、天然紡績糸を使った品質の
安定した均一な仮よりスラブヤーンを得ることができる
と共により一層のスパン調またはウール調で、しかもソ
フト感を有したスラブヤーンを得る得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の仮よりスラブヤーンの製造方法を説
明する仮より機の側面図である。
【図2】この発明の仮よりスラブヤーンの製造方法を説
明する他の仮より機の側面図である。
【図3】この発明の仮よりスラブヤーンの製造方法を説
明する他の仮より機の側面図である。
【図4】従来の仮よりスラブヤーンの製造方法を説明す
る仮より機の側面図である。
【符号の説明】
1 第1フィードローラ 3 第2フィードローラ 5 第1ヒータ 7 仮よりスピンドル 9 第1送り出しローラ 11 第2ヒータ 13 第21送り出しローラ 15 巻き取りローラ 17 第32フィードローラ Y1 芯糸 Y2 飾り糸 Y スラブヤーン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯糸に紡績糸単糸を、飾り糸にフィラメ
    ント糸または仮より糸を用いて、前記芯糸のフィードを
    0〜+6.0%、仮より数を1400〜1800T/
    M、加撚方向を前記紡績糸の加撚方向と同方向として仮
    より加工を行うことを特徴とする仮よりスラブヤーンの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 芯糸に前記紡績糸単糸と共に仮より糸ま
    たはフィラメント糸を用いて、仮より加工を行うことを
    特徴とする請求項1記載の仮よりスラブヤーンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 芯糸にフィラメント糸を、第1飾り糸に
    紡績糸とフィラメント糸または紡績糸と仮より糸との引
    き揃え糸を用いて、前記飾り糸のフィードを+10.0
    〜+70.0%のオーバフィード、加撚方向を前記紡績
    糸の加撚方向と同方向として仮より加工を行うことを特
    徴とする仮よりスラブヤーンの製造方法。
  4. 【請求項4】 芯糸にフィラメント糸を、第1飾り糸に
    紡績糸単糸を、あるいは、紡績糸とフィラメント糸また
    は仮より糸との引き揃え糸を、第2飾り糸にフィラメン
    ト糸用いて、前記第1飾り糸のフィード、第2飾り糸の
    フィードをそれぞれOF1、OF2とし、+10.0≦
    OF1≦+40.0%かつ+10.0≦OF2≦+2
    0.0%の条件下で、加撚方向を前記紡績糸の加撚方向
    と同方向として仮より加工を行うことを特徴とする仮よ
    りスラブヤーンの製造方法。
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