JP3105976B2 - 捲縮斑を有するポリエステル複合仮撚糸及びその製造方法 - Google Patents

捲縮斑を有するポリエステル複合仮撚糸及びその製造方法

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JP3105976B2
JP3105976B2 JP03341333A JP34133391A JP3105976B2 JP 3105976 B2 JP3105976 B2 JP 3105976B2 JP 03341333 A JP03341333 A JP 03341333A JP 34133391 A JP34133391 A JP 34133391A JP 3105976 B2 JP3105976 B2 JP 3105976B2
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裕樹 宇土
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,糸条の長手方向に沿っ
て,芯鞘2層構造部と1層構造部とが混在した捲縮斑を
有するポリエステル複合仮撚糸及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来,糸条に先撚付与後仮撚加工するこ
とにより未解撚部を形成して,糸条長手方向に沿って実
撚部と捲縮部とが混在した仮撚糸を形成する方法が特公
昭47−51674号公報に記載され,また供給糸の配
向度と仮撚条件とを特定することにより,未解撚部を形
成して同様の仮撚糸を形成する方法が特公昭62−15
343号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,特公昭
47−51674号公報に記載の方法で得られる仮撚糸
は撚数の高い実撚部を有するため反物にした場合風合が
硬くなり,製法においても先撚を付与するのでコスト高
が免れないという問題があり,又特公昭62−1534
3号公報記載の方法では,供給糸の配向度と仮撚条件と
が限定されているので糸条長手方向に沿って2層構造部
と1層構造部とが混在した意匠性の優れた仮撚糸を形成
させることは困難であった。
【0004】本発明は,かかる従来の問題点を解消し,
ソフトな風合と優れた意匠性とを有する仮撚糸とその簡
易な製法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,糸条の長手方
向に沿って,芯鞘2層構造部と,捲縮率5.0%以下で
且つ仮撚加工において加撚張力0.20g/d時の加撚
数の10%以下の実撚を有する無捲縮の1層構造部とが
混在していることを特徴とする捲縮斑を有するポリエス
テル複合仮撚糸,及び伸度差のある2本のポリエステル
フィラメント糸を空気交絡処理した後,外接型摩擦仮撚
具にて仮撚加工する際,解撚張力を0.03g/d〜
0.3g/dの範囲内で変動させることを特徴とする捲
縮斑を有するポリエステル複合仮撚糸の製造方法を要旨
とするものである。
【0006】以下図面に従って本発明を詳細に説明する
と,図1は本発明に係わる複合仮撚糸の側面図であり,
同図に示す如く本発明の複合仮撚糸は低伸度糸13が芯
となり高伸度糸14が鞘となった芯鞘2層構造部17
と,捲縮率5.0%以下で且つ仮撚加工において加撚張
力0.20g/d時の加撚数の10%以下の実撚を有す
る無捲縮の1層構造部16とが糸条長手方向に沿って混
在した形態をなしており,かかる2層構造部と1層構造
部とが混在していることにより,ソフトな風合と優れた
意匠効果を発揮するのである。
【0007】図2は本発明に係わる複合仮撚糸の製造に
用いる装置の一例を示す側面図で,同図において,低伸
度糸1と高伸度糸1’とは各々第1フィードローラ2と
第2フィードローラ3から空気交絡ノズル4(タスラン
ノズル又はインターレースノズル)に同時に供給されて
交絡処理され,引続いて第1デリベリローラ5から第1
ヒータ6と外接型摩擦仮撚具7を設けた仮撚加工域に送
られて,順次加撚,熱セット,解撚され,更に第2デリ
ベリローラ9と第3デリベリローラ11との間に設けた
第2ヒータに送られて緩和熱処理された後,巻取ローラ
12に巻取られるのである。
【0008】本発明はこの仮撚加工域において加撚張力
を変動させることにより捲縮斑を発生させるのである
が,その具体的な変動方法としては解撚直後の糸道をガ
イド8にて屈曲させることにより走糸状態を不安定にし
て解撚張力を変動させるのが最も簡単である。そして解
撚張力が変動すると張力バランスが崩れて加撚張力も変
動するのである。この場合仮撚具はスピンドル仮撚具よ
りは外接型摩擦仮撚具の方が解撚張力の変動による加撚
張力の変動が起こり易いので好ましい。
【0009】解撚張力を変動させる範囲は0.03〜
0.3g/dにする必要があり,0.03g/d未満で
は加撚張力も同程度に下がり,バルーンが発生して糸切
れが生じ易くなる。また逆に0.3g/dを越えると加
撚張力も同程度に高くなって毛羽が発生する。
【0010】加撚張力が0.05g/d以下に変動した
とき,仮撚加工効果はほとんどなく捲縮率5.0%以
下,加撚数の10%以下の実撚数を有する1層構造の2
糸条交絡糸となる。また加撚張力が0.10g/d以上
に変動すると,仮撚加工効果により伸長しやすい高伸度
糸が鞘となり,伸長し難い低伸度糸が芯となって2層構
造糸となる。
【0011】解撚張力の変動範囲はガイドの屈曲の度合
いにより調整できるが,変動範囲をより精度よく調整す
るには,例えばガイドをエアーシリンダ等により機械的
に変動させるのが好ましい。
【0012】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
する。
【0013】(実施例1)紡糸速度2800m/分で紡
糸して得た破断伸度120%のポリエステル未延伸糸
(120d/36f)と,破断伸度30%のポリエステ
ル延伸糸(50d/36f)とを,図2の装置を用いて
下記の条件で交絡及び延伸仮撚加工を行った。
【0014】(1)空気交絡処理条件 使用ノズル:タスランノズル 低伸度糸のオーバーフィード率:5.0% 高伸度糸のオーバーフィード率:1.0% 空気圧:4.0kg/cm2 (2)仮撚加工条件 第2デリベリローラ周速:150m/分 延伸倍率:1.02 第1ヒータ温度:180℃ D/Y:2.074 解撚張力変動範囲:0.04〜0.26g/d 第2ヒータ温度:150℃ オーバーフィード率:5% 仮撚加工における加撚張力0.20g/dのときの加撚
数:3800T/M
【0015】得られた糸は図1の如く,芯鞘2層構造部
17と1層構造部16とが混在した糸で,1層構造部の
捲縮率は4.0%,実撚数は320T/Mであった。
【0016】(実施例2)紡糸速度2800m/分で紡
糸して得た破断伸度120%のポリエステル未延伸糸
(80d/36f)と,破断伸度30%のポリエステル
延伸糸(50d/36f)とを,図2の装置を用いて下
記の条件で交絡及び延伸仮撚加工を行った。
【0017】(1)空気交絡処理条件 実施例1と同じ (2)仮撚加工条件 第2デリベリローラ周速:150m/分 延伸倍率:1.02 第1ヒータ温度:180℃ D/Y:2.294 解撚張力変動範囲:0.04〜0.27g/d 第2ヒータ温度:150℃ オーバーフィード率:5% 仮撚加工における加撚張力0.20g/dのときの加撚
数:4800T/M
【0018】得られた糸は図1の如く,芯鞘2層構造部
17と1層構造部16とが混在した糸で,1層構造部の
捲縮率は3.7%,実撚数は430T/Mであった。
【0019】(実施例3)図2の装置のガイド8をエア
ーシリンダにて10cm幅で,毎秒2cmの速度で往復
運動させる以外は実施例1と同じ条件で空気交絡処理及
び仮撚加工を行った。得られた糸は,解撚張力の変動が
実施例1の場合よりも細かいため,2層構造部と1層構
造部とがより短い間隔で現れる糸であった。
【0020】(比較例1)ガイド8の位置を変更して解
撚張力の変動範囲を0.06〜0.35g/dにする以
外は実施例1と同じ条件で空気交絡処理及び仮撚加工を
行った。得られた糸は加撚張力が高いため毛羽の多い糸
であった。
【0021】(比較例2)ガイド8の位置を変更して解
撚張力の変動範囲を0.01〜0.18g/dにする以
外は実施例1と同じ条件で空気交絡処理及び仮撚加工を
行ったところ,バルーンが大きく発生して糸切れが多発
した。
【0022】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明によれば,
ソフトな風合と優れた意匠効果とを有する複合仮撚糸が
簡易に得られるという格別の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる複合仮撚糸の側面図である。
【図2】本発明に係わる複合仮撚糸の製造に用いる装置
の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 低伸度糸 1’ 高伸度糸 2 第1フィードローラ 3 第2フィードローラ 4 空気交絡ノズル 5 第1デリベリローラ 6 第1ヒータ 7 仮撚具 8 解撚張力変動用ガイド 9 第2デリベリローラ 10 第2ヒータ 11 第3デリベリローラ 12 巻取ローラ 13 加工後の低伸度糸 14 加工後の高伸度糸 16 1層構造部 17 2層構造部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D03D 15/00 D03D 15/00 C (56)参考文献 特開 平3−90641(JP,A) 特開 平3−27143(JP,A) 特開 昭56−15425(JP,A) 特開 昭51−147641(JP,A) 特開 昭62−41335(JP,A) 特開 昭57−71431(JP,A) 特開 昭62−289635(JP,A) 特開 昭59−173322(JP,A) 特開 昭62−15343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/00 - 3/48 D02J 1/00 - 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条の長手方向に沿って,芯鞘2層構造
    部と,捲縮率5.0%以下で且つ仮撚加工において加撚
    張力0.20g/d時の加撚数の10%以下の実撚を有
    する無捲縮の1層構造部とが混在していることを特徴と
    する捲縮斑を有するポリエステル複合仮撚糸。
  2. 【請求項2】 伸度差のある2本のポリエステルフィラ
    メント糸を空気交絡処理した後,外接型摩擦仮撚具にて
    仮撚加工する際,解撚張力を0.03g/d〜0.3g
    /dの範囲内で変動させることを特徴とする捲縮斑を有
    するポリエステル複合仮撚糸の製造方法。
JP03341333A 1991-12-24 1991-12-24 捲縮斑を有するポリエステル複合仮撚糸及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3105976B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0631872U (ja) * 1992-09-28 1994-04-26 ティーディーケイ株式会社 圧電振動子駆動回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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