JPS5930816B2 - 融着交互撚糸の製造方法 - Google Patents

融着交互撚糸の製造方法

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JPS5930816B2
JPS5930816B2 JP12451979A JP12451979A JPS5930816B2 JP S5930816 B2 JPS5930816 B2 JP S5930816B2 JP 12451979 A JP12451979 A JP 12451979A JP 12451979 A JP12451979 A JP 12451979A JP S5930816 B2 JPS5930816 B2 JP S5930816B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ6本発明の技術分野 本発明は融着交互撚糸の製造方法に関する。
更に詳しくは、強撚糸様の風合や淡い絣模様を呈する布
帛を効果的に形成し得る融着交互撚糸の製造方法に関す
るものであり、糸軸方向にS撚糸部分と2撚糸部分とが
交互に存在し、いずれか一方の一方向の糸部分は堅密な
撚糸構造であって、他方の撚方向の糸部分は嵩高な撚、
糸構造である交互撚糸の製造方法に関するものである。
ロ、従来技術とその問題点 仮撚加工によって未解撚糸部分と通解撚糸部分とを交互
に形成せしめる技術は、従来においても数多(知られて
いる。
例えば、ポリエステル系の延伸繊維やポリアミド系の延
伸繊維をスピンドル方式の仮撚付与装置を用いて、繊維
相互が融着を起こすという極めて高い加熱温度のもとで
仮撚加工を実施している例が、特公昭50−25065
号公報、特公昭51−225号公報、特公昭51−42
662号公報等に記載されている。
また、延伸繊維を流体旋回流応用の仮撚付与装置を用い
て、高い過超供給のもとで仮撚加工を実施している例が
、特開昭51−143746号公報、特開昭51−14
3749号公報、特公昭53−15188号公報、特公
昭53−30818号公報等に記載されている。
その他、仮撚加工されつつある糸条に積極的な非定常作
用を施す技術がある。
例えば、糸条と加熱装置との接触状態を変動させる技術
として、特開昭49−66928号公報、特開昭51−
15017号公報、特開昭52−8119号公報等があ
り、仮撚付与装置から加熱装置方向へ伝播する撚を変動
させる技術として、特公昭51−34016号公報、特
開昭49−554号公報、特開昭50−121546号
公報等があり、仮撚付与装置により発生する糸条の撚数
を変動させる技術として特公昭49−8414号公報、
特開昭49−108353号公報、特開昭53−617
45号公報等があり、仮撚付与装置を通過する糸条の速
度を変動させる技術として、特開昭49−92337号
公報、特開昭49−92354号公報等があり、仮撚加
工される糸条を長さ方向に不均一にする技術として、特
開昭52−66722号公報、特開昭53−81749
号公報、特開昭49−101654号公報等がある。
上記従来の技術は、すべて仮撚加工によって交互撚糸を
形成するものであるが、明確なS撚糸部分・Z撚糸部分
の他に通常の仮撚加工糸様の無撚糸部分を多量に形成す
るとか、S撚糸部分とZ撚糸部分との間に比較的長い無
撚糸部分を形成するとか、未解撚糸部分や過解撚糸部分
内の撚密度が中央が高(両端が低(形成されるとか、各
々の未解撚糸部分あるいは各々の通解撚糸部分の撚密度
が一定せずに形成されるとか、系全体に占める未解撚糸
部分の長さ分率を高(形成できない等の、系全体の平均
・撚密度を高(できない欠陥を有している。
あるいはまた、仮撚加熱方向の撚を有しているが、仮撚
捲縮が露顕するほどに解撚されていて、堅密性を失った
未解撚糸部分として形成されるとか、仮撚解撚方向の撚
を有しているが、繊維相互の融着が強く仮撚装置が露顕
せずに解撚されていて、嵩高性を失った通解撚糸部分と
して形成される等の、未解撚糸部分と通解撚糸部分の形
態差を明確に形成できない欠陥を有しているものであっ
た。
これは従来の研究が仮撚数・加工張力・加熱温度等の仮
撚加工条件や加工原糸の物性あるいは仮撚加工装置の構
造等、交互撚糸形成の外的要因の適正化のみに主に向け
られていたためであり、交互撚糸の形成機構自体にはほ
とんど目が向けられていなかったためと考えられる。
ハ 本発明の目的 本発明は上記従来技術の欠点を改善し、更に優れた強撚
糸様の風合や淡い絣模様を呈する、それもよくこなれた
淡い絣模様を呈し得る新規な融着交互撚糸の製造方法を
提供することにある。
二 本発明の構成 かかる目的達成のため、本発明の融着交互撚糸の製造方
法は次の如き構成を有する。
「熱可塑性未延伸繊維マルチフィラメント糸を延伸仮撚
加工するに際し、上流より糸供給装置、加熱接糸板、仮
撚装置、回転部材、糸引き取り装置の順序に配列した装
置を用い、前記糸供給装置と糸引き取り装置とで設定さ
れる延伸倍率を、未延伸糸の自然延伸比以下の倍率とし
、前記加熱接糸板の温度は糸が融着による未解撚部を形
成し、かつ解撚域において構成フィラメントの一部が剥
離する温度とし、かつ前記加熱接糸板では糸道規制して
仮撚バルーニングを防止し、仮撚装置は外接型摩擦仮撚
装置を用いて前記糸の融着を仮撚装置通過直後において
も維持し、回転部材では糸を屈曲走行させて糸の回転が
下流へ伝播することを阻止し、前記仮撚装置と回転部材
間の解撚域において糸の通過抵抗を低くするとともに、
該解撚域で通解撚糸部分を形成させることを特徴とする
融着交互撚糸の製造方法。
」本発明においては、まず出発原糸として未延伸糸を用
い、自然延伸比以下の倍率で延伸する事が必要である。
この理由は、熱可塑性フィラメント繊維は自然延伸倍率
以下であると、比較的低温でも融着な発生させ易いこと
、及び糸張力を低くできるためである。
糸張力が低いと融着部は破壊され難い。
また前記において未延伸糸とは、従来の低速紡糸の未延
伸糸、及び高速紡糸による高配向未延伸糸等をいう。
次に加熱接糸板の温度(仮撚加工温度)は、糸の融着温
度であって、かつ解撚域で糸の構成フィラメントが剥離
する程度の温度が必要である。
より具体的には糸の融点未満の温度であって、各構成フ
ィラメントが繊維形状を保った状態で互いに融着する温
度をいう。
このような仮撚温度を採用すると、加熱状態では繊維相
互が融着しているマルチフィラメント糸に解撚という大
変形を与えると、撚糸構造のまま大変形歪受けることが
できず、繊維構造の不十分な部分、即ち融着した部分が
剥離する。
次に本発明においては加熱接糸板は、仮撚バルーニング
を防止し得る糸道規制機能を有したものを用いる。
この理由は、延伸同時仮撚においては単なる仮撚に比べ
て張力が高くなり、バルーニングが発生しやすいからで
ある。
かかる糸道規制し得る加熱接糸板とは、例えば曲率半径
の小さい円形溝付熱板等をいう。
次に本発明においては、外接型摩擦仮撚機を用いる必要
がある。
糸に送り効果を与え、通過抵抗を小さくし、加工張力を
下げ、バルーニングを防止して実質的に静止した状態で
仮撚加工を行うためである。
次に本発明においては、前記の融着状態は仮撚装置通過
直後においても維持させることが必要である。
比較的長い融着部を形成し、強撚調の外観と風合を与え
るためである。
次に回転部材においては糸を屈曲走行させる必要がある
この理由は、解撚域の糸の通過抵抗を低く保ち、糸を静
止状態にしつつ下流側へ糸の回転が波及するのを防止し
、前記仮撚装置と回転部材間で糸条を解撚させ、構成フ
ィラメントの一部を剥離させるためである。
ホ 本発明の作用・効果 本発明者らの知見によれば、仮撚加工によって交互撚糸
が形成されるのは、仮撚付与装置やその上流にも原因が
あるが、またそのような原因を積極的に生ぜしめている
従来技術も前述の如(に数多くあるわけであるが、交互
撚糸そのものは、仮撚付与装置の下流においてなされて
いる。
そして、従来技術において仮撚付与装置の直近下流の糸
を観察すると、未解撚糸部分を形成している時、通解撚
糸部分を形成している時、無撚糸部分を形成している時
等種々の状態が起こる。
未解撚糸部分の形成も多種多様であり、大別すると、形
成されつつある未解撚糸部分が仮撚方向にその撚密度に
見合った回転をしている場合上、それよりも少ない回転
をしている(回転しない場合も含む)場合とがあり、後
者の場合には、仮撚付与装置上流の撚数減少を伴なって
いる。
また、通解撚糸部分の形成は仮撚付与装置上流の撚数増
加を伴なっている。
また、無撚糸部分の形成は、未解撚糸部分と通解撚糸部
分との間に過渡現象として形成される場合と、明らかに
継続的に形成する場合とがある。
一方、仮撚付与装置の直近下流から更にやや下流を観察
すると、この部分で新たに未解撚糸部分が形成されるこ
とはない。
通解撚糸部分は、仮撚付与装置の直近下流において糸の
回転を伴なう未解撚糸部分が形成されている時、その未
解撚糸部分の下流側端部分が解撚され順次形成される場
合とその未解撚糸部分の下流側に無撚糸部分が存在すれ
ば、その無撚糸部分が加熱されて形成される場合とがあ
る。
無撚糸部分は、未解撚糸部分と通解撚糸部分との撚が相
殺して形成される場合がある。
従来技術においては上記の如く多種多様の交互撚糸の形
成が存在しており、前記の如き欠陥となっていた。
これに対して、本発明においては、上記従来技術におい
て時折観察される仮撚付与装置の直近下流で糸の回転を
伴なう未解撚糸部分の形成が最も効率的であることを知
り、その形成をほぼ常時継続することに成功したもので
あり、さらに回転を伴なう未解撚糸部分を仮撚付与装置
上流の所謂仮撚加熱状態とほぼ同等の状態とするのであ
る。
見方を変えると、仮撚加熱域が仮撚付与装置下流にまで
及んだ状態を常時継続せしめるのである。
そして、このようにすると、仮撚付与装置下流に存在す
るかかる仮撚加熱域の先端は回転しつつ、その回転部は
先に形成された未解撚糸部分の後端部分や自己の先端部
分を解撚し通解撚糸部分を順次形成しつつ、該仮撚加熱
域の先端は下流方向へ移動する。
この仮撚加熱域の先端の回転はいずれ、引取ローラに把
持されるとか、ガイド等に接触するとか、または仮撚付
与装置により付与される回転力が伝達しきれな(なると
かで、止まる。
仮撚加熱域の先端の回転が止まっても、仮撚付与装置は
回転力を付与し続けるから、次の瞬間に仮撚加熱域の先
端と仮撚付与装置との間に新たな開撚点が発生し、その
点が新たな仮撚加熱域の先端となり、上記の現象が繰り
返され、未解撚糸部分と通解撚糸部分とが交互に形成さ
れた交互撚糸となる。
このような交互撚糸形成機構下においては無撚糸部分は
実際上形成されない。
そして、本発明では、交互撚糸形成機構として特に前記
の如くに糸が仮撚付与装置を通過した後においても少な
(とも仮撚付与装置の直近においては常時仮撚加熱状態
とし、かつ該仮撚付与装置の下流において、糸の回転が
下流へ伝播することを阻止する部材へ前記マルチフィラ
メント糸を係合せしめることに特徴を有するものである
以下、図面に従い更に詳しく本発明について説明をする
第1図は、本発明の融着交互撚糸の製造方法の工程の1
例を示す工程概略図であり、1が供給装置、2が第1加
熱装置、3が仮撚付与装置、4が第1引取装置、5が第
2加熱装置、6が第2引取装置であり、Iが交互撚糸で
ある。
言うまでもなく、第2加熱装置5と第2引取装置6は必
要に応じて用いればよいものであり、必須のものではな
い。
また上記において第1加熱装置2は加熱接糸板であるこ
とが糸に効率よ(熱を与えるために必要である。
仮撚付与装置3は外接型摩擦仮撚装置であることが、長
い未解撚融着部を得るため、および設定どおりの長さの
融着部を制御して得る上において必須のものである。
また第1図において回転部材8は、設定長さの融着点お
よび過解撚部を制御して得る上で必要である。
更に第1図において第1加熱装置2と仮撚装置3との間
には、糸道規制をする第2接糸板(図示せず)を設ける
ことが好ましい。
仮撚によるバルーニングを防止し、糸道を安定化させ、
長い融着部のものを得るため、および糸を冷却するため
である。
仮撚付与装置3は糸に回転力を付与するものであるから
仮撚付与装置の下流の糸でも回転(仮撚加熱方向の回転
)しようとするものであり、仮撚付与装置より下流の糸
でも回転し仮撚が解かれずに仮撚加熱状態を継続するこ
とは可能である。
このような仮撚加熱状態(未解撚)は適宜に解撚の作用
を受けるわけであるが、該未解撚糸部分が解撚された際
、該未解撚糸部分全体の撚密度が徐々に減少せずに、一
部分が解撚され、該未解撚糸部分の撚密度自体は実質的
に変化せず徐々に短(なり、解撚された糸部分は多(の
撚を吸収して通解撚糸部分となり徐々に長くなるような
解撚のされ方が良いのであって本発明はこれを利用する
ものである。
このような解撚のされ方を生せしめるためには、未解撚
糸部分の集束性が高く、高い捻り剛性を持ち、一旦解撚
されると集束性を失い、捻り剛性が低くなると良い。
これには例えば、適度な融着、即ち未解撚状態にあると
きの融着の一部又は全部が解撚によって剥離する程度の
融着を与えろことが一部である。
これは、原糸素材の物性および油剤等の表面付着物の物
性・量等を考慮して加熱温度を選ぶとよい。
このような機構下においては、前述の如(、仮撚付与装
置下流に存在する仮撚加熱域の先端は回転しつつ、その
回転部は先に形成された未解撚糸部分の後端部分や自己
の先端部分を解撚し過解撚部分を順次形成しつつ該仮撚
加熱域の先端は下流方向へ移動する。
この仮撚加熱域の先端の回転はいずれ、引取ローラに把
持されるとか、ガイド等に接触するとか、または仮撚付
与装置により付与される回転力が伝達しきれなくなると
かで、止まり、そして仮撚加熱域の先端の回転が止まっ
ても、仮撚付与装置は回転力を付与し続けるから、次の
瞬間に仮撚加熱域の先端と仮撚付与装置との間に新たな
解撚点が発生し、その点が新たな仮撚加熱域の先端とな
り、上記の現象が繰り返され、未解撚糸部分と通解撚糸
部分とが交互に形成された交互撚糸となる。
本発明では仮撚付与装置の下流において糸の回転が下流
に伝播することを阻止する上記引取ローラ、ガイド類等
の係合部材を特に設けるものである。
第3図および第4図は、かかる態様での交互撚糸の形成
機構を、時刻t。
からtxtt2t・・・・・・と経時的に模式図で示し
たもので、図中、Tが仮撚点、Gが係合部材による回転
阻止点、Pが未解撚糸部分と通解撚糸部分との境界であ
り、Qが解撚発生点である。
また、仮撚点Tと回転阻止点Gとの間の距離をLとし、
αを未解撚糸部分の撚密度、βを未解撚糸部分とトルク
バランスする通解撚糸部分の撚密度とする。
第3図、第4図において、時刻t。
で仮撚加熱域の先端P1 がG点に到達した状態を想定
すると、Plの下流側(引取側)は通解撚糸部分であり
、P、の上流は仮撚加熱域であるから未解撚状態にある
点Tで回転力が付与され、点Gにある点P1 は今、回
転できないから、点Tと点Gの間の不確定な1点Q、に
おいて解撚が始まる。
以後、点P1、点Q1 は糸速で下流へと進む。
解撚された糸部分は通解撚状態になってトルクがバラン
スし、その通解撚糸部分の両端をP2.P3とする。
P1〜P2間は未解撚糸部分として下流へ進み、22〜
23間は通解撚糸部分として長さを増しながら下流へ進
む。
点P2は新たな仮撚加熱域の先端として下流へ進み、つ
いにはG点へ到達しく第3図では時刻t4の状態、第4
図では時刻t4 の状態)、時刻tと同じ状態になり、
そして新たな解撚点Q2(不確定)が形成され、同様な
現象がくり返されるのである。
ここでそして、一般に、加工中の糸およびその糸に連続
した糸の総撚数は一定不変である。
また点Tより上流の糸の総撚数は仮撚加工が定常的であ
れば一定であり、さらに、点P1 より下流の糸の総
撚数は、既に加工完了した糸部分であり変化せずに一定
である。
したがって、点Tと点P1 間の総撚数は一定になる。
すなわち、点Tと点21間の撚数 となるものである。
かかる(1)式の意味は、未解撚部分の長さP1P2と
その上流側に隣接して形成されろ通解撚糸部分の長さP
2P3との比はそれぞれの撚密度α・βによって決定さ
れ、一定である、ということである。
第3図、第4図のそれぞれについて更に詳しく説明する
と、第3図は点P3でのみ解撚が起っている場合であり
、通解撚糸部分P2〜P3は上流方向に向かい長さが増
されてい(ようにして下流側へ進むものであり、QlP
t = 1の位置で解撚が始まりだとすると、時刻t4
において、 となる。
第4図は当初点P2で優先的に解撚が起こり、通解撚糸
部分P2〜P3は下流方向に向かい長さが増されていく
ようにして下流側に進むものであるが、時刻t2(点P
2が点Gに到達した時刻)以後は点P2の解撚が起こり
得す点P2で解撚が起こるものであり(すなわち、上流
方向に向かい長さが増されてい(解撚)、 点tと点21間の撚数 となる。
そして、to においてQ+ Pt = 1の位置で解
撚が始まったとすると、時刻t2において、となり、こ
の(3)式を(2)式に代入して、したがって、 となる。
また、t4 においては、 となり、(1)式より となる。
以上の説明の通り、糸の回転が下流へ伝播することを阻
止する部材Gを用いると、第3図、第4図に示した如く
、点P3はG点よりも下流へ進まず、同時に、形成され
る未解撚糸部分の長さP1P2の長さを規制することが
できる。
すなわち、第3図の場合には、(4)式の通り、となり
、第4図の場合には、(5)式の通り、となるものであ
る。
実際の工程では、第3図の場合も第4図の場合も起こり
得るものであるが、その他にこれら第3図と第4図の中
間的な場合も起こり得る。
つまり点PシがG点に到達するまでの間、解撚が点P2
で起こったり点P2で起こったりする。
ただし、そのような場合でも点P2がG点へ到達した以
後は点P3でのみ解撚が起こる。
したがって、解撚点Q1が、GQ1=1の位置に形成さ
れ、点P3がG点まで進んだ場合、形成される未解撚糸
部分の長さP1P2は、 の範囲の可能性があるものである。
また、点Q1は、T、G間の随所に形成される可能性が
あるため、■は、 の範囲であり、したがって、 の可能性を持つ。
したがって、T−G間の長さLよりも長い未解撚糸部分
は形成されないものである。
また、本発明の前記交互撚糸形成機構下では、前述の通
り解撚点Qの発生がT、 G間の随所において比較的等
確率で起こるものであるため、未解撚糸部分、瞬解撚糸
部分のそれぞれの長さの分布は正規分布というよりむし
ろ矩形状に近い形で分布し、大きなバラツキを持つもの
であり、本質的に上記形成機構は、こなれのよい絣模様
を得るための交互撚糸を得るには最適なものである。
本発明を実施する際に、仮撚付与装置の下流側に単に糸
との係合部材を設けたとしても、該係合部材の作用が、
糸の回転が下流へ伝播することを阻止するまでに至らな
いものであるときには、言うまでもな(、上記第3図、
第4図で説明した如き交互撚糸の形成機構は達成されず
、全(好ましくないものであり、かかる点については十
分なる注意が必要である。
これには、たとえ係合部材を設けたとしても、その設置
位置が適切なものでなかったりした場合や、たとえ位置
はよくとも回転の伝播阻止機能がかなり低く実質的には
回転の伝播阻止作用がほとんど認められないような場合
が該当する。
ちなみに、第5図に示した交互撚糸形成機構は仮撚加熱
域の先端P3が点Gに到達する前に解撚点Q1が形成さ
れ、11,12と時刻が進むにつれて解撚てQl よ
り下流に進んだり又は上流へ進んだり又は下流と上流へ
交互に進んだりして、通解撚糸部分P2P3の長さを増
しつつ形成し、新たな仮撚加熱域の先端P3は下流へと
進んでいくものである。
t2において、Tの回転力がP3における解撚に必要な
力を該P3にまで伝播しきれなくなると、P の回転は
止まり、TとP3の間の不確定な1点Q2に新たな解撚
点が形成され、再び上記の現象がくり返されるものであ
る。
すなわち、G点には、実質上、糸の回転が下流へ伝播す
るのを阻止する作用がない(G点に至る以前に回転が止
まっている)場合である。
このような第5図に示したような交互撚糸形成機構下で
は、総撚数等規定することができず、前記各式の如き関
係を見出すことはできない。
最も望ましい本発明の融着交互撚糸の製造方法の態様例
は、熱可塑性繊維マルチフィラメント糸を仮撚加工する
に際し、該糸が仮撚付与装置を通過した後においても少
なくとも仮撚付与装置の直近においては常時仮撚加熱状
態とし、かつ該仮撚付与装置の下流において、糸の回転
が下流へ伝播することを阻止する部材へ前記マルチフィ
ラメント糸を係合せしめる本発明の方法において、特に
該仮撚付与装置と糸の回転が下流へ伝播することを阻止
する前記部材との間に形成されろ過解撚糸部分が常時1
個以下となるように該部材の位置等構成せしめた方法で
ある。
この態様は、解撚点Q1が形成され仮撚加熱域の先端点
P3が形成されたら、該点P3がG点まで必ず到達した
後に、新たな解撚点Q2が発生するようにしたものであ
る。
具体的には、L(TとGの距離)を比較的短く設定する
ことによって、点P3がG点まで到達する以前に新たな
解撚点Q2が発生することを防ぐことができる。
このようにすることにより、1糸条のみの加工工程では
未解撚糸部分の長さが、0〜Lの間で分布をもってバラ
つくことは前述の通りであるが、実際操業に際しての多
錘加工の場合各錘内の分布を実質的同一にすることが格
段に容易になるものである。
また、付言すると、仮撚加熱域の先端P3がG点まで到
達すると、形成された未解撚糸部分の長さP1P2と、
該F〕札の上流側に隣接して形成された通解撚糸部分の
長さP2P3との間には前記(1)式の関係があり、次
に該P2P3の上流側に隣接して形成される未解撚糸部
分の長さとの間には定まった関係が生じないものである
本発明により好ましく得られる特殊な交互撚糸の構造模
式図は、第2図に例示した如きものであり、未解撚糸部
分あるいは通解撚糸部分のいずれか一方である長さai
が長ければ他方の長さbiも長く、ai が短か
ければbi も短(なり、一方、aiと、bi以外の
各部分の間には定まった関係がないので、結局、ai+
biの長さが極めてランダムになり、布帛にした場合、
よ(こなれた淡い絣模様を呈し得るのである。
本発明で採用される糸の回転が下流にまで伝播すること
を阻止する係合部材は、該機能さえ有すればローラ類、
ガイド類等、特に限定されずに使用可能であり、第1図
で示した第1引取装置T自体も利用できるし、あるいは
別途に仮撚付与装置と第1引取装置の間に該係合部材を
設けてもよい。
本発明者らの知見によれば、糸の走行に伴なう回転体(
第1図に破線で示した8)とし、走行糸を該回転体に巻
回接触せしめて、該糸の回転の該部材より下流への伝播
を阻止するようにするのが、糸の回転阻止効果が高く、
かつ糸に与える通過抵抗が少な(てすむのでよいようで
ある。
本発明で得られる糸の態様は、仮撚加工を利用するもの
であるので、多繊条糸であって仮撚捲縮を有する長繊維
からなり、Z撚糸部分(あるいはS撚糸部分)は繊維の
捲縮形態が糸の撚構造と一致している堅密撚糸部分であ
り、S撚糸部分(あるいはZ撚糸部分)は繊維の捲縮形
態が露顕している嵩高撚糸部分であり、これらS、Zの
どちらかを堅密撚糸部分、嵩高撚糸部分とするかは、適
宜仮撚加熱方向の選定により設定できるものであり、さ
らにこれらの各部分には前述した各数式で表わされる関
係が適宜成立し得るものである。
本発明の特殊な交互撚糸の製造方法の具体的実施態様は
上記した如さ現象に着目して観察しつつ、仮撚加工態様
や仮撚加工条件を選べば達成できるものである(特に、
係合部材の設置位置等)。
本発明において得た知見を列記すれば次の如き態様・条
件が好ましい。
(1)供給装置・加熱装置・仮撚付与装置・引取装置等
を主たる装置とする仮撚加工系の作用を実質的に変動さ
せない。
(2)得られる糸は強撚状態であるから数%乃至十数%
の撚縮みを持つ。
従って撚縮みに見合った過超供給条件を採るか又は/及
び伸び代を持った原糸を用いる。
(3)未解撚糸部分を解撚した際、該未解撚糸部分全体
の撚密度が徐々に減少せずに、一部分が解撚され、該未
解撚糸部分の撚密度は変化せず除徐に短(なり、解撚さ
れた糸部分は多(の撚を吸収して通解撚糸部分となり徐
々に長(なるような解撚のされ方を利用するものであり
、このためには、未解撚糸部分の集束性が高(、高い捻
り剛性を持ち、一旦解撚されると集束性を失い、捻り剛
性が低くなると良い。
これには適度な融着、即ち未解撚状態にあるときの融着
の一部が解撚工程によって剥離する程度の融着を与える
ことが必要である。
これは、原糸素材の物性および油剤等の表面付着物の物
性・量等を考慮して加熱温度を選ぶとよい。
(4)未解撚糸部分の撚密度は仮撚加熱の撚密度がほぼ
そのまま、残留するから仮撚数が高い方が好ましいが、
仮撚数が高過ぎると、2重撚が発生し、仮撚付与装置を
通過する撚数が変動するとか、仮撚付与装置の加熱力が
把持力限界に近づき又は越えて加熱が断続的になる等、
無撚糸部分を形成する原因となる。
目安としては通常の仮撚加工よりも若干低目の仮撚数が
好ましい。
(5)加工中の糸の振動、特に仮撚付与装置近傍のバル
ーニングは、未解撚糸部分を寸断して形成するとか、加
工の定常性を失うとかで好ましくなく、可能なかぎりバ
ルーニングを発生させず、肉眼ではバルーニングを認識
できない程度が好ましい。
(6)仮撚付与装置下流の糸張力が高いと、ここで未解
撚糸部分と通解撚糸部分との撚が相殺されるとか、通解
撚糸部分に高い撚密度が入らないとか、仮撚付与装置を
通過すると同時に解撚されるとかで好ましくない。
したがって極力、糸張力を弱めることが好ましく、仮撚
付与装置や係合部材優通過抵抗を低(するよう方式・構
造・加工条件等に配慮が必要である。
(7)仮撚付与装置やその上流において、強い擦過作用
を与えたり、曲率の大きな変形を与えると、上台α6)
項に類する事項のほかに、加熱状態のままで融着が剥離
したり撚構造が破壊されたりして集束性が低下し、仮撚
付与装置を通過すると同時に解撚されることが多くなり
、全く好ましくない。
強い擦過作用や曲率の大きな変形を与えないよう仮撚付
与装置やガイド類の方式・構造・加工条件等に配慮が必
要である。
本発明は上記7項目に特に限定されろものではないが、
熱可塑性繊維マルチフィラメント糸を仮撚加工するに当
り、好ましくは上記7項目に則して実施すれば、仮撚付
与装置の直近下流部分においては常時仮撚加熱状態とす
ることができ、かつ仮撚装置下流において糸の回転が下
流に伝播することを阻止する係合部材へ係合せしめるこ
とにより、前記した如き糸形成機構に従って交互撚糸を
形成でき、本発明の目的が達成できるものである。
以上述べた通りの本発明によれば、形成される未解撚糸
部分の長さ、ひいては通解撚糸部分の長さをも制御でき
、かつこれらの長さを各部分においてランタ弘に形成し
得るものであり、優れた強撚糸様の風合や淡い絣模様を
呈する。
それもよ(こなれた淡い絣模様を呈し得る交互撚糸を兄
事に製造することができるものである。
以下、実施例により本発明の具体的構成、効果について
説明する。
実施例 1 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸して、3000
m/酊で引き取り、太さ137デニール、フィラメント
本数36本のマルチフィラメント糸を得た。
この糸を1.4倍に延伸しつつその延伸領域で、加熱温
度238℃、仮撚数3200 T、/mの仮撚加工を行
なった。
加熱装置は長さ1.5m、曲率半径30mの接糸板で半
径2闘の半円形溝付きであり、仮撚付与装置は3軸外接
式の摩擦仮撚装置である。
加熱装置と仮撚付与装置との間隔は65cIrLであり
、その中央に長さ50crfL1 曲率半径10mの第
2接糸板を設け40℃に保った。
仮撚付与装置と引取装置の間隔は40crfLであり引
取速度は520 m/minである。
更に仮撚付与装置の下流側20mmの位置に直径10闘
の回転ガイドを設は糸を1回巻き付けて走行させた。
こうして得られた糸は未解撚糸部分と通解撚糸部分とが
交互に存在するものであった。
未解撚糸部分の撚密度は3000T/m、平均長さは8
.3 mm、最長20mm、糸に占める長さ割合は36
.5%であり、通解撚糸部分の撚密度は1720T/m
1平均長さは14.4mm、最長32m−糸に占める長
さ割合は63.5%であった。
未解撚糸部分の長さく ai)と製造中の上流側に隣接
する通解撚糸部分の長さく bi)との相関係数は0.
79であった。
aiとbiの相互関係を調べるべく(ai、bi)に最
小自乗去を適用して次式を得た。
この式は、aとbがほぼ比例している関係であるが、2
.0 mmとい□う定数項を持っている。
これは仮撚加熱域の先端が点Gに到達してから解撚点が
発生する間に進んだ糸長であると考えられる。
なお、ここで上記の相関係数は、下記式で求められる値
であり、本発明ではnの数を100〜600とし、式中
i、石は、ai、bi(i=1.2、・・・・・・、n
)の平均値である。
未解撚糸部分(ai + i)と製造中の下流側に隣接
する通解撚糸部分(bi)との長さの相関係数は0.1
4であった。
すなわち、 である。
未解撚糸部分(ai)の長さの分布(1mm幅のヒスト
グラム)は、Oから約125朋まではほぼ一定頻度で分
布し、更に20mmまでは徐々に(はぼ直線的に)減少
し、20 mmを越えては分布していなかった。
ai の変動率は、60.0%であった。未解撚部分
の糸直径はほぼ均一で100μm、過解撚部分の糸直径
は平均130μmであった。
上記工程によって得られた糸を更に熱処理した後、織物
(組織:平織、経糸密度:87オ/1nch、緯糸密度
84本/1nch)を作った。
未解撚糸部分が透き織りになり、それが経緯織り成す模
様は、審美的に良好であり、かつ模様は官能的に均一で
あった。
この布帛は系内の融着と強撚効果により硬いため、カセ
イソーダ処理にて23重量%の減量を行なったところ、
綿糸ボイルに似た風合になった。
実施例 2 実施例1において、仮撚付与装置の下流に設けた回転ガ
イドと糸の係合を下記の如き態様に変更し、その他は実
施例1と同様に実施した。
態様1:回転ガイドと糸の巻回接触角を45°にした。
態様2:回転ガイドの更に下流側14龍の位置に該回転
ガイドと同種の第2回転ガイドを設は糸をS字型に巻回
接触せしめ、それぞれ45°の接触角をとった。
こうして得られた糸はいずれも実施例1で得られた糸と
大差ないものであった。
態様1の接触角45°でも、糸の回転を下流へ伝播せず
十分に阻止していることが分った。
態様2の第2回転ガイドは、糸の回転を阻止することに
は、寄与していないようである。
ただ糸道の方向を変える効果があり、実際の工程では必
要になる場合がある。
実施例1の如(1つの回転ガイドに360°前後の接触
角をとって必要な方向へ糸を引き出すのに比べ、態様2
の如く2つの回転ガイドにS字型に巻回させて必要な方
向へ糸を引き出す方が、作業性良好である。
実施例 3 実施例1において、回転ガイドの位置な仮撚付与装置の
下流側30關の位置に変更し、その他は実施例1と同様
にして実施した。
未解撚糸部分の撚密度は3000T/m、平均長さは1
2.4mm、最長30mB 糸に占める長さ割合は37
.6%であった。
通解撚糸部分の撚密度は1810T/m、平均長さは2
0.6 mm、最長47mm、糸に占める長さ割合は6
2.4%であった。
実施例 4 実施例1において、仮撚付与装置の下流側20mmの位
置に設けた回転ガイドを直径8mmの酸化チタン系セラ
ミック製固定ガイドに変更し、糸の巻回接触角を45°
とした。
その他は実施例1と同様に実施した。
得られた糸は実施例1とほぼ同じものであった。
この加工工程中において仮撚付与装置の直近下流から更
に下流側5闘の間を走行中の糸を瞬間閃光下で拡大撮影
した。
100枚の映像のすべてにおいて仮撚付与装置の直近下
流部分の糸が未解撚状態であった。
糸長5mmの中に通解撚糸部分を含むものは6枚あった
比較例 1 実施例1における仮撚装置を空気噴射流による仮撚装置
およびスピンドル仮撚装置に変更し、他は同一条件とし
て実験した。
その結果、無撚部や少ない撚の通解撚糸部分、融着の一
部剥離した未解撚糸部分が多発した。
仮撚装置通過直後の糸を観察すると、この部分にて無撚
状態、過解撚状態、未解撚状態等不規則に各種形態の糸
構造ができていた。
また仮撚装置上流および下流にて強いバルーニングが発
生した。
特にスピンドル仮撚装置の場合には解撚域における糸張
力が高く、特に無撚部の多いものであった。
得られた糸は強撚調風合も外観も有さす、絣も有してい
なかった。
比較例 2 ポリエチレンテレフタレートよりなる延伸マルチフィラ
メント糸(75デニール、36フイラメント)を常法の
仮撚条件に従って4%のオーバーフィードを与えつつ仮
撚数3200T/mの仮撚加工を実施した。
加熱温度は低い温度から各種実験し、245℃で十分か
つ剥離する程度の融着を起こしたが、得た糸はほとんど
無撚でところどころ融着集束した部分を持つ程度であっ
た。
実施例1で得た糸は10数%の撚縮みを持つことから上
記実験においてオーバフィードを18%に変更したが、
一時的に所望の糸を得たが長時間継続しては得られなか
った。
仮撚加工中の糸張力のわずかな変動が、糸張力低下→仮
撚数低下→撚縮み低下→糸張力低下を引き起こし、オー
バフィードが大きいため、ついには糸がたるみ、加工不
能におちいるものと考えられる。
この点、未延伸糸を用いると、撚縮みの分だけ低倍率で
延伸しつつ仮撚加工する条件が採用できるので、糸がた
るむことはなく、上記の加工性は良好であった。
比較例 3 実施例Iにおいて、延伸倍率を1.65倍に変更したと
ころ、はとんど交互撚を形成しなかった。
直接の原因は解撚域における糸張力が高いためと考える
が、交互撚糸は撚縮みを持っているので繊維が伸びた長
さよりも撚縮み分だけ糸は短いので、装置上で設定する
延伸倍率は未延伸状態がなくなる延伸倍率即ち自然延伸
比よりも小さい延伸比で延伸する必要がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の融着交互撚糸の製造方法の工程の1例
を示す工程概略図であり、第2図は本発明により好まし
く得られる融着交互撚糸の構造を例示する模式図であり
、第3図および第4図は本発明により融着交互撚糸が得
られる糸形成機構を模式図で示したものであり、第5図
は本発明による融着交互撚糸の糸形成機構でない他の交
互撚糸形成機構を模式図で示したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑性未延伸繊維マルチフィラメント糸を延伸仮
    撚加工するに際し、上流より糸供給装置、加熱接糸板、
    仮撚装置、回転部材、糸引取り装置の順序に配夕1ルた
    装置を用い、前記糸供給装置と糸引取り装置とで設定さ
    れる延伸倍率を、未延伸糸の自然延伸比以下の倍率とし
    、前記加熱接糸板の温度は糸が融着による未解撚部を形
    成し、かつ解撚域において構成フィラメントの一部が剥
    離する温度とし、かつ前記加熱接糸板では糸道規制して
    仮撚バルーニングを防止し、仮撚装置は外接型摩擦仮撚
    装置を用いて前記糸の融着を仮撚装置通過直後において
    も維持し、回転部材では糸を屈曲走行させて糸の回転が
    下流へ伝播することを阻止し、前記仮撚装置と回転部材
    間の解撚域において糸の通過抵抗を低くするとともに該
    解撚域で通解撚糸部分を形成させることを特徴とする融
    着交互撚糸の製造方法。
JP12451979A 1979-09-27 1979-09-27 融着交互撚糸の製造方法 Expired JPS5930816B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6219959U (ja) * 1985-07-22 1987-02-06
JPS6235916U (ja) * 1985-08-21 1987-03-03

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JPS6219959U (ja) * 1985-07-22 1987-02-06
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