JPS5932575B2 - 無撚糸布帛の製造法 - Google Patents
無撚糸布帛の製造法Info
- Publication number
- JPS5932575B2 JPS5932575B2 JP50025176A JP2517675A JPS5932575B2 JP S5932575 B2 JPS5932575 B2 JP S5932575B2 JP 50025176 A JP50025176 A JP 50025176A JP 2517675 A JP2517675 A JP 2517675A JP S5932575 B2 JPS5932575 B2 JP S5932575B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- roving
- filament yarn
- short fiber
- filament
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は無撚糸布帛の製造法に関する。
従来、無撚糸布帛の製造法として、短繊維粗糸に糊剤を
付着してドラフトし、更に仮撚を施したのち乾燥してい
わゆる横着紡績糸を得、この横着紡績糸を用いて布帛と
した後、加工工程で上記の糊剤を除去する方法が知られ
ている。
付着してドラフトし、更に仮撚を施したのち乾燥してい
わゆる横着紡績糸を得、この横着紡績糸を用いて布帛と
した後、加工工程で上記の糊剤を除去する方法が知られ
ている。
しかしながら、上記公知の無撚糸布帛の製造法は、上記
横着紡績糸が短繊維のみによって構成されているため、
その製造過程においてドラフト装置のローラに糊剤が付
着して該ローラに短繊維粗糸が巻付き易く、また仮撚装
置を通過した後の無撚状の区域において糸切れし易く、
そのため操業性がきわめて悪かった。
横着紡績糸が短繊維のみによって構成されているため、
その製造過程においてドラフト装置のローラに糊剤が付
着して該ローラに短繊維粗糸が巻付き易く、また仮撚装
置を通過した後の無撚状の区域において糸切れし易く、
そのため操業性がきわめて悪かった。
そこで、糸速度を遅くして糸切れを減少させようとした
場合は、生産性が低くなるという欠点があった。
場合は、生産性が低くなるという欠点があった。
また、糊剤として除去し易い澱粉糊等を使用するので、
短繊維粗糸としてセルロース系繊維またはその混紡品を
用いた場合は良好に接着されるが、動物系繊維を用いた
場合は接着性が不良であったり、乾燥時に繊維自体のク
リンプが発生したりする等の問題があった。
短繊維粗糸としてセルロース系繊維またはその混紡品を
用いた場合は良好に接着されるが、動物系繊維を用いた
場合は接着性が不良であったり、乾燥時に繊維自体のク
リンプが発生したりする等の問題があった。
また、出来上った紡績糸に可溶性糸条を引揃えて上記紡
績糸を解撚する方向に加熱して原糸を作り、この原糸を
用いて布帛を形成したのち可溶性糸条を溶解除去して無
撚糸布帛を製造する方法も知られているが、この場合に
は原糸を作るために精紡工程および撚糸工程の少なくと
も2工程を必要とする欠点があった。
績糸を解撚する方向に加熱して原糸を作り、この原糸を
用いて布帛を形成したのち可溶性糸条を溶解除去して無
撚糸布帛を製造する方法も知られているが、この場合に
は原糸を作るために精紡工程および撚糸工程の少なくと
も2工程を必要とする欠点があった。
また、ドラフト装置から送出された短繊維粗糸を、被覆
糸のボビンを、駆動するための中空スピンドルに挿通し
、上記短繊維粗糸を中空スピンドルの内壁との摩擦によ
って仮撚し、かつ中空スピンドルに装着されたボビンか
ら被覆糸を引出して上記短繊維粗糸(芯部)に螺旋状に
巻付け、得られた糸条を用いて製織したのち熱湯で処理
して上記の被覆糸を溶解除去する方法(特開昭49−6
9964号公報参照)が知られているが、この方法は、
被覆糸を巻いた重いボビンを回転して被覆糸を引出し、
これを芯部に巻付けるので、ボビンの高速回転が困難で
あり、また高速回転を可能にするためにボビンの巻き量
を少なくすればボビンの取換え回数が増大し、そのため
生産性が低いという欠点があった。
糸のボビンを、駆動するための中空スピンドルに挿通し
、上記短繊維粗糸を中空スピンドルの内壁との摩擦によ
って仮撚し、かつ中空スピンドルに装着されたボビンか
ら被覆糸を引出して上記短繊維粗糸(芯部)に螺旋状に
巻付け、得られた糸条を用いて製織したのち熱湯で処理
して上記の被覆糸を溶解除去する方法(特開昭49−6
9964号公報参照)が知られているが、この方法は、
被覆糸を巻いた重いボビンを回転して被覆糸を引出し、
これを芯部に巻付けるので、ボビンの高速回転が困難で
あり、また高速回転を可能にするためにボビンの巻き量
を少なくすればボビンの取換え回数が増大し、そのため
生産性が低いという欠点があった。
この発明は、上記従来方法の欠点を除去し、無撚糸布帛
を能率的に製造することができる方法を提供するもので
ある。
を能率的に製造することができる方法を提供するもので
ある。
すなわち、この発明は、短繊維粗糸を加熱、解撚を連続
的に行なう仮撚装置に導き、該装置の上流域で一定方向
に加熱される上記の短繊維粗糸に捲縮用のフィラメント
糸を充分に低いほぼ均一な張力で供給することによりト
ラバース装置を用いることなく捲縮合撚点を自動的に往
復移動させ、上記短繊維粗糸の外周に上記フィラメント
糸が包撚されて該フィラメント糸の一重捲回部および三
重捲回部を有する複合糸を作り、該複合糸を用いて布帛
に編織成した後、複合糸中のフィラメント糸を除去する
ことを特徴とする無撚糸布帛の製造法である。
的に行なう仮撚装置に導き、該装置の上流域で一定方向
に加熱される上記の短繊維粗糸に捲縮用のフィラメント
糸を充分に低いほぼ均一な張力で供給することによりト
ラバース装置を用いることなく捲縮合撚点を自動的に往
復移動させ、上記短繊維粗糸の外周に上記フィラメント
糸が包撚されて該フィラメント糸の一重捲回部および三
重捲回部を有する複合糸を作り、該複合糸を用いて布帛
に編織成した後、複合糸中のフィラメント糸を除去する
ことを特徴とする無撚糸布帛の製造法である。
この発明の短繊維粗糸は、編織成後にフィラメント糸を
除去する処理によって除去されないものであれば、綿繊
維、羊毛繊維、合成繊維、炭素繊維などからなるいずれ
の粗糸であってもよい。
除去する処理によって除去されないものであれば、綿繊
維、羊毛繊維、合成繊維、炭素繊維などからなるいずれ
の粗糸であってもよい。
そして、上記の短繊維粗糸は、直接に仮撚装置に供給さ
れるか、またはドラフト装置によってドラフトされたの
ちフリース状の粗糸として供給される。
れるか、またはドラフト装置によってドラフトされたの
ちフリース状の粗糸として供給される。
直接に供給される場合は、通常の仏式紡績で見られるラ
ビングされた(もみ加工された)無撚粗糸、または撚係
数1.0以下の有撚粗糸が好ましい。
ビングされた(もみ加工された)無撚粗糸、または撚係
数1.0以下の有撚粗糸が好ましい。
また、繊維長は、羊毛の如く長いものが可紡性に優れて
いる。
いる。
上記の短繊維粗糸に捲縮されるフィラメント糸は、水溶
性ポリビニルアルコールからなるフィラメント糸が好ま
しい。
性ポリビニルアルコールからなるフィラメント糸が好ま
しい。
また、酸性液または特定の溶剤で溶解もしくは分解除去
することができるフィラメント糸、および燃焼によって
除去することができるフィラメント糸であってもよい。
することができるフィラメント糸、および燃焼によって
除去することができるフィラメント糸であってもよい。
なお、フィラメント糸を燃焼除去する場合には、短繊維
粗糸に炭素繊維が使用されることはもちろんである。
粗糸に炭素繊維が使用されることはもちろんである。
上記のフィラメント糸は、上記短繊維粗糸に捲縮する際
に張力を十分に低い安定した状態におき、かつ太いスラ
ブの形成を避ける必要があるので、50デニール以下の
細いものが好ましく、また上記の短繊維粗糸との絡合性
を高めるためにモノフィラメント糸よりもマルチフィラ
メント糸であることが好ましい。
に張力を十分に低い安定した状態におき、かつ太いスラ
ブの形成を避ける必要があるので、50デニール以下の
細いものが好ましく、また上記の短繊維粗糸との絡合性
を高めるためにモノフィラメント糸よりもマルチフィラ
メント糸であることが好ましい。
次に、上記の短繊維粗糸にフィラメント糸を捲縮して複
合糸とする方法の一例を第1図および第2図によって説
明する。
合糸とする方法の一例を第1図および第2図によって説
明する。
短繊維粗糸1がドラフト装置2に供給されてドラフトさ
れ、フリース状の粗糸1aがフロントローラ2a、2b
から紡出され、仮撚装置3によって強撚される。
れ、フリース状の粗糸1aがフロントローラ2a、2b
から紡出され、仮撚装置3によって強撚される。
一方、パーン4から引き出された捲縮用のフィラメント
糸4aは、テンション装置5およびガイド6を介して上
記のフロントローラ2at2bと仮撚装置3との間で撚
回されている上記のフリース状の粗糸1aに供給されて
その表面に捲回される。
糸4aは、テンション装置5およびガイド6を介して上
記のフロントローラ2at2bと仮撚装置3との間で撚
回されている上記のフリース状の粗糸1aに供給されて
その表面に捲回される。
このとき、フィラメント糸4aをほぼ均一な張力で、し
かも仮撚されているフリース状の粗糸1aにフィラメン
ト糸4aが十分に巻き付くことができる程度の低い張力
で導入すると、後記する理由により、トラバース装置が
ないにもかかわらず、フィラメント糸4aとフリース状
粗糸1aとの捲縮合撚点Pが粗糸1aに沿ってトラバー
スし、その結果フィラメント糸4aが一重に捲回した一
重捲回部と三重に捲回した三重捲回部とを備えた仮撚捲
縮糸Mが形成され、この仮撚捲縮糸Mが仮撚装置3を通
過することにより解撚されて複合糸Nとなり、この複合
糸Nがデリベリローラ7で引出され、巻取ローラ8上の
チーズ9に巻取られる。
かも仮撚されているフリース状の粗糸1aにフィラメン
ト糸4aが十分に巻き付くことができる程度の低い張力
で導入すると、後記する理由により、トラバース装置が
ないにもかかわらず、フィラメント糸4aとフリース状
粗糸1aとの捲縮合撚点Pが粗糸1aに沿ってトラバー
スし、その結果フィラメント糸4aが一重に捲回した一
重捲回部と三重に捲回した三重捲回部とを備えた仮撚捲
縮糸Mが形成され、この仮撚捲縮糸Mが仮撚装置3を通
過することにより解撚されて複合糸Nとなり、この複合
糸Nがデリベリローラ7で引出され、巻取ローラ8上の
チーズ9に巻取られる。
上記仮撚装置3の上流域において捲縮合撚点Pがトラバ
ースする理由は明らかでないが、加熱時の撚伝播による
捲縮合撚点Pの移動に伴ってフリース状粗糸1aとフィ
ラメント糸4aとの張力バランスが変化するためと考え
られる。
ースする理由は明らかでないが、加熱時の撚伝播による
捲縮合撚点Pの移動に伴ってフリース状粗糸1aとフィ
ラメント糸4aとの張力バランスが変化するためと考え
られる。
すなわち、フリース状粗糸1aが仮撚装置3でS撚方向
に回転されると、フィラメント糸4aは上記の粗糸1a
に捲縮されるが、粗糸1aの回転に伴う撚の伝播速度は
粗糸1aの進行速度よりも速く、シかもフィラメント糸
4aの張力が粗糸1aの張力よりも小さいので、フィラ
メント糸4aが十分に給糸されて捲縮合撚点Pが仮撚装
置3側からドラフト装置2の方向へ移動してフィラメン
ト糸4aがS撚方向に捲回される。
に回転されると、フィラメント糸4aは上記の粗糸1a
に捲縮されるが、粗糸1aの回転に伴う撚の伝播速度は
粗糸1aの進行速度よりも速く、シかもフィラメント糸
4aの張力が粗糸1aの張力よりも小さいので、フィラ
メント糸4aが十分に給糸されて捲縮合撚点Pが仮撚装
置3側からドラフト装置2の方向へ移動してフィラメン
ト糸4aがS撚方向に捲回される。
しかして、上記捲縮合撚点Pがドラフト装置2のフロン
トローラ2a。
トローラ2a。
2bに接近すると、フィラメント糸4aとガイド6との
間の摩擦が増大すること、およびフィラメント糸4aの
回転巻付きに伴って発生するトルクによって上記捲縮合
撚点Pの移動速度が低下し、ついには上記の張力バラン
スが崩れて捲纒合撚点PがP′の位置で停止し、次いで
瞬間的に逆方向すなわち仮撚装置3側に移動してフィラ
メント糸4aがZ撚方向に捲回される。
間の摩擦が増大すること、およびフィラメント糸4aの
回転巻付きに伴って発生するトルクによって上記捲縮合
撚点Pの移動速度が低下し、ついには上記の張力バラン
スが崩れて捲纒合撚点PがP′の位置で停止し、次いで
瞬間的に逆方向すなわち仮撚装置3側に移動してフィラ
メント糸4aがZ撚方向に捲回される。
この逆方向の移動速度は紡出速度よりも速いので、先に
巻き付けられたS撚方向のフィラメント糸4aの表面に
フィラメント糸4aがZ撚方向に巻き付けられる。
巻き付けられたS撚方向のフィラメント糸4aの表面に
フィラメント糸4aがZ撚方向に巻き付けられる。
そして、捲縮合撚点Pが仮撚装置3に接近すると、上記
の張力バランスが再び崩れて捲縮合撚点Pがドラフト装
置2の方向に進行してフィラメント糸4aが再びS撚方
向lこ捲回され、以下これを繰返すことにより、前記の
ように一重捲回部と三重捲回部とからなり、しかも上記
の一重捲回部および三重捲回部の長さがランダムに変化
した仮撚捲縮糸Mが得られるのである。
の張力バランスが再び崩れて捲縮合撚点Pがドラフト装
置2の方向に進行してフィラメント糸4aが再びS撚方
向lこ捲回され、以下これを繰返すことにより、前記の
ように一重捲回部と三重捲回部とからなり、しかも上記
の一重捲回部および三重捲回部の長さがランダムに変化
した仮撚捲縮糸Mが得られるのである。
この仮撚捲縮糸Mを解撚して得られる複合糸Nにおいて
、第3図に示すように粗糸1aは上記解撚によって無撚
状となる。
、第3図に示すように粗糸1aは上記解撚によって無撚
状となる。
これに対してフィラメント糸4aは、撚角度が粗糸1a
と異なるために無撚となることはなく、撚方向が逆転さ
れるだけで上記仮撚捲縮糸Mの一重捲回部および三重捲
回部がそれぞれ複合糸Nの一重捲回部Gおよび三重捲回
部Hとして残され、フィラメント糸4aが上記無撚の粗
糸1aを堅く締め付けて拘束しており、そのため得られ
た複合糸Nは編織成に必要な強力と絡合性を有している
。
と異なるために無撚となることはなく、撚方向が逆転さ
れるだけで上記仮撚捲縮糸Mの一重捲回部および三重捲
回部がそれぞれ複合糸Nの一重捲回部Gおよび三重捲回
部Hとして残され、フィラメント糸4aが上記無撚の粗
糸1aを堅く締め付けて拘束しており、そのため得られ
た複合糸Nは編織成に必要な強力と絡合性を有している
。
そして、この複合糸Nは、撚トルクをほとんど有しない
ので撚セットを必要としない。
ので撚セットを必要としない。
また、複合糸Nはフィラメント糸4aの一重捲回部Gお
よび三重捲回部Hを有しているが、フィラメント糸4a
の捲回数の差は後加工性および布帛の風合にほとんど影
響がないので、フリース状粗糸1aの可紡性が低いとき
は、該粗糸1aに対する加熱力を強くすることが好まし
い。
よび三重捲回部Hを有しているが、フィラメント糸4a
の捲回数の差は後加工性および布帛の風合にほとんど影
響がないので、フリース状粗糸1aの可紡性が低いとき
は、該粗糸1aに対する加熱力を強くすることが好まし
い。
したがって、上記の仮撚装置3が圧縮空気を用いた渦流
式の場合には、空気圧を上げるか、空気量を増すか、ま
たは紡出速度を遅くすればよい。
式の場合には、空気圧を上げるか、空気量を増すか、ま
たは紡出速度を遅くすればよい。
なお、上記の仮撚装置3は、上記の渦流式のほかに機械
式および摩擦式などのいずれでもよいが、渦流式が最も
好ましい。
式および摩擦式などのいずれでもよいが、渦流式が最も
好ましい。
すなわち、渦流式は、機械式に属するピンタイプの仮撚
装置のよう(こ糸条がピンでしごかれることがなく、シ
かも毎分10万回転以上の回撚を与えることができるの
で、紡出速度を毎分100m以上にすることが容易であ
る。
装置のよう(こ糸条がピンでしごかれることがなく、シ
かも毎分10万回転以上の回撚を与えることができるの
で、紡出速度を毎分100m以上にすることが容易であ
る。
次に、上記の複合糸を用いて布帛が編織成される。
織成する場合の組織は、一般に平組織が好ましく、毛織
物であればトロピカルやマットが最適であり、ギャバジ
ンでも打込み数を若干少なくした場合には嵩高の効果が
認められる。
物であればトロピカルやマットが最適であり、ギャバジ
ンでも打込み数を若干少なくした場合には嵩高の効果が
認められる。
他方、編成する場合には、ゴム編みよりも両面編み、更
にシングルニットを編成したときに嵩高の効果が顕著に
得られる。
にシングルニットを編成したときに嵩高の効果が顕著に
得られる。
上記の布帛を編織成した後、複合糸の表面に捲縮されて
いるフィラメント糸4が、その性質に応じて水、酸性液
または特定の溶剤で溶解もしくは分解除去されるか、ま
たは燃焼によって除去される。
いるフィラメント糸4が、その性質に応じて水、酸性液
または特定の溶剤で溶解もしくは分解除去されるか、ま
たは燃焼によって除去される。
なお、フィラメント糸4が水溶性ポリビニルアルコール
からなる場合には、80〜100°Cで精練または染色
する際に溶解除去することができる。
からなる場合には、80〜100°Cで精練または染色
する際に溶解除去することができる。
次にこの発明の詳細な説明する。
実施例
第1図の装置において、平均繊維長82mmの羊毛繊維
からなる短繊維粗糸1をドラフト装置2でドラフトして
30番手相当のフリース状の粗糸1aをフロントローラ
2a 、2bから紡出し、空気圧2.8kg/iの空気
仮撚装置3に導いて強いS撚を与え、このフリース状粗
糸1aの加熱域に水溶性ポリビニルアルコールのマルチ
フィラメント糸4a(商品名ツルブロン、28デニール
)ヲパーン4からテンション装置5、ガイド6を通して
0.01 &/1)以下の低テンションで供給すること
により、無撚状の羊毛繊維が上記フィラメント糸4aで
包撚された複合糸Nを得た。
からなる短繊維粗糸1をドラフト装置2でドラフトして
30番手相当のフリース状の粗糸1aをフロントローラ
2a 、2bから紡出し、空気圧2.8kg/iの空気
仮撚装置3に導いて強いS撚を与え、このフリース状粗
糸1aの加熱域に水溶性ポリビニルアルコールのマルチ
フィラメント糸4a(商品名ツルブロン、28デニール
)ヲパーン4からテンション装置5、ガイド6を通して
0.01 &/1)以下の低テンションで供給すること
により、無撚状の羊毛繊維が上記フィラメント糸4aで
包撚された複合糸Nを得た。
このときの紡出速度は120m/分であった。
次に、この複合糸Nを24ゲージのシンカー白丸に仕掛
けてシングルジャージを編成したのち、生機反物のリラ
ックス工程で上記フィラメント糸4aを溶解除去した。
けてシングルジャージを編成したのち、生機反物のリラ
ックス工程で上記フィラメント糸4aを溶解除去した。
得られた実施例の編地は、はとんど無撚状の羊毛繊維の
みで構成されており、その特性は下記の表に示すとおり
であった。
みで構成されており、その特性は下記の表に示すとおり
であった。
なお、上記の羊毛繊維のみからなる30番手のリング紡
績糸を用いて; 同様に編成し、得られた編地を比較例
1としてその編地特性を併記した。
績糸を用いて; 同様に編成し、得られた編地を比較例
1としてその編地特性を併記した。
上記の表を一見して明らかなように、実施例は比較例1
に比べて嵩高性が非常に優れている。
に比べて嵩高性が非常に優れている。
また、上記実施例の空気仮撚装置3の代りに特開昭49
−69964号公報記載の中空スピンドルを設け、この
中空スピンドルに実施例1のマルチフィラメント糸4a
の巻かれたボビン(巻き量300g)を装着して複合糸
を得、実施例と同様に編成し、比較例2の編地を製造し
たが、この場合は、ボビンが重いために8000r/m
以上の回転を与えることができないので、実施例と同じ
撚数を与えようとすると紡出速度が8.12m/分、実
施例の約1/15の低速となった。
−69964号公報記載の中空スピンドルを設け、この
中空スピンドルに実施例1のマルチフィラメント糸4a
の巻かれたボビン(巻き量300g)を装着して複合糸
を得、実施例と同様に編成し、比較例2の編地を製造し
たが、この場合は、ボビンが重いために8000r/m
以上の回転を与えることができないので、実施例と同じ
撚数を与えようとすると紡出速度が8.12m/分、実
施例の約1/15の低速となった。
以上に説明したようにこの発明は、ソフトで軽く、嵩高
性と保温性に富む無撚糸布帛を高速度で、かつ能率的に
製造することができ、特に短繊維に綿繊維を用いた場合
には繊維平行度が向上して光沢に優れた布帛が得られ、
また羊毛繊維を用いた場合には後加工の湿熱処理による
クリンプ発現が十分に行なわれて一層嵩高性な布帛が得
られる。
性と保温性に富む無撚糸布帛を高速度で、かつ能率的に
製造することができ、特に短繊維に綿繊維を用いた場合
には繊維平行度が向上して光沢に優れた布帛が得られ、
また羊毛繊維を用いた場合には後加工の湿熱処理による
クリンプ発現が十分に行なわれて一層嵩高性な布帛が得
られる。
また、フィラメント糸をほぼ均一な低張力で供給するこ
とによって自動的に捲縮合撚点をトラバースさせるので
、積極的にトラバースさせる装置やフィラメント糸の張
力を積極的に変動させる装置が不要であり、複合糸の製
造装置が簡単になる。
とによって自動的に捲縮合撚点をトラバースさせるので
、積極的にトラバースさせる装置やフィラメント糸の張
力を積極的に変動させる装置が不要であり、複合糸の製
造装置が簡単になる。
第1図は本発明の複合糸を製造する装置の一例を示す斜
視図、第2図は第1図の要部の側面図、第3図は複合糸
の外観図である。 1・・・・・・短繊維粗糸、1a・・・・・・フリース
状粗糸、3・・・・・・仮撚装置、4a・・・・・・フ
ィラメント糸、G・・・・・・−重捲回部、H・・・・
・・三重捲回部、N・・・・・・複合糸、P 、 P’
・・・・・・捲縮合撚点。
視図、第2図は第1図の要部の側面図、第3図は複合糸
の外観図である。 1・・・・・・短繊維粗糸、1a・・・・・・フリース
状粗糸、3・・・・・・仮撚装置、4a・・・・・・フ
ィラメント糸、G・・・・・・−重捲回部、H・・・・
・・三重捲回部、N・・・・・・複合糸、P 、 P’
・・・・・・捲縮合撚点。
Claims (1)
- 1 短繊維粗糸を加熱、解撚を連続的に行なう仮撚装置
に導き、該装置の上流域で一定方向に加熱される上記の
短繊維粗糸に捲縮用のフィラメント糸を充分に低いほぼ
均一な張力で供給することによりトラバース装置を用い
ることなく捲線合撚点を自動的に往復移動させ、上記短
繊維粗糸の外周に上記フィラメント糸が包撚されて該フ
ィラメント糸の一重捲回部および三重捲回部を有する複
合糸を作り、該複合糸を用いて布帛に編織成した後、複
合糸中のフィラメント糸を除去することを特徴とする無
撚糸布帛の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50025176A JPS5932575B2 (ja) | 1975-02-28 | 1975-02-28 | 無撚糸布帛の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50025176A JPS5932575B2 (ja) | 1975-02-28 | 1975-02-28 | 無撚糸布帛の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51102166A JPS51102166A (en) | 1976-09-09 |
JPS5932575B2 true JPS5932575B2 (ja) | 1984-08-09 |
Family
ID=12158687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50025176A Expired JPS5932575B2 (ja) | 1975-02-28 | 1975-02-28 | 無撚糸布帛の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5932575B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55103209U (ja) * | 1979-01-09 | 1980-07-18 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4969964A (ja) * | 1972-11-10 | 1974-07-06 | ||
JPS49116350A (ja) * | 1973-03-10 | 1974-11-07 |
-
1975
- 1975-02-28 JP JP50025176A patent/JPS5932575B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4969964A (ja) * | 1972-11-10 | 1974-07-06 | ||
JPS49116350A (ja) * | 1973-03-10 | 1974-11-07 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS51102166A (en) | 1976-09-09 |
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