JPH07126944A - 複合糸及びその製造方法 - Google Patents
複合糸及びその製造方法Info
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- JPH07126944A JPH07126944A JP27583193A JP27583193A JPH07126944A JP H07126944 A JPH07126944 A JP H07126944A JP 27583193 A JP27583193 A JP 27583193A JP 27583193 A JP27583193 A JP 27583193A JP H07126944 A JPH07126944 A JP H07126944A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】芯部と鞘部を構成して一定の交絡数で部分的に
交絡されていると共に芯糸に対し鞘糸の糸長差が25% 以
上である複合糸としたことにより、強撚を入れて織編物
を作成する場合でもシゴキ.ネップの発生することなく
ふくらみ感のある織編物を作成する。 【構成】芯部を占めるA成分糸と鞘部を占めるB成分糸
を引き揃えて仮撚加工領域6に供給して仮撚複合糸を製
造する際、交絡加工部7で少なくとも30ケ/mの交絡を
付与し、次いで仮撚フィード率+4% から-10%の範囲で仮
撚加工する。A成分糸としては、単繊維のフィラメント
の太さが2.5 デニール以上で複屈折率△nが100 ×10-3
〜140 ×10-3の延伸糸を用い、B成分糸としては、単繊
維のフィラメントの太さが延伸糸2.0 デニール以下であ
り複屈折率△nが40×10-3〜80×10-3のポリエステル系
フィラメント部分配向糸を用いる。
交絡されていると共に芯糸に対し鞘糸の糸長差が25% 以
上である複合糸としたことにより、強撚を入れて織編物
を作成する場合でもシゴキ.ネップの発生することなく
ふくらみ感のある織編物を作成する。 【構成】芯部を占めるA成分糸と鞘部を占めるB成分糸
を引き揃えて仮撚加工領域6に供給して仮撚複合糸を製
造する際、交絡加工部7で少なくとも30ケ/mの交絡を
付与し、次いで仮撚フィード率+4% から-10%の範囲で仮
撚加工する。A成分糸としては、単繊維のフィラメント
の太さが2.5 デニール以上で複屈折率△nが100 ×10-3
〜140 ×10-3の延伸糸を用い、B成分糸としては、単繊
維のフィラメントの太さが延伸糸2.0 デニール以下であ
り複屈折率△nが40×10-3〜80×10-3のポリエステル系
フィラメント部分配向糸を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は仮撚複合糸とその製造方
法に関し、さらに詳しくは強撚糸に好適な芯鞘型仮撚複
合糸に関する。
法に関し、さらに詳しくは強撚糸に好適な芯鞘型仮撚複
合糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から熱可塑性合成繊維マルチフィラ
メント糸を用いて紡績糸様の外観と嵩高性を付与した糸
条を仮撚加工法によって製造することは知られている。
その代表的なものとして、特公昭60−7050号公
報、特公昭60−11130号公報などがあげられる。
これらの製造方法によって得られた仮撚複合糸は、いず
れも半延伸糸の伸度が異なる糸条を引き揃えて、延伸同
時仮撚を施して芯糸の回りに鞘糸を交互撚糸状に巻き付
かせて紡績糸様の外観を付与しようとしたものである。
そしてこのように得られた仮撚複合糸は、紡績糸様の外
観と、比較的大きな嵩高性と濃色に染色できるという特
徴がある。また特公昭57−38696号公報にはポリ
エステルの半延伸糸を予備延伸した直後この糸条を他の
糸条と同時仮撚し、種々の杢模様の複合糸を製造するこ
とが開示されている。ここに示されている複合加工糸
は、ポリエステルの半延伸糸を所定の延伸条件で延伸
し、直ちに他の糸条と同時仮撚することにより、両糸条
の物性差の基づく染着差によって杢糸調の複合糸が得ら
れる。
メント糸を用いて紡績糸様の外観と嵩高性を付与した糸
条を仮撚加工法によって製造することは知られている。
その代表的なものとして、特公昭60−7050号公
報、特公昭60−11130号公報などがあげられる。
これらの製造方法によって得られた仮撚複合糸は、いず
れも半延伸糸の伸度が異なる糸条を引き揃えて、延伸同
時仮撚を施して芯糸の回りに鞘糸を交互撚糸状に巻き付
かせて紡績糸様の外観を付与しようとしたものである。
そしてこのように得られた仮撚複合糸は、紡績糸様の外
観と、比較的大きな嵩高性と濃色に染色できるという特
徴がある。また特公昭57−38696号公報にはポリ
エステルの半延伸糸を予備延伸した直後この糸条を他の
糸条と同時仮撚し、種々の杢模様の複合糸を製造するこ
とが開示されている。ここに示されている複合加工糸
は、ポリエステルの半延伸糸を所定の延伸条件で延伸
し、直ちに他の糸条と同時仮撚することにより、両糸条
の物性差の基づく染着差によって杢糸調の複合糸が得ら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の特公昭60−7050号公報、特公昭60−1
1130号公報等の発明は、半延伸糸を延伸同時仮撚す
る関係上、これらの糸条を強撚して作成した編織物は腰
がなく、硬い風合のものしか得られないという問題があ
る。
た従来の特公昭60−7050号公報、特公昭60−1
1130号公報等の発明は、半延伸糸を延伸同時仮撚す
る関係上、これらの糸条を強撚して作成した編織物は腰
がなく、硬い風合のものしか得られないという問題があ
る。
【0004】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、強撚を入れてもソフトで腰があり梳毛調の風合を
持つ複合加工糸及びその製造方法を提供することを目的
とする。
ため、強撚を入れてもソフトで腰があり梳毛調の風合を
持つ複合加工糸及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の複合糸は、少なくとも2本の熱可塑性合成
繊維マルチフィラメント糸からなる芯鞘構造を持つ仮撚
複合糸であって、芯部を占めるA成分糸と鞘部を占める
B成分糸とが、交絡数30ケ/m以上で部分的に交絡さ
れていると共に、芯糸に対し鞘糸が糸長差{(B/A−
1)×100%}が25%以上であり、かつ芯糸のデニ
ール比率{(A/A+B)×100%}が50〜70%
の範囲で鞘糸が仮撚捲縮糸状に取り囲んでいることを特
徴とする。
め、本発明の複合糸は、少なくとも2本の熱可塑性合成
繊維マルチフィラメント糸からなる芯鞘構造を持つ仮撚
複合糸であって、芯部を占めるA成分糸と鞘部を占める
B成分糸とが、交絡数30ケ/m以上で部分的に交絡さ
れていると共に、芯糸に対し鞘糸が糸長差{(B/A−
1)×100%}が25%以上であり、かつ芯糸のデニ
ール比率{(A/A+B)×100%}が50〜70%
の範囲で鞘糸が仮撚捲縮糸状に取り囲んでいることを特
徴とする。
【0006】前記構成においては、A、B成分糸が下記
の加工糸であることが好ましい。 A成分糸:単繊維のフィラメントの太さが2.5デニー
ル以上である下記範囲のポリエステル系フィラメント延
伸糸。 (複屈折率△n 100×10-3≦A(△n)≦140
×10-3) B成分糸:単繊維フィラメントの太さが延伸後2.0デ
ニール以下である下記範囲のポリエステル系フィラメン
ト部分配向糸。 (複屈折率△n 40×10-3≦B(△n)≦80×1
0-3) また、芯糸と鞘部の糸長差は25%以上が必要であるが
好ましくは30%〜35%である。芯糸比率は50%〜
70%が必要であるが好ましくは、50%〜56%であ
る。
の加工糸であることが好ましい。 A成分糸:単繊維のフィラメントの太さが2.5デニー
ル以上である下記範囲のポリエステル系フィラメント延
伸糸。 (複屈折率△n 100×10-3≦A(△n)≦140
×10-3) B成分糸:単繊維フィラメントの太さが延伸後2.0デ
ニール以下である下記範囲のポリエステル系フィラメン
ト部分配向糸。 (複屈折率△n 40×10-3≦B(△n)≦80×1
0-3) また、芯糸と鞘部の糸長差は25%以上が必要であるが
好ましくは30%〜35%である。芯糸比率は50%〜
70%が必要であるが好ましくは、50%〜56%であ
る。
【0007】また前記本発明の複合糸においては、撚係
数13×103 〜33×103 の範囲の追撚を施すこと
が好ましい。ここで撚係数とは下記の式(数1)で表さ
れるものをいう。
数13×103 〜33×103 の範囲の追撚を施すこと
が好ましい。ここで撚係数とは下記の式(数1)で表さ
れるものをいう。
【0008】
【数1】
【0009】次に本発明の複合糸の製造方法は、芯部を
占めるA成分糸と鞘部を占めるB成分糸を引き揃えて仮
撚加工領域に供給して仮撚複合糸を製造する方法におい
て、少なくとも30ケ/mの交絡を付与し、次いで仮撚
フィード率+4%から−10%の範囲で仮撚加工するこ
とを特徴とする。 A成分糸:単繊維のフィラメントの太さが2.5デニー
ル以上である下記範囲のポリエステル系延伸糸。 (複屈折率△n 100×10-3≦A(△n)≦140
×10-3) B成分糸:単繊維のフィラメントの太さが延伸糸2.0
デニール以下である下記範囲のポリエステル系フィラメ
ント部分配向糸。 (複屈折率△n 40×10-3≦B(△n)≦80×1
0-3) ここで、少なくとも30ケ/mの交絡を付与することが
必要であるが、好ましくは30ケ/mから50ケ/mの
範囲の交絡である。又、仮撚フィードも0%から−6%
が好ましい。以上の条件により加工操業性の優れた製造
方法とすることができる。
占めるA成分糸と鞘部を占めるB成分糸を引き揃えて仮
撚加工領域に供給して仮撚複合糸を製造する方法におい
て、少なくとも30ケ/mの交絡を付与し、次いで仮撚
フィード率+4%から−10%の範囲で仮撚加工するこ
とを特徴とする。 A成分糸:単繊維のフィラメントの太さが2.5デニー
ル以上である下記範囲のポリエステル系延伸糸。 (複屈折率△n 100×10-3≦A(△n)≦140
×10-3) B成分糸:単繊維のフィラメントの太さが延伸糸2.0
デニール以下である下記範囲のポリエステル系フィラメ
ント部分配向糸。 (複屈折率△n 40×10-3≦B(△n)≦80×1
0-3) ここで、少なくとも30ケ/mの交絡を付与することが
必要であるが、好ましくは30ケ/mから50ケ/mの
範囲の交絡である。又、仮撚フィードも0%から−6%
が好ましい。以上の条件により加工操業性の優れた製造
方法とすることができる。
【0010】
【作用】前記した本発明の構成によれば、仮撚複合糸は
芯部と鞘部を構成して交絡数30ケ/m以上で部分的に
交絡されていると共に芯糸に対し鞘糸が糸長差{(B/
A−1)×100}が25%以上であるため、本加工糸
に強撚を入れて織編物を作成する場合でもシゴキ.ネッ
プの発生することなくふくらみ感のある織編物を作成で
きる。さらに、芯糸デニール比率(A/(A+B)×1
00%)が50〜70%で仮撚捲縮糸状に鞘糸が取り囲
んでいることにより張り、腰の強い、かつソフトな織編
物を提供できる。
芯部と鞘部を構成して交絡数30ケ/m以上で部分的に
交絡されていると共に芯糸に対し鞘糸が糸長差{(B/
A−1)×100}が25%以上であるため、本加工糸
に強撚を入れて織編物を作成する場合でもシゴキ.ネッ
プの発生することなくふくらみ感のある織編物を作成で
きる。さらに、芯糸デニール比率(A/(A+B)×1
00%)が50〜70%で仮撚捲縮糸状に鞘糸が取り囲
んでいることにより張り、腰の強い、かつソフトな織編
物を提供できる。
【0011】また、撚係数が撚係数13×103 〜33
×103 の範囲の追撚を施すと、ふくらみ感のある織編
物を提供できる。また本発明の製造方法によれば、前記
複合糸を効率よく合理的に製造できる。
×103 の範囲の追撚を施すと、ふくらみ感のある織編
物を提供できる。また本発明の製造方法によれば、前記
複合糸を効率よく合理的に製造できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。図1は本発明の一実施例の糸の外観を示す概
略図であり、図2は加工方法を示す。図1に示す通り2
本の熱可塑性合成繊維マルチフィラメントからなる芯鞘
構造を持つ仮撚複合糸であり、1の芯糸の回りに2の鞘
糸が、仮撚捲縮糸状に取り囲んでいる部分3と交絡部4
が部分的に存在する糸形態を示している。これは供給す
る原糸と、加工方法により、このような糸形態となるも
のであり、供給する原糸としては芯糸に、ポリエステル
系フィラメント延伸糸を用い、鞘糸にポリエステル系フ
ィラメント部分配向糸(POY)を使用し、図2の複合
加工方法により、少なくとも30ケ/mの交絡を付与
し、次いで仮撚フィード率+4%−10%の範囲で好ま
しくは0%〜−6%で仮撚加工することにより得られ
る。この時、加工張力比(解撚張力/加撚張力)を0.
6以下とすることが好ましい。
説明する。図1は本発明の一実施例の糸の外観を示す概
略図であり、図2は加工方法を示す。図1に示す通り2
本の熱可塑性合成繊維マルチフィラメントからなる芯鞘
構造を持つ仮撚複合糸であり、1の芯糸の回りに2の鞘
糸が、仮撚捲縮糸状に取り囲んでいる部分3と交絡部4
が部分的に存在する糸形態を示している。これは供給す
る原糸と、加工方法により、このような糸形態となるも
のであり、供給する原糸としては芯糸に、ポリエステル
系フィラメント延伸糸を用い、鞘糸にポリエステル系フ
ィラメント部分配向糸(POY)を使用し、図2の複合
加工方法により、少なくとも30ケ/mの交絡を付与
し、次いで仮撚フィード率+4%−10%の範囲で好ま
しくは0%〜−6%で仮撚加工することにより得られ
る。この時、加工張力比(解撚張力/加撚張力)を0.
6以下とすることが好ましい。
【0013】図2においてA.Bは供給する原糸、Aは
ポリエステル系フィラメント延伸糸、Bはポリエステル
系フィラメント部分配向糸(POY)を示す。9、9
´、10、10´、13、13´はフィード、ローラ
ー、15は交絡ノズル、11は熱固定装置11は仮撚装
置、14は巻取装置を示す。供給された原糸A.Bは
9、9´と10、10´のゾーンで少なくとも30ケ/
mの交絡を付与し仮撚ゾーン6に供給される。ここで仮
撚フィード率+4から−10%の範囲で仮撚加工される
が、この仮撚フィード率を+4%から−10%に設定す
ることにより交絡を壊すことなく仮撚加工されているた
め交絡はほぼそのまま、最終複合糸として残る。この時
好ましい条件としては解撚張力/加撚張力を0.6以下
とすることである。仮撚加工された加工糸はフィード・
ローラー13、´13から14の巻取り装置で巻き取ら
れ、複合糸が得られる。
ポリエステル系フィラメント延伸糸、Bはポリエステル
系フィラメント部分配向糸(POY)を示す。9、9
´、10、10´、13、13´はフィード、ローラ
ー、15は交絡ノズル、11は熱固定装置11は仮撚装
置、14は巻取装置を示す。供給された原糸A.Bは
9、9´と10、10´のゾーンで少なくとも30ケ/
mの交絡を付与し仮撚ゾーン6に供給される。ここで仮
撚フィード率+4から−10%の範囲で仮撚加工される
が、この仮撚フィード率を+4%から−10%に設定す
ることにより交絡を壊すことなく仮撚加工されているた
め交絡はほぼそのまま、最終複合糸として残る。この時
好ましい条件としては解撚張力/加撚張力を0.6以下
とすることである。仮撚加工された加工糸はフィード・
ローラー13、´13から14の巻取り装置で巻き取ら
れ、複合糸が得られる。
【0014】ここで糸長差について説明する。糸長差は
芯糸に対する鞘糸の長さの比率を示し計算式は(B/A
−1)×100で示す。ただし、A:芯糸の長さ、B:
鞘糸の長さである。
芯糸に対する鞘糸の長さの比率を示し計算式は(B/A
−1)×100で示す。ただし、A:芯糸の長さ、B:
鞘糸の長さである。
【0015】糸長差の発生については、供給は同一であ
るが、延伸糸と部分配向糸(POY)とを少なくとも3
0ケ/mの交絡を与えた後仮撚加工することにより、部
分配向糸(POY)が撚延伸により伸びるため発生する
ものであり、供給する部分配向糸(POY)の配向度に
より伸びは違ってくる。
るが、延伸糸と部分配向糸(POY)とを少なくとも3
0ケ/mの交絡を与えた後仮撚加工することにより、部
分配向糸(POY)が撚延伸により伸びるため発生する
ものであり、供給する部分配向糸(POY)の配向度に
より伸びは違ってくる。
【0016】紡糸速度3000m/secで巻取ったポ
リエチレンテフタレート部分配向糸(POY)4品種作
成し、ポリエチレンテレフタレート延伸糸4品種と図1
に示す装置を用いて、加工した。おもな加工条件は、下
記のとおりである。 (1)熱固定装置11の温度:200℃ (2)仮撚装置12:3軸外接型摩擦仮撚装置でウレタ
ンゴム糸8枚装着 (3)先交絡フィード率:+2% (4)仮撚フィード率:−4% (5)加工速度:300m/sec (6)摩擦仮撚の張力比:T2 /T1 =0.6 (7)使用原糸 POY: 75デニール36フィラメント 100デニール36フィラメント 125デニール36フィラメント 150デニール36フィラメント 延伸糸: 50デニール24フィラメント 75デニール36フィラメント 100デニール24フィラメント 150デニール48フィラメント 以上の条件で得られた結果を表1に示す。なお表1にお
いて、例えば75−36とは、75デニール36フィラ
メントを示す。また表中の数字は(芯糸(延伸糸))の
重量%を示す。
リエチレンテフタレート部分配向糸(POY)4品種作
成し、ポリエチレンテレフタレート延伸糸4品種と図1
に示す装置を用いて、加工した。おもな加工条件は、下
記のとおりである。 (1)熱固定装置11の温度:200℃ (2)仮撚装置12:3軸外接型摩擦仮撚装置でウレタ
ンゴム糸8枚装着 (3)先交絡フィード率:+2% (4)仮撚フィード率:−4% (5)加工速度:300m/sec (6)摩擦仮撚の張力比:T2 /T1 =0.6 (7)使用原糸 POY: 75デニール36フィラメント 100デニール36フィラメント 125デニール36フィラメント 150デニール36フィラメント 延伸糸: 50デニール24フィラメント 75デニール36フィラメント 100デニール24フィラメント 150デニール48フィラメント 以上の条件で得られた結果を表1に示す。なお表1にお
いて、例えば75−36とは、75デニール36フィラ
メントを示す。また表中の数字は(芯糸(延伸糸))の
重量%を示す。
【0017】
【表1】
【0018】次に、上記のようにして得られた複合糸に
追撚を加えた。追撚数1800T/Mを入れ、織物評価
を行なった結果、特に比率と風合との関係が明確になっ
た。これを表2に示す。なお表1において、○は風合良
好、△はふくらみ感なし、×はふかつき感ありを示す。
追撚を加えた。追撚数1800T/Mを入れ、織物評価
を行なった結果、特に比率と風合との関係が明確になっ
た。これを表2に示す。なお表1において、○は風合良
好、△はふくらみ感なし、×はふかつき感ありを示す。
【0019】
【表2】
【0020】以上の様に芯糸の比率が50%以上60%
以下で良好な風合を得られることが分った。又その時良
好な風合についての糸長差は30%〜35%であった。
以下で良好な風合を得られることが分った。又その時良
好な風合についての糸長差は30%〜35%であった。
【0021】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明によれば、本複
合糸の芯比率を50%〜60%とし糸長差を25%以上
とした複合糸は、強撚し織編物を作成することにより、
張り、腰があり、かつソフトでふかつきのない織編物を
作ることができる。
合糸の芯比率を50%〜60%とし糸長差を25%以上
とした複合糸は、強撚し織編物を作成することにより、
張り、腰があり、かつソフトでふかつきのない織編物を
作ることができる。
【0022】又、本発明の製造方法により、延伸糸と部
分配向糸(POY)を同時に供給し、少なくとも30ケ
/mの交絡を付与し引き続き仮撚フィード率+4%から
−10%の範囲で部分配向糸(POY)を選び仮撚加工
することにより糸長差25%以上、好ましくは30%か
ら35%で鞘糸が仮撚捲縮糸状に取り囲んで、複合糸を
得ることができる。
分配向糸(POY)を同時に供給し、少なくとも30ケ
/mの交絡を付与し引き続き仮撚フィード率+4%から
−10%の範囲で部分配向糸(POY)を選び仮撚加工
することにより糸長差25%以上、好ましくは30%か
ら35%で鞘糸が仮撚捲縮糸状に取り囲んで、複合糸を
得ることができる。
【図1】 本発明の一実施例の仮撚複合糸の外観図
【図2】 本発明の一実施例の製造プロセス概略図
1 複合糸の芯糸部 2 複合糸の鞘糸部 3 複合糸の鞘糸が仮撚捲縮糸状に取り囲んだ部分 4 複合糸の交絡部 5 仮撚加工原糸部 6 仮撚加工部 7 交絡加工部 8 合糸部 9 フィード・ローラー 10 フィード・ローラー 11 熱固定装置 12 仮撚装置 13 フィード・ローラー 14 巻取り装置 15 交絡ノズル
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも2本の熱可塑性合成繊維マル
チフィラメント糸からなる芯鞘構造を持つ仮撚複合糸で
あって、芯部を占めるA成分糸と鞘部を占めるB成分糸
とが、交絡数30ケ/m以上で部分的に交絡されている
と共に、芯糸に対し鞘糸が糸長差{(B/A−1)×1
00%}が25%以上であり、かつ芯糸のデニール比率
{(A/(A+B)×100%}が50〜70%の範囲
で鞘糸が仮撚捲縮糸状に取り囲んでいることを特徴とす
る複合加工糸。 - 【請求項2】 A、B成分糸が下記内容の加工糸である
請求項1に記載の複合糸。 A成分糸:単繊維のフィラメントの太さが2.5デニー
ル以上である下記範囲のポリエステル系フィラメント延
伸糸。 (複屈折率△n 100×10-3≦A(△n)≦140
×10-3) B成分糸:単繊維フィラメントの太さが延伸後2.0デ
ニール以下である下記範囲のポリエステル系フィラメン
ト部分配向糸。 (複屈折率△n 40×10-3≦B(△n)≦80×1
0-3) - 【請求項3】 芯部を占めるA成分糸と鞘部を占めるB
成分糸を引き揃えて仮撚加工領域に供給して仮撚複合糸
を製造する方法において、少なくとも30ケ/mの交絡
を付与し、次いで仮撚フィード率+4%から−10%の
範囲で仮撚加工することを特徴とする仮撚複合糸の製造
方法。 A成分糸:単繊維のフィラメントの太さが2.5デニー
ル以上である下記範囲のポリエステル系延伸糸。 (複屈折率△n 100×10-3≦A(△n)≦140
×10-3) B成分糸:単繊維のフィラメントの太さが延伸糸2.0
デニール以下である下記範囲のポリエステル系フィラメ
ント部分配向糸。 (複屈折率△n 40×10-3≦B(△n)≦80×1
0-3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27583193A JPH07126944A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 複合糸及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27583193A JPH07126944A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 複合糸及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07126944A true JPH07126944A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17561042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27583193A Pending JPH07126944A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 複合糸及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07126944A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100702407B1 (ko) * | 2005-08-19 | 2007-04-02 | 이부희 | 선염네프를 첨가한 코어사 및 이를 사용하여 직조된 직물 |
KR100952467B1 (ko) * | 2005-12-30 | 2010-04-13 | 주식회사 효성 | 편평단면 폴리에스테르 복합가연사 및 이의 제조방법 |
CN104278386A (zh) * | 2013-07-10 | 2015-01-14 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种聚酯弹性纱线、其生产方法及制得的织物 |
CN114934323A (zh) * | 2022-05-19 | 2022-08-23 | 浙江裕源纺织有限公司 | 一种吸湿排汗poy制备工艺 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP27583193A patent/JPH07126944A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100702407B1 (ko) * | 2005-08-19 | 2007-04-02 | 이부희 | 선염네프를 첨가한 코어사 및 이를 사용하여 직조된 직물 |
KR100952467B1 (ko) * | 2005-12-30 | 2010-04-13 | 주식회사 효성 | 편평단면 폴리에스테르 복합가연사 및 이의 제조방법 |
CN104278386A (zh) * | 2013-07-10 | 2015-01-14 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种聚酯弹性纱线、其生产方法及制得的织物 |
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