JP2002193590A - 巻上ウインチの操作装置 - Google Patents

巻上ウインチの操作装置

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JP2002193590A
JP2002193590A JP2001348662A JP2001348662A JP2002193590A JP 2002193590 A JP2002193590 A JP 2002193590A JP 2001348662 A JP2001348662 A JP 2001348662A JP 2001348662 A JP2001348662 A JP 2001348662A JP 2002193590 A JP2002193590 A JP 2002193590A
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hoisting
winch
switching valve
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Kazuhisa Ishida
和久 石田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】中立自動ブレーキモードと中立ポジティブブレ
ーキモードとにより運転可能な巻上ウインチ操作装置に
おいて、自由降下モードで作業を行っている場合であっ
ても、フートペダルを操作し続ける必要のないモードを
追加して作業性を高める。 【解決手段】中立自動ブレーキモードおよび中立ポジテ
ィブブレーキモードに加えて、操作レバーが中立位置に
あるときに自動ブレーキ機構を操作せしめて自動ブレー
キ運転とし、操作レバーが巻下位置にあるときに自由降
下運転する第3のモード(中立自動ブレーキ/巻下自由
降下モード)を備える。さらに、操作レバーが中立位置
および巻下位置にあるときに自動ブレーキ機構を解除し
て自由降下運転する第4のモード(自由降下モード)を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクレーン作業やクラ
ムシェル作業に使用される巻上ウインチの操作装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】巻上ウインチにおいて、巻上、巻下、停
止、自由降下の各作業における操作を簡略なものとする
装置として、特公平2−48477号公報に記載された
ものが知られている。この装置を図7を参照して説明す
る。この装置は、巻上ドラム14′のブレーキバンドB
Bの一端にリンク機構21′を介してフートペダル2
0′が連結されており、フートペダル20′を踏み込め
ば巻上ドラム14′にブレーキがかかるようになってい
る。自動ブレーキ機構30′は、ロッド22′と、ブレ
ーキシリンダ12′と、スプリング15′とを有する。
ブレーキシリンダ12′に油圧が供給されるとブレーキ
が解除され、圧油を下げることにより圧油に応じたブレ
ーキ力が得られるようになっている。
【0003】油圧モータ3′の回転トルクを巻上ドラム
14′に対して接断するクラッチ機構40′は、クラッ
チバンド23′とクラッチシリンダ13′とスプリング
16′とを有し、クラッチシリンダ13′に圧油を供給
すればクラッチが解かれ、圧油を排出させるとクラッチ
が巻上ドラム14′に接続されるようになっている。
【0004】油圧ポンプ1′と油圧モータ3′との間の
管路に主回路の流量と方向を制御するパイロット式制御
弁2′が設けられており、操作レバー4a′で操作され
る操作弁4′により切換えられる。切換弁6′は中立自
動ブレーキモードと、中立ポジティブブレーキモード
と、全自由降下モードのいずれかを選択する切換弁であ
る。切換弁72′,73′は操作弁4′のパイロット圧
力で切換えられるもので、切換弁6′の切換え位置に応
じて、クラッチとブレーキのオン・オフ状態を制御する
ものである。各モードにおける操作レバー4a′の操作
位置で得られるウインチの動作状態は図8に示すとおり
である。図示の位置6a′が選択されると全自由降下モ
ードであり、位置6b′が選択されると中立ポジテイブ
ブレーキモードであり、位置6c′が選択されると中立
自動ブレーキモードである。なお、図7の詳細な動作説
明は省略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平2−48477号公報に記載された装置において
は、自由降下モードと中立自動ブレーキモードとを組み
合わせたモードがないため、自由降下モードを使用して
作業を行っている場合に、吊り荷を空中保持している間
はフートペダルを操作し続ける必要があり、運転者の負
担が大きかった。また、ドラグライン作業においては中
立ポジティブブレーキモードを選択するが、操作レバー
を中立にしてドラグラインバケットを投出している際に
誤って巻下に操作すると動力降下となってバケットが突
然に停止される。
【0006】本発明の目的は、自由降下作業を行う一方
で自動ブレーキで吊り荷の空中保持を可能として作業性
を高めた巻上ウインチの操作装置を提供することにあ
る。また本発明の目的は、中立位置で自由降下作業を行
っている場合に巻下位置に操作しても動力巻下されずに
自由降下作業を行なうようにした作業性を高めた巻上ウ
インチの操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応付けて説明すると請求項1の発明は、巻上ウイン
チの操作装置に適用され、中立自動ブレーキモード、中
立ポジティブブレーキモード、中立自動ブレーキ/巻下
自由降下モードおよび中立巻下自由降下モードのいずれ
かを選択するスイッチ18(図3参照)を備え、各モー
ドでは次のように制御することにより、上記目的を達成
する。 (1)中立自動ブレーキモード 巻上位置では油圧ウインチを動力巻上で駆動し、中立位
置では油圧ウインチを自動制動し、巻下位置では油圧ウ
インチを動力降下させ、 (2)中立ポジティブブレーキモード 巻上位置では油圧ウインチを動力巻上で駆動し、中立位
置では油圧ウインチを自由降下し、巻下位置では油圧ウ
インチを動力降下させ、 (3)中立自動ブレーキ/巻下自由降下モード 巻上位置では油圧ウインチを動力巻上で駆動し、中立位
置では油圧ウインチを自動制動し、巻下位置では油圧ウ
インチを自由降下させ、 (4)中立巻下自由降下モード 巻上位置では油圧ウインチを動力巻上で駆動し、中立位
置では油圧ウインチを自由降下し、巻下位置では油圧ウ
インチを自由降下させる。図5に対応づけて説明する
と、請求項2の発明は、請求項1に記載の巻上ウインチ
の操作装置において、油圧ウインチにより少なくともク
レーン作業、クラムシェル作業のいずれかを選択する選
択スイッチ41,42を備え、選択スイッチによりクレ
ーン作業を選択すると中立自動ブレーキモードが選択さ
れ、選択スイッチによりクラムシェル作業を選択すると
中立ポジティブブレーキモードまたは中立自動ブレーキ
/巻下自由降下モードが選択されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の巻上ウインチの操
作装置において、油圧ウインチにより少なくともクレー
ン作業、基礎杭施工作業のいずれかを選択する選択スイ
ッチ41,45を備え、選択スイッチによりクレーン作
業を選択すると中立自動ブレーキモードが選択され、選
択スイッチにより基礎杭施工作業を選択すると中立巻下
自由降下モードが選択されることを特徴とする。請求項
4の発明は、請求項1に記載の巻上ウインチの操作装置
において、油圧ウインチにより少なくともクレーン作
業、ドラグライン作業のいずれかを選択する選択スイッ
チ41,43を備え、選択スイッチによりクレーン作業
を選択すると中立自動ブレーキモードが選択され、選択
スイッチによりドラグライン作業を選択すると中立巻下
自由降下モードが選択されることを特徴とする。請求項
5のように、請求項2または3に記載の巻上ウインチの
操作装置において、選択スイッチ43がさらにドラグラ
イン作業を選択可能としてもよく、この場合、選択スイ
ッチによりドラグライン作業を選択すると中立巻下自由
降下モードが選択されるようにしてもよい。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。なお、図7と同様な箇所には
同一の符号から′を省略した符号を付して相違点を主に
説明する。図1は本発明による巻上ウインチの操作装置
の実施の形態を示す図である。図1に示すように、巻上
ドラム14のブレーキ機構30は、ブレーキシリンダ1
2がタンク24に接続されているときにスプリング15
により最大ブレーキ力を発生し、ブレーキシリンダ12
がポンプ5に接続されているときにブレーキを解除す
る。一方、クラッチ機構40は、クラッチシリンダ13
がタンク24と接続されているときにスプリング16に
より最大クラッチ力を発生し、クラッチシリンダ13が
ポンプ5に接続されているときにクラッチ力を解除す
る。
【0010】油圧ポンプ1と油圧モータ3との間に油圧
モータ3の回転方向と速度を制御する制御弁2が設けら
れており、その左右のパイロットポート2c,2dと操
作用油圧ポンプ5との間には操作レバー4aを有する比
例減圧弁である操作弁4が設けられ、操作レバー4aを
図中右方向に倒すと制御弁2が巻上位置に切換えられて
油圧モータ3が巻上方向に回転され、図中左方向に倒す
と制御弁2が巻下方向に切換えられて油圧モータ3が巻
下方向に回転され、中立位置にあれば制御弁2が中立位
置に切換えられて停止する。
【0011】バルブユニット7は、第1の切換弁71
と、第2および第3の切換弁72,73とからなる。第
1の切換弁71は6ポート2位置切換弁であり、その3
つの一次側ポートは操作用油圧ポンプ5とタンク24と
に接続され、二次側ポートの一つは第2および第3の切
換弁72,73の一方の一次側ポートに接続されてい
る。他の二次側ポートは第2の切換弁72のパイロット
ポート72dに接続されている。第2および第3の切換
弁72,73は3ポート2位置切換弁であり、操作レバ
ー4aが非中立位置にあるときはシャトル弁10により
高圧側圧油が選択されて各パイロットポート72c,7
3cに油圧が加えられ、位置が切換えられるようになっ
ている。第2の切換弁72の他方の一次側ポートはタン
ク24に接続され、二次側ポートはシャトル弁11を介
してクラッチシリンダ13に接続されている。また、第
3の切換弁73の他方の一次側ポートは操作用油圧ポン
プ5に接続され、二次側ポートは減圧弁25を介してブ
レーキシリンダ12に接続されている。
【0012】第4の切換弁9は、4ポート2位置切換弁
であり、その一次側ポートはタンク24と操作弁4とに
接続され、二次側ポートの一方は制御弁2のパイロット
ポート2cに接続され、他方は第5の切換弁8のパイロ
ットポート8cに接続される。第5の切換弁8は4ポー
ト2位置切換弁であり、その一次側ポートの一方はタン
ク24に接続され、他方は操作用油圧ポンプ5に接続さ
れる。2次側ポートはシャトル弁11を介してクラッチ
シリンダ13に接続されている。
【0013】次にこの装置の動作を説明する。 (1)中立自動ブレーキモード(切換弁9は位置9a、
切換弁71は位置71a) 〈レバー中立:自動ブレーキ〉第1の切換弁71を右ポ
ジション71aの位置とし、かつ第4の切換弁9を左ポ
ジション9aの位置とするとき、第5の切換弁8のパイ
ロットポート8cはタンク圧となって第5の切換弁8は
第1のポジション8aにある。また第5の切換弁8の一
次側ポートはタンク圧となっている。さらに、第1の切
換弁71において操作用油圧が遮断され、第2、第3の
切換弁72,73の一次側ポートおよび第2の切換弁7
2のパイロットポート72dはタンク圧となっている。
ここで、操作弁4の操作レバー4aが中立位置にあれ
ば、第2、第3の切換弁72,73は作動しないため、
クラッチシリンダ13およびブレーキシリンダ12はと
もにタンク24に連通し、それぞれスプリング16,1
5の作用によりクラッチオン(クラッチ機構40が接状
態)、ブレーキオン(ブレーキ機構30が制動状態)の
状態であり、フートペダル20をオフにしても自動ブレ
ーキがかかった状態が維持される。
【0014】〈レバー操作:動力巻上、動力降下〉この
状態で操作レバー4aを巻上または巻下方向に運転する
と、シャトル弁10で選択された高圧側圧油が第2、第
3の切換弁72,73のパイロットポート72c,73
cに加わるため、これらの弁が左ポジション72b,7
3bに切り換わる。この際、クラッチシリンダ13は第
5の切換弁8を介してタンク24に連通するため、クラ
ッチはオンのままである。一方、ブレーキシリンダ12
は、第3の切換弁73を介して操作用油圧ポンプ5に連
通するため、ブレーキシリンダ12に操作油圧が供給さ
れ、スプリング15の力に抗してロッド22が左に移動
して自動ブレーキがオフとなり、巻上ウインチを巻上ま
たは巻下(動力降下)運転させることができる。
【0015】(2)中立ポジティブブレーキモード(切
換弁9は位置9a、切換弁71は位置71b) 〈レバー中立:自由降下〉次に、第4の切換弁9は右ポ
ジション9aのまま、第1の切換弁71を左ポジション
71bに切り換えた状態において、操作レバー4aが中
立位置にあると、第2、第3の切換弁72,73は作動
しないため、ポンプ5の圧油が第1の切換弁71および
第2の切換弁72を通ってシャトル弁11に導かれてシ
ャトル弁11が左に移動し、クラッチシリンダ13は第
1の切換弁71および第2の切換弁72を介して油圧ポ
ンプ5に連通してクラッチオフとなる。一方、ブレーキ
シリンダ12は第3の切換弁73および第1の切換弁7
1を介して油圧ポンプ5に連通するため、ブレーキシリ
ンダ12に操作油圧が供給され、スプリング15の力に
抗してロッド22が左に移動して自動ブレーキがオフと
なる。したがって、自由降下が行なわれ、フートペダル
20を操作することにより吊り荷の空中保持が可能とな
る。
【0016】〈レバー操作:動力巻上、動力降下〉この
状態で操作レバー4aを右方または左方に倒して油圧モ
ータ3を回転させると、シャトル弁10で選択された高
圧側圧油が第2、第3の切換弁72,73のパイロット
ポート72c,73cに加わるため、これらの弁が左ポ
ジション72b,73bに切り換わる。このとき、第2
の切換弁72のパイロットポート72dは第1の切換弁
71の左ポジション71bを通してタンク24に連通し
ているためタンク圧となっている。この状態において、
クラッチシリンダ13に対しては、第1の切換弁71を
介する操作油圧が第2の切換弁72により遮断され、ク
ラッチシリンダ13は第5の切換弁8を介してタンク2
4に連通するため、クラッチオンとなる。一方、ブレー
キシリンダ12に対しては、第1の切換弁71を介する
ことなく第3の切換弁73を介して圧油が送り続けられ
るため、自動ブレーキはかからず、巻上あるいは動力降
下が行えることとなる。
【0017】(3)自動ブレーキ/自由降下選択モード
(切換弁9は位置9b、切換弁71は位置71a) 〈レバー中立:自動ブレーキ〉次に第1の切換弁71を
右ポジション71aに、第4の切換弁9を左ポジション
9bに切り換えた位置にあるとき、第1の切換弁71に
おいて操作用油圧が遮断され、第2、第3の切換弁7
2,73の一次側ポートおよび第2の切換弁72のパイ
ロットポート72dはタンク圧となっている。ここで、
操作弁4の操作レバー4aが中立位置にあれば、第2、
第3の切換弁72,73は作動しないため、クラッチシ
リンダ13およびブレーキシリンダ12はともにタンク
24に連通し、それぞれスプリング16,15の作用に
よりクラッチオン、ブレーキオンの状態となり、フート
ペダル20をオフにしても自動ブレーキがかかった状態
となる。
【0018】〈レバー巻上:動力巻上〉この状態で操作
レバー4aを巻上方向に運転すると、シャトル弁10で
選択された高圧側圧油が第2、第3の切換弁72,73
のパイロットポート72c,73cに加わるため、これ
らの弁が左ポジション72b,73bに切り換わる。こ
の際、クラッチシリンダ13は第5の切換弁8を介し
て、あるいは第2の切換弁72を介してタンク24に連
通するため、クラッチはオンのままである。一方、ブレ
ーキシリンダ12は、第3の切換弁73を介して油圧ポ
ンプ5に連通するため、ブレーキシリンダ12に操作油
圧が供給され、スプリング15の力に抗してロッドが左
に移動して自動ブレーキがオフとなり、巻上ウインチを
動力巻上運転させることができる。
【0019】〈レバー巻下:自由降下〉一方、この状態
で操作レバー4aを巻下方向に運転するときには、油圧
ポンプ5からの圧油が第4の切換弁9を介して第5の切
換弁8のパイロットポート8cに加わるため、第5の切
換弁8は左ポジション8bに切り替わる。また、シャト
ル弁10で選択された高圧側圧油が第2、第3の切換弁
72,73のパイロットポート72c,73cに加わる
ため、これらの弁が左ポジション72b,73bに切り
換わる。この状態において、クラッチシリンダ13に対
しては、第1の切換弁71を介する操作油圧が第2の切
換弁72により遮断され、クラッチシリンダ13は第5
の切換弁8を介して油圧ポンプ5に連通するため、クラ
ッチオフとなる。一方、ブレーキシリンダ12は第1の
切換弁71を介することなく第3の切換弁73を介して
油圧ポンプ5に連通するため、ブレーキシリンダ12に
操作油圧が供給され、自動ブレーキがオフとなる。した
がって、自由降下が行われ、フートペダル20を操作す
ることにより吊り荷を空中保持可能となる。
【0020】(4)中立巻下自由降下モード(切換弁9
は位置9b、切換弁71は位置71b) 〈レバー中立:自由降下〉次に、第4の切換弁9を左ポ
ジション9b、第1の切換弁71を左ポジション71b
に切り換えた状態において、操作レバー4aが中立位置
にあると、第2、第3の切換弁72,73は作動しない
ため、クラッチシリンダ13は第1の切換弁71および
第2の切換弁72を介して油圧ポンプ5に連通してクラ
ッチオフとなる。一方、ブレーキシリンダ12は第1の
切換弁71および第3の切換弁73を介して油圧ポンプ
5に連通するため、ブレーキシリンダ12に操作油圧が
供給され、自動ブレーキがオフとなる。したがって、自
由降下が行われ、フートペダル20を操作することによ
り吊り荷を空中保持可能となる。
【0021】〈レバー巻上:動力巻上〉この状態で操作
レバー4aを巻上方向に運転するときには、シャトル弁
10で選択された高圧側圧油が第2、第3の切換弁7
2,73のパイロットポート72c,73cに加わるた
め、これらの弁が左ポジション72b,73bに切り換
わる。クラッチシリンダ13に対しては、第1の切換弁
71を介する操作油圧が第2の切換弁72により遮断さ
れ、クラッチシリンダ13は第5の切換弁8を介して、
あるいは第2の切換弁72を介してタンク24に連通す
るため、クラッチオンとなる。一方、ブレーキシリンダ
12に対しては、第1の切換弁71を介することなく第
3の切換弁73を介して圧油が送り続けられるため、自
動ブレーキはかからず、動力巻上運転が行えることとな
る。
【0022】〈レバー巻下:自由降下〉一方、操作レバ
ー4aを巻下方向に運転するときには、油圧ポンプ5か
らの圧油が第4の切換弁9を介して第5の切換弁8のパ
イロットポート8cに加わるため、第5の切換弁8は左
ポジション8bに切り替わる。また、シャトル弁10で
選択された高圧側圧油が第2、第3の切換弁72,73
のパイロットポート72c,73cに加わるため、これ
らの弁が左ポジション72b,73bに切り換わる。こ
の状態においては、クラッチシリンダ13に対しては、
第1の切換弁71を介する操作油圧が第2の切換弁72
により遮断され、クラッチシリンダ13は第5の切換弁
8を介して油圧ポンプ5に連通するため、クラッチオフ
となる。一方、ブレーキシリンダ12は第1の切換弁7
1を介することなく第3の切換弁73を介して油圧ポン
プ5に連通するため、ブレーキシリンダ12に操作油圧
が供給され、自動ブレーキがオフとなる。したがって、
自由降下が行われ、フートペダル20を操作することに
より吊り荷が空中保持可能となる。
【0023】以上の各モードにおける操作レバー4aと
ウインチの動作を図2に示す。図2において、第1のモ
ード(中立自動ブレーキモード)は第1および第4の切
換弁71,9はそれぞれ右ポジション71a,9aにあ
り、第2のモード(中立ポジティブブレーキモード)に
おいては第1の切換弁71は左ポジション71b、第4
の切換弁9は右ポジション9a、第3のモード(自動ブ
レーキ/自由降下選択モード)においては第1の切換弁
71は右ポジション71a、第4の切換弁9は左ポジシ
ョン9b、第4のモード(中立巻下自由降下モード)に
おいては第1および第4の切換弁71,9はそれぞれ左
ポジション71b,9bにある。
【0024】以上の実施の形態において、第1の切換弁
71および第4の切換弁9の切換は以下のようにして行
う。図3は第1の切換弁71および第4の切換弁9の切
換を行うための電気回路を示す。電源26にはロータリ
ースイッチ18、第1のリレー19Aおよび第2のリレ
ー19Bが接続されている。ロータリースイッチ18は
上述した4つのモードを選択するために4つポジション
を切り換え可能となっている。ロータリースイッチ18
が第1のモードのポジションにあるときは、第1および
第2のリレー19A,19Bともにオフとされているた
め、第1の切換弁71および第4の切換弁9のソレノイ
ド71S、9Sは励磁されず、それぞれ右ポジション7
1a,9aの位置にある。ロータリースイッチ18が第
2のモードのポジションにあるときは、第1のリレー1
9Aがオンとされるため、第1の切換弁71のソレノイ
ド71Sのみが励磁される。したがって、第1の切換弁
71は左ポジション71b、第4の切換弁9は右ポジシ
ョン9aの位置にある。ロータリースイッチ18が第3
のモードのポジションにあるときは、第2のリレー19
Bがオンとされるため、第4の切換弁9のソレノイド9
Sのみが励磁される。したがって、第1の切換弁71は
右ポジション71a、第4の切換弁9は左ポジション9
bの位置にある。ロータリースイッチ18が第4のモー
ドのポジションにあるときは、第1および第2のリレー
19A,19Bともにオンとされているため、第1の切
換弁71および第4の切換弁9のソレノイド71S、9
Sはともに励磁され、それぞれ左ポジション71b,9
bの位置にある。このような回路構成とすることによ
り、第1の切換弁71および第4の切換弁9の切換をロ
ータリースイッチ18の切換でのみ行うことが可能とな
る。
【0025】なお、図3において、ランプ27Aが第1
の切換弁71のソレノイド71Sに、ランプ27Bが第
4の切換弁9のソレノイド9Sにそれぞれ並列接続され
ており、各切換弁9,71のソレノイド9S、71Sが
励磁されるときに点灯するようになっている。上記図2
に示すように、操作レバー4aが同一の位置にあって
も、ロータリースイッチ18の切換状態によりウインチ
の動作が異なるため運転者が混乱するおそれがある。し
たがって、図4に示すような自由降下を示すインジケー
タを運転者の見易い位置に配置し、自由降下の時にラン
プ27A,27Bを点灯せしめて、運転者に自由降下で
ある旨を知らしめて操作の安全性を高めることができ
る。すなわち、第2のモードにおいては指標文字「中
立」の下のランプL1を点灯し、第3のモードにおいて
は指標文字「巻下」の下のランプL2を点灯し、第4の
モードにおいては指標文字「中立」および「巻下」の下
のランプL1,L2をそれぞれ点灯する。
【0026】また、図3に示すロータリースイッチ18
のみではなく、上記4つのモードの切換を巻上ウインチ
の作業状態に応じて切り換えるようにしてもよい。図5
は上記4つのモードを巻上ウインチの作業状態に応じて
切り換えるスイッチのブロック図である。CPU44に
はクレーン作業を行うためのクレーンスイッチ41と、
クラム作業を行うためのクラムスイッチ42と、ドラグ
ライン作業を行うためのドラグラインスイッチ43と、
基礎杭施工スイッチ45とが接続されている。基礎杭施
工とは、パイルドライバによる杭打作業、アースオーガ
やアースドリルによる掘削作業を指す。
【0027】そして、クレーンスイッチ41がオンとな
っているときは、上記第1のモードにより巻上ウインチ
を操作するために、CPU44が第1の切換弁71を右
ポジション71a、第4の切換弁9を右ポジション9a
に切り換える。クラムスイッチ42がオンとなっている
ときは、上記第2または第3のモードにより巻上ウイン
チを操作するために、CPU44が第1の切換弁71を
左ポジション71bかつ第4の切換弁9を右ポジション
9a、あるいは第1の切換弁71を右ポジション71a
かつ第4の切換弁9を左ポジション9bに切り換える。
ドラグラインスイッチ43がオンとなっているときは、
上記第4のモードにより巻上ウインチを操作するため
に、CPU44が第1の切換弁71を左ポジション71
b、第4の切換弁9を左ポジション9bに切り換える。
基礎杭施工スイッチ45がオンとなっているときは、上
記第4のモードにより巻上ウインチを操作するために、
CPU44が第1の切換弁71を左ポジション71b、
第4の切換弁9を左ポジション9bに切り換える。
【0028】このように巻上ウインチの作業を選択する
だけでその作業に好適なモードが上記第1〜第4のモー
ドの中から自動的に選択され、熟練者でなくとも作業状
態に最適な運転モードで油圧ウインチを運転することが
できる。なお、作業スイッチを適宜組合せてもよく、た
とえば、クレーン作業スイッチとクラムシェル作業スイ
ッチだけを設けたり、クレーン作業スイッチと基礎杭施
工作業スイッチを組合せたり、各種の組合せが可能であ
る。
【0029】次いで本発明の第2の実施の形態について
説明する。図6は本発明の巻上ウインチ操作装置の第2
の実施の形態を示す図である。図6において図1におけ
る第1の切換弁71が手動により切り替わる切換弁17
1となっている点が異なる。このように第1の切換弁7
1を手動の切換弁171としても、第4の切換弁9との
切換位置の組み合わせにより、上述した第1の実施の形
態と同様に、上記4つのモードによりウインチを操作す
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように請求項1によ
る巻上ウインチの操作装置は、巻上ウインチが行う作業
を選択するための選択スイッチを備えることにより、選
択スイッチにより選択された作業に応じて、中立自動ブ
レーキモード、中立ポジティブブレーキモード、中立自
動ブレーキ/巻下自由降下モードおよび自由降下モード
のいずれかひとつを選択するようにしたので、汎用性の
高い油圧ウインチを提供できる。
【0031】請求項2〜5の発明によれば、作業スイッ
チにより作業内容を指示するだけで、各作業に好適なモ
ードを自動的に選択するようにしたので、熟練者でなく
ても作業に好ましいモードで作業を行なうことができ、
操作性の高いウインチ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による巻上ウインチ
操作装置の油圧回路を示す図
【図2】本発明による巻上ウインチ操作装置の運転モー
ドを示す図
【図3】本発明による巻上ウインチ操作装置の運転モー
ドを切り換える回路を示す図
【図4】自由落下を運転者に知らせるインジケータを示
す図
【図5】作業状態に応じて運転モードを切り換えるスイ
ッチを示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態による巻上ウインチ
操作装置の油圧回路を示す図
【図7】従来の巻上ウインチ操作装置の油圧回路を示す
【図8】従来の巻上ウインチ操作装置による運転モード
を示す図
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 制御弁 3 油圧モータ 4 操作弁 4a 操作レバー 5 操作用油圧ポンプ 7 バルブユニット 8 第5の切換弁 9 第4の切換弁 10,11 シャトル弁 12 ブレーキシリンダ 13 クラッチシリンダ 14 巻上ドラム 15,16 スプリング 18 ロータリースイッチ 20 フートペダル 23 クラッチバンド 30 自動ブレーキ機構 40 クラッチ機構 71 第1の切換弁 72 第2の切換弁 73 第3の切換弁 171 手動切換弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻上ウインチを駆動する油圧モータの回転
    を巻上位置、中立位置、巻下位置に操作される制御弁に
    より制御するようにした巻上ウインチの操作装置におい
    て、中立自動ブレーキモード、中立ポジティブブレーキ
    モード、中立自動ブレーキ/巻下自由降下モードおよび
    中立巻下自由降下モードのいずれかを選択するスイッチ
    を備え、前記各モードでは次のように制御することを特
    徴とする巻上ウインチの操作装置。 (1)中立自動ブレーキモード 前記巻上位置では前記油圧ウインチを動力巻上で駆動
    し、前記中立位置では前記油圧ウインチを自動制動し、
    前記巻下位置では前記油圧ウインチを動力降下させ、 (2)中立ポジティブブレーキモード 前記巻上位置では前記油圧ウインチを動力巻上で駆動
    し、前記中立位置では前記油圧ウインチを自由降下し、
    前記巻下位置では前記油圧ウインチを動力降下させ、 (3)中立自動ブレーキ/巻下自由降下モード 前記巻上位置では前記油圧ウインチを動力巻上で駆動
    し、前記中立位置では前記油圧ウインチを自動制動し、
    前記巻下位置では前記油圧ウインチを自由降下させ、 (4)中立巻下自由降下モード 前記巻上位置では前記油圧ウインチを動力巻上で駆動
    し、前記中立位置では前記油圧ウインチを自由降下し、
    前記巻下位置では前記油圧ウインチを自由降下させる。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の巻上ウインチの操作装置
    において、前記油圧ウインチにより行なう作業として少
    なくともクレーン作業、クラムシェル作業のいずれかを
    選択する選択スイッチを備え、この選択スイッチが前記
    クレーン作業を選択すると前記中立自動ブレーキモード
    を選択し、前記選択スイッチが前記クラムシェル作業を
    選択すると前記中立ポジティブブレーキモードまたは中
    立自動ブレーキ/巻下自由降下モードを選択することを
    特徴とする巻上ウインチの操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の巻上ウインチの操作装置
    において、前記油圧ウインチにより行なう作業として少
    なくともクレーン作業、基礎杭施工作業のいずれかを選
    択する選択スイッチを備え、この選択スイッチが前記ク
    レーン作業を選択すると前記中立自動ブレーキモードを
    選択し、前記選択スイッチが前記基礎杭施工作業を選択
    すると前記中立巻下自由降下モードを選択することを特
    徴とする巻上ウインチの操作装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の巻上ウインチの操作装置
    において、前記油圧ウインチにより行なう作業として少
    なくともクレーン作業、ドラグライン作業のいずれかを
    選択する選択スイッチを備え、この選択スイッチが前記
    クレーン作業を選択すると前記中立自動ブレーキモード
    を選択し、前記選択スイッチが前記ドラグライン作業を
    選択すると前記中立巻下自由降下モードを選択すること
    を特徴とする巻上ウインチの操作装置。
  5. 【請求項5】請求項2または3に記載の巻上ウインチの
    操作装置において、前記選択スイッチはドラグライン作
    業を選択可能とし、前記選択スイッチが前記ドラグライ
    ン作業を選択すると前記中立巻下自由降下モードを選択
    することを特徴とする巻上ウインチの操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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