JP2002193319A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JP2002193319A
JP2002193319A JP2000399738A JP2000399738A JP2002193319A JP 2002193319 A JP2002193319 A JP 2002193319A JP 2000399738 A JP2000399738 A JP 2000399738A JP 2000399738 A JP2000399738 A JP 2000399738A JP 2002193319 A JP2002193319 A JP 2002193319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き裂きによる開封性と剛性との組合せに優
れ、更にはガスバリア性、紫外線遮断性にも優れた包装
袋を提供する。 【解決手段】 積層フィルムからなる包装袋において、
積層フィルムの(a)内面フィルムが下記式(1) T<0.0969×E+0.4 ・・・(1) 式中、Tは内面フィルムの引き裂き強度(kgf)であ
り、Eは内面フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即
ち該フィルムの弾性率(kgf/cm)とフィルムの
厚み(cm)との積である。を満足するポリエチレン系
樹脂フィルム層と、(b)紫外線遮断性層と、(c)ガ
スバリア性薄膜層と、(d)外面フィルム層とを積層し
た少なくとも4層構造からなることを特徴とする包装
袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋に関するも
ので、より詳細には引き裂きによる開封性と剛性との組
合せに優れ、更にはガスバリア性、紫外線遮断性にも優
れた包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、油性食品、食用油、化粧品、
液体洗剤、液体漂白剤、柔軟仕上げ剤、シャンプー、リ
ンス、飲料等を収納したスタンディングパウチなどの包
装袋には、二軸延伸プラスチックフィルムやアルミニウ
ム箔等の基材にオレフィン系樹脂の内面フィルムを積層
したものが知られている。
【0003】しかしながら、このような自立性包装体に
おいても、店頭での陳列時に前後または左右に腰折れと
なったものが多数見受けられ自立保形性に満足できるも
のではなかった。
【0004】この自立保形性を改良したものに、包装袋
のサイドシール部に三角形に突出した幅広シール部を設
けたもの(特開平5−330561)、包装袋のサイド
シール部にくびれ部を形成したもの(特開平7−232
743)等が提案されている。
【0005】また、特に、酸素や紫外線に敏感な内容物
を収納する包装袋の場合には、包装袋の層中にアルミニ
ウム箔を積層させた包装袋が広く知られている。
【0006】さらに、特開平6−182924では、基
材、酸化珪素、顔料含有樹脂層及びシーラント層が順次
積層された遮光性包装材料が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スタン
ディングパウチなどの包装袋には、店頭での陳列の際の
自立保形性、ガスバリア性、遮光性、さらには昨今の消
費者ニーズから開封の際、容易に引き裂き開封できるこ
と等いくつかの重要な性能が要求されている。このよう
な多くの問題を解決したのが本発明である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1.積層フィルムからなる包装袋において、積層フィ
ルムの(a)内面フィルムが下記式(1) T<0.0969×E+0.4 ・・・(1) 式中、Tは内面フィルムの引き裂き強度(kgf)であ
り、Eは内面フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即
ち該フィルムの弾性率(kgf/cm)とフィルムの
厚み(cm)との積である。を満足するポリエチレン系
樹脂フィルム層と、(b)紫外線遮断性層と、(c)ガ
スバリア性薄膜層と、(d)外面フィルム層とを積層し
た少なくとも4層構造からなる包装袋。 2.紫外線遮断性層(b)が、遮光性インキ層であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の包装袋。 3.ガスバリア性薄膜層(c)が(1)金属または金属
酸化物または無機酸化物を蒸着したもの、(2)有機、
無機コーティング、(3)その両方からなる薄膜層であ
ることを特徴とする請求項1、2に記載の包装袋。 4.内面フィルム(a)と紫外線遮断性層(b)との
間、又は紫外線遮断性層(b)とガスバリア性薄膜層
(c)との間にプラスチックフィルム層を設けたことを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装
袋。」に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の包装袋を構成する積層フ
ィルムについて、以下図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の包装袋を構成する積層フ
ィルムの1例を示す模式断面図である。図1において、
符号1は積層フィルム、符号2は内面フィルム、符号3
は紫外線遮断性層、符号4はガスバリア性薄膜層、符号
5は外面フィルム層、符号6は内面フィルムの最内面
層、符号7は内面フィルムの中間層、符号8は内面フィ
ルムの接合層を表す。
【0011】図2は、本発明の包装袋を構成する積層フ
ィルムの他の例を示す模式断面図である。この例ではプ
ラスチックフィルム9を内面フィルム2と紫外線遮断性
層3の間に介在させた構成としたほかは、図1の積層フ
ィルムと同様な構成を有する。
【0012】図3は本発明の包装袋を構成する積層フィ
ルムの他の例を示す模式断面図である。この例ではプラ
スチックフィルム9を紫外線遮断性層3とガスバリア性
薄膜層4の間に介在させた構成としたほかは、図1の積
層フィルムと同様な構成を有する
【0013】図4は、本発明の包装袋の1例を示す図で
ある。
【0014】図5は、内面フィルムについて弾性強度
(kgf/cm)と引き裂き強度(kgf)との関係を
示すグラフである。
【0015】図6は、本発明の包装袋の紫外線透過曲線
を示す。
【0016】具体的に説明すると、胴部の最内層を形成
する内面フィルムは、ポリエチレン系樹脂フィルムから
なるが、この内面フィルムが下記式(1) T<0.0969×E+0.4 ・・・(1) 式中、Tは内面フィルムの引き裂き強度(kgf)であ
り、Eは内面フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即
ち該フィルムの弾性率(kgf/cm)とフィルムの
厚み(cm)との積である。を満足するポリエチレン系
樹脂フィルムであることが特徴であり、この特徴によ
り、積層フィルムの引き裂き強度を低い範囲に維持しな
がら、積層フィルムの剛性を向上させることが可能とな
る。
【0017】これらのプロットから、ポリエチレン系樹
脂フィルムの弾性強度(kgf/cm)と引き裂き強度
(kgf)とは直線関係にあって、弾性強度(kgf/
cm)が大きくなるほど引き裂き強度(kgf)も大き
くなることが図5から分かる。
【0018】また、弾性強度(kgf/cm)は、既に
述べたとおり、フィルムの弾性率(kgf/cm)と
フィルムの厚み(cm)との積であるから、結局のとこ
ろフィルムの厚みが大きくなると、直線的にフィルムの
引き裂き強度も大きくなることを示している。
【0019】本発明の包装袋は積層フィルムからなり、
その内面フィルムとしてポリエチレン系樹脂フィルムを
用いるが、前記式(1)で規定される強度特性を有する
ものであれば、単層フィルムでも多層フィルムでもよ
く、その化学的組成等は特に制限を受けない。
【0020】一般的に、ポリエチレン系樹脂単独では、
前記式(1)の強度特性を有するものを入手することは
容易でないので、2種以上のポリエチレン系樹脂の組合
せ或いは更に改質用オレフィン系樹脂との組合せを用い
るのが適当である。
【0021】この場合、内面フィルムの厚みは、一般に
20乃至200μm、特に50乃至150μmの範囲に
あるのが望ましく、この厚みが上記範囲を下回るとヒー
トシール作業性が低下したり、最終包装袋の腰が低下す
る傾向があり、一方、厚みが上記範囲を上回ると引き裂
き性が低下する傾向があるので好ましくない。
【0022】本発明の包装袋では、図1及び図2に示す
ように、線状低密度ポリエチレンの内面フィルム2とし
て、この線状低密度ポリエチレン内面フィルム2を、メ
タロセン系触媒を用いて製造されたエチレン・ブテン−
1共重合体の最内面層6、エチレン・ブテン−1共重合
体の中間層7、及びエチレン・ヘキセン−1共重合体の
接合層8の積層構造体とすることが好ましい。
【0023】内面フィルム2として、異なるα・オレフ
ィンを共重合した線状低密度ポリエチレン及び異なる密
度を有する線状低密度ポリエチレンを積層したものを用
いることにより、優れたシール性、引き裂き開封性、耐
環境応力亀裂性及びスタンディングパウチ等に優れた自
立保形性の組合せを達成することができる。
【0024】本発明の包装袋の内面フィルム2において
は、最内層面(ヒートシール層)6として、メタロセン
系触媒を用いて製造されたエチレン・ブテン−1共重合
体を用いるのは、この特定の線状低密度ポリエチレン
は、ヒートシール性が良好であるばかりでなく、引き裂
き開封性も良好であるという特徴を有しており、最内面
層に特に適していることによる。
【0025】また、他の層とラミネートされる接合層8
として、エチレン・ヘキセン−1共重合体を用いるの
は、他の層とのラミネート強度に優れているとともに、
柔軟性にも優れていることによる。
【0026】即ち、他の層と線状低密度ポリエチレン系
内層フィルム2との間に十分なラミネート強度が得られ
ない場合、引き裂きによる開封時に、基材の引き裂き方
向と内面フィルムの引き裂き方向との間にずれが発生す
る傾向があり、これにより引き裂きの軽快さが失われる
場合がある。
【0027】これに対し、両フィルムのラミネート強度
が高い場合には、引き裂き開始点が一致して一点に固定
されるようになり、フィルムの引き裂きが容易に行われ
るようになる。
【0028】更に、前記最内面層6と前記接合層8との
間にエチレン・ブテン−1共重合体を中間層7として介
在させるのは、この中間層7がスタンディングパウチ等
に要求される自立保形性を与え、しかも引き裂き開封性
にも優れていることによる。
【0029】内面フィルム2の最内面層6の樹脂は、密
度が0.860乃至0.925g/ccの範囲にあるこ
とが、ヒートシール性と引き裂き開封性の点で好まし
く、この密度が上記範囲外のものでは、ヒートシール性
や引き裂き開封性が悪くなる傾向がある。
【0030】中間層7に用いられる樹脂は、最内面層樹
脂の密度よりも大きい密度、特に最内面層6の樹脂の密
度よりも0.02g/cc以上大きい密度を有すること
が好ましい。
【0031】中間層7の樹脂は、密度が0.91乃至
0.95g/ccの範囲にあることが、スタンディング
パウチ等に要求される自立保形性と引き裂き開封性の点
で好ましく、この密度が上記範囲を下回ると自立保形性
が低下し、上記範囲を上回ると引き裂き開封性が低下す
る傾向がある。
【0032】さらに、引き裂き開封性を向上させるため
には、中間層7にエチレン・ブテン−1共重合体に対
し、0.1乃至80重量%、好ましくは5乃至50重量
%の割合で高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレ
ンをブレンドしてもよい。高密度ポリエチレンまたは低
密度ポリエチレンの割合が0.1重量%よりも少ないと
実質的にさらなる引き裂き開封性の向上は認められず、
80重量%よりも多くなると落下強度が低下する。
【0033】接合層8の樹脂は、中間層7の樹脂の密度
よりも小さい密度、特に中間層7の樹脂の密度よりも
0.01g/cc以上小さい密度を有し、且つ最内面層
6の樹脂の密度よりも大きい密度を有することが好まし
い。
【0034】一般に、接合層8の樹脂は、密度が0.9
0乃至0.935g/ccの範囲にあることが、ラミネ
ート強度や柔軟性、更には成形性の点で好ましく、この
密度が上記範囲を下回るとラミネート強度が低下し、上
記範囲を上回ると柔軟性が低下する傾向がある。
【0035】積層構造体からなる内面フィルム2におけ
る各層の厚み比は、最内面層6が10〜45%、特に1
5〜40%、中間層7が10〜80%、特に20〜70
%及び接合層8が10〜45%、特に15〜40%の範
囲内にあることが好ましい。
【0036】最内面層6の厚み比が上記範囲を下回ると
ヒートシール性が低下する傾向があり、また、中間層7
が上記範囲を下回ると内面フィルムの腰(剛性)が低下
する傾向があり、更に接合層8が上記範囲を下回ると内
面フィルムのラミネート強度が低下する。
【0037】内面フィルム2の各層の厚み比が上記範囲
にある場合には、最も優れた引き裂き開封性と、各特性
のバランスとが得られる。
【0038】共押出による積層構造体からなる内面フィ
ルム2の製造は、各樹脂層の種類に対応する押出機を用
い、多層多重ダイ中で各樹脂の溶融物を重ね合わせ、こ
れをダイオリフィスから押し出すことにより行われる。
【0039】本発明の包装袋では、単層フィルムでも良
い。単層フィルムは前記したように2種以上のポリエチ
レン系樹脂の組み合わせ或いは更に改質用オレフィン系
樹脂との組み合わせを用いるのが適当である。
【0040】これら内面フィルム材を、Tダイ法、イン
フレーション製膜法などで予めフィルムに製膜して、基
材とのラミネートに用いることもできるし、また、溶融
ウェブの形で基材に押出コートすることもできる。
【0041】胴部の次の層には、紫外線遮断性層3を形
成する。特に好ましい紫外線遮断性層3として遮光性イ
ンキ層が挙げられる。この遮光性インキ層に使用される
好ましいインキ組成物としては、例えば粒径が200μ
m以下の微粒子状の酸化第二鉄系顔料を含むものや微粒
子状の酸化チタン系顔料と酸化第二鉄系顔料を含むもの
等が挙げられる。
【0042】この遮光性インキ層は、通常の印刷法ない
し塗布法によって、その層厚が0.1〜50μm、好ま
しくは1〜20μmになるように、外面フィルム5上に
形成されたガスバリア性薄膜層4上に印刷または塗布す
ることによって形成する。遮光性インキ層の層厚が薄い
場合には、十分な遮光性が得られず、また、層厚が厚す
ぎる場合には透明性が低下する。
【0043】また、別の紫外線遮断性層3としてポリエ
チレンナフタレートフィルムまたは、ナフタレンジカル
ボン酸を含む共重合ポリエステルフィルムが挙げられ
る。これらのフィルムは、外面フィルム5上に形成され
たガスバリア性薄膜層上4上にドライラミネート法によ
りラミネートすることができる。
【0044】さらに、胴部の次の層には、ガスバリア性
薄膜層4が形成される。このガスバリア性薄膜層4は、
外面フィルム5上に形成された酸化アルミニウムや酸化
珪素等の無機酸化物の蒸着層や有機物或いはその両方か
らなる塗布膜が挙げられる。
【0045】さらに、次の層に外面フィルム5が形成さ
れる。使用するプラスチックフィルムとしては特に制限
はないが、機械的な強度を有するフィルムを使用するこ
とが望ましく例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
エチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等の
ポリエステルフィルム、ナイロン6、ナイロン6,6、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/ナイロン
6,6共重合体等のポリアミドフィルムが挙げられる。
これらのフィルムは、一軸又は二軸延伸したフィルムと
して用いられる。
【0046】上記延伸フィルムのうち、二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルムは、機械的強度、耐クラ
ック性、耐熱性に優れた材料であるため、レトルト殺菌
を有する内容物を収納する包装袋の外面フィルムとして
特に適している。しかし、耐衝撃性、耐ピンホール性に
劣るため、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムを外面フィルムとする場合、通常は、内面フィルムの
他に、この点を補うことのできる例えばナイロンフィル
ム等のプラスチックフィルムとラミネートした積層フィ
ルムを使用して包装袋とする。
【0047】一方、延伸ナイロンフィルムは、ガスバリ
ア性、芳香成分に対するバリア性に優れているが、湿度
成分に敏感で吸湿によるバリア性が低下するため、レト
ルト殺菌を必要としない内容物を収納する包装袋の外面
フィルムとして適している。
【0048】また、本発明の包装袋を形成する積層フィ
ルムは、内面フィルム2と紫外線遮断性層3との間或い
は、紫外線遮断性層3とガスバリア性薄膜層4との間に
衝撃強度や突き刺し強度に優れたプラスチックフィルム
9を介在させた層構成とすることもできる。このプラス
チックフィルム9をさらに1層介在させる理由は、内面
フィルム2と外面フィルム5だけでは実用上不足する強
度、例えば、積層フィルムとしての衝撃強度や突き刺し
強度等の不足分を補うためである。このプラスチックフ
ィルムとしては、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロ
ン11、ナイロン12、ナイロン6/ナイロン6,6共
重合体等のポリアミドフィルムが挙げられる。これらフ
ィルムは2軸延伸法、逐次延伸法、インフレーション法
いずれの延伸法で製膜されていてもかまわない。
【0049】本発明の包装袋は、種々の形態の包装袋と
して用いることができ、その製袋は、それ自体公知の製
袋法で行うことができ、三方或いは四方シールの通常の
パウチ類、ガゼット付きパウチ類、スタンディングパウ
チ類、ピロー包装袋などが挙げられるが、この例に限定
されない。
【0050】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて更に詳
細に説明するが、以下の具体例は本発明を限定するもの
ではない。 (実施例1)内面フィルム2として、最内面層6が密度
0.910g/ccのエチレン・ブテン−1共重合体、
中間層7が密度0.935g/ccのエチレン・ブテン
−1共重合体、接合層8が密度0.920g/ccのエ
チレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しして厚み70
μmの三層共押出しポリエチレン系樹脂フィルムを作成
した。このとき、各層の厚み比は、25%:50%:2
5%であった。これとは別に、外面フィルム5となる二
軸延伸ナイロンフィルム上に無機酸化物の薄膜層4を形
成したフィルム(尾池工業株式会社製商品名「MOSフ
ィルムNO」)の薄膜層4上にさらに微粒子状の酸化チ
タン及び酸化第二鉄を分散させたグラビアインキ(東洋
インキ製造株式会社製「New LpスーパーV白」)
を印刷して、厚さ10μmの紫外線遮断性層3を形成し
たフィルムを作成した。このフィルムの紫外線遮断性層
3面と前記内面フィルム2の接合層8面をドライラミネ
ート法によりラミネートして積層フィルム1を作成し
た。この積層フィルム1を使用して常法により周縁部1
1をヒートシールし、図4に示すスタンディングパウチ
10を作成した。パウチの下方には底部を構成するマチ
部材がヒートシール部12により取り付けられている。
【0051】(実施例2)内面フィルム2として、厚み
を120μmとした以外は実施例1と同様な三層共押出
しポリエチレン系フィルムを作成した。これとは別に、
外面フィルム5となる二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に無機酸化物と金属酸化物からなる薄膜
層4を形成したフィルム(凸版印刷株式会社製商品名
「GL−AE」)の薄膜層4上にさらに微粒子状の酸化
チタン及び酸化第二鉄を分散させたグラビアインキ(東
洋インキ製造株式会社製「New LpスーパーV白」
を印刷し、厚さ10μmの紫外線遮断性層3を形成し
た。このフィルムの紫外線遮断性層3と内面フィルム2
の接合層8面とをドライラミネート法により積層フィル
ム1を作成した。
【0052】(実施例3)紫外線遮断層3と内面フィル
ム2との間に2軸延伸ナイロンフィルムをドライラミネ
ート法によりラミネートした以外は実施例2と同様な積
層フィルムを作成した。
【0053】(実施例4)無機酸化物と金属酸化物から
なる薄膜層4と紫外線遮断層3との間に、2軸延伸ナイ
ロンフィルムをドライラミネート法によりラミネートし
た以外は実施例2と同様な積層フィルムを作成した。
【0054】(実施例5)内面フィルムを密度0.91
5g/ccのエチレン・ブテン1共重合体からなる線状
低密度ポリエチレンと密度0.921g/ccの低密度
ポリエチレンを70:30にブレンドした厚さ150μ
mの単層フィルムとした以外は実施例1と同様の積層フ
ィルムを作成した。
【0055】(比較例1)紫外線遮断性層3を形成しな
い他は、実施例1と同様な積層フィルムを使用してスタ
ンディングパウチを作成した。
【0056】(比較例2)ガスバリア性薄膜層4を形成
しない他は、実施例1と同様な積層フィルムを使用して
スタンディングパウチを作成した。
【0057】
【表1】
【0058】[比較試験] (1) 弾性強度 テンシロン万能試験機を用いて、引張速度300mm/
minで得られる弾性率に試験片の総厚みを乗じて得
る。 (2) 引裂き強度 テスター産業製引裂き試験機を用いて、引裂き速度30
00mm/minで測定した。 (3) 酸素透過度 MODERN CONTROLS社製OX−TRAN2
/20を用い22℃−60%RHにて測定。 (4) 紫外線透過度 上記実施例1及び比較例1で得られたスタンディングパ
ウチを用いパウチの分光透過率を日本分光社製V−57
0分光光度計を使用して測定した。
【0059】測定結果を図6に示す。図6において曲線
Aは実施例1,曲線Bは比較例1を示す。紫外線遮断性
層を全く有さない比較例1のプラスチックフィルムは紫
外領域及び可視領域の光をかなり透過する(曲線B)。
これに対し紫外線遮断性層を設けた、本発明の実施例1
のパウチでは紫外領域のみならず可視領域の光をも大幅
に遮断し、優れた遮光性を有することが判る。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、積層フィルムからなる
包装袋の引き裂き強度を小さい値に維持しながら、積層
フィルムの剛性を高めることが可能となり、包装袋の引
き裂きによる開封性を向上させながら、包装袋に要求さ
れる剛性(腰)を高めることが可能となる。また、一定
の剛性を得るのに必要なフィルムの厚みを低減できるの
で、包装袋の製造に必要なコストを低減できるとともに
省資源及び廃棄物削減が可能にる。さらに、ガスバリア
層及び紫外線遮断性層を設けた構成としているため、内
容物の酸化劣化及び紫外線劣化を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装袋を形成する積層フィルムの1例
を示す模式断面図である。
【図2】本発明の包装袋を形成する積層フィルムの他の
例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の包装袋を形成する積層フィルムの他の
例を示す模式断面図である。
【図4】本発明の包装袋の1例を示す図である。
【図5】内面フィルムについての弾性強度(kgf/c
m)と引き裂き強度(kgf)との関係を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の包装袋の紫外線透過曲線を示す。
【符号の説明】
1 積層フィルム 2 内面フィルム 3 紫外線遮断性層 4 ガスバリア性薄膜層 5 外面フィルム 6 最内面層 7 中間層 8 接合層 9 プラスチックフィルム 10 包装袋 11 周縁部 12 ヒートシール部
フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AB23 BA26 BA60 BB03 BC08 BC14 BC20 EA30 3E086 AA23 AD01 BA04 BA13 BA15 BA24 BA40 BB05 BB23 BB85 CA11 CA35 4F100 AA01C AA17C AA21 AA23 AB01C AH00C AK01D AK01E AK04 AK04A AK04J AK08 AK08J AK48 AK65 AL01 AR00B AR00C BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D EH20 EH46C EH66C EJ38 HB31B JD02C JD09B JK03A JK07A JM02C JN30B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層フィルムからなる包装袋において、積
    層フィルムの(a)内面フィルムが下記式(1) T<0.0969×E+0.4 ・・・(1) 式中、Tは内面フィルムの引き裂き強度(kgf)であ
    り、Eは内面フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即
    ち該フィルムの弾性率(kgf/cm)とフィルムの
    厚み(cm)との積であるを満足するポリエチレン系樹
    脂フィルム層と、(b)紫外線遮断性層と、(c)ガス
    バリア性薄膜層と、(d)外面フィルム層とを積層した
    少なくとも4層構造からなる包装袋。
  2. 【請求項2】紫外線遮断性層(b)が、遮光性インキ層
    であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 【請求項3】ガスバリア性薄膜層(c)が(1)金属ま
    たは金属酸化物または無機酸化物を蒸着したもの、
    (2)有機、無機コーティング、(3)その両方からな
    る薄膜層であることを特徴とする請求項1〜3に記載の
    包装袋。
  4. 【請求項4】内面フィルム(a)と紫外線遮断性層
    (b)との間、又は紫外線遮断性層(b)とガスバリア
    性薄膜層(c)との間にプラスチックフィルム層を設け
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の包装袋。
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