JP4379952B2 - 包装袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装袋に関するもので、より詳細には引き裂きによる開封性と剛性との組合せに優れ、更には耐環境応力亀裂性との組合せにも優れた包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタンディングパウチなどの包装袋には、二軸延伸プラスチックフィルムやアルミニウム箔等の基材にオレフィン系樹脂の内面フィルムを積層したものが知られている。
【0003】
特開平7−241967号公報には、少なくとも、外面フィルムが二軸延伸プラスチックフィルム、内面フィルムが密度の異なる線状低密度ポリエチレンの共押し出しフィルムである積層フィルムから成ることを特徴とするスタンディングパウチが記載されている。
【0004】
特開平7−232418号公報には、少なくとも基材フィルム層及び熱封緘性樹脂層から成る包装材料であって、熱封緘性樹脂層の最内層がシングルサイト触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体フィルムであることを特徴とする包装材料が記載されている。
【0005】
特開平10−24539号公報には、基材フィルムの少なくとも一方の面に、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレン層を介してシングルサイト触媒による低密度ポリエチレン層が形成されていることを特徴とする引き裂き性のよい包装材料が記載されている。
【0006】
特開平10−86300号公報には、密度が0.860〜0.925g/cm3、重量平均分子量/数平均分子量が1〜3である線状低密度ポリエチレンからなるシール層、密度が0.900〜0.935g/cm3である線状低密度ポリエチレンからなるベース層、密度が0.910〜0.950g/cm3である線状低密度ポリエチレンからなるラミネート層及び二軸延伸プラスチックフィルム層が順次積層されていることを特徴とする線状低密度ポリエチレン系複合フィルムが記載されている。
【0007】
特開平9−31263号公報には、(A)密度が0.86〜0.96g/cm3、メルトフローレートが0.1〜200g/10min、分子量分布が1.4〜4.5及びオルソジクロロベンゼン可溶分と密度とMFRとの関係が特定の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体98〜20重量%と、(B)他のエチレン系重合体2〜80重量%とから成るポリエチレン組成物及びこれを構成材料とする容器が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の包装袋は、ヒートシール性等に関してはほぼ満足できるレベルにあるものの、袋の引き裂きによる開口性と剛性との組合せに関しては、未だ改善すべき問題点を有している。
【0009】
即ち、スタンディングパウチでは、内容物を充填した状態で直立していることが要求されるが、そのためにはパウチを構成する積層フィルム乃至シートが腰(剛性)を有していることが要求される。
一方、パウチ用積層フィルムの厚みの大部分を占めるのは、ヒートシール用内面フィルム材として用いられるポリエチレン系樹脂であるが、ポリエチレン系樹脂の弾性率は他の樹脂に比して小さいレベルにあり、したがって、その剛性を大きくするためには厚みを大きくしなければならない。
【0010】
ところが、袋の引き裂き性と剛性とは両立しがたいものであり、上記の例でいうと、ポリエチレン系樹脂内面フィルム材の厚みを大きくすると、剛性は大きくなる反面、引き裂き性は逆に低下するという問題がある。
【0011】
更に、従来のポリエチレン系樹脂内面フィルム材の他の問題点は、ポリプロピレン等の他の樹脂に比して、耐環境応力亀裂性に劣ることであり、例えば洗剤等の内容物を充填した場合には、応力亀裂が発生しやすいという問題がある。
【0012】
したがって、本発明の目的は、引き裂きによる開封性と剛性との組合せに優れ、更には耐環境応力亀裂性との組合せにも優れた包装袋を提供するにある。
本発明の他の目的は、液体洗剤などを充填するスタンディングパウチとして有用な包装袋を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願発明によれば、積層フィルムから成る包装袋において、積層フィルムの内面フィルムが、(1)メタロセン系触媒を用いたエチレン・ブテン−1共重合体の最内面層、エチレン・ブテン−1共重合体の中間層、及びエチレン・ヘキセン−1共重合体の接合層の積層体から成るか或いは(2)メタロセン系触媒を用いたエチレン・ブテン−1共重合体の最内層、エチレン・ブテン−1共重合体及び高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレンのブレンドの中間層、及びエチレン・ヘキセン−1共重合体の接合層の積層体から成りかつ内面フィルムが下記式(1)
T1<0.0969×E1−0.0023 ‥(1)
式中、T1は内面フィルムの引き裂き強度(kgf)であり、
E1は内面フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即ち該フィルムの
弾性率(kgf/cm2)とフィルムの厚み(cm)との積である。
を満足するポリエチレン系樹脂フィルムであることを特徴とする包装袋が提供される。
本発明の包装袋においては、前記積層フィルムが下記式(2)
T2<0.0884×E2−1.9131 ‥(2)
式中、T2は積層フィルムの引き裂き強度(kgf)であり、
E2は積層フィルムの弾性強度(kgf/cm)、
即ち該積層フィルムの弾性率(kgf/cm2)と積層フィルムの
厚み(cm)との積である、
を満足する積層フィルムであることが好ましい。
また、内面フィルムの各層の樹脂の密度が、最内面層の樹脂の密度をdI、中間層の樹脂の密度をdM及び接合層の密度をdLとしたとき、これらの密度が式
dM > dL
及び
dL > dI
を満足する関係にあることが好ましい。
また、内面フィルムは共押出により形成され、最内面層(a)10〜45%、中間層(b)10〜80%及び接合層(c)10〜45%の厚み比を有するのが好ましい。
【0014】
【発明の実施形態】
本発明の包装袋は積層フィルムから成り、内面フィルムとしてポリエチレン系樹脂フィルムを備えたものから成るが、この内面フィルムが下記式(1)
T1<0.0969×E1−0.0023 ‥(1)
式中、T1は内面フィルムの引き裂き強度(kgf)であり、
E1は内面フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即ち該フィルム
の弾性率(kgf/cm2)とフィルムの厚み(cm)との積である、
を満足するポリエチレン系樹脂フィルムであることが特徴であり、この特徴により、積層フィルムの引き裂き強度を低い範囲に維持しながら、積層フィルムの剛性を向上させることが可能となる。
【0015】
添付図面の図1の直線Aは、公知のポリエチレン系樹脂フィルムについて、このフィルムの弾性強度(kgf/cm)とこのフィルムの引き裂き強度(kgf)との関係をプロットしたものであり、この直線は下記式(1a)
T1=0.0969×E1−0.0023 ‥(1a)
に相当する。
これに対して、図1の直線Bは、後述する実施例のポリエチレン系樹脂内面フィルム(詳細は実施例参照)について、このフィルムの弾性強度(kgf/cm)とこのフィルムの引き裂き強度(kgf)との関係をプロットしたものであり、この直線Bは下記式(1b)
T1=0.0889×E1−0.1595 ‥(1b)
に相当する。
【0016】
これらのプロットから、ポリエチレン系樹脂フィルムの弾性強度(kgf/cm)と引き裂き強度(kgf)とは直線関係にあって、弾性強度(kgf/cm)が大きくなるほど引き裂き強度(kgf)も大きくなることが分かる。
また、弾性強度(kgf/cm)は、既に述べたとおり、フィルムの弾性率(Kgf/cm2)とフィルムの厚み(cm)との積であるから、結局のところフィルムの厚みが大きくなると、直線的にフィルムの引き裂き強度も大きくなることを示している。
【0017】
一方、添付図面の図2の直線Aは、図1の直線Aで示す強度特性を有するポリエチレン系樹脂フィルムを二軸延伸ナイロンフィルムに積層した積層フィルムについて、この積層フィルムの弾性強度(kgf/cm)と、この積層フィルムの引き裂き強度(kgf)との関係をプロットしたものであり、この直線は下記式(2a)
T2=0.0884×E2−1.9131 ‥(2a)
に相当する。
これに対して、図2の直線Bは、図1の直線Bで示す強度特性を有するポリエチレン系樹脂フィルムを同様に二軸延伸ナイロンフィルムに積層した積層フィルム(詳細は実施例参照)について、この積層フィルムの弾性強度(kgf/cm)と、この積層フィルムの引き裂き強度(kgf)との関係をプロットしたものであり、この直線Bは下記式(2b)
T2=0.0194×E2−0.4382 ‥(2b)
に相当する。
【0018】
これらの図1及び図2のプロットを比較参照すると、極めて意外な次の事実が明らかとなる。
即ち、図1において、直線Bは直線Aよりも下側に位置し、且つ直線Bの勾配(引き裂き強度の弾性強度依存性)は直線Aのそれよりも小さいとしても、その勾配の違いは比較的小さいものであるのに対して、図2の積層フィルムの強度特性においては大変な相違が認められる。
この点について説明すると、図2においても、直線Bは直線Aよりも下側に位置し、且つ直線Bの勾配(引き裂き強度の弾性強度依存性)は直線Aのそれよりも小さいが、その勾配の違いは、直線Aが0.0884であるのに対して直線Bは0.0194であり、非常に大きな違いとなっていることが分かる。
【0019】
このため、本発明によると、積層フィルムから成る包装袋の引き裂き強度を小さい値に維持しながら、積層フィルムの剛性を高めることが可能となり、包装袋の引き裂きによる開封性を向上させながら、しかも包装袋に要求される剛性(腰)を高めることが可能となるのである。
また、一定の剛性を得るのに必要なフィルムの厚みを低減できるので、包装袋の製造に必要なコストを低減でき、更に省資源及び廃棄物削減の目的にも適している。
【0020】
本発明の包装袋は積層フィルムから成り、その内面フィルムとしてポリエチレン系樹脂フィルムを用いるが、前記式(1)で規定される強度特性を有するものであれば、単層フィルムでも多層フィルムでもよく、その化学的組成等は特に制限を受けない。
【0021】
一般的にいって、ポリエチレン系樹脂単独では、前記式(1)の強度特性を有するものを入手することが容易でないので、2種以上のポリエチレン系樹脂の組合せ或いは更に改質用オレフィン系樹脂との組合せを用いるのが適当である。
【0022】
この場合、内面フィルムの厚みは、一般に20乃至200μm、特に50乃至150μmの範囲にあるのが望ましく、この厚みが上記範囲を下回るとヒートシール作業性が低下したり、最終包装袋の腰が低下する傾向があり、一方厚みがが上記範囲を上回ると引き裂き性が低下する傾向があるので好ましくない。
【0023】
しかしながら、本発明の包装袋では図3に示すように、延伸プラスチックフィルム基材2と、該フィルム基体2の内面側に設けられた線状低密度ポリエチレンの内面フィルム3とし、この線状低密度ポリエチレン内面フィルム3を、メタロセン系触媒を用いて製造されたエチレン・ブテン−1共重合体の最内面層4、エチレン・ブテン−1共重合体の中間層5、及びエチレン・ヘキセン−1共重合体の接合層6の積層体とするのが好ましい。
【0024】
延伸プラスチックフィルム2に積層される内面フィルム3として、共単量体構成及び重合触媒を異にする3種類の線状低密度ポリエチレンを積層したものを用いることにより、優れたシール性、引き裂きによる易開封性、耐環境応力亀裂性及びスタンディングパウチ等に適した適度な腰(剛性)の組合せを達成することができる。
【0025】
本発明の包装袋1の内層フィルム3においては、最内面層(ヒートシール層)4として、メタロセン系触媒を用いて製造されたエチレン・ブテン−1共重合体を用いるのは、この特定の線状低密度ポリエチレンは、ヒートシール性が良好であるばかりではなく、引き裂き性も良好であるという特徴を有しており、最内面層4に特に適していることによる。
さらに、メタロセン系触媒を用いて製造した線状低密度ポリエチレンの特性として、耐環境応力亀裂性にもすぐれており、耐内容物性の点でも利点がある。
【0026】
また、延伸プラスチックフィルム2と接合される接合層6として、エチレン・ヘキセン−1共重合体を用いるのは、この共重合体は、延伸プラスチックフィルム基材とのラミネート強度にすぐれていると共に、柔軟性にもすぐれていることによる。
即ち、延伸プラスチックフィルム2と線状低密度ポリエチレン系内層フィルム3との間に十分なラミネート強度が得られない場合、引き裂きによる開封時に、基材の引き裂き方向と内面材の引き裂き方向との間にずれが発生する傾向があり、これにより引き裂きの軽快さが失われる場合が屡々認められる。
これに対して、両フィルムのラミネート強度が高い場合には、引き裂き開始点が一致して一点に固定されるようになり、この場合にはフィルムの引き裂きがはるかに容易に行われるようになる。
本発明で用いる接合層6では、ヘキセン−1共単量体から誘導される共重合体中の分岐鎖がラミネート強度の増大及び柔軟性付与に役立っているものと思われる。
【0027】
更に、前記最内面層4と前記接合層6との間にエチレン・ブテン−1共重合体を中間層5として介在させるのは、この中間層5がスタンディングパウチなどに要求される適度な腰(剛性)を有し、しかも引き裂き性にも優れていることによる。
【0028】
本発明の包装袋1の内層フィルム3では、最内面層4、中間層5及び接合層6として、全て引き裂き性のよい線状低密度ポリエチレンを選択し、組み合わせるが、最内面層4にはヒートシール性、中間層5には剛性及び接合層6にはラミネート強度と柔軟性をも考慮して、エチレン・α−オレフィン共重合体の共重合組成を選択することにより、前述した組合せ特性が達成されるものである。
【0029】
内面フィルム3の各層の樹脂の密度にも、上記組合せ特性の点で最適の密度範囲があり、最内面層4の樹脂の密度をdI、中間層5の樹脂の密度をdM及び接合層6の密度をdLとしたとき、これらの密度が式
dM >dL
及び
dL >dI
を満足する関係にあることが好適である。
【0030】
また、共押出により形成される内面フィルムは、最内面層4が10〜45%、中間層5が10〜80%及び接合層6が10〜45%の厚み比を有するものであることが、組合せ特性の点で好適である。
【0031】
[内面フィルム]
(1)最内面層樹脂
本発明で最内面層4に用いる樹脂は、エチレンとα−オレフィンの中でも特にブテン−1との混合物を、メタロセン系触媒の存在下に重合させることにより得られるものである。
【0032】
メタロセン系触媒とは、メタロセン、即ち、置換乃至未置換のシクロペンタジエニル環2個と各種の遷移金属で構成されている錯体から成る遷移金属成分と、有機アルミニウム成分、特にアルミノキサンとから成る触媒の総称であり、遷移金属成分としては、周期律表第IVb族、第Vb族或いは第VIb族の金属、特にチタニウム或いはジルコニウムが挙げられる。触媒中の遷移金属成分としては、一般に下記式
(Cp)2 MR2
式中、Cpは置換または未置換のシクロペンタジエニル環であり、Mは遷移金属であり、Rはハロゲン原子或いはアルキル基である、
で表されるものが一般的に使用されている。
【0033】
アルミノキサンとしては、有機アルミニウム化合物を水と反応させることにより得られたものであり、線状アルミノキサン及び環状アルミノキサンがある。これらのアルミノキサンは、単独でも或いは他の有機アルミニウムとの組み合わせでも使用できる。
【0034】
メタロセン系触媒を使用するエチレン或いはエチレンとα−オレフィンとの重合法は、特開昭58−19309号公報をはじめとし、多数の公報で公知であり、前記メタロセン系触媒の存在下、有機溶剤中、液状単量体中或いは気相法での重合により合成されるが、これら公知の何れの方法によるものでも、前記条件を満足するものは本発明の目的に使用できる。
【0035】
この最内面層4の樹脂として、α−オレフィン共単量体として特にブテン−1を含み、しかもメタロセン系触媒で重合されたものを用いるのは、ヒートシール性と引き裂き性との組合せに優れていること、及び洗剤等の環境応力亀裂を生じやすい内容物に対しても耐性を有することによる。
【0036】
最内面層4の樹脂は、密度が0.860乃至0.925g/cm3の範囲にあることが、ヒートシール性と引き裂き性、更には成形性の点で好ましく、この密度が上記範囲外のものでは、ヒートシール性や引き裂き性が悪くなる傾向がある。
【0037】
(2)中間層樹脂
中間層5に用いる樹脂は、通常のチーグラー触媒を用いて製造されたエチレン・ブテン−1共重合体であり、最内面層樹脂の密度dI よりも大きい密度、特に最内面層4の樹脂の密度よりも0.2g/cm3以上大きい密度を有することが好ましい。
【0038】
中間層5の樹脂は、密度が0.91乃至0.95g/cm3の範囲にあることが、スタンディングパウチに要求される腰(剛性)と引き裂き性、更には成形性の点で好ましく、この密度が上記範囲を下回ると剛性が低下し上記範囲を上回ると引き裂き性が低下する傾向がある。
【0039】
さらに引き裂き性を向上させるためには、中間層5にエチレン・ブテン−1共重合体に対し、0.1乃至80重量%、好ましくは5乃至50重量%の割合で高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレンをブレンドしてもよい。高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレンの割合が0.1重量%より少ないと実質的にさらなる引き裂き性の向上は認められず、80重量%よりも多くなると落下強度が低下する。
【0040】
エチレン・ブテン−1共重合体に高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレンをブレンドすると引き裂き性が向上する理由は、エチレン・ブテン−1共重合体とこれらのポリエチレン系樹脂との相溶性が劣るため不均一構造となるためである。
【0041】
本発明では、上記樹脂を中間層5として用いることが、積層体の共押出成形性の点でも重要である。
最内面層4に用いる、メタロセン系触媒を用いて製造したエチレン・ブテンー1共重合体は、分子量分布が狭く、成形性に難点があるが、この最内面層4の樹脂を上記の中間層5の樹脂に載せて共押出を行うことにより、成形性を向上させることができる。
これは、接合層6についても同様に当てはまる。
【0042】
(3)接合層樹脂
接合層6に用いる樹脂は、α−オレフィンの内でもヘキセン−1をエチレンと共重合せしめた共重合体であり、延伸プラスチックフィルムとのラミネート強度が大きく、しかも柔軟であって、複合フィルムの衝撃を吸収し、衝撃時の耐層間剥離性を向上させるという機能を有するものである。
【0043】
この接合層6の樹脂は、中間層5の樹脂の密度dMよりも小さい密度、特に中間層5の樹脂の密度よりも0.1g/cm3以上小さい密度を有し、且つ最内面層4の樹脂の密度dIよりも大きい密度を有することが好ましい。
【0044】
一般に、接合層6の樹脂は、密度が0.90乃至0.935g/cm3の範囲にあることが、ラミネート強度や柔軟性、更には成形性の点で好ましく、この密度が上記範囲を下回るとラミネート強度が低下し上記範囲を上回ると柔軟性が低下する傾向がある。
【0045】
(4)内面フィルム材
本発明に用いる内面フィルム3は、上述した最内面層4、中間層5及び接合層6を共押出することにより製造される。
積層体から成る内面フィルム3の全体の厚みは、用途によっても相違するが、一般に、20乃至200μm、特に50乃至150μmの範囲にあることが好ましい。
即ち、厚みが上記範囲を上回ると、内面フィルム3の積層体としての可撓性が失われる傾向があり、一方上記範囲を下回るとフィルムの腰が失われたり、ヒートシール性が損なわれたりする傾向がある。
【0046】
積層体から成る内面フィルム3における各層の厚み比は、最内面層4が10〜45%、特に15〜40%、中間層5が10〜80%、特に20〜70%及び接合層6が10〜45%、特に15〜40%の範囲内にあるのが好ましい。
最内面層4の厚み比が上記範囲を下回るとヒートシール性が低下する傾向があり、また、中間層5が上記範囲を下回ると内面フィルム3の腰(剛性)が低下する傾向があり、更に接合層6が上記範囲を下回ると内面フィルムのラミネート強度が低下する傾向がある。
内面フィルム3の各層の厚み比が上記範囲内にある場合に、最も優れた引き裂き開封性と、各特性のバランスとが得られる。
【0047】
共押出による積層体から成る内面フィルム3の製造は、各樹脂層の種類に対応する押出機を用い、多層多重ダイ中で各樹脂の溶融物を重ね合わせ、これをダイオリフィスから押し出すことにより行われる。
この内面フィルム材を、Tダイ法、インフレーション製膜法などで予めフィルムに製膜して、延伸プラスチックフィルムとの積層に用いることもできるし、また溶融ウェッブの形で延伸プラスチックフィルムに押出コートすることもできる。
【0048】
上記内面フィルム3を積層する他の基材2としては、ポリエチレン以外の各種延伸プラスチックフィルムや金属箔などを挙げることができる。
延伸プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、エチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステルフィルム:ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/ナイロン6,6共重合体等のポリアミド(Ny)フィルム:プロピレン系重合体フィルム(PP):ポリ塩化ビニルフィルム:ポリ塩化ビニリデンフィルム:エチレンビニルアルコール共重合体フィルム(EVOH)等を挙げることができる。これらのフィルムは、一軸延伸或いは二軸延伸のものでもよい。
【0049】
上記延伸フィルムのうち、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、機械的強度、耐ピンホール性、耐クラック性、耐熱性に優れた材料であり、包装容器の最外面層として特に適している。
一方、延伸ポリアミドフィルムは、ガスバリアー性、芳香成分に対するバリアー性に優れているが、湿度成分に敏感で吸湿によりバリアー性が低下する傾向があるので、最外面層よりは内側に設けるのがよい。
また、一軸延伸ポリプロピレンフィルムは、その延伸方向に引き裂き性を付与するという作用を有する。この一軸延伸ポリプロピレンフィルムは内面材と接合される側に設けるのが好ましい。
その厚みは、一般に3乃至50μm、特に5乃至40μmの範囲にあることが望ましい。
【0050】
上記延伸プラスチックフィルムは、単独でも或いは2種以上の組合せでも用いることができる。
例えば、特性の異なる延伸プラスチックフィルムの2種以上を組み合わせることにより、複合フィルムに所望の組合せ特性を得ることができる。
【0051】
複数の延伸プラスチックフィルムを貼り合わせるには、それ自体公知の接着剤、例えばイソシアネート系接着剤、エポキシ系接着剤、酸変性オレフィン系樹脂、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤等を用いることができる。
【0052】
また、これらの延伸プラスチックフィルムには、積層体から成る内面フィルムとの積層に先立って、或いは上記内面フィルムとの積層後に、印刷、金属蒸着、シリコンオキサイド(SiOx)蒸着層などの形成を行うことができる。
例えば、延伸PETフィルムと延伸ポリアミドフィルムとの積層体を用いる場合には、最外面層となる延伸PETフィルムの内面側に上記の印刷、金属蒸着、シリコンオキサイド(SiOx)蒸着層などの形成を行うことができるので便利である。
【0053】
一方、金属箔としては、アルミニウム箔が使用でき、その厚みは5乃至30μmの範囲にあるのが好適である。
積層体から成る内面フィルムと延伸プラスチックフィルム或いは金属箔との積層はそれ自体公知の手段、押出コート、サンドイッチラミネーション、ドライラミネーションなどにより行うことができる。
押出コート法では、接着力を高めるために、積層内面材が施される側の表面に、ウレタン系、チタネート系等のアンカー剤を施したり、コロナ放電処理を施しておくことができる。
また、サンドイッチラミネーションでは、積層体から成る内面フィルム材を2個の層に分割し、分割された一方の層を予めフィルムに形成しておくと共に、この分割された一方の層のフィルムと延伸プラスチックフィルムとの間に、分割された他方の樹脂層を溶融押出し、分割された一方の層のフィルムと延伸プラスチックフィルムとを、分割された他方の樹脂層を介して接合して、複合フィルムとする。
この場合にも、当然のことながら、形成される複合フィルムの内面材は、前述した積層構造を有するものでなければならない。
更に、ドライラミネーションでは、予め形成された積層体から成る内面フィルムと延伸プラスチックフィルムとをウレタン系、チタネート系等の接着剤を用いて接着する。
【0054】
包装袋の積層フィルムの適当な例は、ポリエチレン系樹脂内面フィルムをPEとして表して、
二層構造:PE/Ny、PE/PET、PE/OPP、
三層構造:PE/Ny/PET、PE/Al/PET、PE/EVOH/Ny、PE/EVOH/PET、PE/EVOH/OPP、
四層構造:PE/PET/Al/PET、
などである。
【0055】
本発明では、かくして形成される積層フィルムは、下記式(2)
T2<0.0884×E2−1.9131 ‥(2)
式中、T2は積層フィルムの引き裂き強度(kgf)であり、E2は積層フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即ち該積層フィルムの弾性率(kgf/cm2)と積層フィルムの厚み(cm)との積である、
を満足するものである。
【0056】
本発明の包装袋は、前述した優れた特性を利用して、種々の形態の包装袋として用いることができ、その製袋は、それ自体公知の製袋法で行うことができ、三方或いは四方シールの通常のパウチ類、ガセット付パウチ類、スタンディングパウチ類、ピロー包装袋などが挙げられるが、この例に限定されない。
【0057】
【実施例】
(実施例1)
最内面層は密度0.910g/cm3のエチレン・ブテン−1共重合体、中間層は密度0.935g/cm3のエチレン・ブテン−1共重合体、接合層は密度0.920g/cm3のエチレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しして厚み70μmの三層共押出しポリエチレン系樹脂フィルムを作製した。この時、各層の厚み比は25%:50%:25%であった。
(実施例2)
厚みを120μmとした以外は、実施例1と同様の共押出しボリエチレン系樹脂フィルムを作製した。
(実施例3)
15μmの二軸延伸ナイロンフィルムと実施例1で作製した共押出しポリエチレン系樹脂フィルムを、ナイロンフィルムのコロナ処理面と共押出しポリエチレン系樹脂フィルムの接合層をドライラミネーション法によりラミネートして積層フィルムを作製した。
(実施例4)
実施例2で作製した共押出しポリエチレン系樹脂フィルムを、実施例3と同様に二軸延伸ナイロンフィルムとラミネートして積層フィルムを作製した。
【0058】
(比較例1)
線状低密度ポリエチレン40重量%、低密度ポリエチレン30重量%、エチレン・ブテン−1共重合体30重量%のブレンド物で製造した厚さ130μmの単層ポリエチレン系樹脂フィルムを作製した。
(比較例2)
厚みを150μmとした以外は、比較例2と同様のポリエチレン系樹脂フィルムを作製した。
(比較例3)
15μmの二軸延伸ナイロンフィルムと比較例1で作製したポリエチレン系樹脂フィルムをドライラミネーション法によりラミネートして積層フィルムを作製した。
(比較例4)
比較例2で作製したポリエチレン系樹脂フィルムを、比較例3と同様に二軸延伸ナイロンフィルムとラミネートして積層フィルムを作製した。
【0059】
【表1】
【0060】
[比較試験]
(1) 弾性強度
テンシロン万能試験機を用いて、引張速度300mm/minで得られる弾性率に試験片の総厚みを乗じて得る。
(2)引裂き強度
テスター産業製引裂き試験機を用いて、引裂き速度3000mm/minで測定した。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、積層フィルムから成る包装袋の引き裂き強度を小さい値に維持しながら、積層フィルムの剛性を高めることが可能となり、包装袋の引き裂きによる開封性を向上させながら、しかも包装袋に要求される剛性(腰)を高めることが可能になる。
また、一定の剛性を得るのに必要なフィルムの厚みを低減できるので、包装袋の製造に必要なコストを低減でき、更に省資源及び廃棄物削減が可能になる。
特に、内面フィルムを線状低密度ポリエチレン系の積層とし、メタロセン系触媒を用いたエチレン・ブテン−1共重合体の最内面樹脂層、エチレン・ブテン−1共重合体の中間層、及びエチレン・ヘキセン−1共重合体の接合層の積層体とすることにより、優れたシール性、引き裂きによる易開封性、耐環境応力亀裂性及びスタンディングパウチ等に適した適度な腰(剛性)を有する包装袋とすることが可能なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内面フィルムについての弾性強度(kgf/cm)と引き裂き強度(kgf)との関係を示すグラフである。
【図2】積層フィルムについての弾性強度(kgf/cm)と引き裂き強度(kgf)との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の包装袋の断面構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 包装袋
2 基材
3 内面フィルム
4 最内面層
5 中間層
6 接合層
Claims (4)
- 積層フィルムから成る包装袋において、積層フィルムの内面フィルムが、(1)メタロセン系触媒を用いたエチレン・ブテン−1共重合体の最内面層、エチレン・ブテン−1共重合体の中間層、及びエチレン・ヘキセン−1共重合体の接合層の積層体から成るか或いは(2)メタロセン系触媒を用いたエチレン・ブテン−1共重合体の最内層、エチレン・ブテン−1共重合体及び高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレンのブレンドの中間層、及びエチレン・ヘキセン−1共重合体の接合層の積層体から成りかつ内面フィルムが下記式(1)
T1<0.0969×E1−0.0023 ‥(1)
式中、T1は内面フィルムの引き裂き強度(kgf)であり、
E1は内面フィルムの弾性強度(kgf/cm)、即ち該フィルムの
弾性率(kgf/cm2)とフィルムの厚み(cm)との積である。
を満足するポリエチレン系樹脂フィルムであることを特徴とする包装袋。 - 前記積層フィルムが下記式(2)
T2<0.0884×E2−1.9131 ‥(2)
式中、T2は積層フィルムの引き裂き強度(kgf)であり、
E2は積層フィルムの弾性強度(kgf/cm)、
即ち該積層フィルムの弾性率(kgf/cm2)と積層フィルムの
厚み(cm)との積である、
を満足する積層フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。 - 内面フィルムの各層の樹脂の密度が、最内面層の樹脂の密度をdI、中間層の樹脂の密度をdM及び接合層の密度をdLとしたとき、これらの密度が式
dM > dL
及び
dL > dI
を満足する関係にある請求項1記載の包装袋。 - 内面フィルムが共押出により形成され、最内面層(a)10〜45%、中間層(b)10〜80%及び接合層(c)10〜45%の厚み比を有する請求項1記載の包装袋。
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