JP2004307065A - 自立性袋 - Google Patents

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貴之 植木
Kozo Mita
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Abstract

【課題】 ポリプロピレン系樹脂を使用し、そのポリプロピレン系樹脂層を含む多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製膜化し、これをヒ−トシ−ル性樹脂層として使用した自立性袋を提供することである。
【解決手段】 ヒ−トシ−ル性樹脂層として、少なくとも一層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、更に、該ポリプロピレン系樹脂層の片面または両面に、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層を積層し、更にまた、該混合樹脂層の片面または両面に、ポリエチレン系樹脂層を積層した多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を使用することを特徴とする自立性袋に関するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自立性袋に関し、更に詳しくは、ヒ−トシ−ル性樹脂層として、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とからなり、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、その他等に優れ、更に、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れ、内容物の充填包装適性を有し、また、高速製膜化が可能であり、かつ、製膜安定性に優れ、カ−リング性の少ない多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を使用した自立性袋に関するものである。
従来、飲食品、医薬品、試薬品、化成品、化粧品、雑貨品、その他等の種々の物品を充填包装するために、種々の形態からなるプラスチック製軟包装用袋が開発され、提案されているが、それらの一つに、いわゆる、自立性袋(スタンディングパウチ)が知られている。
このものは、通常、図8、図9等に示すように、内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を有する前板101と、同じく内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を有する後板102とを、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向させて配置し、更に、その層間の下端部に、内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を設け、更に、その上縁で折り曲げられ逆V字型断面からなり、かつ、その両側端縁の一対の底縁寄り部分に切り欠き部103を設けた底板104を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を、上記の前板101と後板102との内面に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の面に対向させて配置し(図8)、次いで、その両側端部105と下端端部106において、上記の前板101、後板102および底板103に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どおしをヒ−トシ−ルすると共に上記の切り欠き部分103において、上記の前板101と後板102に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どうしをヒ−トシ−ルし、それぞれ両側縁接着部107、底縁接着部108を形成して製袋されるものである(図9)。
而して、上記の自立性袋は、自立性を有し、外観的に保形性容器として店頭での陳列効果に優れ、また、内容物の充填時の作業性、流通時の取扱性等に優れ、更に、軽量で嵩張らず、安価であり、その他、種々の利点を有し、近年、特に、シャンプ−、リンス、洗剤等の詰替用容器として極めて有用なものであり、その新たな用途を展開し、需要が高まっているものである。
而して、上記の自立性袋を構成する前板、後板および底板等としては、通常、内面側に、ヒ−トシ−ル性樹脂層を設けたプラスチックフィルムを、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どおしをヒ−トシ−ルして、種々の形態からなる自立性袋を製袋しているものである。
ところで、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する素材の一つとして、ポリエチレン系樹脂に代えて、ポリプロピレン系樹脂を使用し、そのフィルムないしシ−ト、あるいは、その塗布ないし印刷膜等をもって、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成することが知られている。
而して、一般に、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する上記のポリプロピレン系樹脂フィルムの成形法としては、(1).インフレ−ション成形法(チュ−ブ成形法)、(2).Tダイ成形法(キャスト成形法)があり、更に、フィルムの延伸の有無等により、それぞれ延伸フィルムと無延伸フィルムとの製法に分けられている(例えば、非特許文献1参照。)。
上記のポリプロピレン系樹脂フィルムの成形法において、インフレ−ション成形法としては、通常、ポリプロピレン系樹脂を筒状に押出し、その成形フィルムを下向きに引き取りながら水で冷却して製膜化されるのが一般的であり、例えば、ポリエチレン系樹脂の場合と同様に、成形フィルムを上向きに引き取りながら空冷方式により冷却して製膜化するインフレ−ション成形法は、余り実用化されていないものである。
ポリプロピレン系樹脂フィルムのインフレ−ション成形法について、一例を例示すれば、ポリプロピレン系樹脂層(I)の片面または両面に、該樹脂層(I)のポリプロピレン系樹脂より融点の低い、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合物からなる接着層(II)を共押出インフレ−ション成形によって積層することを特徴とするポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法がある(例えば、特許文献1参照。)
監修、村上健吉「押出成形」発行所、株式会社プラスチック・ エ−ジ、発行者、浅山英一、昭和38年11月10日、初版発行、昭和51年1 0月20日、改定第5版増刷、p.121−123 特開平7−290566号公報(特許請求の範囲等)
上記の例示にかかるポリプロピレン系樹脂フィルムのインフレ−ション成形法は、成形フィルムを下向きに引き取りながら水で冷却して製膜化される通常のインフレ−ション成形法にかかるものであり、例えば、ポリエチレン系樹脂の場合と同様に、成形フィルムを上向きに引き取りながら空冷方式により冷却して製膜化するインフレ−ション成形法とは異なるものである。
而して、成形フィルムを上向きに引き取りながら空冷方式により冷却して製膜化するインフレ−ション成形法が、実用化されない理由は、引き取られるポリプロピレン系樹脂からなるバブルの安定性が悪く、更に、溶融樹脂が急冷されないために結晶化が進みすぎ、不透明で脆弱なフィルムしか得らず、長時間安定して均一なフィルムを製膜化することが困難であるためである。
本発明者らは、ヒ−トシ−ル性樹脂層について、ポリプロピレン系樹脂を使用し、その成形フィルムを上向きに引き取りながら空冷方式により冷却して製膜化するインフレ−ション成形法によってポリプロピレン系樹脂層を含む多層積層樹脂フィルムを製造することを試みたが、得られる多層積層樹脂フィルムは、透明性に欠け、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、耐衝撃性、その他等において劣り、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に劣り、内容物の充填包装適性に欠け、また、カ−リング性にも欠け、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する所望のポリプロピレン系樹脂層を含む筒条多層積層樹脂フィルムを成形し得ないというのが実状である。
そこで本発明は、ポリプロピレン系樹脂を使用し、その成形フィルムを上向きに引き取りながら空冷方式により冷却して製膜化するインフレ−ション成形法によって製膜化可能であり、更に、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、その他等が良好であり、更にまた、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れ、内容物の充填包装適性を有し、また、高速製膜化が可能であり、かつ、製膜安定性に優れ、カ−リング性の少ないポリプロピレン系樹脂層を含む多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製膜化し、これをヒ−トシ−ル性樹脂層として使用した自立性袋を提供することである。
本発明者は、ポリプロピレン系樹脂フィルムの成形法において、ポリエチレン系樹脂の場合と同様に、設備の安価な空冷方式を用いて、成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するインフレ−ション成形法について種々検討の結果、空冷方式を用いて成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するポリエチレン系樹脂のインフレ−ション成形性を利用することに着目し、まず、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する少なくとも一層を形成する樹脂として、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂を使用し、更に、その他の層を構成する樹脂として、上記の溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂を使用し、更には、その他の層を構成する樹脂として、空冷方式を用いて成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するインフレ−ション成形性に優れたポリエチレン系樹脂を使用し、而して、上記のポリプロピレン系樹脂と、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂と、ポリエチレン系樹脂とを、例えば、複数の押出機と多層のサ−キュラ−ダイを使用して多層に溶融押出し、更に、多層成形フィルムを空冷方式を用いて上向きに引き取りながら製膜化するインフレ−ション成形法を利用してインフレ−ション製膜化し、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する少なくとも一層を、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂によるポリプロピレン系樹脂層で構成し、更に、該ポリプロピレン系樹脂層の片面または両面に、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂による混合樹脂層を積層し、更にまた、その混合樹脂層の片面または両面に、ポリエチレン系樹脂によるポリエチレン系樹脂層を積層して筒条の多層積層樹脂フィルムを製造し、次いで、その筒条の多層積層樹脂フィルムをヒ−トシ−ル性樹脂層として使用し、その多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層と、少なくとも、基材フィルムとを積層して積層材を製造し、而して、該積層材を使用し、該積層体から、前述と同様にして、自立性袋を構成する前板、後板、および、底板を調製し、次いで、こられを使用して、自立性袋を製袋したところ、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層の層中あるいは各層間のポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とが相互に溶融し、その相溶性、親和性等により、その両者が強固に溶着し、空冷方式を用いて成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するポリエチレン系樹脂のインフレ−ション成形性に追随して、ポリプロピレン系樹脂も空冷方式を用いた成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するインフレ−ション成形法によって製膜化可能となると共にその高速製膜化が可能であり、かつ、製膜安定性に優れ、更に、その層中あるいは層間においてポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂との両者が極めて強固に密接着していると共にその両者の特性を発揮し、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、カ−リング性、その他の特性が良好であり、更に、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れ、種々の内容物を充填包装する充填包装適性を有する極めて有用な自立性袋を製袋し得ることができることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を設けた前板と、同じく内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を設けた後板とを、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向させて配置し、更に、その層間の下端部に、内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を設け、更に、その上縁で折り曲げられ逆V字型断面からなり、かつ、その両側端縁の一対の底縁寄り部分に切り欠き部を設けた底板を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を、上記の前板と後板との内面に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の面に対向させて配置し、次いで、その両側端部と下端端部においては、上記の前板、後板および底板に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どおしをヒ−トシ−ルすると共に上記の切り欠き部分においては、上記の前板と後板に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どうしをヒ−トシ−ルし、それぞれ両側縁接着部、底縁接着部を形成して製袋した自立性袋において、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層が、そのヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する少なくとも一層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、更に、該ポリプロピレン系樹脂層の片面または両面に、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層を積層し、更にまた、該混合樹脂層の片面または両面に、ポリエチレン系樹脂層を積層し、かつ、上記のポリプロピレン系樹脂層または混合樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂を、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂により構成した多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層からなることを特徴とする自立性袋に関するものである。
本発明にかかる自立性袋は、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層の層中あるいは各層間のポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とが相互に溶融し、その相溶性、親和性等により、その両者が強固に溶着し、その両者が極めて強固に密接着していると共にその両者の特性を発揮し、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、カ−リング性、その他の特性が良好であり、更に、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れ、種々の内容物を充填包装する充填包装適性を有する極めて有用な自立性袋を製袋し得ることができるものである。
また、本発明において、本発明にかかる自立性袋を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層は、空冷方式を用いて成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するポリエチレン系樹脂のインフレ−ション成形性に追随して、ポリプロピレン系樹脂も空冷方式を用いた成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するインフレ−ション成形法によって製膜化可能となると共にその高速製膜化が可能であり、かつ、製膜安定性に優れているという利点を有するものである。
上記の本発明について以下に図面等を用いて更に詳しく説明する。
まず、図1および図2は、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層についてその層構成の一二例を示す概略的断面図であり、図3および図4は、図1および図2に示す本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を使用して製造した積層材についてその層構成の一二例を示す概略的断面図であり、図5および図6は、図3に示す積層材を使用し、製袋して製造した本発明にかかる自立性袋についてその構成の概略を示す概略的斜視図であり、図7は,図6に示す本発明にかかる自立性袋内に内容物を充填包装した包装製品についてその構成の概略を示す概略的斜視図であり、図8および図9は、従来の自立性袋についてそのその構成の概略を示す概略的斜視図である。
まず、本発明において、本発明にかかるヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層について説明すると、かかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層としては、例えば、図1に示すように、まず、上吹き空冷インフレ−ション法にてヒ−トシ−ル性樹脂層を製膜化するものであって、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する少なくとも一層が、ポリプロピレン系樹脂によるポリプロピレン系樹脂層1からなり、更に、該ポリプロピレン系樹脂層1の片面に、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂による混合樹脂層2を積層し、更に、該混合樹脂層2の片面に、ポリエチレン系樹脂によるポリエチレン系樹脂層3を積層した多層積層体4からなり、更にまた、上記のポリプロピレン系樹脂層1、または、混合樹脂層2を構成するポリプロピレン系樹脂を、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂により構成して製膜化した多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層Aを挙げることができる。
また、本発明において、本発明にかかるヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層について別の例を挙げると、例えば、図2に示すように、まず、上吹き空冷インフレ−ション法にてヒ−トシ−ル性樹脂層を製膜化するものであって、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する少なくとも一層が、ポリプロピレン系樹脂によるポリプロピレン系樹脂層1からなり、更に、該ポリプロピレン系樹脂層1の両面に、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂による混合樹脂層2、2を積層し、更に、該混合樹脂層2、2の両面に、ポリエチレン系樹脂によるポリエチレン系樹脂層3、3を積層した多層積層体4aからなり、更にまた、上記のポリプロピレン系樹脂層1、または、混合樹脂層2、2を構成するポリプロピレン系樹脂を、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂により構成して製膜化した多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A1 を挙げることができる。
次に、本発明において、ヒ−トシ−ル性樹脂層としての上記のような本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を使用して製造する積層材について説明すると、かかる積層材としては、図3および図4に示すように、上記の図1および図2に示す本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A、A1 を使用して、少なくとも、基材フィルム11と、ヒ−トシ−ル性樹脂層としての上記の多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層Aとを、その基材フィルム11の一方の面と多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層Aを構成するポリプロピレン系樹脂層1の面を対向させてその両者を積層して、本発明にかかる積層材B(図3)を製造することができ、あるいは、少なくとも、基材フィルム11と、ヒ−トシ−ル性樹脂層としての上記の多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A1 とを、その基材フィルム11の一方の面と多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A1 を構成する一方のポリエチレン系樹脂層3の面を対向させてその両者を積層して、本発明にかかる積層材B1 (図4)を製造することができるものである。
なお、上記の図3および図4中、符号、1、2、3、4、4a等の意味は、前述の図1および図2中の符号、1、2、3、4、4a等と同じ意味を表す。
上記の例示は、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層、積層材についてその一二例を例示したものであり、本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、本発明にかかる積層材は、例えば、充填包装する内容物、その包装目的、包装形態、その他等により、各層間に更に別の基材を積層することができるものである。
例えば、図示しないが、基材フィルムの表面または裏面には、所望の印刷模様層等を形成することができるものである。
また、本発明において、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層は、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを使用することによりその両者の利点を生かし、ポリエチレン系樹脂層が、主に、ヒ−トシ−ル性の機能を発揮し、また、ポリプロピレン系樹脂層が、芯材としての機能を発揮し、その両者からなる多層積層体により、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、その他等が良好であり、更に、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れ、内容物の充填包装適性を有し、また、高速製膜化が可能であり、かつ、製膜安定性に優れ、カ−リング性の少ない多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製膜化し得ることができるものである。
本来、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とは、相互の相溶性、親和性等に劣り、その両者を共押出することは困難であるとされているものであり、特に、ポリプロピレン系樹脂は、その溶融張力の低さから、重力に逆らって、空冷方式を用いて成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するインフレ−ション成形法により製膜化することは、不可能であるとされているものである。
而して、本発明においては、ポリプロピレン系樹脂として、多々あるポリプロピレン系樹脂の中から、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂を選択し、これとポリエチレン系樹脂とを組み合わせて、ポリエチレン系樹脂の柔軟性、ヒ−トシ−ル性等の利点、および、ポリプロンピレン系樹脂のコシ・剛性、強度等を有する利点等を併せ有する多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製造し得るというものである。
更に、上記において、少なくとも、基材フィルムと、ヒ−トシ−ル性樹脂層としての上記の多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層とを積層する積層法としては、例えば、ラミネ−ト用接着剤等によるラミネ−ト用接着剤層を設け、次いで、該ラミネ−ト用接着剤層を介して、少なくとも、基材フィルムと、上記の多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層とを積層するドライラミネ−ト積層方式、あるいは、アンカ−コ−ト剤等による接着助剤層、溶融押出樹脂層等を設け、次いで、該アンカ−コ−ト剤等による接着助剤層、溶融押出樹脂層等を介して、少なくとも、基材フィルムと、上記の多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層とを積層する溶融押出積層方式等により行うことができる。
次に、本発明において、上記のような積層材を使用し、これを製袋して製造する本発明にかかる自立性袋についてその一例を例示して説明すると、かかる本発明にかかる自立性袋としては、例えば、上記の図3に示す積層材Bを使用して製袋した自立性袋の場合を例示して説明すると、まず、図5および図6に示すように、上記の積層材Bを使用し、該積層材Bら、前板21、後板22、更に、上縁で折り曲げられ逆V字型断面からなり、かつ、その両側端縁の一対の底縁寄り部分に切り欠き部23を設けた底板24を調製し、次いで、上記の前板21と後板22とを、そのヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A、Aの面を対向させて配置し、更に、その層間の下端部に、上記の底板24を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層Aの面を、上記の前板21と後板22との内面に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A、Aの面に対向させて配置し(図5)、次いで、その両側端部25と下端端部26においては、上記の前板21、後板22および底板24に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A、A、Aの対向面どおしをヒ−トシ−ルすると共に上記の切り欠き部分23においては、上記の前板21と後板22に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層A、Aの対向面どうしをヒ−トシ−ルし、それぞれ両側縁接着部27、底縁接着部28を形成して、本発明にかかる自立性袋Cを製袋することができるものである。
なお、本発明においては、上記の図4に示す積層材を使用し、上記と同様に製袋して本発明にかかる自立性袋を製造し得ることができるものである。
また、上記において、自立性袋を構成する底壁接着部は、図示のような舟型形状に代えて、底壁の端部において、前板と後板と底板とが、その多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どおしで直線状にヒ−トシ−ルして熱接着部を形成する形状でもよいものである。
而して、本発明においては、上記で製袋した自立性袋Cを使用し、図7に示すように、その自立性袋Cの上方の開口部29(図6参照)から、例えば、飲食品、医薬品、試薬品、化成品、化粧品、雑貨品、その他等の種々の内容物30を充填し、しかる後、自立性袋Cの上方の開口部29の辺の上方の端部をヒ−トシ−ルして、上方シ−ル部31を形成し、その開口部29を密閉して、本発明にかかる自立性袋Cを使用した包装製品Dを製造することがてきるものである。
なお、上記の図7中、符号、25、26、27、28等の意味は、前述の図4および図5中の符号、25、26、27、28等と同じ意味を表す。
上記の例示は、本発明にかかる自立性袋についてその一例を例示したものであり、本発明は、これに限定されるものではないものである。
例えば、本発明においては、図5および図6に示すように、上記のように本発明にかかる自立性袋を構成する前板21、後板22、底板24等を形成する積層材B、B1 を使用し、これを連続一体のものとして折り曲げ形成して、本発明にかかる自立性袋を構成する前板、後板、および、底板を構成することができ、以下、上記と同様に製袋して、本発明にかかる自立性袋を製造すことができるものである。
次に、本発明において、本発明にかかる自立性袋等を構成する材料、その製造法等について説明すると、まず、本発明において、本発明にかかる自立性袋を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層について説明すると、まず、かかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成するリプロピレン系樹脂層、あるいは、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層を形成する溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂としては、基本的には、ポリプロピレンホモポリマ−あるいはプロピレンとエチレン等のα−オレフィンとの共重合体を使用することができ、更に、上記の共重合体としては、ブロック共重合体を使用することができる。
而して、本発明において、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂としては、長鎖分岐を有する高圧法低密度ポリエチレンが溶融張力が強いのと同じように、ポリプロピレン系樹脂の主鎖に長鎖分岐を導入させて、溶融状態での張力を高めたものを使用することができる。
本発明において、具体的には、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンとエチレン、または、プロピレンと1−オクテンとのブロックコポリマ−、または、ランダムコポリマ−からなるポリプロピレン系樹脂を使用することができる。
上記のプロピレンとエチレン、または、プロピレンと1−オクテンとのブロックコポリマ−、または、ランダムコポリマ−からなるポリプロピレン系樹脂において、密度としては、0.9g/cm3 位のもの、メルトフロ−インデックス(MFR)としては、4.0g/10分以下の範囲のもの、溶融張力としては、10cN以上の範囲のものを使用することができる。
而して、上記において、メルトフロ−インデックス(MFR)が、4.0g/10分を越えるものは、上吹きインフレ−ション製膜を行うにあたって、引き取り安定性の観点から好ましくないものである。
更に、上記において、溶融張力が、10cN未満の場合には、上吹きインフレ−ション製膜上、引き取り安定性(フィルム製膜上)好ましくないものである。
次に、本発明において、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層、あるいは、ポリエチレン系樹脂層を形成するポリエチレン系樹脂としては、例えば、エチレンと、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、その他等のα・オレフィンとの共重合体を使用することができる。
而して、本発明においては、上記のポリエチレン系樹脂としては、上記のポリプロピレン系樹脂との相溶性、親和性等の観点から、更には、ポリエチレン系樹脂の溶融張力性等の観点から、具体的には、エチレンと1−オクテンとの共重合体を使用ことが好ましいものである。
上記のエチレンと1−オクテンとの共重合体としては、メルトフロ−レイト(MFR)が、0.1〜6.0g/10minの範囲内のもの、また、密度が、0.900〜0.930g/cm3 の範囲内のものを使用することができる。
上記において、メルトフロ−レイト(MFR)が、0.1g/10min未満であると、押出機の樹脂圧力上昇の原因となり、機械(製膜機)停止を招く等の生産性に問題があり、更に、機械損傷の原因(圧力上昇により)となるおそれがあるという理由から好ましくなく、また、メルトフロ−レイト(MFR)が、6.0g/10minを越えると、上吹きインフレ−ション製膜が困難となってしい、安定したフィルムの生産を行うことが困難になる等の理由から好ましくないものである。
また、上記において、密度が、0.900g/cm3 未満であると、多層積層フィルム全体のこし(剛度)の低下が顕著で、フィルム物性の低下にもつながるという理由から好ましくなく、また、密度が、0.930g/cm3 を越えると、熱シ−ル層(ヒ−トシ−ル材)としての適性に欠けてしまうという理由から好ましくないものである。
なお本発明において、メルトフロ−レイト(MFR)は、(ASTM) D1238 190℃ 2.16kgにて測定した値であり、また、密度は、(ASTM) D1505にて測定した値である。
次に、本発明において、上記のようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂を使用して、ヒ−トシ−ル性樹脂層としての本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製膜化する方法について説明すると、まず、本発明においては、上記のようなポリプロピレン系樹脂を使用し、これをビヒクルの主成分とし、これに、必要ならば、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無機ないし有機充填剤、架橋剤、染料、顔料等の着色剤、更には、改質用樹脂、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して、ポリプロピレン系樹脂組成物を調製する。
次にまた、本発明においては、上記と同様に、上記のようなポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂とを使用し、これらをビヒクルの主成分とし、これに、必要ならば、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無機ないし有機充填剤、架橋剤、染料、顔料等の着色剤、更には、改質用樹脂、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂とからなる混合樹脂組成物を調製する。
上記において、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との配合割合としては、前者、50重量%に対し、後者、20〜80重量%、好ましくは、35〜65重量%の範囲内で混合することが好ましいものである。
上記において、ポリエチレン系樹脂が、20重量%、更には、35重量%未満であると、こし(剛度)は高くなるが、多層フィルムの各層の界面での剥離が発生し、シ−ル強度、実用性等が悪化するという理由により好ましくなく、また、80重量%、更には、65重量%を越えると、シ−ル性の粘りはでるが、フィルム物性の低下、こし(剛度)の低下等につながり、更には、多層フィルム自体の層間接着性が低下してしまうという理由により好ましくないものである。
更にまた、本発明においては、上記と同様にして、上記のようなポリエチレン系樹脂を使用し、これらをビヒクルの主成分とし、これらに、必要ならば、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無機ないし有機充填剤、架橋剤、染料、顔料等の着色剤、更には、改質用樹脂、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して、上記の混合樹脂層の片面または両面に積層するポリエチレン系樹脂組成物を調製する。
次に、本発明において、上記で調製したポリプロピレン系樹脂によるポリプロピレン系樹脂組成物、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂による混合樹脂組成物、および、ポリエチレン系樹脂によるポリエチレン系樹脂組成物等を使用し、そのポリプロピレン系樹脂によるポリプロピレン系樹脂組成物が、積層体を構成する少なくとも一層であるポリプロピレン系樹脂層を形成し、更に、そのポリプロピレン系樹脂層の片面または両面に、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂による混合樹脂組成物を積層するように、また、ポリエチレン系樹脂によるポリエチレン系樹脂組成物が、上記のポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂組成物による混合樹脂層の片面または両面に積層するように、例えば、複数の押出機と多層のサ−キュラ−ダイを用いて、まず、複数の押出機により各樹脂層をサ−キュラ−ダイより押出し、次いで、その押出されたチュ−ブ状の溶融樹脂をバブル状に膨張させて上向きに引き取り、その際に、バブルの揺れ等を防止しその安定化を図りながら、押出直後のチュ−ブ状のバブルを周囲外面に冷風を吹き付けて冷却して製膜化することにより、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製膜化することができる。
而して、本発明においては、上記のように筒状の成形フィルムを空冷方式を用いた上向きのインフレ−ション成形法を用いて製膜化して、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する少なくとも一層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、更に、そのポリプロピレン系樹脂層の片面または両面に、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂組成物による混合樹脂層が積層し、また、そのポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂組成物による混合樹脂層の片面または両面に、ポリエチレン系樹脂によるポリエチレン系樹脂層を積層した筒状の多層積層樹脂フィルムからなり、更に、上記のポリプロピレン系樹脂層、または、混合樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂を、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂で構成して、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製造することができるものである。
次に、上記で製造した本発明にかかる多層積層樹脂フィルムの各層の膜厚について説明すると、まず、本発明にかかる多層積層樹脂フィルムの膜厚としては、約20〜200μm、好ましくは、30〜150μm位が望ましいものである。
上記において、本発明にかかる多層積層樹脂フィルムの膜厚が、30μm位、更に、20μm未満であると、基本的強度、ヒ−トシ−ル性等の基本的物性に欠けるという理由により好ましくなく、また、150μm位、更に、200μmを越えると、環境問題に欠け、また、コスト的に好ましくないものである。
而して、本発明において、本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを構成するポリプロピレン系樹脂層、該ポリプロピレン系樹脂層の片面または両面にに積層するポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層と、該混合樹脂層の片面または両面に積層するポリエチレン系樹脂層の膜厚としては、まず、ポリプロピレン系樹脂層の膜厚としては、約10〜150μm位、好ましくは、20〜100μm位が望ましく、また、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層の膜厚としては、約5〜100μm位、好ましくは、10〜70μm位が望ましく、また、上記のポリエチレン系樹脂層の膜厚としては、約5〜100μm位、好ましくは、10〜70μm位が望ましいものである。 上記において、ポリプロピレン系樹脂層の膜厚が、20μm未満、更に、10μm未満であると、フィルム全体の強度、こし(剛度)等が低下してしまうという理由により好ましくなく、また、100μm、更に、150μmを越えると、環境問題、コスト問題等が発生するという理由により好ましくないものである。
また、上記において、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層の膜厚が、10μm未満、更に、5μm未満であると、単一ポリプロピレン系樹脂層と、単一ポリエチレン系樹脂層との接着が不十分になるという理由により好ましくなく、また、70μm、更に、100μmを越えると、フィルムの強度、こし(剛度)等の低下につながりやすく、更に、熱シ−ル適性等にも影響を与えるという理由により好ましくないものである。
また、上記において、ポリエチレン系樹脂層の膜厚が、10μm未満、更に、5μm未満であると、熱シ−ル(ヒ−トシ−ル)適性等の低下を起こすという理由により好ましくなく、また、70μm、更に、100μmを越えると、強度、こし(剛度)等の基本物性が低下してしまうという理由により好ましくないものである。
上記で製造した本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層ィルムは、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とが、多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する各層間あるいは層中において、相互に溶融し、その両者が、相溶性、親和性等を示し、その両者が強固に溶着し、空冷方式を用いて成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するポリエチレン系樹脂のインフレ−ション成形性にポリエチレン系樹脂層が形成され、それに追随して、中芯層を構成するポリプロピレン系樹脂層、更には、その片面または両面に積層するポリプロピレン系樹脂とポリエチレン樹脂との混合樹脂層も、空冷方式を用いた成形フィルムを上向きに引き取りながら製膜化するインフレ−ション成形法によって製膜化可能となるものである。
而して、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層は、ポリプロピレン系樹脂層と、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン樹脂との混合樹脂層と、ポリエチレン系樹脂層とが、その層間あるいは層中において極めて強固に密接着していると共にその両者の特性を発揮し、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、その他等が良好であり、更に、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れ、内容物の充填包装適性を有し、また、高速製膜化が可能であり、かつ、製膜安定性に優れ、カ−リング性の少ない、ヒ−トシ−ル性樹脂層としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成し得るものである。
特に、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層は、ポリプロピレン系樹脂の強度、剛性、腰の強さ、強靱性等の特性と、ポリエチレン系樹脂の柔軟性、ヒ−トシ−ル特性等が組み合わされて、その相乗効果を発揮して、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、その他等が良好であり、更に、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れて、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、十分に満足し得る包装製品を製造することができ、ヒ−トシ−ル材として極めて有用なものである。
更に、本発明においては、上記のヒ−トシ−ル材としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層については、高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ,その製造コストを著しく低廉化することを可能とし、極めて有用なヒ−トシ−ル材としての多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を製造し得るものである。
而して、上記の本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層は、ヒ−トシ−ル材として使用し、これと、例えば、他のプラスチック基材、紙基材、金属基材、セロハン、合成紙、その他等の基材フィルム等と任意に組み合わせて積層して、種々の層構成からなる積層材を製造することができ、更に、その積層材を使用し、これを製袋ないし製函して、種々の形態からなる包装用容器を製造し得るものである。
而して、本発明において、上記の本発明にかかる包装用袋を構成する積層材を形成する基材フィルムについて説明すると、かかる基材フィルムとしては、これが、本発明にかかる包装用袋を構成するを基本ないし補助素材となることから、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有し、強度、強靱性等に優れ、更に、耐熱性、防湿性、耐ピンホ−ル性、耐突き刺し性、透明性、その他等に優れた樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは、一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
また、本発明において、その樹脂のフィルムないしシ−トの厚さとしては、強度、耐突き刺し性、剛性、その他等について必要最低限に保持され得る厚さであればよく、厚すぎると、コストを上昇するとい欠点もあり、逆に、薄すぎると、強度、耐突き刺し性、剛性、その他等が低下して好ましくないものである。
本発明においては、上記のような理由から、約10μmないし100μm位、好ましくは、約12μmないし50μm位が最も望ましい。
而して、本発明においては、上記のような樹脂のフィルムないしシ−トの中でも、特に、厚さ9μm〜30μm位の二軸延伸ポリエステル系樹脂、二軸延伸ポリアミド系樹脂、または、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが好ましいものである。
更に、本発明において、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層と積層する基材フィルムとしては、前述のような基材フィルムの他に、例えば、賦型性、耐屈曲性、剛性等を持たせるものとして、例えば、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト紙、板紙、加工紙等の紙基材、その他等を積層することができる。
上記において、紙層を構成する紙基材としては、坪量約80〜600g/m2 位のもの、好ましくは、坪量約100〜450g/m2 位のものを使用することが望ましい。
勿論、本発明においては、紙層を構成する紙基材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂のフィルムないしシ−ト等を併用して使用することができる。
次にまた、本発明において、上記の本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層と積層する他の基材フィルムとしては、例えば、太陽光等の光を遮光する性質、あるいは、水蒸気、水、酸素等のガス等を透過しない性質等を有する材料、その他を使用することができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二種以上の基材を組み合わせてなる複合基材等であってもよい。
具体的には、例えば、遮光性とバリア−性を有するアルミニュウム箔またはそのアルミニウムの蒸着膜を有する樹脂のフィルム、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ナイロンMXD6等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。 上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
更に、上記において、アルミニュウム箔としては、5μmないし30μm位の厚さのもの、また、アルミニュウムまたは無機酸化物の蒸着膜としては、厚さ100Åないし2000Å位のものを使用することができる。
また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他等を使用することができる。
更に、上記において、上記の無機酸化物の蒸着膜層を構成する無機酸化物としては、例えば、ケイ素酸化物(SiOx )、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム等を使用することができる。
更に、本発明においては、無機酸化物としては、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、あるいはケイ素酸化物と酸化アルミニウムとの混合物であってもよい。
而して、本発明において、無機酸化物の薄膜層を形成する方法としては、イオンビ−ム法、電子ビ−ム法等の真空蒸着法、スパッタリング法等によって蒸着膜を構成することによって形成することができる。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さとしては、十分なバリア−性を得るために、通常、100Å〜2000Å位であることが好ましく、特に、本発明においては、200Å〜1500Å位が望ましい。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さが、1500Åを超えると、特に、2000Åを超えると、無機酸化物の薄膜層にクラック等が入りやすくなり、それによりバリア−性が低下するという危険性があると共に、材料コストが高くなるという問題点であるので好ましくはなく、また、100Å未満、特に、200Å未満では、その効果が認められることが困難であり、好ましくない。
次にまた、本発明において、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層に積層する他の基材フィルムとしては、充填包装する内容物中に含まれる香料成分等の吸着が少なく保香性に富み、更に、変味、異臭等を生じない性質を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
具体的には、例えば、ポリアクリル系樹脂、ポリメタクリル系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリメタクリロニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂若しくはそのエチレン成分および/またはテレフタレ−ト成分の一部を他のジまたはたその以上の多価アルコ−ル成分またはジカルボン酸成分で共重合ないし変性した樹脂あるいはポリエチレンナフタレ−ト系樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、本発明においては、上記の樹脂のフィルムないしシ−トの中でも、保香性を有すると共に酸素ガスあるいは水蒸気等に対するバリア性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが望ましく、具体的には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、または、ポリエステル系樹脂等からなる保香性、バリア性等に富む樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが望ましいものである。
更にまた、本発明においては、通常、包装用容器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることから、包装用容器を構成する包装材料には、厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本発明においては、上記のような諸条件を充足する材料を任意に選択して使用することができる。
具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。 本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
なお、本発明において、上記の本発明にかかる包装用袋を構成する積層材においては、その積層材を構成するいずれかの素材の表面または裏面もしくはその両面に、任意の印刷模様層を設けることができるものである。
而して、本発明において、上記の印刷模様層としては、例えば、上記の基材フィルムの上に、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他等からなる所望の印刷模様を印刷して、印刷模様層を形成することができるものである。
而して、上記の印刷模様層としては、具体的には、まず、樹脂等の1種ないし2種以上からなるインキ用ビヒクルを主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整し、次いで、該インキ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリ−ン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他等の印刷方式を使用し、上記の基材フィルムの上に、文字、図形、記号、絵柄、その他等からなる所望の印刷模様を印刷して、本発明にかかる印刷模様層を形成することができるものである。
上記において、インキ用ビヒクルとしては、公知のもの、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノ−ル系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラ−ル樹脂、アクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、フェノ−ル系樹脂、ニトロセルロ−ス、エチルセルロ−ス、塩化ゴム、環化ゴム、その他等の1種ないし2種以上を使用することができる。
次に、本発明において、上記のような基材フィルム、多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層等を積層して積層材を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション法、押出ラミネ−ション法、共押出ラミネ−ション法、、その他等で行うことができる。
而して、本発明においては、上記の積層を行う際に、積層する基材の表面に、必要ならば、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、火炎処理、その他等の前処理を任意に施すことができる。
また、本発明においては、例えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいは、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を任意に使用することができる。
なお、本発明においては、特に、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層に他の基材を積層する際には、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する外層、更には、外層を構成する外側外層の外表面に、コロナ放電処理を施してコロナ処理面を設けることにより、そのラミネ−ト強度を著しく向上させることがてきるものである。
而して、本発明において、上記のように本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層と基材フィルムとを積層した積層材を使用して、本発明にかかる自立性袋を製袋する方法において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明においては、本発明にかかる自立性袋には、例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けることができる。
本発明において、上記のようにして製造した自立性袋は、種々の飲食品、接着剤、粘着剤等の化学品、化粧品、洗剤、医薬品、ケミカルカイロ等の雑貨品、その他等の種々の物品の充填包装に使用されるものである。
上記の本発明について以下に実施例を挙げて更に具体的に説明する。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック鞆重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)50重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)50重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック鞆重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を20μm、(ロ)の樹脂組成物による層を20μm、(ハ)の樹脂組成物による層を20μm、(ニ)の樹脂組成物による層を20μm、(ホ)の樹脂組成物による層を20μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の相間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ20μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ15μmの2軸延伸ナイロン6フィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)50重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)50重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
メロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ハ)の樹脂組成物による層を50μm、(ニ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ホ)の樹脂組成物による層を12.5μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ20μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)65重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)35重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ハ)の樹脂組成物による層を50μm、(ニ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ホ)の樹脂組成物による層を12.5μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ25μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)35重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)65重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ハ)の樹脂組成物による層を50μm、(ニ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ホ)の樹脂組成物による層を12.5μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ25μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ15μmの2軸延伸ナイロン6フィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、および、(ハ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−1・オクテン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)65重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)35重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種3層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を34μm、(ロ)の樹脂組成物による層を33μm、(ハ)の樹脂組成物による層を33μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種3層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ34μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック鞆重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)50重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)50重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック鞆重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を20μm、(ロ)の樹脂組成物による層を20μm、(ハ)の樹脂組成物による層を20μm、(ニ)の樹脂組成物による層を20μm、(ホ)の樹脂組成物による層を20μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の相間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ20μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ15μmの2軸延伸ナイロン6フィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)50重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)50重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
メロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ハ)の樹脂組成物による層を50μm、(ニ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ホ)の樹脂組成物による層を12.5μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ20μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)65重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)35重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ハ)の樹脂組成物による層を50μm、(ニ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ホ)の樹脂組成物による層を12.5μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ25μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、および、(ホ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)35重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)65重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層(中芯層)を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ハ)の樹脂組成物による層を50μm、(ニ)の樹脂組成物による層を12.5μm、(ホ)の樹脂組成物による層を12.5μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種5層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ25μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ15μmの2軸延伸ナイロン6フィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
(1).まず、下記の(イ)、(ロ)、および、(ハ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
プロピレン−エチレン共重合体からなる機能性ポリプロピレン(ポリプロピレン系ブロック共重合体、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.5g/10min)65重量部と、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)35重量部とからなる樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層を構成する樹脂組成物
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種3層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を34μm、(ロ)の樹脂組成物による層を33μm、(ハ)の樹脂組成物による層を33μmにそれぞれ共押出して製膜化して、3種3層の総厚100μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明にかかる多層積層樹脂フィルムを製造した。
上記の多層積層樹脂フィルムについてその物性を測定したところ、非常にコシ・剛性に優れ、また、各積層界面の層間強度も十分であり、層間剥離は認められなかった。
また、上記の多層積層樹脂フィルムについて高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能としたものであった。
(3).次に、上記で製造した多層積層樹脂フィルムを使用し、その厚さ34μmの(イ)の樹脂組成物による樹脂層の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その多層積層樹脂フィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、多層積層樹脂フィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、本発明にかかる自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明にかかる自立性袋を使用した包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品においては、ヒ−トシ−ル材としての多層積層樹脂フィルムが、強度、腰等の特性に優れ、また、透明性、滑り性、耐衝撃性、引き裂き性等においても優れ、更に、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等において優れていることから、層間剥離等の現象は殆ど認められず、また、充填包装した内容物の漏洩等も認められず、その貯蔵性、保存性等に優れて内容物の充填包装適性を有し、また、転倒、座屈、胴部からの折れ(おじぎ)等み認められず、十分に満足し得る包装製品を製造することができた。
更に、1.2mからの落下テストを5回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
〔比較例1〕
(1).シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、ELITE 5100、密度=0.920g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=0.85g/10min)100重量部からなる樹脂組成物を調製した。
(2).次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、単層の上吹き空冷インフレ−ション押出製膜機を用いて、総厚100μmの押出インフレ−ションフィルムを製造した。
(3).次に、上記で製造した押出インフレ−ションフィルムを使用し、その一方の面にコロナ放電処理し、次に、該コロナ処理面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ3.0g/m2 (ドライ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層面に厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムをドライラミネ−トして、積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから前板、後板、および、端部に切り欠き部を形成した逆V字型の底板を製造し、更に、それらを、その押出インフレ−ションフィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その前板、後板、および、底板の重合部分の両側端部、下端部等において、押出インフレ−ションフィルムを介してヒ−トシ−ルして、それぞれ、側縁熱接着部、底壁熱接着部等を形成すると共にその上端辺に開口部を形成して、自立性袋を製造した。
上記で製造した自立性袋内に、その開口部から水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、自立性袋を使用した包装製品を製造した。
〔実験例〕
上記の実施例1〜10で製造した本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層、積層材、自立性袋、および、上記の比較例1で製造したインフレ−ションフィルム、積層材、自立性袋について、下記の物性を測定した。
(1).膜厚の測定
これは、実施例1〜10で製造した本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層および比較例1で製造したインフレ−ションフィルムについて、ソニ−株式会社製、μ−メ−タにより測定した。
(2).コシ・剛性の測定
これは、実施例1〜10で製造した本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層および比較例1で製造したインフレ−ションフィルムについて、株式会社エスエムテ−製、純曲げ試験機、JTC−911BT・純曲げ試験機を使用し、そのコシ(曲げトルク)を測定した。
なお、コシ・剛性の測定値は、平均曲げ強さを採用した。
(3).シ−ル強度の測定
これは、実施例1〜10で製造した本発明にかかる積層材および比較例1で製造した積層材について、インパルスシ−ラ−から外層を構成するポリエチレン樹脂層どうしの面を重ね合わせてシ−ルし、そのT字剥離強度を15mm巾、300mm/minの条件にて測定した。
(4).自立性袋の落下試験の測定
これは、実施例1〜10で製造した本発明にかかる積層材および比較例1で製造した積層材を使用し、120mm×230mmの包装用積層体を2枚切り出し、その向かい合う230mm辺の2方をインパルスシ−ラ−によりシ−ルした。
続いて、底材として、上記の各々の積層材を使用し、120mm×70mmの包装用積層体を切り出し、上記でシ−ルした2枚の包装用積層体の片側開封部へ挿入してインパルスシ−ラ−によりシ−ルして、自立型パウチを製袋した。
その後、上記で製袋した350mlの自立型パウチの中に入れ水を入れ、しかる後上方の開封部をシ−ルし、水入りの自立型パウチを作製した。
上記で作製した自立型パウチを1.2mの高さから5回落下させて落下衝撃テストを行い、そのシ−ル強度と実用性の確認を行って測定した。
上記の測定結果について、下記の表1に示す。
(表1)
┌─────┬──────┬───────────┬────────┐ │ │膜厚〔μm〕│ コシ・剛性〔N/m〕│シ−ル強度〔N〕│ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例1 │ 100 │ 3.3×10-5 │ 28.5 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例2 │ 100 │ 4.5×10-5 │ 33.5 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例3 │ 100 │ 4.9×10-5 │ 36.8 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例4 │ 100 │ 4.1×10-5 │ 33.3 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例5 │ 100 │ 4.0×10-5 │ 34.0 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例6 │ 100 │ 3.3×10-5 │ 28.5 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例7 │ 100 │ 4.5×10-5 │ 33.5 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例8 │ 100 │ 4.9×10-5 │ 36.8 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例9 │ 100 │ 4.1×10-5 │ 33.3 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │実施例10│ 100 │ 4.0×10-5 │ 34.0 │ ├─────┼──────┼───────────┼────────┤ │比較例1 │ 100 │ 1.7×10-5 │ 20.8 │ └─────┴──────┴───────────┴────────┘
┌─────┬──────────────┐ │ │ パウチ落下試験 │ │ ├──────┬───────┤ │ │シ−ル強度 │ 実用性 │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例1 │ 28.5 │ ○〜◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例2 │ 33.5 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例3 │ 36.8 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例4 │ 33.3 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例5 │ 34.0 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例6 │ 28.5 │ ○〜◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例7 │ 33.5 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例8 │ 36.8 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例9 │ 33.3 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │実施例10│ 34.0 │ ◎ │ ├─────┼──────┼───────┤ │比較例1 │ 20.8 │ △ │ └─────┴──────┴───────┘
上記の表1に示す結果より明らかなように、本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層、積層材、自立性袋等は、高いコシ・剛性を有するものであり、包装資材、産業資材等の製品部材、包装用袋等として実用に供し得るものでることが判明した。
本発明にかかる自立性袋は、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層の層中あるいは各層間のポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とが相互に溶融し、その相溶性、親和性等により、その両者が強固に溶着し、その両者が極めて強固に密接着していると共にその両者の特性を発揮し、透明性に優れ、かつ、開口性、耐ブロッキング性、滑り性、コシ・剛性、耐衝撃性、カ−リング性、その他の特性が良好であり、更に、柔軟性、ヒ−トシ−ル特性、ラミネ−ト特性等に優れ、種々の内容物を充填包装する充填包装適性を有し、例えば、種々の飲食品、接着剤、粘着剤等の化学品、化粧品、洗剤、医薬品、ケミカルカイロ等の雑貨品、その他等の種々の物品の充填包装に使用されるものである。
本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層についてその一例の層構成を示す概略的断面図である。 本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層についてその一例の層構成を示す概略的断面図である。 本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層をヒ−トシ−ル性樹脂層として使用した積層材についてその一例の層構成を示す概略的断面図である。 本発明にかかる多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層をヒ−トシ−ル性樹脂層として使用した積層材についてその一例の層構成を示す概略的断面図である。 図3に示す本発明にかかる積層材を使用し、これを製袋して製造した本発明にかかる自立性袋についてその一例の構成を示す概略的斜視図である。 図3に示す本発明にかかる積層材を使用し、これを製袋して製造した本発明にかかる自立性袋についてその一例の構成を示す概略的斜視図である。 図6に示す本発明にかかる積層材を使用し、これを製袋して製造した本発明にかかる自立性袋内に内容物を充填包装した包装製品についてその一例の構成を示す概略的斜視図である。 従来にかかる自立性袋についてその一例の構成を示す概略的斜視図である。 従来にかかる自立性袋についてその一例の構成を示す概略的斜視図である。
符号の説明
1 ポリプロピレン系樹脂層
2 混合樹脂層
3 ポリエチレン系樹脂層
4 多層積層体
4a 多層積層体
A 多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層
1 多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層
11 基材フィルム
B 積層材
1 積層材
21 前板
22 後板
23 切り欠き部
24 底板
25 両側端部
26 下端端部
27 両側縁接着部
28 底縁接着部
29 開口部
30 内容物
31 上方シ−ル部
C 自立性袋
D 包装製品

Claims (8)

  1. 内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を設けた前板と、同じく内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を設けた後板とを、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向させて配置し、更に、その層間の下端部に、内面側にヒ−トシ−ル性樹脂層を設け、更に、その上縁で折り曲げられ逆V字型断面からなり、かつ、その両側端縁の一対の底縁寄り部分に切り欠き部を設けた底板を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を、上記の前板と後板との内面に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の面に対向させて配置し、次いで、その両側端部と下端端部において、上記の前板、後板および底板に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どおしをヒ−トシ−ルすると共に上記の切り欠き部分において、上記の前板と後板に設けたヒ−トシ−ル性樹脂層の対向面どうしをヒ−トシ−ルし、それぞれ両側縁接着部、底縁接着部を形成して製袋した自立性袋において、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層が、そのヒ−トシ−ル性樹脂層を構成する少なくとも一層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、更に、該ポリプロピレン系樹脂層の片面または両面に、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層を積層し、更にまた、該混合樹脂層の片面または両面に、ポリエチレン系樹脂層を積層し、かつ、上記のポリプロピレン系樹脂層または混合樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂を、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂により構成した多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層からなることを特徴とする自立性袋。
  2. 底壁接着部が、舟型接着部からなることを特徴とする上記の請求項1に記載する自立性袋。
  3. ポリプロピレン系樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂が、プロピレン−エチレン、または、プロピレンと1−オクテンとのブロックコポリマ−からなることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載する自立性袋。
  4. 混合樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂が、プロピレン−エチレン、または、プロピレンと1−オクテンとのブロックコポリマ−からなることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項記載するに自立性袋。
  5. 混合樹脂層を構成するポリエチレン系樹脂が、エチレンと1−オクテンとの共重合体からなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載する自立性袋。
  6. ポリエチレン系樹脂層を構成するポリエチレン系樹脂が、エチレンと1−オクテンとの共重合体からなることを特徴とする上記の請求項1〜5のいずれか1項に記載する自立性袋。
  7. 多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層が、上向きの空冷式インフレ−ション製膜化により製造した筒状多層積層フィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜6のいずれか1項に記載する自立性袋。
  8. 前板、後板、および、底板が、少なくとも、基材フィルムと、多層積層ヒ−トシ−ル性樹脂層とを、ドライラミネ−ト積層方式または溶融押出ラミネ−ト積層方式により積層した積層材からなることを特徴とする上記の請求項1〜7のいずれか1項に記載する自立性袋。
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