JP2002192510A - セラミックシート成形用キャリアフィルム - Google Patents

セラミックシート成形用キャリアフィルム

Info

Publication number
JP2002192510A
JP2002192510A JP2000397819A JP2000397819A JP2002192510A JP 2002192510 A JP2002192510 A JP 2002192510A JP 2000397819 A JP2000397819 A JP 2000397819A JP 2000397819 A JP2000397819 A JP 2000397819A JP 2002192510 A JP2002192510 A JP 2002192510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic sheet
release layer
carrier film
ceramic
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000397819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4877439B2 (ja
Inventor
Yoshimasa Kubo
義正 久保
Atsushi Hoshio
淳 星尾
Harunobu Kuroiwa
晴信 黒岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2000397819A priority Critical patent/JP4877439B2/ja
Publication of JP2002192510A publication Critical patent/JP2002192510A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4877439B2 publication Critical patent/JP4877439B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックシート成形用キャリアフィルムに
おいて、セラミックシート成形用キャリアフィルムをロ
ール状又は平板状で積層して保存するときに互いに密着
ブロッキングすることがなく、セラミックシート成形用
キャリアフィルムの離型層から剥離するときのセラミッ
クシートの剥離性が優れ、かつ、離型層から剥離した後
のセラミックシートの剥離面の平滑性が優れているセラ
ミックシート成形用キャリアフィルムを提供すること。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの少なくとも一方
の面に硬化型シリコーンを主たる構成成分とする離型層
を設け、離型層側表面に積層されるセラミックシートの
ダイナミック硬度DH(A)と離型層のダイナミック硬
度DH(B)との差が下記式(1)の範囲であり、離型
層のダイナミック硬度DH(B)が下記式(2)で示さ
れる範囲であることを特徴とする。 |DH(A)−DH(B)|≦20(gf/μm2)・・・(1) DH(B)≧40(gf/μm2) ・・・(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックシート
成形用キャリアフィルムに関し、詳しくは、セラミック
シートをキャリアフィルムから剥離する際、軽剥離で剥
離不良がおこらない、薄層セラミックシート製造の際に
用いるのに好適なセラミックシート成形用キャリアフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、パーソナルコンピュー
ターなどの電子機器は軽量、小型化の波が一層高くなり
つつある。それにより、使用される電子部品も小型、大
容量化が進みつつあり、その開発競争も激しくなってい
る。その中でもコンデンサー、特に積層セラミックコン
デンサーの技術進歩は驚異的である。これは、誘電体
層、導電体層の薄層化、多層化の技術により、従来のコ
ンデンサーでは得られなかった小型、大容量化に適した
積層セラミックコンデンサーが開発されたことによる。
このため、他のコンデンサーからの置き換えによる需要
も予想され、さらに、今後他の用途への拡大も大きい。
【0003】一般に、積層セラミックコンデンサーに使
用されるセラミック焼成シートはキャリアフィルム上に
セラミック泥しょう(泥漿)を一定厚みに塗布、乾燥
し、その後、キャリアフィルムから剥離してセラミック
シートを得、かかるセラミックシートを焼成することに
より得ることができる。
【0004】上記の方法でセラミックシートを製造する
のに用いるキャリアフィルムは、セラミックシートの剥
離をスムーズに行うために、一般に離型処理がされてい
るのが通常である。そして、コンデンサーが小型化、大
容量化することにより、より厚みの薄いセラミック焼成
シートを多積層する必要があるため、その原材料となる
セラミックシートの厚みを薄く成形する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】市場で求められるセラ
ミック焼成シートが薄層化するとその原材料となるセラ
ミックシートも薄くなるから、キャリアシートにコート
するときのセラミック泥しょうのバインダー比率を低く
するため、セラミックシートの剥離に大きな力を要する
傾向にあり、そのため、剥離不良や破れが発生する。ま
た、セラミック泥しょうを塗布、乾燥後にこれまでの様
にセラミックシート成形用キャリアフィルムの収縮に合
わせてセラミックシートが収縮せず、両者にずれが生じ
る。よって、セラミックシート乾燥後にセラミックシー
ト成形用キャリアフィルム側の収縮が大きいため、カー
ルしたり、収縮に耐えられず、セラミックシートが浮き
上がったりするような問題がおこる。
【0006】このことから、キャリアフィルムの離型性
は軽剥離のものが好まれるようになった。また、セラミ
ックシートを薄層化することにより、セラミックシート
を剥離した場合にキャリアフィルムの離型層表面の凹凸
の影響によりセラミック剥離面に凹凸が転写するため、
離型層の表面凹凸は小さいものが求められていた。
【0007】しかし、離型層の表面凹凸が小さいと使用
前のキャリアフィルムをロール状で保管した場合、密着
ブロッキングがおこり、セラミック塗布の巻き出しと滑
り性が悪く、フィルムが部分的にハンチングする。その
ため、離型層表面に擦り傷が発生したり、ハンチングに
よる振動でセラミックシート厚みが変動したりする、と
いう問題点があった。
【0008】本発明は、上記従来のセラミックシート成
形用キャリアフィルムの有する問題点を解決し、セラミ
ックシート成形用キャリアフィルムにおいて、セラミッ
クシート成形用キャリアフィルムをロール状又は平板状
で積層して保存するときに互いに密着ブロッキングする
ことがなく、セラミックシート成形用キャリアフィルム
の離型層から剥離するときのセラミックシートの剥離性
が優れ、かつ、離型層から剥離した後のセラミックシー
トの剥離面の平滑性が優れているセラミックシート成形
用キャリアフィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のセラミックシート成形用キャリアフィルム
は、ポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に硬化
型シリコーンを主たる構成成分とする離型層を設け、離
型層側表面に積層されるセラミックシートのダイナミッ
ク硬度DH(A)と離型層のダイナミック硬度DH
(B)との差が下記式(1)の範囲であり、離型層のダ
イナミック硬度DH(B)が下記式(2)で示される範
囲であることを特徴とする。 |DH(A)−DH(B)|≦20(gf/μm2)・・・(1) DH(B)≧40(gf/μm2) ・・・(2)
【0010】上記の構成からなる本発明のセラミックシ
ート成形用キャリアフィルムは、セラミックシート成形
用キャリアフィルムをロール状又は平板状で積層して保
存するときに互いに密着ブロッキングすることがなく、
セラミックシート成形用キャリアフィルムの離型層から
剥離するときのセラミックシートの剥離性が優れ、か
つ、離型層から剥離した後のセラミックシートの剥離面
の平滑性が優れている。
【0011】この場合、厚みが1〜5μmのセラミック
シートを対象とすることができる。
【0012】また、この場合、ポリエステルフィルムを
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレン−
2,6−ナフタレートフィルム又はポリテトラメチレン
テレフタレートフィルムとすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセラミックシート
成形用キャリアフィルムの実施の形態を説明する。
【0014】本発明は、ポリエステルフィルムの少なく
とも一方の面に硬化型シリコーンを主たる構成成分とす
る離型層を設け、離型層表面のダイナミック硬度が大で
あって、かつ、離型層のダイナミック硬度と離型層表面
に積層されるセラミックシートのダイナミック硬度との
差が特定の範囲にあるセラミックシート成形用キャリア
フィルムが、セラミックシート成形用キャリアフィルム
をロール状又は平板状で積層して保存するときに互いに
密着ブロッキングすることがなく、セラミックシート成
形用キャリアフィルムの離型層から剥離するときのセラ
ミックシートの剥離性が優れ、かつ、離型層から剥離し
た後のセラミックシートの剥離面の平滑性が優れている
ことを見出したものである。この場合、薄層、特に厚さ
1〜5μmのセラミックシートを製造するときは、剥離
時にセラミックシートの破れや剥離不良を低下させるこ
とができ、歩留まりを向上させることができる。
【0015】本発明においてはセラミックシート成形用
キャリアフィルムのベースフィルムとしてポリエステル
フィルムを用いる。特に、機械的強度が優れるなどの理
由で二軸延伸ポリエステルフィルムが好ましく、ポリエ
ステルフィルムを構成するポリエステルは、芳香族二塩
基酸成分、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸などとジオール成分、例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリ
コールなどとからなる結晶性の線状飽和ポリエステルで
あることが好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート、ポリテトラメチレ
ンテレフタレートなどを例示することができる。上記ポ
リエステルには、フィルムの取り扱い性や滑り性をよく
するために、有機や無機の微粒子を配合することができ
る。特に、平均粒径が0.01〜10μmの微粒子を
0.005〜5重量%の割合で含有させることが好まし
い。
【0016】本発明において用いる上記ポリエステルフ
ィルムは、従来から知られている方法で製造することが
できる。例えば、溶融ポリエステルを押出機にて溶融フ
ィルム状に押出し、回転冷却ドラムにて冷却することに
より未延伸フィルムを得ることができ、該未延伸フィル
ムを縦方向あるいは横方向に一軸延伸することにより一
軸延伸フィルムを得ることができる。また二軸延伸フィ
ルムは縦方向又は横方向に延伸された一軸延伸フィルム
を横方向又は縦方向に逐次二軸延伸する方法、あるいは
未延伸フィルムを縦方向と横方向に同時二軸延伸する方
法で得ることができる。上記の延伸温度はポリエステル
の二次転移点(Tg)以上とすることが好ましい。ま
た、二軸延伸フィルムの場合は各々の方向に1.1〜8
倍、特に2〜6倍の延伸倍率とすることが好ましい。ポ
リエステルフィルムの厚みとしては、例えば、2〜30
0μmであることが好ましく、特に10〜125μmで
あることが好ましい。
【0017】本発明のセラミックシート成形用キャリア
フィルムは、ポリエステルフィルムの少なくとも一方の
面に硬化型シリコーンを主たる構成成分とする離型層を
設ける。そして、セラミックシート成形用キャリアフィ
ルムの離型層表面のダイナミック硬度DH(B)は40
(gf/μm2)以上であることが必要であり、45
(gf/μm2)以上、さらに好ましくは50(gf/
μm2)以上であるのが好ましい。この値が40(gf
/μm2)未満であると、セラミックシート製造時の剥
離工程におけるセラミック剥離の平滑性が低下し、薄
層、特に厚みが1〜5μmのセラミックシートの場合、
剥離時にセラミックシートの破れや剥離不良が多く発生
し、歩留まりが低下するなどの問題が発生する。
【0018】また、ポリエステルフィルムの一方の面又
は両方の面に硬化型シリコーンを主たる構成成分とする
離型層を設け、該離型層表面に積層されるセラミックシ
ートのダイナミック硬度DH(A)と離型層のダイナミ
ック硬度DH(B)との差が20(gf/μm2)以下
であることを要件の1つとしている。上記のダイナミッ
ク硬度の差の絶対値が20(gf/μm2)を越える
と、後記のようなセラミックシート製造時の剥離工程に
おけるセラミックシート剥離性能が低下し、薄層、特に
厚さ1〜5μmのセラミックシートを製造する場合、剥
離時にセラミックシートの破れや剥離不良が多く発生
し、歩留まりが低下するなどの問題が発生する。
【0019】本発明のセラミックシート成形用キャリア
フィルムは、ロール状で保管した場合でも、巻き圧力に
より密着ブロッキングがおこることがなく、このため、
セラミックシート成形用キャリアフィルム背面の凹凸が
離型層に転写されず離型層表面の凹凸が大きくなること
がないので、セラミック泥しょうを塗布、乾燥してセラ
ミックシートを製造する際に容易に剥離することができ
るため剥離面が平滑なセラミックシートを得ることがで
きる。
【0020】セラミックシートなどのような硬い表面に
対する剥離性の評価は、通常用いられる粘着剤剥離評価
法では、明確な剥離力値が得られない。すなわち、セラ
ミックシートが硬い場合又はセラミックシートの厚みが
薄い場合には、セラミックシート層を剥離する際にセラ
ミックシート層の粘性の影響はほとんど見られないた
め、セラミックシート成形用キャリアフィルムの離型層
の構成成分である硬化型シリコーンを硬くすることが好
ましい。
【0021】セラミックシートとセラミックシート成形
用キャリアフィルムの離型層との界面の剥離挙動は、通
常の粘着シートとセラミックシート成形用キャリアフィ
ルムの離型層との界面の剥離挙動とは異なる。すなわ
ち、粘着シートの粘着剤層とセラミックシート成形用キ
ャリアフィルムの離型層との界面の剥離の場合には、界
面の凝集エネルギーが支配的となる。一方、硬いセラミ
ックシートとセラミックシート成形用キャリアフィルム
の離型層との界面の剥離の場合には、離型層が硬い場合
には剥離時の離型層の変形が小さく、結果として剥離力
が小さくなる。また、離型層が柔らかい場合には剥離時
の離型層の変形が大きく、結果として剥離力が大きくな
る。
【0022】したがって、硬いセラミックシートと硬い
セラミックシート成形用キャリアフィルムの離型層との
剥離挙動は、粘着シートと通常のキャリアフィルムの離
型層との剥離のような界面剥離力ではなく、界面剪断力
に支配されているものと考えられる。
【0023】セラミックシート成形用キャリアフィルム
における離型層は、セラミック薄膜のような硬い剥離に
対し、軽剥離が要求されるものである。そのため、離型
層としてはある程度硬度を有する樹脂層である必要があ
る。このようなことから、適度な軽剥離性を達成するに
は、離型層のダイナミック硬度と離型層表面に積層され
るセラミックシートのダイナミック硬度が同じような値
であることが好ましい。
【0024】そして、前記ダイナミック硬度差の絶対値
|DH(A)−DH(B)|を20gf/μm2以下と
するためには、セラミックシートの硬さに応じてセラミ
ックシート成形用キャリアフィルムの離型層の硬さを設
計することが必要である。
【0025】例えば、セラミックシートはセラミック粒
子(チタン酸バリウム、アルミナ、窒化アルミニウムな
ど)とバインダー(ポリビニルブチラール、ポリビニル
アルコールなど)とから構成された未焼成のシートであ
るが、セラミック粒子に対するバインダーの含有量比
(重量比)が大きい場合、またはセラミックシートの厚
みが厚い場合には、セラミックシート成形用キャリアフ
ィルムの離型層表面にセラミックシートを積層した際の
セラミックシートのダイナミック硬度は小さくなる。ま
た、セラミックスラリー中でのセラミック粒子の分散性
もセラミックシートのダイナミック硬度に影響し、セラ
ミックスラリー調合時のセラミック粒子の分散性が不十
分であると、セラミックシートのダイナミック硬度は小
さくなる。
【0026】上記のような硬度の小さいセラミックシー
トを剥離する場合には、硬化型シリコーンを主たる構成
成分とする離型層のダイナミック硬度を小さくすること
が必要であり、例えば1)硬化型シリコーン中の疎水基
の含有量を可能な限り多くする、2)硬化型シリコーン
中に導入する架橋基の含有量を少なくする、3)リニア
ーな分子構造を有する硬化型シリコーンを使用する、こ
となどによって達成することができる。また、セラミッ
クシート成形用キャリアフィルムの離型層の厚みを厚く
することも有効である。
【0027】また、セラミック粒子に対するバインダー
の含有量比(重量比)が小さい場合、またはセラミック
シートの厚みが薄い場合には、セラミックシート成形用
キャリアフィルムの離型層表面にセラミックシートを積
層した際のセラミックシートの硬度は大きくなる。
【0028】上記のような、ダイナミック硬度の大きい
セラミックシートを剥離する場合には、硬化型シリコー
ンを主たる構成成分とする離型層のダイナミック硬度を
大きくすることが必要であり、これは、例えば硬化型シ
リコーン中に導入する疎水基の含有量の調整は必要であ
るが、硬化型シリコーン中に導入する架橋基の含有量を
多くするなどの方法で硬化型シリコーンの架橋密度を大
きくすることにより達成することができる。
【0029】また、硬化型シリコーンを主たる構成成分
とする離型層の厚みがポリエステルフィルム面上で均一
であれば、厚みが薄いほど一定の硬化エネルギーでも架
橋密度が大きくなるため、厚みを可能な限り小さくする
ことにより、離型層の硬度を大きくすることもできる。
さらに、ポリエステルフィルムの機械的強度を高くする
ことで離型層のダイナミック硬度を大きくしてもよい。
【0030】さらに、離型層の硬化条件によってもダイ
ナミック硬度を制御することができ、例えば、紫外線又
は電子線硬化型のシリコーンなどの活性エネルギー線硬
化系シリコーンを離型層の構成成分として用いる場合に
は、活性エネルギー線照射時の温度及び照射量が高いほ
ど、離型層を構成する紫外線又は電子線硬化型のシリコ
ーンの架橋密度が大きくなり、離型層のダイナミック硬
度を高くすることができる。
【0031】また、離型層は平滑な方が、セラミックシ
ート剥離後に表面が平滑なセラミックシートを得ること
ができるが、離型層背面も同じように平滑であると、セ
ラミック泥しょうを塗布するときのセラミックシート成
形用キャリアフィルムの巻き出しのときの滑り性が悪
い。このため、セラミックシート成形用キャリアフィル
ムの背面はある程度表面に凹凸をつけることで滑り性を
もたせ、ハンチングなどによっておこる振動を抑え、厚
みの変動のないセラミックシートを製造することができ
る。
【0032】ポリエステルフィルムの少なくとも一方の
面に硬化型シリコーンをコートして硬化させる工程にお
いては、手段としてそれ自体公知の熱硬化や活性エネル
ギー線硬化法で、離型層を形成させることができる。
【0033】硬化型シリコーンとしては、特に限定され
るものでないが、例えば、溶剤付加型、無溶剤付加型な
どの付加反応系のもの、溶剤縮合型、無溶剤縮合型など
の縮合反応系のもの、溶剤紫外線硬化型、無溶剤紫外線
硬化型、無溶剤電子線硬化型などの活性エネルギー線硬
化系のものなどのいずれの硬化反応タイプでも好適に使
用することができる。また、これらは、1種だけでなく
2種以上を併用して用いることができる。
【0034】付加反応系のシリコーンとしては、例え
ば、末端にビニル基を導入したポリジメチルシロキサン
とハイドロジェンシランを白金触媒を用いて反応させ、
3次元架橋構造をつくることにより塗膜を形成するもの
が挙げられる。
【0035】縮合反応系のシリコーンとしては、有機錫
触媒下(例えば、有機錫アシレート触媒)、ベースシリ
コーンポリマーにあるシラノール基(Si−OH基)と
架橋剤の官能基(例えば、末端−OH基をもつポリジメ
チルシロキサンと末端に−H基をもつポリジメチルシロ
キサン(ハイドロジェンシラン))との間で、脱水素縮
合して、シロキサン結合(Si−O−Si)を形成する
ことにより架橋し、三次元架橋構造をつくるものが挙げ
られる。
【0036】活性エネルギー線硬化系シリコーンとして
は紫外線硬化型又は電子線硬化型のシリコーンが代表的
であるが、例えば、最も基本的なタイプとしては、1)
アルケニル基とメルカプト基を含有するシロキサンに、
光重合開始剤を加え架橋反応させるラジカル付加型、
2)メタクリル基やアクリル基を含有するシロキサンに
光重合開始剤を加えラジカル重合により硬化させるラジ
カル重合型、3)白金系触媒の存在化でビニルシロキサ
ンをヒドロシリル化反応させる付加反応型、4)紫外線
でオニウム塩光開始剤を分解してブレンステッド酸を生
成させ、これでエポキシ基を開裂させて架橋させるカチ
オン重合型などが挙げられる。なかでも、紫外線カチオ
ン硬化型シリコーンは、官能基にエポキシ基を有してお
り、コロナ処理したフィルムへの密着性に優れることか
ら特に好適である。また、電子線硬化型シリコーンの場
合、電子線は紫外線よりもエネルギーが強いため、紫外
線硬化型のように開始剤を用いなくてもラジカルによる
架橋反応がおこる。
【0037】本発明において、硬化型シリコーンを主た
る構成成分とする離型層を形成するために用いるシリコ
ーン系剥離剤の具体例としては、剥離性を有する層を形
成することができる公知の硬化型シリコーンはいずれも
使用することができるが、軽剥離タイプの硬化型シリコ
ーンを用いることが望ましい。
【0038】具体例を挙げると、紫外線硬化型シリコー
ンでは、東芝シリコーン社製シリコーンTPR650
0、TPR6501、UV9300、UV9315、U
V9425、XS56−A1652、XS56−A27
75、XS56−A2982、UV9430、東レダウ
コーニングシリコーン社製シリコーンBY24−53
5、BY24−542、BY24−551A/B、BY
24−538など、信越化学工業社製シリコーンX−6
2−7296、X−62−7305、KS−5504、
KS−5505、KS−5514、X−62−503
9、X−62−5040、KNS−5100、X−62
−7028、KNS−5300、X−62−7540、
X−62−7192などが挙げられる。
【0039】熱硬化型シリコーンでは、具体例を挙げる
と、信越化学工業社製シリコーンKS−718、KS−
708A、KS−774、KS−830、KS−77
5、KS−778、KS−779H、KS−847H、
KS−847、KS−776、X−62−2422、X
−62−2461、KS−3600、KS−856な
ど、ダウ・コーニング・アジア社製シリコーンDKQ3
−202、DKQ3−203、DKQ3−204、DK
Q3−205、DKQ3−210、東レダウコーニング
シリコーン社製シリコーンSRX−357、SRX−2
11、SREX211、SP7243Sなど、東芝シリ
コーン社製シリコーンTPR−6700、TPR−67
01、TPR−6721、TPR−6720などが挙げ
られる。
【0040】本発明において、ポリエステルフィルムの
表面に硬化型シリコーンを主たる構成成分とする離型層
を設ける方法は特に限定されない。例えば、1)無溶剤
型の硬化型シリコーンをポリエステルフィルムの少なく
とも一方の面に塗布し、次いで活性エネルギー線を照射
して硬化させる、あるいは熱硬化する方法、2)硬化型
シリコーンを溶剤に溶解あるいは分散したものをポリエ
ステルフィルムに塗布し溶剤を乾燥除去した後、活性エ
ネルギー線を照射して硬化させる、あるいは熱硬化させ
る方法などが挙げられる。塗布の方法としては、ワイヤ
ーバーコート法、ドクターブレード法、マイクログラビ
アコート法、グラビアロールコート法、リバースロール
コート法、エアーナイフコート法、ロッドコート法、ダ
イコート法、キスコート法、リバースキスコート法、含
浸法、カーテンコート法、スプレーコート法などを単独
又は組み合わせて適用することができる。硬化型シリコ
ーンの硬化条件及び溶剤の乾燥条件は、使用する硬化型
シリコーンの種類、離型層の厚み、セラミックシート成
形用キャリアフィルムのサイズなどにより、適宜選択す
ればよい。
【0041】硬化型シリコーンの塗布量としては、通常
1〜20g/m2、好ましくは2〜15g/m2程度であ
ることが望ましい。硬化型シリコーンを主たる構成成分
とする離型層の厚さとしては、乾燥状態で0.01〜
0.30μm、さらには0.03〜0.15μmである
ことが好ましい。この厚さが、0.01μmより薄いと
離型性能が悪くなり、満足する性能が得られにくく、セ
ラミックシートをセラミックシート成形用キャリアフィ
ルムから剥離する際、剥離に大きな力を要するようにな
ったり、破れたりする。また均一な離型層を得ることが
困難であるため、部分的に剥離力がばらつき安定性に欠
ける傾向となる。また、0.30μmより厚くなると、
塗膜の乾燥に時間がかかり、生産上不都合が生じるだけ
でなく、硬化型シリコーンを主たる構成成分とする離型
層の硬化が不十分となり、背面非転写性の不足、ブロッ
キングなど剥離性能以外でも問題が生じ好ましくない。
【0042】本発明において、硬化型シリコーンを主た
る構成成分とする離型層を成形するには、シリコーン単
独もしくは、溶剤に希釈して使用することができる。例
えば、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、シク
ロヘキサン、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタンなど
の脂肪族炭化水素、酢酸エチル、ケトンなどの有機溶媒
に使用濃度に合わせ溶解することができる。
【0043】本発明で、形成された硬化型シリコーンの
硬化方法としては、シリコーン溶液を塗布した後、乾燥
温度として熱硬化型シリコーンでは、100〜160℃
で30秒程度が好ましい。乾燥温度が160℃を越える
と平面性が損なわれる。また紫外線硬化型シリコーンで
は120℃以下で30秒程度が好ましい。120℃を越
えるとUV硬化触媒が失活して照射時にうまく硬化が進
まない。照射は積算照射量で100〜500mj/cm
2程度、好ましくは150〜500mj/cm2であるの
が好ましい。紫外線硬化型シリコーンは、ポリエステル
フィルムに塗布させた後、紫外線又は電子線などの活性
エネルギーを照射することにより、硬化皮膜を得ること
ができる。
【0044】硬化型シリコーンを硬化させるのに使用さ
れる光源としては、例えば高圧水銀灯(オゾン、オゾン
レス)、メタルハライドランプ、フュージョンランプな
どを使用することができる。使用ランプ数は必要とする
積算照射量に合わせ、適宜使用できる。光硬化の波長と
しては、200〜300nmの短波長域に吸収域をもっ
ており、その範囲内で照射を行うことが好ましい。本発
明で行った評価は下記方法で測定した。
【0045】セラミックシートは、まず、チタン酸バリ
ウム、アルミナ、窒化アルミニウムなどのセラミック粉
末を水系ないし有機系溶剤に混合・分散させる。有機系
溶剤としてはエタノール、イソプロピルアルコール(I
PA)、トルオールなどを用いる。次いでポリメチルメ
タクリレート、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコールなどの高分子バインダ
ー、フタル酸エステル、ポリエチレングリコールなどの
可塑剤、グリセリン、オレイン酸エステルなどの分散剤
を加え、高速ミキサーやボールミルにより混合分散し、
次いで濾過処理(例えば、孔径3μmのフィルター)を
行い、得られたセラミック泥しょうをセラミックシート
成形用キャリアフィルムの離型層面に乾燥後の厚みが約
十〜数十μmとなるように塗布・乾燥させた後、このキ
ャリアフィルムから剥離して巻き取ることにより製造す
ることができる。
【0046】セラミック泥しょうを塗布する方法として
は、例えば、ドクターブレード法、マイクログラビアロ
ール法、リバースロール法、スロットダイコーターやブ
レードコーターなどが挙げられ、具体的には、両面コー
トの場合は、セラミック泥しょうを入れた容器にキャリ
アフィルムを浸漬し、引き上げ時に金属バーやドクター
ブレードにて余分な泥しょうをかきとり、均一な厚みと
なるようにレベリングをする。次いで、乾燥機を通して
溶剤を蒸発させることにより得ることができる。片面コ
ートの場合は、走行しているキャリアフィルム上に泥し
ょうを流し、ドクターブレードで余分な泥しょうをかき
とり、一定厚みにして、乾燥させてセラミックシートに
した後、キャリアフィルムごと巻き取ることにより得る
ことができる。
【0047】
【実施例】以下に実施例を用いてさらに詳細に本発明の
説明をするが、本発明用する特性及び物性評価は、下記
の方法により測定した。はこれらの実施例によりなんら
限定されるものではない。なお、本発明で使
【0048】(1)ダイナミック硬度 島津ダイナミック超微小硬度計(島津製作所製、DUH
−201−202)を用いて、荷重2gfの三角錐を試
料(セラミックシート又は離型層)に押しつけ、2秒保
持した後、下式により求めた値。ダイナミック硬度DH
は、離型層表面に積層されるセラミックシートのダイナ
ミック硬度DH(A)と離型層のダイナミック硬度DH
(B)の値をそれぞれ求めた。なお、測定はそれぞれ1
0回行い、それらの平均値を使用した。また、セラミッ
クシート成形用キャリアフィルムの離型層におけるダイ
ナミック強度の測定はセラミック層を設ける前の離型層
に対して行ってもよいし、セラミックシートを設けた後
にセラミックシートを剥離した離型層に対して行っても
よい。 ダイナミック硬度DH=α(P/D2) (gf/μ
2) P(gf):試験荷重 D(μm):圧子の試料への侵入量 α :圧子形状による定数、115度三角錐の場
合は37.838、実施例は115度三角錐を使用し
た。
【0049】(2)セラミックシートの剥離性 溶剤(トルエン)中に、セラミック原料(BaTi
3、平均一次粒径0.6μm、富士チタン社製)10
0重量部、バインダー(ポリビニルブチラール、積水化
学工業社製)10重量部、可塑剤(フタル酸ジオクチ
ル)4重量部を混合し、ペースト状にした後、ボールミ
ル(粒径10mmのセラミックボール、充填量200
g)にて24時間分散し、セラミック泥しょうを得た。
セラミックシート成形用キャリアフィルムの離型層の表
面にドクターブレード法にて、上記セラミック泥しょう
を乾燥厚みが5μmとなるようコートし、120℃×1
分で乾燥してセラミックシートを得た。このセラミック
シートを5cm巾にカットし、ピール法(剥離速度50
0mm/minでT型剥離する)により剥離して、下記
基準により評価した。なお、測定はそれぞれ5回行っ
た。 セラミックシートが1回も破れることなく、剥離した。 ・・1(級) セラミックシートが1回又はそれ以上一部分が破れた。 ・・2(級) セラミックシートが1回又はそれ以上完全に破れ、破損した。・・3(級)
【0050】(3)密着ブロッキング 離型層を形成、乾燥させて得たセラミックシート成形用
キャリアフィルムを10cm角にサンプリングし、この
キャリアフィルムの離型層の表面とキャリアフィルムを
形成するポリエステルフィルムの他方の面を抱き合わ
せ、10枚重ね合わせた。これを温度25℃、湿度65
%RHの条件下で10分、300kgの荷重下に保持し
た後、離型層とフィルム背面との密着性を確認し、下記
の基準で判断した。 A:密着が見られなかった。 ・・・◎ B:密着しているが、簡単に剥がれた。 ・・・○ C:密着して、剥離後の離型層表面にニキビが生じた。 ・・・×
【0051】(実施例1)紫外線カチオン硬化型シリコ
ーン(東芝シリコーン社製XS56−A1652)を溶
剤(ノルマルヘキサン)に分散し(2重量%濃度)、シ
リコーンレジン100重量部に対し、1重量部のビス
(アルキルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアン
チモネートを硬化触媒として添加し、シリコーン塗液を
製造した。次いで、コーターを使用して50μm厚みの
二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡績社製)の一方
の面に上記塗液を塗布し、100℃の乾燥機で溶剤を除
去後、150W/cmの高圧水銀灯3灯を備えた紫外線
照射設備に通し、積算照射量500mj/cm2の紫外
線を照射させて塗布量(乾燥後)0.1g/m2の硬化
被膜を有するポリエステルフィルムを得た。上記で得ら
れたセラミックシート成形用キャリアフィルムの離型層
面上にセラミックシート(セラミック原料/結着剤=1
00/8;重量比)層を5μm(乾燥後)の厚みで設け
た。設定条件及び得られたセラミックシート成形用キャ
リアフィルムの評価を表1に示す。
【0052】(実施例2)実施例1のセラミックシート
成形用キャリアフィルムの代わりに熱硬化型シリコーン
樹脂(信越化学社製KS830)を溶剤(トルエン)に
分散し(3重量%濃度)、シリコーンレジン100重量
部に対し、2重量部の白金触媒を添加してシリコーン塗
液を作成して、ワイヤーバーにて塗布し、160℃×3
0秒で乾燥し、セラミックシート成形用キャリアフィル
ム(シリコーン離型層の乾燥後塗布量0.05g/
2)を得た。このセラミックシート成形用キャリアフ
ィルムを使用した以外は、実施例1と同様にした。設定
条件及び得られたセラミックシート成形用キャリアフィ
ルムの評価を表1に示す。
【0053】(比較例1)実施例2において、白金触媒
の添加量を1重量部とし、乾燥を140℃×30秒とし
た以外は実施例2と同様にした。上記で得られたセラミ
ックシート成形用キャリアフィルムの離型層面上にセラ
ミックシート(セラミック原料/結着剤=100/1
0;重量比)層を5μm(乾燥後)の厚みで設けた。設
定条件及び得られたセラミックシート成形用キャリアフ
ィルムの評価を表1に示す。
【0054】(比較例2)実施例1において、積算照射
量を100mj/cm2にした以外は、実施例1と同様
にした。設定条件及び得られたセラミックシート成形用
キャリアフィルムの評価を表1に示す。
【0055】(比較例3)実施例1において、離型層面
上のセラミックシート(セラミック原料/結着剤=10
0/10;重量比)層を10μm(乾燥後)の厚みで設
けた以外は、実施例1と同様にした。設定条件及び得ら
れたセラミックシート成形用キャリアフィルムの評価を
表1に示す。
【0056】(比較例4)実施例2のセラミックシート
成形用キャリアフィルムの代わりに熱硬化型シリコーン
樹脂(信越化学社製KS847H)を溶剤(トルエン)
に分散し(3重量%濃度)、シリコーンレジン100重
量部に対し、2重量部の白金触媒を添加してシリコーン
塗液を作成して、ワイヤーバーにて塗布し、160℃×
30秒で乾燥して得たセラミックシート成形用キャリア
フィルム(シリコーン離型層の乾燥後塗布量0.05g
/m2)を使用した以外は、実施例2と同様にした。設
定条件及び得られたセラミックシート成形用キャリアフ
ィルムの評価を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】実施例1、2ではセラミックシートと離型
層のダイナミック硬度の差が20(gf/μm2)以下
であり、セラミックの剥離不良の発生はなかった。ま
た、離型層のダイナミック硬度が40(gf/μm2
以上であり密着ブロッキングがおこらず、セラミック剥
離面の平滑なセラミックシートが作成できた。
【0059】比較例1は ダイナミック硬度の差が20
(gf/μm2)以下で、セラミックの剥離不良は発生
しなかったが、離型面のダイナミック硬度が低く、密着
ブロッキングが発生し、セラミック剥離面に凹凸を生じ
た。比較例2、3、4ではダイナミック硬度の差が20
(gf/μm2)以上でセラミックシートの剥離不良が
生じた。
【0060】
【発明の効果】本発明のセラミックシート成形用キャリ
アフィルムによれば、、セラミックシート成形用キャリ
アフィルムをロール状又は平板状で積層して保存すると
きに互いに密着ブロッキングすることがなく、セラミッ
クシート成形用キャリアフィルムの離型層から剥離する
ときのセラミックシートの剥離性が優れ、かつ、離型層
から剥離した後のセラミックシートの剥離面の平滑性が
優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 67:00 C08L 67:00 (72)発明者 黒岩 晴信 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内 Fターム(参考) 4F006 AA35 AB39 BA02 BA11 DA04 4F100 AD00C AK01B AK41A AK42A AK53B BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C CA02 EH46 EJ38 GB90 JB13B JK13C JL14 JL14B JM02C YY00C 4G052 DA02 DB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも一方
    の面に硬化型シリコーンを主たる構成成分とする離型層
    を設け、離型層側表面に積層されるセラミックシートの
    ダイナミック硬度DH(A)と離型層のダイナミック硬
    度DH(B)との差が下記式(1)の範囲であり、離型
    層のダイナミック硬度DH(B)が下記式(2)で示さ
    れる範囲であることを特徴とするセラミックシート成形
    用キャリアフィルム。 |DH(A)−DH(B)|≦20(gf/μm2)・・・(1) DH(B)≧40(gf/μm2) ・・・(2)
  2. 【請求項2】 厚みが1〜5μmのセラミックシートを
    対象とすることを特徴とする請求項1記載のセラミック
    シート成形用キャリアフィルム。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルムがポリエチレンテ
    レフタレートフィルム、ポリエチレン−2,6−ナフタ
    レートフィルム又はポリテトラメチレンテレフタレート
    フィルムであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    セラミックシート成形用キャリアフィルム。
JP2000397819A 2000-12-27 2000-12-27 セラミックシート付き成形用キャリアフィルム Expired - Fee Related JP4877439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000397819A JP4877439B2 (ja) 2000-12-27 2000-12-27 セラミックシート付き成形用キャリアフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000397819A JP4877439B2 (ja) 2000-12-27 2000-12-27 セラミックシート付き成形用キャリアフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002192510A true JP2002192510A (ja) 2002-07-10
JP4877439B2 JP4877439B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=18862895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000397819A Expired - Fee Related JP4877439B2 (ja) 2000-12-27 2000-12-27 セラミックシート付き成形用キャリアフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4877439B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093844A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Nitto Denko Corp 接着機能付き回路基板

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09248890A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Teijin Ltd 離型フイルム
JPH11170440A (ja) * 1997-12-05 1999-06-29 Unitika Ltd 離型性ポリエステルフィルム
JPH11348187A (ja) * 1998-06-08 1999-12-21 Toyobo Co Ltd 離型フィルム
JP2002096311A (ja) * 2000-07-18 2002-04-02 Toyobo Co Ltd セラミックシート製造用フィルム積層体及びセラミックシートの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09248890A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Teijin Ltd 離型フイルム
JPH11170440A (ja) * 1997-12-05 1999-06-29 Unitika Ltd 離型性ポリエステルフィルム
JPH11348187A (ja) * 1998-06-08 1999-12-21 Toyobo Co Ltd 離型フィルム
JP2002096311A (ja) * 2000-07-18 2002-04-02 Toyobo Co Ltd セラミックシート製造用フィルム積層体及びセラミックシートの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093844A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Nitto Denko Corp 接着機能付き回路基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP4877439B2 (ja) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6646424B2 (ja) セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム
JP5338519B2 (ja) 剥離フィルム及びセラミック部品シート
KR102037127B1 (ko) 그린 시트 제조용 박리 필름 및 그린 시트 제조용 박리 필름의 제조 방법
TW201700294A (zh) 陶瓷生片製造製程用剝離薄膜
JP4888722B2 (ja) 離型フィルム
KR101044957B1 (ko) 수분산 실리콘 이형액 및 이를 이용한 폴리에스테르 이형필름
JP4877437B2 (ja) セラミックシート付き成形用キャリアフィルム
JP2022153410A (ja) セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム
JP4877439B2 (ja) セラミックシート付き成形用キャリアフィルム
JP4877438B2 (ja) セラミックシート付き成形用キャリアフィルム
JP2002178454A (ja) 離型フィルム
JPH11156825A (ja) セラミックグリーンシート製造用離型フィルム
JP3956673B2 (ja) 薄膜セラミックシート製造用離型フィルムロール
JP2002192661A (ja) 離型フィルム
JP2015066908A (ja) グリーンシート製造用剥離フィルムおよびグリーンシート製造用剥離フィルムの製造方法
JP4306226B2 (ja) セラミックシート付き離型フィルム
JP7056069B2 (ja) セラミックグリーンシート製造用離型フィルム
JP3562641B2 (ja) セラミックシート付き離型フィルム及びセラミックシートの製造方法
CN113165361A (zh) 剥离膜、陶瓷部件片、剥离膜的制造方法、陶瓷部件片的制造方法以及层叠陶瓷电容器的制造方法
WO2018163924A1 (ja) グリーンシート形成用剥離フィルム
JP3911653B2 (ja) セラミックグリーンシート製造用離型フィルム
JP2004296995A (ja) セラミックコンデンサー用離型フィルム
JP2002067019A (ja) セラミックシート製造用離型フィルム
KR20110080416A (ko) 유기용제형 실리콘 이형액 및 이를 이용한 폴리에스테르 이형필름
JPH11348187A (ja) 離型フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4877439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees