JP2002192340A - はんだ付けシステム - Google Patents

はんだ付けシステム

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JP2002192340A
JP2002192340A JP2000399845A JP2000399845A JP2002192340A JP 2002192340 A JP2002192340 A JP 2002192340A JP 2000399845 A JP2000399845 A JP 2000399845A JP 2000399845 A JP2000399845 A JP 2000399845A JP 2002192340 A JP2002192340 A JP 2002192340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板(板状の被はんだ付けワー
ク)に非耐熱性の電子部品(たとえば条列状の被はんだ
付け部を有するコネクタ)を後付けする部分はんだ付け
システムには、ロボットによって作業者の手作業を模擬
したものがあるが、はんだボールが発生し易く、また、
溶融はんだの噴流波ではんだ付けするものでは、はんだ
ブリッジが発生し易いなどの問題がある。 【解決手段】 3次元空間座標上の位置および姿勢を任
意に選択可能にプリント配線板3を搬送する工業用ロボ
ット1を備える。溶融はんだの噴流波34にコネクタ7
5の被はんだ付け部を接触させて部分はんだ付けする
際、噴流波34の長さをコネクタ75の幅に合わせて調
整するとともに、プリント配線板3を仰角搬送させる制
御装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を搭載し
たプリント配線板のような板状の被はんだ付けワーク
に、通常の一括はんだ付けシステムでは、はんだ付けを
行うことができない電子部品(通常は「後付け電子部
品」と呼称されている)を、はんだ付け品質良く自動的
にはんだ付け(この作業は通常「後付け」と呼称されて
いる)するためのはんだ付けシステムに関する。
【0002】例えば、リフローはんだ付け作業に伴う高
温雰囲気に耐えることができないような非耐熱性の電子
部品は、作業者の手作業により後付けされたり、後付け
専用のはんだ付け装置(後付け電子部品のみをはんだ付
けするので、通常は「部分はんだ付け装置」と呼称され
ている)によりはんだ付けが行われている。非耐熱性の
電子部品の例としては、樹脂ハウジングを備えたコネク
タ等のようなリード型電子部品がある。
【0003】このような部分はんだ付け装置には、ロボ
ットにはんだ鏝と糸はんだを保持させて作業者の手作業
を模擬してはんだ付けを行う装置と、後付け電子部品の
被はんだ付け部の形状と同じ形状の溶融はんだの噴流波
や溶融はんだの盛り上がりをこの被はんだ付け部に接触
させてはんだ付けを行う装置、等々がある。しかし、前
者のはんだ付け装置では、はんだ付け作業に伴ってはん
だボールが多発し易い問題がある。また、後者のはんだ
付け装置では、はんだブリッジが発生し易い問題があ
る。
【0004】
【従来の技術】従来のはんだ付け装置として、特許第2
761204号公報には、プリント配線板の搬送手段に
ハンドリングロボットを使用した部分はんだ付け装置の
技術が説明されている。すなわち、「噴流ハンダ」を形
成する「ノズルは基板のハンダ付けすべき位置の面積よ
りも小さな開口面積に設定され」ていて、「基板のハン
ダ付け面をノズルからの噴流ハンダに接触または浸漬さ
せたままの状態で、アーム部を作動させて基板を水平面
内で移動させることによって、所定面積の部分ハンダ付
けを行う」技術である。
【0005】また、「ハンダ槽でハンダ付けした後の基
板を噴流ハンダから上昇させるときに、ロボットで基板
を傾斜させる」ことにより、「ハンダのキレをよくする
ことができ」るように構成した技術である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、プリント配線板を溶融はんだの噴流波に接触させ
たままの状態で水平面内で移動させるので、コネクタ等
のように多数のリード端子が狭い間隔で隣り合って配列
(ファインピッチ)された電子部品では、隣り合うリー
ド端子相互および前記リード端子の周囲のプリント配線
板上に形成されたランド相互すなわち隣り合う被はんだ
付け部間においてはんだブリッジを生じ易く、被はんだ
付け部のフィレット形状が不均一になり易い問題があ
る。
【0007】また、この従来技術では、はんだ付けが完
了した後においてプリント配線板を噴流波から離脱させ
る際に傾斜させて上昇させているが、これでは部分はん
だ付けを行う「所定面積」の最後の部分においてのみは
んだブリッジを解消できるが、先に説明したように他の
部分においてははんだブリッジを生じる問題がある。
【0008】さらに、プリント配線板の部分はんだ付け
を行う面積部分の寸法が特にはその最大寸法が「ノズ
ル」の長さよりも長い場合には、前記プリント配線板の
部分はんだ付けを行う領域を「噴流ハンダに接触または
浸漬させたままの状態で」複数回の往復移動等を繰り返
してその全域に溶融はんだを接触させる必要があり、こ
の往復移動等に原因してはんだブリッジ等やフィレット
形状の不均一が一層発生し易くなる。また、往復移動等
に原因してはんだ付け時間が長くなり、その生産性も低
下する。
【0009】本発明の目的は、はんだブリッジを生じる
ことがなくしかも被はんだ付け部のフィレット形状が均
一で生産性の高い部分はんだ付けを行うことができるは
んだ付けシステムを実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のはんだ付けシス
テムは、吹き口上に形成される溶融はんだの噴流波の長
さを板状の被はんだ付けワーク例えばプリント配線板の
部分はんだ付け領域の形状に合わせて調節できるように
しておいて、プリント配線板の一回の搬送でしかも仰角
搬送でその部分はんだ付け領域の全領域をはんだ付けで
きるように構成したところに特徴がある。 (1)板状の被はんだ付けワークの予め決められた所定
の範囲の部分はんだ付け領域にのみ溶融はんだを接触さ
せてはんだ付けを行うはんだ付けシステムであって、次
のように構成する。
【0011】吹き口を有する吹き口体と、前記吹き口体
に前記溶融はんだを供給するとともに前記板状の被はん
だ付けワークに接触させる溶融はんだを前記吹き口上に
供給する供給手段と、前記吹き口体の吹き口上の溶融は
んだの長さを連続的に可変する吹き口長さ可変手段とを
備えたはんだ付け装置を備える。
【0012】また、前記板状の被はんだ付けワークを保
持して予め決められた所定の空間範囲においてその3次
元空間座標上の位置および姿勢を任意に選択することが
可能な搬送装置を備える。
【0013】そして、前記搬送装置に保持された板状の
被はんだ付けワークの部分はんだ付け領域の一端部を前
記吹き口上の溶融はんだに接触させて前記部分はんだ付
け領域の他端部へ向けて前記板状の被はんだ付けワーク
をその板面方向に沿ってかつ仰角方向に搬送させるとと
もに他方で前記吹き口の長さを前記一端部の形状に合わ
せておき前記搬送に伴って前記部分はんだ付け領域の形
状に合わせて可変させる制御装置を備えるように構成す
る。
【0014】これにより、板状の被はんだ付けワークの
部分はんだ付け領域に接触する溶融はんだの長さをこの
部分はんだ付け領域の形状に合わせて調節することが可
能となり、一回の搬送で部分はんだ付け領域の全領域に
溶融はんだを接触させてその被はんだ付け部にはんだ付
けを行うことができる。したがって、生産性の高い部分
はんだ付けを行うことができる。
【0015】また、板状の被はんだ付けワークの部分は
んだ付け領域が溶融はんだに接触している状態における
この板状の被はんだ付けワークの搬送は仰角搬送であ
り、かつこの仰角搬送は板状の被はんだ付けワークの板
面に沿って行われる。したがって、部分はんだ付け領域
の被はんだ付け部が溶融はんだから離脱する離脱点の離
脱角度が大きくなるとともにこの離脱位置も安定するよ
うになり、はんだブリッジを生じることがなく、しかも
フィレット形状の安定したはんだ付け品質の良好な部分
はんだ付けを行うことができる。 (2)請求項1記載のはんだ付けシステムにおいて、前
記板状の被はんだ付けワークの部分はんだ付け領域の予
備加熱を行う予備加熱装置を備えるとともに前記板状の
被はんだ付けワークを保持する搬送装置が前記予備加熱
された板状の被はんだ付けワークを保温するための加熱
手段を備え、前記板状の被はんだ付けワークの部分はん
だ付け領域を予備加熱した後に前記溶融はんだに接触さ
せるように構成する。
【0016】これにより、少なくとも部分はんだ付け領
域が予備加熱された板状の被はんだ付けワークの予備加
熱温度を低下させることなく、この板状の被はんだ付け
ワークを予備加熱装置からはんだ付け装置へ搬送するこ
とが可能となり、はんだ濡れ性やスルーホールヘのはん
だ濡れ上がりの良好な部分はんだ付けを行うことができ
るようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明にかかるはんだ付けシステ
ムは、次のような実施形態例において実施することがで
きる。なお、板状の被はんだ付けワークは、多数の電子
部品を搭載しはんだ付けが完了したプリント配線板であ
る。そして、本実施形態例のはんだ付けシステムは、こ
のプリント配線板に例えば非耐熱性電子部品のコネクタ
等の電子部品を後付けする場合に使用するはんだ付けシ
ステムである。
【0018】なお、本実施形態例のはんだ付けシステム
は、プリント配線板の特定の領域にのみ溶融はんだを接
触させて部分はんだ付けを行うはんだ付けシステムであ
るので、通常のはんだ付け装置を使用してはんだ付けを
行うことができないような電子部品のはんだ付けも行う
こともできる。例えば、重量が大きい電子部品や形状が
極めて大きい電子部品をプリント配線板にはんだ付けす
る場合等である。 (1)構成 図1ないし図6を参照して、本発明にかかるはんだ付け
システムの実施形態例を説明する。
【0019】図1は、本実施形態のはんだ付けシステム
の構成例を示す図で、プリント配線板の搬送装置として
工業用ロボットを使用した例である。また、図2は、フ
ラックス塗付装置および予備加熱装置を備えたはんだ付
けシステムを説明するための図で、プリント配線板の搬
送装置として工業用ロボットを使用し、さらにフラック
ス塗布装置と第1のはんだ付け装置と第2のはんだ付け
装置とを備えたはんだ付けシステムの構成例を示してい
る。
【0020】さらに、図3および図4は、それぞれはん
だ付け装置の構成を説明するための図で、それぞれ
(a)は縦断面図、(b)は吹き口の構成を示す斜視図
である。また、図5は、予備加熱装置の構成を説明する
ための図で、(a)は縦断面図、(b)は吹き口の構成
を示す斜視図である。さらに、図6は、フラックス塗布
装置の構成を説明するための図で、(a)は発泡式フラ
ックス塗布装置の縦断面図、(b)は噴霧式フラックス
塗布装置の縦断面図、(c)は吹き口の構成を示す斜視
図である。
【0021】すなわち、プリント配線板3はハンドリン
グ装置2を備えた工業用ロボット1で搬送する。この工
業用ロボット1は、J1、J2およびJ3の3つのアー
ム4,5,6の角度をそれぞれ可変する3つの軸(J1
軸7、J2軸8、J3軸9)と、R1,R2およびR3
の3つのアーム10,11,12をそれぞれ旋回させる
3つの軸(Rl軸13、R2軸14、R3軸15)を備
えて基台16上に配置され、R3アーム12の先端には
後づけされるコネクタ75を搭載したプリント配線板3
を保持するハンドリング装置2を備えている。これによ
り、ハンドリング装置2に保持されたプリント配線板3
の3次元空間座標上における位置および姿勢を任意に制
御することができる。
【0022】なお、ハンドリング装置2は、プリント配
線板3の両側端部を挟持する保持爪18と、この保持爪
18の開閉を駆動するモータ19および送りねじ20と
を備えている。すなわち、モータ19により送りねじ2
0を矢印A方向に回転させて保持爪18を矢印B方向に
開閉することにより、プリント配線板3の両側端部を挟
持して保持する構成である。
【0023】もちろん、プリント配線板3を保持して3
次元空間座標上における位置および姿勢を任意に制御す
ることができる搬送装置であれば、他の搬送装置を使用
してもよい。例えば、図示しないがX−Y−Zテーブル
装置の先端に、X軸方向に回転するアクチュエータ、Y
軸方向に回転するアクチュエータおよびZ軸方向に回転
するアクチュエータを設けて、6軸制御が可能に構成
し、その先端にハンドリング装置を設けるようにするこ
ともできる。すなわち、他の公知技術も使用することが
できる。ここでプリント配線基板3の姿勢は、3次元空
間座標(X,Y,Z)において、プリント配線板3が例
えばX,Y平面となす角度およびZ軸に対する向きを表
わしている。
【0024】そして、図2においては、この工業用ロボ
ット1の作業可能範囲に、フラックス塗布装置21およ
び予備加熱装置22、はんだ付け装置23を配置しては
んだ付けシステムを構成してある。なお、はんだ付け装
置23は、1個であってもよいが、第1のはんだ付け装
置23aと第2のはんだ付け装置23bとを備えてあ
り、それぞれ異なる性質の公知の噴流波を用いるように
構成することにより、はんだ付け性に優れたはんだ付け
を行うことができるようになる。
【0025】工業用ロボット1は専用のロボット制御装
置25を備え、このロボット制御装置25は予め教示さ
れたかもしくはプログラミングされた作業手順に従って
ハンドリング装置2に挟持したプリント配線板3の3次
元空間座標上の位置および姿勢そして搬送ベクトルすな
わち搬送方向と搬送速度が制御(制御信号Scによって
制御)される。
【0026】他方で、はんだ付け装置23は、図1およ
び図2そして特に図3に詳しく示すように、図示しない
ヒータにより加熱されて溶融状態のはんだ(溶融はん
だ)27をはんだ槽28に収容してあり、これをモータ
29に駆動されたポンプ30により吸い込み口31から
吸い込んで吹き口体32へ供給し、この吹き口体32の
吹き口33から溶融はんだ27を噴流させて噴流波34
を形成する構成である。
【0027】このはんだ付け装置23は、吹き口体32
の吹き口33にシャッタ35を備えていて、このシャッ
タ35を接続部36を介してアクチュエータ37により
矢印C方向に駆動して吹き口33の長さを可変すること
ができるように構成してある。すなわち、吹き口33の
長さを調節することにより噴流波34の長さ(図3
(a)の図上の横方向の長さ)を任意に調節することが
できるように構成してある。
【0028】なお、第1のはんだ付け装置23aおよび
第2のはんだ付け装置23bの基本的な構成は同様であ
るが、吹き口33の形状等の構成を公知の技術からそれ
ぞれ選択することにより、プリント配線板3の実装状態
に適した噴流波34を形成することができるようにな
り、良好なはんだ付け性を得ることができる。
【0029】ところで、図3に示すはんだ付け装置は、
一枚のシャッタ35ではんだの吹き口33の長さを調節
する構成である。これに対し図4に示すはんだ付け装置
は、2枚のシャッタ35a,35bではんだの吹き口3
3の長さを調節する構成である。すなわち、第1のシャ
ッタ35aと第2のシャッタ35bを吹き口33の両側
から矢印C方向に移動させて両開き調節できるように構
成したものであり、それぞれのシャッタ35a,35b
に対応する第1のアクチュエータ37aと第2のアクチ
ュエータ37bでそれぞれの接続部36a,36bを介
してシャッタ35a,35bの開閉調節を行う構成であ
る。
【0030】図4に示すはんだ付け装置の長所は、両シ
ャッタ35a,35bの開閉量が同一量となるようにし
てはんだの吹き口33の長さ調節を行うと、はんだの吹
き口33の位置(中心位置)を常に同じ位置にすること
ができる点である。また、同じ吹き口長さの吹き口33
を吹き口体32のどの位置にも(図4の吹き口体32に
おいて右側寄りにも左側寄りにも)形成できる点であ
る。すなわち、両シャッタ35a,35b間の間隔(吹
き口の長さ)を保持したままで両シャッタ35a,35
bを図の左右方向に並行移動させればよいのである。
【0031】ちなみに、この図4に例示する吹き口体3
2およびシャッタ35の構成は、以下に説明する予備加
熱装置22やフラックス塗布装置21にも適用できる。
なお、アクチュエータ37の制御については後述する。
【0032】次に、予備加熱装置22は、図2そして特
に図5に詳しく示すように、反射板40を背面に備えた
複数の赤外線ヒータ41の中央に吹き口体42の加熱媒
体の吹き口43を設けてあり、具体的にはこの吹き口4
3から熱風が吹き出すように構成してある。熱風はモー
タ44に駆動された送風ファン45により供給される。
すなわち、吸い込み口46から吸い込んだ雰囲気を吹き
口体42に供給し、この吹き口体42内に設けてある熱
風用ヒータ47で加熱して吹き口43から吹き出させる
仕組みである。
【0033】なお、赤外線ヒータ41の表面には温度セ
ンサ48を設けてあり、図示しない温度制御装置により
この赤外線ヒータ41の表面温度が予め指示された温度
になるようにこの赤外線ヒータ41に供給する電力を制
御する仕組みである。また、吹き口43にも温度センサ
49を設けてあり、図示しない温度制御装置によりこの
熱風温度が予め指示された温度になるように熱風用ヒー
タ47に供給する電力を制御する仕組みである。
【0034】そして、はんだ付け装置23と同様に、吹
き口体42の吹き口43にシャッタ50を備えていて、
このシャッタ50を接続部51を介してアクチュエータ
52により矢印D方向に駆動して吹き口43の長さを可
変することができるように構成してある。すなわち、吹
き口43の長さを調節することにより熱風を吹きつける
領域の長さ(図5(a)の図上の横方向の長さ)を任意
に調節することができるように構成してある。なお、3
9は筐体である。
【0035】また、フラックス塗布装置21は、図2そ
して特に図6に詳しく示すように、予備加熱装置22と
同様にしてフラックス53を塗布する領域の長さを任意
に調節することができるように構成してある。
【0036】すなわち、図6(a)の例は発泡式のフラ
ックス塗布装置21の構成例であり、フラックス槽54
に収容したフラックス53中に発泡管55を備えた吹き
口体56を設けてある。そして、この発泡管55にガス
供給パイプ57から大気や窒素ガス等のガスを供給する
ことによりフラックス53中に気泡が発生してフラック
ス53が発泡し、吹き口体56のフラックスの吹き口5
8から発泡フラックス53aが噴流する。
【0037】そして、はんだ付け装置23と同様に、吹
き口体56の吹き口58にシャッタ59を備えていて、
このシャッタ59を接続部60を介してアクチュエータ
61により矢印E方向に駆動して吹き口58の長さを可
変することができるように構成してある。すなわち、吹
き口58の長さを調節することにより発泡フラックス5
3aの噴流の長さを調節し、フラックス53を塗布する
領域の長さ(図6(a)の図上の横方向の長さ)を任意
に調節することができるように構成してある。
【0038】図6(b)の例は噴霧式のフラックス塗布
装置21の構成例であり、吹き口体56内に設けた噴霧
ノズル63からフラックス53を噴霧して供給し、この
吹き口体56のフラックスの吹き口58から噴霧フラッ
クス53bを吹き出す構成である。これらは筐体64内
に設けられている。なお、噴霧ノズル63には噴霧制御
装置65からフラックス供給パイプ66によりフラック
ス53が供給され、フラックス53の噴霧タイミングが
制御される。
【0039】そして、前記と同様に、吹き口体56の吹
き口58にシャッタ59を備えていて、このシャッタ5
9を接続部60を介してアクチュエータ61により駆動
して吹き口58の長さを可変することができるように構
成してある。すなわち、吹き口58の長さを調節するこ
とにより噴霧フラックス53bの吹き出す長さを調節
し、フラックス53を塗布する領域の長さ(図6(b)
の図上の横方向の長さ)を任意に調節することができる
ように構成してある。
【0040】その他に、図示しないが、フラックス塗布
装置21を図3に示すはんだ付け装置23と同様な構成
として、溶融はんだ27の代わりにフラックス53の液
を収容し、ポンプで吹き口体の吹き口にフラックス53
の液を供給してフラックス53の液の噴流波を形成し、
このフラックス53の噴流波にプリント配線板3を接触
させる構成の液流式のフラックス塗布装置を使用するこ
ともできる。
【0041】そして、これらはんだ付け装置23(第1
のはんだ付け装置23aと第2のはんだ付け装置23
b)と予備加熱装置22およびフラックス塗布装置21
は、図2に示す主制御装置26により各アクチュエータ
37,52,61を制御してそれらの吹き口33,4
3,58の長さを制御し、これらの長さを目的とする長
さに任意に連続的に調節することができる。なお、これ
らのアクチュエータ37,52,61は、図示しないが
アブソリュート型のリニアエンコーダを備えていて、主
制御装置26との間の通信(通信信号SSW1,SSW2
SSW3,SSW4,SST ,SSF ,)により吹き口3
3,43,58の長さを直接にフィードバック制御する
ことができる構成である。また、図6(b)に示すフラ
ックス塗布装置21を使用する場合には、この他に噴霧
タイミングの制御も行う構成であり、同様に通信(通信
信号SF )により直接に制御される。
【0042】主制御装置26はコンピュータシステムに
より構成され、キーボード等の指示操作部26aと、L
CD等の表示部26bとを備えている。そして、その通
信ポートを介して外部機器と通信しながらその制御を行
う。また、ロボット制御装置25との間においても通信
(通信信号SR )により連係した制御が可能であり、工
業用ロボット1ヘの搬送指示を行うことと併せてその搬
送状態を把握し、プリント配線板3の搬送状態に連係し
てはんだ付け装置23や予備加熱装置22およびフラッ
クス塗布装置21の制御を行う分散処理の構成である。 (2)はんだ付け手順 次に、以上のように構成されたはんだ付けシステムにお
いて、プリント配線板の部分はんだ付けがどのように行
われるかを図7ないし図11を参照して説明する。
【0043】図7は、部分はんだ付けを行うプリント配
線板の一例を示す図で、その被はんだ付け面を示した図
である。すなわち、既にQFP IC68やSOP I
C69そしてPOWER TR70やMM TR71さ
らにはチップ抵抗72やチップコンデンサ73、電解コ
ンデンサ74等々の電子部品がはんだ付けされていて、
これに非耐熱性のコネクタ75を部分はんだ付けにより
後付けする作業を行うプリント配線板3の例である。
【0044】図7において、コネクタ75は図に示す面
とは反対側の面に搭載される。そして、その多数配列さ
れたリード端子75aがプリント配線板3のランド3a
の中央部のスルーホールに挿通されて、図に示す面のラ
ンド3aとの間で被はんだ付け部76を構成している。
図7の例ではコネクタ75について14個の被はんだ付
け部76が長方形の領域に配列され、プリント配線板3
上の平面座標において座標(Xl ,Yl )を起点として
X座標方向に短辺長さLXl およびY座標方向の長辺長
さLYl の長方形の範囲の部分はんだ付け領域77(こ
の例ではコネクタ75とほぼ同じ座標位置)を構成して
いる。なお、原点座標は(X0 ,Y0 )である。
【0045】すなわち、プリント配線板3の被はんだ付
け面における座標(Xl ,Yl )、(X2 ,Yl )、
(X2 ,Y2 )および(Xl ,Y2 )に囲まれた長方形
の範囲に部分はんだ付け領域77を構成している。但
し、LXl =X2 −Xl であり、LYl =Y2 −Yl
ある。
【0046】したがって、座標(Xl ,Yl )を起点と
してX軸方向の短辺長さLXl とY軸方向の長辺長さL
l の長方形の範囲(すなわち、部分はんだ付け領域7
7の一端部(前端部)77aから他端部(後端部)77
bまで)に溶融はんだ27を接触させることにより、コ
ネクタ75の後付け、すなわち部分はんだ付けを行うこ
とができる。もちろん、この部分はんだ付け領域77ま
たは各被はんだ付け部76にフラックス53を塗布し、
この部分はんだ付け領域77または各被はんだ付け部7
6の予備加熱を行った後に溶融はんだ27の供給すなわ
ち噴流波34との接触が行われる。
【0047】この場合、予備加熱を前記部分はんだ付け
領域77または各被はんだ付け部76に限らずに、プリ
ント配線板3の全面を予備加熱するようにしてもよい
が、既にはんだ付けされている電子部品に対して熱スト
レスを与えない範囲の温度にする必要がある。
【0048】また、以上の座標データ(Xl ,Yl )、
(X2 ,Yl )、(X2 ,Y2 )および(Xl ,Y2
は予め主制御装置26に記憶してあり、これらの座標デ
ータをロボット制御装置25へ送信することにより、工
業用ロボット1のハンドリング装置2に保持されたプリ
ント配線板3の部分はんだ付け領域77を、フラックス
塗布装置21や予備加熱装置22そしてはんだ付け装置
23の各吹き口58,43,33の位置に整合させて搬
送することができるように構成されている。
【0049】次に、通常採用されているはんだ付けプロ
セスに沿って、はんだ付けの作業とその手順を説明す
る。なお、通常は、フラックス塗布工程→予備加熱工程
→はんだ付け工程の順にはんだ付け作業が行われる。そ
のため、図2に例示するように、フラックス塗布装置2
1、予備加熱装置22およびはんだ付け装置23が順に
配置され、この配置順に沿って工業用ロボット1のハン
ドリング装置2に保持したプリント配線板3を搬送する
ように構成してあるので以上の3つの工程を順に説明す
る。
【0050】1.フラックス塗布工程 図8を参照して、フラックス塗布工程においてどのよう
にしてプリント配線板にフラックスを塗布するかを説明
する。図8は、フラックス塗布工程を説明するための図
で、(a)はフラックス吹き口にプリント配線板が搬送
される状態を示す平面図、(b)は噴霧式フラックス塗
布装置を使用した場合を示す図で(a)の縦断面を示す
図、(c)は発泡式フラックス塗布装置を使用した場合
を示す図で(a)の縦断面を示す図である。
【0051】すなわち、図2に示す主制御装置26によ
りフラックス塗布装置21のアクチュエータ61を制御
し、その吹き口58の長さがLXl になるようにシャッ
タ59が制御される。そして、噴霧式のフラックス塗布
装置を使用した場合においては、図8(a)、(b)に
示すようにプリント配線板3を搬送ベクトル方向に搬
送し、プリント配線板3の部分はんだ付け領域77の前
端部77aすなわち座標(Xl ,Yl )と(X2 ,Y
l )がフラックスの吹き口58の上方に位置到達したと
き噴霧制御装置65に噴霧を開始させる(主制御装置2
6から噴霧制御装置65へ噴霧開始命令を送信:信号S
F )。
【0052】そして、プリント配線板3の部分はんだ付
け領域77の後端部77bすなわち座標(X2 ,Y2
と(Xl ,Y2 )がフラックスの吹き口56の上方位置
に到達したとき噴霧制御装置65に噴霧を停止させる
(主制御装置26から噴霧制御装置65へ噴霧停止命令
を送信:信号SF )なお、主制御装置26はロボット制
御装置25との通信により、ハンドリング装置2に保持
されたプリント配線板3の搬送位置すなわち搬送座標を
受信し、その位置を把握している。したがって、主制御
装置26は、プリント配線板3の部分はんだ付け領域7
7がどの位置に搬送されているかを認識している。
【0053】このようにして、プリント配線板3の座標
(Xl ,Yl )、(X2 ,Yl )、(X2 ,Y2 )およ
び(Xl ,Y2 )に囲まれた長方形の部分はんだ付け領
域77にのみフラックス53を塗布することができる。
【0054】しかも、部分はんだ付け領域77の大きさ
(特にLXl の長さ)に合わせて吹き口体56に設けた
シャッタ59を調節してフラックスの吹き口58の長さ
を調節し、一回の搬送で目的とする部分はんだ付け領域
の全体にフラックス53を塗布することができる。した
がって、生産性を高くすることができる。
【0055】また、図8(a)、(c)に示すように発
泡式のフラックス塗布装置21を使用した場合において
も同様に、主制御装置26によりフラックス塗布装置2
1のアクチュエータ61を制御し、その吹き口58の長
さがLXl になるようにシャッタ59が制御される。
【0056】そして、先ずプリント配線板3を搬送ベク
トル方向に搬送し、プリント配線板3の部分はんだ付
け領域77の前端部77aすなわち座標(Xl ,Yl
と(X2 ,Yl )がフラックスの吹き口58に接近した
ときプリント配線板3の姿勢を保持したまま搬送ベクト
ル方向に下降させ、このプリント配線板3の座標(X
l ,Yl )と(X2 ,Yl )をフラックスの吹き口58
上の発泡フラックス53aに接触させる。
【0057】続いてプリント配線板3の姿勢を保持した
まま搬送ベクトル方向へ搬送し、長さLYl だけ搬送
してすなわちプリント配線板3の部分はんだ付け領域7
7の後端部77bの座標(X2 ,Y2 )と(Xl ,Y
2 )がフラックスの吹き口58上に到達したとき搬送ベ
クトル方向へ上昇搬送し、続いて搬送ベクトル方向
へ搬送する。すなわち、このプリント配線板3の部分は
んだ付け領域77の後端部77bの座標(X2 ,Y2
と(Xl ,Y2 )を発泡フラックス53aから離脱させ
る。
【0058】このようにして、プリント配線板3の座標
(Xl ,Yl )、(X2 ,Yl )、(X2 ,Y2 )およ
び(Xl ,Y2 )に囲まれた長方形の部分はんだ付け領
域77にのみ発泡フラックス53aを接触させ、この部
分はんだ付け領域77にのみフラックス53を塗布する
ことができる。
【0059】しかも、部分はんだ付け領域77の大きさ
(特にLXl の長さ)に合わせて吹き口体56に設けた
シャッタ59を調節してフラックスの吹き口58の長さ
を調節し、一回の搬送で目的とする部分はんだ付け領域
77の全体にフラックス53を塗布することができる。
したがって、生産性を高くすることができる。
【0060】2.予備加熱工程 図9を参照して、予備加熱工程においてどのようにして
プリント配線板の予備加熱を行うかを説明する。図9
は、予備加熱工程を説明するための図で、(a)は予備
加熱装置の加熱媒体吹き口すなわち熱風吹き口にプリン
ト配線板が搬送される状態を説明する平面図、(b)は
(a)の縦断面を示す図である。
【0061】すなわち、フラックス塗布工程と同様に、
主制御装置26により予備加熱装置22のアクチュエー
タ52を制御し、その吹き口43の長さがLXl になる
ようにシャッタ50が制御される。
【0062】そして、先ずプリント配線板3を搬送ベク
トル方向に搬送し、プリント配線板3の部分はんだ付
け領域77の前端部77a側の座標(Xl ,Yl )と
(X2,Yl )が熱風の吹き口43に接近したときプリ
ント配線板3の姿勢を保持したまま搬送ベクトル方向
に下降させ、このプリント配線板3の部分はんだ付け領
域77の前端部77a側の座標(Xl ,Yl )と(X
2 ,Yl )を熱風の吹き口43上の至近距離に接近させ
る。
【0063】続いてプリント配線板3の姿勢を保持した
まま搬送ベクトル方向へ搬送し、長さLYl だけ搬送
したときすなわちプリント配線板3の部分はんだ付け領
域77の後端部77b側の座標(X2 ,Y2 )と(X
l ,Y2 )が熱風の吹き口43上に到達したとき搬送ベ
クトル方向ヘ搬送し、続いて搬送ベクトル方向へ搬
送する。すなわち、このプリント配線板3の部分はんだ
付け領域77の後端部77b側の座標(X2 ,Y2 )と
(Xl ,Y2 )を熱風の吹き口43から遠ざけて離脱さ
せる。
【0064】このようにして、プリント配線板3の座標
(Xl ,Yl )、(X2 ,Yl )、(X2 ,Y2 )およ
び(Xl ,Y2 )に囲まれた長方形の部分はんだ付け領
域77に熱風を吹きつけて、この部分はんだ付け領域7
7の予備加熱を行うことができる。
【0065】しかも、部分はんだ付け領域77の大きさ
(特にLXl の長さ)に合わせて吹き口体42に設けた
シャッタ50を調節して熱風の吹き口43の長さを調節
し、一回の搬送で目的とする部分はんだ付け領域77を
予備加熱することができる。したがって、生産性を高く
することができる。
【0066】なお、熱風の吹き口43の周囲には赤外線
ヒータ41を設け、さらに反射板40を設けてプリント
配線板3の被はんだ付け面に効率良く赤外線が照射され
るように構成してある。そのため、前記の部分はんだ付
け領域77の周辺領域も加熱され、この部分はんだ付け
領域77に熱風により供給された熱量が周辺領域に逃散
し難くなり、この部分はんだ付け領域77の予備加熱を
容易に行うことができるようになる。
【0067】また、予備加熱工程から後述のはんだ付け
工程にプリント配線板3が搬送される際に、部分はんだ
付け領域77の予備加熱温度が低下し難くなり、適正な
予備加熱温度を保持したままプリント配線板3をはんだ
付け工程へ搬送することができるようになる。
【0068】3.はんだ付け工程 図10を参照して、はんだ付け工程においてどのように
してプリント配線板に溶融はんだを供給するかを説明す
る。図10は、はんだ付け工程を説明するための図で、
(a)ははんだ付け装置のはんだ吹き口ひいては噴流波
にプリント配線板が搬送される状態を説明する平面図、
(b)は(a)の縦断面を示す図である。
【0069】なお、図2に例示するように、本実施形態
例でははんだ付け工程を2つの工程(第1のはんだ付け
工程と第2のはんだ付け工程)から構成し、それぞれ第
1のはんだ付け装置23aと第2のはんだ付け装置23
bとを別々に配置してあるが、両はんだ付け工程におい
てプリント配線板3を噴流波34に接触させる態様は同
様であるので、第1のはんだ付け装置23a(第1のは
んだ付け工程)を例にして説明する。
【0070】すなわち、フラックス塗布工程と同様に、
主制御装置26により第1のはんだ付け装置23aのア
クチュエータ37を制御し、その吹き口33の長さがL
lになるようにシャッタ35が制御され、はんだの吹
き口33上に形成される噴流波34の長さがLXl にな
るように制御される。
【0071】そして、ハンドリング装置2に保持された
プリント配線板3を、図10(b)に示すように搬送ベ
クトル,,,およびの方向へ順次搬送する。
すなわち、まず、水平成分方向に対して仰角θl に保持
させ、この保持状態を維持したまま搬送ベクトル方向
に搬送する。
【0072】続いて、プリント配線板3の部分はんだ付
け領域77の前端部77a側の座標(Xl ,Yl )と
(X2 ,Yl )がはんだの吹き口33すなわち噴流波3
4に接近したときプリント配線板3の姿勢を仰角θl
保持したまま搬送ベクトル方向に下降させ、このプリ
ント配線板3の部分はんだ付け領域77の前端部77a
の座標(Xl ,Yl )と(X2 ,Yl )を噴流波34に
接触させる。
【0073】続いてプリント配線板3の姿勢を仰角θl
に保持したまま搬送ベクトル方向すなわちプリント配
線板3の仰角θl と同じ仰角θl で搬送し、長さLYl
だけ搬送したときすなわちプリント配線板3の部分はん
だ付け領域77の後端部77bの座標(X2 ,Y2 )と
(Xl ,Y2 )が噴流波34上に到達したときプリント
配線板3の姿勢を仰角θl に保持したまま搬送ベクトル
方向へ搬送し、続いて搬送ベクトル方向へ搬送す
る。
【0074】すなわち、このプリント配線板3の部分は
んだ付け領域77の後端部77bの座標(X2 ,Y2
と(Xl ,Y2 )を噴流波34から遠ざけて離脱させ
る。
【0075】このようにして、プリント配線板3の座標
(Xl ,Yl )、(X2 ,Yl )、(X2 ,Y2 )およ
び(Xl ,Y2 )に囲まれた長方形の部分はんだ付け領
域77に噴流波34を接触させて、この部分はんだ付け
領域77の被はんだ付け部76に溶融はんだ27を供給
することができる。
【0076】そして、プリント配線板3を仰角θl 方向
に角度を付与して搬送させながら噴流波34に接触させ
ているので、部分はんだ付け領域77の被はんだ付け部
76が噴流波34から離脱する離脱点(ピールバックポ
イント)が安定するとともに噴流波34を形成する溶融
はんだ27の離間性が向上し、被はんだ付け部76に良
好で安定したフィレット形状が得られるとともにはんだ
ブリッジ現象を生じることがなくなり、特にファインピ
ッチの電子部品を後付けする場合においても、良好なは
んだ付け品質を得ることができるようになる。水平搬送
では、ファインピッチの電子部品の後付けの際にはんだ
ブリッジを発生し、これを除去することができない。
【0077】すなわち、被はんだ付け部76が噴流波3
4から離脱する際に、この離脱点(ピールバックポイン
ト)においてこのプリント配線板3の板面ひいては被は
んだ付け部76と噴流波34との成す角度を大きくする
ことが可能となり、その結果、この離脱点がプリント配
線板3の搬送にともなってその搬送方向に不規則に移動
し難くなる。また、被はんだ付け部76から噴流波34
が離脱する際にこの噴流波34がこの被はんだ付け部7
6から溶融はんだ27を剥がしとり易くなる。したがっ
て、前者によりフィレット形状が安定し、後者によりは
んだブリッジが発生しなくなる。
【0078】なお、この仰角θl は、通常2°〜8°程
度の範囲において良好なはんだ付け品質が得られるが、
後付けされる電子部品の種類ひいてはその被はんだ付け
部76の配列状態(例えば、被はんだ付け部76相互の
間隔やその面積、被はんだ付け部76の配列状態、被は
んだ付け部76の形状(円形や四角形、精円、等々)、
電子部品のリード端子の形状(丸や四角形)、等々)に
合わせて設定する。しかも、工業用ロボット1を使用し
ているので、この搬送仰角θl の調節は制御プログラム
の変更のみで容易に対応することができる。
【0079】このように、本実施形態例のはんだ付けシ
ステムでは良好なはんだ付け性が得られる。しかも、部
分はんだ付け領域77の大きさ(特にLXl の長さ)に
合わせて吹き口体32に設けたシャッタ35を調節して
はんだの吹き口33の長さひいては噴流波34の長さを
調節し、一回の搬送で目的とする部分はんだ付け領域7
7の被はんだ付け部76の全てに溶融はんだを供給して
はんだ付けを行うことができる。したがって、生産性を
高くすることができる。
【0080】4.はんだ付け工程におけるその他の搬送
態様例 図11を参照して、プリント配線板に溶融はんだを供給
するその他の搬送態様例を説明する。図11は、はんだ
付け工程におけるその他の搬送態様例を説明するための
図で、(a)、(b)、(c)は、図10(b)に相当
する図でありそれぞれのはんだ付け態様例を示す図であ
る。
【0081】すなわち、図11(a)の例は、プリント
配線板3を当初より仰角θ2 で保持して搬送方向も仰角
θ2 である搬送ベクトル方向に搬送し、続いてプリン
ト配線板3を仰角θ2 で保持したまま搬送ベクトル方
向に搬送して部分はんだ付け領域77の前端部77a側
の座標(Xl ,Yl )と(X2 ,Yl )を噴流波34に
接触開始させ、その後において搬送ベクトル方向すな
わち仰角θ2 で搬送するように構成した例である。
【0082】そして、部分はんだ付け領域77の後端部
77b側の座標(X2 ,Y2 )と(Xl ,Y2 )が噴流
波34に接触したとき、プリント配線板3を仰角θ2
保持したまま搬送ベクトル方向へ搬送して部分はんだ
付け領域77を噴流波34から離脱させ、その後、プリ
ント配線板3を仰角θ2 で保持したままで搬送ベクトル
方向すなわちプリント配線板3の保持仰角θ2 と同じ
仰角θ2 で搬送するように構成した例である。
【0083】また、図11(b)の例は、当初はプリン
ト配線板3を水平に保持してしかも水平に搬送ベクトル
方向に搬送し、部分はんだ付け領域77の前端部77
aが噴流波34上に到達したとき矢印に示すように仰
角θ3 に保持角度を変えてこの前端部77aを噴流波3
4に接触開始させる。続いて、プリント配線板3の保持
仰角θ3 と同じ仰角θ3 で搬送ベクトル方向に搬送す
るように構成した例である。
【0084】そして、部分はんだ付け領域77の後端部
77bが噴流波34に接触したとき、プリント配線板3
を矢印方向へ保持角度を変えて水平に保持して部分は
んだ付け領域77を噴流波34から離脱させ、その後、
プリント配線板3を水平に保持したままで搬送ベクトル
方向すなわち水平方向に搬送するように構成した例で
ある。
【0085】さらに、図11(c)の例は、当初はプリ
ント配線板3を水平に保持してしかも水平に搬送ベクト
ル方向に搬送し、部分はんだ付け領域77の前端部7
7aが噴流波34上に到達したときに示すように仰角
θ4 に保持角度を変えてこの前端部77aを噴流波34
に接触開始させる。続いて、プリント配線板3の保持仰
角θ4 と同じ仰角θ4 で搬送ベクトル方向に搬送する
ように構成した例である。
【0086】そして、部分はんだ付け領域77の後端部
77bが噴流波34に接触したとき、プリント配線板3
を仰角θ4 で保持したまま搬送ベクトル方向へ搬送し
て部分はんだ付け領域77を噴流波34から離脱させ、
その後、プリント配線板3を仰角θ4 に保持したままで
搬送ベクトル方向すなわち水平方向に搬送するように
構成した例である。
【0087】このように、プリント配線板3の部分はん
だ付け領域77を噴流波34に接触させて搬送する際に
は仰角搬送するようにすれば、その他の態様すなわちプ
リント配線板3を噴流波34に接触開始させる態様や噴
流波34から離脱させる態様については、プリント配線
板3の実装状態に合わせて適宜選択すればよい。例え
ば、部分はんだ付け領域77の前端部77aのさらに前
方部分や後端部77bのさらに後方部分に高さの高い電
子部品が搭載されていてこの電子部品が噴流波34に接
触し易い等々の状態により、最適な搬送態様を選択すれ
ばよいのである。
【0088】(3)多様な形状の部分はんだ付け領域へ
の態様例 図12を参照して、各種形状の部分はんだ付け領域の部
分はんだ付けを行う場合の実施形態例においては、どの
ようにはんだ付けが行われるかを説明する。
【0089】図12は、はんだ付け工程における第三の
実施形態例を説明するための図で、(a)は、はんだ付
け装置23のはんだの吹き口33ひいては噴流波34に
プリント配線板3が搬送される状態を説明する平面図で
あり、図10(a)に対応する図である。また、図12
(a)に併せて示したグラフは、プリント配線板3の搬
送ベクトルYY に対するはんだの吹き口33の長さひい
ては噴流波34の長さXX の制御関係を説明する図であ
り、縦軸YY1は搬送ベクトルYY で移動したときの部分
はんだ付け領域77のY軸上の位置を表し、横軸は噴流
波34の長さX X を表している。なお、図12(a)に
例示するプリント配線板3では、部分はんだ付け領域7
7が一方の方向(図の左側)へ広がる台形状の場合を示
している。
【0090】同様に、図12(b)は、部分はんだ付け
領域77が両方の方向(図の左右方向)ヘ広がる台形状
の場合を示している。また、図12(c)は、部分はん
だ付け領域77が円形状の場合を示している。
【0091】これらの態様例を説明するに当たり、部分
はんだ付け領域77にフラックス53を塗布したり、部
分はんだ付け領域77を予備加熱したり、部分はんだ付
け領域77に噴流波34に接触させる際の搬送態様は前
記(2)に説明した通りであり、特に噴流波34に接触
させて搬送する際にはプリント配線板3が仰角搬送され
る。
【0092】図7に示したプリント配線板3にコネクタ
75を後付けする前記(2)のはんだ付け手順例では、
平面外形形状が長方形のプリント配線板3の辺に平行に
コネクタ75およびその部分はんだ付け領域が形成され
ている手順例であった。そのため、プリント配線板3を
工業用ロボット1のハンドリング装置2により保持して
搬送する際に、吹き口33の長さを可変する必要はなか
った。すなわち、部分はんだ付け領域77であり、フラ
ックス53を塗布する領域や予備加熱領域は平行な帯状
の形状を成していたからである。
【0093】ところが、図12に例示するプリント配線
板3の例では、部分はんだ付け領域77が台形状や円形
状の特別な形状を形成している例である。このような例
は、後付け部品の形状の多様化に伴って頻繁化するよう
になってきている。
【0094】このような場合は、プリント配線板3の搬
送に伴って各吹き口58,43,33の長さを可変する
ように制御することによって、前記(2)と同様の手順
で一連のはんだ付けを行うことができるようになる。
【0095】すなわち、図12(a)の例では、部分は
んだ付け領域77の長さLX2 の前端部77aが噴流波
34に接触開始した際には吹き口33の長さひいては噴
流波34の長さをLX2 としておいて、プリント配線板
3を部分はんだ付け領域77の図の右側縁に沿うところ
の搬送ベクトルYY に沿って搬送しつつ、部分はんだ付
け領域77の長さLX3 の後端部77bが噴流波34に
接触するまでの過程においてこの搬送に合わせて吹き口
33の長さひいては噴流波34の長さをグラフに示すよ
うにLX3 になるように制御する。
【0096】なお、図12(a)に示すプリント配線板
3の部分はんだ付け領域77の座標は、(X5 ,Y
5 )、(X6 ,Y5 )、(X6 ,Y6 )および(X7
6 )であり、LX2 =X5 −X6 でLX3 =X7 −X
6 である。
【0097】これにより、台形の部分はんだ付け領域7
7に噴流波34を接触させて溶融はんだ27を供給する
ことができるようになる。しかも一回の搬送で部分はん
だ付け領域77の全領域に噴流波34を接触させること
ができるので生産性を極めて高くすることができる。
【0098】同様に、図12(b)の例では、部分はん
だ付け領域77の長さLX4 の前端部77aが噴流波3
4に接触開始した際には吹き口33の長さひいては噴流
波34の長さをLX4 としておいて、プリント配線板3
を部分はんだ付け領域77の図の右側縁に沿うところの
搬送ベクトルYY ′に沿って搬送しつつ、部分はんだ付
け領域77の長さLX5 の後端部77bが噴流波34に
接触するまでの過程においてこの搬送に合わせて吹き口
33の長さひいては噴流波34の長さをグラフに示すよ
うにLX5 になるように制御する。
【0099】なお、図12(b)に示すプリント配線板
3の部分はんだ付け領域77の座標は、(X8 ,Y
8 )、(X9 ,Y8 )、(X10,Y9 )および(Xl1
9 )であり、LX4 =X8 −X9 でLX5 =Xl1−X
l0である。
【0100】これにより、前記(a)と同様に台形の部
分はんだ付け領域77に噴流波34を接触させて溶融は
んだ27を供給することができるようになる。しかも一
回の搬送で部分はんだ付け領域77の全領域に噴流波3
4を接触させることができるので生産性を極めて高くす
ることができる。
【0101】さらに、図12(c)の例では、円形の部
分はんだ付け領域77の前端部77a(長さは概ね0)
が噴流波34に接触開始した際には吹き口33の長さひ
いては噴流波34の長さを概ね0としておいて、プリン
ト配線板3を円形の部分はんだ付け領域77の右側縁に
沿うところの円弧状搬送ベクトルYY ″に沿って搬送し
つつ、吹き口33の長さひいては噴流波34の長さをグ
ラフに示すように最大で直径LX6 となるように制御す
る。
【0102】なお、図12(c)に示すプリント配線板
3の部分はんだ付け領域77の座標は、前端部77aが
(Xl2,Y12)であり、後端部77bが(Xl2,Y13
である。そして、この前端部77aの座標(Xl2
12)と後端部77bの座標(X l2,Y13)との間隔す
なわちLX6 =Y13−Y12を直径とする円形領域であ
る。
【0103】これにより、前記(a)と同様に円形の部
分はんだ付け領域77に噴流波34を接触させて溶融は
んだ27を供給することができるようになる。しかも一
回の搬送で部分はんだ付け領域77の全領域に噴流波3
4を接触させることができるので生産性を極めて高くす
ることができる。
【0104】すなわち、一方ではんだの吹き口33の図
の右端ひいては噴流波34の図の右端と部分はんだ付け
領域77の図の右側縁の外形線が重なるようにプリント
配線板3を搬送し、他方で吹き口33の左端縁ひいては
噴流波34の左端が部分はんだ付け領域77の図の左側
の外形線と重なるようにシャッタ35の位置を制御する
ことにより、ただ一回その部分はんだ付け領域77の形
状に沿ってプリント配線板3を搬送するだけで、複雑な
部分はんだ付け領域77の形状に合わせて噴流波34の
長さを変えてその隅々に噴流波34を接触させて溶融は
んだ27を供給することができるようになる。
【0105】もちろん、フラックス塗布工程および予備
加熱工程においても、その吹き口は同様に制御される。
【0106】(4)両開きシャッタを備えたはんだ付け
装置を使用した場合の態様例 図13を参照して、両開きシャッタを備えたはんだ付け
装置を使用して、各種形状の部分はんだ付け領域の部分
はんだ付けをどのように行うかを説明する。図13は、
両開きシャッタを備えたはんだ付け装置のはんだ付け工
程を説明するための図である。なお、本実施形態例にお
いて部分はんだ付けを行うプリント配線板は、図12に
示したプリント配線板3と同じプリント配線板である。
【0107】そして、図13(a)は、はんだ付け装置
23のはんだの吹き口33ひいては噴流波34にプリン
ト配線板3が搬送される状態を示す平面図であり,図1
0(a)に対応する図である。また、図13(a)の下
部に併せて示したグラフおよび図13(b),(c)の
グラフは、いづれもプリント配線板3の搬送ベクトルY
Y に対するはんだの吹き口33の長さひいては噴流波3
4の長さXXl,XX2の制御関係を示す図である。
【0108】図13(a)に示す例においては、プリン
ト配線板3の左側に図示したグラフは第1のシャッタ3
5aの制御関係を示す図で、プリント配線板3の右側に
図示したグラフは第2のシャッタ35bの制御関係を示
す図である。そして、縦軸Y Y1は搬送ベクトルYY で搬
送したときの部分はんだ付け領域77のY軸の位置を表
し、横軸は、第1のシャッタ35aおよび第2のシャッ
タ35bで制御される左右の噴流波34の長さXXl,X
X2をXs を基準として表している。なお、吹き口33の
長さXX は、XX =XXl+XX2である。
【0109】図13(a)に示した例は、プリント配線
板3の部分はんだ付け領域77の座標が、(X5 ,Y
5 )、(X6 ,Y5 )、(X6 ,Y6 )および(X7
6 )であり、LX2 =X5 −X6 でLX3 =X7 −X
6 である。
【0110】そして、部分はんだ付け領域77の長さL
2 の前端部77aが噴流波34に接触開始した際には
第1のシャッタ35aの開口長さをLX2 /2とし、第
2のシャッタ35bの開口長さもLX1 /2に制御す
る。すなわち、吹き口33の長さを(LX2 /2)+
(LX2 /2)=LX2 に制御する。
【0111】そして、プリント配線板3をその側端縁と
同じ方向すなわちY軸方向の搬送ベクトルYY に沿って
搬送しつつ、部分はんだ付け領域77の長さLX3 の後
端部77bが噴流波34に接触するまでの過程におい
て、この搬送に合わせて第1のシャッタ35aの開口長
さをプリント配線板3の部分はんだ付け領域77の左端
側のX座標の変化(X5 →X7 )に合わせて制御する。
すなわち、搬送ベクトルYY 方向に沿って変化するX座
標の値の変化に合わせて第1のシャッタ35aの開口長
さを制御する。
【0112】これにより、台形の部分はんだ付け領域7
7に噴流波34を接触させて溶融はんだ27を供給する
ことができるようになる。しかも一回の搬送で部分はん
だ付け領域77の全領域に噴流波34を接触させること
ができるので生産性を極めて高くすることができる。
【0113】なお、搬送ベクトルYY 方向から見た部分
はんだ付け領域77の右端側のX座標はX6 で変化がな
いので、第2のシャッタ35bの開口長さは一定でよ
い。
【0114】次に、図13(b)に示す例は、プリント
配線板3の部分はんだ付け領域77の座標が、(X8
8 )、(X9 ,Y8 )、(X10,Y9 )および
(X11,Y 9 )の範囲であり、LX4 =X8 −X9 でL
5 =X11 −X10である。
【0115】そして、部分はんだ付け領域77の長さL
4 の前端部77aが噴流波34に接触開始した際には
第1のシャッタ35aの開口長さをLX4 /2とし、第
2のシャッタ35bの開口長さもLX4 /2に制御す
る。すなわち、吹き口33の長さを(LX4 /2)+
(LX4 /2)=LX4 に制御する。
【0116】そして、プリント配線板3をその側端縁と
同じ方向すなわちY軸方向の搬送ベクトルYY に沿って
搬送しつつ、部分はんだ付け領域77の長さLX5 の後
端部77bが噴流波34に接触するまでの過程におい
て、この搬送に合わせて第1のシャッタ35aの開口長
さをプリント配線板3の部分はんだ付け領域77の左端
側のX座標の変化(X8 →X11)に合わせて制御する。
すなわち、搬送ベクトルYY 方向に沿って変化するX座
標の値の変化に合わせて第1のシャッタ35aの開口長
さを制御する。
【0117】また、この搬送に合わせて第2のシャッタ
35bの開口長さをプリント配線板3の部分はんだ付け
領域77の右端側のX座標の変化(X9 →X10)に合わ
せて制御する。すなわち、搬送ベクトルYY 方向に沿っ
て変化するX座標の値の変化に合わせて第2のシャッタ
35bの開口長さを制御する。
【0118】これにより、台形の部分はんだ付け領域7
7に噴流波34を接触させて溶融はんだ27を供給する
ことができるようになる。しかも一回の搬送で部分はん
だ付け領域77の全領域に噴流波34を接触させること
ができるので生産性を極めて高くすることができる。
【0119】これにより、前記(a)と同様に台形の部
分はんだ付け領域77に噴流波34を接触させて溶融は
んだ27を供給することができるようになる。しかも一
回の搬送で部分はんだ付け領域77の全領域に噴流波3
4を接触させることができるので生産性を極めて高くす
ることができる。
【0120】さらに、図13(c)に示す例では、円形
の部分はんだ付け領域77の前端部77a(長さは概ね
0)が噴流波34に接触開始した際には吹き口33の長
さひいては噴流波34の長さを概ね0としておいて、プ
リント配線板3をその側端縁と同じ方向すなわちY軸方
向の搬送ベクトルYY 方向に搬送しつつ、第1のシャッ
タ35aの開口の長さと第2のシャッタ35bの開口の
長さをグラフに示すように最大でLX6 /2となるよう
にそれぞれ半円関数状に制御する。
【0121】なお、図13(c)に示すプリント配線板
3の部分はんだ付け領域77の座標は、前端部77aが
(X12,Y12)であり、後端部77bが(X12,Y13
である。そして、この前端部77aの座標(X12
12)と後端部77bの座標(X 12,Y13)との間隔す
なわちLX6 =Y13−Y12を直径とする円形領域であ
る。
【0122】これにより、前記(a)と同様に円形の部
分はんだ付け領域77に噴流波34を接触させて溶融は
んだ27を供給することができるようになる。しかも一
回の搬送で部分はんだ付け領域77の全領域に噴流波3
4を接触させることができるので生産性を極めて高くす
ることができる。
【0123】すなわち、Y座標方向の搬送ベクトルYY
に沿ってプリント配線板3を搬送した際のY座標
(YY1)の変化に合わせて、第1のシャッタ35aおよ
び第2のシャッタ35bの開口長さを、部分はんだ付け
領域77の左端のX座標(XX1)の変化および右端のX
座標(XX2)の変化に合わせて制御すればよいのであ
る。そしてこれにより、ただ一回搬送ベクトルYY 方向
にプリント配線板3を搬送するだけで、複雑な部分はん
だ付け領域77の形状に合わせて噴流波34の長さを変
えてその隅々に噴流波34を接触させて溶融はんだ27
を供給することができるようになる。
【0124】もちろん、同様の開口制御手段(第1のシ
ャッタ35aと第2のシャッタ35b)をフラックス塗
布装置21および予備加熱装置22に設ければ、当該フ
ラックス塗布工程および予備加熱工程においても以上の
説明と同様に制御することにより、部分はんだ付け領域
77へのフラックス塗布および予備加熱を行うことがで
きるようになる。
【0125】また、図示はしないが、第1のシャッタ3
5aと第2のシャッタ35bとを並行して図の左右方向
に移動させれば、吹き口33の長さを変えることなくそ
のX座標を変えることができる。したがって、プリント
配線板3に斜め方向に(例えば、四角形のプリント配線
板3に対角線方向に)部分はんだ付け領域77が形成さ
れている場合においても、このプリント配線板3をY座
標方向のみに搬送することにより当該の部分はんだ付け
領域77の全域に噴流波34を接触させることができ
る。
【0126】すなわち、プリント配線板3を斜め搬送す
ることなく(Y軸方向とX軸方向とに併せて搬送するこ
となく1軸の搬送で)部分はんだ付けを行うこともでき
る。そしてこれにより、工業用ロボット1によるプリン
ト配線板3の搬送ベクトルの制御を容易にすることがで
きるようになり、この工業用ロボット1の関節を1軸減
ずることも可能となる。
【0127】(5)4軸制御の工業用ロボットを用いた
はんだ付けシステム 図11(a)に示すはんだ付け態様におけるプリント配
線板3の搬送態様では、このプリント配線板3の姿勢が
仰角θ2 に固定されしかもこのプリント配線板3の搬送
方向も仰角θ2 方向である。したがって、工業用ロボッ
トのX−Y平面すなわち設置平面を当初から予めθ2
け傾斜しておけば、4軸制御の工業用ロボットで図11
(a)に示すはんだ付け作業を行うことができる。すな
わち、4軸制御の工業用ロボットで本発明のはんだ付け
システムを構成することができる。
【0128】(6)保温手段を備えたハンドリング装置 図14を参照して、プリント配線板を保温するための加
熱手段をハンドリング装置に設けた構成例を説明する。
【0129】図14は、保温手段を備えたハンドリング
装置を説明するための図である。すなわち、図14に示
すように、ヒータ78と反射板79とにより熱線をプリ
ント配線板3に照射し、保温できるように構成する。他
の保温手段としては、熱風を吹きつけるように構成した
り、さらには熱線と熱風とを併用するように構成しても
よい。
【0130】このように、ハンドリング装置2に保温手
段を設けることにより、図2に示すように予備加熱装置
22からはんだ付け装置23にプリント配線板3を搬送
する期間において、プリント配線板3の予備加熱温度の
低下を防止することができるようになり、目的とする精
密な予備加熱温度を維持したままその部分はんだ付け領
域77を噴流波34に接触させることができるるように
なる。したがって、目的とするはんだ付け条件を確実に
維持して良好なはんだ付けを行うことができるようにな
る。具体的には、良好なはんだ濡れ性が得られるように
なるとともに、プリント配線板3のスルーホール内へも
確実に溶融はんだ27が濡れ上がるようになる。
【0131】
【発明の効果】以上のように本発明のはんだ付けシステ
ムによれば、多様な形状の部分はんだ付け領域を一回の
搬送ではんだ付けすることができるとともに、はんだブ
リッジを生じることがなく被はんだ付け部のフィレット
形状が均一で安定な部分はんだ付けを行うことができる
ようになる。特にファインピッチの後付け部品を品質良
く後付けすることができるようになる。したがって、は
んだ付け品質が高く生産性の高い部分はんだ付けを行う
ことができるようになる。
【0132】また、ハンドリング装置に保温手段を設け
ることにより、プリント配線板の予備加熱温度を低下さ
せることなく溶融はんだの噴流波に接触させることがで
きるようになり、はんだ濡れ性に優れ、プリント配線板
のスルーホール内へのはんだ濡れ上がりに優れたはんだ
付けを行うことが可能となる。特に、熱容量が大きく、
スルーホール長の長い多層プリント配線板においては、
僅かな予備加熱温度の低下によりスルーホール内ヘのは
んだ濡れ上がりが低下し易いので、ハンドリング装置に
保温手段を設けることにより、多層プリント配線板の部
分はんだ付けを行う場合に優れたはんだ付け性を得るこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のはんだ付けシステムの構成例を示す図
である。
【図2】フラックス塗付装置および予備加熱装置を備え
たはんだ付けシステムを説明するための図である。
【図3】はんだ付け装置の構成を説明するための図であ
る。
【図4】はんだ付け装置の構成を説明するための図であ
る。
【図5】予備加熱装置の構成を説明するための図であ
る。
【図6】フラックス塗布装置の構成を説明するための図
である。
【図7】部分はんだ付けを行うプリント配線板の一例を
示す図である。
【図8】フラックス塗布工程を説明するための図であ
る。
【図9】予備加熱工程を説明するための図である。
【図10】はんだ付け工程を説明するための図である。
【図11】はんだ付け工程におけるその他の搬送態様例
を説明するための図である。
【図12】はんだ付け工程における第三の実施形態例を
説明するための図である。
【図13】両開きシャッタを備えたはんだ付け装置のは
んだ付け工程を説明するための図である。
【図14】保温手段を備えたハンドリング装置を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 工業用ロボット 2 ハンドリング装置 3 プリント配線板 3a ランド 4 J1アーム 5 J2アーム 6 J3アーム 7 J1軸 8 J2軸 9 J3軸 10 R1アーム 11 R2アーム 12 R3アーム 13 R1軸 14 R2軸 15 R3軸 16 基台 18 保持爪 19 モータ 20 送りねじ 21 フラックス塗布装置 22 予備加熱装置 23 はんだ付け装置 23a 第1のはんだ付け装置 23b 第2のはんだ付け装置 25 ロボット制御装置 26 主制御装置 26a 指示操作部 26b 表示部 27 溶融はんだ 28 はんだ槽 29 モータ 30 ポンプ 31 吸い込み口 32 吹き口体 33 吹き口 34 噴流波 35 シャッタ 35a 第1のシャッタ 35b 第2のシャッタ 36 接続部 36a 第1の接続部 36b 第2の接続部 37 アクチュエータ 37a 第1のアクチュエータ 37b 第2のアクチュエータ 39 筐体 40 反射板 41 赤外線ヒータ 42 吹き口体 43 吹き口 44 モータ 45 送風ファン 46 吸い込み口 47 熱風用ヒータ 48 温度センサ 49 温度センサ 50 シャッタ 51 接続部 52 アクチュエータ 53 フラックス 53a 発泡フラックス 53b 噴霧フラックス 54 フラックス槽 55 発泡管 56 吹き口体 57 ガス供給パイプ 58 吹き口 59 シャッタ 60 接続部 61 アクチュエータ 63 噴霧ノズル 64 筐体 65 噴霧制御装置 66 フラックス供給パイプ 68 QFP IC 69 SOP IC 70 POWER TR 71 MM TR 72 チップ抵抗 73 チップコンデンサ 74 電解コンデンサ 75 コネクタ 75a リード端子 76 被はんだ付け部 77 部分はんだ付け領域 77a 一端部(前端部) 77b 他端部(後端部) 78 ヒータ 79 反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/34 506 H05K 3/34 506G // B23K 101:42 B23K 101:42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被はんだ付けワークの予め決めら
    れた所定の範囲の部分はんだ付け領域にのみ溶融はんだ
    を接触させてはんだ付けを行うはんだ付けシステムであ
    って、 吹き口を有する吹き口体と、前記吹き口体に前記溶融は
    んだを供給するとともに、前記板状の被はんだ付けワー
    クに接触させる溶融はんだを前記吹き口上に供給する供
    給手段と、前記吹き口体の吹き口上の溶融はんだの長さ
    を連続的に可変する吹き口長さ可変手段とを備えたはん
    だ付け装置と、 前記板状の被はんだ付けワークを保持して予め決められ
    た所定の空間範囲においてその3次元空間座標上の位置
    および姿勢を任意に選択することが可能な搬送装置と、 前記搬送装置に保持された板状の被はんだ付けワークの
    部分はんだ付け領域の一端部を前記吹き口上の溶融はん
    だに接触させて前記部分はんだ付け領域の他端部へ向け
    て前記板状の被はんだ付けワークをその板面方向に沿っ
    てかつ仰角方向に搬送させるとともに他方で前記吹き口
    体の吹き口の長さを前記一端部の形状に合わせておき前
    記搬送に伴って前記部分はんだ付け領域の形状に合わせ
    て可変させる制御装置とを備えて成ることを特徴とする
    はんだ付けシステム。
  2. 【請求項2】 前記板状の被はんだ付けワークの部分は
    んだ付け領域の予備加熱を行う予備加熱装置を備えると
    ともに前記板状の被はんだ付けワークを保持する搬送装
    置が前記予備加熱された板状の被はんだ付けワークを保
    温するための加熱手段を備え、 前記板状の被はんだ付けワークの部分はんだ付け領域を
    予備加熱した後に前記溶融はんだに接触させることを特
    徴とする請求項1記載のはんだ付けシステム。
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