JPH11298134A - 半田付け装置 - Google Patents

半田付け装置

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JPH11298134A
JPH11298134A JP10263498A JP10263498A JPH11298134A JP H11298134 A JPH11298134 A JP H11298134A JP 10263498 A JP10263498 A JP 10263498A JP 10263498 A JP10263498 A JP 10263498A JP H11298134 A JPH11298134 A JP H11298134A
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JP
Japan
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flux
printed circuit
circuit board
solder
robot
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JP10263498A
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Tetsuo Shirahata
哲夫 白幡
Naohide Higaki
直秀 檜垣
Takanori Yamada
孝徳 山田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラックス塗布,予備加熱時間設定を容易か
つプリント基板の種類によらずに可能とし、高効率,高
品質の半田付けを可能とする。 【解決手段】 部品載置されたプリント基板29を移動
させるロボット部1,2と、このロボット部で送られて
きてフラックス発泡口の上方所定高さに位置するプリン
ト基板にフラックスを塗布させるフラクサ部3と、この
フラクサ部からロボット部で送られてきたプリント基板
面のフラックスを乾燥させるフラックス乾燥部4と、こ
の乾燥部からロボット部で送られてきたプリント基板を
その種類に応じた温度,時間で予備加熱するプリヒート
部5と、ロボット部で送られてきて半田噴流口の上方所
定高さに位置するプリント基板に半田を付着させる半田
槽部6と、この半田槽部からロボット部で送られてきた
プリント基板を冷却する冷却部7とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の半
田付け装置に係り、特に表面実装部品とスルーホール挿
入部品を混載するプリント基板及び両面スルーホール挿
入部品を搭載するプリント基板の半田付けに好適な半田
付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント基板の局所半田付け装置
は、フラックスの塗布を人手で行い、次に、プリント基
板をプリヒータ部で予備加熱させた後、噴流式半田槽上
へ移動し、プリント基板全体が冷める前に半田付け作業
を行うというものであった。また、上記予備加熱の時間
は、プリント基板や半田付けされる部品が変る度に予め
実験で導かれた条件で設定され、その時間で半田付けを
行う方法が一般的(特開平5−208263号公報等参
照)であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
では、フラックスの塗布を人手で行い、プリント基板を
プリヒータ部から噴流式半田槽上へ移動させる作業も必
要であり、このため、全体として手間がかかって半田付
けの効率が低くなる上に品質もばらついて低くなり、後
工程でチェックや修正作業が必要となる等の問題点があ
った。
【0004】特に、フラックスの塗布を人手で行うこと
によっては、塗布精度が不均一になり、過度なフラック
ス塗布によっては半田付けする部品のフラックス塗布有
害部分、例えば部品がコネクタである場合にその接栓部
へのフラックス侵入が生じ、歩留りが低下するという問
題点があった。
【0005】また、プリント基板をプリヒータ部から噴
流式半田槽上へ移動させることによっては、その間に、
プリント基板の予備加熱効果を持続することができなく
なる。このため、予備加熱1回当たりに半田付けできる
部品数も限られてしまう。そこで、予備加熱時間を多め
にとると、過度な予備加熱により半田付け部品を破壊す
る虞がでてくる。いずれにしても、予備加熱時間はその
プリント基板の種類、例えば板厚、板面サイズ、材質等
や半田付けされる部品の種類、例えばサイズ、材質等に
よって異なるためにその設定は難しい。特に、従来技術
では予備加熱時間をプリント基板や部品の種類に応じて
予め実験で導いておく必要があって手間や時間がかか
り、その割には適切な時間の設定は難しく、適正な予備
加熱が行い得ないという問題点があった。
【0006】本発明は、適正なフラックス塗布及び予備
加熱時間設定が容易に、かつプリント基板や部品の種類
による影響を受けることなく可能で、全体として高効
率,高品質の半田付けが行え、後工程でのチェックや修
正作業も必要としない半田付け装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半田付けさ
れる部品が載置されたプリント基板を装置上方にて所定
のシーケンスに従って所定方向に移動させるロボット部
と、フラックス発泡口からフラックスを発泡させ前記ロ
ボット部で送られてきて前記フラックス発泡口の上方所
定高さに位置する前記プリント基板の下面にフラックス
を塗布するフラクサ部と、このフラクサ部から前記ロボ
ット部で送られてきた前記プリント基板の下面に塗布さ
れたフラックスを乾燥させるフラックス乾燥部と、この
フラックス乾燥部から前記ロボット部で送られてきた前
記プリント基板をそのプリント基板及び前記半田付けさ
れる部品の種類に応じた所定温度,時間で予備加熱・保
温するプリヒート部と、半田噴流口から半田を噴流させ
前記ロボット部で送られてきて前記半田噴流口の上方所
定高さに位置する前記プリント基板の下面に半田を付着
させ前記プリント基板に前記部品を半田付けする半田槽
部と、この半田槽部から前記ロボット部で送られてきた
前記プリント基板を冷却する冷却部とを設けることによ
り達成される。
【0008】上記本発明装置において、ロボット部は半
田付けされる部品が載置されたプリント基板を装置上方
にて所定のシーケンスに従って所定方向に移動させ、フ
ラクサ部はフラックス発泡口からフラックスを発泡させ
ロボット部で送られてきてフラックス発泡口の上方所定
高さに位置するプリント基板の下面にフラックスを塗布
する。また、フラックス乾燥部はフラクサ部からロボッ
ト部で送られてきたプリント基板の下面に塗布されたフ
ラックスを乾燥させ、プリヒート部はフラックス乾燥部
からロボット部で送られてきたプリント基板をそのプリ
ント基板の種類、例えばその板厚、板面サイズ、材質等
及び半田付けされる部品の種類、例えばサイズ、材質等
に応じた所定温度,時間(所定出力熱量)で予備加熱・
保温する。そして、半田槽部は半田噴流口から半田を噴
流させロボット部で送られてきて半田噴流口の上方所定
高さに位置するプリント基板の下面に半田を付着させプ
リント基板に部品を半田付けし、冷却部は半田槽部から
ロボット部で送られてきたプリント基板を冷却する。
【0009】これによれば、プリント基板の半田付け作
業全体が自動化され、半田付けが全体として高効率,高
品質に行われ、後工程でのチェックや修正作業の必要も
なくなる。特に、フラクサ部において、そのフラックス
発泡口からフラックスを発泡させロボット部で送られて
きてフラックス発泡口の上方所定高さに位置するプリン
ト基板の下面にフラックスを塗布することによっては、
塗布精度が均一になり、過度なフラックス塗布による半
田付け部品の接栓部へのフラックス侵入が防止され、歩
留りの向上が図れる。また、プリヒート部において、ロ
ボット部で送られてきたプリント基板をそのプリント基
板や半田付けされる部品の種類に応じた所定温度,時間
(所定出力熱量)で予備加熱・保温し、それに部品半田
付けを行う半田槽部へロボット部で送ることによって
は、予備加熱時間設定が容易に、かつプリント基板や部
品の種類による影響を受けることなく可能で、常に適正
な予備加熱が可能になる。予備加熱を自動化することに
より、温度,時間の制御が容易かつ正確になり、また、
予めプリント基板や部品の種類毎に予備加熱時間を求め
ておき、そのデータをメモリ等に格納しておけばその後
に再利用が可能であり、プリント基板等が変る度に予備
加熱時間設定のための実験等を行う必要がなくなるから
である。
【0010】なお、フラクサ部がプリント基板のフラッ
クス塗布面に対するフラックス塗布量を所望の一定値に
保持させるフラックス塗布量制御手段を備え、プリヒー
ト部が、プリント基板の予備加熱・保温の温度を所望の
一定値に保持させる予備加熱・保温時間制御手段を備え
て構成されることによっては、フラックスの塗布、予備
加熱・保温が一層高精度に行われ、より高効率,高品質
の半田付けが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明による半田付け装置の
一実施形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は一部
省略正面図である。図2は図1に示した本発明装置の各
部における動作をプリント基板の流れに従って説明する
ための図、図3は同上本発明装置のフラックス塗布量制
御手段の説明図、図4は同じく予備加熱・保温時間制御
手段の説明図である。なお、図2〜図4は説明図であ
り、図1中の各部分に対応する各部分の形状、縮尺等は
必ずしも合致するものではないが、各図間における同一
符号は同一又は相当部分を示す。
【0012】各図において、1はフラックス作業ロボッ
ト部、2は半田作業ロボット部、3はフラクサ部、4は
フラックス乾燥部、5はプリヒート部、6は半田槽部、
7は冷却部である。ここで、フラックス作業ロボット部
1及び半田作業ロボット部2は、半田付けされる部品
(ここではコネクタ)28が載置されたプリント基板2
9を装置上方にて予めプログラムされてなる所定のシー
ケンスに従ってX,Y,Z所定方向に移動させるもので
ある。またフラクサ部3は、フラックス発泡口、ここで
はフラックス発泡ノズル11からフラックス26を発泡
させフラックス作業ロボット部1で送られてきてフラッ
クス発泡ノズル11の上方所定高さに位置するプリント
基板29の下面にフラックス26を塗布するものであ
る。フラックス乾燥部4は、フラクサ部3からフラック
ス作業ロボット部1で送られてきたプリント基板29の
下面に塗布されたフラックス26を乾燥させるものであ
る。
【0013】プリヒート部5は、フラックス乾燥部4か
ら半田作業ロボット部2で送られてきたプリント基板2
9をそのプリント基板29の種類、例えばその板厚、板
面サイズ、材質等及び半田付けされる部品28の種類、
例えばサイズ、材質等に応じた所定温度,時間(所定出
力熱量)で予備加熱・保温するものである。ここでの温
度,時間は、予め求めておいたプリント基板29や部品
28の種類毎の予備加熱時間データをメモリ(図示せ
ず)に格納しておいたものを半田付けするプリント基板
29や部品28の種類に応じて選択され、使用される。
半田槽部6は半田噴流口、ここでは半田噴流ノズル15
から半田27を噴流させ半田作業ロボット部2で送られ
てきて半田噴流ノズル15の上方所定高さに位置するプ
リント基板29の下面に半田27を付着させプリント基
板29に部品28を半田付けするものである。冷却部7
は半田槽部6から半田作業ロボット部2で送られてきた
プリント基板29を冷却するものである。
【0014】なお、8は半田付けされる部品28が載置
されたプリント基板29が固定されたプリント基板位置
決めハンガ22がセットされる投入部である。また、9
はフラックス作業ロボット部1のフラックスハンド、1
0は半田作業ロボット部2の半田ハンドである。12及
び13はフラックス乾燥部4の乾燥ファン及び乾燥ヒー
タである。14はプリヒート部5の加熱ヒータ、16は
冷却部7の冷却ファン、17はフラクサ部3のフラック
ス発泡管である。
【0015】18、19及び20はフラックス発泡高さ
センサ、高さ検出コントローラ及び制御部である。これ
らセンサ18、コントローラ19及び制御部20は、フ
ラックス26の発泡高さに応じてプリント基板29の高
さ位置を制御し、プリント基板29のフラックス塗布面
に対するフラックス塗布量を所望の一定値に、ここでは
フラックス発泡分布を所望の一定分布状態に保持させる
フラックス塗布量制御手段40を構成するもので、フラ
クサ部3の一部をなす。なお制御部20は、フラクサ部
3のみならずその他の装置各部の制御も行うもので、予
め作成されたプログラムに従って装置各部を作動させ
る。ここではNC(数値)制御により作動させる。21
は半田槽部6の半田噴流モータである。
【0016】23、24及び25は温度検出コントロー
ラ、温度調節器及びプリント基板温度センサである。こ
れらコントローラ23、温度調節器24及びセンサ25
は、上記制御部20とでプリント基板29の予備加熱・
保温の温度に応じて予備加熱時間を制御し、プリント基
板29の予備加熱・保温の温度(予備加熱・保温するた
めの出力熱量)を所望の一定値に保持させる予備加熱・
保温時間制御手段50を構成するもので、プリヒート部
5の一部をなす。なおプリント基板温度センサ25は、
ここでは半田作業ロボット部2の半田ハンド10に取り
付けられているので、半田槽部6及び冷却部7における
プリント基板29の温度監視等にも使用可能である。3
6は投入部8のプッシャ(投入部プッシャ)、37は冷
却部7のプッシャ(冷却部プッシャ)である。
【0017】次に上述本発明装置の動作について図1,
図2を参照しつつ説明する。なお、図2中の矢印はそれ
が近傍に付された各部分の作動方向を示す。プリント基
板29はプリント基板位置決めハンガ22に固定されて
投入部8にセットされると、投入部プッシャ36により
装置内に引き込まれる(図2(a)参照)。装置内に引
き込まれたプリント基板29は、フラックス作業ロボッ
ト部1のフラックスハンド9により、フラックス塗布時
の発泡高さのバラツキ状態を検出するフラックス発泡高
さセンサ18の配置されたフラクサ部3上方へ搬送され
る(図1中、矢印30,31参照)。
【0018】搬送されたプリント基板29は、フラック
ス発泡ノズル11より発泡されたフラックス26の発泡
高さのバラツキ状態に応じた塗布条件によりフラックス
塗布が行われ(図2(b)参照)、フラックス乾燥部4
に搬送される(図1中、矢印32参照)。フラックス乾
燥部4では、乾燥ヒータ13により加熱されたエアーを
乾燥ファン12によってフラックス塗布の終了したプリ
ント基板29の下面に吹き付け、フラックス26の乾燥
を行う(図2(c)参照)。これは、プリント基板29
を液だれした状態(フラックス26の余剰分が落下して
いる状態)で次工程のプリヒート部5に搬送すると、そ
のプリヒート部5の加熱ヒータ14上に落下したフラッ
クス26が付着し、火災や異臭,有害ガス発生等の災害
発生の虞があるが、それを防止するためである。
【0019】フラックス26の乾燥を終えるとフラック
ス乾燥部4から制御部20にフラックス乾燥終了信号が
出力される。この乾燥終了信号に基づき半田作業ロボッ
ト部2の半田ハンド10は、フラックス乾燥部4へプリ
ント基板29を取りに行き(図2(d)参照)、取り上
げたフラックス乾燥済みプリント基板29をプリヒート
部5へ搬送する(図1中、矢印33,34参照)。搬送
されたプリント基板29は、プリヒート部5の加熱ヒー
タ14により予備加熱・保温される(図2(e)参
照)。予備加熱・保温の温度条件は、プリント基板29
の種類、例えばその板厚、板面サイズ、材質等や半田付
けされる部品28の種類、例えばサイズ、材質等で異な
るため、プリント基板29の表面温度を検出する温度セ
ンサ25により、そのプリント基板29の最適温度まで
予備加熱される。
【0020】プリント基板29全体が最適温度に予備加
熱・保温されると、プリント基板29は半田槽部6の半
田噴流ノズル15の上方に搬送される。半田27は、プ
リント基板29の半田付けされる下面が半田噴流ノズル
15に対向した状態で半田噴流ノズル15から噴流され
る。これにより、プリント基板29下面に半田27が付
着され、そのプリント基板29への部品28の半田付け
が行われる(図2(f)参照)。半田付けが終了したプ
リント基板29は、半田作業ロボット部2の半田ハンド
10により冷却部7へ搬送される(図1中、矢印35参
照)。搬送されたプリント基板29は、冷却部7の冷却
ファン16による、下方から上方への冷却空気の循環に
よりその冷却が行われる(図2(g)参照)。冷却され
たプリント基板29は、冷却部プッシャ37により装置
外へ排出される(図2(h)参照)。
【0021】上述したように本発明装置によれば、プリ
ント基板29の半田付け作業全体が自動化され、半田付
けが全体として高効率,高品質に行われ、後工程でのチ
ェックや修正作業の必要もなくなる。特に、フラクサ部
3において、フラックス発泡ノズル11からフラックス
26を発泡させロボット部1で送られてきて上記ノズル
11の上方所定高さに位置するプリント基板29の下面
にフラックス26を塗布することによっては、塗布精度
が人手に比べて均一になり、過度なフラックス塗布によ
る部品28の接栓部等のフラックス塗布有害部分へのフ
ラックス侵入が防止され、歩留りの向上が図れる。ま
た、プリヒート部5において、ロボット部2で送られて
きたプリント基板29をそのプリント基板29や半田付
けされる部品28の種類に応じた所定温度,時間(所定
出力熱量)で予備加熱・保温し、それに部品半田付けを
行う半田槽部6へロボット部2で送ることによっては、
予備加熱時間設定が人手に比べて容易に、かつプリント
基板29や部品28の種類による影響を受けることなく
可能で、常に適正な予備加熱が可能になる。
【0022】ここで、上記フラックス塗布量制御手段4
0について図3を参照して詳述する。図3(a)におい
て、フラックス26は、プリント基板29のフラクサ部
3への搬送信号に基づきフラックス発泡管17に空気が
吹き込まれることによりフラックス発泡ノズル11から
発泡する。フラックス26の発泡高さの変化を検出する
フラックス発泡高さセンサ18としては、ここではレー
ザセンサが用いられている。上記センサ18によるフラ
ックス26の発泡高さの検出は、そのセンサ18の走査
線をさえぎる部分の距離Lを設定し、時間経過によるフ
ラックス26の発泡高さのバラツキを測定することによ
り行われる。
【0023】いま、フラックス26の発泡高さがL’に
変動すると、センサ18は変動量(L−L’)を検出信
号として高さ検出コントローラ19に出力する。このコ
ントローラ19は上記検出信号と予め入力済みの設定値
とを比較し、その比較結果信号に基づき制御部20へ制
御指示を行う。これにより、フラックスハンド9のZ
(高さ)方向の位置が制御され、制御後の高さ位置でプ
リント基板29にフラックス26が塗布されるもので、
フラックス26の発泡高さの微妙な変化に対して、プリ
ント基板29へのフラックス塗布は常に均一に行われる
(図3(c)〜(e)参照)。フラックス26の発泡高
さを検出しないでフラックス塗布を行うと、フラックス
26の過剰塗布(図3(b)参照)あるいは塗布不足等
の塗布不良発生の虞があり、後工程でのチェック、修正
作業が必要となる。
【0024】このように、プリント基板29のフラック
ス塗布面に対するフラックス塗布量を所望の一定値に保
持させるフラックス塗布量制御手段40によれば、フラ
ックス26の塗布が一層高精度に行われ、より高効率,
高品質の半田付けが可能となる。
【0025】次に、上記予備加熱・保温時間制御手段5
0について図4を参照して詳述する。図4(a)におい
て、半田ハンド10がフラックス乾燥部4からのフラッ
クス乾燥終了信号に基づきプリント基板29をプリヒー
ト部5へ搬送すると、プリヒート部5の加熱ヒータ14
が予備加熱を開始する。プリント基板29の温度変化を
検出するプリント基板温度センサ25としては、ここで
は非接触赤外放射温度計が用いられている。上記センサ
25によるプリント基板29の温度検出は、ある温度
(規定値)を設定し、加熱ヒータ14を制御している温
度調節器24を補正することにより行われる。
【0026】いま、プリント基板29の全体温度が設定
値になると、センサ25は温度検出コントローラ23に
その旨出力する。このコントローラ23は上記検出信号
と予め入力済みの設定値とを比較し、その比較結果信号
に基づき制御部20へ制御指示を行う。上記比較結果信
号によりプリント基板29の温度が上記設定値に保持さ
れていると制御部20で判断されると、半田ハンド10
のX(左右),Y(前後),Z(高さ)方向位置が制御
され、1個目の半田付け部品28の位置まで移動する。
半田ハンド10の移動が完了すると、半田噴流モータ2
1が回転し、半田27が噴流し、プリント基板29に半
田付けが行われる(図4(c)参照)。
【0027】半田付け部品28が多数個ある場合には、
半田ハンド10のX(左右),Y(前後),Z(高さ)
方向位置を制御し、順次半田ハンド10を移動させ、半
田付けを行う。1個目の部品28は半田付けを行うため
半田27と接触することにより1個目の部品28及び1
個目の部品28付近のプリント基板29の温度は上昇す
るが、まだ半田付けの行われないn個目の部品28及び
n個目の部品28付近のプリント基板29の温度は時間
経過と共に下降する。
【0028】プリント基板29の温度がある温度(規定
値)以下の状態で半田付けを行うと、プリント基板29
及び半田付け部品28の温度が急激に上昇する。これに
より半田27の温度が急激に下降し、プリント基板29
に接触している部分の半田27が突起状に固まり、半田
付け不良となる。このため、ここではプリント基板29
の温度量を随時温度検出コントローラ23に入力し、温
度値に変換して制御部20へ入力し、予備加熱を常に均
一に行うことを可能としている。これにより、プリント
基板29に実装された部品28への半田付けを常に均一
な予備加熱・保温下で行い、過度な予備加熱による部品
28の破損や予備加熱不足による半田付け不良等を防止
し、常に安定した半田付け品質を得られることを可能と
している。なお、図4(b)は予備加熱・保温から半田
付けを経て冷却されるまでの時間に対するプリント基板
29の表面温度の一例を示している。
【0029】上述したように、プリント基板29の予備
加熱・保温の温度を所望の一定値に保持させる予備加熱
・保温時間制御手段50によれば、予備加熱・保温が一
層高精度に行われ、より高効率,高品質の半田付けが可
能となる。したがって、後工程でのチェック、修正作業
がなくなり、作業効率を大幅に向上することができる。
【0030】なお上述実施形態では、プリント基板29
の搬送用に2台のロボット(フラックス作業ロボット部
1及び半田作業ロボット部2)設けたが、1台のロボッ
トでプリント基板29を搬送するように構成してもよ
い。1台のロボットで構成すればコストを低減できる。
2台のロボットで構成すれば、半田作業中にフラックス
作業が可能となり、作業効率を高めることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、適
正なフラックス塗布及び予備加熱時間設定が容易に、か
つプリント基板や部品の種類による影響を受けることな
く可能で、全体として高効率,高品質の半田付けが行
え、後工程でのチェックや修正作業も必要としない半田
付け装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施形態を示す図である。
【図2】図1に示した本発明装置の各部における動作を
プリント基板の流れに従って説明するための図である。
【図3】同上本発明装置のフラックス塗布量制御手段の
説明図である。
【図4】同上本発明装置の予備加熱・保温時間制御手段
の説明図である。
【符号の説明】
1…フラックス作業ロボット部、2…半田作業ロボット
部、3…フラクサ部、4…フラックス乾燥部、5…プリ
ヒート部、6…半田槽部、7…冷却部、8…投入部、9
…フラックスハンド、10…半田ハンド、11…フラッ
クス発泡ノズル、12…乾燥ファン、13…乾燥ヒー
タ、14…加熱ヒータ、15…半田噴流ノズル、16…
冷却ファン、17…フラックス発泡管、18…フラック
ス発泡高さセンサ、19…高さ検出コントローラ、20
…制御部、21…半田噴流モータ、22…プリント基板
位置決めハンガ、23…温度検出コントローラ、24…
温度調節器、25…プリント基板温度センサ、26…フ
ラックス、27…半田、28…部品(コネクタ)、29
…プリント基板、30…フラックス作業ロボットの動き
(投入部への動き)、31…フラックス作業ロボットの
動き(投入部からフラクサ部への動き)、32…フラッ
クス作業ロボットの動き(フラクサ部からフラックス乾
燥部への動き)、33…半田作業ロボットの動き(フラ
ックス乾燥部への動き)、34…半田作業ロボットの動
き(フラックス乾燥部からプリヒート部への動き)、3
5…半田作業ロボットの動き(プリヒート部から冷却部
への動き)、36…投入部プッシャ、37…冷却部プッ
シャ、40…フラックス塗布量制御手段、50…予備加
熱・保温時間制御手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半田付けされる部品が載置されたプリン
    ト基板を装置上方にて所定のシーケンスに従って所定方
    向に移動させるロボット部と、フラックス発泡口からフ
    ラックスを発泡させ前記ロボット部で送られてきて前記
    フラックス発泡口の上方所定高さに位置する前記プリン
    ト基板の下面にフラックスを塗布するフラクサ部と、こ
    のフラクサ部から前記ロボット部で送られてきた前記プ
    リント基板の下面に塗布されたフラックスを乾燥させる
    フラックス乾燥部と、このフラックス乾燥部から前記ロ
    ボット部で送られてきた前記プリント基板をそのプリン
    ト基板及び前記半田付けされる部品の種類に応じた所定
    温度,時間で予備加熱・保温するプリヒート部と、半田
    噴流口から半田を噴流させ前記ロボット部で送られてき
    て前記半田噴流口の上方所定高さに位置する前記プリン
    ト基板の下面に半田を付着させ前記プリント基板に前記
    部品を半田付けする半田槽部と、この半田槽部から前記
    ロボット部で送られてきた前記プリント基板を冷却する
    冷却部とを具備することを特徴とする半田付け装置。
  2. 【請求項2】 フラクサ部は、フラックスの発泡高さに
    応じてプリント基板の高さ位置を制御し、プリント基板
    のフラックス塗布面に対するフラックス塗布量を所望の
    一定値に保持させるフラックス塗布量制御手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載の半田付け装置。
  3. 【請求項3】 プリヒート部は、プリント基板の予備加
    熱・保温の温度に応じて予備加熱時間を制御し、プリン
    ト基板の予備加熱・保温の温度を所望の一定値に保持さ
    せる予備加熱・保温時間制御手段を具備することを特徴
    とする請求項1に記載の半田付け装置。
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