JP2002324972A - リフロー装置およびそれを用いたリフローはんだ付け方法 - Google Patents
リフロー装置およびそれを用いたリフローはんだ付け方法Info
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- JP2002324972A JP2002324972A JP2001127751A JP2001127751A JP2002324972A JP 2002324972 A JP2002324972 A JP 2002324972A JP 2001127751 A JP2001127751 A JP 2001127751A JP 2001127751 A JP2001127751 A JP 2001127751A JP 2002324972 A JP2002324972 A JP 2002324972A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度が上がりやすい実装部品と、温度が上が
りにくい実装部品との温度差を小さくすることがきるリ
フロー装置およびそれを用いたリフローはんだ付け方法
を提供する。 【解決手段】 炉本体1内の本加熱部25においては、
プリント配線基板2の各部を夫々加熱することができる
ブロック状の上部赤外線ヒータ9A,9A,…を基板搬
送コンベア7の上方に設置していると共に、プリント配
線基板2の各部を夫々加熱することができるブロック状
の下部赤外線ヒータ9B,9B,…を基板搬送コンベア
7の下方に設置している。
りにくい実装部品との温度差を小さくすることがきるリ
フロー装置およびそれを用いたリフローはんだ付け方法
を提供する。 【解決手段】 炉本体1内の本加熱部25においては、
プリント配線基板2の各部を夫々加熱することができる
ブロック状の上部赤外線ヒータ9A,9A,…を基板搬
送コンベア7の上方に設置していると共に、プリント配
線基板2の各部を夫々加熱することができるブロック状
の下部赤外線ヒータ9B,9B,…を基板搬送コンベア
7の下方に設置している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
に実装部品をリフローはんだ付けするリフロー装置およ
びそれを用いたリフローはんだ付け方法に関する。
に実装部品をリフローはんだ付けするリフロー装置およ
びそれを用いたリフローはんだ付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リフロー装置としては、図1
0に示すようなものがある。このリフロー装置は、各種
実装部品43を搭載したプリント配線基板42を収容す
る炉本体41を備えている。この炉本体41内には、基
板搬送コンベア47、予備加熱部44、本加熱部(いわ
ゆるリフロー部)45および冷却部46を設けている。
その基板搬送コンベア47は、プリント配線基板42を
搬送し、種々のサイズのプリント配線基板42に対応す
るためコンベア幅が可変できるようになっている。ま
た、上記予備加熱部44の夫々には、基板搬送コンベア
47の上方に複数の上部赤外線ヒータ48A,48A,
…を配設していると共に、基板搬送コンベア47の下方
に複数の下部赤外線ヒータ48B,48B,…を配設し
ている。また、上記本加熱部45の夫々には、基板搬送
コンベア47の上方に複数の上部赤外線ヒータ49A,
49A,…を配設していると共に、基板搬送コンベア4
7の下方に下部赤外線ヒータ49B,49B,…を配設
している。また、上記予備加熱部44および本加熱部4
5内にはファン40を夫々設けている。
0に示すようなものがある。このリフロー装置は、各種
実装部品43を搭載したプリント配線基板42を収容す
る炉本体41を備えている。この炉本体41内には、基
板搬送コンベア47、予備加熱部44、本加熱部(いわ
ゆるリフロー部)45および冷却部46を設けている。
その基板搬送コンベア47は、プリント配線基板42を
搬送し、種々のサイズのプリント配線基板42に対応す
るためコンベア幅が可変できるようになっている。ま
た、上記予備加熱部44の夫々には、基板搬送コンベア
47の上方に複数の上部赤外線ヒータ48A,48A,
…を配設していると共に、基板搬送コンベア47の下方
に複数の下部赤外線ヒータ48B,48B,…を配設し
ている。また、上記本加熱部45の夫々には、基板搬送
コンベア47の上方に複数の上部赤外線ヒータ49A,
49A,…を配設していると共に、基板搬送コンベア4
7の下方に下部赤外線ヒータ49B,49B,…を配設
している。また、上記予備加熱部44および本加熱部4
5内にはファン40を夫々設けている。
【0003】上記構成のリフロー装置は、まず、上記基
板搬送コンベア7によってプリント配線基板42を搬送
し、そのプリント配線基板42を予備加熱部44で加熱
する。これにより、上記プリント配線基板42と実装部
品43の間に介在するはんだペースト中の活性剤が活性
化し、はんだ接合面が清浄化される。そして、上記プリ
ント配線基板42は基板搬送コンベア47で搬送されて
本加熱部45,45を通過する。このとき、上記プリン
ト配線基板42が本加熱部45によってはんだ溶融温度
以上に加熱されて、はんだペーストが溶解し、プリント
配線基板42と実装部品43とがはんだ付けされる。最
後に、上記プリント配線基板42は、冷却部46で冷却
された後、炉本体41から取り出され、次の工程へ搬送
される。
板搬送コンベア7によってプリント配線基板42を搬送
し、そのプリント配線基板42を予備加熱部44で加熱
する。これにより、上記プリント配線基板42と実装部
品43の間に介在するはんだペースト中の活性剤が活性
化し、はんだ接合面が清浄化される。そして、上記プリ
ント配線基板42は基板搬送コンベア47で搬送されて
本加熱部45,45を通過する。このとき、上記プリン
ト配線基板42が本加熱部45によってはんだ溶融温度
以上に加熱されて、はんだペーストが溶解し、プリント
配線基板42と実装部品43とがはんだ付けされる。最
後に、上記プリント配線基板42は、冷却部46で冷却
された後、炉本体41から取り出され、次の工程へ搬送
される。
【0004】このような実装部品43とプリント配線基
板42のはんだ付けでは、リフロー温度プロファイルが
重要である。そのため、通常、上記プリント配線基板4
2に熱電対を固定した試料を作製し、リフロー装置の各
ゾーン(予備加熱部4,本加熱部45)のヒータ温度を
これまでの経験に基いて設定し、上記試料を炉本体41
内を通過させて温度測定を行う。この温度測定の測定デ
ータに基づいて、ヒータ設定温度を補正変更するという
操作を何回か繰り返すことにより、最適なリフロー温度
プロファイルを作成する。
板42のはんだ付けでは、リフロー温度プロファイルが
重要である。そのため、通常、上記プリント配線基板4
2に熱電対を固定した試料を作製し、リフロー装置の各
ゾーン(予備加熱部4,本加熱部45)のヒータ温度を
これまでの経験に基いて設定し、上記試料を炉本体41
内を通過させて温度測定を行う。この温度測定の測定デ
ータに基づいて、ヒータ設定温度を補正変更するという
操作を何回か繰り返すことにより、最適なリフロー温度
プロファイルを作成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に、上記プリント
配線基板42に搭載された各種実装部品43のうちの小
型部品,QFP(クワッド・フラット・パッケージ)に
おけるリード部のリフロー温度プロファイルを示してい
る。上記小型部品は、図7中の実線で示すように、温度
が上がりやすく、小型部品のリード部は最高で約230
℃にもなる。また、上記QFPは、図7中の点線で示す
ように、熱容量が大きいために温度が上がりにくく、Q
FPのリード部(接合部)の温度は最高で約200℃に
なる。
配線基板42に搭載された各種実装部品43のうちの小
型部品,QFP(クワッド・フラット・パッケージ)に
おけるリード部のリフロー温度プロファイルを示してい
る。上記小型部品は、図7中の実線で示すように、温度
が上がりやすく、小型部品のリード部は最高で約230
℃にもなる。また、上記QFPは、図7中の点線で示す
ように、熱容量が大きいために温度が上がりにくく、Q
FPのリード部(接合部)の温度は最高で約200℃に
なる。
【0006】ところで、上記従来のリフロー装置のリフ
ローはんだ付けでは、プリント配線基板42に実装部品
43をリフローはんだ付けするためのはんだとしてSn
−Pb共晶はんだを使用しているが、そのSn−Pb共
晶はんだの融点が約183℃であるから、図7に示すよ
うなリフロー温度プロファイルでも実装部品43のリフ
ローはんだ付けは十分に可能である。
ローはんだ付けでは、プリント配線基板42に実装部品
43をリフローはんだ付けするためのはんだとしてSn
−Pb共晶はんだを使用しているが、そのSn−Pb共
晶はんだの融点が約183℃であるから、図7に示すよ
うなリフロー温度プロファイルでも実装部品43のリフ
ローはんだ付けは十分に可能である。
【0007】近年、廃棄電子機器からの鉛の溶出による
地下水汚染が問題となっており、鉛フリーはんだを実用
化するための研究が急ピッチで進められている。鉛フリ
ーはんだの候補としては、Sn−3.5Ag‐0.7Cu
(液相線温度約218℃)、Sn‐2.5Ag‐0.5C
u‐1Bi(液相線温度約223℃)などが有力視され
ている。これらの鉛フリーはんだの溶融温度はSn‐P
b共晶はんだと比較して約30〜40℃高くなるが、実
装部品43の耐熱性の観点上、実装部品43における最
高温度はSn‐Pb共晶はんだ並みの約240℃に抑え
る必要がある。また、上記実装部品43のリフローはん
だ付けを十分に可能にする観点上、熱容量の大きな実装
部品43、つまりQFPのリード部の温度を約230℃
にまで引き上げる必要がある。したがって、上記プリン
ト配線基板42上の各種実装部品43において、温度が
上がりやすい実装部品43と、温度が上がりにくい実装
部品43との温度差をできるだけ小さくしなければなら
ない。しかし、上記従来のリフロー装置では、温度が上
がりやすい実装部品43と、温度が上がりにくい実装部
品43との温度差を10℃以下に抑えることは非常に困
難であるという問題がある。
地下水汚染が問題となっており、鉛フリーはんだを実用
化するための研究が急ピッチで進められている。鉛フリ
ーはんだの候補としては、Sn−3.5Ag‐0.7Cu
(液相線温度約218℃)、Sn‐2.5Ag‐0.5C
u‐1Bi(液相線温度約223℃)などが有力視され
ている。これらの鉛フリーはんだの溶融温度はSn‐P
b共晶はんだと比較して約30〜40℃高くなるが、実
装部品43の耐熱性の観点上、実装部品43における最
高温度はSn‐Pb共晶はんだ並みの約240℃に抑え
る必要がある。また、上記実装部品43のリフローはん
だ付けを十分に可能にする観点上、熱容量の大きな実装
部品43、つまりQFPのリード部の温度を約230℃
にまで引き上げる必要がある。したがって、上記プリン
ト配線基板42上の各種実装部品43において、温度が
上がりやすい実装部品43と、温度が上がりにくい実装
部品43との温度差をできるだけ小さくしなければなら
ない。しかし、上記従来のリフロー装置では、温度が上
がりやすい実装部品43と、温度が上がりにくい実装部
品43との温度差を10℃以下に抑えることは非常に困
難であるという問題がある。
【0008】そこで、本発明の課題は、温度が上がりや
すい実装部品と、温度が上がりにくい実装部品との温度
差を低減することがきるリフロー装置およびそれを用い
たリフローはんだ付け方法を提供することにある。
すい実装部品と、温度が上がりにくい実装部品との温度
差を低減することがきるリフロー装置およびそれを用い
たリフローはんだ付け方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のリフロー装置は、炉本体内でプリント配線
基板を加熱して、そのプリント配線基板に実装部品をリ
フローはんだ付けするリフロー装置において、上記プリ
ント配線基板の各部を夫々加熱することができる複数の
局所加熱手段を備えたことを特徴としている。
め、本発明のリフロー装置は、炉本体内でプリント配線
基板を加熱して、そのプリント配線基板に実装部品をリ
フローはんだ付けするリフロー装置において、上記プリ
ント配線基板の各部を夫々加熱することができる複数の
局所加熱手段を備えたことを特徴としている。
【0010】上記構成のリフロー装置は、上記プリント
配線基板の各部を夫々加熱することができる複数の局所
加熱手段を備えているから、実装部品を搭載したプリン
ト配線基板が均一に加熱されるような温度分布パターン
を、複数の局所加熱手段に持たせることができる。した
がって、上記温度分布パターンを持たせた複数の局所加
熱手段でプリント配線基板を加熱することにより、温度
が上がりやすい実装部品と、温度が上がりにくい実装部
品との温度差を低減することがきる。
配線基板の各部を夫々加熱することができる複数の局所
加熱手段を備えているから、実装部品を搭載したプリン
ト配線基板が均一に加熱されるような温度分布パターン
を、複数の局所加熱手段に持たせることができる。した
がって、上記温度分布パターンを持たせた複数の局所加
熱手段でプリント配線基板を加熱することにより、温度
が上がりやすい実装部品と、温度が上がりにくい実装部
品との温度差を低減することがきる。
【0011】一実施形態のリフロー装置は、上記炉本体
内には予備加熱部と本加熱部とを設けていて、上記本加
熱部が上記複数の局所加熱手段を有する。
内には予備加熱部と本加熱部とを設けていて、上記本加
熱部が上記複数の局所加熱手段を有する。
【0012】一実施形態のリフロー装置は、上記炉本体
内に設けられ、上記プリント配線基板を搬送する搬送手
段と、上記複数の局所加熱手段の温度分布パターンを、
上記プリント配線基板の移動に応じて移動させる温度分
布パターン移動制御手段とを備えている。
内に設けられ、上記プリント配線基板を搬送する搬送手
段と、上記複数の局所加熱手段の温度分布パターンを、
上記プリント配線基板の移動に応じて移動させる温度分
布パターン移動制御手段とを備えている。
【0013】上記実施形態のリフロー装置は、上記プリ
ント配線基板が搬送手段で搬送されるから、単位時間当
たりにプリント配線基板を処理できる数量を増やすこと
ができる。すなわち、スループットを高めることができ
る。
ント配線基板が搬送手段で搬送されるから、単位時間当
たりにプリント配線基板を処理できる数量を増やすこと
ができる。すなわち、スループットを高めることができ
る。
【0014】また、上記複数の局所加熱手段の温度分布
パターンを、温度分布パターン移動制御手段によってプ
リント配線基板の移動に応じて移動させるから、移動し
ているプリント配線基板を均一に加熱することができ
る。
パターンを、温度分布パターン移動制御手段によってプ
リント配線基板の移動に応じて移動させるから、移動し
ているプリント配線基板を均一に加熱することができ
る。
【0015】一実施形態のリフロー装置は、上記プリン
ト配線基板を搭載する加熱パレットと、上記炉本体内に
設けられ、上記加熱パレットを搬送する搬送手段とを備
え、上記加熱パレットが上記複数の局所加熱手段を有す
る。
ト配線基板を搭載する加熱パレットと、上記炉本体内に
設けられ、上記加熱パレットを搬送する搬送手段とを備
え、上記加熱パレットが上記複数の局所加熱手段を有す
る。
【0016】上記実施形態のリフロー装置は、上記プリ
ント配線基板を加熱パレットに搭載し、その加熱パレッ
トを搬送手段で搬送するから、スループットを高めるこ
とができる。
ント配線基板を加熱パレットに搭載し、その加熱パレッ
トを搬送手段で搬送するから、スループットを高めるこ
とができる。
【0017】また、上記加熱パレットが複数の局所加熱
手段を有するから、搬送中のプリント配線基板を均一に
加熱することができる。
手段を有するから、搬送中のプリント配線基板を均一に
加熱することができる。
【0018】一実施形態のリフロー装置は、上記複数の
局所加熱手段が所望の温度分布パターンを有するよう
に、上記複数の局所加熱手段を制御する局所加熱制御手
段を備えている。
局所加熱手段が所望の温度分布パターンを有するよう
に、上記複数の局所加熱手段を制御する局所加熱制御手
段を備えている。
【0019】上記実施形態のリフロー装置によれば、上
記複数の局所加熱手段が所望の温度分布パターンを有す
るように、複数の局所加熱手段を制御する局所加熱制御
手段を備えているから、複数の局所加熱手段に所望の温
度分布パターンを確実に持たせることができる。
記複数の局所加熱手段が所望の温度分布パターンを有す
るように、複数の局所加熱手段を制御する局所加熱制御
手段を備えているから、複数の局所加熱手段に所望の温
度分布パターンを確実に持たせることができる。
【0020】また、本発明のリフローはんだ付け方法
は、上記リフロー装置の上記複数の局所加熱手段に、上
記実装部品を搭載した上記プリント配線基板が均一に加
熱されるような温度分布パターンを持たせて、上記プリ
ント配線基板を加熱することを特徴としている。
は、上記リフロー装置の上記複数の局所加熱手段に、上
記実装部品を搭載した上記プリント配線基板が均一に加
熱されるような温度分布パターンを持たせて、上記プリ
ント配線基板を加熱することを特徴としている。
【0021】上記構成のリフローはんだ付け方法によれ
ば、上記実装部品を搭載したプリント配線基板が均一に
加熱されるような温度分布パターンを、リフロー装置の
複数の局所加熱手段に持たせる。そして、上記温度分布
パターンを有する複数の局所加熱手段で、プリント配線
基板を加熱する。その結果、上記実装部品を搭載したプ
リント配線基板が均一に加熱され、温度が上がりやすい
実装部品と、温度が上がりにくい実装部品との温度差を
小さくすることがきる。
ば、上記実装部品を搭載したプリント配線基板が均一に
加熱されるような温度分布パターンを、リフロー装置の
複数の局所加熱手段に持たせる。そして、上記温度分布
パターンを有する複数の局所加熱手段で、プリント配線
基板を加熱する。その結果、上記実装部品を搭載したプ
リント配線基板が均一に加熱され、温度が上がりやすい
実装部品と、温度が上がりにくい実装部品との温度差を
小さくすることがきる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリフロー装置およ
びそれを用いたリフローはんだ付け方法を図示の実施の
形態により詳細に説明する。
びそれを用いたリフローはんだ付け方法を図示の実施の
形態により詳細に説明する。
【0023】(第1実施形態)図1は、本発明の第1の
実施の形態のリフロー装置の模式断面図である。このリ
フロー装置は、図1に示すように、実装部品3を搭載し
たプリント配線基板2を加熱するための炉本体1を備え
ている。上記炉本体1は、プリント配線基板2を収容す
るための入口11を一方の側部に有し、プリント配線基
板2を取り出すための出口12を他方の側部に有してい
る。上記炉本体1内には、プリント配線基板2を矢印F
方向に搬送する搬送手段の一例としての基板搬送コンベ
ア7を配設している。この基板搬送コンベア7は種々の
サイズのプリント配線基板2に対応できるように、コン
ベア幅が可変になっている。
実施の形態のリフロー装置の模式断面図である。このリ
フロー装置は、図1に示すように、実装部品3を搭載し
たプリント配線基板2を加熱するための炉本体1を備え
ている。上記炉本体1は、プリント配線基板2を収容す
るための入口11を一方の側部に有し、プリント配線基
板2を取り出すための出口12を他方の側部に有してい
る。上記炉本体1内には、プリント配線基板2を矢印F
方向に搬送する搬送手段の一例としての基板搬送コンベ
ア7を配設している。この基板搬送コンベア7は種々の
サイズのプリント配線基板2に対応できるように、コン
ベア幅が可変になっている。
【0024】また、上記炉本体1内には、予備加熱部
4、本加熱部5および冷却部6を設けている。上記予備
加熱部4、本加熱部5および冷却部6には、攪拌ファン
10を夫々設置している。上記予備加熱部4の夫々は、
複数の棒状の上部赤外線ヒータ8A,8A,…を基板搬
送コンベア7の上方に有すると共に、複数の棒状の下部
赤外線ヒータ8B,8B,…を基板搬送コンベア7の下
方に有しているなお、図示しないが、上記各予備加熱部
4内には熱電対を設けている。
4、本加熱部5および冷却部6を設けている。上記予備
加熱部4、本加熱部5および冷却部6には、攪拌ファン
10を夫々設置している。上記予備加熱部4の夫々は、
複数の棒状の上部赤外線ヒータ8A,8A,…を基板搬
送コンベア7の上方に有すると共に、複数の棒状の下部
赤外線ヒータ8B,8B,…を基板搬送コンベア7の下
方に有しているなお、図示しないが、上記各予備加熱部
4内には熱電対を設けている。
【0025】上記本加熱部5は、プリント配線基板2の
各部を夫々加熱することができる複数の局所加熱手段の
一例としてのブロック状の上部赤外線ヒータ9A,9
A,…を有すると共に、プリント配線基板2の各部を夫
々加熱することができる複数の局所加熱手段の一例とし
てのブロック状の下部赤外線ヒータ9B,9B,…を有
している。上記複数の上部赤外線ヒータ9A,9A,…
は基板搬送コンベア7の上方に位置する一方、複数の下
部赤外線ヒータ9B,9B,…は基板搬送コンベア7の
下方に位置している。その上部赤外線ヒータ9A,9
A,…は、図2に示すように、予備加熱部4の上部赤外
線ヒータ8A,8A,…および下部赤外線ヒータ8B,
8B,…に比べて密に配置されている。また、上記プリ
ント配線基板2が通る領域の上方に位置していない上部
赤外線ヒータ9Aに温度センサー14を取り付けてい
る。また、図示しないが、上記下部赤外線ヒータ9B,
9B,…も、上部赤外線ヒータ9A,9A,…と同様の
形状および構成を有している。上記上部赤外線ヒータ9
Aおよび下部赤外線ヒータ9Bの形状は、約20mm×
20mmのブロック状である。
各部を夫々加熱することができる複数の局所加熱手段の
一例としてのブロック状の上部赤外線ヒータ9A,9
A,…を有すると共に、プリント配線基板2の各部を夫
々加熱することができる複数の局所加熱手段の一例とし
てのブロック状の下部赤外線ヒータ9B,9B,…を有
している。上記複数の上部赤外線ヒータ9A,9A,…
は基板搬送コンベア7の上方に位置する一方、複数の下
部赤外線ヒータ9B,9B,…は基板搬送コンベア7の
下方に位置している。その上部赤外線ヒータ9A,9
A,…は、図2に示すように、予備加熱部4の上部赤外
線ヒータ8A,8A,…および下部赤外線ヒータ8B,
8B,…に比べて密に配置されている。また、上記プリ
ント配線基板2が通る領域の上方に位置していない上部
赤外線ヒータ9Aに温度センサー14を取り付けてい
る。また、図示しないが、上記下部赤外線ヒータ9B,
9B,…も、上部赤外線ヒータ9A,9A,…と同様の
形状および構成を有している。上記上部赤外線ヒータ9
Aおよび下部赤外線ヒータ9Bの形状は、約20mm×
20mmのブロック状である。
【0026】上記構成のリフロー装置によれば、図1に
示すように、プリント配線基板2を入口11から炉本体
1内へ搬入し、基板搬送コンベア7によってプリント配
線基板2を矢印F方向に搬送して、予備加熱部4、本加
熱部5および冷却部6を順次通過させる。上記予備加熱
部4では、上部赤外線ヒータ8A,8A,…と下部赤外
線ヒータ8B,8B,…がプリント配線基板2を加熱す
る。これにより、上記プリント配線基板2と実装部品3
の間のはんだペースト中の活性剤が活性化して、はんだ
接合面が清浄化される。次の本加熱部5では、複数の上
部赤外線ヒータ9A,9A,…と複数の下部赤外線ヒー
タ9B,9B,…がプリント配線基板2を加熱する。そ
うすると、上記プリント配線基板2がはんだ溶融温度以
上に加熱されて、はんだペーストが溶解する。そして、
最後の冷却部6では、攪拌ファン10の送風によって、
プリント配線基板2、実装部品3および溶融したはんだ
ペーストを冷却し、プリント配線基板2と実装部品3を
はんだ接続する。なお、上記プリント配線基板2の加熱
時間は搬送コンベア速度を変化させることにより調節で
きる。
示すように、プリント配線基板2を入口11から炉本体
1内へ搬入し、基板搬送コンベア7によってプリント配
線基板2を矢印F方向に搬送して、予備加熱部4、本加
熱部5および冷却部6を順次通過させる。上記予備加熱
部4では、上部赤外線ヒータ8A,8A,…と下部赤外
線ヒータ8B,8B,…がプリント配線基板2を加熱す
る。これにより、上記プリント配線基板2と実装部品3
の間のはんだペースト中の活性剤が活性化して、はんだ
接合面が清浄化される。次の本加熱部5では、複数の上
部赤外線ヒータ9A,9A,…と複数の下部赤外線ヒー
タ9B,9B,…がプリント配線基板2を加熱する。そ
うすると、上記プリント配線基板2がはんだ溶融温度以
上に加熱されて、はんだペーストが溶解する。そして、
最後の冷却部6では、攪拌ファン10の送風によって、
プリント配線基板2、実装部品3および溶融したはんだ
ペーストを冷却し、プリント配線基板2と実装部品3を
はんだ接続する。なお、上記プリント配線基板2の加熱
時間は搬送コンベア速度を変化させることにより調節で
きる。
【0027】以下、上記本加熱部5におけるプリント配
線基板2への加熱処理を具体的に説明する。
線基板2への加熱処理を具体的に説明する。
【0028】上記基板搬送コンベア7の搬送によりプリ
ント配線基板2が本加熱部5内に進入しようとすると、
本加熱部5の入口近傍に設けられたセンサー19が、プ
リント配線基板2の先頭、つまりプリント配線基板2の
出口12側の端部を感知する。そうすると、上記複数の
上部赤外線ヒータ9A,9A,…において、図2に示す
ように、実装部品3を搭載したプリント配線基板2を均
一に加熱するための温度分布パターンが形成される。こ
れと同時に、図示しないが、複数の下部赤外線ヒータ9
B,9B,…においても、実装部品3を搭載したプリン
ト配線基板2を均一に加熱するための温度分布パターン
が形成される。上記上部赤外線ヒータ9A,9A,…お
よび下部赤外線ヒータ9B,9B,…の温度分布パター
ンは、二次元的に分布しており、プリント配線基板2上
の実装部品3の種類・配置に応じて予め設定されてい
る。上記温度分布パターンは、プリント配線基板2の搬
送速度に応じた速度で本加熱部2の出口まで移動する。
ント配線基板2が本加熱部5内に進入しようとすると、
本加熱部5の入口近傍に設けられたセンサー19が、プ
リント配線基板2の先頭、つまりプリント配線基板2の
出口12側の端部を感知する。そうすると、上記複数の
上部赤外線ヒータ9A,9A,…において、図2に示す
ように、実装部品3を搭載したプリント配線基板2を均
一に加熱するための温度分布パターンが形成される。こ
れと同時に、図示しないが、複数の下部赤外線ヒータ9
B,9B,…においても、実装部品3を搭載したプリン
ト配線基板2を均一に加熱するための温度分布パターン
が形成される。上記上部赤外線ヒータ9A,9A,…お
よび下部赤外線ヒータ9B,9B,…の温度分布パター
ンは、二次元的に分布しており、プリント配線基板2上
の実装部品3の種類・配置に応じて予め設定されてい
る。上記温度分布パターンは、プリント配線基板2の搬
送速度に応じた速度で本加熱部2の出口まで移動する。
【0029】以下、上記温度分布パターンの移動につい
て具体的に説明する。
て具体的に説明する。
【0030】図2に示すように、プリント配線基板2が
位置P1に位置すると、上部赤外線ヒータ9A,9A,
…において位置P1に対応する箇所のみに温度分布パタ
ーンが形成される。そして、上記プリント配線基板2が
矢印F方向へ進んで位置P2に位置すると、上部赤外線
ヒータ9A,9A,…において位置P2に対応する箇所
のみに温度分布パターンが形成される。このように、上
記プリント配線基板2の移動に応じて、上部赤外線ヒー
タ9A,9A,…の温度分布パターンを移動させる。こ
のとき、上部赤外線ヒータ9A,9A,…の温度分布パ
ターンは、実装部品3の種類・配置により生じる温度分
布の幾何学的な相互関係を保ちながら移動する。このよ
うな温度分布パターンの移動は、図示しない温度分布パ
ターン移動制御手段で制御されている。また、上記温度
センサー14の計測値に基づいて複数の上部赤外線ヒー
タ9A,9A,…への供給電力を制御して、複数の上部
赤外線ヒータ9A,9A,…における温度分パターンを
補正している。また、図示しないが、上記下部赤外線ヒ
ータ9B,9B,…においても、温度分布パターン移動
制御手段の制御により、プリント配線基板2の移動に応
じて温度分パターンを移動させている。つまり、上記下
部赤外線ヒータ9B,9B,…に対しても、上部赤外線
ヒータ9A,9A,…に行う制御と同様の制御を行って
いる。
位置P1に位置すると、上部赤外線ヒータ9A,9A,
…において位置P1に対応する箇所のみに温度分布パタ
ーンが形成される。そして、上記プリント配線基板2が
矢印F方向へ進んで位置P2に位置すると、上部赤外線
ヒータ9A,9A,…において位置P2に対応する箇所
のみに温度分布パターンが形成される。このように、上
記プリント配線基板2の移動に応じて、上部赤外線ヒー
タ9A,9A,…の温度分布パターンを移動させる。こ
のとき、上部赤外線ヒータ9A,9A,…の温度分布パ
ターンは、実装部品3の種類・配置により生じる温度分
布の幾何学的な相互関係を保ちながら移動する。このよ
うな温度分布パターンの移動は、図示しない温度分布パ
ターン移動制御手段で制御されている。また、上記温度
センサー14の計測値に基づいて複数の上部赤外線ヒー
タ9A,9A,…への供給電力を制御して、複数の上部
赤外線ヒータ9A,9A,…における温度分パターンを
補正している。また、図示しないが、上記下部赤外線ヒ
ータ9B,9B,…においても、温度分布パターン移動
制御手段の制御により、プリント配線基板2の移動に応
じて温度分パターンを移動させている。つまり、上記下
部赤外線ヒータ9B,9B,…に対しても、上部赤外線
ヒータ9A,9A,…に行う制御と同様の制御を行って
いる。
【0031】以下、上記リフロー装置におけるリフロー
温度プロファイルの作成方法を図3のフローチャートに
従って説明する。
温度プロファイルの作成方法を図3のフローチャートに
従って説明する。
【0032】まず、データ入力を行う(S101)。具
体的には、基板データ、部品データおよびリフロー装置
データを、例えばリフロー熱解析ソフト「RS−STA
TION」(富士通(株)より販売されているソフト)
に入力する。このとき、上記基板データとしては、実装
部品3のレイアウト、プリント配線基板2の形状、プリ
ント配線基板2の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、部品データとしては、実装部品3の形
状、実装部品3の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、リフロー装置データとしては、ヒータ
配列、ヒータ温度、搬送速度、炉内部構造、熱伝達率、
雰囲気温度などを用いている。また、上記基板データ、
部品データおよびリフロー装置データは、データベース
18に記憶される。そして、上記データベース18に記
憶された基板データ、部品データおよびリフロー装置デ
ータを用いて、リフロー温度解析を行う(S102)。
このリフロー温度解析から、実装部品3間に発生する温
度分布を予測する。
体的には、基板データ、部品データおよびリフロー装置
データを、例えばリフロー熱解析ソフト「RS−STA
TION」(富士通(株)より販売されているソフト)
に入力する。このとき、上記基板データとしては、実装
部品3のレイアウト、プリント配線基板2の形状、プリ
ント配線基板2の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、部品データとしては、実装部品3の形
状、実装部品3の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、リフロー装置データとしては、ヒータ
配列、ヒータ温度、搬送速度、炉内部構造、熱伝達率、
雰囲気温度などを用いている。また、上記基板データ、
部品データおよびリフロー装置データは、データベース
18に記憶される。そして、上記データベース18に記
憶された基板データ、部品データおよびリフロー装置デ
ータを用いて、リフロー温度解析を行う(S102)。
このリフロー温度解析から、実装部品3間に発生する温
度分布を予測する。
【0033】次に、上記リフロー温度解析により得られ
たプリント配線基板2における温度分布データに基づい
て、上部赤外線ヒータ9A,9A,…および下部赤外線
ヒータ9B,9B,…の温度分布パターンを作成する
(S103)。そして、この温度分布パターンに基づい
て、本加熱部5のヒータ設定(図3では「温度設定」と
記載)を行う(S104)。
たプリント配線基板2における温度分布データに基づい
て、上部赤外線ヒータ9A,9A,…および下部赤外線
ヒータ9B,9B,…の温度分布パターンを作成する
(S103)。そして、この温度分布パターンに基づい
て、本加熱部5のヒータ設定(図3では「温度設定」と
記載)を行う(S104)。
【0034】次に、上記基板搬送コンベア7にテスト基
板をセットする(S105)。上記テスト基板には、リ
フロー温度プロファイルを実測するために、リフロー温
度解析の結果から温度分布の発生が予想される箇所に熱
電対を取り付けている。上記テスト基板は、予備加熱部
4で約150℃に加熱される(S106)。上記テスト
基板が予備加熱部4を通過する間に、はんだペースト中
の活性剤が活性化して、はんだ接合面が清浄化される。
その後、上記テスト基板は、本加熱部5へ搬送されては
んだ溶融温度以上に加熱される(S107)。このと
き、上記本加熱部5における複数の上部赤外線ヒータ9
A,9A,…および複数の下部赤外線ヒータ9B,9
B,…は、リフロー温度解析に基づいて作成された温度
分布パターンを持つように制御される。また、上記温度
分布パターンは、テスト基板の移動に応じて移動するよ
うに温度分布パターン移動制御で制御される。これによ
り、上記テスト基板の各部は温度差が生じないように加
熱される。つまり、上記テスト基板上の実装部品と、実
装部品とテスト基板のはんだ接合部との温度差(△T)
が小さくなるように、テスト基板に対して加熱を行って
いる。上記テスト基板から得られたリフロー温度プロフ
ァイルにおいて、△Tが10℃以下かどうかを判定する
(S108)。上記ΔTが10℃以下であると、実際に
プリント配線基板2を炉本体1内に投入し(S10
9)、そのプリント配線基板2に対して予備加熱処理お
よび本加熱処理(図3では「リフロー処理」と記載)を
順次行う(S110,S111)。一方、上記ΔTが1
0℃を越える場合は、リフロー温度プロファイルが不良
であり、上部赤外線ヒータ9A,9A,…および下部赤
外線ヒータ9B,9B,…の温度分布パターンの設定に
微調整を加えた後、再度テスト基板でリフロー温度プロ
ファイルを実測し(S104〜S107)、△T≦10
となったか否かを判定する(S108)。上記ΔTが1
0℃以下になるまで、S201、S104、S105、
S106、S107を繰り返す。
板をセットする(S105)。上記テスト基板には、リ
フロー温度プロファイルを実測するために、リフロー温
度解析の結果から温度分布の発生が予想される箇所に熱
電対を取り付けている。上記テスト基板は、予備加熱部
4で約150℃に加熱される(S106)。上記テスト
基板が予備加熱部4を通過する間に、はんだペースト中
の活性剤が活性化して、はんだ接合面が清浄化される。
その後、上記テスト基板は、本加熱部5へ搬送されては
んだ溶融温度以上に加熱される(S107)。このと
き、上記本加熱部5における複数の上部赤外線ヒータ9
A,9A,…および複数の下部赤外線ヒータ9B,9
B,…は、リフロー温度解析に基づいて作成された温度
分布パターンを持つように制御される。また、上記温度
分布パターンは、テスト基板の移動に応じて移動するよ
うに温度分布パターン移動制御で制御される。これによ
り、上記テスト基板の各部は温度差が生じないように加
熱される。つまり、上記テスト基板上の実装部品と、実
装部品とテスト基板のはんだ接合部との温度差(△T)
が小さくなるように、テスト基板に対して加熱を行って
いる。上記テスト基板から得られたリフロー温度プロフ
ァイルにおいて、△Tが10℃以下かどうかを判定する
(S108)。上記ΔTが10℃以下であると、実際に
プリント配線基板2を炉本体1内に投入し(S10
9)、そのプリント配線基板2に対して予備加熱処理お
よび本加熱処理(図3では「リフロー処理」と記載)を
順次行う(S110,S111)。一方、上記ΔTが1
0℃を越える場合は、リフロー温度プロファイルが不良
であり、上部赤外線ヒータ9A,9A,…および下部赤
外線ヒータ9B,9B,…の温度分布パターンの設定に
微調整を加えた後、再度テスト基板でリフロー温度プロ
ファイルを実測し(S104〜S107)、△T≦10
となったか否かを判定する(S108)。上記ΔTが1
0℃以下になるまで、S201、S104、S105、
S106、S107を繰り返す。
【0035】このように、上記プリント配線基板2に発
生する温度分布をリフロー温度解析から予測し、その予
測に基づいて上部赤外線ヒータ9A,9A,…および下
部赤外線ヒータ9B,9B,…の温度分布パターンを作
成し、実装部品3を搭載したプリント配線基板2をその
温度分布パターンで均一に加熱できるか否かを、テスト
基板を用いた実測により判定するから、短時間に最適な
△T≦10℃のリフロー温度プロファイルを得ることが
できる。
生する温度分布をリフロー温度解析から予測し、その予
測に基づいて上部赤外線ヒータ9A,9A,…および下
部赤外線ヒータ9B,9B,…の温度分布パターンを作
成し、実装部品3を搭載したプリント配線基板2をその
温度分布パターンで均一に加熱できるか否かを、テスト
基板を用いた実測により判定するから、短時間に最適な
△T≦10℃のリフロー温度プロファイルを得ることが
できる。
【0036】ここでは、サイズ150mm×120mm
×1.6mm、FR4、Cu耐熱プリフラックスプリン
ト配線基板をプリント配線基板2として用いて、リフロ
ー温度プロファイルを検討している。上記プリント配線
基板2の上部赤外線ヒータ9A,9A,…側の面には、
図4(a)に示すように、大型のQFP13、小型のQ
FP15、SOP(スモール・アウトライン・パッケー
ジ)16および小型部品17を取り付けている。一方、
上記プリント配線基板2の下部赤外線ヒータ9B,9
B,…側の面には、図4(b)に示すように、中型のQ
FP14を取り付けている。このようなプリント配線基
板2の温度分布をリフロー熱解析ソフト「RS−STA
TION」で解析した結果によれば、図4(a),
(b)に示すように、リフローピーク温度230℃を目
標としていたが、特に、35mm×35mmで296ピ
ンの大型のQFP13のはんだ接合部の温度が約205
℃と低くなってしまった。つまり、上記プリント配線基
板2の実装部品のうち最も温度が上がりにくい大型のQ
FP13のはんだ接合部の温度が約205℃となってい
る。これに対して、上記プリント配線基板2の実装部品
のうち最も温度が上がりやすい小型部品17の温度が約
233℃なっている。したがって、上記大型のQFP1
3のはんだ接合部と、小型部品17との温度差は約30
℃程度になっている。この結果を基づいて、上部赤外線
ヒータ9A,9A,…および下部赤外線ヒータ9B,9
B,…の温度分布パターンを作成し、テスト基板を用い
てリフロー温度プロファイルを実測している。
×1.6mm、FR4、Cu耐熱プリフラックスプリン
ト配線基板をプリント配線基板2として用いて、リフロ
ー温度プロファイルを検討している。上記プリント配線
基板2の上部赤外線ヒータ9A,9A,…側の面には、
図4(a)に示すように、大型のQFP13、小型のQ
FP15、SOP(スモール・アウトライン・パッケー
ジ)16および小型部品17を取り付けている。一方、
上記プリント配線基板2の下部赤外線ヒータ9B,9
B,…側の面には、図4(b)に示すように、中型のQ
FP14を取り付けている。このようなプリント配線基
板2の温度分布をリフロー熱解析ソフト「RS−STA
TION」で解析した結果によれば、図4(a),
(b)に示すように、リフローピーク温度230℃を目
標としていたが、特に、35mm×35mmで296ピ
ンの大型のQFP13のはんだ接合部の温度が約205
℃と低くなってしまった。つまり、上記プリント配線基
板2の実装部品のうち最も温度が上がりにくい大型のQ
FP13のはんだ接合部の温度が約205℃となってい
る。これに対して、上記プリント配線基板2の実装部品
のうち最も温度が上がりやすい小型部品17の温度が約
233℃なっている。したがって、上記大型のQFP1
3のはんだ接合部と、小型部品17との温度差は約30
℃程度になっている。この結果を基づいて、上部赤外線
ヒータ9A,9A,…および下部赤外線ヒータ9B,9
B,…の温度分布パターンを作成し、テスト基板を用い
てリフロー温度プロファイルを実測している。
【0037】また、上記テスト基板としては、上述した
仕様の耐熱プリフラックスプリント配線基板を用いてい
る。また、上記テスト基板の基板パッド上に印刷するは
んだクリームは、Snが95.8wt%、Agが3.5
wt%、Cuが0.7wt%よりなるはんだ合金粉末に
フラックスを10wt%加えて作成されたものである。
そして、上記基板パッド上に各種実装部品を部品マウン
ター装置などを用いてマウントしており、大型のQFP
のリード部と、小型部品のリード部とに熱電対を取り付
けている。
仕様の耐熱プリフラックスプリント配線基板を用いてい
る。また、上記テスト基板の基板パッド上に印刷するは
んだクリームは、Snが95.8wt%、Agが3.5
wt%、Cuが0.7wt%よりなるはんだ合金粉末に
フラックスを10wt%加えて作成されたものである。
そして、上記基板パッド上に各種実装部品を部品マウン
ター装置などを用いてマウントしており、大型のQFP
のリード部と、小型部品のリード部とに熱電対を取り付
けている。
【0038】図8に、上記本加熱部5のヒータ長が10
0cm、基板搬送速度が600mm/分の場合のリフロ
ー温度プロファイルを示す。上記本加熱部5のヒータ長
は、本加熱部5の入口側の上部赤外線ヒータ9Aから本
加熱部5の出口側の上部赤外線ヒータ9Aまでの距離に
相当する。図8に示すように、上記プリント配線基板2
に搭載された複数の実装部品3のうちの1つである小型
部品17は、220℃以上の加熱が40秒施され、ピー
ク温度が233℃となっている。これに対して、上記プ
リント配線基板2に搭載された複数の実装部品3のうち
の1つである大型のQFP13は、220℃以上の加熱
が30秒施され、ピーク温度が225℃となっている。
したがって、上記プリント配線基板2に搭載された複数
の実装部品3において、温度が上がりやすい小型部品1
7のピーク温度と、温度が上がりにくい大型のQFP1
3とのピーク温度との差は8℃となっている。
0cm、基板搬送速度が600mm/分の場合のリフロ
ー温度プロファイルを示す。上記本加熱部5のヒータ長
は、本加熱部5の入口側の上部赤外線ヒータ9Aから本
加熱部5の出口側の上部赤外線ヒータ9Aまでの距離に
相当する。図8に示すように、上記プリント配線基板2
に搭載された複数の実装部品3のうちの1つである小型
部品17は、220℃以上の加熱が40秒施され、ピー
ク温度が233℃となっている。これに対して、上記プ
リント配線基板2に搭載された複数の実装部品3のうち
の1つである大型のQFP13は、220℃以上の加熱
が30秒施され、ピーク温度が225℃となっている。
したがって、上記プリント配線基板2に搭載された複数
の実装部品3において、温度が上がりやすい小型部品1
7のピーク温度と、温度が上がりにくい大型のQFP1
3とのピーク温度との差は8℃となっている。
【0039】このように、上記リフロー温度解析の結果
に基づいて作成した温度分布パターンを持たせた上部赤
外線ヒータ9A,9A,…および下部赤外線ヒータ9
B,9B,…でプリント配線基板2を加熱するから、実
装部品3を搭載したプリント配線基板2が均一される。
その結果、温度の上がりにくい実装部品3のはんだ接合
部をはんだ溶融温度以上に昇温することができ、かつ、
温度の上がりにくい実装部品3のはんだ接合部と、温度
の上がりやすい実装部品3との温度差を低減させること
ができた。
に基づいて作成した温度分布パターンを持たせた上部赤
外線ヒータ9A,9A,…および下部赤外線ヒータ9
B,9B,…でプリント配線基板2を加熱するから、実
装部品3を搭載したプリント配線基板2が均一される。
その結果、温度の上がりにくい実装部品3のはんだ接合
部をはんだ溶融温度以上に昇温することができ、かつ、
温度の上がりにくい実装部品3のはんだ接合部と、温度
の上がりやすい実装部品3との温度差を低減させること
ができた。
【0040】また、上記リフロー温度解析によりプリン
ト配線基板2に発生する温度分布を予測し、その予測結
果を基に温度分布パターンを作成することにより、温度
の上がりにくい実装部品のはんだ接合部と温度の上がり
やすい実装部品との温度差が10℃以下にできる良好な
リフロー温度プロファイルを1回で得ることも可能であ
る。
ト配線基板2に発生する温度分布を予測し、その予測結
果を基に温度分布パターンを作成することにより、温度
の上がりにくい実装部品のはんだ接合部と温度の上がり
やすい実装部品との温度差が10℃以下にできる良好な
リフロー温度プロファイルを1回で得ることも可能であ
る。
【0041】また、上記プリント配線基板2に様々なサ
イズの実装部品3が混在していても、その実装部品3の
レイアウトに応じて最適な加熱を行えて、温度の上がり
にくい実装部品3のはんだ接合部と温度の上がりやすい
実装部品3との温度差を低減することができる。したが
って、鉛フリーはんだによるリフローはんだ付け時に発
生する恐れのある、鉛フリーはんだ未溶融によるはんだ
付け不良を阻止でき、かつ、実装部品3への熱ダメージ
を低減することができる。
イズの実装部品3が混在していても、その実装部品3の
レイアウトに応じて最適な加熱を行えて、温度の上がり
にくい実装部品3のはんだ接合部と温度の上がりやすい
実装部品3との温度差を低減することができる。したが
って、鉛フリーはんだによるリフローはんだ付け時に発
生する恐れのある、鉛フリーはんだ未溶融によるはんだ
付け不良を阻止でき、かつ、実装部品3への熱ダメージ
を低減することができる。
【0042】(第2実施形態)図5は、本発明の第2の
実施の形態のリフロー装置の模式断面図である。このリ
フロー装置は、図5に示すように、実装部品3を搭載し
たプリント配線基板2を加熱するための炉本体21を備
えている。上記炉本体21の一方の側部にはプリント配
線基板2を収容するための入口31を設け、炉本体21
の他方の側部にはプリント配線基板2を取り出すための
出口32を設けている。その入口31の近傍には加熱パ
レットローダ機構130を設置し、出口32の近傍には
加熱パレットアンローダ機構140を設置している。そ
して、上記入口31との出口32の間には、搬送手段の
一例としての基板搬送コンベア37を配設している。上
記基板搬送コンベア37は、プリント配線基板2を搭載
する加熱パレット100を入口31から出口32まで矢
印F方向に向かって搬送する。また、上記基板搬送コン
ベア37に沿うように予備加熱部通電レール110,本
加熱部通電レール120を設けている。また、上記加熱
パレットローダ機構130はストックしてある加熱パレ
ット8を搬送コンベア37に順次供給する一方、加熱パ
レットアンローダ機構140は出口32の近傍で加熱パ
レット100を回収する。上記加熱パレットローダ機構
130と加熱パレットアンローダ機構140との間に
は、加熱パレット搬送機構150を設けている。上記加
熱パレット搬送機構150は、加熱パレットアンローダ
機構140が回収した加熱パレット100を加熱パレッ
トローダ機構130へ搬送する。
実施の形態のリフロー装置の模式断面図である。このリ
フロー装置は、図5に示すように、実装部品3を搭載し
たプリント配線基板2を加熱するための炉本体21を備
えている。上記炉本体21の一方の側部にはプリント配
線基板2を収容するための入口31を設け、炉本体21
の他方の側部にはプリント配線基板2を取り出すための
出口32を設けている。その入口31の近傍には加熱パ
レットローダ機構130を設置し、出口32の近傍には
加熱パレットアンローダ機構140を設置している。そ
して、上記入口31との出口32の間には、搬送手段の
一例としての基板搬送コンベア37を配設している。上
記基板搬送コンベア37は、プリント配線基板2を搭載
する加熱パレット100を入口31から出口32まで矢
印F方向に向かって搬送する。また、上記基板搬送コン
ベア37に沿うように予備加熱部通電レール110,本
加熱部通電レール120を設けている。また、上記加熱
パレットローダ機構130はストックしてある加熱パレ
ット8を搬送コンベア37に順次供給する一方、加熱パ
レットアンローダ機構140は出口32の近傍で加熱パ
レット100を回収する。上記加熱パレットローダ機構
130と加熱パレットアンローダ機構140との間に
は、加熱パレット搬送機構150を設けている。上記加
熱パレット搬送機構150は、加熱パレットアンローダ
機構140が回収した加熱パレット100を加熱パレッ
トローダ機構130へ搬送する。
【0043】また、上記炉本体21内には、予備加熱部
24、本加熱部25および冷却部26を設けている。上
記予備加熱部24、本加熱部25および冷却部26に
は、攪拌ファン30を夫々設置している。そして、上記
各予備加熱部24内においては、基板搬送コンベア37
の上方に複数の上部赤外線ヒータ28,28,…を設置
している。また、上記各本加熱部25内においても、基
板搬送コンベア37の上方に複数の上部赤外線ヒータ2
9,29,…を設置している。上記本加熱部25の上部
赤外線ヒータ29は、予備加熱部24の上部赤外線ヒー
タ28に比べて密に配設されている。なお、図示しない
が、上記各予備加熱部24および各本加熱部25内には
熱電対を設けている。
24、本加熱部25および冷却部26を設けている。上
記予備加熱部24、本加熱部25および冷却部26に
は、攪拌ファン30を夫々設置している。そして、上記
各予備加熱部24内においては、基板搬送コンベア37
の上方に複数の上部赤外線ヒータ28,28,…を設置
している。また、上記各本加熱部25内においても、基
板搬送コンベア37の上方に複数の上部赤外線ヒータ2
9,29,…を設置している。上記本加熱部25の上部
赤外線ヒータ29は、予備加熱部24の上部赤外線ヒー
タ28に比べて密に配設されている。なお、図示しない
が、上記各予備加熱部24および各本加熱部25内には
熱電対を設けている。
【0044】図6は上記加熱パレット100を上方から
見た概略図であり、図7は上記加熱パレット100を側
方から見た概略図である。
見た概略図であり、図7は上記加熱パレット100を側
方から見た概略図である。
【0045】上記加熱パレット100は、図6,7に示
すように、プリント配線基板2の各部を夫々加熱するこ
とができる複数の局所加熱手段の一例としてのブロック
状の加熱ユニット113を備えている。また、上記加熱
パレット100は、局所加熱制御手段の一例としての局
所加熱制御部102を備えている。この局所加熱制御部
102は複数の加熱ユニット113,113,…を制御
して、複数の加熱ユニット113,113,…に所望の
温度分布パターンを持たせる。また、上記加熱パレット
100は側部に設けられた給電部103,103を介し
て予備加熱部通電レール110,本加熱部通電レール1
20から電力を得ている。なお、101は、プリント配
線基板2を保持する基板ホルダーである。この基板ホル
ダー101,101で保持されたプリトン配線基板22
は位置Pに位置する。また、上記プリント配線基板2が
位置すべき領域の下方に位置しない加熱ユニット113
に温度センサー34を取り付けている。
すように、プリント配線基板2の各部を夫々加熱するこ
とができる複数の局所加熱手段の一例としてのブロック
状の加熱ユニット113を備えている。また、上記加熱
パレット100は、局所加熱制御手段の一例としての局
所加熱制御部102を備えている。この局所加熱制御部
102は複数の加熱ユニット113,113,…を制御
して、複数の加熱ユニット113,113,…に所望の
温度分布パターンを持たせる。また、上記加熱パレット
100は側部に設けられた給電部103,103を介し
て予備加熱部通電レール110,本加熱部通電レール1
20から電力を得ている。なお、101は、プリント配
線基板2を保持する基板ホルダーである。この基板ホル
ダー101,101で保持されたプリトン配線基板22
は位置Pに位置する。また、上記プリント配線基板2が
位置すべき領域の下方に位置しない加熱ユニット113
に温度センサー34を取り付けている。
【0046】上記構成のリフロー装置によれば、図5に
示すように、実装部品3を有するプリント配線基板2を
加熱パレット100に搭載し、基板搬送コンベア37に
よって加熱パレット100を矢印F方向に搬送して、予
備加熱部24、本加熱部25および冷却部26を順次通
過させる。上記予備加熱部24では、複数の上部赤外線
ヒータ28,28,…と複数の加熱ユニット113,1
13,…がプリント配線基板2を加熱して、プリント配
線基板2と実装部品3の間のはんだペースト中の活性剤
を活性化させ、はんだ接合面を清浄化する。次の本加熱
部5でも、複数の上部赤外線ヒータ29,29,…と複
数の加熱ユニット113,113,…がプリント配線基
板2を加熱する。このとき、上記加熱パレット100
は、実装部品3の種類および実装位置により生じる温度
の分散を低減するための温度分布パターンを複数の加熱
ユニット113,113,…に持たせ、その温度分布パ
ターンにおける幾何学的な相互関係を保ちつつ移動す
る。そうすると、上記プリント配線基板2がはんだ溶融
温度以上に加熱されて、はんだペーストが溶解する。そ
して、最後の冷却部26では、攪拌ファン30の送風に
よって、プリント配線基板2、実装部品3および溶融し
たはんだペーストを冷却し、プリント配線基板2と実装
部品3をはんだ接続する。その後、上記プリント配線基
板2はリフローはんだ付けされた後は検査工程等の次工
程へ進み、加熱パレット100は加熱パレットアンロー
ダ機構140、加熱パレット搬送機構150を経て、加
熱パレットローダ機構130へ一時ストックされ、必要
に応じて再び炉本体21の入口31の近傍でプリント配
線基板を搭載し、そのプリント配線基板に上記同様の工
程を施す。なお、上記プリント配線基板2の加熱時間は
搬送コンベア速度を変化させることにより調節できる。
示すように、実装部品3を有するプリント配線基板2を
加熱パレット100に搭載し、基板搬送コンベア37に
よって加熱パレット100を矢印F方向に搬送して、予
備加熱部24、本加熱部25および冷却部26を順次通
過させる。上記予備加熱部24では、複数の上部赤外線
ヒータ28,28,…と複数の加熱ユニット113,1
13,…がプリント配線基板2を加熱して、プリント配
線基板2と実装部品3の間のはんだペースト中の活性剤
を活性化させ、はんだ接合面を清浄化する。次の本加熱
部5でも、複数の上部赤外線ヒータ29,29,…と複
数の加熱ユニット113,113,…がプリント配線基
板2を加熱する。このとき、上記加熱パレット100
は、実装部品3の種類および実装位置により生じる温度
の分散を低減するための温度分布パターンを複数の加熱
ユニット113,113,…に持たせ、その温度分布パ
ターンにおける幾何学的な相互関係を保ちつつ移動す
る。そうすると、上記プリント配線基板2がはんだ溶融
温度以上に加熱されて、はんだペーストが溶解する。そ
して、最後の冷却部26では、攪拌ファン30の送風に
よって、プリント配線基板2、実装部品3および溶融し
たはんだペーストを冷却し、プリント配線基板2と実装
部品3をはんだ接続する。その後、上記プリント配線基
板2はリフローはんだ付けされた後は検査工程等の次工
程へ進み、加熱パレット100は加熱パレットアンロー
ダ機構140、加熱パレット搬送機構150を経て、加
熱パレットローダ機構130へ一時ストックされ、必要
に応じて再び炉本体21の入口31の近傍でプリント配
線基板を搭載し、そのプリント配線基板に上記同様の工
程を施す。なお、上記プリント配線基板2の加熱時間は
搬送コンベア速度を変化させることにより調節できる。
【0047】以下、上記リフロー装置におけるリフロー
温度プロファイルの作成方法を図3のフローチャートに
従って説明する。
温度プロファイルの作成方法を図3のフローチャートに
従って説明する。
【0048】まず、データ入力を行う(S101)。具
体的には、基板データ、部品データおよびリフロー装置
データを、例えばリフロー熱解析ソフト「RS−STA
TION」(富士通(株)より販売されているソフト)
に入力する。このとき、上記基板データとしては、実装
部品3のレイアウト、プリント配線基板2の形状、プリ
ント配線基板2の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、部品データとしては、実装部品3の形
状、実装部品3の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、リフロー装置データとしては、ヒータ
配列、ヒータ温度、搬送速度、炉内部構造、熱伝達率、
雰囲気温度などを用いている。また、上記基板データ、
部品データおよびリフロー装置データは、データベース
18に記憶される。そして、上記データベース18に記
憶された基板データ、部品データおよびリフロー装置デ
ータを用いて、リフロー温度解析を行う(S102)。
このリフロー温度解析から、実装部品3間に発生する温
度分布を予測する。
体的には、基板データ、部品データおよびリフロー装置
データを、例えばリフロー熱解析ソフト「RS−STA
TION」(富士通(株)より販売されているソフト)
に入力する。このとき、上記基板データとしては、実装
部品3のレイアウト、プリント配線基板2の形状、プリ
ント配線基板2の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、部品データとしては、実装部品3の形
状、実装部品3の物性値(放射率、比熱、密度、熱伝導
率など)を用い、リフロー装置データとしては、ヒータ
配列、ヒータ温度、搬送速度、炉内部構造、熱伝達率、
雰囲気温度などを用いている。また、上記基板データ、
部品データおよびリフロー装置データは、データベース
18に記憶される。そして、上記データベース18に記
憶された基板データ、部品データおよびリフロー装置デ
ータを用いて、リフロー温度解析を行う(S102)。
このリフロー温度解析から、実装部品3間に発生する温
度分布を予測する。
【0049】次に、上記リフロー温度解析により得られ
たプリント配線基板2における温度分布データに基づい
て、複数の加熱ユニット113,113,…の温度分布
パターンを作成する(S103)。そして、この温度分
布パターンに基づいて、本加熱部25のヒータ設定(図
3では「温度設定」と記載)を行う。つまり、上記温度
分布パターンを、加熱パレット100の局所加熱制御部
102内における図示しない記憶部に格納する(S10
4)。
たプリント配線基板2における温度分布データに基づい
て、複数の加熱ユニット113,113,…の温度分布
パターンを作成する(S103)。そして、この温度分
布パターンに基づいて、本加熱部25のヒータ設定(図
3では「温度設定」と記載)を行う。つまり、上記温度
分布パターンを、加熱パレット100の局所加熱制御部
102内における図示しない記憶部に格納する(S10
4)。
【0050】次に、上記基板搬送コンベア37にテスト
基板をセットする(S105)。上記テスト基板には、
リフロー温度プロファイルを実測するために、リフロー
温度解析の結果から温度分布の発生が予想される箇所に
熱電対を取り付けている。そして、上記テスト基板は、
予備加熱部24で約150℃に加熱される。(S10
6)。上記テスト基板が予備加熱部24を通過する間
に、はんだペースト中の活性剤が活性化して、はんだ接
合面が清浄化される。その後、上記テスト基板は、本加
熱部25へ搬送されてはんだ溶融温度以上に加熱される
(S107)。このとき、上記本加熱部25における上
部赤外線ヒータ29,29,…は一定温度に設定され、
複数の加熱ユニット113,113,…は局所加熱制御
部102内の記憶部に記憶された温度分布パターンを有
するように局所加熱制御部102によって制御される。
これにより、上記テスト基板の各部は温度差が生じない
ように加熱される。つまり、上記テスト基板上の実装部
品と、実装部品とテスト基板とのはんだ接合部の最低温
度との温度差(△T)が小さくなるように、テスト基板
を加熱している。そして、上記テスト基板から得られた
リフロー温度プロファイルにおいて、△Tが10℃以下
かどうかを判定する(S108)。上記ΔTが10℃以
下であると、実際にプリント配線基板2を炉本体1内に
投入し(S109)、そのプリント配線基板2に対して
予備加熱処理および本加熱処理(図3では「リフロー処
理」と記載)を順次行う(S110,S111)。一
方、上記ΔTが10℃を越える場合は、リフロー温度プ
ロファイルが不良であり、複数の加熱ユニット113,
113,…における温度分布パターンの設定に微調整を
加えた後、再度テスト基板でリフロー温度プロファイル
を実測し(S104〜S107)、△T≦10となった
か否かを判定する(S108)。上記ΔTが10℃以下
になるまで、S201、S104、S105、S10
6、S107を繰り返す。
基板をセットする(S105)。上記テスト基板には、
リフロー温度プロファイルを実測するために、リフロー
温度解析の結果から温度分布の発生が予想される箇所に
熱電対を取り付けている。そして、上記テスト基板は、
予備加熱部24で約150℃に加熱される。(S10
6)。上記テスト基板が予備加熱部24を通過する間
に、はんだペースト中の活性剤が活性化して、はんだ接
合面が清浄化される。その後、上記テスト基板は、本加
熱部25へ搬送されてはんだ溶融温度以上に加熱される
(S107)。このとき、上記本加熱部25における上
部赤外線ヒータ29,29,…は一定温度に設定され、
複数の加熱ユニット113,113,…は局所加熱制御
部102内の記憶部に記憶された温度分布パターンを有
するように局所加熱制御部102によって制御される。
これにより、上記テスト基板の各部は温度差が生じない
ように加熱される。つまり、上記テスト基板上の実装部
品と、実装部品とテスト基板とのはんだ接合部の最低温
度との温度差(△T)が小さくなるように、テスト基板
を加熱している。そして、上記テスト基板から得られた
リフロー温度プロファイルにおいて、△Tが10℃以下
かどうかを判定する(S108)。上記ΔTが10℃以
下であると、実際にプリント配線基板2を炉本体1内に
投入し(S109)、そのプリント配線基板2に対して
予備加熱処理および本加熱処理(図3では「リフロー処
理」と記載)を順次行う(S110,S111)。一
方、上記ΔTが10℃を越える場合は、リフロー温度プ
ロファイルが不良であり、複数の加熱ユニット113,
113,…における温度分布パターンの設定に微調整を
加えた後、再度テスト基板でリフロー温度プロファイル
を実測し(S104〜S107)、△T≦10となった
か否かを判定する(S108)。上記ΔTが10℃以下
になるまで、S201、S104、S105、S10
6、S107を繰り返す。
【0051】また、上記プリント配線基板2に発生する
温度分布をリフロー温度解析から予測し、その予測に基
づいて複数の加熱ユニット113,113,…の温度分
布パターンを作成し、実装部品3を搭載したプリント配
線基板2をその温度分布パターンで均一に加熱できるか
否かを、テスト基板を用いた実測により判定するから、
短時間に最適な△T≦10℃のリフロー温度プロファイ
ルを得ることができる。
温度分布をリフロー温度解析から予測し、その予測に基
づいて複数の加熱ユニット113,113,…の温度分
布パターンを作成し、実装部品3を搭載したプリント配
線基板2をその温度分布パターンで均一に加熱できるか
否かを、テスト基板を用いた実測により判定するから、
短時間に最適な△T≦10℃のリフロー温度プロファイ
ルを得ることができる。
【0052】ここでは、サイズ150mm×120mm
×1.6mm、FR4、Cu耐熱プリフラックスプリン
ト配線基板をプリント配線基板2として用いて、リフロ
ー温度プロファイルを検討している。また、上記プリン
ト配線基板2は、第1の実施の形態と同様の実装部品3
を有している。すなわち、上記プリント配線基板2の上
部赤外線ヒータ29,29,…側の面には、図4(a)
に示すように、大型のQFP13、小型のQFP15、
SOP16および小型部品17を取り付けている。一
方、上記プリント配線基板2において上部赤外線ヒータ
29,29,…と反対側の面には、図4(b)に示すよ
うに、中型のQFP14を取り付けている。このような
プリント配線基板2の温度分布をリフロー熱解析ソフト
「RS−STATION」で解析した結果によれば、図
4(a),(b)に示すように、リフローピーク温度2
30℃を目標としていたが、特に、35mm×35mm
で296ピンの大型のQFP13のはんだ接合部の温度
が約205℃と低くなってしまう。つまり、上記プリン
ト配線基板2の実装部品のうち最も温度が上がりにくい
大型のQFP13のはんだ接合部の温度が約205℃に
なる。これに対して、上記プリント配線基板2の実装部
品のうち最も温度が上がりやすい小型部品17の温度が
約233℃なる。したがって、上記大型のQFP13の
はんだ接合部と、小型部品17との温度差は約30℃程
度になっている。この結果を基づいて、上記加熱パレッ
ト100が有する複数の加熱ユニット113,113,
…の温度分布パターンを作成し、テスト基板を用いてリ
フロー温度プロファイルを実測している。
×1.6mm、FR4、Cu耐熱プリフラックスプリン
ト配線基板をプリント配線基板2として用いて、リフロ
ー温度プロファイルを検討している。また、上記プリン
ト配線基板2は、第1の実施の形態と同様の実装部品3
を有している。すなわち、上記プリント配線基板2の上
部赤外線ヒータ29,29,…側の面には、図4(a)
に示すように、大型のQFP13、小型のQFP15、
SOP16および小型部品17を取り付けている。一
方、上記プリント配線基板2において上部赤外線ヒータ
29,29,…と反対側の面には、図4(b)に示すよ
うに、中型のQFP14を取り付けている。このような
プリント配線基板2の温度分布をリフロー熱解析ソフト
「RS−STATION」で解析した結果によれば、図
4(a),(b)に示すように、リフローピーク温度2
30℃を目標としていたが、特に、35mm×35mm
で296ピンの大型のQFP13のはんだ接合部の温度
が約205℃と低くなってしまう。つまり、上記プリン
ト配線基板2の実装部品のうち最も温度が上がりにくい
大型のQFP13のはんだ接合部の温度が約205℃に
なる。これに対して、上記プリント配線基板2の実装部
品のうち最も温度が上がりやすい小型部品17の温度が
約233℃なる。したがって、上記大型のQFP13の
はんだ接合部と、小型部品17との温度差は約30℃程
度になっている。この結果を基づいて、上記加熱パレッ
ト100が有する複数の加熱ユニット113,113,
…の温度分布パターンを作成し、テスト基板を用いてリ
フロー温度プロファイルを実測している。
【0053】また、上記テスト基板としては、上述した
仕様の耐熱プリフラックスプリント配線基板を用いてい
る。また、上記テスト基板の基板パッド上に印刷するは
んだクリームは、Snが95.8wt%、Agが3.5
wt%、Cuが0.7wt%よりなるはんだ合金粉末に
フラックスを10wt%加えて作成されたものである。
そして、上記基板パッド上に各種実装部品を部品マウン
ター装置などを用いてマウントしており、大型のQFP
のリード部と、小型部品のリード部とに熱電対を取り付
けている。
仕様の耐熱プリフラックスプリント配線基板を用いてい
る。また、上記テスト基板の基板パッド上に印刷するは
んだクリームは、Snが95.8wt%、Agが3.5
wt%、Cuが0.7wt%よりなるはんだ合金粉末に
フラックスを10wt%加えて作成されたものである。
そして、上記基板パッド上に各種実装部品を部品マウン
ター装置などを用いてマウントしており、大型のQFP
のリード部と、小型部品のリード部とに熱電対を取り付
けている。
【0054】図8に、上記加熱パレット100のサイズ
が22cm×22cm、基板搬送速度が600mm/分
の場合のリフロー温度プロファイルを示す。上記加熱パ
レット100のサイズは図5中の矢印Fと平行な方向の
大きさである。図8に示すように、上記プリント配線基
板2に搭載された複数の実装部品3のうちの1つである
小型部品は、220℃以上の加熱が40秒施され、ピー
ク温度が233℃となっている。これに対して、上記プ
リント配線基板2に搭載された複数の実装部品3のうち
の1つである大型のQFPは、220℃以上の加熱が3
0秒施され、ピーク温度が225℃となっている。した
がって、上記プリント配線基板2に搭載された複数の実
装部品3において、温度が上がりやすい小型部品のピー
ク温度と、温度が上がりにくい大型のQFPとのピーク
温度との差は8℃となっている。
が22cm×22cm、基板搬送速度が600mm/分
の場合のリフロー温度プロファイルを示す。上記加熱パ
レット100のサイズは図5中の矢印Fと平行な方向の
大きさである。図8に示すように、上記プリント配線基
板2に搭載された複数の実装部品3のうちの1つである
小型部品は、220℃以上の加熱が40秒施され、ピー
ク温度が233℃となっている。これに対して、上記プ
リント配線基板2に搭載された複数の実装部品3のうち
の1つである大型のQFPは、220℃以上の加熱が3
0秒施され、ピーク温度が225℃となっている。した
がって、上記プリント配線基板2に搭載された複数の実
装部品3において、温度が上がりやすい小型部品のピー
ク温度と、温度が上がりにくい大型のQFPとのピーク
温度との差は8℃となっている。
【0055】このように、上記プリント配線基板2を加
熱パレット100に搭載し、リフロー温度解析の結果に
基づいて作成した温度分布パターンを持たせた複数の加
熱ユニット113,113,…でプリント配線基板2を
加熱するから、温度の上がりにくい実装部品のはんだ接
合部をはんだ溶融温度以上に昇温することができ、か
つ、温度の上がりにくい実装部品のはんだ接合部と温度
の上がりやすい実装部品との温度差を低減することがで
きた。
熱パレット100に搭載し、リフロー温度解析の結果に
基づいて作成した温度分布パターンを持たせた複数の加
熱ユニット113,113,…でプリント配線基板2を
加熱するから、温度の上がりにくい実装部品のはんだ接
合部をはんだ溶融温度以上に昇温することができ、か
つ、温度の上がりにくい実装部品のはんだ接合部と温度
の上がりやすい実装部品との温度差を低減することがで
きた。
【0056】また、上記リフロー温度解析によりプリン
ト配線基板2に発生する温度分布を予測し、その予測結
果を基に温度分布パターンを作成することにより、温度
の上がりにくい実装部品のはんだ接合部と温度の上がり
やすい実装部品との温度差が10℃以下にできる良好な
リフロー温度プロファイルを1回で得ることも可能であ
る。
ト配線基板2に発生する温度分布を予測し、その予測結
果を基に温度分布パターンを作成することにより、温度
の上がりにくい実装部品のはんだ接合部と温度の上がり
やすい実装部品との温度差が10℃以下にできる良好な
リフロー温度プロファイルを1回で得ることも可能であ
る。
【0057】また、上記プリント配線基板2に様々なサ
イズの実装部品3が混在していても、その実装部品3の
レイアウトに応じて最適な加熱を行えて、温度の上がり
にくい実装部品3のはんだ接合部と温度の上がりやすい
実装部品3との温度差を低減することができる。したが
って、鉛フリーはんだによるリフローはんだ付け時に発
生する恐れのある、鉛フリーはんだ未溶融によるはんだ
付け不良を阻止でき、かつ、実装部品3への熱ダメージ
を低減することができる。
イズの実装部品3が混在していても、その実装部品3の
レイアウトに応じて最適な加熱を行えて、温度の上がり
にくい実装部品3のはんだ接合部と温度の上がりやすい
実装部品3との温度差を低減することができる。したが
って、鉛フリーはんだによるリフローはんだ付け時に発
生する恐れのある、鉛フリーはんだ未溶融によるはんだ
付け不良を阻止でき、かつ、実装部品3への熱ダメージ
を低減することができる。
【0058】上記第2の実施の形態では、複数の加熱ユ
ニット113,113,…を制御する局所加熱制御部1
02を加熱パレット100に設けていたが、加熱パレッ
ト100の外部に設けてもよい。すなわち、上記局所加
熱制御部102は、加熱パレット100以外のものに設
けていもよい。
ニット113,113,…を制御する局所加熱制御部1
02を加熱パレット100に設けていたが、加熱パレッ
ト100の外部に設けてもよい。すなわち、上記局所加
熱制御部102は、加熱パレット100以外のものに設
けていもよい。
【0059】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明のリフ
ロー装置は、プリント配線基板の各部を夫々加熱するこ
とができる複数の局所加熱手段を備えているから、実装
部品を搭載したプリント配線基板が均一に加熱されるよ
うな温度分布パターンを持たせた複数の局所加熱手段で
プリント配線基板を加熱して、温度が上がりやすい実装
部品と、温度が上がりにくい実装部品との温度差を小さ
くすることがきる。
ロー装置は、プリント配線基板の各部を夫々加熱するこ
とができる複数の局所加熱手段を備えているから、実装
部品を搭載したプリント配線基板が均一に加熱されるよ
うな温度分布パターンを持たせた複数の局所加熱手段で
プリント配線基板を加熱して、温度が上がりやすい実装
部品と、温度が上がりにくい実装部品との温度差を小さ
くすることがきる。
【0060】一実施形態のリフロー装置は、上記プリン
ト配線基板が搬送手段で搬送されるから、単位時間当た
りにプリント配線基板を処理できる数量を増やすことが
できる。すなわち、スループットを高めることができ
る。
ト配線基板が搬送手段で搬送されるから、単位時間当た
りにプリント配線基板を処理できる数量を増やすことが
できる。すなわち、スループットを高めることができ
る。
【0061】また、上記複数の局所加熱手段の温度分布
パターンを、温度分布パターン移動制御手段によってプ
リント配線基板の移動に応じて移動させるから、移動し
ているプリント配線基板を均一に加熱することができ
る。
パターンを、温度分布パターン移動制御手段によってプ
リント配線基板の移動に応じて移動させるから、移動し
ているプリント配線基板を均一に加熱することができ
る。
【0062】一実施形態のリフロー装置は、上記プリン
ト配線基板を加熱パレットに搭載し、その加熱パレット
を搬送手段で搬送するから、スループットを高めること
ができる。
ト配線基板を加熱パレットに搭載し、その加熱パレット
を搬送手段で搬送するから、スループットを高めること
ができる。
【0063】また、上記加熱パレットが複数の局所加熱
手段を有するから、搬送中のプリント配線基板を均一に
加熱することができる。
手段を有するから、搬送中のプリント配線基板を均一に
加熱することができる。
【0064】一実施形態のリフロー装置は、上記複数の
局所加熱手段が所望の温度分布パターンを有するよう
に、複数の局所加熱手段を制御する局所加熱制御手段を
備えているから、複数の局所加熱手段に所望の温度分布
パターンを確実に持たせることができる。
局所加熱手段が所望の温度分布パターンを有するよう
に、複数の局所加熱手段を制御する局所加熱制御手段を
備えているから、複数の局所加熱手段に所望の温度分布
パターンを確実に持たせることができる。
【0065】また、本発明のリフローはんだ付け方法
は、上記実装部品を搭載したプリント配線基板が均一に
加熱されるような温度分布パターンを、上記リフロー装
置の複数の局所加熱手段に持たせて、その温度分布パタ
ーンを有する複数の局所加熱手段でプリント配線基板を
加熱するから、実装部品を搭載したプリント配線基板が
均一に加熱され、温度が上がりやすい実装部品と、温度
が上がりにくい実装部品との温度差を低減できる。
は、上記実装部品を搭載したプリント配線基板が均一に
加熱されるような温度分布パターンを、上記リフロー装
置の複数の局所加熱手段に持たせて、その温度分布パタ
ーンを有する複数の局所加熱手段でプリント配線基板を
加熱するから、実装部品を搭載したプリント配線基板が
均一に加熱され、温度が上がりやすい実装部品と、温度
が上がりにくい実装部品との温度差を低減できる。
【図1】 図1は本発明の第1の実施の形態のリフロー
装置の模式断面図である。
装置の模式断面図である。
【図2】 図2は上記第1の実施の形態のリフロー装置
の本加熱部における上部赤外線ヒータの概略構成図であ
る。
の本加熱部における上部赤外線ヒータの概略構成図であ
る。
【図3】 図3はリフロー温度プロファイルの作成方法
を説明するためのフローチャートである。
を説明するためのフローチャートである。
【図4】 図4(a)はプリント配線基板の一方の側か
ら見た概略図であり、図4(b)はプリント配線基板を
他方の側から見た概略図である。
ら見た概略図であり、図4(b)はプリント配線基板を
他方の側から見た概略図である。
【図5】 図5は本発明の第2の実施の形態のリフロー
装置の模式断面図である。
装置の模式断面図である。
【図6】 図6は上記第2の実施の形態のリフロー装置
の加熱パレットの概略上面図である。
の加熱パレットの概略上面図である。
【図7】 図7は上記加熱パレットの概略側面図であ
る。
る。
【図8】 図8は上記第1,2の実施の形態のリフロー
装置で得られるリフロー温度プロファイルを示すグラフ
である。
装置で得られるリフロー温度プロファイルを示すグラフ
である。
【図9】 図9は従来のリフロー装置で得られるリフロ
ー温度プロファイルを示すグラフである。
ー温度プロファイルを示すグラフである。
【図10】 図10は従来のリフロー装置の模式断面図
である。
である。
1,21 炉本体 2 プリント配線基板 3 実装部品 9A 上部赤外線ヒータ 9B 下部赤外線ヒータ 113 加熱ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 浩司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 BB05 CC34 CC45 CD21 CD51 GG03 GG15
Claims (6)
- 【請求項1】 炉本体内でプリント配線基板を加熱し
て、そのプリント配線基板に実装部品をリフローはんだ
付けするリフロー装置において、 上記プリント配線基板の各部を夫々加熱することができ
る複数の局所加熱手段を備えたことを特徴とするリフロ
ー装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のリフロー装置におい
て、 上記炉本体内には予備加熱部と本加熱部とを設けてい
て、 上記本加熱部が上記複数の局所加熱手段を有することを
特徴とするリフロー装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のリフロー装置におい
て、 上記炉本体内に設けられ、上記プリント配線基板を搬送
する搬送手段と、 上記複数の局所加熱手段の温度分布パターンを、上記プ
リント配線基板の移動に応じて移動させる温度分布パタ
ーン移動制御手段とを備えたことを特徴とするリフロー
装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載のリフロー装置におい
て、 上記プリント配線基板を搭載する加熱パレットと、 上記炉本体内に設けられ、上記加熱パレットを搬送する
搬送手段とを備え、 上記加熱パレットが上記複数の局所加熱手段を有するこ
とを特徴とするリフロー装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載のリフロー装置におい
て、 上記複数の局所加熱手段が所望の温度分布パターンを有
するように、上記複数の局所加熱手段を制御する局所加
熱制御手段を備えたことを特徴とするリフロー装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
リフロー装置の上記複数の局所加熱手段に、上記実装部
品を搭載した上記プリント配線基板が均一に加熱される
ような温度分布パターンを持たせて、上記プリント配線
基板を加熱することを特徴とするリフローはんだ付け方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127751A JP2002324972A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | リフロー装置およびそれを用いたリフローはんだ付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127751A JP2002324972A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | リフロー装置およびそれを用いたリフローはんだ付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002324972A true JP2002324972A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18976559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001127751A Pending JP2002324972A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | リフロー装置およびそれを用いたリフローはんだ付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002324972A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7759613B2 (en) | 2005-02-21 | 2010-07-20 | Fujitsu Limited | Reflowing apparatus and reflowing method |
US11090751B2 (en) | 2016-11-18 | 2021-08-17 | Denso Corporation | Reflow device and method for manufacturing substrate using the reflow device |
TWI839087B (zh) * | 2023-01-18 | 2024-04-11 | 國立屏東科技大學 | 回焊系統之溫度控制方法 |
-
2001
- 2001-04-25 JP JP2001127751A patent/JP2002324972A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7759613B2 (en) | 2005-02-21 | 2010-07-20 | Fujitsu Limited | Reflowing apparatus and reflowing method |
US11090751B2 (en) | 2016-11-18 | 2021-08-17 | Denso Corporation | Reflow device and method for manufacturing substrate using the reflow device |
TWI839087B (zh) * | 2023-01-18 | 2024-04-11 | 國立屏東科技大學 | 回焊系統之溫度控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060112 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060530 |