JP4830635B2 - はんだ付け方法、及びはんだ付け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器に用いられる配線部材に部品を接続するはんだ付け方法、及びはんだ付け装置に関するものである。
近年の電子機器の小型化や軽量化に伴って、電子部品の高密度実装が要求されている。配線部材に部品(例えば、チップ部品)を直接取り付けることにより、実装密度を高める装置として、例えば、特許文献1に記載されたリフローはんだ付け装置が実用化されている。
特許文献1に記載されたリフローはんだ付け装置は、ノズルを介して高温の気体をリフロー炉内に送り込んでリフロー炉内の温度を上昇させ、リフロー炉外で配線部材に塗布されたはんだをリフロー炉内で溶融して部品を配線部材に接続するものである。
特開平5−50217号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたリフローはんだ付け装置は、リフロー炉を必要とし、リフロー炉内の温度がはんだ付けに適した温度に上昇するまでに必要な時間やエネルギー(電気等)は、配線部材の大きさや配線部材上の部品点数に関係なくほぼ一定である。
すなわち、特許文献1に記載されたリフローはんだ付け装置を用いたはんだ付けは、配線部材にはんだ付けする部品が少ない場合でも、その部品点数に応じて作業時間(リードタイム)を短縮したりエネルギーを削減することは難しい。さらに、配線部材に塗布されたはんだは、配線部材がある一定時間リフロー炉内を搬送されることで融点に達し、溶融することを前提としているため、はんだ付け装置の全長が数メートル規模の大型装置となることがある。
そこで、本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、はんだ付けの作業時間を短縮できるとともに、費やすエネルギーを削減できるはんだ付け方法を提供することにある。
また、リフロー炉を必要としない小型のはんだ付け装置、及びはんだ付けの作業時間を短縮でき、費やすエネルギーを削減できるはんだ付け装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係るはんだ付け方法は、金属からなり所定の形状にパターニングされた配線部材を準備する準備工程と、配線部材の所定位置にはんだを塗布する塗布工程と、はんだが塗布された所定位置に部品を搭載する搭載工程と、部品が搭載された配線部材を所定温度まで予備加熱する予備加熱工程と、予備加熱工程が行なわれた配線部材を温めてはんだを溶融するために、はんだの溶融に必要なエネルギーを有する光線を配線部材に向けて照射する光線照射工程と、を有し、予備加熱工程において、配線部材に搭載された部品に接触しない形状をなし加熱された予熱治具を配線部材における部品が搭載された面側に接触させることを特徴とする。
これにより、従来のようにリフロー炉内の温度が上昇するまで配線部材の投入を待つ必要がない。また、配線部材が大型のリフロー炉を通過することがない。したがって、はんだ付けの作業時間を短縮できるとともに、費やすエネルギーを削減することができる。また、加熱された予熱治具を配線部材に接触させることにより、配線部材、配線部材に塗布されたはんだ、及び部品の温度を室温から徐々に上げていくことができるため、配線部材、配線部材に塗布されたはんだ、及び部品が急激な温度変化による不具合や品質の低下を防ぐことができる。
請求項2に係るはんだ付け方法は、請求項1における予備加熱工程において、予備加熱を複数回行うことを特徴とする。また、請求項3に示すように、配線部材は、高耐熱の樹脂材料からなる受け治具を介して搬送装置に搭載されて搬送され各工程が行なわれるようにしてもよい。これによって、予備加熱や光線照射により加熱された配線部材から搬送装置に逃げる熱の量を減らすことができる。すなわち、樹脂製の受け治具を使用することで、配線部材に部品をはんだ付けする作業時間を短縮することができるとともに、費やすエネルギー(電気等)を削減することができる。
請求項4に係るはんだ付け方法は、請求項1〜3のいずれかに記載のはんだ付け方法において、予備加熱された配線部材を保温する保温工程を有することを特徴とする。これにより、例えば、複数枚の配線部材が同時に装置内を流動している場合、一枚の配線部材に部品のはんだ付けが行なわれ、残りの配線部材がはんだ付けの順番待ちにあるとき、その残りの配線部材の温度が低下することを防ぐことができる。したがって、配線部材に対して再度予備加熱を行う手間が省けるため、配線部材に部品をはんだ付けする作業時間を短縮できるとともに、費やすエネルギーを削減できる。
請求項5に係るはんだ付け方法は、請求項1〜4のいずれかにおける光線照射工程において、光線の光源と配線部材との間に配線部材の所定部位を覆うようにマスキング部材が配置され、当該所定部位は光線が非照射となることを特徴とする。これにより、光線照射による配線部材の特定の部位の温度が上がり過ぎること防ぐことができるため、はんだの劣化や部品の熱破壊を防ぐことができる。
請求項6に係るはんだ付け方法は、請求項1〜5のいずれかに記載のはんだ付け方法において、配線部材はその配線パターンの途中に当該配線パターンの他の部分よりも幅が広い部位が形成されていることを特徴とする。これにより、受光面積が増加し、配線部材の温度を短時間で上げることができる。したがって、配線部材に部品をはんだ付けする作業時間を短縮できるとともに、費やすエネルギーを削減できる。
請求項7に係るはんだ付け装置は、所定の形状にパターニングされた金属からなる配線部材の所定位置にはんだを塗布するはんだ塗布部と、はんだが塗布された所定位置に部品を搭載する部品搭載部と、部品が搭載された配線部材を所定温度まで予備加熱する一つ又は複数の予備加熱部と、予備加熱された配線部材を温めてはんだを溶融するために、はんだの溶融に必要なエネルギーを有する光線を配線部材に向けて照射する一つ又は複数の光線照射部と、を有し、予備加熱部は、配線部材に搭載された部品に接触しない形状をなし、配線部材における部品が搭載された面側と接触して配線部材の予備加熱を行う加熱された予熱治具を有することを特徴とする。
これにより、リフロー炉を必要としないため、小型のはんだ付け装置を実現できる。また、リフローを必要としないため、従来のようにリフロー炉内の温度が上昇するまで配線部材の投入を待つ必要がない。また、配線部材がリフロー炉を通過することがない。したがって、はんだ付けの作業時間を短縮できるとともに、費やすエネルギーを削減することができる。また、予備加熱部は、配線部材に搭載された部品に接触しない形状をなし、配線部材における部品が搭載された面側と接触して配線部材の予備加熱を行う加熱された予熱治具を有することを特徴とする。これによって得られる効果は、上述した請求項1に係るはんだ付け方法で得られる効果と同等であるため、その説明を省略する。
請求項8に係るはんだ付け装置は、請求項7に記載のはんだ付け装置において、配線部材を搬送する搬送装置と、搬送装置上に配置され配線部材が搭載されるものであり高耐熱の樹脂材料からなる受け治具とを有することを特徴とする。請求項8に係るはんだ付け装置で得られる効果は、上述した請求項3に係るはんだ付け方法で得られる効果と同等であるため、その説明を省略する。
請求項9に係るはんだ付け装置は、請求項7又は8に記載のはんだ付け装置において、予備加熱された配線部材を保温する保温部を有することを特徴とする。請求項9に係るはんだ付け装置で得られる効果は、上述した請求項4に係るはんだ付け方法で得られる効果と同等であるため、その説明を省略する。
請求項10に係るはんだ付け装置は、請求項7〜9のいずれかに記載のはんだ付け装置において、光線照射部は、光線の光源と配線部材との間に前記配線部材の所定部位を覆うマスキング部材が配置され、当該所定部位は光線が非照射となることを特徴とする。請求項10に係るはんだ付け装置で得られる効果は、上述した請求項5に係るはんだ付け方法で得られる効果と同等であるため、その説明を省略する。
請求項11に係るはんだ付け装置は、請求項7〜9のいずれかに記載のはんだ付け装置において、配線部材はその配線パターンの途中に当該配線パターンの他の部分よりも幅が広い部位が形成されていることを特徴とする。請求項10に係るはんだ付け装置で得られる効果は、上述した請求項6に係るはんだ付け方法で得られる効果と同等であるため、その説明を省略する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。なお、各図において同一、もしくは、均等である部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るはんだ付け装置110について説明する。はんだ付け装置110は、図3に示すように、はんだ塗布部1、部品搭載部2、予備加熱部3、及び光線照射部4を含んで構成されている。
図1(a)は、はんだ付け装置110により部品がはんだ付けされる配線部材100の概略図である。図1(b)は、はんだ付け装置110により部品12〜15がはんだ付けされた配線部材100を示す図である。なお、参照番号21〜28は、部品12〜15を配線部材100に接続したはんだを示している。
配線部材100は、例えば、銅や銅合金等の導体からなる金属板を基材として、プレス抜き加工や曲げ加工等を施して、所望の形状にパターニングされたものである。配線部材100には、配線パターンの途中に他の部分よりも幅が広い部位10a、10b(以下、受光面という)が配線部材100の中心線XXから離れた外枠(100c、100d)に近い部分に形成されている。
配線部材100に受光面10a、10bが形成されることで、後述する光線照射部4において、光線照射装置36により配線部材100に向けて照射される光線を受光する受光面積が増加する。したがって、配線部材100は、効率的に受光することができるため、より短時間で所望の温度に到達する。
図2(a)は、はんだ付け装置110内に配置されたコンベア(搬送装置)32に配線部材100が搭載された様子を示す図であり、図2(b)は、図2(a)に示すAA線における断面図である。
コンベア32は、一対のガイドレール30、31が同一平面で水平方向に平行に位置しており、ガイドレール30、31の断面形状は水平部30a、31a、と立設部30b、31bとからなるL字状をなしている。
配線部材100の対向する両辺100a、100bは、ガイドレール30、31の水平部30a、31aの上に載っており、配線部材100は図示しない移動手段、例えば、モーターにより回転駆動されるベルトやころでコンベア32上を移動し、はんだ付け装置110内を搬送される。
なお、配線部材100の搬送にあたり、ガイドレール30、31の立設部30b、31bにより、配線部材100は図2(b)に示す破線矢印方向の移動が制限されている。したがって、はんだ付け装置110によるはんだ付け時に配線部材100が破線矢印方向にずれて、はんだ付け精度が低下することを防ぐことができる。
コンベア32に搭載された配線部材100が図3に示すはんだ塗布部1に搬送されると、例えば、はんだ印刷装置やディスペンサー等により粘着性を有するはんだ(例えば、ペースト状はんだ)21〜28が配線部材100の所望の位置に塗布(印刷)される。
続いて、はんだが塗布(印刷)された配線部材100は、図3に示す部品搭載部2に搬送される。部品搭載部2では、図示しないチップマウンター等を用いて、はんだ21〜28上に部品12〜15が搭載される。部品12〜15は、はんだ21〜28が有する粘着性により配線部材100上に保持されており、配線部材100や部品12〜15に強い衝撃が加わらない限り、脱落しにくくなっている。なお、図3では配線部材100の片面に部品を搭載した例を示しているが、これに限らず、必要に応じて配線部材100の両面に部品を搭載することもできる。
続いて、はんだ21〜28上に部品12〜15が搭載された配線部材100は、図3に示す予備加熱部3に搬送される。予備加熱部3は、予熱治具34を備えており、予熱治具34は、図示しない移動装置により移動が可能で、搬送されてきた配線部材100の上方から下ろされて、配線部材100と接触することで配線部材100に予備加熱を行うものである。なお、図3に示す上下方向矢印は、予熱治具34が上下方向に移動が可能であることを示すものである。
ここで、予熱治具34の配線部材100に接触する部分の形状は、例えば、口型であり、その材質は、例えば、ステンレスである。図4に示す口型の太破線は、予熱治具34が配線部材100に接触する部分を示したものである。予熱治具34の配線部材100に接触する部分の形状を口型としたのは、予熱治具34が配線部材100のみに接触するようにするためである。つまり、予熱治具34を口型形状にすることにより、予熱治具34が配線部材100上に搭載した部品12〜15と接触しないようにするためである。
これにより、予備加熱部3において、部品12〜15に与える熱ストレスを最小限にすることができる。なお、予熱治具34の配線部材100に接触する部分の形状は、口型形状に限らず、配線部材100の配線パターンや、部品の配置パターンに応じて変更が可能である。
配線部材100に対する予備加熱が行われた後、予熱治具34は、図示しない移動装置により配線部材100の上方に持ち上げられ、配線部材100は予備加熱部3から光線照射部4に搬送される。
ところで、本実施形態に係るはんだ付け装置100では、予備加熱部3の搬出口付近に温度センサ(図示せず)を設置して、予備加熱が行われた配線部材100の温度を測定している。これは、光線照射部4における光線照射時に配線部材100が予備加熱の基準温度(本実施形態では150℃)に達していない場合、この配線部材100に対して、次工程の光線照射を行ったとしても、配線部材100の温度を十分に上げることができないことがある。すると、はんだ21〜28を十分に溶融させることができずに強度不足のはんだ付けとなることがあるためである。
特に、はんだ21〜28に鉛フリーはんだを使用している場合、鉛フリーはんだの溶融温度は鉛はんだ溶融温度よりも高いため、はんだ21〜28を十分に溶融させないと、はんだの偏析、及びこれに伴うはんだクラックが発生しやすくなる。したがって、強度不足のはんだ付けを防ぐためにも、配線部材100の温度が予備加熱の基準温度まで達していることが大切である。そこで、基準温度に達していない配線部材100は、図示しない除去装置により、一旦コンベア32による搬送ラインから外される。搬送ラインから外された配線部材100は、再度予備加熱部2へ投入される。
ところで、予備加熱部3の設置数や一つの予備加熱部3に搬入される配線部材100の枚数については、はんだ付け装置110の規模や配線部材100の流動数に応じて適宜定めればよいが、本実施形態に係るはんだ付け装置110では、奥行き長さとも数十センチメートル程度の予備加熱部3を図3に示すように1箇所設置し、その予備加熱部3には配線部材100が2枚ずつ搬入されるようにしている。
続いて、予備加熱が行われた配線部材100は、図3に示す光線照射部4に搬送される。光線照射部4は、はんだの溶融に必要なエネルギーを有する光線を照射する、光源としての光線照射装置36を備えている。
光線照射部4に配線部材100が搬送されると、配線部材100の上方から光線照射装置36による光線が図5に示す網掛範囲に照射される。この網掛範囲は、予備加熱部3において、予熱治具34による予備加熱が行われた範囲とほぼ同じである(図4参照)。そして、光線が照射されることにより配線部材100の温度がはんだ21〜28の溶融温度まで上昇し、部品12〜15のはんだ付けが行なわれる。
なお、光線照射部4の設置数や一つの光線照射部に搬入される配線部材の数量については、はんだ付け装置の規模や配線部材の流動数に応じて適宜定めればよいが、本実施形態に係るはんだ付け装置110では、奥行き長さとも数十センチメートル程度の光線照射部4を図3に示すように1箇所設置し、この光線照射部4において、配線部材100が1枚ずつ光線照射されている。光線照射装置36により照射される光線の種類として、例えば、Nd−YAGレーザ光線やキセノンランプを光源とする光線を用いることができる。
ところで、発明者等の知見によると、光照射装置36による光線を配線部材100の上方から配線基板100に向けて照射すると、配線部材100の中央部分10cは他の部分と比べると光照射装置36に近く、中央部分10cの温度が配線部材100の他の部分の温度よりも上がり過ぎることがある。中央部分10cの温度が上がり過ぎると、その熱がはんだ21〜28や部品12〜15に伝わり、はんだ21〜28がいわゆる、いもはんだとなったり、部品12〜15の破損が発生したりすることがある。
そこで、本実施形態に係るはんだ付け装置110では、光線照射部4において、図6に示すように、光線照射装置36と配線部材100との間に配線部材100の中央部分10cを覆う丁字型のマスク治具38を配置し、中央部分10cに光線が照射されないようにしている。マスク治具38は、例えば、図6に示すようなT字型をしており、ガイドレール30、31の立設部30b、31bの上方に配置されている。このようにマスク治具38を配置することにより、配線部材100の中央部分10cの温度が上がり過ぎることを防ぐことができるため、良好なはんだ付けを行うことができる。
光線照射部4における光線照射後、配線部材100はコンベア32により光線照射部4から搬出され、図示しない冷却装置によって冷却されて、配線部材100に対するはんだ付けが終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るはんだ付け装置110によれば、予備加熱部3、及び光線照射部4の工程の長さは、上述した通りそれぞれ数十センチメートル程度である。したがって、従来のリフローはんだ付け装置のように大型リフロー炉を必要とせず、小型のはんだ付け装置を実現することができる。
また、従来のリフローはんだ付け装置のように、リフロー炉の温度上昇やその温度維持等で多くのエネルギー(電力)を消費することがない。したがって、はんだ付けの作業時間を短縮することができるとともに、費やすエネルギーを削減することができる。
図11は、これらの実測データをグラフで表したものである。従来のリードタイム、装置長さ(体格)、及び消費電力をそれぞれ100とすると、本発明におけるリードタイム、装置長さ(体格)、及び消費電力はそれぞれ約8、約12.5、及び約11.9であり、いずれも大きく改善していることが分かる。
次に、配線部材100への部品のはんだ付け方法について説明する。本実施形態に係るはんだ付け方法のフローを図7に示す。先ず、ステップ(以下、Sと記す)100では、銅や銅合金等の導体からなる金属板を基材として、プレス抜き加工や曲げ加工等を施して、所望の形状にパターニングされた配線部材100を準備する(図1(a)参照)。
準備された配線部材100は、S110のはんだ塗布工程において、配線部材100の所望の位置にはんだ21〜28が塗布される。はんだ21〜28が塗布された配線部材100は、S120の部品搭載工程において、はんだ21〜28上に部品12〜15が搭載される。はんだ21〜28上に部品12〜15が搭載された配線部材100は、S130の予備加熱工程において予備加熱が行われる。配線部材100に対する予備加熱は、例えば、約220℃に加熱された予熱治具34が配線部材100に約10秒間接触して配線部材100を加熱する。
予備加熱が行われた配線部材100は、S140において温度が測定される。S140における温度測定結果に基づいて、S150において配線部材100の温度が基準温度(150℃)以上か否か判定する。配線部材100の温度が基準温度以下であれば、配線部材100に対して、S130の予備加熱工程における予備加熱が再度行われる。予備加熱工程(S130)において配線部材100の温度を基準温度以上にする理由は、上述した通りであるため、その説明を省略する。
配線部材100の温度が基準温度以上であれば、配線部材100は、S160の光線照射工程において光線照射が行われる。配線部材100に対する光線照射は、例えば、32Wの出力で約4秒間行われる。この光線照射により、配線部材100の温度を約270℃まで上昇させることができる。すると、S110のはんだ塗布工程において塗布されたはんだが溶融し、S120の部品搭載工程で搭載した部品が配線部材100にはんだ付けされる。なお、上述の270℃は、従来から広く用いられていた鉛はんだと比べて融点が高い鉛フリーはんだに対応できる温度である。
光照射工程における光照射後、配線部材100は、図示しないステップである冷却工程で冷却されて、配線部材100に対するはんだ付けが終了する。
このように、本実施形態に係るはんだ付け方法によれば、従来のようにリフロー炉内の温度が上昇するまで配線部材100の投入を待つ必要がなく、また、配線部材100がリフロー炉を通過することがないため、はんだ付けの作業時間(リードタイム)を短縮することができるとともに、費やすエネルギーを削減することができる。
(その他の実施形態)
(その1)
本発明のその他の実施形態(その1)に係るはんだ付け装置120について説明する。図8に示すように、予備加熱部3で予備加熱された配線部材100を保温する保温部5を予備加熱部3と光線照射部4との間に設置してもよい。
保温部5を設置することで、予備加熱部4で基準温度以上に加熱された配線部材100が光線照射部4における光線照射前に上記の基準温度以下に低下することを防ぐことができる。保温部5における配線部材100の保温は、例えば、予備加熱部3で使用される予熱治具34と同等の保温治具35を配線部材100に接触させることにより行うことができる。
(その2)
本発明のその他の実施形態(その2)に係るはんだ付け装置130について説明する。図9に示すように、配線部材100に対する予備加熱の温度を徐々に上げていくことができるように、異なる温度に設定された複数の予備加熱部3a、3bを設置してもよい。
このように複数の予備加熱部3a、3bを設置することで、配線部材100、配線部材100に塗布されたはんだ21〜28及び部品12〜15の温度を徐々に上げていくことができるため、配線部材100、はんだ21〜28及び部品12〜15の急激な温度変化に起因する不具合や品質の低下を防ぐことができる。
(その3)
本発明のその他の実施形態(その3)に係るはんだ付け装置130について説明する。図10(a)に示すように、ガイドレール30、31の水平部30a、31aの上に受け治具40を載せて、この受け治具40の上に配線部材100を固定してもよい。図10(b)は、図10(a)に示すBB線における断面図である。
この場合において、ガイドレール30、31の立設部30b、31bにより、受け治具40及び配線部材100は、図10(b)に示す破線矢印方向の移動が制限されている。したがって、はんだ付け装置140によるはんだ付け時に配線部材100が破線矢印方向にずれて、はんだ付け精度が低下することを防ぐことができる。
ここで、受け治具40は、高耐熱の樹脂材料、例えば、PEEK(ポリエーテル・エーテルケトン)材で形成されている。本実施形態に係るはんだ付け装置140のように、受け治具を樹脂製とすることで、予備加熱や光線照射により加熱された配線部材からガイドレール30、31等に逃げる熱の量を減らすことができる。すなわち、樹脂製の受け治具を使用することで、配線部材100に部品12〜15をはんだ付けする作業時間を短縮することができるとともに、費やすエネルギー(電気等)を削減することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、数々の変形実施が可能である。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。
配線部材を示す図であり、(a)はその概略図であり、(b)は部品がはんだ付けされた様子を示す図である。 配線部材がコンベアに載せられて搬送される様子を示した図であり、(a)は上面から見た図、(b)は(a)におけるAA断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る作業手順を示す図である。 配線部材が予備加熱部に搬入された図である。 配線部材が光線照射部に搬入された図である。 光線照射部において、光線の光源と配線部材との間にマスク治具を配置した図である。 はんだ付け方法を示すフローチャートである。 本発明のその他の実施形態(その1)に係る作業手順を示す図である。 本発明のその他の実施形態(その2)に係る作業手順を示す図である。 配線部材が受け治具に載せられ、受け治具がコンベアに載せられて搬送される様子を示した図であり、(a)は上面から見た図、(b)は(a)におけるBB断面図である。 従来及び本発明におけるリードタイム、装置長さ(体格)、及び消費電力を示すグラフである。
符号の説明
2・・・予熱部、3・・・光線照射部、4・・・保温部、10a,10b・・・受光部、12,13,14,15・・・部品、21,22,23,24,25,26,27,28・・・ランド、30,31・・・ガイドレール、32・・・コンベア、34・・・予熱治具、35・・・保温治具、36・・・光線照射装置、38・・・マスク治具、40・・・受け治具

Claims (11)

  1. 金属からなり所定の形状にパターニングされた配線部材を準備する準備工程と、
    前記配線部材の所定位置にはんだを塗布する塗布工程と、
    前記はんだが塗布された前記所定位置に部品を搭載する搭載工程と、
    前記部品が搭載された前記配線部材を所定温度まで予備加熱する予備加熱工程と、
    前記予備加熱工程が行なわれた前記配線部材を温めて前記はんだを溶融するために、前記はんだの溶融に必要なエネルギーを有する光線を前記配線部材に向けて照射する光線照射工程と、を有し、
    前記予備加熱工程において、前記配線部材に搭載された部品に接触しない形状をなし加熱された予熱治具を前記配線部材における前記部品が搭載された面側に接触させることを特徴とするはんだ付け方法。
  2. 前記予備加熱工程において、
    前記予備加熱を複数回行うことを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け方法。
  3. 前記配線部材は、高耐熱の樹脂材料からなる受け治具を介して搬送装置に搭載されて搬送され前記各工程が行なわれることを特徴とする請求項1又は2に記載のはんだ付け方法。
  4. 予備加熱された前記配線部材を保温する保温工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のはんだ付け方法。
  5. 前記光線照射工程において、
    前記光線の光源と前記配線部材との間に前記配線部材の所定部位を覆うようにマスキング部材が配置され、
    当該所定部位は、前記光線が非照射となることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のはんだ付け方法。
  6. 前記配線部材は、
    その配線パターンの途中に当該配線パターンの他の部分よりも幅が広い部位が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のはんだ付け方法。
  7. 所定の形状にパターニングされた金属からなる配線部材の所定位置にはんだを塗布するはんだ塗布部と、
    前記はんだが塗布された前記所定位置に部品を搭載する部品搭載部と、
    前記部品が搭載された前記配線部材を所定温度まで予備加熱する一つ又は複数の予備加熱部と、
    予備加熱された前記配線部材を温めて前記はんだを溶融するために、前記はんだの溶融に必要なエネルギーを有する光線を前記配線部材に向けて照射する一つ又は複数の光線照射部と、を有し、
    前記予備加熱部は、前記配線部材に搭載された部品に接触しない形状をなし、当該配線部材における前記部品が搭載された面側と接触して当該配線部材の予備加熱を行う加熱された予熱治具を有することを特徴とするはんだ付け装置。
  8. 前記配線部材を搬送する搬送装置と、前記搬送装置上に配置され前記配線部材が搭載されるものであり高耐熱の樹脂材料からなる受け治具とを有することを特徴とする請求項7に記載のはんだ付け装置。
  9. 予備加熱された前記配線部材を保温する保温部を有することを特徴とする請求項7又は8に記載のはんだ付け装置
  10. 前記光線照射部は、
    前記光線の光源と前記配線部材との間に前記配線部材の所定部位を覆うマスキング部材が配置され、
    当該所定部位は、前記光線が非照射となることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のはんだ付け装置。
  11. 前記配線部材は、
    その配線パターンの途中に当該配線パターンの他の部分よりも幅が広い部位が形成されていることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のはんだ付け装置。
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