JP2008140815A - 半田付け方法及び電子機器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の半田付け部を有するワークに半導体素子を半田付けする際、ワーク形状のバラツキ等があっても誘導加熱によって複数の半田付け部の半田の温度を所定範囲内に保持して半田付けを良好に行うことができる半田付け方法を提供する。
【解決手段】ワークが有する複数の半田付け部に半導体素子を半田付けする際、半田を溶融させるのに高周波誘導加熱により加熱可能な錘を使用し、錘として昇温特性の異なる複数の錘を準備する。そして、高周波誘導加熱時に各半田付け部上の半田温度を所定範囲内にするために適切な錘を複数の錘の中から選択して使用する。高周波誘導加熱を行う前に、ワークの形状のバラツキ等を測定し、その測定値に基づいて適切な錘を選択する。複数の錘は、材質、高さ及び熱容量のうちの少なくとも一つが異なることにより、互いに昇温特性が異なるように形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、半田付け方法及び電子機器の製造方法に係り、詳しくは高周波誘導加熱を使用した半田付け方法及び電子機器の製造方法に関する。
回路基板上に半導体素子やチップ抵抗、チップコンデンサ等の電子部品を実装する場合、回路基板と電子部品とを半田を介して接合する方法が一般的である。また、従来、セラミック基板の表面に配線層となる金属板を接合するとともに裏面に接合層となる金属板を接合し、表面側の金属板には半導体素子を接合する一方で、裏面側の金属板には半導体素子の発する熱を放熱する放熱装置(ヒートシンク)を接合してモジュール化した半導体モジュールが知られている。この種の半導体モジュールでは、表面側の金属板に対して半導体素子を半田付けにより接合している。
また、銅箔を配線したプリント基板に表面実装形の電子部品の電極を半田付けするプリント基板と電子部品の半田付け方法において、誘導加熱で半田を溶融させて行う方法が提案されている(特許文献1参照。)。この方法では、図10に示すように、プリント基板71に銅箔72,72aからなる配線回路を形成するプリント配線基板73と、導電性及び磁性を持つ複数の発熱体74とこれを保持する保持板75とからなる治具76と、誘導加熱コイル77とを準備する。発熱体74は、半田付けしようとする表面実装形の電子部品78の複数の電極79に対向して配置される。初め、銅箔72,72aの表面に半田80を載せ、電子部品78の電極79を半田80にあてがうように電子部品78を配置する。次に、電極79が半田80と発熱体74で挟まれて当接するように保持板75を配置する。その後、誘導加熱コイル77で発熱体74を誘導加熱して熱伝導により半田80を溶融させる。
そして、熱容量が大きい銅箔72aの電極79に対応する発熱体74には透磁率の高い材料を使用し、熱容量が小さい銅箔72の電極79に対応する発熱体74には透磁率の低い材料を使用することで、熱容量に関係なく全ての電極79を均一な温度で半田付けすることが開示されている。また。熱容量が大きい銅箔72aの電極79に対応する発熱体74は寸法を小さく形成し、熱容量が小さい銅箔72の電極79に対応する発熱体74は寸法を大きく形成することで、熱容量に関係なく全ての電極79を均一な温度で半田付けすることが開示されている。
特開平8−293668号公報
前記セラミック基板の裏面側の金属板に半導体素子の発する熱を放熱するヒートシンクを接合してモジュール化した半導体モジュールを製造する場合、金属製のヒートシンクの上にセラミック基板が金属板を介して接合されている。そのため、半導体素子を半田付けする前の状態のワークは、接合の際の状態等により、形状が微妙に異なったり、反りが生じた状態になったりする場合がある。その結果、発熱部材を誘導加熱で加熱して発熱部材の熱を半田に伝達して半田を溶融する半田付け方法では、誘導加熱用のヒータと発熱部材の距離の違い等により、複数の半田付け部で半田の溶融状態が異なる状態となり、半田付け部によっては半導体素子の半田付けが適切に行われない場合が生じる。例えば、同じ発熱部材を高周波誘導加熱する場合、コイルからの距離によって半田の温度上昇速度が異なる。
特許文献1では、プリント基板71上の銅箔72,72aの熱容量が違う場合に、透磁率や熱容量が異なる発熱体74を使用して、熱容量に関係なく全ての電極79が均一な温度で半田付けを行うようにしている。しかし、特許文献1では、もともと大きさが異なることにより熱容量が異なる銅箔72,72aに対して、各電極79を均一な温度で半田付けすることを目的としている。そして、本来同じであるべき半田付け部の加熱状態が、製造時におけるワークの形状のバラツキ等によって、錘(発熱部材)と誘導加熱用コイルとの距離が異なることにより、半田付けが良好に行われない場合があることの対策を示唆する思想はない。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の半田付け部を有するワークに半導体素子を半田付けする際、ワーク形状のバラツキ等があっても誘導加熱によって複数の半田付け部の半田の温度を所定範囲内に保持して半田付けを良好に行うことができる半田付け方法及び電子機器の製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、複数の半田付け部を有するワークの各半田付け部に、高周波誘導加熱で半田を溶融させて半導体素子を半田付けする半田付け方法である。そして、前記半田を溶融させるのに高周波誘導加熱により加熱可能な発熱部材を使用し、前記発熱部材として昇温特性の異なる複数の発熱部材を準備し、高周波誘導加熱時に前記各半田付け部上の半田温度を所定範囲内にするために適切な発熱部材を前記複数の発熱部材の中から選択して使用する。ここで、「昇温特性の異なるとは」、高周波誘導加熱を行うためのコイルに高周波電流が供給された際に、供給される電流量が同じであっても、発熱部材から半田に伝達される熱量が異なることを意味する。以下、この明細書では同じ意味で使用する。
この発明では、誘導加熱により加熱される発熱部材を介して半田が加熱されて溶融される。ワークが複数の半田付け部を有するため、誘導加熱用のコイルの位置が一定であっても、ワークの形状の違いにより半田付け部に配置された発熱部材とコイルとの距離が異なる場合が生じる。コイルに供給される高周波電流が一定であっても、コイルと発熱部材との距離によって発熱部材の発熱状態が異なる状態になる。しかし、昇温特性の異なる複数の発熱部材から適切な発熱部材を選択して使用することにより、複数ある各半田付け部上の半田温度を所定範囲内にすることができ、全ての半田付け部において半導体素子の半田付けを良好に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記高周波誘導加熱を行う前に、前記ワークの形状のバラツキを測定し、その測定値に基づいて前記適切な発熱部材を選択する。ワーク形状のバラツキ、特に厚さのバラツキが発熱部材の昇温に大きく影響を与える。この発明では、ワーク形状のバラツキに対応した適切な発熱部材が使用されるため、半導体素子の半田付けを良好に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ワークの形状のバラツキは反りの大きさの違いである。この発明では、発熱部材の昇温に大きく影響を与える反りの大きさに対応した適切な発熱部材が使用されるため、半導体素子の半田付けを良好に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記複数の発熱部材は、材質、高さ及び熱容量のうちの少なくとも一つが異なることにより、互いに昇温特性が異なるように形成されている。この発明では、昇温特性の異なる発熱部材を容易に準備することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の半田付け方法を半田付け工程に使用する電子機器の製造方法である。この発明では、電子機器の製造方法において、対応する前記請求項に記載の発明の作用、効果を奏する。
本発明によれば、複数の半田付け部を有するワークに半導体素子を半田付けする際、ワーク形状のバラツキ等があっても誘導加熱によって複数の半田付け部の半田の温度を所定範囲内に保持して半田付けを良好に行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1(a),(b)は電子機器の部品となる半導体装置としての半導体モジュール10を示している。図1に示すように、半導体モジュール10は、回路基板11と、回路基板11上に半田付けにより接合された電子部品としての複数の半導体素子12とを備えている。回路基板11は、表面に金属回路13を有する複数(この実施形態では6枚)のセラミック基板14が金属製のヒートシンク15に金属板16を介して一体化された冷却回路基板である。各セラミック基板14上にはそれぞれ4個、回路基板11では全体で24個の半導体素子12が半田付けされている。
ヒートシンク15は冷却媒体が流れる冷媒流路15aを備えている。ヒートシンク15は、アルミニウム系金属や銅等で形成されている。アルミニウム系金属とはアルミニウム又はアルミニウム合金を意味する。金属板16は、セラミック基板14とヒートシンク15とを接合する接合層として機能し、例えば、アルミニウムや銅などで形成されている。
金属回路13は、例えば、アルミニウムや銅等で形成されている。セラミック基板14は、例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、窒化ケイ素等により形成されている。半導体素子12は、金属回路13に接合(半田付け)されている。図1(b)における符号「H」は、半田層を示している。半導体素子12としては、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )やダイオードが用いられている。
次に半導体モジュール10の製造方法を説明する。
回路基板11上に半導体素子12を半田付けする場合、半田付けは高周波誘導加熱で半田を溶融させるが、半田を直接高周波誘導加熱で溶融させるのではなく、高周波誘導加熱により加熱可能な発熱部材を使用するとともに、発熱部材の発熱を半田に伝導させて溶融させる。そして、この実施形態では、発熱部材として錘を使用するとともに、位置決め用の治具を使用する。図4に示すように、錘17は、半田付け時において半導体素子12あるいは金属回路13と当接する加圧面17aを有する凸部を備えている。また、錘17は、平面視矩形状に形成されるとともに中央に凹部17bが形成されている。治具18は、半田付け時においてセラミック基板14上にシート半田19と、半導体素子12と、錘17とを位置決めするために使用される。このため、治具18には、位置決め用の孔18aが形成されている。
錘17は、誘導加熱可能な材料を用いて形成されており、高周波加熱コイル20に高周波電流が供給される際に、錘17を通る磁束の変化により電流が発生し、自身の電気抵抗によって発熱する。この実施形態の錘17は、ステンレスで形成されている。治具18は、例えば、グラファイトやセラミックス等の材料で形成されている。
図2(a),(b)は、半田付けに用いる半田付け装置の構成を概略的に示している。半田付け装置HKは、ワークとしての回路基板11が有する複数の半田付け部としての金属回路13に、高周波誘導加熱で半田を溶融させて半導体素子12を半田付けする半田付け方法を実施するための装置として構成されている。
半田付け装置HKは、回路基板11の上に、治具18、シート半田19、半導体素子12及び錘17が位置決めされた状態の、半田が溶融する前の半田付け対象物が搬入され、その半田付け対象物を加熱し、半田を溶融させる半田付け装置本体21を備えている。また、半田付け装置HKは、高周波誘導加熱時に各金属回路13上の半田温度を所定範囲内にするために適切な錘17を複数の錘17の中から選択して使用する準備部22と、半田付けが終了した半導体モジュール10から錘17及び治具18を取り外すための後処理部23とを備えている。
半田付け装置本体21は、密閉可能なチャンバ24を備え、チャンバ24は、準備部22と対応する側に入口扉25を備え、後処理部23と対応する側に出口扉26を備えている。入口扉25及び出口扉26は、上下方向を開閉方向として動作可能に設けられている。入口扉25の開放によりチャンバ24の入口が開放されて、準備部22から半田溶融前の半田付け対象物を搬入可能な状態となる。また、出口扉26の開放によりチャンバ24の出口が開放されて、チャンバ24内にある半田溶融凝固後の半田付け対象物を取り出し(搬出)可能な状態となる。チャンバ24は、入口扉25及び出口扉26の両方を閉鎖することにより、密閉空間Sが形成される密閉可能な構造とされている。
チャンバ24内には、入口側から出口側に向かって半田付け対象物を移送する移送手段としてのベルトコンベア27が設けられている。ベルトコンベア27の上方には高周波加熱コイル20が所定位置に固定配置されている。高周波加熱コイル20は、ベルトコンベア27の移送方向に沿って延びる部分が半田付け対象物の長手方向の長さより長く形成されている。
図3に示すように、ベルトコンベア27は、昇降手段28により昇降可能に設けられた支持フレーム29に支持されている。昇降手段としては電気シリンダやリニアアクチュエータが使用される。そして、ベルトコンベア27は、昇降手段28の駆動により、下降位置と上昇位置とに配置されるようになっている。ベルトコンベア27が下降位置に配置された状態では、準備部22側から半田付け対象物をベルトコンベア27上に円滑に移載可能で、かつ、ベルトコンベア27上の半田付け対象物を後処理部23側へ円滑に移載可能な高さとなる。ベルトコンベア27が上昇位置に配置された状態では、ベルトコンベア27上の半田付け対象物上に載置された錘17と高周波加熱コイル20とが接近する状態になる。
高周波加熱コイル20は四角パイプ状に形成され、半田付け装置HKが備える図示しない高周波発生装置に電気的に接続されている。そして、チャンバ24内に設置された温度センサ(図示せず)の計測結果に基づき、高周波発生装置の出力が制御されるようになっている。また、高周波加熱コイル20は、四角パイプの内部が冷却水を通すための通路を形成し、半田付け装置HKが備える図示しない冷却水タンクに接続されている。なお、チャンバ24は、高周波加熱コイル20等のメンテナンスを容易にするため、上側の一部に開放可能な蓋部24aが形成され、蓋部24aは常には閉鎖位置に気密状態で固定されている。
また、半田付け装置本体21には、チャンバ24内に還元性ガス(この実施形態では水素)を供給するための還元ガス供給部30が接続されている。還元ガス供給部30は、配管30aと、当該配管30aの開閉バルブ30bと、水素タンク30cとを備えている。また、半田付け装置本体21には、チャンバ24内に不活性ガス(この実施形態では窒素)を供給するための不活性ガス供給部31が接続されている。不活性ガス供給部31は、配管31aと、当該配管31aの開閉バルブ31bと、窒素タンク31cとを備えている。また、半田付け装置本体21には、チャンバ24内に充満したガスを外部に排出するためのガス排出部32が接続されている。ガス排出部32は、配管32aと、当該配管32aの開閉バルブ32bと、真空ポンプ32cとを備えている。半田付け装置HKは、還元ガス供給部30、不活性ガス供給部31及びガス排出部32を備えることにより、密閉空間S内の圧力を調整可能な構成とされており、密閉空間S内の圧力は、圧力調整によって加圧されたり、減圧されたりする。
また、半田付け装置本体21には、半田付け後のチャンバ24内に熱媒体(冷却用ガス)を供給するための供給手段としての熱媒供給部33が接続されている。熱媒供給部33は、配管33aと、当該配管33aの開閉バルブ33bと、ガスタンク33cとを備えている。熱媒供給部33は、チャンバ24内に収容した半導体モジュール10のヒートシンク15に冷却用ガスを供給するように接続されている。なお、熱媒供給部33から供給される熱媒体を冷却液としてもよい。
準備部22は、4台のベルトコンベア34,35,36,37を備えており、1台のベルトコンベア37は半田付け装置本体21の搬入口と対応する位置に設けられ、他のベルトコンベア34〜36はベルトコンベア37の搬送方向延長線上に近接して配設されている。ベルトコンベア37の側方には、昇温特性の異なる複数の錘17を準備して、高周波誘導加熱時に各金属回路13上の半田温度を所定範囲内にするために適切な錘17を複数の錘17の中から選択して半導体素子12等が載置された回路基板11上の所定位置に配置する錘配置部38が配置されている。
錘配置部38は、材質、高さ及び熱容量のうちの少なくとも一つが異なることにより、互いに昇温特性が異なるように形成された複数の錘17を、異なる錘17毎に分けて収容する収容部を備えている。また、錘配置部38は、後記する制御装置からの指令により指令された錘17を前記収容部から取り出して、ベルトコンベア37上の回路基板11の所定位置に載置する載置手段を備えている。載置手段は、例えば、錘17を把持する把持部を備え、把持部をX方向、Y方向及びZ方向に移動可能なスカラーロボットで構成されている。
ベルトコンベア34の側方には、金属回路13を有する複数のセラミック基板14をヒートシンク15と一体化した回路基板11に治具18、シート半田19及び半導体素子12を位置決めして載置した未半田付けモジュール39を1個ずつベルトコンベア34上に供給する未半田付けモジュール供給部40が配置されている。ベルトコンベア34の下流にベルトコンベア35が配置され、ベルトコンベア35の側方には、ワーク(回路基板11)の形状のバラツキ等を測定するワーク形状測定部41が配置されている。ベルトコンベア35の下流にベルトコンベア36が配置され、ベルトコンベア36の側方には、未半田付けモジュール39の温度分布を測定する温度分布測定部42が配置されている。
ワーク形状測定部41は、未半田付けモジュール39の上に錘17を載置した状態で高周波誘導加熱により錘17を加熱した際に、シート半田19の昇温状態に影響を与える回路基板11の反りやヒートシンク15の厚さのバラツキを測定する。ワーク形状測定部41は、ワーク形状測定部41と対応する位置に移送されて停止した未半田付けモジュール39をベルトコンベア35上からワーク形状測定部41へ移載して前記の測定を行った後、未半田付けモジュール39をベルトコンベア35上に戻す。これらの測定には、例えば、非接触三次元測定装置が使用される。
温度分布測定部42は、未半田付けモジュール39を構成する回路基板11やその上に配置された半導体素子12及び治具18の部分の温度分布を測定する。温度分布測定部42は、温度分布測定部42と対応する位置に移送されて停止した未半田付けモジュール39をベルトコンベア36上から温度分布測定部42へ移載して前記温度分布の測定を行った後、未半田付けモジュール39をベルトコンベア36上に戻す。温度分布の測定には、例えば、赤外線サーモグラフィーが使用される。
未半田付けモジュール39の半導体素子12を高周波誘導加熱で半田付けする際に、各金属回路13上の半田温度を所定範囲内にするために適切な錘17を昇温特性の異なる複数の錘17の中から選択するための制御装置43は、CPU44及びメモリ45を備えている。メモリ45には、ワーク形状と使用する錘17と半田温度との関係を示すマップが記憶されている。ワーク形状測定部41及び温度分布測定部42の測定結果が制御装置43に出力され、CPU44は、その測定結果と前記マップとから測定されたワーク形状及び温度分布に対応する錘17を選択する。そして、選択結果、即ちどの錘17を使用するかを、錘配置部38に準備されている錘17の識別番号で指令する。錘配置部38は制御装置43(CPU44)から指令された錘17を未半田付けモジュール39の対応する各金属回路13上の半導体素子12の上に載置する。なお、適切な錘17がない場合は、CPU44は錘配置部38に不良品との指令を出力する。そして、錘配置部38は、図示しない排除装置によりベルトコンベア34上から不良品の未半田付けモジュール39を除去する。
ベルトコンベア34〜37は、制御装置43からの指令により、間欠的に駆動され、未半田付けモジュール39を順次下流側に移送する。制御装置43は、錘配置部38、未半田付けモジュール供給部40、ワーク形状測定部41及び温度分布測定部42から作業状態に関する情報を入手し、各ベルトコンベア34〜37を駆動させても支障の無い状態で各ベルトコンベア34〜37を駆動するように制御する。
後処理部23は、ベルトコンベア46を備えている。また、後処理部23は、ベルトコンベア46上に移載されたワーク(半導体モジュール10)から錘17及び治具18を取り外すための取り外し手段(図示せず)を備えている。
次に前記のように構成された半田付け装置HKを用いて電子機器の部品となる半導体モジュール10の製造方法の一工程である半導体素子12の半田付け方法を図5のフローチャートにしたがって説明する。なお、図5のフローチャートにおいては、便宜上、錘17が載置されていない未半田付けモジュール39及び半田付けが完了した半導体モジュール10をワークとして記載している。
ステップS1で未半田付けモジュール供給部40から未半田付けモジュール39(ワーク)を供給する。ワークは、回路基板11の各セラミック基板14上に治具18が載置され、治具18の各孔18a内にシート半田19と半導体素子12が配置されている。
次にステップS2において、ワーク形状測定部41でワーク形状等の測定を行う。ワーク形状等の測定とは、ヒートシンク15の厚さの位置によるバラツキやヒートシンク15の反りの大きさを測定することである。そして、ステップS3において、温度分布測定部42でワークの温度分布を測定する。ワーク形状等及び温度分布の測定が終了したワークは、錘配置部38と対応するベルトコンベア37上に移送される。ワーク形状測定部41及び温度分布測定部42の測定結果は制御装置43に出力される。ステップS4において、CPU44がその結果に基づいて、金属回路13毎に適切な錘17を選択して、その錘17の識別番号を錘配置部38に指令する。錘配置部38はCPU44から指令された錘17を収容部から取り出して、金属回路13毎に半導体素子12の上に載置する。
次にステップS5で錘17が載置されたワークをチャンバ24内に搬入する。次にステップS6でワークを高周波加熱コイル20と対応する位置に配置する。このとき、昇降手段28が上昇駆動されてベルトコンベア27が上昇位置に配置され、図3に示すように、錘17が高周波加熱コイル20と接近した半田付け位置に配置される。
次にステップS7で半田付けが行われる。詳述すると、ワークをチャンバ24内に搬入した後、入口扉25及び出口扉26を閉鎖位置に配置してチャンバ24内を密閉状態にする。次に、ガス排出部32を操作してチャンバ24内を真空引きするとともに、不活性ガス供給部31を操作してチャンバ24内に窒素を供給し、チャンバ24内を不活性ガスで充満させる。この真空引きと窒素の供給を数回繰り返した後、還元ガス供給部30を操作してチャンバ24内に水素を供給し、チャンバ24内を還元ガス雰囲気とする。
次に、高周波発生装置を作動させ、高周波加熱コイル20に高周波電流を流す。すると、高周波加熱コイル20には、対応する錘17を通る高周波の磁束が発生し、錘17には磁束の通過によって渦電流が発生する。高周波加熱コイル20の磁束内に置かれた錘17は、電磁誘導作用によって発熱し、その熱が錘17の加圧面17aから半導体素子12に伝わる。そして、回路基板11の各金属回路13上に載置されたシート半田19には、錘17に生じた熱が当該錘17の加圧面17a及び半導体素子12を介して集中的(局所的)に伝わり、加熱される。この結果、シート半田19は、半導体素子12を介して伝わる熱で溶融温度以上の温度になることにより溶融する。
また、半導体素子12は、錘17によって回路基板11側に加圧されているので、溶融した半田の表面張力で動かされることはない。そして、シート半田19が完全に溶融した後、高周波加熱コイル20への高周波電流の供給を停止させる。なお、高周波電流の供給時間は予め試験によって適切な時間に設定されている。また、チャンバ24内の圧力は、はんだ付け作業の進行状況に合わせて加圧及び減圧され、雰囲気調整が行われる。
高周波加熱コイル20への電流供給を停止後、冷却用の熱媒供給部33を操作してチャンバ24内に冷却用ガスを供給する。冷却用ガスは、ヒートシンク15の冷媒流路15aの入口又は出口に向かって吹き込まれるとともに、チャンバ24内に供給された冷却用ガスは、冷媒流路15a及びヒートシンク15の周囲を流れて、半田付け対象物(半導体モジュール10)を冷却する。この結果、溶融した半田は、溶融温度未満に冷却されることによって凝固し、金属回路13と半導体素子12とを接合する。この状態において半田付けが終了し、半導体モジュール10が完成する。
次にステップS8においてガス排出部32が駆動され、還元ガスがチャンバ24内から排出された後、チャンバ24内に大気が供給されるとともに出口扉26が開放される。そして、半田付けが完了したワークがチャンバ24内から後処理部23のベルトコンベア46上へ移載される。そして、ステップS9において、後処理部23で、ワークから錘17及び治具18が取り外され半導体モジュール10が完成する。取り外された錘17は錘配置部38で再使用され、治具18は、未半田付けモジュール39の組み付け工程で再使用される。また、半導体モジュール10は、電子機器の部品として使用される。
ステップS7において、高周波誘導加熱により錘17を加熱することにより、錘17で発生した熱が半導体素子12を介してシート半田19に伝導して半田の溶融が行われる。このとき、他の条件が同じでも、高周波加熱コイル20と錘17との距離が異なると、錘17の発熱状態が異なり、結果としてシート半田19即ち半田の昇温速度が異なる状態となる。条件にもよるが、例えば、高周波加熱コイル20と錘17との距離を8mm、9mm、10mmと変更した場合、コイルからの距離が1mm違うと昇温速度が10%程度低下する。また、高周波誘導加熱を行う際、他の条件が同じでも、加熱開始時における未半田付けモジュール39の温度分布の状態が異なると、結果としてシート半田19即ち半田の昇温速度が異なる状態となる。そして、前者の高周波加熱コイル20と錘17との距離の影響が、後者の温度分布の影響に比べて大きい。
一方、回路基板11を構成する金属回路13、セラミック基板14及び金属板16は、ヒートシンク15に比較して厚さが薄く、大きさも小さい。そして、金属回路13、セラミック基板14及び金属板16は、ヒートシンク15に比較して精度良く形成することができる。しかし、ヒートシンク15は、セラミック基板14等に比較して形状(厚さ)のバラツキが生じたり、厚さが一定であってもセラミック基板14をヒートシンク15に金属板16を介して接合した際、反りが発生したりする場合がある。
そのため、例えば、ヒートシンク15に形状のバラツキが生じると、図3に示すように、ヒートシンク15の上面から高周波加熱コイル20までの距離が位置によって異なる状態となり、異なる金属回路13で高周波加熱コイル20と錘17との距離が異なる状態となる。その結果、同じ昇温性能の錘17を使用した場合は、高周波加熱コイル20に供給される高周波電流が一定であっても、錘17の発熱状態が異なる状態になる。しかし、この実施形態では、ステップS2及びステップS3において測定されたワーク形状のバラツキやワークの温度分布に基づいてCPU44で選択された適切な錘17が使用される。そのため、複数ある各金属回路13上の半田温度を所定範囲内にすることができ、全ての金属回路13において半導体素子12の半田付けを良好に行うことができる。
適切な昇温特性の錘17を選択する場合、ワーク形状のバラツキのうちヒートシンク15の厚さにバラツキがある場合は、例えば、図3に示すように、熱容量が同じで高さの異なる錘17を使用する。そして、ヒートシンク15の上面から高周波加熱コイル20までの距離が大きな位置には高さの高い錘17を使用し、前記距離が小さい位置にはそれより高さの低い錘17を使用する。また、ワーク形状のバラツキのうちヒートシンク15の厚さは一定で、ヒートシンク15に反りがある場合は、図6に示すように、同じ形状、同じ高さで、材質の異なる錘17を使用する。例えば、ヒートシンク15の上面から高周波加熱コイル20までの距離が大きな位置にはステンレス製の錘17を使用し、前記距離が小さい位置にはインバー合金製の錘17を使用する。
また、図7に示すように、ヒートシンク15に形状のバラツキがなく、温度分布の状態が異なる場合は、例えば、温度が低い側の半導体素子12上に、高さが高い錘17を使用し、温度が高い側の半導体素子12上に、高さが低い錘17を使用なお、図7においては、右側の方が左側に比較して、温度が高い場合を示している。
なお、図示の都合上、回路基板11を構成する各部の厚さ、長さ、幅等の寸法の比を実際のものと異なる状態で表している。また、図1及び図2と図3等の他の断面図において、各部の厚さ、長さ、幅等の寸法の比を異なる状態で表している。
したがって、この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)複数の半田付け部(金属回路13)を有するワーク(回路基板11)の各金属回路13に、高周波誘導加熱で半田を溶融させて半導体素子12を半田付けする半田付け方法において、半田を溶融させるのに高周波誘導加熱により加熱可能な発熱部材(錘17)を使用する。そして、錘17として昇温特性の異なる複数の錘17を準備し、高周波誘導加熱時に各金属回路13上の半田温度を所定範囲内にするために適切な錘17を複数の錘17の中から選択して使用する。したがって、複数ある各金属回路13上の半田温度を所定範囲内にすることができ、全ての金属回路13において半導体素子12の半田付けを良好に行うことができる。
(2)高周波誘導加熱を行う前に、ワーク(回路基板11)の形状のバラツキを測定し、その測定値に基づいて適切な錘17を選択する。ワーク形状のバラツキ、特に厚さのバラツキが錘17の昇温に大きく影響を与えるが、ワーク形状のバラツキに対応した適切な錘17が使用されるため、半導体素子12の半田付けを良好に行うことができる。
(3)ワークの形状のバラツキとして反りの大きさの違いも測定し、錘17の昇温に大きく影響を与える反りの大きさに対応した適切な錘17が使用されるため、半導体素子12の半田付けを良好に行うことができる。
(4)複数の錘17は、材質、高さ及び熱容量のうちの少なくとも一つが異なることにより、互いに昇温特性が異なるように形成されている。したがって、昇温特性の異なる錘17を容易に準備することができる。
(5)半田付け装置HKの準備部22において、未半田付けモジュール供給部40から供給された未半田付けモジュール39毎にワーク形状測定部41及び温度分布測定部42でワーク形状のバラツキ等及び温度分布を測定するとともに、その結果に基づいて制御装置43で適切な錘17を選択する。したがって、ヒートシンク15の形状のバラツキ等を、ヒートシンク15を製造した段階で測定しておき、そのデータをメモリに記憶しておいて使用する方法に比較して、形状のバラツキ等に関する誤ったデータを使用する虞が低く、CPU44の処理も単純になる。
(6)ワーク形状測定部41及び温度分布測定部42で測定されたワーク形状のバラツキ等及び温度分布に基づいて錘17を選択した結果、適切な錘17が無い場合は、錘配置部38においてそのワーク(未半田付けモジュール39)は不良品として排除され半田付け装置本体21に搬入されない。したがって、無駄な半田付けを行うことを回避することができる。
(7)チャンバ24内に搬入された未半田付けモジュール39は、昇降手段28の作用により錘17が高周波加熱コイル20に近接する上昇位置に配置される。したがって、ベルトコンベア27と高周波加熱コイル20との距離を変更できない構成に比較して、ベルトコンベア27を正確に目的の高さに配置することができる。また、ヒートシンク15の厚さの異なる種類の半導体モジュール10を製造する場合にも対応することができる。
(8)電子機器の部品となる半導体モジュール10の製造方法の一工程である半導体素子12の半田付け工程において前記の方法で半田付けを行っている。したがって、電子機器の製造方法において、前記各効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図8(a)〜(c)にしたがって説明する。この実施形態では後処理部23の構成が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その重複する説明は省略又は簡略する。
図8(a)は、後処理部23の構成を示す断面図である。図8(a)に示すように、ベルトコンベア46は、昇降手段としてのシリンダ47により昇降可能に設けられた支持フレーム48に支持されている。そして、ベルトコンベア46は、シリンダ47の駆動により、下降位置と上昇位置とに配置されるようになっている。また、シリンダ47の外側には、一対の支持バー49が昇降手段(例えば、シリンダ)50により昇降可能に所定位置に水平に設けられている。
この実施形態では、ヒートシンク15上に、錘17のフランジ部17cと係合して錘17を支承可能な支承プレート51が載置された状態で半田付けが行われる。そして、半田付け完了後、後処理部23において、錘17を半導体モジュール10から取り外す際に、支承プレート51が錘17の取り外しに使用される。
図8(a)に示すように、通常は、ベルトコンベア46はチャンバ24からの半導体モジュール10の移載に好適な上昇位置に配置されている。また、支持バー49は、半導体モジュール10がベルトコンベア46上に移載された状態において、ヒートシンク15上の支承プレート51の下面と対向する近傍位置に配置されている。図8(a)の状態からシリンダ47が駆動されてベルトコンベア46が下降移動されると、下降途中で支持バー49が支承プレート51の下面と係合する。そして、更にベルトコンベア46が下降すると錘17のフランジ部17cが支承プレート51と係合し、ベルトコンベア46が所定の下降位置に配置されると、図8(b)に示すように、錘17及び支承プレート51が半導体モジュール10から離間した状態となる。この状態でベルトコンベア46が駆動されて半導体モジュール10が治具18と共に次工程に移送される。
半導体モジュール10が移載された後、ベルトコンベア46の駆動が停止された状態で昇降手段50が駆動されて支持バー49と共に支承プレート51及び17が下降される。そして、図9に示すように、支承プレート51がベルトコンベア46と当接して支承されるとともに支持バー49と支承プレート51との係合が解除される位置に支持バー49が配置される。この状態では、一方の錘17はベルトコンベア46に支承された状態となる。この状態でベルトコンベア46が駆動されて、錘17が支承プレート51と共に次工程に移送される。その後、ベルトコンベア46の駆動が停止された状態でシリンダ47が駆動されてベルトコンベア46が元の上昇位置に配置される。また、昇降手段50が駆動されて支持バー49も元の上昇位置に配置される。
したがって、この実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(8)と同様の効果に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(9)フランジ部17cと係合して錘17を支承可能な支承プレート51が使用されるとともに、後処理部23のベルトコンベア46が昇降可能に構成されるとともに、支承プレート51を下降させる昇降手段50が設けられている。したがって、錘17を半導体モジュール10から簡単に取り外すことができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 半導体モジュール10としてヒートシンク15の厚さが同じ種類のものしか製造しない場合は、昇降手段28を省略してベルトコンベア27を一定高さに配置してもよい。
○ 後処理部23のベルトコンベア46が昇降不能な構成の半田付け装置HKにおいて、チャンバ24内のベルトコンベア27を第2の実施形態の後処理部23のベルトコンベア46のように昇降可能に構成するとともに、支承プレート51を支承可能な支持バー49を昇降可能に設けてもよい。この場合、ステップS7の半田付けの際に、半田が溶融された状態でベルトコンベア27を下降移動させて錘17を半導体素子12から離間させて、冷却処理を行えば、冷却に要する時間を短縮できる。そして、錘17及び支承プレート51を支持バー49で支承している状態で半導体モジュール10をチャンバ24から搬出した後、錘17及び支承プレート51をチャンバ24から搬出することができる。
○ 温度分布の違いは、ワーク形状の違いに比較して、半田付け時において回路基板11の各金属回路13上の半田温度が所定範囲内から逸脱しにくいため、温度分布測定部42を省略して、ワーク形状測定部41の測定結果に基づいて適切な錘17を選択するようにしてもよい。
○ 準備部22にワーク形状測定部41を設けて、高周波誘導加熱を行う前に、ワーク(回路基板11)の形状のバラツキ等を測定し、その測定値に基づいて適切な錘17を選択するのではなく、回路基板11の形成が完了した時に回路基板11のバラツキを測定する。そして、バラツキが所定範囲に無い回路基板11に対して個々に識別番号を付けるとともに、準備部22のワーク形状測定部41を省略し、未半田付けモジュール供給部40から未半田付けモジュール39を供給する際、識別番号とワーク形状のバラツキ等のデータを制御装置43に送信する構成としてもよい。この場合、準備部22に未半田付けモジュール39が供給されてからチャンバ24内に搬入されるまでの時間を短縮することができる。
○ 昇温特性の異なる複数の錘17を準備する場合、材質は同じで、高さだけ異なる錘17で構成したり、高さが同じで材質あるいは熱容量が異なる錘17で構成したり、高さ、材質及び熱容量のすべてが異なる錘17で構成したりしてもよい。
○ 回路基板11上に接合されるセラミック基板14の数は複数であればよく、6個に限らず5個以下あるいは7個以上でもよい。また、1個の金属回路13上に半田付けされる半導体素子12の数も4個に限らず、3個以下あるいは5個以上であってもよい。
○ 回路基板11はヒートシンク15を備えたヒートシンク付き基板に限らず、複数の半田付け部を有するものであればよい。例えば、セラミック基板14の片面に金属回路13が複数形成されたものや、樹脂基板の片面に複数の金属回路13が形成された構成としてもよい。樹脂基板を構成する樹脂としてはポリイミドやポリアミドイミド等の特に耐熱性に優れた樹脂が好ましいが、高い耐熱性が要求されるのは半田付けの際の短時間であるため、エポキシ樹脂等のようにポリイミドに比較して耐熱性の低い樹脂であってもよい。樹脂基板の場合、ガラス繊維や炭素繊維等で強化されたものが好ましい。
○ 半田付けに使用する半田はシート半田19に限らず、半田ペーストを使用してもよい。
○ 高周波加熱コイル20は角パイプではなく円筒で形成してもよい。
○ 治具18は、セラミック基板14の周面(側面)と係合可能な段差部を有する凹部を備えた形状にしてもよい。金属回路13の厚さはセラミック基板14の厚さに比較して薄いため、セラミック基板14の周面と係合可能に形成する方が、位置決めが容易になる。
○ 蓋部24aを省略して、チャンバ24内部を入口及び出口からのみ外部と連通可能な構成としてもよい。
○ 高周波加熱コイル20をチャンバ24の外側においてベルトコンベア27の上方に配置する構成としてもよい。この場合、チャンバ24は、少なくとも高周波加熱コイル20と対向する部位が電気的絶縁材で形成されているのが好ましく、例えば、セラミックスや樹脂で形成するのが好ましい。また、全体を同じ電気的絶縁材で形成してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項4に記載の発明において、前記ワークはヒートシンクを備えた回路基板であり、前記半田付け部として複数の金属回路を備えている。
(2)前記技術的思想(1)に記載の発明において、前記ヒートシンクはアルミニウム系金属で形成され、前記複数の金属回路はセラミック基板の一方の面に接合されており、前記セラミック基板の他方の面が金属板を介して前記ヒートシンクにロウ付けされている。
第1の実施形態を示し、(a)は半導体モジュールの平面図、(b)は(a)のA−A線における拡大断面図。 (a)は半田付け装置の模式平面図、(b)は模式側面図。 半田付け装置本体の断面図。 半田付け対象物の断面図。 半田付け方法の手順を示すフローチャート。 反りがある場合の錘と高周波加熱コイルの関係を示す断面図。 温度分布が不均一な場合の錘と高周波加熱コイルの関係を示す断面図。 第2の実施形態を示し(a)は後処理部の断面図、(b)は作用を示す断面図。 後処理部の作用を示す断面図。 従来技術の断面図。
符号の説明
11…ワークとしての回路基板、12…半導体素子、13…半田付け部としての金属回路、17…発熱部材としての錘、19…半田としてのシート半田。

Claims (5)

  1. 複数の半田付け部を有するワークの各半田付け部に、高周波誘導加熱で半田を溶融させて半導体素子を半田付けする半田付け方法であって、
    前記半田を溶融させるのに高周波誘導加熱により加熱可能な発熱部材を使用し、前記発熱部材として昇温特性の異なる複数の発熱部材を準備し、高周波誘導加熱時に前記各半田付け部上の半田温度を所定範囲内にするために適切な発熱部材を前記複数の発熱部材の中から選択して使用することを特徴とする半田付け方法。
  2. 前記高周波誘導加熱を行う前に、前記ワークの形状のバラツキを測定し、その測定値に基づいて前記適切な発熱部材を選択する請求項1に記載の半田付け方法。
  3. 前記ワークの形状のバラツキは反りの大きさの違いである請求項2に記載の半田付け方法。
  4. 前記複数の発熱部材は、材質、高さ及び熱容量のうちの少なくとも一つが異なることにより、互いに昇温特性が異なるように形成されている請求項2又は請求項3に記載の半田付け方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の半田付け方法を半田付け工程に使用する電子機器の製造方法。
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