JP2002192264A - ダイ金型及びダイ金型の製造方法 - Google Patents

ダイ金型及びダイ金型の製造方法

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JP2002192264A
JP2002192264A JP2000396108A JP2000396108A JP2002192264A JP 2002192264 A JP2002192264 A JP 2002192264A JP 2000396108 A JP2000396108 A JP 2000396108A JP 2000396108 A JP2000396108 A JP 2000396108A JP 2002192264 A JP2002192264 A JP 2002192264A
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die
hardness
groove
heat treatment
work
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JP2000396108A
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Akira Taguchi
昭 田口
Yoshio Imamura
良夫 今村
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Amada Co Ltd
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Amada Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D5/00Bending sheet metal along straight lines, e.g. to form simple curves
    • B21D5/02Bending sheet metal along straight lines, e.g. to form simple curves on press brakes without making use of clamping means
    • B21D5/0209Tools therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い耐摩耗性と靭性とを兼ね備えると共に低
コストにて製作可能なダイ金型及びダイ金型の製造方法
を提供する。 【解決手段】 ダイ金型1は、ワークが接触する側のダ
イ上部3と、このダイ上部の下面に接合したダイ下部5
とから構成される。ダイ上部3が耐摩耗性を備えた高い
熱処理硬度となる材質からなり、前記ダイ下部5が前記
ダイ上部3より低い熱処理硬度となる靭性を備えた材質
からなるもので、適切な熱処理加工が行われ、比較的安
価なダイ金型1となる。ダイ上部3が高い耐摩耗性を備
えているので高い曲げ加工精度が維持され、大幅に許容
耐圧以上の加圧力が加わってダイ上部3が破壊しても、
この破壊時のエネルギーが靭性に富むダイ下部5により
吸収されるので、ダイ金型1の破片が飛散しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイ金型及びダイ
金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7を参照するに、ダイ金型Dはプレス
ブレーキ101などのプレス機にパンチ金型Pと対応す
る位置に装着され、前記パンチ金型Pと協働によりワー
クWを折り曲げるための金型である。
【0003】プレスブレーキ101としては、油圧式あ
るいはクランクなどの機械式により駆動されるラムが下
降する下降式プレスブレーキ、あるいはラムが上昇する
上昇式プレスブレーキがあり、例えば図7に示されてい
るような下降式プレスブレーキ101ではパンチPがパ
ンチホルダを介してラムとしての上部テーブル(図示省
略)に装着されており、一方ダイDはフレームの一部と
なっている下部テーブル103にダイホルダ105を介
して装着されている。前記上部テーブルが下降するのに
伴ってパンチPが下降し、このパンチPとダイDとの間
でワークWが挟み込まれることにより曲げ加工が行われ
る。
【0004】従来のダイ金型(ダイD)としては、ダイ
V幅V、ダイ肩アールDR、ダイ溝角度DAなどの形状
条件を備えたV溝107が長手方向に向けて設けられて
いる。上記の形状条件はワークWの曲げ加工精度に大き
く影響を与えるので、パンチPとの協働により曲げ加工
が行われるにつれて変形しないように耐摩耗性であるこ
とが要求される。
【0005】そこで、ダイDには、耐摩耗性を備えるた
めに熱処理加工が施されている。なお、従来のダイDは
単一材質に対して熱処理加工が施されており、全体とし
てほぼ同一硬度となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のダイ
金型(ダイD)においては、硬度を上げると耐摩耗性は
高くなるが、靭性が低下するために破断し易くなり、破
片が飛散するなどの危険が生じて安全な作業を行いにく
くなるという問題点があった。しかし、その逆に、ダイ
Dの硬度を下げると靭性が確保されて安全性は向上する
が、耐摩耗性が低下するので、前述したようにダイDが
次第に変形するために、このダイDにより曲げ加工され
た製品の商品価値が大幅に低下してしまうという問題点
があった。
【0007】また、耐摩耗性のあるダイ金型を製作しよ
うとすると、高価な材質に変えて硬度を高くする必要が
あるのでコストアップになると共に、高硬度であると機
械加工、矯正加工などの製作時間が多くかかるために製
造原価がかなりアップするという問題点があった。
【0008】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、高い耐摩耗性と靭性とを兼ね
備えると共に低コストにて製作可能なダイ金型及びダイ
金型の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のダイ金型は、パンチとの協
働によりワークを折り曲げるダイ金型であって、ワーク
が接触する側のダイ上部と、このダイ上部の下面に接合
したダイ下部とから構成され、前記ダイ上部が耐摩耗性
を備えた高硬度を有する材質からなり、前記ダイ下部が
前記ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質からなり、
前記ダイ上部にV溝を設けてなることを特徴とするもの
である。
【0010】したがって、繰り返し曲げ加工が行われて
も、ダイ上部が高い耐摩耗性を備えているためにV溝形
状が変形しないので、高い曲げ加工精度が維持される。
しかも、大幅に許容耐圧以上の加圧力が加わることによ
りダイ上部が破壊しても、この破壊時のエネルギーが靭
性に富むダイ下部により吸収されるので、ダイ金型の破
片が飛散する事態が防止され、安全性に寄与する。
【0011】また、高価な材質であるダイ上部が、ダイ
金型の全体のうちの一部であるので、比較的安価なダイ
金型となる。
【0012】請求項2によるこの発明のダイ金型は、パ
ンチとの協働によりワークを折り曲げるダイ金型であっ
て、ワークが接触する側のダイ上部と、このダイ上部の
下面に接合したダイ下部とから構成され、前記ダイ上部
が耐摩耗性を備えた高硬度を有する材質からなり、前記
ダイ下部が前記ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質
からなり、前記ダイ上部からダイ下部にかけてV溝を設
けてなることを特徴とするものである。
【0013】したがって、請求項1と同様に、繰り返し
曲げ加工が行われても、ダイ上部が高い耐摩耗性を備え
ているためにV溝形状が変形しないので、高い曲げ加工
精度が維持される。しかも、大幅に許容耐圧以上の加圧
力が加わることによりダイ上部が破壊しても、この破壊
時のエネルギーが靭性に富むダイ下部により吸収される
ので、ダイ金型の破片が飛散する事態が防止され、安全
性に寄与する。
【0014】また、高価な材質であるダイ上部が、ダイ
金型の全体のうちの一部であるので、比較的安価なダイ
金型となる。
【0015】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、ダイ下
部が低硬度で容易にV溝加工されるので安価となる。
【0016】請求項3によるこの発明のダイ金型は、請
求項1又は2記載のダイ金型において、前記ダイ上部の
硬度がHRC40〜68からなり、前記ダイ下部の硬度
がHRCO〜40からなることを特徴とすることを特徴
とするものである。
【0017】したがって、ダイ上部は耐摩耗性があり、
ダイ下部は靭性があるので、変形しにくく破壊しにくい
ダイ金型となる。
【0018】請求項4によるこの発明のダイ金型は、パ
ンチとの協働によりワークを折り曲げるダイ金型であっ
て、ワークが接触する側のダイ上部と、このダイ上部の
下面に接合したダイ中部と、このダイ中部の下面に接合
したダイ下部とから構成され、前記ダイ上部が耐摩耗性
を備えた高硬度を有する材質からなり、前記ダイ中部が
前記ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質からなり、
前記ダイ下部が前記ダイ上部とほぼ同じ硬度の耐摩耗性
を備えた材質からなり、前記ダイ上部にV溝を設けてな
ることを特徴とするものである。
【0019】したがって、繰り返し曲げ加工が行われて
も、ダイ上部が高い耐摩耗性を備えているためにV溝形
状が変形しないので、高い曲げ加工精度が維持される。
しかも、大幅に許容耐圧以上の加圧力が加わることによ
りダイ上部が破壊しても、この破壊時のエネルギーが靭
性に富むダイ中部により吸収されるので、ダイ金型の破
片が飛散する事態が防止され、安全性に寄与する。
【0020】さらに、ダイ金型がプレス機にスライドし
て設置されるとしても、ダイ下部が高い耐摩耗性を備え
ているので耐久性のあるダイ金型となる。
【0021】また、高価な材質であるダイ上部とダイ下
部が、ダイ金型の全体のうちの一部であるので、比較的
安価なダイ金型となる。
【0022】請求項5によるこの発明のダイ金型は、パ
ンチとの協働によりワークを折り曲げるダイ金型であっ
て、ワークが接触する側のダイ上部と、このダイ上部の
下面に接合したダイ中部と、このダイ中部の下面に接合
したダイ下部とから構成され、前記ダイ上部が耐摩耗性
を備えた高硬度を有する材質からなり、前記ダイ中部が
前記ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質からなり、
前記ダイ下部が前記ダイ上部とほぼ同じ硬度の耐摩耗性
を備えた材質からなり、前記ダイ上部からダイ中部にか
けてV溝を設けてなることを特徴とするものである。
【0023】したがって、請求項4と同様に繰り返し曲
げ加工が行われても、ダイ上部が高い耐摩耗性を備えて
いるためにV溝形状が変形しないので、高い曲げ加工精
度が維持される。しかも、大幅に許容耐圧以上の加圧力
が加わることによりダイ上部が破壊しても、この破壊時
のエネルギーが靭性に富むダイ中部により吸収されるの
で、ダイ金型の破片が飛散する事態が防止され、安全性
に寄与する。
【0024】さらに、ダイ金型がプレス機にスライドし
て設置されるとしても、ダイ下部が高い耐摩耗性を備え
ているので耐久性のあるダイ金型となる。
【0025】また、高価な材質であるダイ上部とダイ下
部が、ダイ金型の全体のうちの一部であるので、比較的
安価なダイ金型となる。
【0026】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、ダイ中
部が低硬度で容易にV溝加工されるので安価となる。
【0027】請求項6によるこの発明のダイ金型は、請
求項4又は5記載のダイ金型において、前記ダイ上部の
硬度がHRC40〜68からなり、前記ダイ中部の硬度
がHRCO〜40からなり、前記ダイ下部の硬度がHR
C40〜68からなることを特徴とするものである。
【0028】したがって、ダイ上部及びダイ下部は耐摩
耗性があり、ダイ中部は靭性があるので、変形しにくく
破壊しにくいダイ金型となる。
【0029】請求項7によるこの発明のダイ金型の製造
方法は、パンチとの協働によりワークを折り曲げるダイ
金型の製造方法であって、耐摩耗性を備えた高い熱処理
硬度になる材質からなるダイ上部と、このダイ上部より
低い熱処理硬度になる材質からなるダイ下部とを接合し
て2重構造の接合材を形成し、この接合材を熱処理加工
すると共に前記ダイ上部にV溝を形成すべく機械加工す
ることを特徴とするものである。
【0030】したがって、ダイ上部は高硬度材質である
ので適切な熱処理をすることにより高い耐摩耗性のある
ダイ金型が比較的安価に製作される。しかも、ダイ下部
がダイ上部の硬度より低い熱処理硬度を有する材質であ
るので、熱処理後の追加工が容易である。
【0031】請求項8によるこの発明のダイ金型の製造
方法は、パンチとの協働によりワークを折り曲げるダイ
金型の製造方法であって、耐摩耗性を備えた高い熱処理
硬度になる材質からなるダイ上部と、このダイ上部より
低い熱処理硬度になる材質からなるダイ下部とを接合し
て2重構造の接合材を形成し、この接合材を熱処理加工
すると共に前記ダイ上部からダイ下部にかけてV溝を形
成すべく機械加工することを特徴とするものである。
【0032】したがって、請求項7と同様にダイ上部は
高硬度材質であるので適切な熱処理をすることにより高
い耐摩耗性のあるダイ金型が比較的安価に製作される。
しかも、ダイ下部がダイ上部の硬度より低い熱処理硬度
を有する材質であるので、熱処理後の追加工が容易であ
る。
【0033】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、ダイ下
部が低硬度で容易にV溝加工されるので安価となる。
【0034】請求項9によるこの発明のダイ金型の製造
方法は、請求項7又は8記載のダイ金型の製造方法にお
いて、前記ダイ上部は硬度がHRC40〜68となり、
前記ダイ下部は硬度がHRCO〜40となることを特徴
とすることを特徴とするものである。
【0035】したがって、ダイ上部は耐摩耗性があり、
ダイ下部は靭性があるので、変形しにくく破壊しにくい
ダイ金型となる。
【0036】請求項10によるこの発明のダイ金型の製
造方法は、パンチとの協働によりワークを折り曲げるダ
イ金型の製造方法であって、耐摩耗性を備えた高い熱処
理硬度になる材質からなるダイ上部と、このダイ上部よ
り低い熱処理硬度になる材質からなるダイ中部と、前記
ダイ上部とほぼ同じ熱処理硬度になる材質からなるダイ
下部とを接合して3重構造の接合材を形成し、この接合
材を熱処理加工すると共に前記ダイ上部にV溝を形成す
べく機械加工することを特徴とするものである。
【0037】したがって、ダイ上部及びダイ下部が高硬
度材質であるので適切な熱処理をすることにより高い耐
摩耗性のあるダイ金型が比較的安価に製作される。しか
も、ダイ中部がダイ上部の硬度より低い熱処理硬度を有
する材質であるので、熱処理後の追加工が容易である。
【0038】請求項11によるこの発明のダイ金型の製
造方法は、パンチとの協働によりワークを折り曲げるダ
イ金型の製造方法であって、耐摩耗性を備えた高い熱処
理硬度になる材質からなるダイ上部と、このダイ上部よ
り低い熱処理硬度になる材質からなるダイ中部と、前記
ダイ上部とほぼ同じ熱処理硬度になる材質からなるダイ
下部とを接合して3重構造の接合材を形成し、この接合
材を熱処理加工すると共に前記ダイ上部からダイ中部に
かけてV溝を形成すべく機械加工することを特徴とする
ものである。
【0039】したがって、請求項10と同様にダイ上部
及びダイ下部が高硬度材質であるので適切な熱処理をす
ることにより高い耐摩耗性のあるダイ金型が比較的安価
に製作される。しかも、ダイ中部がダイ上部の硬度より
低い熱処理硬度を有する材質であるので、熱処理後の追
加工が容易である。
【0040】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、ダイ中
部が低硬度で容易にV溝加工されるので安価となる。
【0041】請求項12によるこの発明のダイ金型の製
造方法は、請求項10又は11記載のダイ金型の製造方
法において、前記ダイ上部は硬度がHRC40〜68と
なり、前記ダイ中部は硬度がHRCO〜40となり、前
記ダイ下部は硬度がHRC40〜68となることを特徴
とするものである。
【0042】したがって、ダイ上部及びダイ下部は耐摩
耗性があり、ダイ中部は靭性があるので、変形しにくく
破壊しにくいダイ金型となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明のダイ金型及びダイ
金型の製造方法の実施の形態について図面を参照して説
明する。
【0044】本実施の形態に係わるダイ金型は、プレス
ブレーキなどのプレス機にパンチ金型と共に互いに対応
する位置に装着され、前記パンチ金型との協働によりワ
ークを折り曲げるための金型である。
【0045】ダイ金型が装着されるプレス機としてはプ
レスブレーキに限らず、他のプレス機であっても構わな
い。また、プレスブレーキとしては、油圧式あるいはク
ランクなどの機械式により駆動されるラムが下降する下
降式プレスブレーキ、あるいはラムが上昇する上昇式プ
レスブレーキであっても構わない。
【0046】図1を参照するに、第1の実施の形態のダ
イ金型1としては、ワークが接触する側のダイ上部3
と、このダイ上部3の下面に接合したダイ下部5とから
なる2重構造で構成されている。前記ダイ上部3は、中
硬度HRC40〜高硬度HRC68からなる高硬度を有
する材質からなり、高い耐摩耗性を備えている。また、
前記ダイ下部5は、低硬度HRCO〜中硬度HRC40
からなる低硬度を有する材質からなり、耐摩耗性として
は低いが靭性を備えている。
【0047】ダイ金型1には2種類のV溝が設けられて
いる。V溝としては、ダイV幅、ダイ肩アール、ダイ溝
角度などの形状条件を備えたV溝が長手方向に向けて設
けられている。図1において左側のV溝7はダイ上部3
内に設けられており、ダイV幅が小さいV溝やダイ溝角
度が大きくて浅いV溝に対して適用される。図1におい
て右側のV溝9はダイ上部3から下方のダイ下部5内へ
達しており、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角度が小さ
くて深いV溝に対して適用され、この場合はダイ下部5
が低硬度で容易にV溝加工されるので安価となる。
【0048】以上のように、第1の実施の形態のダイ金
型1は、上下方向に2重構造の硬度差を備え、しかもダ
イ上部3に形成されたV溝7と、ダイ上部3からダイ下
部5に至るように形成されたV溝9との両方を備えた金
型である。
【0049】上記の第1の実施の形態のダイ金型1の製
造方法としては、ダイ上部3には高い耐摩耗性が要求さ
れるので、中硬度HRC40〜高硬度HRC68の熱処
理硬度になる材質の素材が使用される。ダイ下部5とし
ては靭性が必要であるので、低硬度HRCO〜中硬度H
RC40の熱処理硬度あるいは生材硬度になる材質の素
材が使用される。上記のダイ上部3の素材とダイ下部5
の素材とが接合されて2重構造の接合材が形成される。
【0050】この2重構造の接合材が適切に熱処理加工
されると、ダイ上部3が硬度HRC40〜68で高い耐
摩耗性を有することになり、ダイ下部5が硬度HRCO
〜40で靭性に富む状態となる。
【0051】そして、上記の熱処理加工された接合材
は、図1に示されているように各種形状条件として2種
類のV溝7,9がダイ上部3の上面に機械加工により形
成される。機械加工を行う工作機械としては例えば研削
盤が用いられて研削加工により各V溝7,9が形成され
る。
【0052】なお、V溝7,9の機械加工における他の
実施の形態としては、上記の2重構造の接合材は、前述
したように熱処理加工される前に、予めV溝7,9の箇
所を工作機械としての例えば形削り盤により荒削りして
おき、次いで前述したように熱処理加工された後に、上
記の荒削りされた部分のV溝7,9が工作機械としての
例えば研削盤を用いて研削加工により形成されるように
しても構わない。
【0053】上記の研削盤や形削り盤などによる機械加
工については、公知の方法によるものであるので説明は
省略する。
【0054】上記構成により、実際の曲げ加工において
は、ワークがダイ金型1のダイ上部3に載置されて曲げ
加工が行われる際に、ダイ上部3が高い耐摩耗性を備え
ているので、繰り返し曲げ加工が行われてもV溝形状が
変形しないことから高い曲げ加工精度を維持することが
できる。それと共に、例え大幅に許容耐圧以上の加圧力
が加わったためにダイ上部3が破壊する場合であって
も、ダイ下部5が靭性に富むために、破壊時のエネルギ
ーがダイ下部5により吸収されるので、ダイ金型1の破
片が飛散するのを防止でき、安全性に寄与することとな
る。
【0055】また、ダイ金型1の製造方法においては、
ダイ上部3が高い熱処理硬度になる材質であるので、適
切な熱処理をすることにより高い耐摩耗性のあるダイ金
型1が比較的安価に製作できる。つまり、高価な材質で
あるダイ上部3はダイ金型1の全体からすると少ない範
囲であるので、比較的安価なダイ金型1となる。
【0056】さらに、ダイ下部5がダイ上部3の硬度よ
り低い熱処理硬度となる材質であるので、熱処理後の追
加工が容易である。
【0057】図2を参照するに、第2の実施の形態のダ
イ金型11としては、前述した第1の実施の形態のダイ
金型1と異なるところは、ダイ上部3が薄い層で設けら
れており、ダイ上部3の上面に1種類のV溝13が設け
られており、このV溝13が前述したV溝9と同様にダ
イ上部3のからダイ下部5へ達していることにある。他
は、第1の実施の形態のダイ金型1とほぼ同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0058】図3を参照するに、第3の実施の形態のダ
イ金型15としては、前述した第1実施の形態のダイ金
型1と異なるところは、ダイ上部3が薄い層で設けられ
ており、ダイ上部3の上面に1種類のV溝17が設けら
れており、このV溝17は前述したV溝7と同様にダイ
下部5に達しておらず、ダイ上部3内に形成されている
ことにある。なお、ダイ金型15の下部にはダイホルダ
への装着部が形成されている。他は、第1の実施の形態
のダイ金型1とほぼ同様であるので、詳細な説明は省略
する。
【0059】また、上記の第2及び第3の実施の形態の
ダイ金型11,15の製造方法は、前述した第1の実施
の形態のダイ金型1の製造方法とほぼ同様であるので、
詳細な説明は省略する。
【0060】図4を参照するに、第4の実施の形態のダ
イ金型19としては、ワークが接触する側のダイ上部2
1と、このダイ上部21の下面に接合したダイ中部23
と、このダイ中部23の下面に接合したダイ下部25
と、からなる3重構造で構成されている。前記ダイ上部
21は、中硬度HRC40〜高硬度HRC68からなる
高硬度を有する材質からなり、高い耐摩耗性を備えてい
る。また、前記ダイ中部23は、低硬度HRCO〜中硬
度HRC40からなる低硬度を有する材質からなり、耐
摩耗性としては低いが靭性を備えている。また、前記ダ
イ下部25は、ダイ上部21と同様に中硬度HRC40
〜高硬度HRC68からなる高硬度を有する材質からな
り、高い耐摩耗性を備えている。
【0061】ダイ金型19には2種類のV溝が設けられ
ている。V溝としては、ダイV幅、ダイ肩アール、ダイ
溝角度などの形状条件を備えたV溝が長手方向に向けて
設けられている。図4において左側のV溝27はダイ上
部21内に設けられており、ダイV幅が小さいV溝やダ
イ溝角度が大きくて浅いV溝に対して適用される。図4
において右側のV溝29はダイ上部21から下方のダイ
中部23内へ達しており、ダイV幅が大きいV溝やダイ
溝角度が小さくて深いV溝に対して適用され、この場合
はダイ中部23が低硬度で容易にV溝加工されるので安
価となる。
【0062】以上のように、第4の実施の形態のダイ金
型19は、上下方向に3重構造の硬度差を備え、しかも
ダイ上部21に形成されたV溝27と、ダイ上部21か
らダイ中部23に至るように形成されたV溝29との両
方を備えた金型である。
【0063】上記の第4の実施の形態のダイ金型19の
製造方法としては、ダイ上部21には高い耐摩耗性が要
求されるので、中硬度HRC40〜高硬度HRC68の
熱処理硬度になる材質の素材が使用される。ダイ中部2
3としては靭性が必要であるので、低硬度HRCO〜中
硬度HRC40の熱処理硬度あるいは生材硬度になる材
質の素材が使用される。ダイ下部25には中硬度HRC
40〜高硬度HRC68の熱処理硬度になる材質の素材
が使用される。上記のダイ上部21の素材と、ダイ中部
23の素材と、ダイ下部25の素材とが接合されて3重
構造の接合材が形成される。
【0064】この3重構造の接合材が適切な熱処理加工
されると、ダイ上部21が硬度HRC40〜68で高い
耐摩耗性を有することになり、ダイ中部23が硬度HR
CO〜40で靭性に富む状態となり、ダイ下部25が硬
度HRC40〜68で高い耐摩耗性を有することにな
る。
【0065】そして、上記の熱処理加工された接合材
は、図4に示されているように各種形状条件として2種
類のV溝27,29がダイ上部21の上面に機械加工に
より形成される。機械加工を行う工作機械としては例え
ば研削盤が用いられて研削加工により各V溝27,29
が形成される。
【0066】なお、V溝27,29の機械加工における
他の実施の形態としては、上記の3重構造の接合材は、
前述したように熱処理加工される前に、予めV溝27,
29の箇所を工作機械としての例えば形削り盤により荒
削りしておき、次いで前述したように熱処理加工された
後に、上記の荒削りされた部分のV溝27,29が工作
機械としての例えば研削盤を用いて研削加工により形成
されるようにしても構わない。
【0067】上記構成により、実際の曲げ加工において
は、ワークがダイ金型19のダイ上部21で曲げ加工が
行われる際に、ダイ上部21が高い耐摩耗性を備えてい
るので、繰り返し曲げ加工が行われてもV溝形状が変形
しないので、高い曲げ加工精度を維持することができ
る。それと共に、ダイ中部23が靭性に富むので、例え
大幅に許容耐圧以上の加圧力が加わったためにダイ上部
21が破壊する場合であってもダイ下部25により破壊
時のエネルギーが吸収されるので、ダイ金型19の破片
が飛散するのを防止できる。そのために、破壊により破
片が飛散するのを防ぐことになり、安全性に寄与するこ
ととなる。
【0068】さらに、ダイ下部25が高い耐摩耗性を備
えているので、上記のダイ金型19がプレスブレーキの
下部テーブル上をスライドして設置されてから下部テー
ブルに装着されるとしても、ダイ下部25の下面が減り
にくいというメリットがある。
【0069】また、第4のダイ金型19の製造方法にお
いては、ダイ上部21及びダイ下部25が高い熱処理硬
度になる材質であるので、適切な熱処理をすることによ
り高い耐摩耗性のあるダイ金型19が比較的安価に製作
できる。つまり、高価な材質であるダイ上部21及びダ
イ下部25はダイ金型19の全体からすると少ない範囲
であるので、比較的安価なダイ金型19となる。
【0070】さらに、ダイ中部23がダイ上部21の硬
度より低い熱処理硬度となる材質であるので、熱処理後
の追加工が容易である。
【0071】図5を参照するに、第5の実施の形態のダ
イ金型31としては、前述した第4の実施の形態のダイ
金型19と異なるところは、ダイ上部21が薄い層で設
けられており、ダイ上部21の上面に1種類のV溝33
が設けられており、このV溝33は前述したV溝29と
同様にダイ上部21のからダイ中部23へ達しているこ
とにある。他は、第4の実施の形態のダイ金型19とほ
ぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0072】図6を参照するに、第6の実施の形態のダ
イ金型35としては、前述した第4実施の形態のダイ金
型19と異なるところは、ダイ上部21が薄い層で設け
られており、ダイ上部21の上面に1種類のV溝37が
設けられており、このV溝37は前述したV溝27と同
様にダイ中部23に達しておらず、ダイ上部21内に形
成されていることにある。なお、ダイ金型35の下部に
はダイホルダへの装着部が形成されている。他は、第4
の実施の形態のダイ金型19とほぼ同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0073】また、上記の第4及び第5の実施の形態の
ダイ金型31,35の製造方法は、前述した第4の実施
の形態のダイ金型19の製造方法とほぼ同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0074】上記各例における接合は例えば拡散接合や
アモルファス合金、ニッケル、銅、銀、金など金属ろう
を使用した液相接合及ろう付接合また溶接などで行なわ
れるものである。
【0075】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0076】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、繰り返
し曲げ加工が行われても、ダイ上部が高い耐摩耗性を備
えているためにV溝形状が変形しないので、高い曲げ加
工精度を維持できる。しかも、大幅に許容耐圧以上の加
圧力が加わることによりダイ上部が破壊しても、靭性に
富むダイ下部により破壊時のエネルギーを吸収できるの
で、ダイ金型の破片が飛散することを防止できる。
【0077】また、高価な材質であるダイ上部をダイ金
型の全体のうちの一部としたので、ダイ金型を比較的安
価にできる。
【0078】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
に繰り返し曲げ加工が行われても、ダイ上部が高い耐摩
耗性を備えているためにV溝形状が変形しないので、高
い曲げ加工精度を維持できる。しかも、大幅に許容耐圧
以上の加圧力が加わることによりダイ上部が破壊して
も、靭性に富むダイ下部により破壊時のエネルギーを吸
収できるので、ダイ金型の破片が飛散することを防止で
きる。
【0079】また、高価な材質であるダイ上部をダイ金
型の全体のうちの一部としたので、ダイ金型を比較的安
価にできる。
【0080】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、低硬度
なダイ下部はV溝加工が容易であるので安価にできる。
【0081】請求項3の発明によれば、耐摩耗性がある
ダイ上部と、靭性があるダイ下部とから構成したので、
変形しにくく破壊しにくいダイ金型を提供できる。
【0082】請求項4の発明によれば、繰り返し曲げ加
工が行われても、ダイ上部が高い耐摩耗性を備えている
ためにV溝形状が変形しないので、高い曲げ加工精度を
維持できる。しかも、大幅に許容耐圧以上の加圧力が加
わることによりダイ上部が破壊しても、靭性に富むダイ
中部により破壊時のエネルギーを吸収できるので、ダイ
金型の破片が飛散することを防止できる。
【0083】さらに、プレス機にスライドして設置され
るとしても、ダイ下部が耐摩耗性を備えているので耐久
性のあるダイ金型を提供できる。
【0084】また、高価な材質であるダイ上部とダイ下
部をダイ金型の全体のうちの一部としたので、ダイ金型
を比較的安価にできる。
【0085】請求項5の発明によれば、請求項4と同様
に繰り返し曲げ加工が行われても、ダイ上部が高い耐摩
耗性を備えているためにV溝形状が変形しないので、高
い曲げ加工精度を維持できる。しかも、大幅に許容耐圧
以上の加圧力が加わることによりダイ上部が破壊して
も、靭性に富むダイ中部により破壊時のエネルギーを吸
収できるので、ダイ金型の破片が飛散することを防止で
きる。
【0086】さらに、プレス機にスライドして設置され
るとしても、ダイ下部が耐摩耗性を備えているので耐久
性のあるダイ金型を提供できる。
【0087】また、高価な材質であるダイ上部とダイ下
部をダイ金型の全体のうちの一部としたので、ダイ金型
を比較的安価にできる。
【0088】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、低硬度
なダイ中部はV溝加工が容易であるので安価にできる。
【0089】請求項6の発明によれば、耐摩耗性がある
ダイ上部及びダイ下部と、靭性があるダイ中部とから構
成したので、変形しにくく破壊しにくいダイ金型を提供
できる。
【0090】請求項7の発明によれば、ダイ上部が高硬
度材質であるので適切な熱処理をすることにより高い耐
摩耗性のあるダイ金型を比較的安価に製作できる。しか
も、ダイ下部がダイ上部の硬度より低い熱処理硬度を有
する材質であるので、熱処理後の追加工を容易にでき
る。
【0091】請求項8の発明によれば、請求項7と同様
にダイ上部が高硬度材質であるので適切な熱処理をする
ことにより高い耐摩耗性のあるダイ金型を比較的安価に
製作できる。しかも、ダイ下部がダイ上部の硬度より低
い熱処理硬度を有する材質であるので、熱処理後の追加
工を容易にできる。
【0092】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、低硬度
なダイ下部はV溝加工が容易であるので安価にできる。
【0093】請求項9の発明によれば、ダイ上部を耐摩
耗性のある層にでき、ダイ下部を靭性のある層にできる
ので、変形しにくく破壊しにくいダイ金型を提供でき
る。
【0094】請求項10の発明によれば、ダイ上部及び
ダイ下部が高硬度材質であるので適切な熱処理をするこ
とにより高い耐摩耗性のあるダイ金型を比較的安価に製
作できる。しかも、ダイ中部がダイ上部の硬度より低い
熱処理硬度を有する材質であるので、熱処理後の追加工
を容易にできる。
【0095】請求項11の発明によれば、請求項10と
同様にダイ上部及びダイ下部が高硬度材質であるので適
切な熱処理をすることにより高い耐摩耗性のあるダイ金
型を比較的安価に製作できる。しかも、ダイ中部がダイ
上部の硬度より低い熱処理硬度を有する材質であるの
で、熱処理後の追加工を容易にできる。
【0096】さらに、ダイV幅が大きいV溝やダイ溝角
度が小さくて深いV溝に対して適用可能であり、低硬度
なダイ中部はV溝加工が容易であるので安価にできる。
【0097】請求項12の発明によれば、ダイ上部及び
ダイ下部を耐摩耗性のある層にでき、ダイ中部を靭性の
ある層にできるので、変形しにくく破壊しにくいダイ金
型を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるダイ金型の
斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるダイ金型の
斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるダイ金型の
斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるダイ金型の
斜視図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態におけるダイ金型の
斜視図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態におけるダイ金型の
斜視図である。
【図7】従来におけるプレスブレーキの概略説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ダイ金型(第1の実施の形態の) 3 ダイ上部 5 ダイ下部 7、9 V溝(第1の実施の形態の) 11 ダイ金型(第2の実施の形態の) 13 V溝(第2の実施の形態の) 15 ダイ金型(第3の実施の形態の) 17 V溝(第3の実施の形態の) 19 ダイ金型(第4の実施の形態の) 21 ダイ上部 23 ダイ中部 25 ダイ下部 27、29 V溝(第4の実施の形態の) 31 ダイ金型(第5の実施の形態の) 33 V溝(第5の実施の形態の) 35 ダイ金型(第6の実施の形態の) 37 V溝(第5の実施の形態の)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 53/80 B29C 53/80

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチとの協働によりワークを折り曲げ
    るダイ金型であって、 ワークが接触する側のダイ上部と、このダイ上部の下面
    に接合したダイ下部とから構成され、前記ダイ上部が耐
    摩耗性を備えた高硬度を有する材質からなり、前記ダイ
    下部が前記ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質から
    なり、前記ダイ上部にV溝を設けてなることを特徴とす
    るダイ金型。
  2. 【請求項2】 パンチとの協働によりワークを折り曲げ
    るダイ金型であって、 ワークが接触する側のダイ上部と、このダイ上部の下面
    に接合したダイ下部とから構成され、前記ダイ上部が耐
    摩耗性を備えた高硬度を有する材質からなり、前記ダイ
    下部が前記ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質から
    なり、前記ダイ上部からダイ下部にかけてV溝を設けて
    なることを特徴とするダイ金型。
  3. 【請求項3】 前記ダイ上部の硬度がHRC40〜68
    からなり、前記ダイ下部の硬度がHRCO〜40からな
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のダイ金型。
  4. 【請求項4】 パンチとの協働によりワークを折り曲げ
    るダイ金型であって、 ワークが接触する側のダイ上部と、このダイ上部の下面
    に接合したダイ中部と、このダイ中部の下面に接合した
    ダイ下部とから構成され、前記ダイ上部が耐摩耗性を備
    えた高硬度を有する材質からなり、前記ダイ中部が前記
    ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質からなり、前記
    ダイ下部が前記ダイ上部とほぼ同じ硬度の耐摩耗性を備
    えた材質からなり、前記ダイ上部にV溝を設けてなるこ
    とを特徴とするダイ金型。
  5. 【請求項5】 パンチとの協働によりワークを折り曲げ
    るダイ金型であって、 ワークが接触する側のダイ上部と、このダイ上部の下面
    に接合したダイ中部と、このダイ中部の下面に接合した
    ダイ下部とから構成され、前記ダイ上部が耐摩耗性を備
    えた高硬度を有する材質からなり、前記ダイ中部が前記
    ダイ上部より低硬度の靭性を備えた材質からなり、前記
    ダイ下部が前記ダイ上部とほぼ同じ硬度の耐摩耗性を備
    えた材質からなり、前記ダイ上部からダイ中部にかけて
    V溝を設けてなることを特徴とするダイ金型。
  6. 【請求項6】 前記ダイ上部の硬度がHRC40〜68
    からなり、前記ダイ中部の硬度がHRCO〜40からな
    り、前記ダイ下部の硬度がHRC40〜68からなるこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載のダイ金型。
  7. 【請求項7】 パンチとの協働によりワークを折り曲げ
    るダイ金型の製造方法であって、 耐摩耗性を備えた高い熱処理硬度になる材質からなるダ
    イ上部と、このダイ上部より低い熱処理硬度になる材質
    からなるダイ下部とを接合して2重構造の接合材を形成
    し、この接合材を熱処理加工すると共に前記ダイ上部に
    V溝を形成すべく機械加工することを特徴とするダイ金
    型の製造方法。
  8. 【請求項8】 パンチとの協働によりワークを折り曲げ
    るダイ金型の製造方法であって、 耐摩耗性を備えた高い熱処理硬度になる材質からなるダ
    イ上部と、このダイ上部より低い熱処理硬度になる材質
    からなるダイ下部とを接合して2重構造の接合材を形成
    し、この接合材を熱処理加工すると共に前記ダイ上部か
    らダイ下部にかけてV溝を形成すべく機械加工すること
    を特徴とするダイ金型の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ダイ上部は硬度がHRC40〜68
    となり、前記ダイ下部は硬度がHRCO〜40となるこ
    とを特徴とする請求項7又は8記載のダイ金型の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 パンチとの協働によりワークを折り曲
    げるダイ金型の製造方法であって、 耐摩耗性を備えた高い熱処理硬度になる材質からなるダ
    イ上部と、このダイ上部より低い熱処理硬度になる材質
    からなるダイ中部と、前記ダイ上部とほぼ同じ熱処理硬
    度になる材質からなるダイ下部とを接合して3重構造の
    接合材を形成し、この接合材を熱処理加工すると共に前
    記ダイ上部にV溝を形成すべく機械加工することを特徴
    とするダイ金型の製造方法。
  11. 【請求項11】 パンチとの協働によりワークを折り曲
    げるダイ金型の製造方法であって、 耐摩耗性を備えた高い熱処理硬度になる材質からなるダ
    イ上部と、このダイ上部より低い熱処理硬度になる材質
    からなるダイ中部と、前記ダイ上部とほぼ同じ熱処理硬
    度になる材質からなるダイ下部とを接合して3重構造の
    接合材を形成し、この接合材を熱処理加工すると共に前
    記ダイ上部からダイ中部にかけてV溝を形成すべく機械
    加工することを特徴とするダイ金型の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ダイ上部は硬度がHRC40〜6
    8となり、前記ダイ中部は硬度がHRCO〜40とな
    り、前記ダイ下部は硬度がHRC40〜68となること
    を特徴とする請求項10又は11記載のダイ金型の製造
    方法。
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