JP2021133406A - プレス加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属と樹脂とを複合させたパンチやダイの加工工具を含むプレス金型を使用するプレス加工装置において、金属板金を加工した場合でも樹脂の部分の変形や破損が発生せず、良好で所定の形状の金属部品が得られるプレス加工装置を提供する。【解決手段】対象物を加工するプレス加工装置であって、対象物と接し、金属又はセラミックからなる先端部と、先端部と固定されベースとなる樹脂部分と、で構成されるパンチと、金属又はセラミックからなる部材とベースとなる樹脂部分とで構成されるダイと、を備え、パンチ又はダイの少なくとも一方のベースとなる樹脂部分の中に、先端部、又は、金属もしくはセラミックからなる部材を支持する別部材を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル材や枚葉状態の薄板金属板金を曲げや絞り、所定の形状に打ち抜くプレス用金型において、その金型に用いられるパンチ及びダイを備えた、プレス加工装置に関する。
効率良く金属部品を得るためには、プレス金型を用いる方法がある。コイル状または枚葉状の薄板金属板金を、薄板金属板金に押し付ける雄型のパンチと、パンチにすき間(クリアランス)を設定した雌型のダイとを含むプレス金型により、所定の形状に打ち抜く。また、金属部品の立体的な形状に関しても、薄板金属板金をプレス金型により曲げや絞り加工を行い、最後に所定の形状にプレス金型を用いて打ち抜く方法が取られる。
図6A乃至図6Dに薄板金属板金をプレス金型にて所定の形状に打ち抜く加工の各工程の概略断面図を示す。プレス金型は、図6Aに示すように、パンチ201、上ダイセット202、パンチプレート203、ストリッパプレート204にて構成される上型と、ダイ205、ダイプレート206、下ダイセット207から構成される下型とに大きく分けられる。
(1)図6Aに示すように、上型と下型との間に薄板金属板金200を配置し、その後、上型が下降する。
(2)次いで、図6Bに示すように、薄板板金200がストリッパプレート204とダイ205とダイプレート206とに接触する。
(3)さらに上型が下降すると図6Cに示すように、パンチ201も薄板板金200に接触する。
(4)さらに上型が下降すると、図6Dに示すように、パンチ201とダイ205とによって薄板金属板金200の打ち抜き加工が行われ、所定の形状を有する金属部品208が得られる。
このプレス金型に用いられるパンチ201やダイ205などの加工工具は、対象物である薄板金属板金200よりも硬い必要があり、また、耐久性も必要なため、一般的にダイス鋼などの焼入れ鋼材や超硬材料などが用いられている。これらの材料は、複雑な形状を加工するにあたり、切削加工以外に研削加工、放電加工などを併用し、非常に長い時間と工数をかけて製作する必要があり、そのため、複雑形状のプレス加工用工具は、製作に時間とコストがかかることが一般的である。
そこで、金属よりも硬度は劣るが、短い時間で安く加工できるため、加工工具を樹脂で製作する方法も試みられている。また、ABSやPEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)材などの樹脂としては硬い材料を切削加工して樹脂工具として用いることにより、少量生産に限定すれば、打ち抜き加工も可能である。また、絞り加工や曲げ加工として、この樹脂工具を用いれば、打ち抜き加工として使用するよりも多い生産数で薄板金属板を加工することが出来る。
さらに、パンチやダイに使用される樹脂工具を、樹脂造形用の三次元造形機(3Dプリンター)を用いて製作するという方法も提案されている。樹脂材料を切削加工してプレス加工工具として製作するよりも、三次元造形で製作する方が、製作が短時間で完了する。特に加工工具が複雑形状となった場合、樹脂造形用の三次元造形機を用いることにより、切削加工より短時間でプレス加工用工具を製作することが可能である。
しかしながら、パンチやダイに用いる樹脂工具は、対象物である金属板金よりも軟らかいため、生産数が多くなるにつれて、金属板金と接触する部分に変形や摩耗が発生する。さらに加工荷重の影響により欠けやヒビが発生してしまうこともある。
そこで、パンチとダイにおける金属板金と接する部分のみを金属にする方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
図7は、特許文献1に記載された、板金プレス用樹脂型の縦断面図である。強化体210は、強化用繊維製織布を渦巻状に巻いて熱硬化性樹脂を含浸させたものであり、パンチの母型211とダイの母型212に接合させ、表面を硬化させた樹脂パンチ213と樹脂ダイ214としている。
図8は、特許文献2に記載された積層堆積システムを使用して構築された金属部品を含む3D物体の拡大断面図である。ベースとなる樹脂部分216は三次元造形機にて製作され、金属板金と接触する部分は金属215として構成されている。この3D物体は、三次元造形機にて樹脂部分を途中まで製作し、造形されたくぼみの部分に金属部品215を挿入し、その後、再度三次元造形機にて樹脂を覆いかぶせている。
図9は、特許文献3に記載された樹脂金型を適用したプレス成形装置の概略断面図である。このプレス成形装置は、金属板金の成形加工を行う場合に使用されるもので、パンチのベースとなる部分217に樹脂を配置し、金属板金と接する表面部分218に金属を配置し、ダイのベースとなる部分219に樹脂を配置し、金属板金と接する表面部分220に金属を配置し、樹脂と金属とを接合して使用している。
特開平1−113136号公報 特許第4838354号公報 特許第3779148号公報
プレス金型で金属板金を絞りや曲げや抜き加工する場合、プレス金型を構成するパンチやダイの加工工具には大きな加工荷重が作用するが、その加工荷重に対して加工工具の強度が強いため加工が成立する。
一方、上記のように、加工時に被加工材となる金属板金と接する、パンチとダイの加工工具の表面に金属を配置すると共に、それを保持する部分に樹脂を配置した構成の場合、樹脂の部分の強度が非常に弱い。特に、三次元造形機(3Dプリンター)により樹脂部分が作製された場合、造形される際に微小な空洞が形成され、さらに弱くなる。
また、金属板金を加工する時、加工工具の表面の金属に大きな荷重が作用し、それと同時にその荷重は金属部分を保持する樹脂部分にも作用する。樹脂部分に大きな荷重が作用すると、もともと強度が弱いため、樹脂部分が変形したり、つぶれたりしてしまう。さらに何回も荷重が作用すると、破損する可能性がある。樹脂部分が変形すると、加工におけるパンチとダイの隙間であるクリアランスに狂いが生じ、加工された金属板金にバリが生じ、所定の形状が得られなくなる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、金属と樹脂とを複合させたパンチやダイの加工工具を含むプレス金型を使用するプレス加工装置において、金属板金を加工した場合でも樹脂の部分の変形や破損が発生せず、良好で所定の形状の金属部品が得られるプレス加工装置を提供することを目的とする。
本発明に係るプレス加工装置は、対象物を加工するプレス加工装置であって、前記対象物と接し、金属又はセラミックからなる先端部と、前記先端部と固定されベースとなる樹脂部分と、で構成されるパンチと、
金属又はセラミックからなる部材とベースとなる樹脂部分とで構成されるダイと、
を備え、
前記パンチ又は前記ダイの少なくとも一方のベースとなる前記樹脂部分の中に、前記先端部、又は、前記金属もしくはセラミックからなる部材を支持する別部材を有する。
以上のように、本発明に係るプレス加工装置によれば、パンチ又はダイの少なくとも一方のベースとなる樹脂部分の中に、先端部を支持する別部材を有する。そこで、金属板金を加工した場合でも樹脂の部分の変形や破損が発生せず、良好で所定の形状の金属部品が得られる。
実施の形態1に係るプレス加工装置において、パンチ及びダイの樹脂部分に金属製ピンを配置させたプレス金型の断面構造を示す概略側断面図である。 (a)は、実施の形態2に係るプレス加工装置において、樹脂部分に金属製ピンを1ヵ所配置したパンチの断面構造を示す概略側断面図であり、(b)は、(a)の平面図である。 (a)は、実施の形態2の変形例1に係るプレス加工装置において、樹脂部分に金属製ピンを数ヶ所配置したパンチの断面構造を示す概略側断面図であり、(b)は、(a)の平面図である。 実施の形態2の変形例2に係るプレス加工装置において、異形状の加工形状を有するパンチに対して、バランス良く金属製ピンを配置した平面図である。 (a)は、実施の形態2の変形例3に係るプレス加工装置において、樹脂部分に金属製ピンを数ヶ所配置したダイの平面図であり、(b)は、(a)の断面構造を示す概略側断面図である。 薄板板金をプレス加工にて打ち抜く加工の一工程を示す概略断面図である。 薄板板金をプレス加工にて打ち抜く加工の一工程を示す概略断面図である。 薄板板金をプレス加工にて打ち抜く加工の一工程を示す概略断面図である。 薄板板金をプレス加工にて打ち抜く加工の一工程を示す概略断面図である。 特許文献1に記載された板金プレス用樹脂型の縦断面図である。 特許文献2に記載された積層堆積システムを使用して構築された金属部品を含む3D物体の拡大断面図である。 特許文献3に記載された樹脂金型を適用したプレス成形装置の概略断面図である。
第1の態様に係るプレス加工装置は、対象物を加工するプレス加工装置であって、
前記対象物と接し、金属又はセラミックからなる先端部と、前記先端部と固定されベースとなる樹脂部分と、で構成されるパンチと、
金属又はセラミックからなる部材とベースとなる樹脂部分とで構成されるダイと、
を備え、
前記パンチ又は前記ダイの少なくとも一方のベースとなる前記樹脂部分の中に、前記先端部、又は、前記金属もしくはセラミックからなる部材を支持する別部材を有する。
金属板金を加工する場合、先端部に発生する加工荷重はパンチやダイの加工工具のベースである樹脂部分にも作用する。上記構成によれば、パンチやダイの樹脂部分の中に先端部を支持する別部材を有するので、先端部に発生する加工荷重は別部材に作用し、樹脂部分に直接作用する加工荷重が軽減されるため、樹脂部分の変形や破損の発生を抑制できる。これによってバリや変形のない良好な金属部品を得ることができる。
第2の態様に係るプレス加工装置は、上記第1の態様において、前記別部材は、金属、セラミック、及び、エンジニアプラスチックからなる群から選ばれる材料からなり、前記樹脂部分よりも硬度が高くてもよい。
上記構成によれば、金属製ピンは、樹脂部分より硬度が高いので、樹脂部分の変形や破損の発生をより抑制できる。
第3の態様に係るプレス加工装置は、上記第1又は第2の態様において、前記樹脂部分、および、その中に設置される別部材と、金型の土台となるダイセットとの間に、プレートを配置させてもよい。
第4の態様に係るプレス加工装置は、上記第1から第3のいずれかの態様において、前記別部材が、複数個存在してもよい。
第5の態様に係るプレス加工装置は、上記第1から第4のいずれかの態様において、前記樹脂部分の中に貫通穴が設けられ、前記貫通穴の中に、前記別部材が配置されていてもよい。
第6の態様に係るプレス加工装置は、上記第1から第5のいずれかの態様において、前記樹脂部分が、3次元樹脂造形、樹脂射出成形、又は、樹脂切削のいずれかによって製作され、前記樹脂部分の内部に貫通穴が設けられていてもよい。
以下、本実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。図面において、実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るプレス加工装置100において、パンチ及びダイの樹脂部分102、105に金属製ピン103、106を配置させたプレス金型の断面構造を示す概略側断面図である。
このプレス加工装置100は、金属と樹脂を複合させたパンチとダイの加工工具を含むプレス金型を用いている。このパンチ及びダイは、金属部分101、104を保持するベースとなる樹脂部分102、105の中に、金属部分101、104と接し、樹脂部分102、105と同じ長さの別部材である金属製の部品の金属製ピン103を内蔵させている。
所定の金属板金部品を得るために、金属板金107と接触するパンチの金属部分101と、ダイの金属部分104とによって、金属板金107の打ち抜き加工を行う。パンチの金属部分101は、ベースとなる樹脂部分102に固定されており、同様に、ダイの金属部分104は、ベースとなる樹脂部分105に固定されている。パンチの金属部分101は、打ち抜き加工の際にダイの穴120を貫く先端部を有する。なお、パンチ及びダイは、金属部分101、104を有するが、金属に限られず、十分な硬度が得られればセラミックからなる部分であってもよい。パンチの樹脂部分102とダイの樹脂部分105とは、それぞれポリカーボネイトやMCナイロンなどの硬い樹脂材料を切削加工などで作られる。なお、3Dプリンターを用いて樹脂造形で作ってもよい。パンチとダイの金属部分101、104は、接着などによる化学的結合、ボルト止めなどの機械的結合にて、パンチとダイの樹脂部分102、105にそれぞれ固定されている。このとき、パンチの樹脂部分102には、穴が加工されており、その穴に金属製ピン103が挿入されている。同様に、ダイの樹脂部分105にも穴が加工されており、その穴に金属製ピン106が挿入されている。
その他、このプレス金型は、上型は、上型のベースとなる上ダイセット108、パンチの加工荷重を受けるバッキングプレート109、パンチを保持するパンチプレート110、スプリング荷重を受けるストリッパバッキング111、パンチを位置決めするストリッパプレート112を含む。また、下型は、下型のベースとなる下ダイセット115、ダイの荷重を受けるダイバッキング114、ダイを保持するダイプレート113を含む。
図1に示す実施の形態1に係るプレス金型を用いたプレス加工装置において、パンチとダイにより被加工材の金属板金107に抜きや絞りなどの塑性加工を行う場合、パンチ先端に設置されている金属部分101とダイ先端に設置されている金属部分104には大きな加工荷重が発生する。この荷重は、パンチのベースの樹脂部分102とダイのベースの樹脂部分105とに伝わり、樹脂部分に大きな圧縮荷重が作用する。樹脂の強度は非常に弱いため、通常であればその圧縮荷重にて樹脂がつぶされ全長が短くなったり破損したりする。それを防止するために本実施の形態1では、パンチの樹脂部分102に設けられている貫通穴の中に金属製ピン102が設置され、ダイの樹脂部分105に設設けられている貫通穴の中に金属製ピン106が設置させている。この金属製ピン103は、樹脂部分102と同じ長さで金属部分101に接しており、同様に、金属製ピン106は、樹脂部分105と同じ長さで金属部分104に接している。そのため、金属部分101、104に発生した加工荷重は、金属製ピン103、106に直接伝わり、樹脂部分102、105がつぶされ破損するのを防止することが出来る。これによって、樹脂部分102、105の変形や破損が無くなるため、バリや変形の無い金属板金からの金属加工部品を得る事ができる。
<金属製ピン>
この金属製ピン103、106は、樹脂部分102、105に加工された貫通穴に設置されるが、樹脂部分は変形しやすいため、その貫通穴は、金属製ピン103、106の径よりも+0.1mm〜+1.0mmの大きめの穴にするのが適切である。さらにこの金属製ピン103、106は、加工荷重により変形しないように、熱処理を施して硬度を向上させたSKD11(合金工具鋼:ダイス鋼)やSK3(工具用炭素鋼)などが望ましい。また、金属製ピン103、106は、金属に限られず、十分な硬度が得られればセラミック、エンジニアリングプラスチックからなるものであってもよい。これによって、金属製ピン103、106は、樹脂部分102、105より硬度が高いので、樹脂部分の変形や破損の発生をより抑制できる。
さらに、金属製ピン103、106は、金属部分101、104と接し、樹脂部分102、105と同じ長さであってもよい。これによって、パンチとダイの金属部分101、104が受ける加工荷重を金属製ピン103、106で受けることができる。
<上ダイセット、下ダイセット>
プレス金型において上型のベースとなるのは上ダイセット108であり、下型のベースとなるには下ダイセット115である。この上ダイセット108及び下ダイセット115は、大きなプレートになるため、加工が容易なS55C(機械構造用炭素鋼)やSS400(一般構造用圧延鋼材)などの軟らかい金属が使用される。
<バッキングプレート、ダイバッキング>
ところで金属製ピン103、106の片側端面は、パンチやダイの金属部分101、104に接しており、他方の端面は金型のプレートに接するように長さを設定している。この時、パンチ側に金属製ピン103は上ダイセット108に接し、ダイ側の金属製ピン106は下ダイセット115に接するようにすると、上ダイセット108及び下ダイセット115が金属製ピン103、106からの荷重により、へこみ変形が発生する。そのため、金属製ピンの荷重を上ダイセット108と下ダイセット115とが直接受けないように、パンチの樹脂部分102と上ダイセット108の間にバッキングプレート109を設置し、またダイの樹脂部分105と下ダイセット115の間にダイバッキング114を設置する。このバッキングプレート109及びダイバッキング114には、SKD11やSKS3などの焼き入れ加工し強度を増した金属を使用することができる。これによって、バッキングプレート109は、上ダイセット108よりも小さく薄くでき、加工が容易になる。また、ダイバッキング114は、下ダイセット115よりも小さく薄くできる。そのため、上ダイセット108や下ダイセット115が、金属製ピン103、106によりつぶされ変形するのを防止できる。
(実施の形態2)
図2(a)は、実施の形態2に係るプレス加工装置において、樹脂部分102に金属製ピン103を1ヵ所配置したパンチの断面構造を示す概略側断面図であり、(b)は、(a)の平面図である。
実施の形態2に係るプレス加工装置では、実施の形態1に係るプレス加工装置と対比すると、樹脂部分103に金属製ピンを1ヵ所配置したパンチを含むプレス金型を用いている点で相違する。金属板金の加工荷重が小さい時は、樹脂部分102の内部に配置する金属製ピン103は、金属部分101の中央部に1ヵ所配置すればよい。
(変形例1)
図3(a)は、実施の形態2の変形例1に係るプレス加工装置において、樹脂部分に金属製ピンを数ヶ所配置したパンチの断面構造を示す概略側断面図であり、(b)は、(a)の平面図である。
実施の形態2の変形例1に係るプレス加工装置では、パンチの樹脂部分に金属製ピンを数ヶ所配置していることを特徴とする。金属板金を加工する周長が長い場合、金属板金の板厚が厚い場合、あるいは、ステンレス鋼などの金属板金自体の硬度が高い場合は、金属部分101に大きな加工荷重が発生する。その時、金属部分101と金属製ピン103との接触面積を大きくするため、金属製ピンの径を大きくするか、本数を多くする必要がある。そこで、金属部分101の外周に沿ってバランスよく金属製ピン103を配置する。また、図3(b)に示すように、金属製ピン103を樹脂部分102の金属部分101に近い外周に数ヶ所と中央部に1ヵ所配置することも有効である。
(変形例2)
図4は、実施の形態2の変形例2に係るプレス加工装置において、に異形状の加工形状を有するパンチに対して、バランス良く金属製ピンを配置した平面図である。
図4に示すように、金属板金を加工する形状が異形状の場合、工具の金属部分101からの加工荷重を均等に受ける必要がある。そこで、変形例2に係るプレス加工装置では、図4に示すように、異形状の加工形状を有するパンチに対して、バランスよく金属製ピン103を配置している。
(変形例3)
図5(a)は、実施の形態2の変形例3に係るプレス加工装置において、樹脂部分に金属製ピンを数ヶ所配置したダイの平面図であり、(b)は、(a)の断面構造を示す概略側断面図である。
ダイは、金属板金を加工するための穴120が金属部分104に設置されているため、その穴120と外周部分とにバランスよく数ヶ所に金属製ピン106を配置させる必要がある。そこで、変形例3に係るプレス加工装置では、図5(a)及び(b)に示すように、金属部品104を保持するベースとなる樹脂部分105の中に、金属部品104と接し樹脂部品105と同じ長さの金属製ピン106を内蔵させている。これにより、樹脂部分105の変形や破損が無くなるため、バリや変形の無い金属加工部品を得る事が出来る。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係るプレス加工装置によれば、パンチ又はダイの少なくとも一方のベースとなる樹脂部分の中に、先端部を支持する別部材を有する。このプレス加工装置によって得られた所定の形状の金属加工部品は、良好で所定の形状を有するので、家電製品、自動車部品、日用品などの部品として適用可能である。
100、100a プレス加工装置
101 パンチの金属部分
102 パンチの樹脂部分
103 金属製ピン
104 ダイの金属部分
105 ダイの樹脂部分
106 金属製ピン
107 加工される金属板金
108 上ダイセット
109 バッキングプレート
110 パンチプレート
111 ストリッパバッキング
112 ストリッパプレート
113 ダイプレート
114 ダイバッキング
115 下ダイセット
120 穴
200 薄板板金
201 パンチ
202 上ダイセット
203 パンチプレート
204 ストリッパプレート
205 ダイ
206 ダイプレート
207 下ダイセット
208 打ち抜かれた金属部品
210 強化用樹脂を含侵させた強化体
211 パンチの母型
212 ダイの母型
213 表面を硬化させた樹脂パンチ
214 表面を硬化させた樹脂ダイ
215 金属板金と接触する金属部品
216 工具のベースとなる樹脂部分
217 パンチの樹脂部分
218 パンチの表面の金属部分
219 ダイの樹脂部分
220 ダイの表面の金属部分

Claims (6)

  1. 対象物を加工するプレス加工装置であって、
    前記対象物と接し、金属又はセラミックからなる先端部と、前記先端部と固定されベースとなる樹脂部分と、で構成されるパンチと、
    金属又はセラミックからなる部材とベースとなる樹脂部分とで構成されるダイと、
    を備え、
    前記パンチ又は前記ダイの少なくとも一方のベースとなる前記樹脂部分の中に、前記先端部、又は、前記金属もしくはセラミックからなる部材を支持する別部材を有する、プレス加工装置。
  2. 前記別部材は、金属、セラミック、及び、エンジニアプラスチックからなる群から選ばれる材料からなり、前記樹脂部分よりも硬度が高い、請求項1に記載のプレス加工装置。
  3. 前記樹脂部分、および、その中に設置される別部材と、金型の土台となるダイセットとの間に、プレートを配置させた、請求項1又は2に記載のプレス加工装置。
  4. 前記別部材が、複数個存在する、請求項1から3のいずれか一項に記載のプレス加工装置。
  5. 前記樹脂部分の中に貫通穴が設けられ、前記貫通穴の中に、前記別部材が配置されている、請求項1から4のいずれかいずれか一項に記載のプレス加工装置。
  6. 前記樹脂部分が、3次元樹脂造形、樹脂射出成形、又は、樹脂切削のいずれかによって製作され、前記樹脂部分の内部に貫通穴が設けられている、請求項1から5のいずれかいずれか一項に記載のプレス加工装置。
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