JPH0560127A - 動圧軸受のコイニング加工法 - Google Patents

動圧軸受のコイニング加工法

Info

Publication number
JPH0560127A
JPH0560127A JP3219799A JP21979991A JPH0560127A JP H0560127 A JPH0560127 A JP H0560127A JP 3219799 A JP3219799 A JP 3219799A JP 21979991 A JP21979991 A JP 21979991A JP H0560127 A JPH0560127 A JP H0560127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
pressing
dynamic pressure
workpiece
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3219799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Okazaki
康隆 岡崎
Masayuki Sumi
正行 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3219799A priority Critical patent/JPH0560127A/ja
Publication of JPH0560127A publication Critical patent/JPH0560127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は動圧型流体軸受のスラスト方向の負
荷を支えるスラストプレートに動圧発生溝を形成する加
工法に関するものである。 【構成】 スラストプレートには渦状の溝が深さ4μm
で形成されている。従来はフォトエッチングで溝を形成
していたが、工程が長くかかりコストアップになる。コ
イニングは量産に優れた加工法であるが、通常は中央部
が太鼓状に膨らんで平面度が3μm以上になる。これ
は、摩擦力が材料の塑性流れの抵抗として作用し、停滞
した材料が高靜水圧状態になってパンチを弾性変形させ
ることが原因である。さらに加工前にアセトンで油分を
洗浄することもこの現象を助長している。そこで、通常
の80%の面圧で多数回繰り返して加圧した。これによ
り製品が太鼓状に膨らむことを抑制しながら所定の深さ
の動圧発生溝を成形することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動圧スラスト軸受に好
適な動圧発生溝の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動圧スラスト軸受の動圧発生溝
は、特開平2−159412号公報に記載のように、パ
ンチ1及びダイ2の表面の被加工物3と接触する部分が
平面をなしている。
【0003】また別の従来例では、特開平2−1513
20号公報に記載のように、パンチ4及びダイ5の被加
工物3との接触面が凸状をなしている。
【0004】次に動作について説明する。ダイ2の上に
置かれた平行円板状の被加工物3に対し、パンチ1が降
下し被加工物3を強く1回だけ押すことによりパンチ1
と接触する側の平行円板の表面に、動圧発生溝を形成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例の前者の加工法の場合以下のような課題を有して
いた。パンチ1及びダイ2の表面の被加工物3と接触す
る部分が平面で、単に1回の加圧で溝を形成しようとす
る場合、被加工物はSUSの直径15mm、厚さ1.8
mmの平行円板で平面度を0.1μmに仕上げたもの
で、パンチ1は超硬合金の直径16mmの中実円筒、ダ
イ2はダイス鋼の直径が16mmの中実円筒で、被加工
物3の表面に深さ4μmの動圧発生溝を成形したとこ
ろ、図4に示したように、加工後の被加工物の動圧発生
溝周辺の形状が、中央部で周辺部に比べて高くなり、平
面度は3μm程度になる。ところが、このプレートを動
圧スラスト軸受に用いるためには平面度は1μm以下で
なければならないため、上記の加工法ではそれを満足で
きない。このように、上記の加工法には加工後の被加工
物の平面度が悪くなるという課題を有していた。
【0006】この加工後の平面度の悪化が起きる理由は
以下の通りであると推定される。パンチ1が被加工物3
を押すと、被加工物の中央部の肉は周辺に向かって塑性
流動するが、この流れは工具との摩擦力で抵抗を受け
る。その結果、中心部では高い靜水圧応力状態になり、
塑性変形が起こりにくくなる。この状態ではパンチ1及
びダイ2の中央部付近が凹状の弾性変形を起こすことに
なり、これが被加工物に転写されて平面度は悪化する。
さらに、動圧発生溝が形成されて被加工物の表面積が増
大しており、表面に残った油分が相対的に不足している
ことが、この現象を助長する。
【0007】従来例のうちの後者は、この課題を解決す
るためになされたものであるが、一般にパンチ1とダイ
2の表面を凸状にすることは、平面に加工することより
も加工が煩雑になる。特にパンチ1やダイ2にはダイス
鋼や超硬合金など高い硬度の材料を使用するが、これら
の材料を凸状に加工するには、例えばジグ研削盤などの
高価な工作機械を必要とする。またパンチ1と被加工物
3の表面に作用する摩擦力は、被加工物の個々の表面粗
さや引張り強さなどによって変動するので、実際の生産
に際しては、複数個のパンチとダイから、最適な形状の
組合せを選択する必要が生じる。以上のように、後者の
従来例では多数のパンチとダイを用意し、試し打ちによ
って最適なパンチとダイの組合せを決める必要がある。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、コイニング工程終了後の被加工
物の平面度を1μm以内に保ちながら、所定の深さの動
圧発生溝を成形する加工法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの、本発明の技術的な手段は、被加工物を加圧する圧
力を低くして1回の加圧力で所定の溝深さを得るに必要
な加圧力の80%とし、多数回繰り返し加圧するもので
ある。
【0010】
【作用】この技術的な手段による作用は次のようにな
る。被加工物3を加圧する圧力が低いと塑性変形量が小
さいため厚みの不均一さや平面度の悪化は少ないが、1
回目の加圧後は、動圧発生溝の深さは十分でない。この
加圧状態からしだいに加圧力を減らしていくと、パンチ
1と被加工物3の接触面積も次第に減少していき、パン
チ1の表面と被加工物3の表面の間には周辺からすき間
が生じる。この時パンチ1と被加工物3の周辺部に残留
していた油分がすき間に沿って毛細管現象により中央部
付近まで浸透していく。つぎにこの状態から加圧力を増
やしていくと、新たに油分が表面に浸透したことにより
1回目の加圧時の終了時点と比べて摩擦力が低減してお
り、1回目加圧よりも塑性変形が進行する。以上を繰り
返すことで、所定の深さの動圧発生溝を得ることができ
る。
【0011】
【実施例】実施例1.以下、本発明の第一の実施例につ
いて、図を参照しながら説明する。図1において、3は
被加工物、1はパンチ、2はダイであり、パンチとダイ
は超硬合金でできている。被加工物の材質はSUS42
0J2で、寸法は直径15mm、厚さ1.8mmの円板
で硬度はHv=200である。
【0012】本実施例において、被加工物3を面圧40
Kg/mm2で20回加圧した場合の表面の形状を図4に示
す。図5は従来例として示したもので、被加工物とパン
チとダイは図4の場合と同じものを使用し、面圧50Kg
/mm2で1回で加圧を終了させた。両者を比較すると、平
面度が従来例では3μmあったのに対し、本実施例では
0.2μmと93%良くなっている。図6は、本実施例
において、被加工物3の加圧の回数と最大溝深さの関係
を示したものである。加圧を繰り返すと動圧発生溝の深
さは大きくなっていき、次第に飽和していく。この結果
から加圧の繰り返し回数は20回とした。
【0013】本実施例ではパンチ1とダイ2は超硬合金
の場合を示したが、これがいかなる材質であってもなん
ら問題ないことはいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、被加
工物を加圧する圧力を低くして1回の加圧力で所定の溝
深さを得るに必要な加圧力の80%とし、多数回繰り返
し加圧するので、コイニング行程終了後の被加工物の平
面度を1μm以内に保ちなら、所定の深さの動圧発生溝
を成形する加工法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例および従来例の前者における装
置の主要部部および被加工物の断面図である。
【図2】従来例の後者における装置の主要部部および被
加工物の断面図である。
【図3】被加工物のコイニング加工後の形状の一例を示
す斜視図である。
【図4】本発明の実施例における加工後の被加工物の表
面形状を表す説明図である。
【図5】従来例における加工後の表面形状を表わす説明
図である。
【図6】本発明の実施例における繰り返し加圧の効果を
表わす説明図である。
【符号の説明】
1 パンチ2 ダイ3 被加工物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチ及びダイで被加工物を挟んで加圧
    することにより被加工物にパンチ表面の凹凸形状を転写
    するコイニング方法により、被加工物に動圧発生用の溝
    を形成する方法において、加圧力は1回の加圧で所定の
    溝深さを得るに必要な加圧力の80%とし、多数回繰り
    返し加圧することを特徴とする動圧スラスト軸受のコイ
    ニング方法。
JP3219799A 1991-08-30 1991-08-30 動圧軸受のコイニング加工法 Pending JPH0560127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3219799A JPH0560127A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 動圧軸受のコイニング加工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3219799A JPH0560127A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 動圧軸受のコイニング加工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0560127A true JPH0560127A (ja) 1993-03-09

Family

ID=16741220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3219799A Pending JPH0560127A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 動圧軸受のコイニング加工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0560127A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002008619A1 (fr) * 2000-07-21 2002-01-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif palier de butee du type a pression dynamique et son procede de fabrication
WO2004038240A1 (ja) * 2002-10-24 2004-05-06 Ntn Corporation 動圧軸受装置
CN100441890C (zh) * 2004-10-21 2008-12-10 日立粉末冶金株式会社 动压轴承的制造方法
WO2011080794A1 (ja) * 2009-12-28 2011-07-07 アルファナテクノロジー株式会社 回転機器の生産方法及びその方法で生産された回転機器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002008619A1 (fr) * 2000-07-21 2002-01-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif palier de butee du type a pression dynamique et son procede de fabrication
WO2004038240A1 (ja) * 2002-10-24 2004-05-06 Ntn Corporation 動圧軸受装置
CN100360818C (zh) * 2002-10-24 2008-01-09 Ntn株式会社 液体动压轴承装置
KR100955664B1 (ko) * 2002-10-24 2010-05-06 엔티엔 가부시키가이샤 동압 베어링 장치
US7946770B2 (en) 2002-10-24 2011-05-24 Ntn Corporation Hydrodynamic bearing device
CN100441890C (zh) * 2004-10-21 2008-12-10 日立粉末冶金株式会社 动压轴承的制造方法
WO2011080794A1 (ja) * 2009-12-28 2011-07-07 アルファナテクノロジー株式会社 回転機器の生産方法及びその方法で生産された回転機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4580431A (en) Method and apparatus for producing a stepped hollow article
KR100195371B1 (ko) 바닥이 있는 원통형 제품의 성형방법
JPWO2005097373A1 (ja) せん断加工装置
JP2001047175A (ja) 増肉プレス加工法
JPH10202329A (ja) 半抜き成形方法およびこれに使用する冷間鍛造型
JPH0560127A (ja) 動圧軸受のコイニング加工法
JPS60188657A (ja) 板金製ポリvプーリーの製造方法および製造装置
JP5645527B2 (ja) パンチ金型及びそのパンチ金型を使用したねじ穴加工方法
US2250645A (en) Welding electrode
JP2000042635A (ja) プレス成形方法およびその装置
JP2000351041A (ja) 変形加工のための方法および該方法を実施するための装置
JPS5952007B2 (ja) 鏡面板の精密打抜き方法
JP2006247675A (ja) プレス加工用のパンチと、プレス加工方法
JP2002192264A (ja) ダイ金型及びダイ金型の製造方法
JPS6261370B2 (ja)
JPH06126369A (ja) スプライン成形方法
SU1569055A1 (ru) Матрица дл выт жки
JPH0976015A (ja) プレスの曲げ方法および装置
CN111687359B (zh) 金属基体的整形方法
JP4272952B2 (ja) 巻上機における軸受けフレームの軸受孔加工方法
JPH0555208B2 (ja)
JP3987464B2 (ja) スラスト動圧軸受装置およびその加工方法
JPS59110430A (ja) プレス金型
JP2833495B2 (ja) 型鍛造方法
JP2831090B2 (ja) 冷間塑性加工法