JP2021084111A - 切断加工用プレス型および切断加工用プレス型の製造方法 - Google Patents

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翔太 水野
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英生 峯
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毅 切通
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Abstract

【課題】強度を向上した切断加工用プレス型を提供する。【解決手段】本開示の切断加工用プレス型100は、パンチ1と、パンチ1が挿入される中空部2aと、中空部2aのパンチ1側の開口を画定するダイ切断部6と、を有するダイ2と、パンチ1が移動する貫通孔3aと、貫通孔3aの開口を画定するエッジ部19と、を有し、ダイ2に載置された加工対象物4を押さえる材料押さえ3と、を備え、切断前において、貫通孔3aの開口の寸法は、パンチ1の外形寸法R3よりも大きく、かつ、中空部2aの開口の寸法は、パンチ1の外形寸法R3と中空部2aとパンチ1との所定の隙間との合計以下であり、切断時において、中空部2aの開口の寸法と貫通孔の開口の寸法とが略等しく、パンチ1およびダイ2うち少なくともいずれか1つは樹脂により形成されている。【選択図】図1A

Description

本開示は、切断加工用プレス型および切断加工用プレス型の製造方法に関する。
特許文献1に記載の板金プレス用樹脂型は、ダイ肩部またはパンチ肩部の少なくとも一方に強化用繊維で形成された、変形渦巻型多層体の熱硬化性樹脂含浸硬化物で構成された強化体を形成している。図7は、特許文献1に記載された板金プレス用樹脂型を用いたプレス型200を示す図である。図7において、強化体201は、強化線維性織布を渦巻状に巻いて、熱硬化性樹脂を含浸させたものをパンチおよびダイの母型に押し当てて形成されている。さらに、そこに砂または短繊維を樹脂に混合させたものが充填されている。砂または短繊維が混合された樹脂が硬化したものが、サンドコア202である。サンドコア202は、強化体201と一体化され、板金プレス用樹脂型のパンチ203またはダイ204が形成されている。
特開平1−113136号公報
特許文献1の板金プレス用樹脂型は、強度の向上といった点で改善の余地がある。
そこで、本開示は、強度を向上した切断加工用プレス型および切断加工用プレス型の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様にかかる切断加工用プレス型は、
プレス加工に用いられる切断加工用プレス型であって、
パンチと、
前記パンチが挿入される中空部と、前記中空部の前記パンチ側の開口を画定するダイ切断部と、を有するダイと、
前記パンチが移動する貫通孔と、前記貫通孔の開口を画定するエッジ部と、を有し、前記ダイに載置された加工対象物を押さえる材料押さえと、
を備え、
切断前において、前記貫通孔の寸法は、前記パンチの外形寸法よりも大きく、かつ、前記中空部の寸法は、前記パンチの前記外形寸法と前記中空部と前記パンチとの所定の隙間との合計以下であり、
切断時において、前記中空部の前記開口の寸法と前記貫通孔の前記開口の寸法とが略等しく、
前記パンチおよび前記ダイのうち少なくともいずれか1つは樹脂により形成されている。
本開示の一態様にかかる切断加工用プレス型の製造方法は、
三次元プリンタを用いて切断加工用プレス型を製造する方法であって、
前記三次元プリンタによってビルトトレイに対して樹脂材料を吹き付ける樹脂形成工程と、
前記三次元プリンタの光照射部によって光を照射して、前記樹脂材料を硬化する硬化工程と、
を含み、
前記硬化工程において、前記光照射部が水平方向に移動しながら前記樹脂材料に対して光を照射し、
前記樹脂形成工程と前記硬化工程とを繰り返すことにより、パンチ、ダイ、および材料押さえのうち、少なくともパンチまたはダイのいずれか1つを形成し、
切断前において、前記材料押さえの貫通孔の寸法は、前記パンチの外形寸法よりも大きく、かつ、前記ダイの中空部の寸法は、前記パンチの前記外形寸法と、前記中空部および前記パンチの所定の隙間との合計以下であり、
切断時において、前記中空部の開口の寸法と、前記貫通孔の開口の寸法とが略等しくなる。
本開示によると、強度を向上した切断加工用プレス型を提供することができる。
本開示の実施の形態1にかかる切断加工用プレス型の概略断面図である。 図1Aの切断加工用プレス型をプレス機に固定したときの概略断面図である。 切断加工用プレス型の製造に使用する三次元プリンタを示す概略図である。 切断加工用プレス型の製造工程を示す概略図である。 切断加工用プレス型の製造工程を示す概略図である。 切断加工用プレス型の製造工程を示す概略図である。 切断加工用プレス型の製造方法を示すフローチャートである。 三次元プリンタを使用して形成したパンチおよびダイの形状の一例を示す図である。 図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、上型が上死点にある状態を示す概略断面図である。 図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、材料押さえが加工対象物を押さえ始めた状態を示す概略断面図である。 図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、パンチが加工対象物と接触した状態を示す概略断面図である。 図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、加工対象物にクラックが生じた状態を示す概略断面図である。 、図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、パンチが加工対象物を切断して打ち抜いた状態を示す概略断面図である。 本開示の実施の形態2にかかる切断加工用プレス型を示す概略断面図である。 特許文献1に記載された板金プレス用樹脂型を用いたプレス型を示す図である。
(本開示に至った経緯)
特許文献1の板金プレス用樹脂型は、プレス加工機で絞り加工を実施するのに用いられる。絞り加工とは、金属板等の加工対象物を、プレス機により変形加工して、継ぎ目のない円筒、または角筒等のくぼみを得る加工のことである。
一方、プレス加工機において、切断加工が実施されることもある。切断加工は、一対の工具によって加工対象物にせん断変形を加え、加工対象物を所望の形状または寸法に分離する加工である。切断加工には、一般的に金属製の工具が用いられるが、樹脂製の工具を用いて切断加工をする場合もある。樹脂製の工具を切断加工に用いる場合、パンチ切断部にダイが接触し、パンチまたはダイが破損することがある。これは、切断加工時にパンチまたはダイに加わる応力により樹脂に歪みが発生するため、パンチの直径が大きくなること、およびダイの内径が小さくなることによる。さらに、切断加工においては、絞り加工の場合と比較して要求されるパンチおよびダイのクリアランスが小さいことも原因である。したがって、加工時の樹脂製の工具の歪みを考慮したクリアランスの設定が重要である。
さらに、特許文献1の板金プレス用樹脂型では、強化体を製作する工程、および強化体と樹脂部を一体化する工程に工数がかかるため、パンチおよびダイの製作に時間がかかるという課題もある。
そこで、本発明者らは、プレス加工による切断加工の際に、パンチとダイとの接触を抑制することにより、パンチまたはダイの破損を回避し、さらに製作コストを抑えた切断加工用プレス型を検討し、以下の発明に至った。
本開示の一態様にかかる切断加工用プレス型は、
プレス加工に用いられる切断加工用プレス型であって、
パンチと、
前記パンチが挿入される中空部と、前記中空部の前記パンチ側の開口を画定するダイ切断部と、を有するダイと、
前記パンチが移動する貫通孔と、前記貫通孔の開口を画定するエッジ部と、を有し、前記ダイに載置された加工対象物を押さえる材料押さえと、
を備え、
切断前において、前記貫通孔の寸法は、前記パンチの外形寸法よりも大きく、かつ、前記中空部の寸法は、前記パンチの前記外形寸法と前記中空部と前記パンチとの所定の隙間との合計以下であり、
切断時において、前記中空部の前記開口の寸法と前記貫通孔の前記開口の寸法とが略等しく、
前記パンチおよび前記ダイのうち少なくともいずれか1つは樹脂により形成されている。
この構成によると、強度を向上した切断加工用プレス型を提供することができる。
前記所定の隙間は、前記加工対象物の厚みの0.01倍以上0.25倍以下であってもよい。
この構成によると、パンチ、およびダイの破損を防止することができる。
前記中空部の前記開口の寸法と前記貫通孔の前記開口の寸法との寸法差が、前記加工対象物の厚みの2.5%以内であってもよい。
この構成によると、切断加工時にダイとパンチとの接触によるダイまたはパンチの破損を防止することができる。
切断時における前記ダイの内壁により画定される前記中空部の寸法と、前記材料押さえの内壁により画定される前記貫通孔の寸法とが略等しくてもよい。
この構成によると、切断加工時にダイとパンチとの接触によるダイまたはパンチの破損を防止することができる。
前記中空部の寸法と、前記貫通孔の寸法との寸法差が、前記加工対象物の厚みの2.5%以内であってもよい。
この構成によると、切断加工時にダイとパンチとの接触によるダイまたはパンチの破損を防止することができる。
前記樹脂は、二液性の光硬化樹脂であってもよい。
この構成によると、さらに強度を向上した切断加工用プレス型を提供することができる。
前記パンチ、前記ダイ、または前記材料押さえは、表面と内部とで性質の異なる樹脂で形成されていてもよい。
この構成によると、さらに強度を向上した切断加工用プレス型を提供することができる。
前記パンチが前記ダイの前記中空部に挿入されたときの、前記パンチと前記ダイの前記中空部とのクリアランスが、前記加工対象物の厚さの3%以上10%以下であってもよい。
この構成によると、加工対象物の切り口において、せん断面の割合が高くなり、高精度でくずの出にくい加工が可能である。
本開示の一態様にかかる切断加工用プレス型の製造方法は、
三次元プリンタを用いて切断加工用プレス型を製造する方法であって、
前記三次元プリンタによってビルトトレイに対して樹脂材料を吹き付ける樹脂形成工程と、
前記三次元プリンタの光照射部によって光を照射して、前記樹脂材料を硬化する硬化工程と、
を含み、
前記硬化工程において、前記光照射部が水平方向に移動しながら前記樹脂材料に対して光を照射し、
前記樹脂形成工程と前記硬化工程とを繰り返すことにより、パンチ、ダイ、および材料押さえのうち、少なくともパンチまたはダイのいずれか1つを形成し、
切断前において、前記材料押さえの貫通孔の寸法は、前記パンチの外形寸法よりも大きく、かつ、前記ダイの中空部の寸法は、前記パンチの前記外形寸法と、前記中空部および前記パンチの所定の隙間との合計以下であり、
切断時において、前記中空部の開口の寸法と、前記貫通孔の開口の寸法とが略等しくなる。
この構成によると、製造工数および製造コストを削減することができる。
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1Aは、本開示の実施の形態1にかかる切断加工用プレス型の概略断面図である。図1Bは、図1Aの切断加工用プレス型をプレス機に固定したときの概略断面図である。
図1Aに示すように、切断加工用プレス型100は、パンチ1と、パンチ1が挿入される中空部2aを有するダイ2と、パンチ1が移動する貫通孔3aを有し、ダイ2に載置された板状の加工対象物4を押さえる材料押さえ3とを備える。
切断加工用プレス型100は、図1Bに示すように、スライド7およびボルスタ9を有するプレス機に固定されて使用される。スライド7には上型15が配置され、ボルスタ9には下型16が配置されている。
上型15は、ダイセット上型8、パンチ1、材料押さえ3、およびガイドプッシュ13を含む。ダイセット上型8には、パンチ1およびガイドプッシュ13が固定され、さらに材料押さえ3がコイルスプリング11を介して配置されている。
下型16は、ダイセット下型10、ダイ2、およびガイドポスト12を含む。ダイセット下型10には、ダイ2およびガイドポスト12が固定されている。
ガイドプッシュ13がガイドポスト12に沿って摺動することで、水平方向(図1Bにおける左右方向)の位置精度を保ったまま、上型15が上昇および下降することが可能となる。すなわち、上型15および下型16は、プレス方向(図1Bにおける上下方向)に相対的に移動することができる。
図1Aに戻って、パンチ1の下面端部のエッジ部分であるパンチ切断部5、ダイ2の上面端部のエッジ部分であるダイ切断部6、および材料押さえ3の下面端部のエッジ部分である材料押さえエッジ部19は、切れ刃エッジ形状に形成されている。
パンチ1、ダイ2、および材料押さえ3は樹脂により形成される。パンチ1、ダイ2、および材料押さえ3を形成する樹脂としては、例えば、三次元プリンタで使用可能な、デジタルABS等を使用することができる。
切断前における、ダイ2のダイ切断部6で画定される中空部2aの開口、およびダイ2の内壁により画定される中空部2aは、どちらも寸法R1を有する。切断前における材料押さえ3の材料押さえエッジ部19で画定される貫通孔3aの開口、および材料押さえ3の内壁により画定される貫通孔3aは、どちらも寸法R2を有する。また、パンチ1は、外形寸法R3を有する。加工対象物4の厚みをTとすると、切断前の各寸法は、寸法R2が寸法R3より大きいこと、かつ寸法R1は、寸法R3と所定の隙間との合計以下であること、を満たすとよい。所定の隙間とは、加工対象物4の厚みTの0.01倍以上0.25倍以下である。より好ましくは、切断前の各寸法は、R2>R3、かつR1≧R3+(T×0.06)を満たすとよい。
切断時の応力により、中空部2aの開口は、寸法R1より小さくなる方向に変形する。同様に、切断時の応力により、貫通孔3aの開口は、寸法R2より小さくなる方向に変形する。このとき、中空部2aの開口の寸法と貫通孔3aの開口の寸法は略等しい。中空部2aの開口の寸法と貫通孔3aの開口の寸法とが略等しいとは、例えば、寸法誤差が加工対象物4の板厚の10%以内であるということである。好ましくは、切断時における、中空部2aの開口と貫通孔3aの開口との寸法差が、加工対象物4の板厚の2.5%以下であるとよい。より好ましくは、中空部2aの開口と貫通孔3aの開口との寸法差が、加工対象物4の板厚の1%以下であるとよい。なお、中空部2aの開口と貫通孔3aの開口との寸法差は0でもよい。中空部2aの開口、および貫通孔3aの開口は、切断時の応力による変形が最小となる部分である。
切断時の応力により、ダイ2の中空部2aの内壁は、切断前の中空部2aの寸法R1より小さくなる方向に変形する。同様に、材料押さえ3の貫通孔3aの内壁は、切断前の貫通孔3aの寸法R2より小さくなる方向に変形する。その結果、切断時における、中空部2aの寸法と貫通孔3aの寸法とは略等しい。中空部2aの寸法と貫通孔3aの寸法とが略等しいとは、例えば、寸法誤差が加工対象物4の板厚の10%以内であるということである。好ましくは、切断時における中空部2aと貫通孔3aとの寸法差が、加工対象物4の板厚の2.5%以下であるとよい。より好ましくは、中空部2aと貫通孔3aとの寸法差が、加工対象物4の板厚の1%以下であるとよい。なお、中空部2aと貫通孔3aとの寸法差は0でもよい。
また、切断時の応力により、パンチ1は、切断前のパンチ1の外形寸法R3よりも大きくなる方向に変形する。
切断時において、パンチ1とダイ2とのクリアランスは、加工対象物4の板厚の3%以上7%以下であるとよい。この場合、加工対象物4を小さいクリアランスで切断することができ、それによりせん断面の割合が大きい断面を得ることができる。したがって、切断した加工対象物4の断面を、破断面が少なくくずが出にくくすることができる。
[製造方法]
図2A〜図2D、図3、および図4を参照して、切断加工用プレス型100の製造方法を説明する。
図2Aは、切断加工用プレス型100の製造に使用する三次元プリンタを示す概略図である。図2Bは、切断加工用プレス型100の製造工程を示す概略図である。図2Cは、切断加工用プレス型100の製造工程を示す概略図である。図2Dは、切断加工用プレス型100の製造工程を示す概略図である。図3は、切断加工用プレス型100の製造方法を示すフローチャートである。図4は、三次元プリンタを使用して形成したパンチおよびダイの形状の一例を示す図である。
図2Aに示すように、本開示の切断加工用プレス型100は、マテリアルジェッティング方式の三次元プリンタ40を使用することができる。三次元プリンタ40は、プリントヘッド41と、ビルトトレイ44と、テーブル45とを有する。プリントヘッド41は、UVライト照射部42と、ジェットヘッド43とで構成される。テーブル45の上にビルトトレイ44が固定されており、ビルトトレイ44に切断加工用プレス型100を造形する。なお、ここでは、パンチ1の製造方法を説明するが、ダイ2または材料押さえ3も、三次元プリンタ40により同じ方法で製造することができる。
図2Bに示すように、ジェットヘッド43からビルトトレイ44に対して、樹脂材料47を吹き付ける。三次元プリンタ40によってビルトトレイ44に対して樹脂材料47を吹き付ける工程が、樹脂材料形成工程である(図3のステップS101)。その後、UVライト照射部(光照射部)42からUVライト(光)46を照射して、樹脂材料47を硬化させる。UVライト照射部42によって、UVライト46を照射して樹脂材料47を硬化させる工程が、効果工程である(図3のステップS102)。このとき、プリントヘッド41が水平方向に移動しながら、UVライト46を照射する。
UVライト46を照射すると、樹脂材料47が硬化し、図2Cに示すように第1樹脂層48aが形成される。第1樹脂層48aの上に、ジェットヘッド43からさらに樹脂材料47を吹き付け、UVライト照射部42からUVライト46を照射し、樹脂材料47を硬化させる。このとき、プリントヘッド41が水平方向に移動しながら、UVライト46を照射する。
UVライト46を照射すると、図2Dに示すように、第1樹脂層48aの上に第2樹脂層48bが積層される。このように樹脂材料形成工程と硬化工程とを繰り返す(図3のステップS103)ことで、パンチ1を形成することができる。
上述した方法により、例えば、図4に示すようなパンチ51およびダイ52を製造することができる。なお、図4に示すパンチ51およびダイ52の形状は、一例であり、他の形状であってもよい。
なお、切断加工用プレス型100の製造に使用する三次元プリンタは、マテリアルジェッティング方式に限らず、材料押出堆積方式、光造形方式、または粉末焼結積層方式等の三次元プリンタを使用してもよい。
三次元プリンタを使用することで、例えば、切断加工用プレス型100を金属により形成する場合と比較して、製造工数を削減することができる。
また、三次元プリンタ等により、例えば、外側を硬度の高い樹脂、内側を靭性の高い樹脂により、切断加工用プレス型を形成することができ、これによりパンチ、ダイ、および材料押さえの破損を抑制することができる。これは、例えば、二液性の光硬化性樹脂を用いて実現することができる。好ましくは、デジタルABSを使用するとよい。デジタルABSは、最大引張り強さ55〜60MPa、弾性率2.6〜3.0GPa、破断伸び率25〜40%、および衝撃強さ65〜75J/mの機械特性を持つ。切断加工用プレス型の形成に使用する樹脂は、デジタルABSの期待特性に近い値を持つ樹脂であれば、デジタルABSに限らない。
切断加工用プレス型100を樹脂により形成すると、金属の場合と比較して材料表面の硬度が低く、パンチ1、ダイ2、または材料押さえ3と加工対象物4との接触の際に生じる傷または打痕を抑制することができる。さらにプレス時の騒音を抑制する効果がある。
従来の切断加工用プレス型には、例えばSKD(Steel Kogu Dice)またはSKS(Steel Kogu Special)等の金属材料が用いられている。樹脂材料は金属材料と比較して、比重が低く軽いため、樹脂材料により形成された切断加工用プレス型は、運搬またはプレス機の取り付けが容易である。例えば、SKD11の比重が7.8g/cmであるのに対し、デジタルABSの比重は1.17〜1.18g/cmである。
[動作]
図5A〜図5Eを参照して、切断加工用プレス型100の動作を説明する。
図5Aは、図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、上型が上死点にある状態を示す概略断面図である。図5Bは、図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、材料押さえが加工対象物を押さえ始めた状態を示す概略断面図である。図5Cは、図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、パンチが加工対象物と接触した状態を示す概略断面図である。図5Dは、図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、加工対象物にクラックが生じた状態を示す概略断面図である。図5Eは、図1Aの切断加工用プレス型の切断加工工程において、パンチが加工対象物を切断して打ち抜いた状態を示す概略断面図である。
図5Aに示すように、スライド7(図1B参照)が上昇した状態のとき、プレス方向において、材料押さえ3の下端は、パンチ1の下端と同じ位置、またはパンチ1の下端よりも低い位置にある。
図5Bに示すように、スライド7(図1B参照)を下降させると、それに伴い上型15(図1B参照)が下降する。その結果、材料押さえ3が加工対象物4に接触する。コイルスプリング11(図1B参照)の弾性力により、加工対象物4がダイ2に押し付けられた状態となる。
図5Cに示すように、スライド7(図1B参照)をさらに下降させると、上型15(図1B参照)もさらに下降し、パンチ1が加工対象物4と接触する。このとき、加工対象物4の塑性変形が始まる。
図5Dに示すように、上型15(図1B参照)がさらに下降し、加工対象物4に対するパンチ1への圧力が大きくなる。このため、加工対象物4とパンチ1のパンチ切断部5との接触部分から加工対象物4とダイ2のダイ切断部6との接触部分にかけて、クラック18が生じる。このとき、プレス方向(図5Dの下方向)の応力により、パンチ1、ダイ2、および材料押さえ3はそれぞれ、樹脂の歪みにより変形する。例えば、パンチ1は、外形寸法R3が大きくなる方向に変形する。
切断前において、ダイ2の開口と中空部2aとはともに寸法R1を有し、材料押さえ3の開口と貫通孔3aとはともに寸法R2を有する。切断時の応力により、ダイ2および材料押さえ3は、中空部2aの寸法R1および貫通孔3aの寸法R2が小さくなる方向に変形する。
図5Eに示すように、さらに上型15(図1B参照)が下降すると、パンチ1が加工対象物4を切断する。パンチ1のプレス方向(図5Eの下方向)の応力が減少し、パンチ1の歪みが解消される。その結果、図4Dに示す外形寸法R3が大きくなる方向に変形したパンチ1は、切断加工前の形状に戻る。一方、ダイ2と材料押さえ3へのプレス方向への応力は、上型15(図1B参照)が下死点に達した後、上昇を開始するまで増加し続ける。応力が上昇している間、ダイ2の内壁20、および材料押さえ3の内壁21は、内側に歪みが発生する。すなわち、ダイ2の内壁20により画定される中空部2aの寸法および材料押さえ3の内壁21により画定される貫通孔3aの寸法が小さくなる方向に歪む。
[効果]
上述した実施の形態によると、プレス加工による切断の際に、パンチ1がダイ2および材料押さえ3の内壁に接触することを防止し、パンチ1およびダイ2の破損を抑制することができるため、強度を向上した切断加工用プレス型を提供することができる。また、パンチ1またはダイ2を樹脂により構成することで、金属製の場合と比較して、パンチまたはダイの製作工数を削減することができる。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2にかかる切断加工用プレス型について説明する。なお、実施の形態2においては、実施の形態1と同一または同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図6は、本開示の実施の形態2にかかる切断加工用プレス型を示す概略断面図である。
本開示の実施の形態2にかかる切断加工用プレス型110は、パンチ31が金属材料により形成されている点が実施の形態1と異なる。例えば、パンチ31は、SKD等の金属材料により形成されている。ダイ2および材料押さえ3は、実施の形態1と同様に樹脂により形成されている。
加工対象物4と、パンチ31の下面端部であるパンチ切断部35との接触部、または加工対象物4とダイ切断部6との接触部のうちいずれか一方にクラックが生じると、加工対象物4を切断することができるため、樹脂に比較して硬度が高い金属により形成されたパンチ31を使用すると、加工対象物4がより硬度の高い材料である場合も、容易に切断することができる。
なお、上述した実施の形態に示す切断加工用プレス型の構成は一例であり、上述した実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、上述した実施の形態では、パンチ、ダイ、および材料押さえが樹脂で形成されている構成について説明したが、パンチおよびダイ材料押さえのうち少なくともいずれか1つが樹脂で形成されていればよい。
また、上述した実施の形態では、加工対象物が板状である場合について説明したが、加工対象物は板状のものに限定されない。
本開示の切断加工用プレス型は、モータコア、シャーシ、電池部品等の様々な部品の切断加工に広く適用することができる。
1 パンチ
2 ダイ
2a 中空部
3a 貫通孔
4 加工対象物
5 パンチ切断部
6 ダイ切断部
7 スライド
8 ダイセット上型
9 ボルスタ
10 ダイセット下型
11 コイルスプリング
12 ガイドポスト
13 ガイドプッシュ
15 上型
16 下型
18 クラック
19 エッジ部
20 内壁
21 内壁
31 パンチ
35 パンチ切断部
40 三次元プリンタ
41 プリントヘッド
42 ライト照射部
43 ジェットヘッド
44 ビルトトレイ
45 テーブル
46 ライト
47 樹脂材料
48a 第1樹脂層
48b 第2樹脂層
51 パンチ
52 ダイ
100 切断加工用プレス型
110 切断加工用プレス型
200 プレス型
201 強化体
202 サンドコア
203 パンチ
204 ダイ

Claims (9)

  1. プレス加工に用いられる切断加工用プレス型であって、
    パンチと、
    前記パンチが挿入される中空部と、前記中空部の前記パンチ側の開口を画定するダイ切断部と、を有するダイと、
    前記パンチが移動する貫通孔と、前記貫通孔の開口を画定するエッジ部と、を有し、前記ダイに載置された加工対象物を押さえる材料押さえと、
    を備え、
    切断前において、前記貫通孔の寸法は、前記パンチの外形寸法よりも大きく、かつ、前記中空部の寸法は、前記パンチの前記外形寸法と前記中空部および前記パンチの所定の隙間との合計以下であり、
    切断時において、前記中空部の前記開口の寸法と前記貫通孔の前記開口の寸法とが略等しく、
    前記パンチおよび前記ダイのうち少なくともいずれか1つは樹脂により形成されている、
    切断加工用プレス型。
  2. 前記所定の隙間は、前記加工対象物の厚みの0.01倍以上0.25倍以下である、
    請求項1に記載の切断加工用プレス型。
  3. 切断前における前記中空部の前記開口の寸法と前記貫通孔の前記開口の寸法との寸法差が、前記加工対象物の厚みの2.5%以下である、
    請求項1または2に記載の切断加工用プレス型。
  4. 切断時における前記ダイの内壁により画定される前記中空部の寸法と、前記材料押さえの内壁により画定される前記貫通孔の寸法とが略等しい、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の切断加工用プレス型。
  5. 切断前における前記中空部の寸法と、前記貫通孔の寸法との寸法差が、前記加工対象物の厚みの2.5%以下である、
    請求項4に記載の切断加工用プレス型。
  6. 前記樹脂は、二液性の光硬化樹脂である、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の切断加工用プレス型。
  7. 前記パンチ、前記ダイ、または前記材料押さえのうち、少なくとも1つは表面と内部とで性質の異なる樹脂で形成されている、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の切断加工用プレス型。
  8. 前記パンチが前記ダイの前記中空部に挿入されたときの、前記パンチと前記ダイの前記中空部とのクリアランスが、前記加工対象物の厚さの3%以上10%以下である、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の切断加工用プレス型。
  9. 三次元プリンタを用いて切断加工用プレス型を製造する方法であって、
    前記三次元プリンタによってビルトトレイに対して樹脂材料を吹き付ける樹脂形成工程と、
    前記三次元プリンタの光照射部によって光を照射して、前記樹脂材料を硬化する硬化工程と、
    を含み、
    前記硬化工程において、前記光照射部が水平方向に移動しながら前記樹脂材料に対して光を照射し、
    前記樹脂形成工程と前記硬化工程とを繰り返すことにより、パンチ、ダイ、および材料押さえのうち、少なくともパンチまたはダイのいずれか1つを形成し、
    切断前において、前記材料押さえの貫通孔の寸法は、前記パンチの外形寸法よりも大きく、かつ、前記ダイの中空部の寸法は、前記パンチの前記外形寸法と、前記中空部および前記パンチの所定の隙間との合計以下であり、
    切断時において、前記中空部の開口の寸法と、前記貫通孔の開口の寸法とが略等しくなる、
    切断加工用プレス型の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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