JP6594483B1 - 角部成形用ダイ及びその製造方法並びに角部成形方法 - Google Patents

角部成形用ダイ及びその製造方法並びに角部成形方法 Download PDF

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    • B21D5/01Bending sheet metal along straight lines, e.g. to form simple curves between rams and anvils or abutments

Abstract

【課題】成形加工の作業負担を小さくして加工コストを抑えつつ箱状体の角部をR形状に綺麗に成形する。【解決手段】角部成形方法に用いられる角部成形用ダイは、ワークの角部の頂部を含む頂部領域をR形状に成形するためのコア部材と、コア部材の周囲を取り囲むように配置された外筒部材とを備え、コア部材及び外筒部材は、コア部材が外筒部材に対して没入した後退位置と、該後退位置からコア部材が外筒部材に対して前進した前進位置との間で相対移動可能に構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、箱曲げ製品の角部の成形加工に用いる角部成形用ダイ及びその製造方法並びに角部成形方法に関する。
従来、金属板材等のワークを折り曲げ加工することで、箱状体の角部をR形状に成形することが行われている。この成形加工に用いられる金型としては、図15に示すように、R形状の凸面を有するパンチPと、R形状の凹面を有するダイDとを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−52844号公報
実際に箱状体100の角部101を上記のようなパンチP及びダイDを有する金型によりR形状に加工する場合、その押圧力によって、箱状体100の側面103間の境界部分に隙間102が生じ易くなる。そして、この隙間102を埋めるためには、側面103間の境界部分を接近させ、図16に示す溶接部104のように、溶接させる二次加工が必要となる。
また、この二次加工によって境界部分を接近させると、図16に示すように、スプリングバックに起因して角部101とその近傍に隙間102が生じてしまうため、ハンマー等で叩いて形を整える等の追加加工も必要となる。従って、箱状体100の角部101をR形状に綺麗に成形加工するための作業負担が大きく、加工コストも増加してしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、成形加工の作業負担を小さくして加工コストを抑えつつ箱状体の角部をR形状に綺麗に成形することができる角部成形用ダイ及びその製造方法並びに角部成形方法を提供することを目的とする。
本発明に係る角部成形用ダイは、ワークの角部の頂部を含む頂部領域をR形状に成形するためのコア部材と、前記コア部材の周囲を取り囲むように配置された外筒部材とを備え、前記コア部材及び前記外筒部材は、前記コア部材が前記外筒部材に対して没入した後退位置と、該後退位置から前記コア部材が前記外筒部材に対して前進した前進位置との間で相対移動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態において、前記コア部材は、前記頂部領域とR面で当接するR形状凹面を有し、前記外筒部材は、前記頂部領域から直線状に延在する角縁部を収容保持する押止凹面を有し、前記コア部材及び前記外筒部材は、前記後退位置において前記R形状凹面及び前記押止凹面が不連続となり、前記前進位置において前記R形状凹面及び前記押止凹面が連続するよう構成されている。
本発明の他の実施形態において、前記外筒部材を前記ワークに向けて付勢する付勢機構を更に備え、前記コア部材及び前記外筒部材は、前記外筒部材に対して外力が加えられていない非押圧状態において前記R形状凹面及び前記押止凹面が不連続となるように、前記付勢機構によって前記外筒部材が前記コア部材よりも前記ワーク側に付勢されており、前記押止凹面に前記角縁部が押し付けられた押圧状態において前記付勢機構の付勢力に抗して前記外筒部材が前記コア部材側に押し下げられ、前記R形状凹面及び前記押止凹面が連続し前記頂部領域が前記R形状凹面に押圧されるよう構成されている。
本発明に係る角部成形用ダイの製造方法は、上記の角部成形用ダイの製造方法であって、ブロック体の上面に前記R形状凹面と前記押止凹面とを一体形成する凹面形成工程と、該ブロック体を切断して前記コア部材と前記外筒部材とに分断する別体化工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る角部成形方法は、上記の角部成形用ダイを用いてワークの角部をR形状に成形する角部成形方法であって、ワークの前記頂部領域から直線状に延在する角縁部を前記外筒部材に押圧させる一次プレス工程と、前記外筒部材により前記角縁部を収容保持した状態のまま、前記コア部材及び前記外筒部材の少なくとも一方を相対移動させ、前記コア部材を前記後退位置から前記前進位置に変位させることにより、前記頂部領域を前記コア部材に押圧させる二次プレス工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、成形加工の作業負担を小さくして加工コストを抑えつつ箱状体の角部をR形状に綺麗に成形することができる。
本発明の一実施形態に係る角部成形用ダイを含む成形金型が装着されたプレスブレーキの全体構成を概略的に示す正面図である。 同プレスブレーキを一部省略し被加工板材を配置して概略的に示す側面図である。 同成形金型を概略的に示す斜視図である。 同成形金型の角部成形用ダイを一部透過して示す平面図である。 同成形金型の角部成形用ダイの最終押圧時の様子を概略的に示す斜視図である。 同角部成形用ダイの製造方法を示すフローチャートである。 同角部成形用ダイを用いた角部成形方法を示すフローチャートである。 同角部成形方法の折り曲げ工程までの一例を概略的に示す図である。 同角部成形方法の折り曲げ工程までの他の例を概略的に示す図である。 同プレスブレーキに装着された成形金型を概略的に示す部分拡大断面図である。 同角部成形方法の押圧工程を概略的に示す成形金型の部分拡大断面図である。 同プレスブレーキに装着された成形金型を概略的に示す部分拡大断面図である。 同プレスブレーキに装着された成形金型を概略的に示す部分拡大側方断面図である。 同角部成形方法により成形された箱状体の角部を示す図である。 従来の角部成形方法に用いられる成形金型を示す斜視図である。 従来の角部成形方法により成形された箱状体の角部を示す図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る角部成形用ダイ及びその製造方法並びに角部成形方法を詳細に説明する。ただし、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、本実施形態に係る角部成形用ダイを有する成形金型が装着されたプレスブレーキ1の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。なお、プレスブレーキ1の基本的な構造については既知であるので、概略のみを説明する。また、以下の説明において、「X軸方向」は図1における左右方向を意味し、「Z軸方向」は同図における上下方向を意味し、「Y軸方向」は同図における紙面に対し垂直方向を意味する。
プレスブレーキ1は、図1及び図2に示すように、被加工板材(ワーク)Wの曲げ加工等を行うプレスブレーキ本体2と、このプレスブレーキ本体2の全体的な制御を実行する制御装置3とを備える。プレスブレーキ本体2は、前面中央に、前後方向(Y軸方向)と交差する板面4a,5aがそれぞれ前面を向くように上下方向(Z軸方向)に整列して配置された上部テーブル4及び下部テーブル5を備える。
また、プレスブレーキ本体2は、これら上部テーブル4及び下部テーブル5を支持し、左右それぞれに配置された支持部6を備える。更に、プレスブレーキ本体2は、例えば上部テーブル4を下部テーブル5に対して上下方向に沿って往復動させるよう構成された駆動機構7を備える。
上部テーブル4は、その下部において、成形金型の角部成形用パンチPやその他の上型を保持する複数の上型ホルダ8を有する。下部テーブル5は、その上部において、本実施形態に係る角部成形用ダイD等の下型を保持する下型ホルダ9を有する。各支持部6は、例えば側方視で略コの字状に形成された板状のサイドフレームにより構成される。
駆動機構7は、例えば上部テーブル4の駆動源となる油圧シリンダであり、各支持部6の上部にそれぞれ取り付けられている。各駆動機構7は、上部テーブル4を下部テーブル5に対して上下方向に沿って相対的に往復動(上下動)させるよう構成されている。
制御装置3は、各駆動機構7の動作制御を実行するよう構成されている。制御装置3は、プレスブレーキ本体2に可動アーム部3aを介して、移動自在に取り付けられた操作パネルを備えている。操作パネルには、例えばプレスブレーキ1の作業者が演算した被加工板材の曲げ順や押圧手順、これらに使用される各種パンチやダイからなる金型等の各種情報が表示される。
図3に示すように、プレスブレーキ1に装着された成形金型は、角部成形用パンチP及び角部成形用ダイDを有する。これら角部成形用パンチP及び角部成形用ダイDは、それぞれ円柱状の金属等からなるブロック体により構成されている。角部成形用パンチPは、角部成形用ダイD側の端部に、ワークWの角部K(図2参照)の内側面の設計曲げRに対応するR形状に形成されたR形状凸面31を有する。
一方、図3〜図5に示すように、本実施形態に係る角部成形用ダイDは、ワークWの角部K(図2参照)の外側面の頂部を含む頂部領域をR形状に成形するためのコア部材10と、このコア部材10の周囲を取り囲むように配置された外筒部材20とを備える。また、角部成形用ダイDは、本実施形態においては外筒部材20をワークWに向けて付勢する付勢機構Fを備える。
この角部成形用ダイDは、コア部材10及び外筒部材20が、コア部材10が外筒部材20に対して没入した後退位置(図3参照)と、この後退位置からコア部材10が外筒部材20に対して前進した前進位置(図5参照)との間で相対移動可能となるように構成されている。
角部成形用ダイDのコア部材10は、角部成形用パンチP側の端部に、角部Kの外側面の頂部領域と設計曲げRの寸法に合わせたR面で当接するR形状凹面11を有する。このコア部材10は、図4に示すように、センターボルト12によってダイ基台部13(図2参照)に取付固定されている。
角部成形用ダイDの外筒部材20は、角部成形用パンチP側の端部に、角部Kの頂部領域から直線状に延在する角縁部KE(図13参照)を、初期押圧時には押圧しつつ最終押圧時には収容保持することが可能な所定の曲率の押止凹面21を有する。また、角部成形用ダイDの外筒部材20は、押止凹面21から連続し、ワークWの非成形加工部分である側面W1,W2,W3と当接する当接面21aを有する。
そして、角部成形用ダイDのコア部材10及び外筒部材20は、次のように構成されている。すなわち、図3に示すように、上述した後退位置においては、コア部材10のR形状凹面11及び外筒部材20の押止凹面21が不連続となる。一方、図5に示すように、上述した前進位置においては、コア部材10のR形状凹面11及び外筒部材20の押止凹面21が連続する。
なお、付勢機構Fは、図4に示すように、外筒部材20とダイ基台部13との間の所定箇所(本例では4箇所)に、例えば外筒部材20の下部に穿設された収容孔22a内に収容され、例えばコア部材10を囲むように配置された複数のコイルばね22と、外筒部材20を可動支持する複数のストッパボルト23とを含んで構成されている。
この付勢機構Fによって、角部成形用ダイDのコア部材10及び外筒部材20は、外筒部材20に対して外力が加えられていない非押圧状態において、コア部材10のR形状凹面11及び外筒部材20の押止凹面21が不連続となるように、外筒部材20がコア部材10よりもワークW側に常時付勢されている。
また、この付勢機構Fによって、角部成形用ダイDの外筒部材20は、外筒部材20の押止凹面21にワークWの角縁部KEが押し付けられた押圧状態(初期押圧時)においては、角縁部KE間の隙間KES(図14参照)が、それぞれ側面W1,W2側に開かないように所定の押圧力(設計圧)でワークWを押さえる。
そして、角部成形用ダイDのコア部材10及び外筒部材20は、図5に示すように、最終押圧時においては、付勢機構Fの付勢力(コイルばね22の弾性力)に抗して外筒部材20がコア部材10側に押し下げられる。これにより、コア部材10及び外筒部材20は、コア部材10のR形状凹面11及び外筒部材20の押止凹面21が連続した状態となって、ワークWの角部Kの頂部領域をR形状凹面11が押圧すると共に、頂部領域から続く角縁部KEを押止凹面21が収容保持するように構成されている。
従って、ワークWの角部Kを角部成形用パンチP及び角部成形用ダイDを有する成形金型によりR形状に加工する際に、外筒部材20の押止凹面21による第1段階の押圧と、押止凹面21により角縁部KEを収容保持したままでのコア部材10のR形状凹面11による第2段階の押圧とが一連の押圧動作において連続的に行われるので、ワークWの頂部領域の角縁部KE間に隙間KESが生じにくくなる。
このため、従来のような頂部領域における隙間を埋めるための二次加工が不要となり、これに伴いスプリングバックに起因する隙間も角部Kに生じにくくなるため、追加加工も不要とすることができる。従って、ワークWの角部Kを綺麗に成形加工するための作業負担を小さくして、加工コストを抑えることが可能となる。
なお、成形金型の角部成形用ダイDは、例えば次のように製造される。
図6に示すように、まず、凹面形成工程により、上述したような円柱状のブロック体の上面に、マシニングセンタ等による機械加工等によりコア部材10のR形状凹面11となるべき凹面と、外筒部材20の押止凹面21(当接面21aも含む)となるべき凹面とを一体形成する(ステップS10)。次に、別体化工程により、凹面が形成されたブロック体の中心部を軸方向に沿って角丸三角形状に切断し、コア部材10と外筒部材20とに分断する(ステップS11)。この別体化工程は、例えば、放電加工機等により形成されたワイヤ加工用穴28(図4参照)からカットライン29に沿ってワイヤカット加工等を施すことにより行われる。なお、図4に示す例において、ワイヤ加工用穴28は、プレス加工時に影響のない箇所である当接面21aに形成されているが、これに限定されず、任意の位置に形成することが可能である。
角部成形用ダイDは、このように製造されることによって、コア部材10のR形状凹面11と外筒部材20の押止凹面21の凹面を均一にし、面一精度を向上させることができる。また、一つのブロック体からコア部材10と外筒部材20とを得ることができるので、コア部材10と外筒部材20との係合精度(嵌合精度)を著しく向上させることができると共に、これらを別々のブロック体から製造するよりも圧倒的に製造コストを抑えることが可能となる。
次に、上記の角部成形用ダイDを用いた角部成形方法について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、図8(a)又は図9(a)に示すように、設計曲げRに応じたR形状の角部Kを有する立体的な箱状体の製品を、平面状に展開した上で必要なスリットを形成した状態に、金属板材等のワークWを切断加工する(ステップS100)。
なお、図8はワークWの角部Kとなるべき部分に一つのスリットSが設けられた場合を、また図9はワークWの角部Kとなるべき部分に複数のスリットS1,S2,S3が設けられた場合を、それぞれ示している。本実施形態の角部成形用ダイDによれば、図8及び図9に示すいずれのワークWにおいても、角部Kを綺麗なR形状に成形加工することができる。
次に、図8(b)又は図9(b)に示すように、折曲げ線m1,m2に沿って、ワークWの側面W1,W2の縁部をR形状に折り曲げ加工すると共に、図8(c)又は図9(c)に示すように、折曲げ線m3,m4に沿って、ワークWの側面W1,W2の境界部分、及び側面W2,W3の境界部分をそれぞれ折り曲げ加工し(ステップS101)、ワークWを立体的なR形状の角部Kを有する箱状体に組み立てる。
こうして箱状体に組み立てられたワークWは、図10及び図11(a)に示すように、プレスブレーキ1に装着された成形金型の角部成形用ダイD上に載置(セット)される。セットされた状態においては、ワークWは、側面W1,W2が外筒部材20の当接面21aに接し、且つ角部Kがコア部材10のR形状凹面11上に位置すると共に、側面W1,W2の角縁部KEが外筒部材20の押止凹面21に接している。このとき、ワークWの角縁部KE間の隙間KESは、角部Kから側面W1,W2の端部に至るまで、連続して存在している。
そして、図11(a)に示す状態から図中矢印で示すように角部成形用パンチPを下降させていくと、図11(b)に示すように、角部成形用パンチPのR形状凸面31と外筒部材20の当接面21aとで、ワークWの側面W1,W2を挟持した状態となる。このまま、更に角部成形用パンチPを下降させると、図11(c)に示すように、付勢機構Fによる付勢力(コイルばね22の弾性力)を角部成形用パンチPの押圧力が上回るので、ワークWに向けて付勢されていた外筒部材20が、角部成形用パンチPと共に図中矢印で示すように下降しながら押圧する状態となる(一次プレス工程)。外筒部材20が下降するということは、換言すると、コア部材10が、外筒部材20に対して相対的に上昇(前進)変位するということである。
このとき、ワークWは、角部成形用パンチPのR形状凸面31と外筒部材20の押止凹面21とによって、押止凹面21に角縁部KEが押し付けられると共に、角部成形用パンチPのR形状凸面31とコア部材10のR形状凹面11とによって、R形状凹面11に角部Kの頂部領域が当接を開始する。このように、この段階においては、まず、ワークWの角縁部KE間の隙間KESをなくすように、外筒部材20の押止凹面21でワークWを押圧する(ステップS102)。
その後、角部成形用パンチPを更に下降させると、図11(d)、図12及び図13に示すように、角部成形用パンチPのR形状凸面31とコア部材10のR形状凹面11とで、ワークWの角部Kの頂部を含む頂部領域をR形状に押圧した状態となる(二次プレス工程)。この二次プレス工程のとき、ワークWは、外筒部材20の押止凹面21によって、角縁部KEが収容保持されると共に、コア部材10のR形状凹面11に角部Kの頂部領域が所定圧で押圧されている。このように、この段階においては、ワークWの角縁部KE間の隙間KESが再び拡がらないように外筒部材20の押止凹面21で保持すると共に、角部Kの頂部から頂部領域端部までの角縁部KE間の隙間KESをなくすように、コア部材10のR形状凹面11でワークWを押圧する(ステップS103)。
そして、角部成形用パンチPを上昇させて角部成形用ダイDから離間させ、ワークWをプレスブレーキ1から取り出す。上記のような押圧工程を経て取り出されたワークWは、図14に示すように、角部Kを含む頂部領域の角縁部KE間には隙間KESがほぼ生じていない状態となっている。
一方、頂部領域端部から側面W1,W2の端部に至るまでの角縁部KE間には、コア部材10による押圧に伴うスプリングバックにより、隙間KESが生じている。しかし、この隙間KESは、後述する後工程で容易に消失させることができるため、従来の二次加工や追加加工に比べると、角部成形に関しては問題とはならない。
最後に、取り出したワークWに対し、溶接工程や磨き工程等を含む後工程を行って(ステップS104)、箱状体の製品を製造する。このように、本実施形態に係る角部成形方法によれば、一連の押圧動作による角部成形によって、ワークWの角部Kを含む頂部領域に隙間を生じさせずに綺麗に成形加工を行うことができるので、従来問題となっていた頂部領域における隙間を埋めるための二次加工が不要となる。また、二次加工に伴い生じるスプリングバックに起因する隙間も角部Kに生じ得ないので、追加加工も不要となる。従って、ワークWの角部Kを綺麗に成形加工するための作業負担を抑えて、加工コストの上昇を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記の実施形態では、上部テーブル4に取り付けられた角部成形用パンチPが下降することで、角部成形用ダイDとの間で被加工板材を押圧して加工する構成を採用したが、角部成形用パンチPと角部成形用ダイDとを上下反対にして上部テーブル4及び下部テーブル5に装着してもよく、また、下部テーブル5が上昇することで被加工部材が加工される上昇式プレスブレーキに適用するようにしてもよい。角部成形用パンチP及び角部成形用ダイDを有する成形金型は、油圧シリンダ等の駆動機構7を利用する工作機械に広く用いることができる。
1 プレスブレーキ
2 プレスブレーキ本体
3 制御装置
4 上部テーブル
5 下部テーブル
6 支持部
7 駆動機構
10 コア部材
11 R形状凹面
20 外筒部材
21 押止凹面
21a 当接面
22 コイルばね
23 ストッパボルト
P 角部成形用パンチ
D 角部成形用ダイ
F 付勢機構
W ワーク
K 角部
KE 角縁部
KES 隙間

Claims (5)

  1. ワークの角部の頂部を含む頂部領域をR形状に成形するためのコア部材と、
    前記コア部材の周囲を取り囲むように配置された外筒部材とを備え、
    前記コア部材及び前記外筒部材は、
    前記コア部材が前記外筒部材に対して没入した後退位置と、該後退位置から前記コア部材が前記外筒部材に対して前進した前進位置との間で相対移動可能に構成されている
    ことを特徴とする角部成形用ダイ。
  2. 前記コア部材は、前記頂部領域とR面で当接するR形状凹面を有し、
    前記外筒部材は、前記頂部領域から直線状に延在する角縁部を収容保持する押止凹面を有し、
    前記コア部材及び前記外筒部材は、
    前記後退位置において前記R形状凹面及び前記押止凹面が不連続となり、前記前進位置において前記R形状凹面及び前記押止凹面が連続するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の角部成形用ダイ。
  3. 前記外筒部材を前記ワークに向けて付勢する付勢機構を更に備え、
    前記コア部材及び前記外筒部材は、
    前記外筒部材に対して外力が加えられていない非押圧状態において前記R形状凹面及び前記押止凹面が不連続となるように、前記付勢機構によって前記外筒部材が前記コア部材よりも前記ワーク側に付勢されており、
    前記押止凹面に前記角縁部が押し付けられた押圧状態において前記付勢機構の付勢力に抗して前記外筒部材が前記コア部材側に押し下げられ、前記R形状凹面及び前記押止凹面が連続し前記頂部領域が前記R形状凹面に押圧されるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の角部成形用ダイ。
  4. 請求項2又は3記載の角部成形用ダイの製造方法であって、
    ブロック体の上面に前記R形状凹面と前記押止凹面とを一体形成する凹面形成工程と、
    該ブロック体を切断して前記コア部材と前記外筒部材とに分断する別体化工程とを備える
    ことを特徴とする角部成形用ダイの製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項記載の角部成形用ダイを用いてワークの角部をR形状に成形する角部成形方法であって、
    ワークの前記頂部領域から直線状に延在する角縁部を前記外筒部材に押圧させる一プレス工程と、
    前記外筒部材により前記角縁部を収容保持した状態のまま、前記コア部材及び前記外筒部材の少なくとも一方を相対移動させ、前記コア部材を前記後退位置から前記前進位置に変位させることにより、前記頂部領域を前記コア部材に押圧させる二次プレス工程と
    を備えることを特徴とする角部成形方法。
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