JP2002192199A - 汚泥脱水方法および装置 - Google Patents

汚泥脱水方法および装置

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JP2002192199A
JP2002192199A JP2000393210A JP2000393210A JP2002192199A JP 2002192199 A JP2002192199 A JP 2002192199A JP 2000393210 A JP2000393210 A JP 2000393210A JP 2000393210 A JP2000393210 A JP 2000393210A JP 2002192199 A JP2002192199 A JP 2002192199A
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Yasuhiko Ishii
保彦 石井
Koji Yubihara
耕治 指原
Yasuhiro Oi
康裕 大井
Yoshihiro Noguchi
良寛 野口
Yutaka Yamamoto
豊 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の凝集剤を使用して、簡単な操作により
効率よく2段凝集脱水を行うことができ、これによりS
S回収率が高く、低含水率の脱水ケーキを得ることがで
きる汚泥脱水方法および装置を提供する。 【解決手段】 1次凝集部1に被処理汚泥7を導入し、
第1の凝集剤8およびpH調整剤9を添加して1次凝集
を行い、1次凝集フロックを1次脱水機に導入して1次
脱水を行い、1次脱水ケーキに第2の凝集剤15を添加
して2次凝集部4で混練して2次凝集を行い、2次凝集
フロックを2次脱水機に導入して2次脱水を行い、低含
水率の充填脱水ケーキ25を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚泥を凝集して脱水
する方法および装置に関し、特に凝集および脱水を繰り
返す汚泥脱水方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】難脱水性の汚泥の脱水方法として、汚泥
に凝集剤を添加して凝集処理し、機械脱水する脱水方法
が行われている。例えば下水、し尿、有機性産業廃水等
の処理により生じる難脱水性の有機汚泥の脱水方法とし
て、有機汚泥にカチオンポリマー等の凝集剤を添加して
凝集させ、トロンメル等の重力濃縮機、遠心濃縮機、ベ
ルトプレス脱水機、遠心脱水機、多重円盤式脱水機等で
脱水する方法がある。しかしこの方法で得られる脱水ケ
ーキの含水率は75〜90重量%と高く、その後の処理
が困難である。ケーキ含水率を低くするために凝集方法
を改善し、無機凝集剤と両性高分子凝集剤の併用、ある
いは造粒濃縮法の適用等が提案されているが、これらの
方法を用いても脱水ケーキの含水率は70〜85重量%
であり、ケーキ含水率の低下はそれほど大きくない。
【0003】一方、脱水ケーキの含水率を低下させる他
の方法として、脱水ケーキに凝集剤を添加して2次凝集
を行い、その2次凝集汚泥を脱水機で脱水する2段凝集
脱水方法がある(例えば特開昭61−18500号)。
一般に汚泥に凝集剤を添加して凝集を行った凝集フロッ
クを脱水機により機械脱水すると、凝集フロックが破壊
されて圧縮されることにより脱水ケーキが形成されるの
で、このような脱水ケーキをそのまま脱水機で脱水して
も、破壊されたフロックの破片により目詰まりが起こ
り、脱水を行うことができない。このため脱水ケーキに
さらに凝集剤を添加して2次凝集を行い、2次凝集フロ
ックを形成して脱水することにより、脱水ケーキの含水
率を低くする方法である。
【0004】しかしながら高分子凝集剤は水溶性高分子
であって、水に溶解した状態で凝集作用を示すため、水
溶液の状態で添加されるが、高分子凝集剤を高濃度の水
溶液にすると粘度が高くなって取扱性が悪くなるので、
一般的には0.5重量%程度の低濃度の水溶液にしかす
ることができない。ところがこのような低濃度の水溶液
を添加すると大量の水が添加されることになり、脱水効
率は低下する。このため一般的な凝集剤を使用すること
ができず、前記特開昭61−18500号では特定の構
造の凝集剤の組合せにより脱水効果を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、任意
の凝集剤を使用して、簡単な操作により効率よく2段凝
集脱水を行うことができ、これによりSS回収率が高
く、低含水率の脱水ケーキを得ることができる汚泥脱水
方法および装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次の汚泥脱水方
法および装置である。 (1) 汚泥に第1の凝集剤を添加して凝集を行い1次
凝集フロックを生成させる1次凝集工程と、1次凝集フ
ロックを脱水して1次脱水ケーキを得る1次脱水工程
と、1次脱水ケーキにディスパーションまたはエマルシ
ョン状態の高分子凝集剤からなる第2の凝集剤を添加し
て凝集を行い2次凝集フロックを生成させる2次凝集工
程と、2次凝集フロックを脱水する2次脱水工程とを含
む汚泥脱水方法。 (2) 第2の凝集剤が、懸濁重合により得られたディ
スパーション、または乳化重合により得られたエマルシ
ョンである上記(1)記載の方法。 (3) 汚泥に第1の凝集剤を添加して1次凝集フロッ
クを生成させる1次凝集部と、1次凝集フロックを脱水
して1次脱水ケーキを得る1次脱水機と、1次脱水ケー
キにディスパーションまたはエマルション状態の高分子
凝集剤からなる第2の凝集剤を添加して2次凝集フロッ
クを生成させる2次凝集部と、2次凝集フロックを脱水
する2次脱水機とを含む汚泥脱水装置。
【0007】本発明で処理の対象となる被処理汚泥は特
に制限はなく、有機性汚泥でも無機性汚泥でもよく、特
に難脱水性とされる汚泥でも処理対象とすることができ
る。有機性汚泥としては下水、し尿、産業排水等の生物
処理により生成する余剰汚泥、消化汚泥、凝集汚泥など
があげられる。無機性汚泥としては用水処理等における
凝集沈殿汚泥などがあげられる。本発明で処理対象とす
る汚泥はSS濃度として0.1〜5重量%のものが好ま
しい。
【0008】本発明では上記のような被処理汚泥につい
て、まず第1の凝集剤を添加して1次凝集および1次脱
水を行うが、これらの操作は通常の汚泥脱水と同じであ
る。従って従来の脱水方法と同様にしてそれぞれの汚泥
の種類、特性等に応じて凝集剤の種類および添加量、凝
集条件、ならびに脱水機の種類および脱水条件などを決
め、凝集および脱水操作を行うことができる。
【0009】第1の凝集剤としてはそれぞれの汚泥に応
じて、無機凝集剤、有機凝集剤、それらの組合せの中か
ら任意に選択することができる。無機凝集剤としては硫
酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニ
ウム、硫酸第二鉄、塩化第2鉄、ポリ硫酸鉄、消石灰な
どがあげられ、これらを単独で、あるいは組合せて使用
することができる。
【0010】有機凝集剤としてはカチオン性、アニオン
性、ノニオン性、もしくは両性高分子凝集剤などがあげ
られ、分子量数百万から数千万程度のものが使用でき
る。カチオン性高分子凝集剤としてはポリジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル
(メタ)アクリレート、それらの四級化物の単独重合物
及び(メタ)アクリルアミドとの共重合物、あるいはポ
リエチレンイミンなどがあげられる。アニオン性高分子
凝集剤としてはポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸ナトリウムの単独重合物及び(メタ)アクリルア
ミドとの共重合物などがあげられる。ノニオン性高分子
凝集剤としては(メタ)アクリルアミド、N,N′−ジ
メチル(メタ)アクリルアミドなどがあげられる。両性
高分子凝集剤としてはカチオン性およびアニオン性高分
子凝集剤を形成するモノマーの共重合体があげられる。
これらはそれぞれ単独であるいは組合せて使用すること
ができる。
【0011】1次凝集工程は汚泥脱水装置の1次凝集部
において被処理汚泥に上記の凝集剤を添加して攪拌を行
い、汚泥と凝集剤を反応させて凝集させ1次フロックを
生成させる。凝集剤が適正pH領域を有する場合には、
酸またはアルカリをpH調整剤として添加することがで
きる。同一または異なる凝集剤を複数回に分けて添加す
る場合には、それぞれの添加の後に攪拌を行うことがで
きる。このような凝集を行う1次凝集部としては攪拌機
を有する凝集反応槽を用いてもよいが、汚泥の移送ライ
ンまたは脱水機に凝集剤を添加して混合し、凝集を行う
こともできる。第1の凝集剤は水溶液として添加する。
【0012】1次凝集工程で凝集した1次凝集フロック
を1次脱水工程において脱水し1次脱水ケーキを得る。
1次脱水工程で使用する脱水機としては従来の汚泥脱水
に用いられている脱水機が使用でき、従来の汚泥脱水と
同じ操作で脱水を行うことができる。脱水機の例として
は、遠心脱水機、ベルトプレス脱水機、スクリュープレ
ス、真空脱水機、フィルタープレス、多重円盤式脱水
機、その他の機械的脱水機を用いることができる。
【0013】1次脱水工程より得られた1次脱水ケーキ
は含水率が70〜85重量%であり、上記の方法による
通常の脱水方法で到達することができる含水率である。
本発明ではさらにこの1次脱水ケーキに2次凝集工程に
おいて第2の凝集剤を添加して2次凝集フロックを形成
し、これを2次脱水工程において脱水することにより、
脱水ケーキ含水率を55〜65重量%程度まで低下させ
るようにする。
【0014】第2の凝集剤としてはディスパーションま
たはエマルション状態の高分子凝集剤を用いる。第2の
凝集剤の成分としては1次脱水ケーキの種類、性状等に
応じて前記第1の凝集剤で示したものが使用できるが、
添加時の薬品の形態としては、ディスパーションまたは
エマルション状態のものを用いる。前述の通り高分子凝
集剤は水溶性であり、水に溶解すると粘度が高くなり、
0.5重量%程度より高くできないが、ディスパーショ
ンすなわち分散液、またはエマルションすなわち乳化液
の状態にすると、水溶性の高分子凝集剤を高濃度で分散
または乳化させても低粘度の状態を保つことができる。
【0015】ディスパーションは高分子凝集剤が溶解し
ない不溶媒体、例えば塩類溶液に高分子凝集剤を微粉末
状態で分散させたものであり、例えば特開平6−296
977号に示されているように高濃度塩類溶液等の不溶
媒体中でモノマーを重合して析出させる懸濁重合により
製造することができる。またエマルションは高分子凝集
剤が溶解しない不溶媒体、例えば炭化水素中に高分子凝
集剤の高濃度水溶液(ゲル)の微細な液滴を乳化分散さ
せたものであり、水、界面活性剤および炭化水素の逆相
乳化条件でモノマーを重合することにより得られる。
【0016】ディスパーションおよびエマルション中の
高分子凝集剤微粒子または液滴の粒径は0.1〜100
μm、好ましくは0.5〜20μm、高分子凝集剤の含
有濃度はポリマー純分として10〜50重量、好ましく
は20〜40重量%のものが好ましい。ディスパーショ
ンまたはエマルションはこのような高濃度に高分子凝集
剤を含んでいても、媒体の粘度が低いため全体の粘度は
低く、その取扱は容易である。
【0017】2次凝集工程は2次凝集部において1次脱
水ケーキに第2の凝集剤を添加して凝集を行う。高分子
凝集剤を水溶液で添加すると、大量の水が持込まれる
が、ディスパーションまたはエマルションの状態で添加
すると、水の量を少なくして、必要量の凝集剤を高濃度
の状態で添加して凝集を行うことができる。一方高分子
凝集剤を粉末状態で添加すると、粉末が吸水してフィッ
シュアイまたはママコと呼ばれるゲルが形成されるため
均一に分散させることができないが、ディスパーション
またはエマルション状態で添加すると、低粘度のための
攪拌混合は容易であり、高分子凝集剤は高濃度の状態で
均一に分散させ有効に作用されることができる。
【0018】1次脱水汚泥に添加し混合した第2の凝集
剤は、混合の進行に伴って微粉末または液滴が脱水ケー
キ中の水分を吸収して溶解し、汚泥の固形分と反応して
凝集が行われ、2次凝集フロックが形成される。この場
合凝集剤の溶解が徐々に起こるため凝集フロックが搬送
または脱水の過程でフロックの破壊が発生しても、その
後溶解する凝集剤の凝集作用によりフロックの修復が行
われて目詰まり等が防止され、脱水効率は高く維持され
る。
【0019】2次凝集工程で使用する第2の凝集剤はデ
ィスパーションまたはエマルション状態のものであれば
前記高分子凝集剤の1種単独または2種以上の併用でも
よく、また無機凝集剤との併用であってもよい。ディス
パーションまたはエマルション状態の高分子凝集剤は市
販品をそのまま添加することができる。
【0020】2次凝集工程の凝集を行う凝集部は、1次
脱水ケーキに第2の凝集剤を添加、混合して凝集を行う
ことができるものであればよいが、1次脱水ケーキは水
分含量が低くなって流動性が小さくなっているので、こ
のようなケーキを攪拌し、混合できるような混練機が好
ましい。脱水ケーキは搬送するためにスクリューコンベ
アのような搬送装置を用いるが、その段階で混練を行う
ことができる。好ましいものとして、スクリューコンベ
ア、攪拌翼付混練機、振動混練機などがあげられる。凝
集剤の添加はノズルから滴下または噴霧するように構成
することができる。
【0021】2次凝集工程で得られる2次凝集フロック
は2次脱水工程において2次脱水機で脱水する。2次凝
集フロックは水分含量が少なく、流動性に乏しいため、
2次脱水機はスクリュープレス、フィルタプレス、多重
円盤形脱水機のように1次および2次脱水ケーキを強制
的に均一に移送可能な脱水機が好ましい。1次脱水で使
用されたベルトプレス脱水機、遠心脱水機にあっても、
このような移送手段が付加されていれば使用可能であ
る。
【0022】上記の2次凝集工程では第2の凝集剤とし
てディスパーションまたはエマルション状態のものを用
いることにより、1次脱水ケーキの含水率を大きく上げ
ることなく2次凝集が可能となり、2次凝集の凝集効率
は高くなる。これにより得られる2次脱水ケーキのケー
キ含水率は低くなり、55〜65重量%の低含水率とす
ることができる。また凝集剤の溶解が徐々に起こるの
で、2次凝集フロックの搬送または脱水の過程でフロッ
クが破壊されても直ちに修復されるため、破壊されたフ
ロックの断片が流出することが防止され、SS回収率も
高くなる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、第1の凝集剤を用いて
脱水した1次脱水ケーキにディスパーションまたはエマ
ルション状態の第2の凝集剤を用いて2次脱水を行うよ
うにしたので、任意の凝集剤を使用して、簡単な操作に
より効率よく2段凝集脱水を行うことができ、これによ
りSS回収率が高く、低含水率の脱水ケーキを得ること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は実施形態の汚泥脱水装置のフロ
ー図である。図1において、1は1次凝集部、2は1次
脱水機、3は搬送機、4は2次凝集部、5は2次脱水機
である。1次凝集部1は凝集反応槽からなり攪拌機6を
有し、汚泥供給路7、第1の凝集剤供給路8、pH調整
剤供給路9が連絡している。1次脱水機は遠心脱水機か
らなり、内部にスクリュー11を有し、1次凝集部1か
ら1次凝集汚泥供給路12が連絡し、分離液排出路13
が系外に連絡している。搬送機3はスクリューコンベア
からなり、内部にスクリュー14を有し、第2の凝集剤
供給路15が連絡し、1次脱水機2から1次脱水ケーキ
移送路16が連絡している。2次凝集部4は内部にスク
リュー状の攪拌翼17を有する混練機からなり、搬送機
3から移送路18が連絡している。2次脱水機5はコー
ン状のスクリーン21内に先端が細くなるスクリュー2
2を備え、下部と受液部23を有するスクリュープレス
からなり、2次凝集部4から2次凝集汚泥供給路19が
供給部24に連絡し、先端部から2次脱水ケーキ取出路
25が系外に連絡し、受水部23から分離液排出路26
が系外に連絡している。
【0025】上記の装置による汚泥脱水方法は、1次凝
集工程として1次凝集部1に汚泥供給路7から被処理汚
泥を供給し、第1の凝集剤供給路8から第1の凝集剤を
供給し、必要によりpH調整剤供給路9からpH調整剤
を供給して攪拌器6により攪拌混合して凝集を行い1次
凝集フロックを生成させる。生じた1次凝集フロックを
供給路12から1次脱水機2に導入し、1次脱水工程と
して遠心分離により1次脱水を行う。分離液は分離液排
出路13より系外に排出する。
【0026】1次脱水ケーキは移送路16から搬送機3
に送り、2次凝集工程としてここで第2の凝集剤を供給
路15から供給してスクリュー14で搬送する間に混合
し、混合物を2次凝集部4に導入して、攪拌翼17の回
転により混練を行う。このとき第2の凝集剤はディスパ
ーションまたはエマルションで添加され、1次脱水ケー
キと混合されて搬送され混練される間に徐々に溶解して
凝集が行われ、2次凝集フロックが生成する。
【0027】2次凝集フロックは移送路19から2次脱
水機5に導入し、2次脱水工程として脱水が行われる。
ここではスクリュー22の回転により凝集フロックは圧
縮され、スクリーン21を通して分離液が除去され、受
液部23に集められて排出路26から排出される。脱水
ケーキは取出路25から取り出される。
【0028】上記の2次凝集工程で添加されたディスパ
ーションまたはエマルション状態の第2の凝集剤は徐々
に溶解し、凝集が長時間にわたって起こるので、脱水工
程においてフロックが破壊されても破壊部分が修復され
て微小フロックへ流出がなくなり、目詰まりが防止され
る。これによりSS回収率が高くなり、ケーキ含水率は
低くなる。
【0029】図1において1次凝集部1、1次脱水機
2、搬送路3、2次凝集部4、2次脱水槽5などは図示
のものに限定されず、他の形式、構造のものでもよい。
1次および2次凝集部は移送路または脱水機に凝集剤を
添加して凝集を生じさせるようにしてもよい。図1の搬
送機3および2次凝集部4はどちらか一方の装置で搬送
と凝集の作用を行わせることができる。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例および比較例について説
明する。各例中、%は重量%である。
【0031】実施例1 固形分濃度(SS)15000mg/l、有機物濃度7
5%(対SS)のし尿浄化槽汚泥の脱水処理を図1の方
法により行った。第1の凝集剤として凝集剤A(ジメチ
ルアミノエチルアクリレート4級化合物/アクリルアミ
ドの40モル/60モル共重合物)を用いて1次凝集お
よび1次脱水を行い、第2の凝集剤としてシード重合法
により重合したディスパーション状態の凝集剤B(ジメ
チルアミノエチルアクリレート4級化合物/アクリルア
ミドの95モル/5モル共重合、分散媒:硫酸アンモニ
ウム、分散粒子の平均粒径:10μm、ポリマー濃度:
30%)を用いて表1の条件で添加し、二軸同方向回転
型混練成形機TMH−W−300(ホンダ(株)製)に
より混練して、2次凝集させ、スクリュープレスにより
回転数2.3rpmで2次脱水した。結果を表1に示
す。
【0032】実施例2 同一の汚泥について第2の凝集剤をエマルション重合に
より重合したエマルション状態の凝集剤C(ジメチルア
ミノエチルアクリレート4級化合物/アクリルアミドの
95モル/5モル共重合物、分散媒:鉱油、分散液滴の
平均粒径:2μm、ポリマー濃度:30%)を用いた以
外は実施例1と同様に表1の条件で反応させ、スクリュ
ープレスで2次脱水した。結果を表1に示す。
【0033】比較例1、2 実施例1、2と同一の汚泥について第2の凝集剤をカチ
オンポリマー凝集剤D(ジメチルアミノエチルアクリレ
ート4級化合物/アクリルアミドの90モル/10モル
共重合物)を用いて水溶液で添加した場合(比較例1)
および粉末で添加した場合(比較例2)について実施例
1、2と同様に表1の条件で同様の処理を行った。結果
を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】表1の結果より第2の凝集剤としてシード
重合法あるいはエマルション重合法で得た水溶性カチオ
ンポリマーを用いた実施例1、2は1次脱水ケーキの含
水率を上げることなく低含水率でSS回収率の高い2次
脱水ケーキが得られることがわかる。これに対して比較
例1、2は2次脱水によりケーキ含水率は低下せず、S
S回収率も低いことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の汚泥、脱水装置を示すフローシート
である。
【符号の説明】
1 1次凝集部 2 1次脱水機 3 搬送機 4 2次凝集部 5 2次脱水機 7 汚泥供給路 8 第1の凝集剤供給路 9 pH調整剤供給路 15 第2の凝集剤供給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 康裕 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 野口 良寛 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 山本 豊 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D059 AA03 AA30 BE14 BE15 BE19 BE26 BE37 BE46 BE55 BE56 BE57 BE58 BE59 BE60 BE61 BF11 CB06 DA16 DA23 DA35 DA41 DB24 DB25 DB26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥に第1の凝集剤を添加して凝集を行
    い1次凝集フロックを生成させる1次凝集工程と、 1次凝集フロックを脱水して1次脱水ケーキを得る1次
    脱水工程と、 1次脱水ケーキにディスパーションまたはエマルション
    状態の高分子凝集剤からなる第2の凝集剤を添加して凝
    集を行い2次凝集フロックを生成させる2次凝集工程
    と、 2次凝集フロックを脱水する2次脱水工程とを含む汚泥
    脱水方法。
  2. 【請求項2】 第2の凝集剤が、懸濁重合により得られ
    たディスパーション、または乳化重合により得られたエ
    マルションである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 汚泥に第1の凝集剤を添加して1次凝集
    フロックを生成させる1次凝集部と、 1次凝集フロックを脱水して1次脱水ケーキを得る1次
    脱水機と、 1次脱水ケーキにディスパーションまたはエマルション
    状態の高分子凝集剤からなる第2の凝集剤を添加して2
    次凝集フロックを生成させる2次凝集部と、 2次凝集フロックを脱水する2次脱水機とを含む汚泥脱
    水装置。
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