JP2002191466A - 物入れ付車両用シート - Google Patents

物入れ付車両用シート

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JP2002191466A
JP2002191466A JP2000394926A JP2000394926A JP2002191466A JP 2002191466 A JP2002191466 A JP 2002191466A JP 2000394926 A JP2000394926 A JP 2000394926A JP 2000394926 A JP2000394926 A JP 2000394926A JP 2002191466 A JP2002191466 A JP 2002191466A
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seat cushion
seat
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urging
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Seiji Horiuchi
聖士 堀内
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Johnson Controls Automotive Systems KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートクッション下面側に物入れ部を設定す
る場合にも、シートスライド機構のロック手段等の配置
スペース的な問題がなく、シートクッションを使用状態
に保持するロック手段等も付設容易であり、使い勝手に
優れた物入れ付車両シートを実現する。 【解決手段】 シートクッション2が、通常の使用状態
から前側を支点として少なくとも起立状態まで回動切換
可能であると共に、前記起立状態で露出される物入れ部
20を備えている物入れ付車両用シート1を対象とし、
シートクッション2は、下面側に設けられて物入れ部2
0を着脱可能に支持する保持部材12と、物入れ部20
を前記使用状態で離脱不能に位置規制し、かつ前記起立
状態で離脱可能にする規制手段12,13とを有してて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内に装備され
る車両用シートのうち、特にシートクッションの下方に
物入れを配置した物入れ付車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】物入れ付車両用シートとしては図6に示
す構造のものが知られている(実開平5−72587
号)。同図の車両用シート101は、シートクッション
102及びシートバック103を備え、全体がスライド
機構である対のレール部材104,104上に取り付け
られ、両レール部材104,104を介し前後方向に移
動可能に支持されている。また、シートクッション10
2は、前端部が図示せぬヒンジにより回転可能に支持さ
れており、後端側を持ち上げると、該ヒンジを支点とし
て全体が前側に回動され、通常の水平状態から同図の起
立状態に展開される。両レール部材104間には、シー
トクッション102の起立状態で露出される上開口した
物入れケース105が配設されている。乗員は、その物
入れケース105に小物類を収納したり、取り出すこと
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の物入れ付シ
ート構造では、物入れケース105が両側のレール部材
104上にあって、レール部材104の高さ内に落ち込
んだ状態で保持されているため、スライド機構のロック
手段やその操作レバー用の配置スペースを確保できなか
ったり複雑化し、また、レール部材104上に倒したシ
ートクッション102の使用状態を保持するロック手段
も付設し難い。しかも、物品によってはレール部材10
4を除いた状態で床面上に直に載せたいこともあり、そ
のようなときに物入れケース105を一々取り除かなけ
ればならない。
【0004】本発明は上記した課題を解消することを目
的としている。具体的には、シートクッション下面側に
物入れ部を設定する場合にも、シートスライド機構のロ
ック手段等の配置スペース的な問題がなく、シートクッ
ションを使用状態に保持するロック手段等も付設容易で
あると共に、見栄え及び使い勝手に優れた物入れ付車両
シートを実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、シートクッションが、通常の使用状態から前
側を支点として少なくとも起立状態まで回動切換可能で
あると共に、前記起立状態で露出される物入れ部を備え
ている物入れ付車両用シートにおいて、前記シートクッ
ションは、下面側に設けられて前記物入れ部を着脱可能
に支持する保持部材と、前記保持部材に支持された前記
物入れ部を前記使用状態で離脱不能に位置規制し、かつ
前記起立状態で離脱可能にする規制手段とを有している
ことを特徴としている。このシート構造によれば、物入
れ部は、シートクッション下面側に保持部材及び規制手
段にて規制支持されて、シートクッションを起立させる
と、前記規制手段による規制が解放される。乗員は、シ
ートクッションの起立状態で該物入れ部内に物品を直に
出し入れする態様と、物入れ部を保持部材から外して物
品を出し入れする態様とを選択できる。構造特徴は、物
入れ部をシートクッションの下面に取り外し可能に規制
支持したので、シートクッションの起立状態において、
シートクッションのあった箇所つまり車体床面側スペー
スに大きな物品を載置することも可能であり、又、シー
トクッションを前後位置調整するスライド機構のロック
手段やその操作レバー等の配置スペースも通常通りに確
保できる。シートクッションの使用状態において、物入
れ部が前記規制手段によりシートクッションと一体化さ
れて走行振動によるがたつき発生の虞がなく、又、前記
スライド機構を介したシートクッションの前後動も通常
通りスムースに行える、等にある。
【0006】以上の発明は次のように具体化することが
より好ましい。第1に、シートクッションは、床面に対
しスライド機構を介し前後位置調整可能に配設され、前
側が前記スライド機構のアッパレール側にヒンジを介し
回動可能に支持され、後側が前記スライド機構のアッパ
レール側にロック手段を介し着脱可能に係止される構成
である。これは、シートクッションがスライド機構を介
し車体床面側に配置される態様において、シートクッシ
ョンの使用状態で該シートクッションがスライド機構の
アッパレール側にロック手段にて係止されるようにし安
全性を確実にする。第2に、前記規制手段は、前記スラ
イド機構を構成している左右のアッパレール側に架設さ
れて前記保持部材に支持された前記物入れ部の対応部と
当接可能な連結部材と、前記シートクッション側に設け
られて前記物入れ部を前記連結部材側へ付勢する付勢部
材とからなる構成である。これは、保持部材を介しシー
トクッション下面に保持された物入れ部が付勢部材によ
り一方向へ付勢されて位置規制されるため、走行振動等
に起因したがたつき発生の虞をより確実に防ぐ。第3
に、前記ロック手段は、前記物入れ部又は前記シートク
ッションに付設されて前記連結部材に対し係脱する係合
部材と、該係合部材を一方向に付勢する付勢部材と、前
記係合部材に一端側を結合した引き部材とを有し、前記
引き部材の引き操作により係合状態から係合解除に切り
換えられる構成である。このロック手段は、前記した規
制手段を構成している連結部材に対し係脱することに意
義があり、これによって部材数を抑えて簡易化できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の2つの実施形態を
図面に基づいて詳細に説明する。図1から図3は第1形
態を、図4と図5は第2形態を示している。図1と図4
は各形態の要部を分解した分解構成図である。図2と図
5は各形態の作用を示し、そのうち、各図の(a)は通
常のシート使用状態(シートクッションが水平位置にあ
ること)を示す模式側面図、各図の(b)はシートクッ
ションの起立状態を示す模式側面図である。図3は第1
形態のロック手段を示し、同(a)は上から見た構成
図、同(b)は(a)のA−A線縦断面図である。以下
の説明では、各形態のシート構造について共通点を説明
した後、それぞれの要部構成について詳述する。
【0008】(全体構造)各形態の物入れ付車両用シー
ト1は、シートクッション2及びシートバック3を備
え、シートクッション2の下部側がスライド機構を構成
している左右のレール部材4,4上に取り付けられてお
り、全体が両レール部材4,4を介し前後方向に移動調
整可能に支持されている。ここで、シートクッション2
及びシートバック3の基本は、従来と同じくし、フレー
ムに緩衝用パッドを保持し、袋状の表皮により被覆処理
した構成であり、また、シートバック3がシートクッシ
ョン2に対し角度調整可能に組み付けられている。な
お、シートバック3は、図6の如くシートクッション2
と独立に保持される構成でも差し支えない。要は、シー
トクッション2が前側を支点として通常の使用状態から
少なくとも起立状態まで回動切換可能であればよい。換
言すると、この形態では、シートクッション2が起立状
態に切り換えられる際にシートバック3を前倒しつまり
シートクッション2上に倒した状態でシートバック3と
共に回動切り換えられることを想定している。但し、本
発明は、図6の如くシートクッションだけを起立状態に
回動切り換えるような態様であっても差し支えない。
【0009】これに対し、前記したスライド機構はレー
ル部材4及びロック手段7からなる。レール部材4は、
固定側ロアレール5と可動側アッパレール6とからな
り、アッパレール6の移動がロック手段7により任意の
位置で係止される。ロアレール5はブラケット8を介し
車体床面側に固定されるが、ブラケット8が省略されて
直に固定される場合もある。アッパレール6は、不図示
の係合孔を長手方向に複数有し、ロアレール5に沿って
所定範囲だけ前後動される。ロック手段7は、ロアレー
ル5に取り付けられるロック本体7aと、該ロック本体
7aを一方向に付勢する不図示の付勢部材と、操作レバ
ー7b等から構成されている。そして、ロック本体7a
は、操作レバー7bの操作により、前記アッパレール6
の適位置の係合孔との係合を解除し、アッパレール6の
移動を許容し、かつ、該アッパレール6を移動後の位置
で再び係合保持してロアレール5との間の移動を阻止す
る。このようなスライド機構自体は従来と同様である。
【0010】(要部構造)各形態のシートクッション2
は、下面側に付設された対のアーム11と対の保持部材
12及び付勢部材13を有している点で従来と異なって
いる。このうち、アーム11は、シートクッション2の
下面側にあって前側の左右に突出している。両アーム1
1は、左右のアッパレール6の間の寸法に対応した間隔
を保ち、各基端がシートクッション2の不図示のフレー
ム側に固定され、突出端に取付孔11aを形成してい
る。保持部材12は、断面コ形状のレール部材からな
り、前記フレーム側に固定された状態で、各アーム11
の内側に位置しシートクッション2の前後方向に沿って
配置されている。各保持部材12は、前端面が閉じら
れ、図1や図4の如くシートクッション2の起立状態で
物入れケース20や30を間に抜き差し方式で取り外し
可能に支持する。付勢部材13は、後述する連結部材1
0や14と共に本発明の規制手段を構成している。形態
例では細長い板ばねが用いられ、両端が保持部材12の
対応部に固定され、中間部が相対的に後側へ張り出して
おり、該張り出し量に比例した付勢圧を発現する構成で
ある。
【0011】また、上記したスライド機構は、各アッパ
レール6に接合されたサイドブラケット9と、両サイド
ブラケット9に架設された連結部材10又は14を有し
ている点で従来と異なっている。サイドブラケット9
は、ロアレール5から突出したアッパレール6の上端縁
に沿って接合され、後側が前側よりも相対的に高くなっ
ていると共に前側に取付孔9aを有している。そして、
シートクッション2は、両サイドブラケット9に対し回
動可能に取り付けられている。この取付構造は、取付孔
9aに取付孔11aを一致させ、ピン15(図2及び図
5参照)により軸結したものである。以上の点は第1形
態及び第2形態共に同じくしている。
【0012】これに対し、第1形態の連結部材10は断
面略コ形の部材からなり、第2形態の連結部材14は剛
性線材からなる。連結部材10は全体が真っ直ぐに形成
されている。連結部材14は、両側14aに対し中間部
14bが略逆コ形、つまり両側14aから後方へ折り曲
げられている。但し、各連結部材10,14は、両端が
両側のサイドブラケット9に結合されていてレール部材
4同士を一体化している点、一部が後述する物入れケー
ス20に付設されたロック手段21A、又は、後述する
シートクッション2に付設されたロック手段21Bの掛
け止め部として利用される点で共通している。
【0013】(第1形態の物入れケース及びロック手
段)物入れケース20は、シートクッション2の下面側
に取り付けられたとき、シートクッション2の後側を向
く端面を開口20aし、又、両側に張り出した鍔部20
bと、開口20aを区画している上壁縁部に付設された
シートクッション用のロック手段21Aとを有してい
る。そして、物入れケース20は、前記した両側の保持
部材12に対し対応する鍔部20bを嵌合摺動されるこ
とにより取り付けられる。なお、このような物入れケー
ス20には、開口20aを開閉するリッドが必要に応じ
て付設される。
【0014】ロック手段21Aは、図3の如く物入れケ
ース20の対応部に装着されて前後貫通したハウジング
22と、ハウジング22に出没される係合部材23と、
係合部材23をハウジング22から突出する方向へ付勢
する付勢ばね24と、ハウジング22の前後部に設けら
れたガイド軸25a,25bと、係合部材23を付勢ば
ね24のばね圧に抗してハウジング22内に退避させる
係合解除用の引き部材26とを有している。引き部材2
6は、紐状となっていて、基端26aが係合部材23の
後側に取り付けられ、他端26bがハウジング22の後
側開口から外へ引き出されると共に図3(b)の如くガ
イド軸25bでハウジング22の前側へ迂回され、更に
ガイド軸25aを介してシートクッション2の後端から
上面側へ配置される。そして、ロック手段21Aは、通
常、係合部材23が付勢ばね24によりハウジング22
の外へ突出され、上記した連結部材10の断面略コ形内
へ入る係合状態となっている。他端26bが引っ張られ
ると、係合部材23が付勢ばね24の付勢圧に抗してハ
ウジング22内に退避され、前記係合状態から係合解除
状態に切り換えられる。なお、このようなロック手段2
1Aはこれ以外であってもよく、必要に応じ変形工夫さ
れるものである。一例としては、簡易化を図る構成とし
て、図1の係合部材23に相当する係合突起部を物入れ
ケース20に一体に形成し、該係合突起の基部側に引き
部材26の基部を取り付ける。この場合は、当該係合突
起が連結部材10のコ形内に係合している状態から、前
記引き部材26を引っ張ると、物入れケース20が付勢
部材13を押して前方へ移動し、該移動により係合突起
が連結部材10のコ形内から係合解除されることにな
る。
【0015】以上の第1形態において、シートクッショ
ン2は、図2(a)の如く通常のシート使用状態からピ
ン15を支点として前方へ回動つまり図2(b)の起立
状態に切り換えられる。この切換操作は、上記した引き
部材26を引っ張って、前記した如くロック手段21A
の係合部材23を係合解除状態にした後、シートクッシ
ョン2を起立方向へ回動させる。すると、物入れケース
20は、連結部材10による規制から解放され、保持部
材12に支持された状態でシートクッション2と共に同
図の如く反転される。なお、構造的には、物入れケース
20がロック手段21Aの係合解除により付勢部材13
の付勢圧により保持部材12に沿って若干引き抜き方向
へ動かされるようになっている。図2(b)の起立状態
において、乗員は、上側の開口20aから物入れケース
20内に物品を出し入れしたり、物入れケース20自体
を保持部材23から外して使用することもできる。加え
て、この構造では、両レール部材4の間に大きな物品を
載置することもできる。
【0016】シートクッション2は、起立状態からレー
ル部材4側に回動されと再び使用状態となる。この場合
には、まず、ロック手段21Aの係合部材23が連結部
材10に当たる。物入れケース20を付勢部材13の付
勢圧に抗して前方へ押しながらケース下端側を連結部材
10の内側に入れ、その状態からシートクッション2の
後側をレール部材4側つまり下側に強く押すと、係合部
材23が付勢ばね24に抗してハウジング22内に退避
しつつ連結部材10の断面略コ形内に係合する。従っ
て、図2(a)の使用状態において、物入れケース20
は、連結部材10と付勢部材13との間に所定の張力で
位置規制されているため、走行振動を受けても動くこと
なく安定保持される。同時に、シートクッション2は、
ロック手段21Aの係合により、物入れケース20を介
してスライド機構のレール部材4側にロックされて位置
規制されているため、追突事故等により過大な前方又は
上方荷重を受けてもスライド機構から浮き上がる等の虞
がなく安全性に優れている。
【0017】(第2形態の物入れケース及びロック手
段)この物入れケース30は、シートクッション2の下
面側に取り付けられたとき、シートクッション2の下面
に対向する上面を開口30aし、そこに取り付けられた
開閉リッド31と、両側に張り出した鍔部30bとを有
している。開閉リッド31は、開口30aに対しヒンジ
31を介し取り付けられると共に、ラッチ手段32を介
し閉じ状態に係止される。ここでのラッチ手段32は、
開閉リッド31を閉じ方向に押すとロックされ、更に押
すとロック解除される公知のプッシュ・プッシュ係止機
構を想定している。
【0018】また、この構造では、図4の如くシートク
ッション2の後側にあって、前記した中間部14bと対
応する箇所が凹所2aに形成され、該凹部2aにロック
手段21Bがブラケット27を介し組み込まれている。
ロック手段21Bは公知のものであり、ブラケット27
に対しピン29により回動可能に枢支されたラッチ部材
28と、ラッチ部材28を係合方向へ付勢している不図
示の付勢ばねと、ラッチ部材28に一端を連結したロッ
ク解除用の引き部材26(第1形態と略同じもの)等か
らなる。そして、ロック手段21Bは、通常、ラッチ部
材28が前記付勢ばねにより凹所2a内にほぼ収まって
おり、又、シートクッション2の使用状態において中間
部14bと係合する。引き部材26の他端が引っ張られ
ると、ラッチ部材28が前記付勢ばねの付勢圧に抗して
係合解除状態に切り換られる。
【0019】以上の第2形態において、シートクッショ
ン2は、図5(a)の如くシート使用状態からピン15
を支点として前方へ回動つまり図5(b)の起立状態に
切り換えられる。この切換操作は、上記引き部材26を
引っ張って、中間部14bに対するラッチ部材28の係
合を解除し、該解除状態から全体がピン15を介して前
側へ回動される。すると、物入れケース30は、連結部
材10による規制から解放され、保持部材12に支持さ
れた状態でシートクッション2と共に同図の如く反転さ
れる。この形態でも、物入れケース30がロック手段2
1Bの係合解除により付勢部材13の付勢圧により保持
部材12に沿って若干引き抜き方向へ動かされる。図5
(b)の起立状態において、乗員は、物入れケース30
を保持部材23から引き抜いてケース内に物品を出し入
れしたり外部へ持ち出したり、両レール部材4の間に大
きな物品を載置することもできる。また、シートクッシ
ョン2は、起立状態からレール部材4側に回動されると
再び使用状態となる。この場合は、物入れケース30を
付勢部材13の付勢圧に抗して前方へ押しながらケース
下端側を連結部材14の内側に入れ、シートクッション
2の後側をレール部材4側つまり下側に強く押すと、ラ
ッチ部材28が前記付勢ばねに抗して一旦逃がされた
後、中間部14bと係合する。従って、図5(a)の使
用状態において、物入れケース30は、連結部材14と
付勢部材13との間に所定の張力で位置規制されている
ため、走行振動を受けても動くことなく安定保持され
る。又、シートクッション2は、ロック手段21Bの係
合によりスライド機構のレール部材4側にロックされて
位置規制されているため、追突事故等により過大な前方
又は上方荷重を受けてもスライド機構から浮き上がる等
の虞がなく安全性に優れている。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の物入れ付
車両用シートは、物入れ部がシートクッションの下面に
取り外し可能に規制支持されているため、シートクッシ
ョンの起立状態において、物入れ部を利用すると共に物
入れ部のあった箇所つまり車体床面側スペースに大きな
物品を載置することもでき、また、シートスライド機構
のロック手段やその操作レバー等の配置スペースも通常
通りに確保できる。シートクッションの使用状態におい
て、物入れ部が規制手段によりシートクッションと一体
化されるため走行振動によるがたつき発生の虞がなく信
頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態を示す要部分解構成図であ
る。
【図2】 第1形態の作用を示す概略側面図である。
【図3】 第1形態のロック手段を示す模式構成図であ
【図4】 本発明の第2形態を示す要部分解構成図であ
る。
【図5】 第2形態の作用を示す概略側面図である。
【図6】 従来の物入れ付車両用シート例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…物入れ付車両用シート 2…シートクッション 4…レール部材(スライド機構) 5…固定側ロアレール 6…可動側アッパレール 7…スライド機構のロック手段 10,14…連結部材 12…保持部材(規制手段) 13…付勢部材(規制手段) 15…ピン(ヒンジ) 20,30…物入れケース(物入れ部) 21A,21B…ロック手段 26…ロック手段の引き部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションが、通常の使用状態か
    ら前側を支点として少なくとも起立状態まで回動切換可
    能であると共に、前記起立状態で露出される物入れ部を
    備えている物入れ付車両用シートにおいて、 前記シートクッションは、下面側に設けられて前記物入
    れ部を着脱可能に支持する保持部材と、前記保持部材に
    支持された前記物入れ部を前記使用状態で離脱不能に位
    置規制し、かつ前記起立状態で離脱可能にする規制手段
    とを有している、ことを特徴とする物入れ付車両用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 シートクッションは、床面に対しスライ
    ド機構を介し前後位置調整可能に配設され、前側が前記
    スライド機構のアッパレール側にヒンジを介し回動可能
    に支持され、後側が前記スライド機構のアッパレール側
    にロック手段を介し着脱可能に係止される請求項1に記
    載の物入れ付き車両用シート。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記スライド機構を構
    成している左右のアッパレール側に架設されて前記保持
    部材に支持された前記物入れ部の対応部と当接可能な連
    結部材と、前記シートクッション側に設けられて前記物
    入れ部を前記連結部材側へ付勢する付勢部材とからなる
    請求項1又は2に記載の物入れ付き車両用シート。
  4. 【請求項4】 前記ロック手段は、前記物入れ部又は前
    記シートクッションに付設されて前記連結部材に対し係
    脱する係合部材と、該係合部材を一方向に付勢する付勢
    部材と、前記係合部材に一端側を結合した引き部材とを
    有し、前記引き部材の引き操作により係合状態から係合
    解除に切り換えられる請求項2又は3に記載の物入れ付
    き車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018012028A (ja) * 2011-09-02 2018-01-25 ゴースリープ オサケ ユキチュア 公共空間に配置することができる座席

Cited By (2)

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JP2018012028A (ja) * 2011-09-02 2018-01-25 ゴースリープ オサケ ユキチュア 公共空間に配置することができる座席
US10758056B2 (en) 2011-09-02 2020-09-01 Gosleep Oy Seat placeable in public rooms

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