JP2002190455A - 半導体基板製造装置 - Google Patents
半導体基板製造装置Info
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Abstract
を低くでき、広い設置スペースを必要とせず、短い処理
時間で回路配線を形成できる半導体基板製造装置を提供
すること。 【解決手段】 表面に配線パターン用の溝及び/穴が形
成されその上にバリア層及び給電シード層が順次形成さ
れた半導体基板を乾燥状態で搬出入するロードアンロー
ド部1、搬入された半導体基板にCuめっき膜層を電解
めっきで形成すCuめっき膜成膜ユニット2、Cuめっ
き膜層が形成された半導体基板の該溝及び/穴に充填さ
れた部分を残して金属めっき膜層、給電シード層及びバ
リア層を研磨除去するポリッシング装置10、11、各
層が除去された半導体基板を洗浄し乾燥させる第1、第
2、第3洗浄機9、7、4と、半導体基板を各部間を移
送する第1、第2ロボット3、8を具備する半導体基板
製造装置。
Description
成された回路パターン溝及び/又は穴を金属めっき膜で
充填し、該充填部分を残して該金属めっき膜を除去する
ことにより回路配線を形成する半導体基板製造装置に関
するものである。
の材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金
が一般に用いられているが、半導体デバイスの集積度の
向上に伴い、より導電率の高い材料を配線材料に採用す
ることが要求されている。このため、回路パターン溝及
び/又は穴が形成された半導体基板面にめっき処理を施
して、該回路パターン溝及び/又は穴にCu(銅)又は
その合金を充填し、該充填した部分を除いて該Cu又は
その合金を除去し、回路配線を形成する方法が提案され
ている。
いて説明する。半導体基板Wには、図1(a)に示すよ
うに、半導体素子が形成された半導体基体101上に導
電層101aが形成され、該導電層101aの上にSi
O2からなる絶縁膜102が堆積され、リソグラフィ・
エッチング技術によりコンタクトホール103と配線用
の溝104が形成され、その上にTiN等からなるバリ
ア層105、更にその上に電解めっきの給電層としてシ
ード層107が形成されている。
基板Wの表面にCuめっきを施すことで、半導体基体1
01のコンタクトホール103又は溝104内にCuを
充填させると共に、絶縁膜102上にCuめっき膜層1
06を堆積させる。その後、化学的機械的研磨(CM
P)により、絶縁膜102上のCuめっき膜層106及
びバリア層105を除去し、コンタクトホール103及
び配線用の溝104に充填させたCuめっき膜層106
の表面と絶縁膜102の表面とを略同一平面にする。こ
れにより、図1(c)に示すようにCuめっき膜層10
6からなる配線が形成される。
ほぼ全面を、シード層107はバリア層105のほぼ全
面をそれぞれ覆うように形成されるため、図35に示す
ように半導体基板Wのベベル(外周部)にシード層10
7である銅膜が存在したり、また図示しないが、半導体
基板Wのベベルの内側のエッジ(外周部)に銅が成膜さ
れ研磨されずに残ることがある。
において、絶縁膜102中に容易に拡散し、その絶縁性
を劣化させたり、次に成膜する膜との接着性が損なわ
れ、そこから剥離する原因ともなり得るので少なくとも
成膜前に、基板から完全に除去することが要求されてい
る。しかも、回路形成以外の基板の外周部(ここで外周
部とは、半導体基板Wのエッジ及びベベルを合わせた領
域、若しくはエッジ・ベベルのいずれかの部分をいう。
エッジ:基板の外周端から5mm位の半導体基板Wの表
裏面の部分、ベベル:半導体基板Wの側面部及び外周端
から0.5mm以内の断面が曲線を有する部分)に成膜
乃至付着した銅は不要であるばかりではなく、その後の
半導体基板Wの搬送、保管・処理の工程において、クロ
スコンタミの原因ともなり得るので銅の成膜工程やCM
P工程直後に完全に除去する必要がある。
き装置及び化学的機械的研磨を行うポリッシング装置に
おいて、それぞれ基板を乾燥状態で入れ乾燥状態で出
す、所謂ドライイン・ドライアウトの構成が採用されて
いる。装置の構成としては、それぞれの加工工程、例え
ばめっきや研磨を行った後に、洗浄ユニット及びスピン
乾燥ユニットにより、パーティクルを除去し、乾燥した
状態で半導体基板を取り出すようにしている。このよう
に、めっき装置及びポリッシング装置には、共通した工
程が多く本来連続した工程であるため、装置のイニシャ
ルコスト、ランニングコストが高くなり、両装置を設置
するための設置スペースを広く必要とし、長い処理時間
を必要とするという問題があった。
ステーションやパソコンなどからディジタル情報家電機
器(ゲーム機、携帯電話機、ディジタルスチルカメラ、
DVD、カーナビゲーション機器、ディジタルビデオカ
メラ等)に変化しつつある。そこで、LSI製造におい
ても、パソコン等で使われている汎用LSIからディジ
タル情報家電機器が要求されるシステムLSIへの変化
に対応していく必要がある。
比べて、多品種、少量生産、生産台数の変動が大きく、
製品寿命が短いという特徴がある。また、ディジタル情
報家電機器の機器コストを抑えるためには、LSIの製
造コストの削減は必須である。半導体製造工場において
も、大規模ラインの発想から小規模ラインを多種類もつ
こと、生産量より、生産工期を最小にすることが求めら
れる。これに対応して、今後の半導体デバイスの製造に
は機器メーカのニーズにすばやく対応し、なるべく速く
生産ラインに乗せること、需要の変化も激しいため、フ
レキシブルに機能変更ができ、或いは装置の更新ができ
ることが要求される。
みてなされたもので、装置のイニシャルコスト、ランニ
ングコストを低くでき、広い設置スペースを必要とせ
ず、短い処理時間で回路配線を形成でき、且つクロスコ
ンタミの原因となるエッジ・ベベル部に銅膜が残ること
のない半導体基板製造装置及び処理方法を提供すること
を目的とする。
使用されるシステムLSIのように、多品種、少量生
産、生産台数の変動が大きく、製品寿命が短いものを製
造する小規模で且つフレキシブルに機能の変更、或いは
装置の更新ができる製造ラインに好適な半導体基板製造
装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、表面に回路が形成された半導
体基板を乾燥状態で搬出入する搬出入部と、搬入された
半導体基板上に金属めっき膜を形成する金属めっき膜成
膜ユニットと、半導体基板上の該金属めっき膜の少なく
とも一部を研磨するポリッシングユニットと、研磨され
た半導体基板をユニット間で搬送する搬送機構を具備す
ることを特徴とする半導体基板製造装置にある。
成された半導体基板を乾燥状態で搬出入する搬出入部
と、搬入された半導体基板上に金属めっき膜を形成する
金属めっき膜成膜ユニットと、半導体基板をアニールす
るためのアニールユニットと、半導体基板上の金属めっ
き膜の少なくとも一部を研磨するポリッシングユニット
と、半導体基板を前記ユニット間で搬送する搬送機構を
具備することを特徴とする半導体基板製造装置にある。
ことにより、金属めっき膜の接着力が安定し研磨時に剥
離するという心配がなくなり、且つ電気特性がよくな
る。
に記載の半導体基板製造装置において、半導体基板上に
補強シート膜層を形成するための補強シード膜層成膜ユ
ニットを具備することを特徴とする。
のいずれか1項に記載の半導体基板製造装置において、
半導体基板上にシード膜層を形成するためのシード膜層
成膜ユニットを具備することを特徴とする。
のいずれか1項に記載の半導体基板製造装置において、
半導体基板上にバリア膜層を形成するためのバリア膜層
成膜ユニットを具備することを特徴とする。
のいずれか1項に記載の半導体基板製造装置において、
半導体基板上に蓋めっき膜層を形成するための蓋めっき
ユニットを具備することを特徴とする。
ことにより、CMPによって形成された配線部分の上面
にその酸化や変質を防ぐための蓋めっきを施すことがで
き、配線部の酸化や変質を防止することができる。
のいずれか1項に記載の半導体基板製造装置において、
半導体基板の周縁部に形成された金属めっき膜層、シー
ド膜層、バリア膜層の少なくとも一層をエッチング除去
するベベルエッチングユニットを具備することを特徴と
する。
導体基板製造装置を上記のように構成することにより、
表面に回路が形成された半導体基板上に金属めっき膜の
形成等の各種処理が1つの装置で連続してできるから、
それぞれの処理工程を別々の装置で行なう場合に比較
し、全体がコンパクトになり、広い設置スペースを必要
とせず、装置のイニシャルコスト、ランニングコストを
低くでき、且つ短い処理時間で半導体基板を製造でき
る。
のいずれか1項に記載の半導体基板製造装置において、
半導体基板上に形成された膜の膜厚を測定する膜厚測定
機及び膜の表面状態を検出する検出センサのいずれか1
つ又は両方を有する膜厚測定ユニットを具備することを
特徴とする。
か1つ又は両方を有する膜厚測定ユニットを具備するこ
とにより、膜厚及び膜の表面状態のいずれか一方又は両
方を測定・検出し、所望のめっき膜厚を得るためのめっ
き時間、研磨時間やアニール時間を調整することができ
る。
のいずれか1項に記載の半導体基板製造装置において、
各ユニットの入れ替えが自在であることを特徴とする。
とするので、半導体基板製造装置全体の機能更新が短時
間に低コストで実現できる。
9のいずれか1項に記載の半導体基板製造装置におい
て、金属めっき膜成膜ユニットは、半導体基板を基板保
持部で保持した状態で、めっき処理と洗浄処理を行うこ
とを特徴とする。
持した状態で、めっき処理と洗浄処理を行うことによ
り、半導体基板を移動させることなく、めっき処理と洗
浄処理を行なうことができ、次の工程に汚染物質を持ち
こまない。
は、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が形成され
その上にバリア層が形成された半導体基板を乾燥状態で
搬出入する搬出入部と、搬入された半導体基板上に給電
シード層を無電解めっきで形成するシード層成膜部と、
該給電シード層が形成された半導体基板に金属めっき膜
層を電解めっきで形成する金属めっき膜成膜部と、金属
めっき膜層が形成された半導体基板の溝及び/又は穴に
充填された部分を残して金属めっき膜層、給電シード層
及びバリア層を研磨除去するポリッシング部と、各層が
除去された半導体基板を洗浄し乾燥させる洗浄部と、半
導体基板を各部間を移送する移送機構を具備することを
特徴とする。
ることにより、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴
が形成されその上にバリア層が形成された半導体基板
に、給電シード層及び金属めっき膜層を施し、該給電シ
ード層及び金属めっき膜層を研磨除去し、洗浄乾燥して
回路配線を形成する処理が1つの装置で連続してでき
る。
は、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が形成され
た半導体基板を乾燥状態で搬出入する搬出入部と、搬入
されて半導体基板上にバリア層を形成するバリア層成膜
部と、バリア層が形成された半導体基板上に給電シード
層を無電解めっきで形成するシード層成膜部と、該給電
シード層が形成された半導体基板に金属めっき膜層を電
解めっきで形成する金属めっき膜成膜部と、金属めっき
膜層が形成された半導体基板の溝及び/又は穴に充填さ
れた部分を残して金属めっき膜層、給電シード層及びバ
リア層を研磨除去するポリッシング部と、各層が除去さ
れた半導体基板を洗浄し乾燥させる洗浄部と、半導体基
板を各部間を移送する移送機構を具備することを特徴と
する。
は、金属めっき膜層の形成後の該金属めっき膜層の膜厚
を測定する膜厚測定部及び研磨除去後の残膜を測定する
残膜測定部を設け、該膜厚測定部及び残膜測定部で測定
した結果を記録する記録手段を設けたことを特徴とす
る。
は、各層の膜厚を測定する膜厚測定部を設け、該各層の
イニシャルの膜厚を測定しその測定結果を前記記録手段
に記録することを特徴とする。
及び残膜測定部で測定した膜厚、残膜や、各層のイニシ
ャルの膜厚の測定結果を記録することにより、次工程の
処理時間を制御したり、各処理工程の良否状態や、回路
配線形成処理の終了した半導体基板の良否等を判断する
データとして利用することができる。
は、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が形成され
た半導体基板を乾燥状態で搬出入する搬出入部と、搬入
された半導体基板に金属めっき膜層を形成する金属めっ
きユニットと、半導体基板上の該金属めっき膜を研磨す
る研磨ユニットと、該金属めっき膜が研磨された該半導
体基板を洗浄し乾燥させる洗浄ユニットと、半導体基板
を搬送する搬送機構を具備し、金属めっきユニットと洗
浄ユニットの入れ替えが自在に構成されていることを特
徴とする。
ニットの入れ替えが自在に構成されているので、基板処
理プロセスの変更に容易に対応でき、半導体基板製造装
置全体の機能の更新が短時間に低コストで対応できる。
は、半導体基板のエッジ(ベベル)部に形成された金属
めっき膜をエッチング除去するベベルエッチングユニッ
トを具備し、金属めっきユニットと洗浄ユニットとベベ
ルエッチングユニットの入れ替えが自在に構成されてい
ることを特徴とする。
により、クロスコンタミの原因となるエッジ及びベベル
部分の金属めっき膜を除去できると共に、金属めっきユ
ニットと洗浄ユニットとベベルエッチングユニットの入
れ替えが自在に構成されているため、上記と同様、半導
体基板製造装置全体の機能の更新が短時間に低コストで
対応できる。
は、シード層成膜ユニットをめっきユニットと一体化す
ることにより装置間移動の時間を節約でき、スループッ
トを向上させることができると共に、汚染のない膜付け
が可能とする構成とする。
は、バリア層成膜ユニットをめっきユニットと一体化す
ることにより、装置間移動の時間を節約でき、スループ
ットを向上させる構成とする。
は、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が形成され
た半導体基板を乾燥状態で搬出入する搬出入部と、搬入
された半導体基板上に金属めっき膜を形成する金属めっ
きユニットと、半導体基板上の該金属めっき膜を研磨す
る研磨ユニットと、金属めっき膜が研磨された該半導体
基板を洗浄し、乾燥させる洗浄ユニットと、半導体基板
を搬送する搬送機構を具備するとともに、金属めっきユ
ニットは、被めっき面を上方に向けて基板を保持する基
板保持部を有するカソード部と、該カソード部の上方に
配置され、アノードを備えた電極アーム部と、基板保持
部で保持された基板の被めっき面と該被めっき面に近接
させた電極アーム部のアノードとの間の空間にめっき液
を注入するめっき液注入手段とを有することを特徴とす
る。
っき面を上方に向けて基板を水平に保持する基板保持部
を有するので、めっき処理とめっき処理に付帯した前処
理や洗浄・乾燥処理といった他の処理をめっき処理に前
後して行うことができる。
は、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が形成され
た半導体基板を乾燥状態で搬出入する搬出入部と、搬入
された半導体基板上に金属めっき膜を形成する金属めっ
きユニットと、半導体基板上の該金属めっき膜を研磨す
る研磨ユニットと、金属めっき膜が研磨された該半導体
基板を洗浄し、乾燥させる洗浄ユニットと、半導体基板
を搬送する搬送機構を具備するとともに、金属めっきユ
ニットは、プレコート処理、めっき処理、水洗処理を行
うことができることを特徴とする。
コート処理、めっき処理及び水洗処理ができ、特にめっ
き処理後の水洗処理を金属めっきユニット内で行うの
で、めっき液を他のユニットに持ち込むことがない。
は、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が形成され
た半導体基板を乾燥状態で搬出入する搬出入部と、搬入
された前記半導体基板上にバリア層膜を形成するバリア
層成膜ユニットと、バリア層膜上にシード層膜を形成す
るシード層成膜ユニットと、シード層膜上に金属めっき
膜を形成する金属めっきユニットと、半導体基板のエッ
ジ部に形成された金属膜をエッチング除去するベベルエ
ッチングユニットと、金属めっき膜を焼鈍するアニール
ユニットと、半導体基板上の該金属めっき膜及び/又は
シード層膜を研磨する研磨ユニットと、金属めつき膜が
研磨された半導体基板を洗浄し、乾燥させる洗浄乾燥ユ
ニットと、金属めっき膜上に蓋めっき膜を形成するめっ
きユニットと、半導体基板を搬送する搬送機構を具備
し、バリア層成膜ユニット、シード層成膜ユニット、金
属めっきユニットと、ベベルエッチングユニットと、ア
ニールユニットと、研磨ユニットと、洗浄ユニットと、
蓋めっきユニットの各ユニットの入れ替えが自在である
ことを特徴とする。
在に構成されているので、基板処理プロセスの各種変更
に容易に対応でき、半導体基板製造装置全体の機能の更
新が短時間に低コストで対応できる。
おける半導体基板製造方法は、表面に配線パターン用の
溝及び/又は穴が形成されその上にバリア層が形成され
た半導体基板を乾燥状態で搬出入機構により搬入し、該
搬入された半導体基板上に給電シード層を形成し、その
上に金属めっき膜層を形成し、該金属めっき膜層が形成
された半導体基板の溝及び/又は穴に充填された部分を
残して金属めっき膜層、給電シード層及びバリア層を研
磨除去し、該各層が除去された半導体基板を洗浄し乾燥
させた後、乾燥状態で前記搬出入機構に渡すことを特徴
とする。
ことにより、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が
形成されその上にバリア層が形成された半導体基板に、
給電シード層及び金属めっき膜層を施し、該給電シード
層及び金属めっき膜層を研磨除去し、洗浄乾燥して回路
配線を形成する処理が連続してできるから、短い処理時
間で回路配線を形成できる。
おける半導体基板の製造方法は、表面に配線パターン用
の溝及び/又は穴が形成された半導体基板を乾燥状態で
搬出入機構で搬入し、該搬入されて半導体基板上にバリ
ア層を形成し、その上に給電シード層を形成し、更にそ
の上に金属めっき膜層を形成し、金属めっき膜層が形成
された半導体基板の溝及び/又は穴に充填された部分を
残して金属めっき膜層、給電シード層及びバリア層を研
磨除去し、該各層が除去された半導体基板を洗浄し乾燥
させた後、乾燥状態で前記搬出入機構に渡すことを特徴
とする。
ことにより、表面に配線パターン用の溝及び/又は穴が
形成された半導体基板に、バリア層、給電シード層及び
金属めっき膜層を施し、該給電シード層及び金属めっき
膜層を研磨除去し、洗浄乾燥して回路配線を形成する処
理が連続してできるから、短い処理時間で回路配線を形
成できる。
面に基づいて説明する。図2は本発明に係る半導体基板
製造装置の平面構成を示す図である。本半導体基板製造
装置は、ロードアンロード部1、Cuめっき膜成膜ユニ
ット2、第1ロボット3、第3洗浄機4、反転機5、反
転機6、第2洗浄機7、第2ロボット8、第1洗浄機
9、第1ポリッシング装置10及び第2ポリッシング装
置11を配置した構成である。第1ロボット3の近傍に
はめっき前後の膜厚を測定するめっき前後膜厚測定機1
2、研磨後で乾燥状態の半導体基板Wの膜厚を測定する
乾燥状態膜厚測定機13が配置されている。
乾燥状態膜厚測定機13、特に乾燥状態膜厚測定機13
は後に詳述するように、第1ロボット3のハンドに設け
てもよい。また、めっき前後膜厚測定機12は図示は省
略するが、Cuめっき膜ユニット2の半導体板搬出入口
に設け、搬入される半導体基板Wの膜厚と搬出される膜
厚を測定するようにしてもよい。
ル10−1、トップリング10−2、トップリングヘッ
ド10−3、膜厚測定機10−4、プッシャー10−5
を具備し、第2ポリッシング装置11は、研磨テーブル
11−1、トップリング11−2、トップリングヘッド
11−3、膜厚測定機11−4、プッシャー11−5を
具備する。
3と配線用の溝104が形成され、その上にシード層1
07が形成された半導体基板Wを収容したカセット1−
1をロードアンロード部1のロードポートに載置する。
第1ロボット3は半導体基板Wをカセット1−1から取
り出しCuめっき膜成膜ユニット2に搬入しCuめっき
膜層106を形成する。その時めっき前後膜厚測定機1
2でシード層107の膜厚を測定する。Cuめっき膜層
106の成膜は、先ず半導体基板Wの表面の親水処理を
行い、その後Cuめっきを行なって形成する。Cuめっ
き膜層106の形成後、Cuめっき膜成膜ユニット2で
リンス若しくは洗浄を行なう。時間に余裕があれば、乾
燥してもよい。なお、Cuめっき膜成膜ユニット2の構
成例とその動作は後に詳述する。
ト2から半導体基板Wを取り出したとき、めっき前後膜
厚測定機12でCuめっき膜層106の膜厚を測定す
る。測定方法は前記シード層107の測定と同じである
が、その測定結果は記録装置(図示せず)に半導体基板
の記録データとして記録され、なお且つCuめっき膜成
膜ユニット2の異常の判定にも使用される。膜厚測定
後、第1ロボット3が反転機5に半導体基板Wを渡し、
該反転機5で反転させる(Cuめっき膜層106が形成
された面が下になる)。第1ポリッシング装置10、第
2ポリッシング装置11による研磨にはシリーズモード
とパラレルモードがある。以下、シリーズモード及びパ
ラレルモードの研磨について説明する。
磨は、1次研磨をポリッシング装置10で行い、2次研
磨をポリッシング装置11で行う研磨である。第2ロボ
ット8で反転機5上の半導体基板Wを取り上げ、ポリッ
シング装置10のプッシャー10−5上に半導体基板W
を載せる。トップリング10−2はプッシャー10−5
上の該半導体基板Wを吸着し、図3に示すように、研磨
テーブル10−1の研磨面10−1aに半導体基板Wの
Cuめっき膜層106形成面を当接押圧し、1次研磨を
行う。該1次研磨では基本的にCuめっき膜層106が
研磨される。研磨テーブル10−1の研磨面10−1a
はIC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を
固定若しくは含浸させたもので構成されている。該研磨
面10−1aと半導体基板Wの相対運動でCuめっき膜
層106が研磨される。
若しくはスラリーノズル10−6から噴出されるスラリ
ーには、シリカ、アルミナ、セリア等が用いられ、酸化
材としては、過酸化水素等の主に酸性の材料でCuを酸
化させる材料を用いる。研磨テーブル10−1内には温
度を所定の値に保つため、所定の温度に調温された液体
を通すため調温流体配管28が接続されている。スラリ
ーの温度も所定の値に保つため、スラリーノズル10−
6には温度調整器10−7が設けられている。又は図示
は省略するが、ドレッシング時の水等は、調温されてい
る。このように、研磨テーブル10−1の温度、スラリ
ーの温度、ドレッシング時の水等の温度を所定の値に保
つことにより、化学反応速度を一定に保っている。特に
研磨テーブル10−1は、熱伝導性のよいアルミナやS
iC等のセラミックが用いられる。
10−1に設けた渦電流式の膜厚測定機10−8若しく
は光学式の膜厚測定機10−9を使用しCuめっき膜層
106の膜厚測定、若しくはバリア層105の表面検知
を行って、Cuめっき膜層106の膜厚が0又はバリア
層105の表面を検知したら研磨の終点とする。
プリング10−2で半導体基板Wをプッシャー10−5
上に戻す。第2ロボット8は該半導体基板Wを取り上
げ、第1洗浄機9に入れる。この時プッシャー10−5
上にある半導体基板Wの表面及び裏面に薬液を噴射しパ
ーティクルを除去したり、つきにくくすることもある。
洗浄機9を用い半導体基板Wの表面及び裏面をPVA
(ポリ塩化ビニル)スポンジロール9−2、9−2でス
クラブ洗浄する。ノズル9−4から噴出する洗浄水とし
ては、純水が主であるが、界面活性材やキレート材若し
くは両者を混合した後にPH調整を行い酸化銅のゼータ
ー電位にあわせたものを使用してもよい。また、ノズル
9−4には超音波振動素子9−3を設け、噴出する洗浄
水に超音波振動を加えてもよい。なお、9−1は半導体
基板Wを水平面内で回転させるための回転用コロであ
る。
基板Wを取り上げ、第2ポリッシング装置11のプッシ
ャー11−5上に半導体基板Wを載せる。トップリング
11−2でプッシャー11−5上の半導体基板Wを吸着
し、該半導体基板Wのバリア層105を形成した面を研
磨テーブル11−1の研磨面に当接押圧して2次研磨を
行う。なお、研磨テーブル11−1及びトップリング1
1−2等の構成は図2に示す構成と同一である。この2
次研磨ではバリア層105が研磨される。但し、上記1
次研磨で残ったCu膜や酸化膜も研磨されるケースもあ
る。
はIC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を
固定若しくは含浸させたもので構成され、該研磨面11
−1aと半導体基板Wの相対運動で研磨される。このと
き砥粒若しくはスラリーには、シリカ、アルミナ、セリ
ア等が用いられる。薬液は、研磨したい膜種により調整
される。
光学式の膜厚測定機10−9を用いてバリア層105の
膜厚を測定し、膜厚が0になったこと又はSiO2から
なる絶縁膜102の表面検知で行う。また、研磨テーブ
ル11−1の近傍に設けた膜厚測定機11−4に画像処
理機能付きの膜厚測定機を用い、酸化膜の測定を行い、
半導体基板Wの加工記録として残したり、2次研磨の終
了した半導体基板Wを次の工程に移送できるか否かの判
定を行う。また、2次研磨終点に達していない場合は、
再研磨を行ったり、なんらかの異常で規定値を超えて研
磨された場合は、不良品を増やさないように次の研磨を
行わないよう半導体基板製造装置を停止させる。
半導体基板Wをプッシャー11−5まで移動させる。プ
ッシャー11−5上の半導体基板Wは第2ロボット8で
取り上げる。この時プッシャー11−5上で薬液を半導
体基板Wの表面及び裏面に噴射してパーティクルを除去
したり、つきにくくすることがある。
浄機7に搬入し、洗浄を行う。第2洗浄機7の構成も図
4に示す第1洗浄機9と同じ構成である。半導体基板W
の表面は、主にパーティクルのために純水、界面活性
材、キレート材、またPH調整材が用いられ、PVAス
ポンジロール9−2によりスクラブ洗浄される。半導体
基板Wの裏面には、ノズル9−5からDHF等の強い薬
液を噴出し、拡散しているCuをエッチングしたり、又
は拡散の問題がなければ、表面と同じ薬液を用いてPV
Aスポンジロール9−2によるスクラブ洗浄をする。
ボット8で取り上げ、反転機6に移し、該反転機6で反
転させる。該反転させた半導体基板Wを第1ロボット3
で取り上げ第3洗浄機4に入れる。第3洗浄機4では半
導体基板Wの表面に超音波振動により励起されたメガソ
ニック水を噴射して洗浄する。そのとき純水、界面活性
材、キレート材、またPH調整材を入れ公知のペンシル
型スポンジで表面を洗浄してもよい。その後スピン乾燥
により、半導体基板Wを乾燥させる。
に設けた膜厚測定機11−4で膜厚を測定した場合は、
そのままロードアンロード部1のアンロードポートに載
置するカセットに収容する。
定を行う必要があるので、一度膜厚測定機13に入れ、
各膜厚の測定を行う。そこで半導体基板Wの加工記録と
して残したり、次の工程に持っていけるかどうかの判定
を行う。また、終点に達していない場合は、この後に加
工する半導体基板Wにフィードバックを行ったり、何ら
かの異常で規定値を超えて研磨された場合は、不良を増
やさないように次の研磨を行わないように装置を停止す
る。
磨は、Cuめっき膜成膜ユニット2でCuめっき膜層1
06を形成した半導体基板Wをポリッシング装置10、
11のそれぞれで並行して研磨する場合である。第2ロ
ボット8で上記のように反転機5で反転させた半導体基
板Wを取り上げ、プッシャー10−5又は11−5上に
該半導体基板Wを載せる。トップリング10−2又は1
1−2は半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル10−1
又は11−1の研磨面に半導体基板WのCuめっき膜層
106形成面を当接押圧し、1次研磨を行う。研磨テー
ブル10−1及び11−1の研磨面10−1aは上記と
同様、IC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥
粒を固定若しくは含浸させたもので構成され、該研磨面
と半導体基板Wの相対運動で研磨される。
ルミナ、セリア等が用いられ、酸化材としては、過酸化
水素等の主に酸性の材料でCuを酸化させる材料を用い
る。研磨テーブル10−1及び11−1やスラリー又は
ドレッシング時の水等は、上記と同様、調温され化学反
応速度を一定に保っている。特に研磨テーブル10−1
及び11−1は、熱伝導性のよいアルミナやSiC等の
セラミックが用いられる。
磨は複数のステップを経て行われる。第1ステップでは
Cuめっき膜層106を研磨する。この時の主目的は、
Cuめっき膜層106の表面の段差の除去で、段差特性
に優れたスラリーを用いる。例えば100μmラインの
当初の段差700nmを20nm以下にできるものを用
いる。このとき第2ステップとして半導体基板Wを押圧
する押圧荷重を上記第1ステップの半分以下にし、段差
特性をよくする研磨条件を付加する。第2ステップにお
ける終点検知には、Cuめっき膜層106を500nm
残す場合は図3に示す渦電流式測定機10−8が用いら
れ、それ以下の場合やバリア層105の表面まで研磨す
る場合は、光学式膜厚測定機10−9が用いられる。
のCu層の研磨が終了した後にバリア層105の研磨を
行うが、通常最初に用いたスラリーではバリア層105
が研磨できない場合、組成を変更させる必要がある。よ
って第2ステップが終了した時点で研磨テーブル10−
1又は11−1の研磨面上に残った、第1及び第2ステ
ップで使用したスラリーを水ポリッシュ、ウォータージ
ェット、純水と気体とを混合させたアトマイザー、ドレ
ッサーにより除去し、次のステップに移る。
10−1aを洗浄する洗浄機構の構成を示す図である。
図示するように研磨テーブル10−1の上部には純水と
窒素ガスを混合して噴射する混合噴射ノズル10−11
a〜10−11dが複数個(図では4個)配置されてい
る。各混合噴射ノズル10−11a〜10−11dには
窒素ガス供給源14からレギュレータ16で圧力調整さ
れた窒素ガスがエアオペレータバルブ18を通して供給
されると共に、純水供給源15からレギュレータ17で
圧力を調整された純水がエアオペレータバルブ19を通
して供給される。
てそれぞれ液体及び/又は気体の圧力、温度、ノズル形
状などのパラメータを変更することによって、供給する
液体がノズル噴射によりそれぞれ、液体微粒子化、
液体が凝固した微粒子固体化、液体が蒸発して気化体
(これら、、をここでは霧状化又はアトマイズと
呼ぶ)され、液体由来成分と気体成分の混合体が研磨テ
ーブル10−1の研磨面に向けて所定の方向性を有して
噴射される。
の相対運動により、研磨面10−1aを再生(ドレッシ
ング)するとき、混合噴射ノズル10−11a〜11−
11dから純水と窒素ガスの混合流体を研磨面10−1
aに噴射して洗浄する。窒素ガスの圧力と純水の圧力は
独立して設定できるようになっている。本実施例では純
水ライン、窒素ラインともにマニュアル駆動のレギュレ
ータを用いているが外部信号に基づいて設定圧力を変更
できるレギュレータをそれぞれ用いても良い。上記洗浄
機構を用いて研磨面10−1aを洗浄した結果、5〜2
0秒の洗浄を行なうことにより、上記第1研磨工程及び
第2研磨工程で研磨面上に残ったスラリーを除去するこ
とができた。なお、図示は省略するが、研磨テーブル1
1−1の研磨面11−1aを洗浄するために、図5に示
す構成と同一の洗浄機構が設けられている。
ラリーに用いられる砥粒は、上記Cuめっき膜層106
の研磨の砥粒と同じものを使用することが望ましく、ま
た薬液のPH値も酸性側若しくはアルカリ側のどちらか
によっており、研磨面上で混合物を作らないことが条件
である。ここでは両方とも同じシリカの粒子を用いてお
り、ケースとして両方ともアルカリのものと酸性のもの
のどちらもよい結果が得られた。
の光学式膜厚測定機10−9を用い、主にSiO2酸化
膜の膜厚やバリア層105の残りを検知し信号を送る。
また、研磨テーブル10−1及び11−1の近傍に設け
た画像処理機能付きの膜厚測定機10−4又は11−4
に画像処理機能つきの膜厚測定機を用い酸化膜の測定を
行い、半導体基板Wの加工記録として残したり、次の工
程に移送できるか否かの判定を行う。第3ステップの研
磨で終点に達していない場合は、再研磨を行ったり、な
んらかの異常で規定値を超えて研磨された場合は、不良
品を増やさないように次の研磨を行わないよう半導体基
板製造装置を停止させる。
−2又は11−2は半導体基板Wをプッシャー10−5
又は11−5まで移動し載せる。プッシャー10−5又
は11−5上の半導体基板Wは第2ロボット8で取り上
げる。この時プッシャー10−5又は11−5上で薬液
を半導体基板Wの表面及び裏面に噴出してパーティクル
を除去したり、つきににくすることもある。
浄機7又は第1洗浄機9に入れ洗浄を行う。半導体基板
Wの表面は、主にパーティクルのために純水、界面活性
材、キレート材、またPH調整材が用いられ、PVAス
ポンジロールによりスクラブ洗浄される。半導体基板W
の裏面には、ノズル3−5からDHF等の強い薬液を噴
出し、拡散しているCuをエッチングしたり、又は拡散
の問題がなければ、表面と同じ薬液を用いてPVAスポ
ンジロールによるスクラブ洗浄をする。
ボット8で取り上げ、反転機6に移し、反転させる。該
反転させた半導体基板Wを第1ロボット3で取り上げ第
3洗浄機4に入れる。第3洗浄機4では半導体基板Wの
表面に超音波振動により励起されたメガソニック水を噴
射して洗浄する。そのとき純水、界面活性材、キレート
材、またPH調整材を入れ公知のペンシル型スポンジで
表面を洗浄してもよい。洗浄後スピンドライにより乾燥
させ、その後第1ロボット3で半導体基板Wを取り上げ
る。
1−1の近傍に設けた膜厚測定機10−4又は11−4
で膜厚を測定した場合は、そのままロードアンロード部
1のアンロードポートに載置するカセット1−1に収容
する。
定を行う必要があるので、一度膜厚測定機13に入れ、
各膜厚の測定を行う。そこで半導体基板Wの加工記録と
して残したり、次の工程に移送できるか否かの判定を行
う。また、終点に達していない場合は、この後に加工す
る半導体基板Wにフィードバックを行ったり、何らかの
異常で規定値を超えて研磨された場合は、不良を増やさ
ないように次の研磨を行わないように装置を停止する。
ドに設けた乾燥状態膜厚測定機13の構成例を示す図で
ある。図6(a)は第1ロボットの外観を示す図、図6
(b)、(c)はそれぞれロボットハンドの平面、断面
を示す図である。図示するように第1ロボット3には上
下に二つのハンド3−1、3−1を有し、該ハンド3−
1、3−1はそれぞれアーム3−2、3−2の先端に取
り付けられ、旋回移動できるようになっている。そして
ハンド3−1、3−1で半導体基板Wを掬い上げ(半導
体基板Wを落とし込む)、所定の場所に移送することが
できるようになっている。
面には、乾燥状態膜厚測定機13を構成するうず電流セ
ンサ13aが複数個(図では4個)設けられ、載置され
た半導体基板Wの膜厚を測定できるようになっている。
2の構成例を示す図である。図7はCuめっき膜成膜ユ
ニットの平面構成を示す図、図8は図7のA−A断面
図、図9は基板保持部及びカソード部の拡大断面図であ
る。Cuめっき成膜ユニット2には、図7に示すよう
に、めっき処理及びその付帯処理を行う基板処理部2−
1が設けられ、該基板処理部2−1に隣接して、めっき
液を溜めるめっき液トレー2−2が配置されている。ま
た、回転軸2−3を中心に揺動するアーム2−4の先端
に保持され、基板処理部2−1とめっき液トレー2−2
との間を揺動する電極部2−5を有する電極アーム部2
−6が備えられている。
て、プレコート・回収アーム2−7と、純水やイオン水
等の薬液、更には気体等を半導体基板に向けて噴射する
固定ノズル2−8が配置されている。ここでは、3個の
固定ノズル2−8が配置され、その内の1個を純水供給
用に用いている。基板処理部2−1は図8及び図9に示
すように、めっき面を上にして半導体基板Wを保持する
基板保持部2−9と、該基板保持部2−9の上方で該基
板保持部2−9の周縁部を囲むように配置されたカソー
ド部2−10が備えられている。更に基板保持部2−9
の周囲を囲んで処理中に用いる各種薬液の飛散を防止す
る有底略円筒状のカップ2−11が、エアシリンダ2−
12を介して上下動自在に配置されている。
ダ2−12によって、下方の基板受け渡し位置Aと上方
のめっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置C
との間を昇降し、回転モータ2−14及びベルト2−1
5を介して任意の加速度及び速度で前記カソード部2−
10と一体に回転するように構成されている。この基板
受け渡し位置Aに対向して、Cuめっき成膜ユニット2
のフレーム側面の第1ロボット3側には、基板搬出入口
(図示せず)が設けられ、基板保持部2−9がめっき位
置Bまで上昇したときに、基板保持部2−9で保持され
た半導体基板Wの周縁部に下記のカソード部2−10の
シール部材2−16とカソード電極2−17が当接する
ようになっている。一方カップ2−11は、その上端が
前記基板搬出入口の下方に位置し、図9の仮想線で示す
ように、上昇したときにカソード部2−10の上方に達
するようになっている。
した時に、この基板保持部2−9で保持した半導体基板
Wの周縁部にカソード電極2−17が押し付けられ通電
し、同時にシール部材2−16の内周端部が半導体基板
Wの周縁上面に圧接し、ここを水密的にシールして、半
導体基板Wの上面に供給されるめっき液が半導体基板W
の端部から染み出すのを防止すると共に、めっき液がカ
ソード電極2−17を汚染するのを防止している。
0に示すように、揺動アーム2−4の自由端にハウジン
グ2−18と、該ハウジング2−18の周囲を囲む中空
の支持枠2−19と、ハウジング2−18と支持枠2−
19で周縁部を挟持して固定したアノード2−20とを
有し、このアノード2−20は、ハウジング2−18の
開口部を覆って、ハウジング2−18の内部に吸引室2
−21が形成されている。そして該吸引室2−21には
めっき液を導入排出するめっき液導入管及びめっき液排
出管(図示せず)が接続されている。
−20の下面に該アノード2−20の全面を覆う保水性
材料からなるめっき液含浸材2−22を取り付け、この
めっき液含浸材2−22にめっき液を含ませて、アノー
ド2−20の表面を湿潤させることで、ブラックフィル
ムの半導体基板Wのめっき面への脱落を防止し、同時に
半導体基板Wのめっき面とアノード2−20との間にめ
っき液を注入する際に、空気を外部に抜き易くしてい
る。このめっき液含浸材2−22は、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニー
ル、テフロン(登録商標)、ポリビニールアルコール、
ポリウレタン及びこれらの誘導体の少なくとも1つの材
料からなる織布、不織布又はスポンジ状の構造体、或い
はポーラスセラミックスからなる。
0への取付けは、次のように行っている。即ち、下端に
頭部を有する多数の固定ピン2−25を、この頭部をめ
っき液含浸材2−22の内部に上方に脱出不能に収納し
軸部をアノード2−20の内部を貫通させて配置し、こ
の固定ピン2−25をU字状の板ばね2−26を介して
上方に付勢させることで、アノード2−20の下面にめ
っき液含浸材2−22を板ばね2−26の弾性力を介し
て密着させて取り付けている。
進行に伴って、アノード2−20の肉厚が徐々に薄くな
ってもアノード2−20の下面にめっき液含浸材2−2
2が確実に密着させることができる。従って、アノード
2−20の下面とめっき含浸材2−22との間に空気が
混入してめっき不良の原因となることが防止される。
えば径が2mm程度の円柱状のPVC(ポリ塩化ビニ
ル)又はPET(ポリエチレンテレフタレート)製のピ
ンアノードを貫通させて配置し、アノード2−20の下
面に現れた該ピンの先端面に接着材を付けてめっき液含
浸材2−22を接着固定するようにしてもよい。
2は接触させて使用することもできるが、アノード2−
22とめっき液含浸材2−22との間に隙間を設け、こ
の隙間にめっき液を保持させた状態でめっき処理するこ
ともできる。この隙間は20mm以下の範囲から選ばれ
るが、好ましくは0.1〜10mm、より好ましくは1
〜7mmの範囲から選ばれる。特にアノード2−20に
溶解性アノードを用いた場合には、下からアノード2−
20が溶解していくのでアノード2−20とめっき液含
浸材2−22の隙間は時間を経るにつれて大きくなるの
で、0〜20mm程度の隙間ができる。
2−9がめっき位置B(図9参照)にある時に、基板保
持部2−9で保持された半導体基板Wとめっき液含浸材
2−22との隙間が0.1〜10mm程度、好ましくは
0.3〜3mm、より好ましくは0.5〜1mm程度と
なるまで下降し、この状態で、めっき液供給管からめっ
き液を供給して、めっき液含浸材2−22にめっき液を
含ませながら、半導体基板Wの上面(被めっき面)とア
ノード2−20との間にめっき液を満たして、これによ
って、半導体基板Wの被めっき面にめっきが施される。
9にめっき処理前の半導体基板Wを第1ロボット3のハ
ンド3−1で搬入し、該基板保持部2−9上に載置す
る。次にカップ2−11を上昇させ、同時に基板保持部
2−9を前処理・洗浄位置Cに上昇させる。この状態で
退避位置にあったプレコート・回収アーム2−7を半導
体基板Wの対峙位置へ移動させ、その先端に設けたプレ
コートノズルから、例えば界面活性剤からなるプレコー
ト液を半導体基板Wの被めっき面に間欠的に吐出する。
この時基板保持部2−9は回転しているため、プレコー
ト液は半導体基板Wの全面に渡る。次に、プレコート・
回収アーム2−7を退避位置に戻し、基板保持部2−9
の回転速度を増して、遠心力により半導体基板Wの被め
っき面のプレコート液を振り切って乾燥させる。
レー2−2上方からめっきを施す位置の上方に電極部2
−5が位置するように水平方向に旋回させ、この位置で
電極2−5をカソード部2−10に向かって下降させ
る。電極部2−5の下降が完了した時点で、アノード2
−20とカソード部2−10にめっき電圧を印加し、め
っき液を電極部2−5の内部に供給して、アノード2−
20を貫通しためっき液供給口よりめっき液含浸材2−
22にめっき液を供給する。この時、めっき液含浸材2
−22は半導体基板Wの被めっき面に接触せず、0.1
〜10mm程度、好ましくは0.3〜3mm、より好ま
しくは0.5〜1mm程度に接近した状態となってい
る。
2−22から染み出したCuイオンを含んだめっき液
が、めっき液含浸材2−22と半導体基板Wの被めっき
面との間の隙間に満たされ、半導体基板Wの被めっき面
にCuめっきが施される。この時、基板保持部2−9を
低速で回転させても良い。
−6を上昇させて旋回させてめっき液トレー2−2上方
へ戻し、通常位置へ下降させる。次に、プレコート・回
収アーム2−7を退避位置から半導体基板Wに対峙する
位置へ移動させて下降させ、めっき液回収ノズル(図示
せず)から半導体基板W上のめっき液の残部を回収す
る。このめっき液の残部の回収が終了した後、プレコー
ト・回収アーム2−7を待避位置に戻し、半導体基板W
の中央部に純水を吐出し、同時に基板保持部2−9をス
ピードを増して回転させ半導体基板Wの表面のめっき液
を純水に置換する。
っき位置Bから処理・洗浄位置Cへ下降させ、純水用の
固定ノズル2−8から純水を供給しつつ基板保持部2−
9及びカソード部2−10を回転させて水洗を実施す
る。この時、カソード部2−10に直接供給した純水、
又は半導体基板Wの面から飛散した純水によってシール
部材2−16、カソード電極2−17も半導体基板Wと
同時に洗浄することができる。
水の供給を停止し、更に基板保持部2−9及びカソード
部2−10の回転スピードを増して、遠心力により半導
体基板Wの表面の純水を振り切って乾燥させる。併せ
て、シール部材2−16及びカソード電極2−17も乾
燥される。上記乾燥が終了すると基板保持部2−9及び
カソード部2−10の回転を停止させ、基板保持部2−
9を基板受渡し位置Aまで下降させる。
形態におけるアノード2−20とめっき液含浸材2−2
2を示すものである。即ち、この例において、めっき液
含浸材2−22は、アルミナ、SiC、ムライト、ジル
コニア、チタニア、コーディライト等の多孔質セラミッ
クス又はポリプロピレンやポリエチレン等の結燒結体等
の硬質の多孔質体、或いはこれらの複合材料で構成され
ている。例えば、アルミナ系セラミックスにあっては、
ポア径30〜200μm、気孔率20〜95%、厚み5
〜20mm、好ましくは8〜15mm程度のものが使用
される。
その上部にフランジ部2−22aが設けられ、このフラ
ンジ部2−22aをハウジング2−18と支持枠2−1
9(図10参照)で挟持することで固定されており、こ
のめっき液含浸材2−22の上面にアノード2−20が
載置保持されている。なお、この実施の形態の場合、多
孔質体又はメッシュ状等、様々な形状のアノード2−2
0を載置することが可能となる。
孔質体で構成することで、この内部に複雑に入り込んだ
めっき液を介してめっき液含浸材2−22の内部の電気
抵抗を増大させて、めっき膜厚の均一化を図ると共に、
パーティクルの発生を防止することができる。即ち、め
っき液含浸材2−22が多孔質セラミックスからなる高
抵抗体の一種であるために、めっき膜厚の均一化を図る
点において好ましい。また、めっき液含浸材2−22の
上にアノード2−20を載置保持することで、めっきの
進行に伴ってアノード2−20の下面のめっき液含浸材
2−22と接触している側が溶解しても、アノード2−
20を固定するための治具を使用することなく、アノー
ド2−20自体の重量でアノード2−20の下面と基板
Wとの距離を一定に保ち、且つここに空気が混入して空
気溜まりが生じてしまうことを防止できる。
2−22との間に隙間を設け、この隙間にめっき液を保
持させた状態でめっき処理することもでき、この隙間は
20mm以下、好ましくは0.1〜10mm、より好ま
しくは1〜7mmの範囲で選ばれる。
構造体の抵抗値は、例えば200mmウエハの場合は
0.01Ω以上、好ましくは0.01〜2Ωの範囲、よ
り好ましくは0.03〜1Ωの範囲、更に好ましくは
0.05〜0.5Ωの範囲である。この高抵抗構造の抵
抗値は以下の手順で測定する。先ず、めっき装置内にお
いて、所定距離だけ離間したアノード2−20と半導体
基板Wからなる両極間に所定値の直流(I)を流してめ
っき処理を行い、このときの直流電源の電圧(V1)を
測定する。次に、同一のめっき装置において、両極間に
所定の厚さの高抵抗構造体を配置し、同一の値の直流
(I)を流してめっきを行い、このときの直流電源の電
圧(V2)を測定する。これにより、高抵抗構造体の抵
抗値Rp=(V2−V1)/Iより求めることができ
る。
の純度は99.99%以上であることが好ましい。ま
た、アノード2−20と半導体基板Wからなる両極板の
距離は直径200mmの基板Wの場合には5〜25mm
であり、直径300mmの半導体基板Wの場合には15
〜75mmであることが好ましい。なお、半導体基板W
上の導電層の抵抗値は、半導体基板Wの外周と中心との
間の抵抗値をテスタにより測定するか或いは導電層の材
料と比抵抗と厚みから計算値により求めることができ
る。
上面に、内部にめっき液導入路2−28aを有すると共
に、直径方向に延びる一文字形状のめっき液導入管2−
28が設置されている。アノード2−20には、該めっ
き液導入管2−28に設けられためっき液導入孔2−2
8bに対向する位置にめっき液注入孔2−20aが設け
られている。また、アノード2−20には、多数の通孔
2−20bが設けられている。そして図13(a)に示
すように、めっき液の供給の継続に伴って、めっき液柱
が徐々に成長した後、めっき液導入管2−28で区画さ
れた両側に広がるめっき液Qの流れが生じて、めっき液
Qが半導体基板Wのめっき面に拡がる。
き液導入管2−28として、十字状に互いに直交する方
向に延びる翼部を有し、この各翼部の長さ方向に沿って
所定の位置にめっき液導入孔2−28bを有するものを
アノード(図示せず)として、このめっき液導入孔2−
28bに対応する位置にめっき液注入孔2−20aを有
するものをそれぞれ使用してもよい。この場合、前述と
同様に、アノード2−20のめっき液注入孔2−20a
におおよそ対応する位置で、めっき液含浸材2−22と
半導体基板Wのめっき面を架橋するめっき液柱が形成さ
れ、めっき液の供給の継続に伴って、めっき液柱が徐々
に成長した後、めっき液導入管2−28で区画された各
象限内を放射状に広がるめっき液Qの流れが生じて、め
っき液Qが半導体基板Wのめっき面に拡がる。
液導入管2−28を円周状に配置し、所定の位置にめっ
き液導入孔2−28bを設けた場合も同様のめっき液Q
の流れが生じる。めっき液導入管2−28のめっき液導
入管2−28のめっき液導入孔2−28bは等ピッチで
等径の孔を設ける場合が多いが、ピッチと孔径を調整し
て液の吐出をコントロールすることも可能である。
0のめっき液注入孔2−20aにおおよそ対応する位置
で、めっき液含浸材2−22の下面からめっき液が半導
体基板Wの上面(被めっき面)に達し、めっき液含浸材
2−22と半導体基板Wの被めっき面を架橋するめっき
液柱2−30が形成される。この時、めっき液はめっき
液含浸材2−22の内部を流れる際に、その流れ方向に
沿って僅かに拡散され、これによってめっき液が半導体
基板Wに到達した時のシード層105(図1参照)に与
えるダメージ、即ち局所的に噴流を当てることによるシ
ード層105の減少を軽減して、後のめっき工程の膜厚
均一性に寄与することができる。また、アノード2−2
0の通孔2−20bの内面における分布を中央を密に、
周辺部を粗に設けることにより、均一にめっき液Qが拡
がる効果がある。
き液含浸材2−22の下面からめっき液が半導体基板W
の上面(被めっき面)に達するめっき液柱2−30が形
成された後、例えば基板Wを瞬時に上昇させて、めっき
液含浸材2−22と半導体基板Wとを瞬時に近接させる
ようにしてもよい。また、半導体基板Wのエッジに僅か
に圧力をかけて凹状に湾曲させた状態で、同じくめっき
液柱2−30が形成された後、圧力を開放して基板Wの
形状を元に戻させることで、めっき液含浸材2−22と
基板Wとを瞬時に接近させることも可能である。
厚い場合や密度が高い(気孔率が低い)場合には、めっ
き液Qがめっき液含浸材2−22の内部を流れる際の抵
抗が大きくなる。これによって、所定量のめっき液Qが
出ずにめっき液柱2−30の結合が乱れ、この時に空気
を巻き込んだとしても、めっき液含浸材2−22と半導
体基板Wとを瞬間に接近させることで、めっき液Qに外
方への急激な流れを生じさせて、このめっき液Qと共に
気泡を外方に追い出し、同時に、めっき液含浸材2−2
2と基板Wとの間へのめっき液Qの供給を短時間で行な
うことができる。
07の接触はシード層107の減少を招き、通電状態で
半導体基板Wの表面にめっき液が短時間で拡がらない
と、めっき初期に膜厚にバラツキが生じ、これらはその
後のめっき膜厚の均一性を損う原因となる。しかしなが
ら、このように、めっき液含浸材2−22と半導体基板
Wとの間へのめっき液の供給を短時間に行うことで、こ
れらの弊害を防止できる。
れている。めっき液導入管41自体にこれに連通する管
45を設け、この管45をアノード38のめっき液導通
孔39に挿入してその先端を多孔体(めっき液含浸材)
40の表面に当接するようにしている。即ち、この実施
形態においては、めっき液Qをアノード38に全く触れ
ることなく多孔体40の表面に供給できるようにしてい
る。このめっき液導入管41と管45とはめっき液Qに
よって何等影響を受けない材質の合成樹脂によって一体
に形成されている。なお、図14において、32は保持
部材、34はリップシール、36は接点(カソード)で
ある。
して直接多孔体40の表面に供給されためっき液は、多
孔体40内を僅かに拡散しながら半導体基板Wの表面に
達し、半導体基板Wと多孔体40の表面間に円形の液柱
Rを複数形成し、複数の液柱Rが基板W上で互いに結合
し基板W上をめっき液で満たしていく。
45の先端の内径が広がることがないので、理想的な液
柱Rが経時的に崩れることがなく、従って液柱Rの結合
の乱れによる空気の巻き込みは生じず、気泡が多孔体4
0と半導体基板Wの間に堆積することはなく、めっき膜
厚が不均一になることはない。
れている。本実施形態例の電解めっき装置が図14に示
す実施形態例と相違する点は、めっき液導入管41にこ
れと一体に管45を形成する代わりに、アノード38の
めっき液導通孔39内に別途製作した管47を挿入した
点である。この場合も管47をめっき液によって何等影
響を受けない材質のもので構成し、その先端(下端)を
多孔体40の上面に当接するようにする。
態例と同様に、めっき液はアノード38に直接触れるこ
となく、たとえめっき工程を繰返して行っても、経時的
に管47の先端の内径が広がることがない。従って、多
孔体40から供給される液柱Rが経時的に崩れることが
なく、常に理想的な状態に保て、空気の巻き込みは生じ
ない。
れている。本実施形態例の電解めっき装置が図15に示
す実施形態と相違する点は、めっき液導入管41にこれ
と一体に管45を設ける代わりに、アノード38のめっ
き液導通孔39と多孔体40に設けた電解液通路部59
内に別途製作した管47を挿入した点である。この場合
も管47をめっき液によって何等影響を受けない材質で
構成する。
工程を繰返して行っても、経時的に管47の先端の内径
が広がることはなく、理想的な液柱Rが経時的に崩れる
ことはなく、従って液柱Rの結合の乱れによる空気の巻
き込みが生じず、気泡が多孔体40と基板Wの間に堆積
してめっき膜厚が不均一になることはない。同時に管4
7が多孔体40内に突入しているので、多孔体40をめ
っき液が通過する際の抵抗が減り、たとえ多孔体40と
して厚みの厚いものや密度の高い(気孔率が低い)もの
を用いた場合でも、多孔体40の所定位置から適量のめ
っき液が供給され、液柱Rの結合の乱れによる空気の巻
き込みは生じず、気泡が多孔体40と半導体基板Wの間
に堆積してめっき膜厚が不均一になることはない。
最中に、めっき液注入孔2−20aよりめっき液含浸材
2−22にめっき液Qを供給してめっき液含浸材2−2
2と半導体基板Wの被めっき面との間にめっき液Qを注
入し、同時に、通孔2−20bに接続されためっき液排
出管(図示せず)からこの注入されためっき液と同量の
めっき液を吸引排出することができる。
拌することにより、液張りを行う際に抜くことができな
かった気泡や、液張り後のめっき処理中に発生した気泡
をも除去することが可能となる。
っき液含浸材2−22の外形状、内部構造、又は電気伝
導率の異なる部材の装着の内の少なくとも一つの調整に
より、被処理基板表面の電場を制御することもできる。
このように半導体基板Wの表面の電場の状態が所望の状
態になるように積極的に制御すれば、半導体基板Wの電
解処理による処理状態を目的とする面内分布の処理状態
とすることができる。電解処理がめっき処理の場合は、
被処理基板上に形成されるめっき膜厚の均一化を図った
り、被処理基板上のめっき膜厚に任意に分布を持たせた
りすることができる。
2−22の厚みの調整、めっき液含浸材2−22の平面
上での形状の調整等により行われる。
孔質物質で構成されており、多孔質物質の内部構造の調
整は、多孔質物質の気孔径分布の調整、気孔率分布の調
整、屈曲率分布の調整、材料の組合せの調整等により行
われる。
による調整は、電気伝導率の異なる部材によってめっき
液含浸部材2−22の遮断面積を調整することにより行
われる。
の接点を持つ半導体基板Wと、該半導体基板に対峙させ
た他方の電極との間に電解液を満たして半導体基板Wの
電解処理を行う電解処理装置において、前記電解液の少
なくとも一部に、該電解液の電気伝導率より小さい電気
伝導率の高抵抗構造体を設け、該高抵抗構造体はその外
周が保持部材によって保持されており、且つ高抵抗構造
体と保持部材の間にはこの部分から電解液が漏れて電流
がながれるのを防止するシール部材が設けられている。
に、多孔体40(多孔質セラミックス等多孔質物質)の
外周側面にこれを囲むようにバンド状の絶縁性部材50
を巻きつけている。この絶縁性部材50の材質として
は、例えばフッ素ゴムのような伸縮性材料を用いる。
8のめっき液導入孔39を通して多孔体40に加圧供給
されためっき液は、多孔体40内に浸透してその内部を
めっき液で満たすと共に、その下面から吐出して基板W
と多孔体40内に浸透してその内部をめっき液Qで満た
すと共に、その下面から吐出して半導体基板Wと多孔体
40の間の空間をめっき液Qで満たす。なおめっき液Q
の導入はリップシール34と多孔体40の端面との隙間
から行ってもよい。この場合はめっき液導入管41やア
ノード38のめっき液導入孔39は不要である。
定の電圧を印加して直流電流を流すと、半導体基板Wの
導電層の表面全体にめっき(例えば銅めっき)が行われ
ていく。本実施形態例によれば、アノード38と半導体
基板Wの間の多孔体40を介しているので、半導体基板
Wの接点からの距離の相違による各部の抵抗値の違いに
よる影響を受けにくく、半導体基板Wの導電層の表面全
体に均一なめっき(例えば銅めっき)が行われていく。
分はそれでも電流密度が高くなり、めっき膜厚は他の部
分に比べて厚くなる傾向がある。
の外周側面に絶縁性部材50を巻き付けることで、図1
7に点線で示すように、半導体基板Wの外周近傍に電流
が集中するのを阻害してその電流密度を低下させ、半導
体基板Wの他の部分に向かう電流密度と略同じになるよ
うにしたものである。
っき装置の多孔体40の外周部分を示す要部概略図であ
る。但しこの電解めっき装置には図17に示す絶縁部材
50は記載されていない。この電解めっき装置において
は保持部材32と多孔体40の間の隙間がシールされて
いないので、矢印で示すようにこの隙間部分を通してア
ノード38からめっき液Qが流れ出し、電流の通路を生
じる。この電流通路は多孔体40の内部を通らない通路
なので抵抗値は低く、従って電流密度が高くなって半導
体基板Wの外周近傍のめっき膜厚を薄くしようとする制
御ができなくなる恐れがある。
示すように前記多孔体40と保持部材32の間にシール
部材60を設けることで、この部分からのめっき液Qの
漏れを防止して半導体基板Wの外周部近傍のめっき膜厚
を薄く制御できるようにしている。
0は断面逆L字状であり、また絶縁物によって構成され
るので、図17に示す絶縁性部材としての作用も併せて
持っている。また、シール部材60は図19(b)に示
すように、保持部材32と多孔体40の下面とが接する
部分をシールする環境のシール部材部60−1と図17
に示すバンド状の絶縁部材50と同様の機能を発揮する
絶縁性部材60−2とを、別部品として各々取り付ける
ように構成してもよい。
60は、図17以外の各実施形態にも適用できることは
言うまでもない。即ち、高抵抗構造体である多孔体40
の外周面側面と保持部材32の間からのめっき液の漏れ
を防止するシール部材60を他の各種実施形態に係る電
場制御手段と併用することで、更に効果的に電場制御が
行える。
被めっき面とアノード2−20との間隔が狭く、使用す
るめっき液が少量で済む反面、めっき液中の添加剤やイ
オンが限られた量となるため、短時間で効率的なめっき
を行うためには、それらの添加剤等をめっき液中に均一
に分布する必要がある。この点、この実施形態例によれ
ば、めっき処理中にめっき液が攪拌されるため、添加剤
やイオンを均一に分布させた状態でのめっきが可能とな
る。
陰極に、アノードを陽極に接続することにより、半導体
基板W上にめっきが施されるが、逆電圧をかけることに
より、半導体基板Wに設けられためっき膜のエッチング
もできる。めっき膜が半導体基板W面上に形成された穴
への埋め込みが略完了した状態で(0.1〜20Aのめ
っき電流40〜400秒、例えば70秒経過)、僅かな
時間(1〜60秒、例えば3秒)逆電圧をかけた後、再
度順電圧をかける(0.1〜20Aのめっき電流、0.
1〜200秒、例えば50秒)と、逆電圧をかけること
により、添加剤の働きを抑え穴の上のみに盛り上がりが
できるのを防ぎ、めっき膜の均一化ができる。
の他の平面配置構成例を示す図である。図20におい
て、図2と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を
示す。なお、図21、図22においても同様とする。本
基板研磨装置は第1ポリッシング装置10と第2ポリッ
シング装置11に接近してプッシャーインデクサー25
を配置し、第3洗浄機4とCuめっき膜成膜ユニット2
の近傍にそれぞれ基板載置台21、22を配置し、第1
洗浄機9と第3洗浄機4の近傍にロボット23(以下、
「第2ロボット23」と記す)を配置し、第2洗浄機7
とCuめっき膜成膜ユニット2の近傍にロボット24
(以下、「第3ロボット24」と記す)を配置し、更に
ロードアンロード部1と第1ロボット2の近傍に乾燥状
態膜厚測定機13が配置されている。
第1ロボット3は、ロードアンロード部1のロードポー
トに載置されているカセット1−1から半導体基板Wを
取り出し、乾燥状態膜厚測定機13でバリア層105及
びシード層107の膜厚を測定した後、該半導体基板W
を基板載置台21に載せる。なお、乾燥状態膜厚測定機
13が図6に示すように、第1ロボット3のハンド3−
1に設けられている場合はそこで膜厚を測定し、基板載
置台21に載せる。第2ロボット23で基板載置台21
上の半導体基板WをCuめっき膜成膜ユニット2に移送
し、Cuめっき膜層106を成膜する。Cuめっき膜層
106の成膜後、めっき前後膜厚測定機12でCuめっ
き膜層106の膜厚を測定する。その後、第2ロボット
23は半導体基板Wをプッシャーインデクサー25に移
送し搭載する。
トップリングヘッド10−2がプッシャーインデクサー
25上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル10−1
に移送し、その研磨面に該半導体基板Wを押圧して研磨
を行なう。研磨の終点検知は上記と同様な方法で行い、
研磨終了後の半導体基板Wはトップリングヘッド10−
2でプッシャーインデクサー25に移送され搭載され
る。第2ロボット23で半導体基板Wを取り出し、第1
洗浄機9に搬入し洗浄し、続いてプッシャーインデクサ
ー25に移送し搭載する。
インデクサー25上の半導体基板Wを吸着し、研磨テー
ブル11−1に移送し、その研磨面に該半導体基板Wを
押圧して研磨を行なう。研磨の終点検知は上記と同様な
方法で行い、研磨終了後の半導体基板Wはトップリング
ヘッド11−2でプッシャーインデクサー25に移送さ
れ搭載される。第3ロボット24は半導体基板Wを取り
上げ、膜厚測定機26で膜厚を測定した後、第2洗浄機
7に搬入し洗浄する。続いて第3洗浄機4に搬入し、こ
こて洗浄・スピンドライで乾燥を行い、その後、第3ロ
ボット24で半導体基板Wを取り上げ、基板載置台22
上に載せる。
トップリングヘッド10−2又は11−2がプッシャー
インデクサー25上の半導体基板Wを吸着し、研磨テー
ブル10−1又は11−1に移送し、その研磨面に該半
導体基板Wを押圧してそれぞれ研磨を行う。膜厚を測定
した後、第3ロボット24で半導体基板Wを取り上げ、
基板載置台22上に載せる。
体基板Wを乾燥状態膜厚測定機13に移送し、膜厚を測
定した後、ロードアンロード部1のカセット1−1に戻
す。
の他の平面配置構成を示す図である。本半導体基板製造
装置はシード層107が形成されていない半導体基板W
にシード層107及びCuめっき膜層106を形成し研
磨除去し回路配線を形成する半導体基板製造装置であ
る。本半導体基板製造装置が図2に示す半導体基板製造
装置と相違する点は、図2の第3洗浄機4に替えてシー
ド層成膜ユニット27を設けた点である。
収容したカセット1−1をロードアンロード部1のロー
ドポートに載置する。第1ロボット3でシード層107
の形成前の半導体基板Wをカセット1−1から取り出
し、シード層成膜ユニット27でシード層(Cuシード
層)107の成膜を行う。シード層107は無電解めっ
きで行い、成膜後熱を加えてシード層107の密着性を
よくする。シード層107の膜厚をめっき前後膜厚測定
機12で測定する。
Cuめっき膜成膜ユニット2でCuめっき膜層106の
成膜を行う。Cuめっき膜層106の成膜は、先ず半導
体基板Wの表面の親水処理を行い、その後にCuめっき
を行う。その後リンス若しくは洗浄を行う。時間に余裕
があれば、乾燥してもよい。第1ロボット3で半導体基
板Wを取り出す時にめっき前後膜厚測定機12でCuめ
っき膜層106の膜厚を測定する。上記測定方法はシー
ド層107の膜厚測定とおなじであり、その測定結果
は、半導体基板Wの記録データとして記録され、なお且
つCuめっき膜成膜ユニット2の異常判定にも使用され
る。膜厚測定後、第1ロボット3が半導体基板Wを反転
機5に渡し、半導体基板Wを反転させる。
体基板Wを取り上げプッシャー10−5又は11−5に
載せる。続いて,トップリング10−2又は11−2で
半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル10−1又11−
1上に移送し、その研磨面に押圧して研磨を行う。ここ
での研磨は図2に示す半導体基板製造装置のパラレルモ
ード研磨におけるステップ1乃至ステップ3の処理と略
同一であるからその説明は省略する。
1−2は半導体基板Wをプッシャー10−5又は11−
5に戻し、第2ロボット8で半導体基板Wを取り上げ第
1洗浄機9に搬入する。この時プッシャー10−5又は
11−5上で薬液を半導体基板Wの表面、裏面に噴出
し、パーティクルを除去したり、つきにくくすることも
ある。
裏面をスクラブ洗浄する。半導体基板Wの表面は、主に
パーティクルの除去のため洗浄水に純水、界面活性材、
キレート材、又はPH調整材が用いられPVAロールス
ポンジでスクラブ洗浄される。半導体基板Wの裏面に
は、DHF等の強い薬液を噴射し、拡散しているCuを
エッチングしたり、又はCu拡散の問題がなければ、表
面と同じ薬液を用いPVAロールスポンジでスクラブ洗
浄する。
取り上げ、反転機6に渡し、該反転機6で半導体基板W
を反転させる。第2ロボット8で再度半導体基板Wを取
り上げ第2洗浄機7に搬入する。第2洗浄機7では、半
導体基板Wの表面に超音波振動を加えたメガソニック水
を噴射して洗浄する。その時、純水、界面活性材、キレ
ート材、又はPH調整材を入れペンシル型スポンジで表
面を洗浄してもよい。その後半導体基板Wをスピンドラ
イにより乾燥させる。
取り上げ、そのまま反転機6に渡す。第1ロボット3は
反転機6上の半導体基板を取り上げ、上記研磨テーブル
10−1、11−1の近傍に配置した膜厚測定機10−
4、11−4で膜厚を測定している場合は、そのままロ
ードアンロード部1のアンロードポートに載置したカセ
ット1−1に収納する。多層膜の膜厚を測定する場合
は、乾燥状態での測定を行う必要があるので一度乾燥状
態膜厚測定機13で膜厚を測定する。この場合図6に示
すように第1ロボット3のハンド3−1に乾燥状態膜厚
測定機13が付いている場合は、ロボットハンド上で膜
厚を測定できる。この膜厚測定結果は半導体基板Wの加
工記録として残したり、次の工程に持っていけるか否か
の判定を行う。
の他の平面配置構成を示す図である。本半導体基板製造
装置では図12に示す半導体基板製造装置と同様、シー
ド層107が形成されていない半導体基板Wにシード層
107及びCuめっき膜層106を形成し研磨除去し回
路配線を形成する半導体基板製造装置である。
0と第2ポリッシング装置11に接近してプッシャーイ
ンデクサー25を配置し、第2洗浄機7とシード層成膜
ユニット27の近傍にそれぞれ基板載置台21、22を
配置し、シード層成膜ユニット27とCuめっき膜成膜
ユニット2に接近してロボット23(以下、「第2ロボ
ット23」と記す)を配置し、第1洗浄機9と第2洗浄
機7の近傍にロボット24(以下、「第3ロボット2
4」と記す)を配置し、更にロードアンロード部1と第
1ロボット3の近傍に乾燥膜厚測定機13が配置されて
いる。
ロードポートに載置されているカセット1−1から、バ
リア層105が形成されている半導体基板Wを取り出し
て基板載置台21に載せる。次に第2ロボット23は半
導体基板Wをシード層成膜ユニット27に搬送し、シー
ド層107を成膜する。このシード層107の成膜は無
電解めっきで行う。第2ロボット23はシード層107
の形成された半導体基板をめっき前後膜厚測定機12で
シード層107の膜厚を測定する。膜厚測定後、Cuめ
っき膜成膜ユニット2に搬入し、Cuめっき膜層106
を形成する。
を測定し、プッシャーインデクサー25に移送する。ト
ップリング10−2又は11−2はプッシャーインデク
サー25上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル10
−1又は11−1に移送し研磨する。研磨後、トップリ
ング10−2又は11−2は半導体基板Wを膜厚測定機
10−4又は11−4に移送し、膜厚を測定し、プッシ
ャーインデクサー25に移送して載せる。
デクサー25から半導体基板Wを取り上げ、第1洗浄機
9に搬入する。第3ロボット24は第1洗浄機9から洗
浄された半導体基板Wを取り上げ、第2洗浄機7に搬入
し、洗浄し乾燥した半導体基板を基板載置台22上に載
置する。次に、第1ロボット3は半導体基板Wを取り上
げ乾燥状態膜厚測定機13で膜厚を測定し、ロードアン
ロード部1のアンロードポートに載置されているカセッ
ト1−1に収納する。
製造装置でシード層107及びCuめっき膜層106を
成膜する例を示したが、この半導体基板製造装置では、
回路パターンのコンタクトホール103又は溝104が
形成された半導体基板W上にバリア層105、シード層
107及びCuめっき膜層106を形成して、研磨して
回路配線を形成することができる。
収容したカセット1−1をロードアンロード部1のロー
ドポートに載置する。第1ロボット3でカセット1−1
から半導体基板Wを取り出し、シード層成膜ユニット2
7に搬入し、バリア層105とシード層107の成膜を
行う。バリア層105とシード層107の成膜は無電解
めっき法で行い、めっき後加熱し、バリア層105及び
シード層107の密着性をよくする。その後Cuめっき
膜成膜ユニット2でCuめっき膜層106を成膜する。
その時、めっき前後膜厚測定機12でバリア層105、
シード層107の膜厚を測定する。Cuめっき膜層10
6の形成後の処理は、上記の図12に示す半導体基板製
造装置の処理で説明したものと同じであるから、その説
明は省略する。
も、上記のように回路パターンのコンタクトホール10
3又は溝104が形成された半導体基板W上にバリア層
105、シード層107及びCuめっき膜層106を形
成して、研磨して回路配線を形成することができる。
容したカセット1−1をロード・アンロード部1のロー
ドポートに載置する。第1ロボット3でロードアンロー
ド部1のロードポートに載置されているカセット1−1
から、半導体基板Wを取り出して基板載置台21に載せ
る。次に第2ロボット23は半導体基板Wをシード層成
膜ユニット27に搬送し、バリア層105とシード層1
07を成膜する。このバリア層105とシード層107
の成膜は無電解めっきで行う。第2ロボット23はバリ
ア層とシード層107の形成された半導体基板Wをめっ
き前後膜厚測定機12でバリア層105とシード層10
7の膜厚を測定する。膜厚測定後、Cuめっき膜成膜ユ
ニット2に搬入し、Cuめっき膜層106を形成する。
Cuめっき膜層106の形成後の処理は、上記の図22
に示す半導体基板製造装置の処理で説明したと同じであ
るから、その説明は省略する。
層106を形成して回路配線を形成する例を示したが、
Cuめっきに限定されるものではなく、Cu合金又はそ
の他の金属でもよい。
置の他の実施形態例の平面配置構成を示す図である。本
半導体基板製造装置は、バリア層成膜ユニット111、
シード層成膜ユニット112、めっき膜成膜ユニット1
13、アニールユニット114、第1洗浄ユニット11
5、ベベル・裏面洗浄ユニット116、蓋めっきユニッ
ト117、第2洗浄ユニット118、第1アライナ兼膜
厚測定ユニット141、第2アライナ兼膜厚測定ユニッ
ト142、第1基板反転機143、第2基板反転機14
4、基板仮置き台145、第3膜厚測定ユニット14
6、ロード/アンロード部120、第1ポリッシング装
置121、第2ポリッシング装置122、第1ロボット
131、第2ロボット132、第3ロボット133、第
4ロボット134を配置した構成である。
ト111は無電解Ruめっき装置、シード層成膜ユニッ
ト112は無電解Cuめっき装置、めっき膜成膜ユニッ
ト113は電解めっき装置を用いることができる。
工程の流れを示すフローチャートである。このフローチ
ャートに従って、この装置内での各工程について説明す
る。先ず、第1ロボット131によりロード・アンロー
ドユニット120に載置されたカセット120aから取
り出された半導体基板は、第1アライナ兼膜厚測定ユニ
ット141内に被めっき面を上にして配され、膜厚計測
を行うポジションの基準点を定めるために、膜厚計測用
のノッチアライメントを行った後、Cu膜形成前の半導
体基板の膜厚データを得る。
により、バリア層成膜ユニット111へ搬送される。こ
のバリア層成膜ユニット111は、無電解Ruめっきに
より半導体基板上にバリア層を形成する装置で、半導体
装置の層間絶縁膜(例えば、SiO2)へのCu拡散防
止膜としてRuを成膜する。洗浄、乾燥工程を経て払い
出された半導体基板は、第1ロボット131により第1
アライナ兼膜厚測定ユニット141に搬送され、半導体
基板の膜厚、即ちバリア層の膜厚を測定される。
ト132でシード層成膜ユニット112へ搬入され、前
記バリア層上に無電解Cuめっきによりシード層が成膜
される。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板
は、第2ロボット132により含浸めっきユニットであ
るめっき膜成膜ユニット113に搬送される前に、ノッ
チ位置を定めるために第2アライナ兼膜厚測定ユニット
142に搬送され、Cuめっき用のノッチのアライメン
トを行う。ここで、必要に応じてCu膜形成前の半導体
基板の膜厚を再計測してもよい。
は、第3ロボット133によりめっき膜成膜ユニット1
13へ搬送され、Cuめっきが施される。洗浄、乾燥工
程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボット13
3により半導体基板端部の不要なCu膜(シード層)を
除去するためにベベル・裏面洗浄ユニット116へ搬送
される。ベベル・裏面洗浄ユニット116では、予め設
定された時間でベベルのエッチングを行うとともに、半
導体基板裏面に付着したCuをフッ酸等の薬液により洗
浄する。この時、ベベル・裏面洗浄ユニット116へ搬
送する前に第2アライナ兼膜厚測定ユニット142にて
半導体基板の膜厚測定を実施してめっきにより形成され
たCu膜厚の値を得ておき、その結果により、べべルの
エッチング時間を任意に変えてエッチングを行っても良
い。
乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボッ
ト133で基板反転機143に搬送され、該基板反転機
143にて反転され、被めっき面を下方に向けた後、第
4ロボット134により配線部を安定化させるためにア
ニールユニット114へ投入される。アニール処理前及
び/又は処理後、第2アライナ兼膜厚測定ユニット14
2に搬入し、半導体基板に形成された、銅膜の膜厚を計
測する。この後、半導体基板は第4ロボット134によ
り、第1ポリッシング装置121に搬入され、半導体基
板のCu層、シード層の研磨を行う。
が、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、
固定砥粒を用いることもできる。第1ポリッシング終了
後、半導体基板は第4ロボット134により第1洗浄ユ
ニット115に搬送され、洗浄される。この洗浄は、半
導体基板直径とほぼ同じ長さを有するロールを半導体基
板の表面と裏面に配し、半導体基板及びロールを回転さ
せつつ、純水又は脱イオン水を流しながら洗浄するスク
ラブ洗浄である。
ット134により第2ポリッシング装置122に搬入さ
れ、半導体基板上のバリア層が研磨される。この際、砥
粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防
ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いること
もできる。第2ポリッシング終了後、半導体基板は第4
ロボット134により、再度第1洗浄ユニット115に
搬送され、スクラブ洗浄される。洗浄終了後、半導体基
板は第4ロボット134により第2基板反転機144に
搬送され反転されて、被めっき面を上方に向けられ、更
に第3ロボットにより基板仮置き台145に置かれる。
基板仮置き台145から蓋めっきユニット117に搬送
され、Cuの大気による酸化防止を目的にCu面上にニ
ッケル・ボロンめっきを行う。蓋めっきが施された半導
体基板は、第2ロボット132により蓋めっきユニット
117から第3膜厚測定ユニット146に搬入され、銅
膜厚が測定される。その後、半導体基板は第1ロボット
131により第2洗浄ユニット118に搬入され、純水
又は脱イオン水により洗浄される。洗浄が終了した半導
体基板はロードアンロード部120に載置されたカセッ
ト120a内に戻される。
ライナ兼膜厚測定ユニット142は、基板ノッチ部分の
位置決め及び膜厚の測定を行う。このアライナ兼膜厚測
定ユニット142の概略図を図25、図26に示す。こ
のアライナ兼膜厚測定ユニット142における半導体基
板の動きを示すフローチャートを図27に示す。
基板Wを回転させながら、フォトマイクロセンサ142
−1によりノッチWaを検出し、任意の位置へノッチW
aの位置決めを行う。例えば、ノッチWa位置を検出す
ることで膜厚計測ポイントの基準位置を定めて、処理前
と処理後の計測ポイントがずれないようにしたり、めっ
き装置搬入時の、半導体基板の載置方向を揃えることが
できる。
142−4、リフト142−2及びノッチ検出用のフォ
トマイクロセンサ142−1、膜厚計測用の渦電流セン
サ142−3等を具備する。第2ロボットハンド132
のハンド132−1により半導体基板Wを搬入する。ア
ライナ兼膜厚測定ユニット142はリフト142−2を
上昇させその半導体基板をリフト142−2に移載す
る。第2ロボット132のハンド132−1を退避さ
せ、リフトを下降させる。これにより半導体基板Wを真
空チャック上142−4上に搭載する。
しながら、フォトマイクロセンサ142−1によりノッ
チWaを検出し、その後の処理に応じた任意の位置へノ
ッチWaを位置決めする。また、必要に応じて渦電流セ
ンサ142−3で半導体基板Wの任意ポイントの膜厚を
計測する。その後、めっき処理装置投入時に、めっきユ
ニット113内での半導体基板WのノッチWa位置が定
位置になる位置に位置決めする。その後、真空チャック
をOFFとし、リフト142−2を上昇させることによ
り半導体基板Wを移載させ、第3ロボット133のハン
ド133−1を挿入し、リフト142−2を下降させ、
該半導体基板Wをハンド133−1に移載し、半導体基
板Wを取り出す。
6は真空ポンプであり、ロータリージョイント142−
5を介して真空チャック142−4の吸着穴に接続され
ている。142−7は真空チャック142−4を回転す
るモータ、142−9は渦電流センサ142−3が取付
けられたアーム142−8を回動させるモータ、142
−10はリフタ142−2を上下動させるアクチュエー
タである。また、142−11は半導体基板Wの仮置台
である。また、アライナ兼膜厚測定ユニット141の構
成及び動作はアライナ兼膜厚測定ユニット142と同じ
なのでその説明は省略する。
ユニット111へ受け渡された半導体基板Wは、まず、
触媒としてPdが付与される。Pdは半導体基板Wに3
0ml程度付与され、処理時間は約1分間程度である。
半導体基板Wを水洗した後、活性化処理のため、半導体
基板Wは塩酸で処理される。この際、塩酸は100ml
/L程度の濃度で、液量30ml程度、処理時間約1分
程度である。再度半導体基板Wを水洗した後、無電解R
uめっきを行う。ルテニウムめっき液は、RuCl3・
xH2Oが用いられる。基板面温度約85℃で、約10
分程度処理される。その時の成膜レートは約2nm/分
となる。こうして、バリア層が形成し、水洗、スピン乾
燥工程を経て完了となる。上記の工程でSiO2上に約
20nmのRuを無電解めっきで得られる。
っきのみではなく、CVD、スパッタ又は電解めっきを
用いても形成することができる。また、バリア層はRu
に限らず、TiN等の層間絶縁膜へのCuの拡散防止を
達成できる材料であれば、いずれの材料を用いてもよ
い。
Cuめっきは、上記無電解Ruめっきユニットと同様の
装置を用いることができる。図28は無電解Cuめっき
ユニットの構成例を示す図である。図示するように、無
電解Cuめっきユニットであるシード層成膜ユニット1
12は回転可能な基板保持手段112−1を具備し、該
基板保持手段112−1の上面には半導体基板Wが被め
っき面を上向きに、その外周部をめっき液保持部材11
2−2でシールされて保持されている。また、半導体基
板Wに被めっき面に対向して無電解めっき液を供給する
シャワーヘッド112−3が配置されている。また、洗
浄液供給ノズル112−4、めっき液回収ノズル112
−5が配置されている。また、112−6は回収容器、
112−7は基板保持手段112−1を回転させるモー
タである。
おいて、裏面ヒータ112−8によって半導体基板W自
体を直接加熱し、例えば70℃に維持する。シャワーヘ
ッド112−3から例えば50℃に加熱されためっき液
を噴出して半導体基板Wの表面の略全体にめっき液を注
ぐ。供給するめっき液の量は半導体基板Wの表面に1m
m厚となる程度とする。そしてモータ112−7により
半導体基板Wを瞬時回転させて被めっき面に均一な液濡
れを行い、その後半導体基板Wを静止した状態で被めっ
き面にめっき膜を形成する。
回収ノズル112−5の先端を半導体基板Wの表面周縁
部のめっき液保持部材112−2内側近傍に下降し、め
っき液を吸込む。この時半導体基板Wを例えば100r
pm以下の回転速度で回転させれば、半導体基板W上面
残った液を遠心力によりめっき液保持部材112−2に
集めることができ、効率良く、且つ高い回収率でめっき
液の回収ができる。
半導体基板Wをめっき液保持部材112−2から離し、
半導体基板Wの回転を開始し、洗浄液供給ノズル112
−4から洗浄液(超純水)を半導体基板Wの被めっき面
に噴射して被めっき面を冷却すると同時に希釈化・洗浄
することで無電解めっき反応を停止させる。次に、モー
タ112−7により半導体基板Wを高速回転してスピン
乾燥した後、該半導体基板Wを基板保持手段112−1
から取出す。
・5H2Oに錯化剤としてEDTA・4Na、還元剤と
してHCHOを含み、pH調整用のアルカリとしてNa
OHをpHが12.5になるように含み、さらにα,
α’−ジピリジルを含んでいる。めっき温度は40〜8
0℃程度である。なお、シード層の形成は、無電解めっ
きのみではなく、CVD、スパッタ又は電解めっきによ
り形成することも可能である。
ジ(ベベル)Cuエッチングと裏面洗浄が同時に行え、
また基板表面の回路形成部の銅の自然酸化膜の成長を抑
えることが可能である。図29に、ベベル・裏面洗浄ユ
ニット116の概略図を示す。図29に示すように、有
底円筒状の防水カバー220の内部に位置して基板Wを
フェイスアップでその周縁部の円周方向に沿った複数箇
所でスピンチャック221により水平に保持して高速回
転させる基板保持部222と、この基板保持部222で
保持された基板Wの表面側のほぼ中央部上方に位置して
センタノズル224が、周縁部の上方に位置してエッジ
ノズル226がそれぞれ下向きで配置され、更に基板W
の裏面側のほぼ中央部の下方に位置してバックノズル2
28がそれぞれ上向きで配置されている。前記エッジノ
ズル226は基板Wの直径方向及び高さ方向を移動自在
に構成されている。
板の外周端面から中心部方向に任意の位置決めが可能に
なっていて、基板wの大きさや使用目的等に合わせて、
設定値の入力を行う。通常、2mmから5mmの範囲で
エッジカット幅Cを設定し、裏面から表面への液の回り
込み量が問題にならない回転数以上であれば、その設定
されたカット幅C内の銅膜を除去することができる。
て説明する。まず、基板をスピンチャック221を介し
て基板保持部222で水平に保持した状態で、半導体基
板Wを基板保持部222と一体に水平回転させる。この
状態で、センタノズル224から基板Wの表面側の中央
部に酸溶液を供給する。この酸溶液としては非酸化性の
酸であればよく、例えばフッ酸、塩酸、硫酸、クエン
酸、蓚酸等を用いる。一方、エッジノズル226から基
板Wの周縁部に酸化剤溶液を連続的または間欠的に供給
する。この酸化剤溶液としては、オゾン水、過酸化水素
水、硝酸水、次亜塩素酸ナトリウム水等のいずれかか、
それらの組み合わせを用いる。
域では上面及び端面に成膜された銅膜等は酸化剤溶液で
急速に酸化され、同時にセンタノズル224から供給さ
れて基板の表面全面に拡がる酸溶液によってエッチング
され溶解除去される。このように、基板周縁部で酸溶液
と酸化剤溶液を混合させることで、予めそれらの混合水
をノズルから供給するのに比べて急峻なエッチングプロ
フィールを得ることができる。このときそれらの濃度に
より銅のエッチングレートが決定される。また、基板の
表面の回路形成部に銅の自然酸化膜が形成されていた場
合、この自然酸化物は基板の回転に伴って基板の表面全
面に亘って広がる酸溶液で直ちに除去されて成長するこ
とはない。なお、センタノズル224からの酸溶液の供
給を停止した後、エッジノズル226からの酸化剤溶液
の供給を停止することで、表面に露出しているシリコン
を酸化して、銅の付着を抑制することができる。
中央部に酸化剤溶液とシリコン酸化膜エッチング剤とを
同時または交互に供給する。これにより半導体基板Wの
裏面側に金属状で付着している銅等を基板のシリコンご
と酸化剤溶液で酸化しシリコン酸化膜エッチング剤でエ
ッチングして除去することができる。なおこの酸化剤溶
液としては表面に供給する酸化剤溶液と同じものにする
方が薬品の種類を少なくする上で好ましい。またシリコ
ン酸化膜エッチング剤としては、フッ酸を用いることが
でき、基板の表面側の酸溶液もフッ酸を用いると薬品の
種類を少なくすることができる。これにより、酸化剤供
給を先に停止すれば疎水面が得られ、エッチング剤溶液
を先に停止すれば飽水面(親水面)が得られて、その後
のプロセスの要求に応じた裏面に調整することもでき
る。
基板に供給して、基板W表面に残留する金属イオンを除
去した後、更に純水を供給して、純水置換を行ってエッ
チング液を除去し、その後、スピン乾燥を行う。このよ
うにして半導体基板表面の周縁部のエッジカット幅C内
の銅膜の除去と裏面の銅汚染除去を同時に行って、この
処理を例えば80秒以内に完了させることができる。な
お、エッジのエッチングカット幅が任意(2mm〜5m
m)に設定することが可能であるが、エッチングに要す
る時間はカット幅に依存しない。
を行うことが、この後のCMP処理や配線の電気特性に
対して良い効果を示す。アニール無しでCMP処理後に
幅の広い配線(数μm単位)の表面を観察するとマイク
ロボイドのような欠陥が多数見られ、配線全体の電気抵
抗を増加させたが、アニールを行うことでこの欠陥は減
少し、電気抵抗の増加は改善された。アニール無しの場
合に、細配線にはボイドが見られなかったことより、粒
成長の度合いが関わっていることが考えられる。つま
り、細い配線では粒成長が起こりにくいが、幅の広い配
線では粒成長に伴い、アニール処理に伴うグレン成長の
過程で、めっき膜中のSEMでも見えないほどの超微細
ポアが集結しつつ上へ移動することで配線上部にマイク
ロボイド様の凹みが生じたという推測ができる。アニー
ルユニット114のアニール条件としては、ガスの雰囲
気は水素を添加(2%以下)、温度は300〜400℃
程度で1〜5分間で上記の効果が得られた。
記すると下記のようになる。各成膜ユニット内で、前処
理・洗浄・乾燥までが行え、次の工程に汚染物質を持ち
込まない。
まざまな薬液を使用している。また、同一ユニットであ
っても、プロセスの違いによって、異なる薬液が選択さ
れることもある。異なった薬液が混合すると、薬液の処
理効果が変化したり、化合物の結晶が析出して、処理中
の基板に影響するばかりでなく、その後に入ってくる次
半導体基板のプロセス処理に影響を及ぼすことも考えら
れる。また、搬送手段がロボットハンドであった場合に
おいては、ハンドが汚染されるので、基板には搬送のた
びに、さまざまな薬液が付着することになる。
ト、つまり、半導体基板製造装置の次工程に移る前に、
ユニット内で、半導体基板に処理薬液を残さない処理を
施してから搬出することで、薬液を別ユニットへ持ち込
まないことを特徴としている。例えば、バリア層の成膜
工程である無電解めっきユニットから、配線埋め込みの
ためのめっき工程を実施する電解めっきユニットへ基板
を移す際は、無電解めっきユニット内で、洗浄処理、乾
燥処理を経ることで、アルカリ性の無電解めっき液を酸
性のめっき液を扱う電解めっきユニットへは持ち込まな
いようにしている。
は、電解めっきユニット内で、CMPへ酸性のめっき液
を持ち込まないようにめっきユニット内では、めっき処
理のほか、洗浄処理、乾燥処理の実施を行っている。
実施するめっき膜成膜ユニット113にあっては、界面
活性材や、プレコート等の処理が可能であることが特徴
である。このことにより、めっき膜成膜ユニット113
内(単一のユニット内)で、電解めっき直前に前処理が
行えるため、微細孔への液入れが改善される。また、め
っき膜成膜ユニット113内(単一のユニット内)に洗
浄機構やスピンドライ機構を有しているため、セル間移
動のときの半導体基板Wを液きりあるいは乾燥といった
所望の湿潤状態にできる。とくに、この洗浄機構とスピ
ンドライ機構は、半導体基板の洗浄と乾燥のみならず、
シール材やカソード接点も同様に洗浄、乾燥が行えるた
め、これらの消耗部材の交換頻度が著しく少なくなり、
装置全体の連続稼動時間が増す効果がある。
の構築が短期間で可能である。図30、図31、図32
は半導体基板製造装置の各搭載ユニットの相互に入れ替
え自在にした構成例を示す図である。図30(a)、
(b)は本半導体基板製造装置を構成する各ユニットを
搭載する台板の平面図、同図(c)は正面図、同図
(d)は(b)のA−A断正面図であり、図31(a)
は本半導体基板製造装置の各ユニット正面図、同図
(b)は(a)のB−B断正面図であり、図32(a)
は本半導体基板製造装置の各ユニットを台板に搭載した
状態を示す正面図、同図(b)は(a)のC−C断正面
図である。
各ユニット301を搭載する台板300の上面には各ユ
ニット301の間口寸法Dより狭い間隔で、2本のレー
ル(例えば、SUS材からなる)302、302が平行
に台板300に埋め込み配置(台板300の上面とレー
ル302、302の上面が略同一高さ)されており、そ
の中間に1本のガイド棒(例えばナイロン樹脂材からな
る)303が台板300上面より突出して配置されてい
る。また、各ユニット301の底は2重底のようになっ
ていて、上底部305には4個のローラ304がねじ3
08で取付けられていると共に、下底部306にはガイ
ド棒303に係合する溝307が設けられている。各ロ
ーラ304はねじ308でその高さが調整できるように
なっている。
部が下底部306から若干(例えば1mm程度)突出す
る状態に調整する。この状態でユニット301の下底部
306の溝307にガイド棒303が係合するようにユ
ニット301を挿入するとユニット301はガイド棒に
案内されて所定の位置に収まる。この状態では図32
(a)に示すように下底部306と台板300の上面の
間にはローラ304の突出分に相当する間隙dがある。
各ユニット301が所定の位置に収まった状態で各ねじ
308を緩め、各ローラ304を引っ込めることによ
り、ユニット301の下底部306は台板300上面に
当接する(図示は省略)。この状態で図示しない固定ビ
スで、各ユニット301を台板300に固定する。
(図23参照)の方向におのおのの搬入、搬出口が向か
うように搭載されている。その時のユニット300の、
ロボット面側の幅即ち、間口寸法Dは同一サイズとなっ
ている。搭載時は、上記のように本装置の台板300の
ユニット搭載面にレール302、302に沿って挿入す
ることにより、容易に搭載することができる。また、搭
載されたユニット301を装置本体から取り外す際は逆
方向へ引くようにすれば良い。
は日進月歩であるが、上記のように装置を構成する各ユ
ニット301を容易に交換できる構造にすることによっ
て、装置全体を入れ替えること無く、一部のユニット3
01を新たなユニットと容易に交換することで、装置全
体の機能の更新が短期間、低コストで対応できる。ま
た、このようなユニット301交換を前提に、制御系も
容易に対応できるような設計になっている。本装置にお
いては、搭載されたユニット301に対して、プロセス
処理の実施/未実施(ユニットのスキップ機能)また半
導体基板Wの処理経路(ユニットの使用順序)を自在に
設定することが可能である。よって、ユニットが交換さ
れたときのみならず、異なったプロセスで処理したい場
合において装置機能が柔軟に対応できることが可能とな
る。特に、近年の多品種、少量生産に対応して小規模ラ
インを多種類もつことが重要となってきているため、必
要なユニットを容易に自在に組合せることができる上記
構造は特に有用である。
置の他の実施形態例の平面配置構成を示す図である。本
半導体基板製造装置はディジタル情報家電機器に要求さ
れるシステムLSIの製造のように小規模で多品種、少
量生産に適用できる半導体基板製造装置である。本半導
体基板製造装置は、第1ロボット406及び第2ロボッ
ト407を囲むように、第1めっき膜成膜ユニット40
1、第2めっき膜成膜ユニット402、ベベル・裏面洗
浄ユニット403、アニールユニット404、アライナ
兼膜厚測定ユニット405、ロード/アンロード部40
8が配置された構成である。ロード/アンロード部40
8には2台のインデクサ409、409が配置され、夫
々にカセット410が載置されている。なお、図34に
おいて、411は薬液供給部、412は電装制御盤、4
13はタッチパネル、414は給気又は排気用のダクト
である。
ト410を上昇、下降させることができ、第1ロボット
406が取出す基板に合わせて、高さ方向の位置決めを
行う機構であり、第1ロボット406は同一の高さ位置
にアクセスする。本半導体基板製造装置では、別装置で
バリア層、シード層が形成された基板を第1ロボット4
06がインデクサ409上のカセット410から取り出
し、アライナ兼膜厚測定ユニット405へ搬送する。該
アライナ兼膜厚測定ユニット405でノッチのアライメ
ント及び成膜前の膜厚測定を実施後、第2ロボット40
7が該アライナ兼膜厚測定ユニット405から基板を取
り出し、第1めっき膜成膜ユニット401又は第2めっ
き膜成膜ユニット402へ搬送し、ここで銅めっきが施
される。
407がアライナ兼膜厚測定ユニット405へ搬送し、
該アライナ兼膜厚測定ユニット405でめっき後の基板
の膜厚測定を行う。第1ロボット406がアライナ兼膜
厚測定ユニット405の基板を取り出し、ベベル・裏面
洗浄ユニット403へ搬送し、該ベベル・裏面洗浄ユニ
ット403で洗浄後、アニールユニット404へ搬送す
る。アニールユニット404で基板をアニールした後、
インデクサ409上のカセット410に戻す。
っき膜成膜ユニット402を同じプロセスに設定し、複
数の基板のめっき処理を並行して実施するようにしても
よい。また、第1めっき膜成膜ユニット401と第2め
っき膜成膜ユニット402に異なったプロセスを使いわ
けて、あるプロセスの時は片方を休止しておいて、もう
一方のみを使用してもよい。また、例えば、一方をシー
ド層を補強するための補強シード層成膜ユニットにして
もよい。該補強シード層成膜ユニットは、例えばめっき
成膜ユニット401、402と略同様な構造を有し、め
っき液として通常は銅めっきに硫酸銅を用いるのに対し
て弱アルカリのピエリン酸銅の高分極液を、使用したも
のである。また、補強シード層成膜ユニットとして、半
導体基板の被めっき面を下に向け、めっき槽に収容され
ためっき液に接触させてめっきを行う所謂フェースダウ
ン型のめっきユニットを用いてもよい。また、アニール
ユニット404、ベベル・裏面洗浄ユニット403等の
他のユニットを補強シード層成膜ユニット系の異なった
プロセスを行うためのめっき膜成膜ユニットに変更する
こともできる。
膜ユニット401及び第2めっき膜成膜ユニット402
の第2ロボット407に面している側401a、402
aの幅、即ち間口寸法Dは、アニールユニット404や
ベベル・裏面洗浄ユニット403、アライナ兼膜厚測定
ユニット405、図23の洗浄ユニット115、11
8、シード層成膜ユニット112、バリア層成膜ユニッ
ト111、蓋めっきユニット117、アライナ兼膜厚測
定ユニット141、142、膜厚測定ユニット146、
基板反転機143、144、仮置き台145等の間口寸
法と同一サイズにしているため、新しいプロセスを導入
する場合にも容易にこれらのユニットを他のユニットに
交換することが可能なため、短時間かつ低コストで装置
の更新が可能である。
置の他の実施形態例の平面配置構成を示す図である。本
半導体基板製造装置が図33に示す半導体基板製造装置
と異なる点は、図33のアニールユニット404が無い
だけであり、他は図33の半導体基板製造装置同一構成
であるのでその説明は省略する。
にして複数の半導体基板製造装置を工場内に設置し、各
々に搭載するユニットの構成を変化させることによっ
て、異なる配線プロセスで用いることも可能である。一
時的に多くの生産を要求される場合は、急遽同一のユニ
ットで構成した半導体基板製造装置へ改造して、対応す
ることも可能である。
発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
半導体基板製造装置を上記のように構成することによ
り、表面に回路が形成された半導体基板上に金属めっき
膜の形成等の各種処理が1つの装置で連続してできるか
ら、それぞれの処理工程を別々の装置で行なう場合に比
較し、全体がコンパクトになり、広い設置スペースを必
要とせず、装置のイニシャルコスト、ランニングコスト
を低くでき、且つ短い処理時間で半導体基板を製造でき
る。
ユニットを具備することにより、上記効果に加え、金属
めっき膜の接着力が安定し研磨時に剥離するという心配
がなくなり、且つ電気特性がよくなる。
ユニットを具備することにより、上記効果に加え、更に
CMPによって形成された配線部分上面に酸化や変質を
防ぐための蓋めっきを施すことができ、配線部の酸化や
変質を防止することができる。
機及び検出センサのいずれか1つ又は両方を有する膜厚
測定ユニットを具備することにより、上記効果に加え、
膜厚及び膜の表面状態のいずれか一方又は両方を測定・
検出し、所望のめっき膜厚を得るためのめっき時間、研
磨時間やアニール時間を調整することができる。
トの入れ替えが自在となるので、上記効果に加え、半導
体基板製造装置全体の機能更新が短時間に低コストで実
現できる。
基板を基板保持部で保持した状態で、めっき処理と洗浄
処理を行うので、上記効果に加え、半導体基板を移動さ
せることなく、めっき処理と洗浄処理を行なうことがで
き、次の工程に汚染物質を持ちこまない。
線を形成する説明図である。
を示す図である。
ル及びトップリング部分の概略構成例を示す図である。
略構成例を示す図である。
ル洗浄機の概略構成例を示す図である。
示す図で、図6(a)は外観を示す図、図6(b)、
(c)はロボットハンドの平面、断面を示す図である。
膜成膜ユニットの平面構成を示す図である。
膜成膜ユニットの基板保持部及びカソード部の断面構成
を示す図である。
き膜成膜ユニットの電極アーム部の断面構成を示す図で
ある。
き装置のアノード及びめっき液含浸部材部分の概略構成
例を示す外観図である。
き装置のアノード及びめっき液含浸部材部分の概略構成
例を示す断面図である。
き装置の半導体基板面上へのめっき液の流れを説明する
ための図である。
き装置のアノード及びめっき液含浸部材部分の概略構成
例を示す断面図である。
き装置のアノード及びめっき液含浸部材部分の概略構成
例を示す断面図である。
き装置のアノード及びめっき液含浸部材部分の概略構成
例を示す断面図である。
き装置のアノード及びめっき液含浸部材部分の概略構成
例を示す断面図である。
含浸部材の外周部の概略構成例を示す断面図である。
き装置のアノード及びめっき液含浸部材部分の概略構成
例を示す断面図である。
例を示す図である。
例を示す図である。
例を示す図である。
例を示す図である。
程の流れを示す図である。
兼膜厚測定ユニットの概略平面構成例を示す図である。
兼膜厚測定ユニットの側面構成例を示す図である。
ニットにおける半導体基板の動きを示す図である。
成膜ユニットの構成例を示す図である。
裏面洗浄ユニットの概略構成例を示す図である。
ニットを載置する台板構成例を示す図である。
ニットの概略正面構成例を示す図である。
ニットの搭載概略正面構成例を示す図である。
例を示す図である。
例を示す図である。
CMPを行いベベル部にシード層やバリア層が残った状
態を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 表面に回路が形成された半導体基板を乾
燥状態で搬出入する搬出入部と、 搬入された半導体基板上に金属めっき膜を形成する金属
めっき膜成膜ユニットと、 前記半導体基板上の該金属めっき膜の少なくとも一部を
研磨するポリッシングユニットと、 研磨された前記半導体基板を前記ユニット間で搬送する
搬送機構を具備することを特徴とする半導体基板製造装
置。 - 【請求項2】 表面に回路が形成された半導体基板を乾
燥状態で搬出入する搬出入部と、 搬入された半導体基板上に金属めっき膜を形成する金属
めっき膜成膜ユニットと、 前記半導体基板をアニールするためのアニールユニット
と、 前記半導体基板上の金属めっき膜の少なくとも一部を研
磨するポリッシングユニットと、 前記半導体基板を前記ユニット間で搬送する搬送機構を
具備することを特徴とする半導体基板製造装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体基板製造
装置において、 前記半導体基板上に補強シード膜層を形成するための補
強シード膜層成膜ユニットを具備することを特徴とする
半導体基板製造装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
半導体基板製造装置において、 前記半導体基板上にシード膜層を形成するためのシード
膜層成膜ユニットを具備することを特徴とする半導体基
板製造装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
半導体基板製造装置において、 前記半導体基板上にバリア膜層を形成するためのバリア
膜層成膜ユニットを具備することを特徴とする半導体基
板製造装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5いずれか1項に記載の半
導体基板製造装置において、 前記半導体基板上に蓋めっき膜層を形成するための蓋め
っきユニットを具備することを特徴とする半導体基板製
造装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれ1項に記載の半
導体基板製造装置において、 前記半導体基板の周縁部に形成された金属めっき膜層、
シード膜層、バリア膜層の少なくとも一層をエッチング
除去するベベルエッチングユニットを具備することを特
徴とする半導体基板製造装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
半導体基板製造装置において、 前記半導体基板上に形成された膜の膜厚を測定する膜厚
測定機及び膜の表面状態を検出する検出センサのいずれ
か1つ又は両方を有する膜厚測定ユニットを具備するこ
とを特徴とする半導体基板製造装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
半導体基板製造装置において、 前記各ユニットの入れ替えが自在であることを特徴とす
る半導体基板製造装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
の半導体基板製造装置において、 前記金属めっき膜成膜ユニットは、前記半導体基板を基
板保持部で保持した状態で、めっき処理と洗浄処理を行
うことを特徴とする半導体基板製造装置。
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